JPH0626873B2 - 密封包装用ガラス容器の蓋材 - Google Patents

密封包装用ガラス容器の蓋材

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JPH0626873B2
JPH0626873B2 JP61138876A JP13887686A JPH0626873B2 JP H0626873 B2 JPH0626873 B2 JP H0626873B2 JP 61138876 A JP61138876 A JP 61138876A JP 13887686 A JP13887686 A JP 13887686A JP H0626873 B2 JPH0626873 B2 JP H0626873B2
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heat
carboxylic acid
glass container
unsaturated carboxylic
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英夫 河合
雅幸 鍜治
隆雄 小橋
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Showa Aluminum Can Corp
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Showa Aluminum Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は粉体、液体ないし流動体の食品をガラス容器
に密封包装するのに用いられる容器の蓋材に関するもの
である。
従来の技術 従来、粉体、液体ないし流動体の食品をガラス容器に密
封包装するには、ガラス容器の口部に熱可塑性樹脂層を
被覆し、これを蓋材にヒートシールにより密着させる方
法が一般的であった。
しかしながら、この方法では開封時に容器の口部に蓋材
の樹脂層の一部が残り、外観が損われる場合があるうえ
に、上記のように容器の口径に予め熱可塑性樹脂層を被
覆するため、それだけ工程数が増え、容器の生産性が悪
くてコスト高をまねくという欠点があった。
このような点から、最近、熱接着性樹脂層を、ガラス容
器の口部に被覆するのではなく、蓋材に被覆しておき、
この蓋材を容器の口部にヒートシールにより接着する方
法が種々開発されている。
従来、この種の蓋材用の熱接着性樹脂としては、例えば
エチレン−アクリル酸共重合体またはエチレン−メタア
クリル酸共重合体の分子間を金属イオンで架橋した構造
を有するアイオノマー樹脂が知られている(実開昭60
−41341号公報参照)。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、この従来のアイオノマー樹脂では、耐水
性の点で問題が残っており、例えばガラス容器の内容物
がジュース類や酒類などの液体である場合、アイオノマ
ー樹脂円を蓋材の構成材料として使用するのは困難であ
った。
また、アイオノマー樹脂よりなるフィルムは、本来ブロ
ッキング性を有している。そのためアルミニウム箔にア
イオノマー樹樹脂を設けてなるシートを所要の形状に打
ち抜いて蓋材に成形し、ついでコレクター、シューター
などを経由して、蓋材を1枚ずつ容器口の上方の所要位
置に正しくセットする食品充填プロセスにおいて、蓋材
の打ち抜き成形時に離型性が悪く、また成形された蓋材
を容器口まで運ぶ時に円滑な搬送が妨げられるというう
らみがあった。
この発明の目的は、上記の従来技術の問題を解決し、耐
水性に優れかつブロッキング性が極めて少ない蓋材を提
供しようとするにある。
課題を解決するための手段 この発明は、上記の目的を達成するために、α−モノオ
レフィンとα、β−不飽和カルボン酸とを共重合させて
得られたモノオレフィン−不飽和カルボン酸共重合体樹
脂(共重合体樹脂中の不飽和カルボン酸含有量は1〜3
0重量%)ないしその金属塩と、この樹脂成分100重
量部に対して0.1〜30重量部の無機化合物(平均粒
径は0.1〜50μm)とよりなる熱接着性組成物の層
(組成物層の厚みは20〜100μm)が、金属箔の片
面に設けられている、密封包装用ガラス容器の蓋材を要
旨としている。
上記熱接着性組成物の第1の成分であるモノオレフィン
−不飽和カルボン酸共重合体樹脂は、エチレン、プロピ
レン、1−ブテン、イソブテン、4−メチル−1−ペン
テン、1−ヘキセン、1−ヘプテンのようなα−モノオ
レフィンと、アクリル酸、メタアクリル酸、エタアクリ
ル酸、クロトン酸のようなα、β−不飽和カルボン酸と
を共重合させて得られた樹脂をベースとするものであ
り、その代表例としては、エチレン−アクリル酸共重合
体樹脂、エチレン−メタアクリル酸共重合体樹脂が挙げ
られる。。このような共重合体樹脂の分子量は1000
〜200000であり、共重合体樹脂中の不飽和カルボ
ン酸含有量は1〜30重量%、好ましくは2〜20重量
%である。
モノオレフィン−不飽和カルボン酸共重合体樹脂の金属
塩の例としては、上記共重合体樹脂のカルボキシル基
を、ナトリウム、カリウムのようなアルカリ金属イオン
または亜鉛、マグネシウムのようなアルカリ土類金属イ
オンで中和して得られるイオン架橋樹脂すなわちアイオ
ノマー樹脂が挙げられる。特にエチレン−メタアクリル
酸共重合体樹脂の亜鉛塩よりなるアイオノマー樹脂が好
ましい。アイオノマー樹脂のカルボン酸含有量は5〜1
8%であり、イオン化度は数%〜90%である。
モノオレフィン−不飽和カルボン酸共重合体樹脂ないし
その金属塩は、単独で用いられても、混合物で用いられ
てもよい。
上記熱接着性組成物のもう1つの成分である無機化合物
の例としては、マグネシウム、カルシウム、アルミニウ
ム、チタンおよびケイ素の酸化物、水酸化物、炭酸塩お
よび硫酸塩、あるいはタルク、クレー、長石粉、マイ
カ、バライトなどが挙げられ、特にカルシウムの炭酸
塩、タルクが好ましい。使用される無機化合物の平均粒
径は0.1〜50μm、好ましくは0.5〜30μmで
ある。
熱接着性組成物は、樹脂成分100重量部と、これに対
して0.1〜30重量部、好ましくは1〜10重量部の
無機化合物とよりなり、これら2つの成分の配合物を単
軸押出機、2軸押出機、バンバリーミキサー、ニーダー
などで通常120〜180℃の温度条件下で混合するこ
とにより得られる。
無機化合物の配合量が樹脂成分100重量部に対して
0.1〜30重量部の範囲に限定される理由は、配合量
がこの範囲を外れると、熱接着性組成物層の低温シール
性が悪くなるとともに、ジャムやヨーグルト等の水分含
有量の多い食品を密封包装したときに水によるシール破
壊が生じ易く、また金属箔に接合された熱接着性組成物
層がブロッキング性を生じ、蓋材を連続的に打ち抜き成
形することができなくなるからである。
こうして構成せられた熱接着性組成物の層を金属箔の片
面に設けるには、上記のような熱接着性組成物を予めフ
ィルム状に加工しておき、このフィルムを金属箔の片面
に例えばポリエステル・イソシアネーテ系2液反応型接
着剤のような接着剤を介して接合するか、または金属箔
の片面に押出機を用いて熱接着性組成物の溶融物を押し
出すことにより、これを直接接合するようにすればよ
い。
熱接着性組成物の層厚は通常20〜100μmであり、
必要に応じて、同層と金属箔の間にポリエチレン、ポリ
プロピレンのような樹脂フィルムを介在させてもよい。
これによりヒートシール時のクッション性が向上する。
またドレッシングやマスタードなど金属箔への腐蝕性の
強い食品をガラス容器に充填する場合には、金属箔と熱
接着性組成物の層との間に防食コート層を設けるのが好
ましい。なお金属箔の他面には通常所要の印刷が施さ
れ、さらにこれの表面に防食コート層が設けられる。
金属箔としては通常アルミニウム箔を使用するが、その
他の金属箔を使用してもよい。アルミニウム箔の場合
は、その厚さは20〜100μm、好ましくは40〜6
0μmである。
こうして金属箔と熱接着性組成物の層とより構成されさ
た蓋材は、ガラス製容器の口部を覆う所要の形状および
大きさに連続的に打ち抜き成形される。ガラス容器とし
ては、ソーダ石灰ガラス製のものが一般的である。
発明の作用 上記密封包装用ガラス容器の蓋材は、α−モノオレフィ
ンとα、β−不飽和カルボン酸とを共重合させて得られ
たモノオレフィン−不飽和カルボン酸共重合体樹脂ない
しその金属塩に対して所定量の無機化合物が配合された
所定の厚みを有する熱接着性組成物の層が、金属箔の片
面に設けられているので、耐水性およびブロッキング性
が大幅に改善され、この蓋材をガラス容器の密封包装に
用いることにより、熱接着性組成物の耐水性がよく、長
期間水に接触していても接着力が保持され、容器の内容
物を確実に密封包装し得る。また上記熱接着性組成物は
ブロッキング性が極めて少ないため、食品充填プロセス
において、蓋材の打ち抜き成形時の離型性が改良される
とともに、成形後の蓋材の搬送をも円滑に行ない得る。
実施例 つぎに、この発明の実施例を比較例とともに説明する。
モノオレフィン−不飽和カルボン酸共重合体樹脂とし
て、商品名「EAAX0-2375.33」(ダウケミカル日本社
製、アクリル酸20重量%、メルトインデックス300
g/10分)を用いた。
モノオレフィン−不飽和カルボン酸共重合体樹脂の金属
塩として、商品名「ハイミラン1702」(三井デュポンポ
リケミカル社製、メルトインデックス14g/10分、亜
鉛イオンタイプ)および商品名「ハイラミン1652」(三
井デュポンポリケミカル社製、メルトインデックス5g/
10分、亜鉛イオンタイプ)を用いた。
無機化合物として平均粒径約1μm炭酸カルシウムを用
いた。
これらの材料を表1に示す割合でとって、温度150℃
でニーダーで均一に混合し、熱接着性組成物をつくっ
た。
ついで、片面に防食コート層を有する厚さ50μmのア
ルミニウム箔の他面に、接着剤層を介して厚さ50μm
の熱接着性組成物の層を接合し、蓋材円をつくった。こ
うして得られた蓋材を打ち抜きプレスによりガラス容器
の口部に対応する所要の形状および大きさに打ち抜い
た。プレス加工のさい蓋材の熱接着性組成物の層のブロ
ッキングはなく、円滑に成形加工することができた。
また得られた蓋材を平板状のフロートガラス(30mm×
100mm×3mm)上へ蓋材の樹脂層がガラス板と接する
ようにして載置し、これをヒートシーラーで160℃、
2kg/cm2の条件下に、1秒間ヒートシールして接着試験
片をつくった。
この試験片を用いて180゜剥離接着強さ試験(JIS
K−6854)を行なった。また同じ試験平片を水中
に1ケ月間浸漬し、接着力の経時変化を調べた。試験結
果を表1に示す。
表1から明らかなように、実施例1〜4の各蓋材では、
長期間水に接触していても接着力はほとんど低下しな
い。
発明の効果 この発明による密封包装用ガラス容器の蓋材は、上述の
ように、α−モノオレフィンとα、β−不飽和カルボン
酸とを共重合させて得られたモノオレフィン−不飽和カ
ルボン酸共重合体樹脂(共重合体樹脂中の不飽和カルボ
ン酸含有量は1〜30重量%)ないしその金属塩と、こ
の樹脂成分100重量部に対して0.1〜30重量部の
無機化合物(平均粒径は0.1〜50μm)とよりなる
熱接着性組成物の層(組成物層の厚みは20〜100μ
m)が、金属箔の片面に設けられているものであるか
ら、耐水性およびブロッキング性が大幅に改善され、こ
の蓋材をガラス容器の密封包装に用いることにより、熱
接着性組成物の耐水性がよく、長期間水に接触していて
も接着力が保持され、容器の内容物を確実に密封包装し
得る。また上記熱接着性組成物はブロッキングが極めて
少ないため、食品充填プロセスにおいて、蓋材の打ち抜
き成形時の離型性が改良されるとともに、成形後の蓋材
の搬送をも円滑に行ない得るという効果を奏する。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−178042(JP,A) 特開 昭49−109432(JP,A) 特開 昭49−26391(JP,A) 特公 昭56−33435(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】α−モノオレフィンとα、β−不飽和カル
    ボン酸とを共重合させて得られたモノオレフィン−不飽
    和カルボン酸共重合体樹脂(共重合体樹脂中の不飽和カ
    ルボン酸含有量は1〜30重量%)ないしその金属塩
    と、この樹脂成分100重量部に対して0.1〜30重
    量部の無機化合物(平均粒径は0.1〜50μm)とよ
    りなる熱接着性組成物の層(組成物層の厚みは20〜1
    00μm)が、金属箔の片面に設けられている、密封包
    装用ガラス容器の蓋材。
JP61138876A 1986-06-13 1986-06-13 密封包装用ガラス容器の蓋材 Expired - Lifetime JPH0626873B2 (ja)

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JPS62294544A JPS62294544A (ja) 1987-12-22
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