JPH06266087A - 写真焼付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 焼付現像からアルバム作成まで自動的になさ
れる写真焼付装置を提供する。 【構成】 写真プリントを現像処理したのち、アルバム
にするアルバム作成機能を備えたものである。そのよう
なアルバム作成機能としては、大きさの等しい複数枚の
写真プリントの少なくとも一端を揃える整合手段と、当
該写真プリントの一端同士を接着する接合手段とからな
り、現像処理された写真プリントの１辺を接着して冊子
状にするものやアルバムの透明シートで区分けされた小
袋に写真プリントを挿入するものがある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は写真焼付装置に関する。
さらに詳しくは、焼付・現像処理された写真プリントを
自動的にアルバムにして排出する写真焼付装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の写真焼付装置にはアルバム作成機
構はなく、現像済みのフィルムをセットしてロール状の
印画紙に焼き付け、現像処理を行ったのち、１枚１枚に
カットして写真焼付装置より排出していた。そこで、か
かる写真焼付装置より排出された写真プリントでアルバ
ムを作成するのには、別のアルバム作成用の装置に写真
プリントをセットして作成するか、図５に示されるよう
なアルバム５１に手作業で一枚一枚挿入していた。

【０００３】このアルバム５１は透明なフィルムシート
が全面に張られ、境界部５１ａが接着されて区切られ、
写真プリントを保持する小袋が形成されたものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た写真焼付装置では、写真プリントの焼付現像とアルバ
ムの作成を別の装置で行っているため、その間に人の作
業が必要であり手間がかかるという問題がある。また、
手作業で一枚一枚アルバムに入れていたのでは時間がか
かりすぎるという問題がある。

【０００５】また、作成されたアルバムの中身を検索し
たいときなどに、１枚１枚ページをめくって見ないと分
からないという問題もある。

【０００６】本発明はかかる問題を解消し、写真プリン
トの焼付現像からアルバムの作成まで自動的に行なうこ
とができる写真焼付装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の写真焼付装置
は、フィルムを印画紙に焼付・現像処理する写真焼付装
置であって、焼付・現像処理された写真プリントをアル
バムにするアルバム作成機構を備えたことを特徴とする
ものである。

【０００８】そして、前記アルバム作成機構は、大きさ
の等しい複数枚の写真プリントの少なくとも一端を揃え
る整合手段と、当該写真プリントの一端同士を接着する
接合手段とからなり、現像処理された写真プリントの１
辺を接着して冊子状にするものであり、しかも、そのア
ルバムの内容を表示したインデックスプリントを付設し
ておくことが好ましい。

【０００９】または、前記アルバム作成機構が、アルバ
ムの透明シートで区分けされた小袋に写真プリントを挿
入する機構であり、（ａ）アルバムを載置するアルバム
台と、（ｂ）該アルバム台上に開いておかれたアルバム
の前記小袋内に写真プリントを１枚ずつ入れる送り込み
手段と、（ｃ）写真プリント挿入口側の透明シートを紙
面から浮かすように開口させる開口手段と、（ｄ）前記
アルバム台をアルバムの挿入口と平行な方向に移動させ
るアルバム台移動手段からなるものであることが好まし
い。このばあい、インデックスプリントをアルバムに挿
入するか、貼付することが好ましく、貼付するばあいに
はインデックス貼付手段、インデックスプリント保持送
出手段、接着剤吹出装置および移送手段を備えてなるこ
とが好ましい。

【００１０】また、インデックスプリントを作成するイ
ンデックスプリント作成機構を備えてなることが好まし
く、前記インデックスプリント作成機構が、アルバムに
収納される写真プリントの焼付と同時にそのフィルムの
画像を読み取るフィルム像読取装置と、該フィルム像読
取装置で読み取った画像を焼付順に並べる制御部と、該
制御部からの像を印刷するプリンタとからなることが好
ましい。

【００１１】さらに、フィルムに磁気記録されたアルバ
ム作成情報を読み取り、アルバム作成を行うことが好ま
しい。

【００１２】

【作用】本発明の写真焼付装置では、焼付・現像処理さ
れた写真プリントをアルバム作成機構でアルバムにして
排出する。

【００１３】また、アルバムの内容を少なくとも１枚の
プリントに表示したインデックスプリントを作成してア
ルバムに付設することにより、アルバムの内容を一目で
判別することができる。

【００１４】

【実施例】つぎに、図面を参照しながら本発明の写真焼
付装置について説明する。図１は本発明の写真焼付装置
の一実施例を示す概略説明図、図２は図１のアルバム作
成部の一例を示す斜視図、図３は図２のアルバム作成部
によって作成されたアルバムの斜視図、図４は図１のア
ルバム作成装置の他の例を示す側面図である。図５は図
４のアルバム作成装置の平面図である。図６はインデッ
クス貼付手段およびインデックスプリント保持送出手段
の一例を示す側面図である。図７は図６のインデックス
貼付手段およびインデックスプリント保持送出手段の平
面図である。図８は移送手段の一例を示す斜視図であ
る。

【００１５】図１において、写真焼付装置は、焼付部
１、現像処理部２、および特許請求の範囲におけるアル
バム作成機構であるアルバム作成部３からなる。

【００１６】焼付部１は、写真プリント焼付部１ａとイ
ンデックスプリント焼付部１ｂとからなる。写真プリン
ト焼付部１ａにおいて、フィルム５の画像は、光源１１
の光によりレンズ１２を介してロール状に保持された印
画紙４に焼き付けられる。露光量はシャッター１３の開
時間によって調整される。

【００１７】一方、インデックスプリントを作成したい
ときには、前述の焼付と同時に、フィルム５のコマ画像
をフィルム像読取装置１４で読み取り、インデックスプ
リント焼付部１ｂの制御部１５に送る。制御部１５は、
図３に示すように読み取った各コマの画像４２を順番に
並べ、１枚のインデックスプリント４１となるようにス
キャニングし、ＣＲＴ１６によって、レンズ１７を介
し、写真プリントと同じ印画紙４にインデックスプリン
ト４１を焼き付ける。

【００１８】写真プリントおよびインデックスプリント
が焼き付けられた印画紙４は現像処理部２で現像、漂
白、定着、乾燥などの処理が行われたのち、アルバム作
成部３に送出される。

【００１９】アルバム作成部３は、カッター６およびア
ルバム作成装置１８からなり、カッター６は印画紙４を
画像ごとに切り離して１枚ずつの写真プリントＰ（この
中にはフィルムの画像１コマ毎の写真プリントのほかに
インデックスプリント４１が含まれていることもある）
とする。アルバム作成装置１８は、写真プリントＰを直
接製本して図３のような冊子型のアルバムにするか、図
５に示すアルバム５１に自動的に挿入させてアルバムに
する。

【００２０】なお、インデックスプリント４１は、それ
が付設されるアルバムの内容を一枚のプリントに表示さ
せたものであるが、そのアルバムが、撮影済フィルムの
現像と同時に写真プリントの焼付現像を行うよう依頼さ
れた同時プリントを、コマ番号順に収納するものであれ
ば、そのコマ番号順にインデックスプリントの画像４２
は配列され、焼き増しをしたいときなどに簡単にコマ番
号が判別できる非常に便利なものである。

【００２１】次に、写真プリントＰを直接製本して冊子
型のアルバムを作成するアルバム作成装置１８を図２に
基いて説明する。

【００２２】このアルバム作成装置１８は、受け台２７
に設けられる整合手段３０と接合手段２０とからなり、
整合手段３０で写真プリントＰの各辺を揃え、接合手段
２０で写真プリントＰの一端同士を接着する。Ｐａは写
真プリントＰの閉じ部である。

【００２３】整合手段３０は、可動片３１およびカム３
２、可動片３５および３６ならびにソレノイド３７およ
び３８とからなる。

【００２４】可動片３１はその押圧面３１ａが受け台２
７上に垂直に立つように両端３１ｂが受け台２７の外側
に向けて折り曲げられた板状の部材であり、写真プリン
トＰの閉じ部Ｐａを揃えつつ、後述する接着用ローラ２
５方向に写真プリントＰを進出させるものである。した
がってそのプリント面に平行な方向の長さは写真プリン
トＰの閉じ部Ｐａの長さより短く、プリント面に垂直な
方向の厚さは、少なくともフィルム１本分のプリントを
積み重ねた厚さ以上あることが好ましい。

【００２５】カム３２は可動片３１の背面に取り付けら
れた駆動装置３３の駆動軸３４に固着され、その長径は
写真プリントＰを後述する接着用ローラ２５に当接させ
るまで可動片３１を進出させることができるように形成
される。

【００２６】可動片３５および３６は、可動片３１と同
じくその押圧面３５ａおよび３６ａが受け台２７上に垂
直に立つように両端が受け台２７の外側に向けて折り曲
げられた板状の部材であり、写真プリントＰの閉じ部Ｐ
ａに垂直な辺を揃え、かつ写真プリントＰの閉じ部Ｐａ
を接着用ローラ２５に導くよう案内するためのものであ
る。したがって、可動片３１を挟むように向かい合い、
その押圧面３５ａおよび押圧面３６ａが可動片３１の押
圧面３１ａと垂直となるように配設される。そして、押
圧面３５ａおよび押圧面３６ａの内側を可動片３１が写
真プリントＰを押し出しつつ通過できるようになってい
る。なお、そのプリント面に垂直な方向の厚さは可動片
３１と同じく、少なくともフィルム１本分の写真プリン
トを積み重ねた厚さ以上あることが好ましい。

【００２７】ソレノイド３７および３８は、可動片３５
および３６の背面略中央部に配設され、それぞれのプラ
ンジャー先端が可動片３５および３６に取り付けられ、
写真プリントＰを両側から挟むように可動片３５および
３６を進出させ、写真プリントＰの２辺を揃える。

【００２８】なお、前述の整合手段３０では、可動片３
１はカム３２、可動片３５および３６はソレノイド３７
および３８によってそれぞれ進出されるが、各可動片３
１、３５および３６を進出させる進出手段はこれらに限
定されるものではなく、たとえばシリンダ装置など他の
駆動手段であってもよい。

【００２９】次に接合手段２０について説明する。接合
手段２０は接着用ローラ２５と接着剤吹出装置２６とか
らなる。

【００３０】接着用ローラ２５はその側面が接着剤を保
持可能な部材で形成されており、矢印Ａ方向にスライド
自在である。すなわち、矢印Ａ方向にスライド可能であ
り、しかも受け台２７に対し垂直に支持される回転軸２
１の上方に接着用ローラ２５は嵌着され、前記回転軸２
１は駆動装置２２に接続されて駆動される。一方、ピニ
オン２３が接着用ローラ２５の下方に嵌着されている。
そして、ピニオン２３と噛合する直線状歯車を有するラ
ック２４が写真プリントＰの閉じ部Ｐａと平行に、ほぼ
閉じ部Ｐａの真下に来るように、受け台２７または受け
台２７を固定している部材（図示せず）に取り付けられ
る。駆動装置２２を駆動させるとピニオン２３が回転し
ながらラック２４に沿って移動し、接着用ローラ２５を
回転させながら矢印Ａ方向に移動させ、写真プリントＰ
の閉じ部Ｐａに接着剤を塗布する。

【００３１】接着剤吹出装置２６は、受け台２７または
受け台２７を固定している部材に取り付けられる。接着
用ローラ２５が１往復して図２の位置に戻って来たとき
に接着剤を吹き出して接着用ローラ２５の側面に接着剤
を供給する。

【００３２】なお、図２に示されるように、写真プリン
トＰの閉じ部Ｐａは受け台２７の一端２７ａよりはみ出
した状態で支持されるのが好ましく、ラック２４も受け
台２７の上面より下方に取り付けられ、閉じ部Ｐａに接
するのは接着用ローラ２５の側面のみとなるようにする
ことが好ましい。そうすることで、閉じ部Ｐａが受け台
２７やその他の部材と接着してしまったり、余分なとこ
ろに接着剤を付けて汚してしまったりするのを防ぐこと
ができる。また、接着剤が乾くまで写真プリントＰを保
持しておくことが好ましい。

【００３３】次に、前述の本発明の写真焼付装置の一実
施例の作動を図１および図２に基づいて説明する。この
写真焼付装置はおもに、撮影済みのフィルムを現像し、
同時に写真プリントを作成する際に用いられ、フィルム
現像装置に併設されることが多い。したがって、現像処
理されたフィルム１本分の写真プリントをアルバムにす
るばあいが多く、かかる焼付、現像処理工程でそのフィ
ルム１本分のコマ画像を少なくとも１枚のプリントに表
示したインデックスプリントも併せて作成される。

【００３４】焼付部１でフィルム５の各コマ画像および
インデックスが焼き付けられた印画紙４は、現像処理部
２で現像処理されたのちアルバム作成部３に送出され
る。アルバム作成部３のカッター６で画像ごとに、同じ
大きさに切り離された写真写真プリントＰはアルバム作
成装置１８にセットされる。

【００３５】前述のアルバム作成装置１８の可動片３５
および３６の間隔、ならびに可動片３１および接着用ロ
ーラ２５の間隔は、写真写真プリントＰの幅より少し大
きめにあけられていて、この中に、カットされた写真写
真プリントＰは積み重ねられた状態で載置される。フィ
ルム１本分の写真写真プリントＰと必要に応じてインデ
ックスプリント４１が出揃ったところでまず、ソレノイ
ド３７および３８が作動して、可動片３５および３６を
進出させ、写真プリントＰの向かいあう２辺を整合させ
る。つづいてカム３２を１８０°回転させて可動片３１
を進出させる。進出させる過程で、写真プリントＰの閉
じ部Ｐａは整合され、接着用ローラ２５に当接する。そ
して接着用ローラ２５をスライドさせて閉じ部Ｐａに接
着剤を塗布し、閉じ部Ｐａを接合させて冊子型のアルバ
ムが完成する。インデックスプリント４１が表紙にくる
ように制御しておくと、表紙を見ただけで中身が一目で
分かり、一層便利である。また、フィルム１本分の写真
プリントの枚数が多いばあいなど、インデックスプリン
トの画像が小さくなりかえって分かりにくくなるときは
インデックスを２枚以上に別けて表示するようにしても
よい。

【００３６】また、アルバムにするかどうかは、撮影時
にフィルムに磁気記録されたアルバムにするか否かのデ
ータをフィルム像読取装置１４によって読み取るように
してもよい。

【００３７】次に、アルバムに挿入してアルバムにする
アルバム作成装置１８を図４〜図８に基づいて説明す
る。

【００３８】図４は本発明のアルバム作成装置の一実施
例の側面図、図５は図４に示されるアルバム作成装置の
平面図、図６は本発明におけるインデックスプリント貼
付手段、保持送出手段および接着剤吹出装置の一例の構
成および作動を説明する側面図、図７は図６の平面図、
図８は本発明における移送手段の一例を示す斜視図であ
る。

【００３９】図４および図５に示されるように、アルバ
ム作成装置１８は、写真プリントＰをアルバム５１に送
り込む送り込み手段４３と、プリントの挿入口５１ｂを
開かせる開口手段４４と、アルバム５１を載置するため
のアルバム台４５と、アルバム台移動手段５５からな
る。

【００４０】送り込み手段４３は、写真プリントＰの設
置台４６と、その側面の一部を設置台４６の上面より突
出させるように設置台４６に回転自在に支持される送り
込みローラ４７と、その送り込みローラ４７の駆動装置
（図示されない）とからなる。送り込みローラ４７はそ
の回転軸が挿入口５１ｂと平行となるように２つ、また
はそれ以上配設され、設置台４６に積まれた写真プリン
トＰの一番下の一枚４８を挿入口５１ｂに向けて送り込
む。

【００４１】開口手段４４は、空気を噴射する噴射ノズ
ル４９とこれに連結されるエアコンプレッサー５０とか
らなる。噴射ノズル４９はアルバム５１の下方から、角
度を付けて写真プリントＰの挿入口５１ｂに空気を噴射
して、表面を覆っている透明シート５１ｃを少し紙面か
ら浮かせて挿入口５１ｂを開口させる。この状態で前述
の送り込み手段４３を作動させると確実に写真プリント
Ｐは透明シート５１ｃの内に送り込まれる。

【００４２】アルバム台移動手段５５は、図５に示され
るように、アルバム台４５の一端縁に形成される直線状
の歯車５２と、駆動装置５３と、その駆動軸に連結され
たピニオン５４とからなり、歯車５２とピニオン５４は
噛合している。駆動装置５３を回動させるとアルバム台
４５は図５の矢印Ｂ方向に移動する。

【００４３】アルバムのページはたとえばエアー吸引ノ
ズルで１ページを吸着し、めくるようにすればよい。

【００４４】また、アルバムに挿入する写真プリントの
画像を表示したインデックスプリントを写真プリントと
同様にセットしておいて、アルバム内にインデックスプ
リントを挿入しておいてもいいが、アルバムの表紙など
に貼付してもよい。

【００４５】そこで次に、アルバムにインデックスプリ
ントを貼付する機構を備えたアルバム作成装置１８の一
例を図６および図７に基づいて説明する。

【００４６】図６に示されるように、インデックス貼付
手段は貼付台６１と押さえ板６２と押圧手段６３とから
なり、これらに後述するインデックスプリント保持送出
手段６４、接着剤吹出装置６６および移送手段６７を備
えておくことが好ましい。

【００４７】押さえ板６２は貼付台６１の上方に上下方
向に移動可能に支持され、スプリングなどによって上向
きに付勢されている（図示しない）。貼付台６１上にた
とえば表紙を上にしておかれたアルバム５１の上に裏面
に接着剤を塗布したインデックスプリント４１をおき、
押圧手段６３の一例であるカム６５が図示されない駆動
装置によって１８０°回転すると、押さえ板６２はイン
デックスプリント４１をアルバム５１に押圧して接着す
る。しばらくのち、カム６５をもとの位置に戻すと押さ
え板６２は上向きに付勢されているので上昇し、アルバ
ム５１を貼付台６１より取り上げることができる。

【００４８】次に、インデックスプリント保持送出手段
６４の一例を説明する。図６に示されるように、インデ
ックスプリント保持送出手段６４は、貼付台６１横上方
に設けられた一対の送出ローラ６８および６９からな
る。この送出ローラ６８および６９は、インデックスプ
リント４１の一端を支持し、接着剤吹出装置６６によっ
て裏面に接着剤を塗布したのちに前記インデックスプリ
ント４１をアルバム５１上に送出するもので、ゴムなど
の弾性材料で形成されることが好ましい。また、万一接
着剤が付着したときにふきとり易い材質であることも好
ましい。

【００４９】なお、インデックスプリント保持送出手段
６４は、インデックスプリント４１の裏面を露出させる
ように保持し、接着剤吹出装置６６で裏面に接着剤を塗
布してから貼付台６１上のアルバム５１の上にインデッ
クスプリント４１を送出するものであり、その構成は前
述のものに限らず、たとえば、インデックスプリント４
１の表面を吸引吸着して保持し、シリンダなどの駆動装
置でアルバム５１の上に送出するものであってもよい。

【００５０】移送手段６７は図７および図８に示される
ように、アルバム台４５から貼付台６１にアルバムを移
送するものである。アルバム５１の表紙にインデックス
プリント４１を貼付するものであれば、アルバム台４５
上でアルバム５１の表紙が上になるように閉じてから、
貼付台６１に移送する。

【００５１】そのような役割をする移送手段６７は、２
つの板体７１、７２を中央部で蝶着させてなるアルバム
台４５と、ガイド溝７３によって貼付台６１方向に案内
されるスライド板７４とからなる。

【００５２】アルバム台４５の一方の板体７１の蝶着部
に固着された軸（図示されない）には駆動装置７５の駆
動軸が固着され、該駆動装置７５を駆動させることによ
って水平に固定されている他方の板体７２に向けて板体
７１を折り畳むことができる。板体７２には、貼付台６
１方向にスライド板７４を案内するガイド溝７３が設け
られている。アルバム５１に写真プリントＰを入れ終わ
ったら駆動装置７５を駆動させ、一方の板体７１を矢印
Ｃ方向に閉じるとアルバム５１は閉じられ、板体７１を
開かせると表紙を上に向けた状態でアルバム５１は他方
の板体７２の上に置かれる。ついで、スライド板７４を
貼付台６１方向に進出させアルバム５１を貼付台６１の
上に押し出す。なお、スライド板７４はモータを用いて
歯車により進出させるようにしてもよいし、エアシリン
ダなどで駆動するようにしてもよい。

【００５３】次に、前述の本発明の写真焼付装置の他の
実施例の作動を説明する。

【００５４】現像処理部２より排出されカッター６によ
って画像ごとに切り離された写真写真プリントＰは、設
置台４６の上に積まれた状態でセットされる。そこでま
ず、開口手段４４が作動してアルバム５１の挿入口５１
ｂを開口し、送り込み手段４３で透明フィルム５１ｃ内
に写真プリントＰを送り込む。次に、アルバム台移動手
段５５を作動させてアルバム５１を移動させ、別の挿入
口５１ｂに写真プリントＰを挿入する。アルバム５１の
ページは図示されない吸引吸着手段などによって開か
せ、写真プリントＰがすべて挿入されたところで図８の
移送手段６７が作動してアルバム５１を閉じ、表紙を上
にして貼付台６１に移動させる。

【００５５】一方、インデックスプリント保持送出手段
６４によって保持されているインデックスプリント４１
に接着剤が接着剤吹出装置６６によって塗布され、アル
バム５１の表紙に置かれる。そこで、押圧手段６３が作
動して押圧し、確実にアルバム５１にインデックスプリ
ント４１が貼付される。

【００５６】

【発明の効果】本発明の写真焼付装置は、現像処理され
た写真プリントを、必要に応じて自動的にアルバムにす
ることができるので手作業の手間を大幅に消滅すること
ができる。さらにインデックスプリントを付設すれば、
アルバムの内容が一目で分り、他のアルバムとの区別が
付き、整理しやすくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の写真焼付装置の一実施例を示す概略説
明図である。

【図２】図１のアルバム作成装置の一例を示す斜視図で
ある。

【図３】図２のアルバム作成装置によって作成されたア
ルバムの斜視図である。

【図４】図１のアルバム作成装置の他の例を示す側面図
である。

【図５】図４のアルバム作成装置の平面図である。

【図６】インデックス貼付手段およびインデックスプリ
ント保持送出手段の一例を示す側面図である。

【図７】図６のインデックス貼付手段およびインデック
スプリント保持送出手段の平面図である。

【図８】移送手段の一例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 焼付部 ２ 現像処理部 ３ アルバム作成部 ４ 印画紙 ５ フィルム １８ アルバム作成装置 ２０ 接合手段 ３０ 整合手段 ４１ インデックスプリント ４３ 送り込み手段 ４４ 開口手段 ５１ アルバム ５５ アルバム台移動手段

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 フィルムを印画紙に焼付・現像処理する
   写真焼付装置であって、焼付・現像処理された写真プリ
   ントをアルバムにするアルバム作成機構を備えたことを
   特徴とする写真焼付装置。
2. 【請求項２】 前記アルバム作成機構は、大きさの等し
   い複数枚の写真プリントの少なくとも一端を揃える整合
   手段と、当該写真プリントの一端同士を接着する接合手
   段とからなり、現像処理された写真プリントの１辺を接
   着して冊子状にする請求項１記載の写真焼付装置。
3. 【請求項３】 前記複数枚の写真プリントのうちの少な
   くとも１枚が、アルバムの内容を表示したインデックス
   プリントである請求項２記載の写真焼付装置。
4. 【請求項４】 前記整合手段が、写真プリントを載せる
   受け台と、該受け台に垂直に載置され写真プリントの面
   と平行な方向に進退自在な板状の可動片と、該可動片を
   駆動させる進出手段とからなり、前記接合手段が、前記
   受け台に対し垂直に支持され、かつスライド自在な回転
   軸と、該回転軸に連結された駆動装置と、前記回転軸に
   嵌着されたピニオンと、該ピニオンと噛合する直線状歯
   車を有し、前記受け台に固着されたラックと、前記回転
   軸に嵌着され、その側面に接着剤を保持しうる接着用ロ
   ーラと、該接着用ローラの側面に接着剤を供給する接着
   剤吹出装置とからなる請求項２または３記載の写真焼付
   装置。
5. 【請求項５】 前記アルバム作成機構が、アルバムの透
   明シートで区分けされた小袋に写真プリントを挿入する
   機構である請求項１記載の写真焼付装置。
6. 【請求項６】 前記アルバム作成機構が、（ａ）アルバ
   ムを載置するアルバム台と、（ｂ）該アルバム台上に開
   いておかれたアルバムの前記小袋内に写真プリントを１
   枚ずつ入れる送り込み手段と、（ｃ）写真プリント挿入
   口側の透明シートを紙面から浮かすように開口させる開
   口手段と、（ｄ）前記アルバム台をアルバムの挿入口と
   平行な方向に移動させるアルバム台移動手段からなる請
   求項５記載の写真焼付装置。
7. 【請求項７】 前記アルバムに挿入される写真プリント
   のうちの少なくとも１枚が、アルバムの内容を表示した
   インデックスプリントである請求項５または６記載の写
   真焼付装置
8. 【請求項８】 前記アルバムに収納された写真プリント
   の内容を少なくとも１枚のプリント中に表現したインデ
   ックスプリントを、当該アルバムに貼付するインデック
   ス貼付手段を備えてなる請求項５または６記載の写真焼
   付装置。
9. 【請求項９】 （ａ）インデックスプリントの裏面を露
   出させるように保持し、かつ当該インデックスプリント
   をインデックス貼付手段に送出するインデックスプリン
   ト保持送出手段と、（ｂ）インデックスプリントの裏面
   に接着剤を吹き付ける接着剤吹出装置と、（ｃ）前記ア
   ルバム台からインデックスプリント貼付手段までアルバ
   ムを移送する移送手段を備えてなる請求項８記載の写真
   焼付装置。
10. 【請求項１０】 アルバムの内容を少なくとも１枚の写
    真プリントに表現したインデックスプリントを作成する
    インデックスプリント作成機構を備えた請求項１記載の
    写真焼付装置。
11. 【請求項１１】 前記インデックスプリント作成機構
    が、アルバムに収納される写真プリントの焼付と同時に
    そのフィルムの画像を読み取るフィルム像読取装置と、
    該フィルム像読取装置で読み取った画像を焼付順に並べ
    る制御部と、該制御部からの像を印刷するプリンタとか
    らなる請求項１０記載の写真焼付装置。
12. 【請求項１２】 フィルムに磁気記録されたアルバム作
    成情報を読み取り、アルバム作成を行うことを特徴とす
    る請求項１、２または５記載の写真焼付装置。