JPH06264089A - 合成香料 - Google Patents

合成香料

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JPH06264089A
JPH06264089A JP7901793A JP7901793A JPH06264089A JP H06264089 A JPH06264089 A JP H06264089A JP 7901793 A JP7901793 A JP 7901793A JP 7901793 A JP7901793 A JP 7901793A JP H06264089 A JPH06264089 A JP H06264089A
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propolis
anesthetic
jasmine
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fragrance
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上野素敬
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ジャスミンなどの植物性天然香料を使用しなく
ても、これを使用したとほぼ同じ麻酔性並びにリラクセ
ーション効果を有し、しかも悪臭の元になるインドール
成分を含まない安価な人工の合成香料を提供することを
目的とする。 【構成】本発明による麻酔性を有する人工の合成香料
は、ジャスミンなどの植物性天然香料の代わりに、フラ
ボノイド化合物又はテルペン化合物をその成分とするプ
ロポリスを使用したこと、を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、麻酔性並びにリラクセ
ーション効果を有し、しかもインドールを含まない人工
の合成香料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ジャスミン、ラベンダー、ロ
ーズなどの天然香料に精神の緊張緩和(リラクセーショ
ン)、不安解消などのストレス解消効果があることが知
られている。このような天然香料のストレス解消効果の
メカニズムはまだ完全に解明されたわけではない。しか
し、このような天然香料によるリラクセーションなどの
効果は、天然香料がもつ諸々の性質のうち、その麻酔性
と大きな関連があることが指摘されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
にジャスミン、ラベンダー、ローズなどの天然香料は、
比較的強い麻酔性を有し、ストレス社会の現代において
高いリラクセーション効果を発揮するものとして期待さ
れているが、前述のような天然香料は、生産に限りがあ
るため高価であり、これらのジャスミンなどの天然香料
を材料とする香料も高価になってしまう、という問題が
あった。また、前述のような天然香料を使用しないでリ
ラクセーション効果などを有する合成香料を製造する試
みも一部でなされているが、麻酔性を有する物質で合成
香料の成分に成り得る材料は、現在のところ、発見され
ていない(例えば、医療用に使用される麻酔剤の材料を
合成香料の材料に使用することは、麻酔剤は芳香性を有
しないこととの関係で、処方的にほぼ不可能である)。
さらに、天然のジャスミンなどは、麻酔性を有している
が、その反面で、悪臭の元になるインドール(indole)
をかなり含んでいる。そのため、このジャスミンなどを
材料にした香料には必然的にインドールが含まれてしま
い、その結果、このインドールを含む香料自体から、部
分的にインドールによる悪臭が発生してしまう、という
問題があった。そのため、麻酔性を有しながら、インド
ールを含まない香料が望まれていた。本発明は、このよ
うな従来の技術の問題点に着目してなされたもので、麻
酔性並びにリラクセーション効果を有し且つ悪臭の元に
なるインドール成分を含まない安価な人工の合成香料を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の麻酔性を有する人工の合成香料は、ジャスミ
ンなどの植物性天然香料の代わりに、麻酔性を有する物
質として、プロポリスを使用したことを特徴としてい
る。また特に、本発明においては、前記の麻酔性を有す
る物質として、フラボノイド化合物をその主成分とする
プロポリスを使用することが望ましい。また特に、本発
明の合成香料は、ヒドロキシシトロネラール45〜55
%、ロヂノール6〜8%、リナロール8〜11%、テル
ビネオール8〜11%、イランイラン油6〜8%、イン
ドール抜きジャスミン油3〜5%、ローズ油3〜5%、
プロポリス3〜12%の配合割合で構成されていること
が望ましい。
【0005】
【作用】上述のように、本発明による麻酔性を有する人
工の合成香料では、ジャスミンなどの植物性天然香料の
代わりに、麻酔性を有する物質として、プロポリスを使
用している。このプロポリスは、麻酔性を有する芳香性
の天然素材であり、合成香料の材料として使用すること
は処方的に可能である。またこのプロポリスは、天然の
ジャスミンなどに比べて極めて材料としての価格は極め
て安価である。よって、このプロポリスを使用すること
により、高価な天然香料を使用することなく、麻酔性を
有する安価な人工の合成香料を実現することが可能にな
る。また特に、本発明においては、前記の麻酔性を有す
る物質として、フラボノイド化合物をその主成分とする
プロポリスを使用することにより、麻酔性並びにリラク
セーション効果が安定的に得られる安価な人工の合成香
料が実現できるようになる。さらに、プロポリスは、天
然のジャスミンなどが含んでいる悪臭の元になるインド
ールを含んでいない。よって、ジャスミンなどの代わり
にプロポリスを香料の材料として使用することにより、
従来のような、香料自体がインドールを含んでしまいそ
のインドールにより香料自体から悪臭が発生してしま
う、という問題の生じない合成香料を実現できるように
なる。
【0006】
【実施例】以下、本発明をその実施例に基づいて説明す
る。まずプロポリスという天然素材について説明する。
プロポリスは、養蜂の二次産物として知られている。プ
ロポリスは、蜂が自分たちの巣の隙間を埋めたり、がた
つきそうな場所を固めるために使うものである。蜂は巣
の中特に入り口をプロポリスで固め、中の温度を調節
し、外部からの敵の襲撃を防ぐ。しかし、巣の内壁をも
プロポリスで塗りつぶすので、養蜂家にはやっかいな物
質と言われている。このようなプロポリスの採取は、巣
箱材料の交換時や巣箱の移動時などに、蜂の巣の内壁か
ら削り取ることなどにより行われる。蜂の種類や巣箱の
おかれた場所などの条件により採取量は異なってくる
が、平均して一つの巣箱から100〜300gのプロポ
リスが採取される、と言われている(ジェーピーアイ株
式会社(神奈川県横浜市西区浜松町5−1西横浜三洋ビ
ル303号)が昭和61年10月1日発行した「プロポ
リス」第1〜2頁)。
【0007】次に、プロポリスの化学的成分について説
明する。最近の研究により、プロポリスの成分に関する
知識は、大きく進んでいる。現在まで、18種の成分分
析がなされ、その中、11種の物質については、内容が
明らかになっている。それらの、既に解明されている成
分は、プロポリスを1/3相当アルコールに溶かしたもの
による分析である。今までの解明によると、プロポリス
の主成分は、フラボノイド(flavonoide)化合物であ
り、flavonas(1-4)、flavonoles(5-10)、flavononas(11
-13)の種類がある。同じくプロポリスには、テルペン(t
erpena)化合物も発見されており、α-acetoxi-betuleno
l(15)、aldehido aromatico、isovanilina(16)である。
なお、flavonas(1-4)については化学式の化1を、flavo
noles(5-10)については化学式の化2を、flavononas(11
-13)については化学式の化3を、α-acetoxi-betulenol
(15)については化学式の化4を、aldehido aromatico、i
sovanilina(16)については化学式の化5を参照。
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】
【化5】
【0008】次に、プロポリスの特性とその利用・用途
に関する従来の研究成果を説明する。まずプロポリスに
は殺菌効果および抗菌効果があることが実験により証明
されている(同「プロポリス」第12頁)。このため、
医学分野への応用、例えば、慢性口頭炎の治療薬として
の利用(同「プロポリス」第104〜108頁)として
の利用や、慢性大腸炎の治療薬としての利用(同「プロ
ポリス」第115〜116頁)や、皮膚病の治療薬とし
ての利用(同「プロポリス」第126〜129頁)が研
究され発表されている。また、プロポリスには、悪臭を
消す消臭力を有することも実験で証明されており、消臭
剤としての可能性も指摘されている。そしてこのような
プロポリスの消臭力は、プロポリス自体の抗菌性と芳香
性によると考えられている(同「プロポリス」第103
頁)。
【0009】また、プロポリスは芳香性を有することも
指摘されている。すなわち、30〜40%のプロポリス
アルコール液を作り、オリーブ油やコーン油に1:4の
割合で溶かしてよく混ぜると、茶褐色で芳香性のあるプ
ロポリスアルコールオイルができることが証明されてい
る(同「プロポリス」第100頁)。
【0010】さらに、プロポリスには麻酔効果があるこ
とが実験で証明されている。すなわち、電気の釜で1時
間過熱することによりプロポリスと水1:1の抽出液を
作り、細かく砕いたプロポリス33g、蒸留水84m
l、95度アルコール26mlで、30%アルコール抽
出液を作り、濾過した後、これを皮下注射、筋肉注射で
動物の腹部臓器にテストする実験が行われた。また、細
かく砕いたプロポリスを95度アルコールで1:4の割
合に抽出し、その液を濾過処理した後、0.15gの乾
燥粉末を作り、これを動物(羊と犬)の体重1kgに対
して0.012g与える(手術部位への塗布)ことによ
り、手術時の麻酔効果を調べる実験が行われた。これら
の実験により、プロポリスのアルコール抽出液は、5%
ボカインと同じ効果があること、プロポリスと水1:1
の溶液は、局部麻酔のことがあること、プロポリスのあ
る抽出液は、動物の体重1kgに対して、0.012g
で十分な麻酔効果があることが証明された(同「プロポ
リス」第58〜60頁)。
【0011】以上プロポリスの特性と利用に関する研究
を紹介してきたが、プロポリスについては医療分野への
利用が中心で(消臭剤への利用の可能性も一部に示唆さ
れているが)、プロポリスの香料の分野への利用の可能
性について言及している文献は、現在のところ全く見当
たらない。
【0012】本発明者は、プロポリスを合成香料の材料
として利用できることを発見し、従来にない全く新規な
合成香料を実現した。このようなプロポリスの合成香料
への利用は、プロポリスが持つ前述のような麻酔性と芳
香性によるものである。すなわち、プロポリスは前述の
ように芳香性を有しているので、これを合成香料の材料
として使用することは、処方的にそれほど困難なことで
はない。また、プロポリスは前述のように麻酔効果を有
している。そのため、このプロポリスを使用することに
より、ジャスミンやローズなどの天然香料を使用しなく
ても、これらの天然香料を使用した場合と同じ麻酔効果
並びにリラクセーション効果を有する人工香料を合成す
ることが可能になる。特にプロポリスは天然素材ではあ
るが、ジャスミンやローズなどの天然香料と比較すれば
材料としての価格は極めて安価であるので、このプロポ
リスを使用することにより、麻酔効果並びにリラクセー
ション効果を有する人工の合成香料を極めて安価に製造
することが可能になる。また、プロポリスはインドール
を含んでいないので、このプロポリスを使用することに
より、悪臭の発生の元となるインドールを含まない合成
香料を実現できる。
【0013】以下に、本発明に係る麻酔効果並びにリラ
クセーション効果を有する人工の合成香料の一実施例を
説明する。本発明者は、以前より、便器などに使用する
脱臭芳香消毒液の開発を続けており、その開発成果は、
例えば特開昭49−42827号などで提案されてい
る。この特開昭49−42827号で提案された脱臭芳
香消毒液は、以下のような配合例のインドール抜き人工
ジャスミン油(インドール抜き人工ジャスミン香料)を
その成分の一つとして使用している。すなわち、このイ
ンドールを少量含む人工ジャスミン油の配合の例を示す
と次のとおりである。 ジャスモン 3.0% インドール 2.5% アントラニール酸メチール 0.5% ベンヂールアセテート 65.0% リナリールアセテート 7.5% ベンヂールアルコール 6.0% リナロール 15.5% 人工ジャスミン油 100.0% 上記の中よりインドールを除いた分を百分率に分担させ
ると次の如くになる。 ジャスモン 3.0% アントラニール酸メチール 0.5% ベンヂールアセテート 66.7% リナリールアセテート 7.7% ベンヂールアルコール 6.2% リナロール 15.9% インドール抜きジャスミン油 100.0% この処方により、インドール抜きジャスミン油が製造さ
れる。
【0014】このようにして製造されたインドール抜き
ジャスミン油を使用し、且つプロポリスを使用して、下
記のように処方することにより、天然花精香料の芳香に
類似する人工の脱臭芳香消毒液を製造できる。この人工
の脱臭芳香消毒液の配合処方は、下記のとおりである。 ヒドロキシシトロネラール 50.0% ロヂノール 7.0% リナロール 9.0% テルビネオール 9.0% イランイラン油 7.0% インドール抜きジャスミン油 4.0% ローズ油 4.0% プロポリス 10.0% 計(脱臭芳香消毒液) 100.0%
【0015】なおここで、インドール抜きジャスミン油
を使用しているのは、次の理由による。すなわち、屎尿
中には多量のインドール(悪臭の元になるもの)が含ま
れているが、このインドール抜き人工ジャスミン油(イ
ンドール抜き人工ジャスミン香料)を使用することによ
り、屎尿中のインドールがこのインドール抜き人工ジャ
スミン油(インドール抜き人工ジャスミン香料)と配合
して急速にジャスミンに類似する芳香となり屎尿の悪臭
が脱臭されるという効果を有するからである(特開昭4
9−42827号第12頁参照)。なおこの人工の脱臭
芳香消毒液についての上記の配合処方は、あくまで一例
であり、ヒドロキシシトロネラール45〜55%、ロヂ
ノール6〜8%、リナロール8〜11%、テルビネオー
ル8〜11%、イランイラン油6〜8%、インドール抜
きジャスミン油3〜5%、ローズ油3〜5%、プロポリ
ス3〜12%の配合処方で、本実施例とほぼ同様な脱臭
及び芳香・麻酔効果を奏することができる合成香料を実
現することができる。
【0016】また、本実施例では、このインドール抜き
人工ジャスミン油だけでなく、プロポリスをも使用して
いる。したがって、この脱臭芳香消毒液には、このプロ
ポリスの麻酔性の発揮により、精神の弛緩などのリラク
セーション効果を持たせることが可能になっている。ま
た、前述のようにプロポリスにはインドールが含まれて
いないため、この脱臭芳香消毒液に悪臭の元になるイン
ドールが含まれてしまうことを防止できる(前述のよう
に天然のジャスミンなどにはインドールが含まれている
ので、このジャスミンなどを材料にする限り、香料にイ
ンドールが含まれてしまうという問題があったが、この
プロポリスを使用することによりそのような問題が回避
できるようになる)。なお、本実施例では、便器などに
使用する脱臭芳香消毒液について説明しているが、この
脱臭芳香消毒液は、脱臭や消毒だけでなく、芳香性を発
揮する香料としても使用できるものである。したがっ
て、本実施例は、本発明に係る麻酔性を有する人工の合
成香料本発明の実施例としても適切なものであることは
明らかである。
【0017】なおこの人工の脱臭芳香消毒液についての
上記の配合処方は、あくまで一例であり、ヒドロキシシ
トロネラール45〜55%、ロヂノール6〜8%、リナ
ロール8〜11%、テルビネオール8〜11%、イラン
イラン油6〜8%、インドール抜きジャスミン油3〜5
%、ローズ油3〜5%、プロポリス3〜12%の配合処
方で、本実施例とほぼ同様な脱臭及び芳香・麻酔効果を
奏することができる合成香料を実現することができる。
【0018】最後に、本実施例の合成香料としての測定
データ、特に麻酔性によるリラクセーション効果の有無
を中心とした測定データを以下に示す。測定対象は、2
9才から60才にわたる健康成人20名(男1名、女1
9名)で、5例は対照とした。対照例では、香りをもち
いずに実験例と同様の時間の測定を行った。測定条件は
朝食を絶食した午前中とし、1〜2名づつ行った。ま
ず、15分間の安静後測定に入る。10分間の測定を行
い、続けて1分間香水をかぐ、さらに10分間の測定を
行い終了する。測定内容は脳波、筋電図、呼吸数、血
圧、心拍数、抹消皮膚温、指尖容積脈波、皮膚電気抵抗
の各項目とした。
【0019】脳波は前頭部2chにて測定し、周波数分
析を行った(Management Work社製Model8003を使用)。
測定は暗所・座位・閉眼で2分間おこない、単位時間(2
秒間)毎に優勢に出現した波型をβ、α(1〜3)θに
分類し、2分間(60単位時間)における各派型の出現
頻度の総和を100分率で求めた。呼吸数、心拍数、血
圧、抹消皮膚温、筋電図、皮膚電気抵抗、指尖容積脈波
は、polgaph system(日本電気社製、コントローラーは
RMC−1100M、ヘッドアンプは、AB100G,
AC−150H,AD−150H,AP−150H,AR
−150H,AW−150H,アンプユニットは、AB1
00G,AR100G,AW100G,血圧はMPV−7
201,PGはMLV−2201,GSRはGSR−21
00)によって測定した。測定は座位・閉眼にて行なっ
た。筋電図は前頭部の表面筋電図とし、測定値の比較は
筋電位値(μV)によった。血圧測定は右上腕部、抹消
皮膚温・指尖容積脈波・皮膚電気抵抗は左手指尖にて測
定した。指尖容積脈波の波形解析は、医用データ処理装
置(日本光電社製ATAC−3300)にて行なった。
指尖容積脈波の測定値の比較は波高Hg(mV/V)に
よった。皮膚電気抵抗の測定値の比較は、測定中安定し
たときの値(kΩ)によった。
【0020】呼吸数(/分)は、19例中11例(57.
9%)が減少し、全体平均で14.4±2.9から13.
6±2.7、減少例では平均15.8±2.8から12.9
±3.1(18.4%の減少)の変化であった。心拍数
(/分)は、20例中12例(60%)減少し、全体平
均で71.1±10.4から69.8±9.9、減少例では
平均75.3±8.8から72.6±8.7(3.6%の減
少)の変化であった。血圧(mmHg)は、全体として
は一定の傾向はなかったが、最高血圧100mmHg以
下の低血圧は、6例中5例(83.3%)が上昇した。
抹消皮膚温(℃)は、20例中13例(65%)が上昇
し、全体平均で33.8から33.9 、上昇例で33.7
±2.9から34.0±2.9(8.8%の上昇)の変化で
あった。筋電図は、19例中6例(31.6%)に筋電
位の減少があった(不変8例、上昇5例)。皮膚通電抵
抗は、20例中13例(65%)が低下した。指尖容積
脈波は、20例中12例(60%)で波高の低下がみら
れた。脳波は、18例中7例(38.9%)にα波の増加
がみられた(不変5例、減少6例)。 以上の測定データから、呼吸数の減少、心拍数の減少、
抹消皮膚温の上昇は今回使用した本実施例の香料(脱臭
芳香消毒液)が持つリラクセーション効果を現すものと
考えられる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による麻酔
性を有する人工の合成香料では、ジャスミンなどの植物
性天然香料の代わりに、麻酔性を有する物質として、プ
ロポリスを使用している。このプロポリスは、麻酔性を
有する芳香性の天然素材であり、合成香料の材料として
使用することは処方的に可能である。よって、このプロ
ポリスを使用することにより、高価な天然香料を使用す
ることなく、麻酔性を有する人工の合成香料を安価に製
造することが可能になる。また特に、本発明において
は、前記の麻酔性を有する物質として、フラボノイド化
合物をその主成分とするプロポリスを使用することによ
り、麻酔性並びにリラクセーション効果が安定的に得ら
れる人工の合成香料を安価に製造できるようになる。ま
た、天然のジャスミンなどにはインドールが含まれてい
るので、このジャスミンなどの天然香料を材料とする香
料には、悪臭の元になるインドール成分が含まれてしま
うという問題があったが、このプロポリスにはインドー
ルは全く含まれていないので、このプロポリスを使用す
ることにより、インドールが全く含まれない合成香料が
実現できるようになる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジャスミンなどの植物性天然香料の代わり
    に、麻酔性を有する芳香性物質として、プロポリスを使
    用したことを特徴とする、麻酔性を有する人工の合成香
    料。
  2. 【請求項2】ジャスミンなどの植物性天然香料の代わり
    に、麻酔性を有する芳香性物質として、フラボノイド化
    合物をその主成分とするプロポリスを使用したことを特
    徴とする、麻酔性を有する人工の合成香料。
  3. 【請求項3】ヒドロキシシトロネラール45〜55%、
    ロヂノール6〜8%、リナロール8〜11%、テルビネ
    オール8〜11%、イランイラン油6〜8%、インドー
    ル抜きジャスミン油3〜5%、ローズ油3〜5%、プロ
    ポリス3〜12%の配合割合から成る、麻酔性を有する
    人工の合成香料。
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