JPH0626900U

JPH0626900U - 遠赤外線放射健康衣料

Info

Publication number: JPH0626900U
Application number: JP067959U
Authority: JP
Inventors: 木下かず▲え▼
Original assignee: 有限会社きのした
Priority date: 1992-09-04
Filing date: 1992-09-04
Publication date: 1994-04-12

Abstract

(57)【要約】【目的】遠赤外線放射による健康増進が最も求められ
ている人体の部位に当てて、最高の健康増進効果をもた
らすために最も適した形状を有する健康衣料を提供する
ことを目的とする。【構成】遠赤外線放射物質を含む布１からなっており
人間の頭部を覆える形状をした袋部材２と、該袋部材の
口部６を絞るひも７とを具備することを特徴とする帽子
形の遠赤外線放射健康衣料。その他、マスク形、首巻き
形、肩パット形、肩掛け形の遠赤外線放射健康衣料につ
いても開示されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、遠赤外線放射物質を含む布からなる健康衣料に関する。衣料の形状としては、帽子形、マスク形、首巻き形、肩パット形、肩かけ形が含まれる。

【０００２】

【従来の技術】

アルミナ、シリカ、ジルコニア等のセラミックスは遠赤外線を放射する物質である。これらのセラミツクス粉末をポリエステル等の繊維中に練り込んで遠赤外線放射繊維とし、同繊維を用いてフトンや下着、サポーターとしたもの（遠赤外線放射健康衣料）は従来より知られている。遠赤外線放射健康衣料中の遠赤外線放射物質は、６〜１４ミクロンの波長の遠赤外線を出し、これが人体中の水分子を活性化させて血行を良くすると言われている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、遠赤外線放射による健康増進が最も求められている人体の部位に当てて、最高の健康増進効果をもたらすために最も適した形状を有する健康衣料を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案者は、上記課題を解決するため、各種の試作品を作成した後に実際に人体に適用してその効果を確認するという実験を重ねた。その結果、遠赤外線放射健康衣料の特徴的な応用形態と最適効果をもたらす形状を開発しえたのである。

【０００５】本考案の一実施態様である帽子形の遠赤外線放射健康衣料は、遠赤外線放射物質を含む布からなっており人間の頭部を覆える形状をした袋部材と、該袋部材の口部を絞るひもとを具備することを特徴とする。

【０００６】本考案にいう遠赤外線とは波長３〜１０００μm の電磁波を意味する。このうち波長６〜１４μm のものが人体中の水の分子振動のサイクルとほぼ同じ範囲にあって、健康増進効果が高いと言われている。遠赤外線放射物質の例としては、アルミナ、シリカ、ジルコニア、酸化鉄、酸化亜鉛、マグネシア、酸化チタン、リン酸化合物、炭素、炭化ケイ素、窒化ケイ素等があげられる。これらの無機材料の粉に、少量のプラチナを粒径７オングストローム程の微細コロイド状に混入したもの（特公平１−２４８３７）を用いることもできる。

【０００７】本考案にいう布は、織布と不織布の両者をも含む。ある程度の柔軟性がある板状の部材であれば、紙、合成樹脂フィルム、スポンジ等であってもかまわない。最も好ましい布は、波長６〜１４ミクロン遠赤外線放射セラミツクスの粉末を練り込んだ合成繊維製である。人体表面への追従性、通気性、加工性が良いからである。遠赤外線放射物質の含有量は、用途や必要とされる効果に応じて決定することができる。

【０００８】本考案の他の一実施態様であるマスク形の遠赤外線放射健康衣料は、遠赤外線放射物質を含む布からなる口覆いを有することを特徴とする。口覆いとは、口の部分に覆いかぶさるマスクの布の部分のことである。このマスク形の布は通気性を有することを要する。

【０００９】本考案の他の一実施態様である首巻き形の遠赤外線放射健康衣料は、遠赤外線放射物質を含む布と、該布の両端部に対をなして取付けられた互いに係合して該布をリング状になしうる係止部材とを具備することを特徴とする。係止部材の例としては、マジックテープ、フック、ファスナー、チャック等が挙げられる。

【００１０】本考案の他の一実施態様である肩パット形の遠赤外線放射健康衣料は、遠赤外線放射物質を含む布を、少くとも人体寄りの一層分の構成材料として有することを特徴とする。

【００１１】本考案の他の一実施態様である肩掛け形の遠赤外線放射健康衣料は、遠赤外線放射物質を含む布からなることを特徴とする。この肩掛け形の遠赤外線放射健康衣料は、平面上に置いた場合に馬蹄形をしており、かつ、成年夫人が該布の両端部を胸の上に垂らすように該布を肩にかけた場合、該布の両端部が乳房の少くとも上半部を覆うような大きさ・形状であることが好ましい。乳腺部の血管の血行を良くしてやることができるからである。

【００１２】

【実施例】

本考案の実施例に係る遠赤外線放射健康衣料の図面を参照しつつ本考案をさらに詳しく説明する。図１は、帽子形の遠赤外線放射健康衣料の一実施例を示す一部断面斜視図である。また、図２は、図１の帽子形の遠赤外線放射健康衣料を頭にかぶった状態を示す斜視図である。

【００１３】図１において、遠赤外線放射物質を含む布１は、袋部材に形成されており、布１の外側と内側は覆布３、５によって覆われている。覆布の役割は補強や皮膚感触の改善である。覆布は綿や合成繊維製の布であってよい。袋部材の口部６（図で袋部材の下縁）にはひも７が口部６内に挿通されている。このひも７はゴムひもであることが好ましい。このひも７の役目は、袋部材２を頭に密着させることである。遠赤外線放射材は人体に近づけたほうが健康増進効果が高いので、できるだけ人体に密着させることが望ましい。この帽子形の衣料の効果は、血圧を下げる、精神的ストレスを解消する等である。

【００１４】袋部材２は、深い凹状、例えば深さ１０cm以上であって、かぶったときに、袋部材２が耳まで（できれば耳全体まで）覆えるものであることが好ましい。本考案の考案者は以前より血圧が高く、ひどい耳鳴りに苦しめられていたが、この耳覆い帽子形の健康衣料を着用することによって血圧が下がり（上１８０→１４０、下１００→８０）耳鳴りもなくなった。

【００１５】耳部をカバーするためには、袋部材全体を深くするまでもなく、耳覆いを袋部材から垂らしてやってもよい。遠赤外線放射材を耳部に重点的に配置してやることも耳鳴り防止上好ましい。例えば、耳部の遠赤外線放射布の厚さを厚くしてやることとしてよい。遠赤外線放射布は袋部材２の全体に挟み込まねばならないという必要はない。適当な間隔で千鳥状に配置してもよい。目も、耳同様にスッポリ覆ってもよい。

【００１６】図３は、マスク形の遠赤外線放射健康衣料の一実施例を示す斜視図である。本実施例では、ガーゼを袋状の口覆い１３に形成し、その袋の中に遠赤外線放射セラミツクスの粉末を練り込んだポリエステル製の布１が入れられている。このマスク形の遠赤外線放射健康衣料を着用すると、鼻や口内の粘膜中の血行が良くなって、花粉症等のアレルギー性鼻炎及び口内炎等の治療と予防に効果がある。

【００１７】図４は、首巻き形の遠赤外線放射健康衣料の一実施例を示す部分切欠き平面図である。図５は、図４の首巻き形の遠赤外線放射健康衣料を着用した状態を示す斜視図である。遠赤外線放射物質を含む布１は、長方形の布袋２３中に納められている。布袋の両端部には、マジックテープ製等の一対の係止部材２１ａ、２１ｂが縫い付けられている。布袋２３をリング状に丸めて係止部材を止めることにより、図５に示すように首巻きとして用いることができる。

【００１８】首巻き形の遠赤外線放射健康衣料を着用すると、口奥部やノド部の血行が良くなって、風邪、咽頭炎、ぜんそく等の治療と予防に効果がある。

【００１９】図６は、肩パット形の遠赤外線放射健康衣料の一実施例を示す斜視図である。遠赤外線放射物質を含む布１は、肩パット２５の人体寄りに一層貼着されている。遠赤外線放射物質を含む布１の上にはスポンジ製の凸形材２７が取り付けられており、凸形材２７の外側は覆布２９で覆われている。この肩パット形の遠赤外線放射健康衣料が取り付けられている服を着用すると、肩や上腕部の血行が良くなって、肩こりしなくなるという効果がある。肩パット２５全体を遠赤外線放射物質を含む布で構成すると、効果は一層顕著である。

【００２０】図７は、肩掛け形の遠赤外線放射健康衣料の一実施例を示す平面図である。図８は、図７の肩掛け形の遠赤外線放射健康衣料を肩に掛けた状態を示す図であって、Ａはその斜視図、Ｂは側面図である。遠赤外線放射物質を含む布１は綿布製の覆布３３の中に収められている。覆布３３の周縁は縫製されている。本実施例の肩掛けは、馬蹄形をしており下端部３８が下方に延びている。フック３５ａ、３５ｂを用いて、肩掛け３１を掛けた後に胸の前で止めることができる。これによって肩掛け３１が左右にバラけることが防止できる。フツクとして、マジックテープを用いてもよい。

【００２１】帯３７は、肩掛け３１の馬蹄形の下端に縫い付けられており、図８Ｂに示すように肩掛け着用後に背中で結び合わせることができるようになっている。帯３７には、フックやマジックテープを取り付けることもできる。この帯３７によって肩掛け３１の下端部を乳房３９に離れないように密着させることができる。家事をしながらでもこの肩掛けを着用できるので好適である。肩掛け３１の下端部は乳房３９を覆いやすいようにカップ状にすることもできる。肩掛け３１の下端部３８の下端と馬蹄形の中央の凹部との間の長さ（すなわち肩掛け３１の両前垂れ長さ）は２０cm以上であることが好ましい。乳房を覆うためである。

【００２２】肩掛け形遠赤外線放射健康衣料の効果としては、まず肩や首筋の血行を良くして肩こりや首痛を予防・治療できることである。さらに、肩掛け下端部で乳房を覆うことにより乳房内の血管特に乳腺部の血管の血行を良くすることができる。そのため乳腺炎の予防・治療に効果がある。本考案の体験からの私見ではあるが、乳房の血行を良くすることにより乳ガンの予防にも有効な可能性がある。

【００２３】

【考案の効果】

以上の説明から明らかなように、本考案の遠赤外線放射健康衣料は以下の効果を発揮する。血行不良等による健康障害の起りやすい人体の部分に遠赤外線放射作用のある物質を当ててやることにより、同部の血行を良くしかつ細胞を活性化することができる。

【００２４】上記の効果を引き出すために重要な人体の一部分にのみ遠赤外線放射物質を含む布を当てることとしているので、高価な材料の使用が少なくてすむ。その結果、安価で効果的な遠赤外線放射健康衣料を提供できる。

【００２５】本考案の遠赤外線放射健康衣料の様々な態様に基づき、血圧を下げる。精神的ストレスを解消する、耳鳴りをなくすることができる。さらに、アレルギー性鼻炎や口内炎、咽頭炎、ぜんそく、肩こり、首痛、乳腺炎等を予防し治療することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】帽子形の遠赤外線放射健康衣料の一実施例を示
す一部断面斜視図である。

【図２】図１の帽子形の遠赤外線放射健康衣料を頭にか
ぶった状態を示す斜視図である。

【図３】マスク形の遠赤外線放射健康衣料の一実施例を
示す斜視である。

【図４】首巻き形の遠赤外線放射健康衣料の一実施例を
示す部分切欠き平面図である。

【図５】図４の首巻き形の遠赤外線放射健康衣料を着用
した状態を示す斜視図である。

【図６】肩パット形の遠赤外線放射健康衣料の一実施例
を示す斜視図である。

【図７】肩掛け形の遠赤外線放射健康衣料の一実施例を
示す平面図である。

【図８】図７の肩掛け形の遠赤外線放射健康衣料を肩に
掛けた状態を示す図であって、Ａはその斜視図、Ｂは側
面図である。

【符号の説明】

１遠赤外線放射物質を含む布２５肩パッ
ト２袋部材２７凸形材３内側覆布２９覆布５外側覆布３１肩掛け６口部３３覆布７ひも３５フック１３口覆い３７帯２１係止部材３８下端
部２３布袋３９乳房

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】遠赤外線放射物質を含む布からなってお
り人間の頭部を覆える形状をした袋部材と、該袋部材の
口部を絞るひもとを具備することを特徴とする帽子形の
遠赤外線放射健康衣料。
【請求項２】上記袋部材が成人の頭部を耳まで覆える
大きさ・形状である請求項１記載の遠赤外線放射健康衣
料。
【請求項３】遠赤外線放射物質を含む布からなる口覆
いを有することを特徴とするマスク形の遠赤外線放射健
康衣料。
【請求項４】遠赤外線放射物質を含む布と、該布の両
端部に対をなして取付けられた互いに係合して該布をリ
ング状になしうる係止部材とを具備することを特徴とす
る首巻き形の遠赤外線放射健康衣料。
【請求項５】遠赤外線放射物質を含む布を、少くとも
人体寄りの一層分の構成材料として有することを特徴と
する肩パット形の遠赤外線放射健康衣料。
【請求項６】遠赤外線放射物質を含む布からなる肩か
け形の遠赤外線放射健康衣料。
【請求項７】上記布が、平面上に置いた場合に馬蹄形
をしており、かつ、成年夫人が該布の両端部を胸の上に
垂らすように該布を肩にかけた場合、該布の両端部が乳
房の少くとも上半部を覆うような大きさ・形状である請
求項６記載の遠赤外線放射健康衣料。
【請求項８】上記布の両端部が、乳房を覆いやすいよ
うにカップ状をしている請求項７記載の遠赤外線放射健
康衣料。
【請求項９】上記布の両端部を結びつける帯又はフッ
クが設けられており、その帯又はフックを結ぶことによ
って、該両端部を乳房から離れないように固定すること
が可能な請求項７記載の遠赤外線放射健康衣料。
【請求項１０】上記布が、波長６〜１４ミクロンの遠
赤外線放射セラミツクスの粉末を練り込んだ合成繊維製
である請求項１ないし９いずれか一項記載の遠赤外線放
射健康衣料。