JPH0626770B2 - ワークのはめ合い方法 - Google Patents

ワークのはめ合い方法

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JPH0626770B2
JPH0626770B2 JP1300367A JP30036789A JPH0626770B2 JP H0626770 B2 JPH0626770 B2 JP H0626770B2 JP 1300367 A JP1300367 A JP 1300367A JP 30036789 A JP30036789 A JP 30036789A JP H0626770 B2 JPH0626770 B2 JP H0626770B2
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新 平松
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ワークに形成されている一対の孔を、固定位
置に設けられているピンに、ロボツトを用いてはめ合わ
せて、ワークを高精度に位置決めするための方法に関す
る。
従来の技術 現在、各種の生産ラインにおいて、ロボツトによる組立
作業の自動化が進められている。ワークを高精度に、固
定位置に位置決めして据え付けるための方法の1つとし
て、ワークに一対の孔を形成し、この一対の孔を、固定
位置に設けられた組立ステージ上に立設された一対のピ
ンにそれぞれはめ合わせる方法が知られている。複数種
類の形状が異なるワークがコンベアなどの搬送手段によ
つて搬送され、あるいは1種類のワークであつても、そ
の位置、姿勢が任意で搬送されてくる場合、ワークの全
体像を2次元センサ、たとえばテレビカメラで撮像し、
その撮像結果に基づいて、ロボツトを用いてワークの把
持位置を把持する必要がある。
発明が解決すべき課題 このような先行技術では、ワークの全体像を捕らえるた
めには、或る程度広い視野を有するセンサが必要であ
る。このようにセンサの視野を広く設定することによつ
て、画像の分解能が粗くならざるを得ず、したがつてワ
ークを正確に把持してそのワークに形成されている一対
の孔を組立ステージの一対のピンにはめ合わせて、はめ
合い作業の自動化を行うことは、実際には、不可能であ
つた。したがつてこのようなはめ合い作業は、作業者に
よつて行われているのが現状である。
本発明の目的は、一対の孔を有するワークを、固定位置
に設けられている一対のピンに自動的にはめ合わせてワ
ークを高精度に位置決めすることができるようにしたワ
ークのはめ合い方法を提供することである。
課題を解決するための手段 本発明は、搬送手段によつて搬送されてきた一対の孔を
有するワークを、2次元センサによつて撮像して、その
2次元センサの撮像結果に基づいて、ロボツトによつて
把持すべきワークの把持位置を検出し、 その把持位置をロボツトで把持して、ワークを、3次元
検出が可能な3次元センサの視野にもたらし、 ワークをロボツトで把持した状態で、前記一対の孔の位
置を3次元センサによつて検出し、 3次元センサは、交差する2本のスリツト光を各孔を含
む平面に対して投光してカメラで撮像し、各孔の縁で欠
落する少なくとも3つの点の3次元位置を計測して各孔
の縁の中心の3次元座標を求め、 3次元センサによる前記一対の孔の位置の検出結果に基
づいて、現在の把持位置と予め定める基準把持位置との
ずれ量を求め、 基準把持位置に対応する予め定める固定位置における一
対のピンへのワーク移動の教示データを、前記ずれ量に
よつて補正し、前記一対の孔を前記一対のピンにはめ合
うようにロボツトによつてワークを移動することを特徴
とするワークのはめ合い方法である。
また本発明は、搬送手段によつて一対の孔を有するワー
クを、予め定める供給位置に搬送し、 この搬送されてきたワークを、ロボツトで把持して、ワ
ークを3次元検出が可能な3次元センサの視野にもたら
し、 ワークをロボツトで把持した状態で、前記一対の孔の位
置を3次元センサによつて検出し、 3次元センサは、交差する2本のスリット光を各孔を含
む平面に対して投光してカメラで撮像し、各孔の縁で欠
落する少なくとも3つの点の3次元位置を計測して各孔
の縁の中心の3次元座標を求め、 3次元センサによる前記一対の孔の位置の検出結果に基
づいて、現在の把持位置と予め定める基準把持位置との
ずれ量を求め、 基準把持位置に対応す予め定める固定位置における一対
のピンへのワーク移動の教示データを、前記ずれ量によ
つて補正し、前記一対の孔を前記一対のピンにはめ合う
ようにロボツトによつてワークを移動することを特徴と
するワークのはめ合い方法である。
作 用 本発明に従えば、2次元センサを用いて、搬送手段によ
つて搬送されてきた一対の孔を有するワークを撮像し
て、ロボツトによつて把持すべきワークの把持位置を検
出する。搬送手段によつて、複数種類のワークが搬送さ
れてくるときには、2次元センサの撮像結果に基づい
て、そのワークの種類を識別し、各種類のワーク毎の把
持位置を検出することもまた可能である。
こうして検出された把持位置で、ワークを把持し、ロボ
ツトによつてそのワークを3次元検出が可能な3次元セ
ンサの視野にもたらして、3次元センサによつて一対の
孔の位置を検出する。前述の2次元センサでは、ワーク
の把持位置を検出するために、ワークの全体像を捕らえ
るだけの広い視野が必要であるのに対して、3次元セン
サでは一対の孔の位置を検出すればよく、したがつて3
次元センサによつて各孔の3次元位置を高精度に検出す
ることができる。
こうして3次元センサによる一対の孔の位置の検出結果
に基づき、現在の把持位置と予め定める基準把持位置と
のずれ量を求める。ロボツトでは、ワークの基準把持位
置を把持した状態から、そのワークの一対の孔を予め定
める固定位置にある組立ステージなどの一対のピンへワ
ークを移動して一対の孔にピンをそれぞれはめ合うよう
に移動する教示データが予めストアされている。そこ
で、その教示データを、前記ずれ量によつて補正し、こ
のようにしてロボツトによつてワークを移動して一対の
孔を一対のピンにはめ合わせ、ワークを高精度に位置決
めすることを、自動的に行うことができる。
また本発明に従えば、ワークの搬送手段による供給位置
が、ワークの種類毎に予め定められているときには、ワ
ークの把持位置をロボツトに予め教示しておくことによ
つて、前述の2次元センサを省略することができ、3次
元センサによる孔位置の検出だけで、はめ合い作業が可
能となる。このようなときでも、3次元センサは不可欠
である。その理由は、ワークの供給位置が予め定められ
ているときでも、ワーク供給位置のばらつきが存在する
ことがあり、またロボツトがワークを把持する瞬間のぶ
れなどによつて、ワークの把持位置にずれが生じること
があり、これによつてロボツトでワークの孔をピンには
め合うことができなくなつてしまうおそれがあるからで
ある。
本発明に従えば、3次元センサは、交差する2本のスリ
ツト光を各孔を含む平面に対して投光してカメラで撮像
し、各孔の縁で欠落する少なくとも3つの点の3次元位
置を計測して各孔の縁の中心の3次元座標を求めるよう
に構成されるので、ワークを非接触で3次元位置計測が
可能となる。はめ合うべき各ワークの厚みに差があると
きには、もしも仮に、2次元的に像をとらえるテレビカ
メラを用いたときにはその違いを検出できず、その結
果、ピンにはめ合うときに奥行き方向の位置ずれが生
じ、はめ合いミスがおきることがあるけれども、本発明
では、上述のように3次元センサを用いるので、各孔に
ピンを正確にはめ合うことが可能となる。
実施例 第1図は、本発明の一実施例の斜視図である。コンベア
100によつて水平な搬送方向101にワーク102が
任意の位置および姿勢で搬送される。
ワーク102は、第2図に示されるように、一対の孔1
03を有しており、このワーク102の予め定める把持
位置104を3次元移動が可能な作業用ロボツト105
によつて把持し、固定位置に設けられた組立ステージ1
06の一対のピン107にはめ合わせ、このようにして
ワーク102を組立ステージ106に高精度に自動的に
位置決めすることができる。
固定位置には、コンベア100上の予め定める視野10
8を2次元で撮像するためのテレビカメラなどによつて
実現される2次元センサ109が配置される。また固定
位置には、3次元センサ101が配置され、この3次元
センサ110の視野は参照符111で示されている。マ
イクロコンピユータなどによつて実現される処理回路1
12は、2次元センサ109および3次元センサ110
からの出力に応答してロボツト105を駆動制御する。
処理回路112の動作は、第3図に示されている。ステ
ツプn1からステツプn2に移り、2次元センサ109
によつてコンベア100上のワーク102が視野108
で撮像される。ワーク102の位置および姿勢によら
ず、一定の把持位置104を検出するために、ワーク1
02では、その重心113回りに、ワーク102の長手
方向114から時計方向に予め定める角度θだけ回転
し、かつ重心113から予め定めるとおりLだけ離れた
位置を把持位置104として、ステツプn3において検
出する。
ロボツト105の作業端には真空パツド115が備えら
れ、多種類のワークの把持を可能としている。この真空
パツド115によつて、ワーク102の孔103および
ナツトが設けられている部分を避けて、そのワーク10
2の平らな部分を把持位置104として定め、この把持
位置104を真空パツド115によつて前述のように把
持する。このようにして、ロボツト105によつてワー
ク102を把持する際には、ワーク102の重心113
の位置とそのワーク102の長手方向114である姿勢
とを検出して把持位置104を求め、その情報に基づい
てロボツト105の真空パツド111によつてワーク1
02を把持する。
次にステツプn4では、ロボツト105によつて把持し
たワーク102を3次元センサ110の視野111へ移
動してもたらす。この3次元センサ110によつてワー
ク102に形成されている一対の孔103を高精度で捕
らえ、それらの孔103の中心位置を、ステツプn6で
演算して検出する。前述の2次元センサ109は視野1
08において、ワーク102の全体像を撮像することが
できるようにするために、広い視野108を有し、した
がつて、その精度は粗いけれども、3次元センサ110
は、比較的狭い視野111内で高精度の検出を可能とす
る。
このようにしてロボツト105によつてコンベア100
上のワーク102を把持した後、3次元センサ110を
用いて、ロボツト105によつて把持されているワーク
102の一対の各孔103の中心位置を検出するように
しているので、ロボツト105の真空パツド115によ
つてワーク102を把持する瞬間にぶれを生じたときな
どであつても、そのワーク102の孔103の中心位置
を3次元で高精度に検出することが可能である。
ステツプn7では、処理回路112は3次元センサ11
0の出力に応答し、ロボツト105によるワーク102
の現在の把持位置と、予め定める基準把持位置とのずれ
量を求める。ロボツト105では、その基準把持位置に
あるワーク102を移動して孔103を、固定位置に高
精度に設定されているピン107にはめ合うためのワー
ク移動の教示データが予めストアされている。したがつ
てステツプn8では、このずれ量によつて、基準把持位
置に対応する予め定める固定位置にある一対のピン10
7へのワーク移動の教示データを補正する。この補正の
結果によつて、ロボツト105は、把持しているワーク
102の一対の孔103をピン107にはめ合うように
ステツプn9において移動する。このようにしてコンベ
ア100によつて任意の位置および姿勢で搬送されてく
るワーク102を組立ステージ106に高精度で位置決
めすることが可能になる。
コンベア100によつてその形状が異なる複数種類のワ
ークが搬送されてくるとき、前述のように2次元センサ
109によつてそのワークの種類を識別し、各種類のワ
ークの把持位置を求めるようにしてもよい。
本発明の他の実施例として、コンベア100によつて搬
送されるワーク102の供給位置が、各ワーク102の
種類毎に決まつているときには、ロボツト105にワー
クの把持位置を予め教示しておけばよく、これによつて
ロボツトは予め定める供給位置にあるワークを、そのワ
ークの予め定める把持位置で把持して、その把持したワ
ークを3次元センサ110の視野111に自動的にもた
らすことができる。このとき、この3次元センサ110
によつて、ロボツト105の真空パツド115で把持さ
れたワーク102の孔103を高精度で検出することに
よつて、ワーク供給位置のばらつきが存在しても、また
ワークをロボツト105で把持する瞬間にぶれが生じて
も、前記ずれ量の演算を行うことによつて、ロボツト1
05を用いてワーク102の孔103にピン107をは
め合うように位置決めすることか可能である。
第4図は、3次元センサ110によつて孔103を3次
元的に捕えるための構成を示す斜視図である。ワーク1
02の平面である表面に臨んで真円の孔103が形成さ
れている。この孔103には、複数(この実施例では
2)のスリツト光が照射される。なお、カメラとスリツ
ト光を照射する2台の投光器3,4は一体化されてい
る。スリツト光は参照符5,6でそれぞれ示される平面
である。ワーク102の表面にある光切断線は孔103
において欠落しており、これらの端点を参照符A,B,
C,Dでそれぞれ示す。ワーク102の表面は、工業用
テレビカメラ7によつて撮像される。このカメラ7は、
電荷蓄積素子(略称CCD)の撮像面8と、ワーク10
2の表面を撮像面8に結像するレンズ9とを含む。ワー
ク102の3次元座標系をX,Y,Zで示し、カメラ7
のカメラ座標系(CCDの撮像面上に設定される座標
系)をXc,Ycで示す。カメラ7からの出力は、処理
回路10に与えられる。
第5図は、第4図に示される3次元センサ110の電気
的構成を示すブロツク図である。投光器3,4は駆動回
路11,12によつて駆動される。処理回路10に備え
られているテレビカメラコントロール13は、カメラ7
の電荷蓄積素子にライン14を介して同期信号を与え、
これによつて電荷蓄積素子から得られる映像信号はライ
ン15を介して処理回路10のアナログ/デジタル変換
回路16に与えられてデジタル値に変換される。こうし
て得られるアナログ/デジタル変換回路16からの出力
は、しきい値設定器17からの弁別レベルであるしきい
値と、比較器18において比較されて、ライン19から
は2値化信号が得られる。この2値化信号は、フレーム
メモリ20にストアされる。メモリ20の内容は、バス
21を介して処理手段22に与えられ、また通信コント
ローラ23を介して外部の処理回路112とデータの転
送を行うことができる。このような基本的な構成を有す
る本発明の一実施例において、まず孔103の中心位置
のの計測を行い(後述のI章〜II章)、次にワーク10
2の平面である表面の傾き、すなわち姿勢角を計測し
(後述のIII章)、さらにまた、そのワーク102の一
表面とカメラ7との間の距離を計測する(後述のIV
章)。
まず孔103の円の中心位置の計測原理を説明する。処
理回路10では、第6図のステツプu1からステツプu
2に移り、交差する2本のスリツト光5,6を、孔10
3を含む平面に対して投光し、孔103の縁で欠落する
4つの端点A,B,C,Dの3次元位置を計測する。
I、スリツト光5,6による点A,B,C,Dの3次元
位置の計測方法。
第7図に示されるようにスリツト光の投光器3と、カメ
ラ7とを配置し、スリツト光平面5上の1点P(このP
は、前述の、A,B,C,Dを代表して表す)の物体座
標系での座標を(X,Y,Z)、点Pの撮像面8上の像
の座標をカメラ座標系でQ(Xc,Yc)とする。カメ
ラ7の透視変換を第1式に示す。
またスリツト光平面5の方程式を第2式に示す。
a*X+b*Y+Z=d …(2) したがつて、Pの物体座標系における座標(X,Y,
Z)は第1式および第2式を連立させて解くことによつ
て求まる。基本的には、スリツト光平面5,6上にある
すべての点の3次元座標を求めることができる。
第1式と第2式から成る連立方程式を解く前に、係数
(C11〜C34,h,a,b,d)を予め求めておく。以
下にその方法を示す。
(1)カメラパラメータのキヤリブレーシヨンについ
て。
第1式のC11〜C34をカメラパラメータと称する。カメ
ラパラメータとは、レンズ9の焦点距離、レンズ9の主
点の位置、レンズ9と受光面すなわち撮像面8との距離
などに依存して決定される値である。これらの値を実測
することは困難であるので、次の手法で求める。
第1式を展開し、係数hを消去すると、 C11*X+C12*Y+C13*Z+C14-C31*Xc*X-C32*Xc*Y-C33*Xc*Z-C34*Xc=0 …(3-1) C21*X+C22*Y+C23*Z+C24-C31*Xc*X-C32*Xc*Y-C33*Xc*Z-C34*Xc=0 …(3-2) となる。したがつて、同一平面上にない6点の既知の3
次元座標と、それぞれに対応するカメラ座標を第3−1
式および第3−2式に代入し、12元連立方程式を解く
ことによつて12個の未知数(C11〜C34)が求まる。
ここではカメラパラメータの算出の精度を向上するため
に、3次元座標が既知のn点(n>6)の計測を行い、
最小2乗法によつて求める。
第3式から、係数C11〜C34に関する次の12元2n連
立方程式が得られる。
ただし、 C34=1 …(7-2) 最小2乗法により G=(Et*E)-1*Et*F …(8) を計算すると、Gが求まる。
(2)スリツト光の平面の方程式の係数の算出。スリツ
ト光の平面上の既知の3点の3次元位置を第2式に代入
すれば、a,b,dに関する3元連立方程式が得られる
ので、これを解けばa,b,dを算出できる。ここでは
精度を上げるために、既知のn点(n>3)の3次元座
標を第2式に代入し、次の3元n連立方程式を最小2乗
法で解く。
これを J*K=L …(10) と置けば、 K=(Jt*J)-1*Jt*L …(11) より求まる。
(3)特徴点3次元座標の算出。
前述の方法でC11〜C34,a,b,dを求めておけば、
特徴点の3次元座標は第2式と第3式を連立して、次式
を解くことで求まる。
M*N=R …(12) ただし、 ただし、 C34=1 …(15-2) 第12式より、 N=M-1*R …(16) II、点A,B,C,Dを通る円の中心の計測方法。
点A,B,C,Dを通る円の中心は、 (1a)4点A,B,C,Dを通る平面上にある。
(2a)各点A,B,C,Dからの距離が等しい。
という2つの条件1a,2aから求まる。
(1)ワーク102の表面である4点A,B,C,Dを
含む平面P13、すなわち第8図の紙面の方程式の係数
の算出(第6図のステツプu3)。
4点A,B,C,Dを含む平面の法線ベクトル成分は、
Z成分が大きく、X,Y成分および距離が小さいので、
平面の方程式を次式で表す。
a1*x+b1*y+z=d1 …(17) 4点A,B,C,Dは、この平面上の点であるので、 これにより、最小2乗法でa,b,dを算出し、あるい
はまた3点A,B,Cの場合には、1行の成分を無視し
て逆行列でa1,b1,dを算出する。
(2)各点A,B,C,Dのうちの2点からの距離が等
しい平面の方程式の係数の算出。
各点からの距離が等しい点(x,y,z)は次式で表す
ことができる。
(x-x1)2+(y-y1)2+(z-z1)2=r2 …(19) (i=1〜4) 精度よく算出するために、互いに距離の大きい2点を用
いて算出する。ここでは点A,Bと点C,Dのペアを用
いる。
第8図の平面図を参照して、点A,Bから等しい距離に
ある点は次式になる(第6図のステツプu4)。
-2*x1*x+x1 2-2*y1*y+y1 2-2*z1*z+z1 2 =2*x2*x+x2 2-2*y2*y+y2 2-2*z2*z+z2 2 …(20-1) 2(x1-x2)*x+2(y1-y2)*y+2(z1-z2)*z =(x1 2-x2 2)+(y1 2-y2 2)+(z1 2-z2 2) …(20-2) この第20−2式を、 a2*x+b2*y+c2*z=d2 …(20-3) と置く。第20−3式は、平面P11の式である。
点C,Dも同様に算出する(第6図のステツプu5)。
2(x3-x4)*x+2(y3-y4)*y+2(z3-z4)*z =(x3 2-x4 2)+(y3 2-y4 2)+(z3 2-z4 2) …(21-1) これを a3*x+b3*y+c3*z=d3 …(21-2) と置く。第21−2式は、平面P12の式である。
(3)円の中心Oの算出。
第17式、第20−3式、第21−2式の3平面の交点
が円の中心である。したがつて、円の中心座標(xc
1,yc1,zc1)は次式の連立方程式を解くことで
求まる(第6図のステツプu6)。
これより III、平面P13のX軸まわりの姿勢角αおよびY軸ま
わりの姿勢角βの計測。
第9図(1)において、平面P13aがX軸まわりに+
Δαだけ角変位して平面P13bの姿勢となつたとき、
スリツト光5の平面P13a上の光切断線26は、平面
P13b上では光切断線27のとおりとなる。カメラ7
の撮像面8において、α=0の光切断線26の像は参照
符26aで示され、その回転後の光切断線27の像は参
照符27aで示される。また第10図(1)で示される
ように、平面P13cがY軸まわりに角度Δβだけ角度
変位して平面P13dとなつたときには、平面P13c
上の光切断線28は平面P13d上で光切断線29とな
る。したがつてカメラ7の撮像面8において、光切断線
28の像28aは光切断線29の像29aとなる。こう
して撮像面8上の像27a,29aによつて、平面P1
3a,P13bの相互の角度Δαと平面P13c,P1
3dの角度+Δβを演算して求めることができる。第9
図および第10図にΔα,Δβの定義を示し、さらに第
11図〜第13図を参照して平面の傾きを求める手法に
ついて具体的に述べる。
(1)第12図に示される対象面P13のX軸まわりの
姿勢角αと、その対象面P13のY軸まわりの姿勢角β
とを求めるにあたり、まずカメラ7の撮像面8上の水
平スリツト光の光切断線30の方程式を予め求めてお
き、この光切断線30の方程式と、予め求めておいた
前述のカメラパラメータC11〜C34とから、光切断線
30とレンズ9の主点を通る平面P14の方程式を求め
る(第11図のステツプm1,m2)。またスリツト
光の平面P15の方程式を予め求めておく(第11図の
ステツプm3)。
(2)前のパラグラフ(1)で示した方程式,,
と、カメラパラメータとによつて、平面P14,P1
5の各平面の法線ベクトルを求め、その法線ベクトルを
とし、平面P14,P15の交線31の方向
ベクトルを =(1,t4,u4) …(24) とすると、とは直交するので、24=0 …(25)34=0 …(26) これにより、が求められる(第11図のステツプm
4)。
(3)同様にして第13図から、光切断線32とカメラ
パラメータより平面P16の方程式を求め、平面P17
の方程式も求めておけば、平面P16,P17の法線ベ
クトルをそれぞれ67、交線33の方向ベクトルを8 =(s81,u8) …(27) として、68=0 …(28)78=0 …(29) これにより、が求められる(第11図のステツプm
7)。
この第13図において、平面P16はレンズ9の主点を
通る平面であり、P17は投光器3のスリツト光がなす
平面を示している。
(4)対象面P13の法線ベクトル0 =(s0,t0,1) …(30) はに直交するから、0=0 …(31)0=0 …(32) これにより、が求められる(第11図のステツプm
8)。
センサの撮像面8の対象面P13に対する姿勢角α(X
軸まわりの回転角)、β(Y軸まわりの回転角)は次式
で求められる(第11図のステツプm9)。
α=tan-1(t0) …(33) β=tan-1(s0) …(34) IV、距離の計測方法。
第14図に示されるように、平面P13eとカメラ7の
撮像面8との間の距離を計測する際、この平面P13e
がP13fおよびP13gで示すように検出可能な範囲
で変位すると、第14図(2)で示されるように撮像面
8上では、投光器3のスリツト光5の光切断線34,3
5,36は像34a,35a,36aとなつて検出され
る。このようにして撮像面8上の像34a,35a,3
6aを検出することによつて、平面P13e,P13
f,P13gの距離を計測することができる。この手法
を第15図および第16図を参照してさらに具体的に説
明する。
(1)カメラ7の光軸の方程式は、 x=y=0 …(35) であつて、その撮像面8と対象面P13との距離dは、
カメラ7のレンズ9の光軸と対象面P13の交点のZ座
標と定義する。
対象面P13上の1点の座標を求めれば、対象面P13
の法線ベクトルとから対象面P13の平面の方程式が決
定できる。その点は、平面P14,P15,P17の交
点として得られ、その点を、(x0,y0,z0)とする
と、対象面P13の方程式は、 s0(x−x0)+t0(y−y0)+1・(z−z0) =0 …(36) となる(第15図のステツプr1,r2)。
(2)距離dは、 d=s0000+Z0 …(37) として求められる(第15図のステツプr3,r4)。
V、面位置の計測。
第17図を参照して、面13の位置計測にあつては、単
一の投光器4からのスリツト光6を投光し、カメラ7の
光軸37は、物体座標系のX−Y平面に垂直であるもの
とする。このとき、計測対象となる平面P13とスリツ
ト光平面6の交線38上の1点39の3次元位置を計測
し、そのZ軸成分を面位置(すなわち高さ)とする。
本発明は、孔103の中心位置を計測することができる
だけではなく、その孔103の面積およびその他の物理
量を広く演算して求めることが可能であり、そのような
改変は当業者に容易である。
発明の効果 以上のように本発明によれば、搬送手段によつて搬送さ
れてきたワークを2次元センサによつて撮像してワーク
の把持位置を検出し、この把持位置をロボツトで把持し
てワークを3次元センサの視野にもたらして一対の孔の
位置を、ワークをロボツトで把持した状態で検出し、こ
の3次元センサによる検出結果に基づいて、現在の把持
位置と予め定める基準把持位置とのずれ量を求め、こう
して基準把持位置に対応する予め定める固定位置にある
一対のピンへのワークの移動の教示データを、前記ずれ
量によつて補正し、一対の孔を一対のピンにそれぞれは
め合うようにロボツトによつてワークを移動するように
したので、ワークを高精度に位置決めすることが自動的
に可能となる。こうして2次元センサによつて広い視野
で高精度の検出を行う必要がなくなる。
また本発明によれば、複数種類のワークが搬送されてく
るとき、2次元センサによつてそのワークの種類を識別
し、各種類毎のワークの把持位置を検出することもまた
可能である。
さらに本発明によれば、ワークの供給位置がワークの種
類毎に決まつているときには、ワークの把持位置をロボ
ツトに予め教示しておくことによつて、前述の2次元セ
ンサを省略することができ、これによつて構成が簡略化
される。
特に本発明によれば、3次元センサは、交差する2本の
スリツト光を、各孔を含む平面に対して投光してカメラ
で撮像し、各孔の縁で欠落する少なくとも3つの点の3
次元位置を計測して各孔の縁の中心の3次元座標を求め
るように構成したので、各ワークの厚みに差があるとき
であつても、各孔にピンを正確にはめ合わせることが確
実に可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成を示す斜視図、第2図
はワーク102の平面図、第3図は処理回路112の動
作を説明するためのフローチヤート、第4図は本発明の
一実施例の3次元センサ110の簡略化した斜視図、第
5図は第4図に示される3次元センサ110の電気的構
成を示すブロツク図、第6図は孔103の中心位置の算
出手順を示すフローチヤート、第7図はスリツト光5に
よる点Pの3次元位置計測の手法を示す斜視図、第8図
は平面P13の平面図、第9図は平面の姿勢角αの定義
を示す図、第10図は平面の姿勢角βの定義を示す簡略
化した図、第11図は姿勢角α,βを計測する手順を示
すフローチヤート、第12図および第13図は対象面P
13のX軸まわりの姿勢角αとY軸まわりの姿勢角βを
計測するための手法を示す簡略化した図、第14図は平
面P13e,P13f,P13gの距離の計測原理を示
す簡略化した図、第15図は平面の距離dの算出手順を
示すフローチヤート、第16図は距離dの計測を行うた
めの構成を簡略化して示す図、第17図は本発明のさら
に他の実施例の面13の位置計測を行う原理を示す簡略
化した図である。 100……コンベア、102……ワーク、103……
孔、104……把持位置、105……ロボツト、107
……ピン、109……2次元センサ、110……3次元
センサ、111……視野、112……処理回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平松 新 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 中野 康夫 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 三浦 克也 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 上田 澄広 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (56)参考文献 特開 昭62−236632(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送手段によつて搬送されてきた一対の孔
    を有するワークを、2次元センサによつて撮像して、そ
    の2次元センサの撮像結果に基づいて、ロボツトによつ
    て把持すべきワークの把持位置を検出し、 その把持位置をロボツトで把持して、ワークを、3次元
    検出が可能な3次元センサの視野にもたらし、 ワークをロボツトで把持した状態で、前記一対の孔の位
    置を3次元センサによつて検出し、 3次元センサは、交差する2本のスリツト光を、各孔を
    含む平面に対して投光してカメラで撮像し、各孔の縁で
    欠落する少なくとも3つの点の3次元位置を計測して各
    孔の縁の中心の3次元座標を求め、 3次元センサによる前記一対の孔の位置の検出結果に基
    づいて、現在の把持位置と予め定める基準把持位置との
    ずれ量を求め、 基準把持位置に対応する予め定める固定位置における一
    対のピンへのワーク移動の教示データを、前記ずれ量に
    よつて補正し、前記一対の孔を前記一対のピンにはめ合
    うようにロボツトによつてワークを移動することを特徴
    とするワークのはめ合い方法。
  2. 【請求項2】搬送手段によつて一対の孔を有するワーク
    を、予め定める供給位置に搬送し、 この搬送されてきたワークを、ロボツトで把持して、ワ
    ークを3次元検出が可能な3次元センサの視野にもたら
    し、 ワークをロボツトで把持した状態で、前記一対の孔の位
    置を3次元センサによつて検出し、 3次元センサは、交差する2本のスリット光を各孔を含
    む平面に対して投光してカメラで撮像し、各孔の縁で欠
    落する少なくとも3つの点の3次元位置を計測して各孔
    の縁の中心の3次元座標を求め、 3次元センサによる前記一対の孔の位置の検出結果に基
    づいて、現在の把持位置と予め定める基準把持位置との
    ずれ量を求め、 基準把持位置に対応する予め定める固定位置における一
    対のピンへのワーク移動の教示データを、前記ずれ量に
    よつて補正し、前記一対の孔を前記一対のピンにはめ合
    うようにロボツトによつてワークを移動することを特徴
    とするワークのはめ合い方法。
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