JPH0626339A - 液体入れ換え装置およびその方法 - Google Patents

液体入れ換え装置およびその方法

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JPH0626339A
JPH0626339A JP4227514A JP22751492A JPH0626339A JP H0626339 A JPH0626339 A JP H0626339A JP 4227514 A JP4227514 A JP 4227514A JP 22751492 A JP22751492 A JP 22751492A JP H0626339 A JPH0626339 A JP H0626339A
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JP
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liquid
engine
replacement method
liquid replacement
radiator
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JP4227514A
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Richard F Creeron
リチャード、エフ、クリーロン
Aleksei V Gershun
アレクセイ、ブイ、ガーシャン
Stephen M Woodward
スティーブン、エム、ウッドウォード
Peter M Woyciesjes
ピーター、エム、ウォイチーシェス
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Glad Products Co
Original Assignee
First Brands Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車輌などの熱交換装置系内に導入した第1の
液体を第2の液体と極めて容易に入れ換えることができ
る液体入れ換え装置を提供する。 【構成】 液体入れ換え装置34は、エンジンとラジエ
ータとを有する冷却ユニットに結ばれる。この液体入れ
換え装置34は、ラジエータとエンジンとを結ぶ上部ラ
ジエータホースを上部ラジエータホース部30と上部エ
ンジンホース部32とを残して切断し、第1の管体3
7、40、44の接続口36を上部ラジエータホース部
30に接続し、第2の管体39、40、46の接続口3
8を上部エンジンホースに接続し、液体入口48を接続
口36から離して第1の管体に設け、液体出口50を接
続口38から離して第2の管体に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば内燃式エンジ
ンの冷却ユニットと組み合わせて用いる液体入れ換え装
置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ラジエータを備えた冷却ユニットの不凍
/冷却剤を抜き取り、新しい不凍/冷却剤と入れ換える
場合、冷却ユニット内のフラシングと新しい不凍/冷却
剤の供給が欠かせない。このために使われる装置は従来
から様々なものが考えられているが、一つの装置ですべ
ての作業をやり遂げるだけのものはなく、主要な機能は
不凍/冷却剤の抜き取りと、新しい不凍/冷却剤の供給
に限られる。たとえば、供用した不凍/冷却剤を新しい
不凍/冷却剤と入れ換える装置は供用不凍/冷却剤の抜
き取り用としての系の一部である、たとえばエンジンに
排出口を穿ち、一方、冷却ユニット系内に送り込むフラ
シング液あるいは不凍/冷却剤のためにラジエータキャ
ップを設ける開口を用意している。
【0003】エンジンの排出口に代えてラジエータの底
部にドレンプラグで塞がれる排出口を設けることがあ
り、また冷却ユニットの系内に備えられるホースを切断
し、もしくはホース接続箇所を外して系内を外部と通じ
させることもある。
【0004】米国特許第4083399号、第4109
703号、第4127160号、第4176708号、
第4209063号および第4293031号明細書は
エンジンの冷却ユニットに用いるフラッシング装置を開
示している。これらの特許に述べられた装置は制御盤、
フラッシング水を加圧するポンプと、ヒータと、フラシ
ング液の流れを確保し、冷却ユニットから排出されるガ
スを除くラジエータ接続器材を備えている。
【0005】特許’399、’703、’063、’0
31号明細書(特許番号下3桁を示す)に示されるよう
に、フラッシング装置は、初めにラジエータを逆方向に
フラッシング液を回し、次に、前からフラッシング液を
流す。残りの2つの特許(’160、’708)はフラ
ッシング装置に用いる分岐管および/または弁装置に関
係するものである。
【0006】米国特許第1969295号、第3188
006号、第3409218号明細書はT形接続器およ
び米国特許第4790882号明細書に示されるものと
類似した弁装置を用いるラジエータフラッシング装置を
開示している。特許’295は下部ホースの切断部の
間、エンジンとラジエータとの間にT形接続器を用いて
いる。特許’295と比較して特許’006および特
許’218はより複雑な構成を用いており、いずれもフ
ラッシングを実施するときに上部ホースを切らずに行な
うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、何年か
の使用を経た後に排出口を使用する場合、問題がないわ
けではない。たとえば、排出口がラジエータのドレンプ
ラグである場合、系内に備えられるサーモスタットが冷
たいフラッシング液と接触し、動作温度以下となる場
合、洗浄される範囲はフラッシング液が流れた一部の範
囲にとどまり、フラッシング液の流れない部分は洗浄さ
れずに残り、フラッシング効果が損なわれている。しか
も、エンジン内に一部の古い不凍/冷却剤が残る可能性
がある。
【0008】さらに、冷却ユニット系内に新しい不凍/
冷却剤を供給したとき、古い不凍/冷却剤と混合するた
め、新しい不凍/冷却剤が汚染される原因となる。
【0009】さらに、冷却ユニットの供用不凍/冷却剤
を入れ換えるときに考慮しなければならないのは廃液の
問題である。この入れ換えによって生じる廃液は、不凍
/冷却剤だけでなく、大量のフラッシング液も含まれ
る。この水を大量に含むフラッシング液が廃液として出
されるため、不凍/冷却剤との混合物を大量に貯蔵しな
ければならなくなる。
【0010】この廃液の処分では環境を汚さないことを
前提とするならば、廃棄の前に、特に不凍/冷却剤は不
凍剤として使用されるエチレングリコールを処理する必
要に迫られる。このとき、フラッシング液に使われる大
量の水によって処理する廃液量が増加しており、処理に
大きく手間取る。何も手を加えない廃液は、水の割合い
が約90%(重量パーセント)に達しており、問題が大
きい。不凍/冷却剤に使われるエチレングリコールを回
収するのに費やす費用は大部分が水を分離するための費
用であり、エチレングリコールの割合をできる限り高め
ることは処理費用を下げるのに効果がある。一方、供用
不凍/冷却剤には約50%の水を含むが、両者を比較す
ると、廃液の水の割合が高いのが際立っている。
【0011】本発明の目的は、車輌などの熱交換装置系
内に導入した第1の液体を第2の液体と極めて容易に入
れ換えることのできる液体入れ換え装置およびその方法
を提供することにある。
【0012】さらに、別の目的は交換装置系内のフラッ
シンングを行なう場合のように、汚れた液体の抜き取り
と新しい交換用の液体の供給が繰り返されるとき、効率
的に入れ換えを果たすことのできる液体入れ換え装置お
よびその方法を提供することにある。
【0013】さらに、別の目的は供用不凍/冷却剤を廃
液とせず、適切な処理工程を用いて再生利用することの
できる液体入れ換え方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明による液体入れ換
え装置はエンジンとラジエータとを有する冷却ユニット
に結ばれる液体入れ換え装置であって、ラジエータとエ
ンジンとを結ぶ上部ラジエータホースを上部ラジエータ
ホース部と上部エンジンホース部とを残して切断し、第
1の管体の接続口を上部ラジエータホース部に接続する
と共に、第2の管体の接続口を上部エンジンホース部に
接続し、液体入口を接続口から離して第1の管体に設
け、液体出口を接続口から離して第2の管体に形成する
ことを特徴とする。
【0015】また、本発明による液体入れ換え方法はエ
ンジンとラジエータとを有する冷却ユニット系内に導入
した第1の液体を冷却ユニット系内に組込む液体入れ換
え装置を介して第2の液体と入れ換える方法であって、
液体入れ換え装置はラジエータとエンジンとを結ぶ上部
ラジエータホースが上部ラジエータホース部と上部エン
ジンホース部とを残して切断され、第1の管体の接続口
が上部ラジエータホース部に接続されると共に、第2の
管体の接続口が上部エンジンホース部に接続され、第2
の液体を導く液体入口が接続口から離して第1の管体に
設けられ、第1の液体を送り出す液体出口が接続口から
離して第2の管体に形成され、(a) 車輌の停止中、
上部ラジエータホースを上部ラジエータホース部と上部
エンジンホース部とを残して切断し、(b) 液体入れ
換え装置を上部ラジエータホース部と上部エンジンホー
ス部とに連結可能な位置に置き、(c) 第1の管体の
接続口を上部ラジエータホース部に接続し、(d) 第
2の管体の接続口を上部エンジンホース部に接続し、
(e) 所要量の第2の液体を第1の液体入口に準備
し、(f) 液体回収手段を第2の管体の液体出口に接
続し、(g) 冷却ユニット系内の第1の液体が第2の
液体と置換されるまで第1の液体を液体回収手段に排出
しながらエンジンを回転することを特徴とする。
【0016】また、本発明による液体入れ換え方法はエ
ンジンとラジエータとを有する冷却ユニット系内に導入
した第1の液体を第2の液体と入れ換える方法であっ
て、ラジエータとエンジンとを結ぶ上部ラジエータホー
スをラジエータに接続する上部ラジエータホース部と、
エンジンに接続する上部エンジンホース部とを残して切
断し、(a) 所要量の第2の液体を上部ラジエータホ
ース部に準備し、(b) 液体回収手段を上部エンジン
ホース部に接続し、(c) 冷却ユニット系内に導入し
た第1の液体が第2の液体と置換されるまで、第1の液
体を液体回収手段に排出しながらエンジンを回転するこ
とを特徴とする。
【0017】また、本発明による液体入れ換え方法はエ
ンジンとラジエータとを有する冷却ユニット系内に導入
した第1の液体を第2の液体と入れ換える方法であっ
て、ラジエータとエンジンとを結ぶ上部ラジエータホー
スをラジエータに接続する上部ラジエータホース部と、
エンジンに接続する上部エンジンホース部とを残して切
断し、(a) 所要量の第2の液体を上部ラジエータホ
ース部に準備し、(b) 液体回収手段を上部エンジン
ホース部に接続し、(c) 冷却ユニット系内に導入し
た第1の液体が第2の液体と置換されるまで、第1の液
体を液体回収手段に排出しながらエンジンを回転し、
(d) 重量パーセントで約5%から約95%の間の多
水酸基アルコールおよび少なくとも1種類の重金属を含
むように液体回収手段内で(1) 第2の液体を所要量
のpH調整剤を用いて約4.0から約7.5の間にpH調整
すると共に、重金属に見合う所要量の沈澱剤を加えて処
理することを特徴とする。
【0018】
【作用】液体入れ換え装置およびその方法は、冷却ユニ
ット系内に導入された第1の液体を第2の液体と入れ換
える場合に使用する。さらに、液体入れ換え装置および
その方法は冷却ユニット系内の液体を第1の液体とし、
これを外から供給する第2の液体と入れ換えながら何回
も繰り返す使い方が可能である。たとえば、30%から
70%(重量パーセント)のエチレングリコールを含む
冷却ユニット系内の不凍/冷却剤を第1の液体とすれ
ば、第2の液体は水か、あるいは特別の材料を加えた交
換のための液体である。
【0019】この交換用液体は冷却ユニットを洗浄する
場合にはフラッシング液である。冷却ユニット系内に交
換用液体を供給した後、エンジンを回転し、決められた
時間交換用液体を冷却ユニット内に循環させる。交換用
液体の循環中は、流量調節手段を持つ場合にこれを開放
位置に置き、一方液体入口および液体出口は締め切る。
【0020】また、別の使用方法においては、液体入れ
換え装置を取り外したところに上部ラジエータホース部
と上部エンジンホース部をつなぐ連絡管を用いる方法が
可能である。
【0021】交換用液体(フラッシング液)を決められ
た時間、冷却ユニット系内を循環させた後に、再度冷却
ユニット系内の液体を入れ換える。液体入れ換え装置を
使ってフラッシング液を冷却ユニットから抜き取り、こ
れに代わって、たとえば水などの中性液あるいは新しい
不凍/冷却剤を供給する。この液体入れ換えは、必要に
応じて2回ないしそれ以上繰り返し行なう。中性液とフ
ラッシング液とを交互に1回ないしそれ以上入れ換え、
最後に新しい不凍/冷却剤と置換する。この方法を用い
る場合、冷却ユニット系内に液体を決められた順序で送
るようにしなければならない。
【0022】本発明の方法を用いる場合、エンジンの熱
が失われる前の段階、すなわち、エンジンは停止後で、
サーモスタットの開いているときに操作を開始し、以後
の工程を続けて行なう。このとき、冷却ユニットは暖い
ままであり、圧力も維持されているために高温液体が引
火する危険性があり、この点に特に注意する必要があ
る。冷却ユニットに結ばれた上部ラジエータホースの位
置で温度と圧力を確認する。上部ラジエータホースを押
してみて硬く、しかも暖いときは圧力は高い。
【0023】この圧力はラジエータキャップのところか
ら逃がすことができるが、本発明は別に圧力逃がし装置
を上部ラジエータホースのところに接続して圧力を逃が
すようにする。この圧力逃がし装置は回収容器に接続さ
れており、冷却ユニット内の圧力を回収容器に逃がし、
ほぼ大気圧力に見合うまで下げる。この時点で液体入れ
換え装置を取り付けるために上部ラジエータホースを切
断するか、あるいはホース接続箇所を外す。この方法よ
る液体入れ換えに要する時間は、一般的に、20分以下
である。
【0024】本発明による液体入れ換え方法によれば、
切断されるエンジンまわりのホースは上部ラジエータホ
ースのみであり、コックあるいはドレン排出口を設ける
必要が全くない。さらに、多くのエンジンまわりのホー
スのうちでも上部ラジエータホースは扱い易い位置にあ
り、作業に好都合である。
【0025】また、完全を期する場合には本発明の入れ
換え装置と、冷却ユニットと、第2の液体源と、冷却ユ
ニット内の第1の液体を回収する回収手段とを用いて行
なう。この方法によれば、冷却ユニットからの不凍/冷
却剤の抜き取りと、新しい不凍/冷却剤の供給は効率的
で、全く無駄のない方法となる。工程は回収された不凍
/冷却剤に含まれるエチレングリコールの再生利用が中
心となる。
【0026】
【実施例】図1において、自動冷却ユニット10はエン
ジン12、ラジエータ14およびヒータ16を有する。
ラジエータ14とエンジン12は上部ラジエータホース
18および下部ラジエータホース20によって接続して
いる。また、自動冷却ユニット10はエンジンが回転
中、ラジエータ14内を下に向かって液体を流すポンプ
22を有する。さらに、自動冷却ユニット10系内に導
入された液体の温度に従ってエンジン12からラジエー
タ14に至る経路を開け、あるいは閉じるように働くサ
ーモスタット24を有する。また、エンジン12と自動
冷却ユニット10のヒータ16はヒータホース26およ
びヒータホース28によって結んでいる。
【0027】図2において、再び図1の自動冷却ユニッ
ト10を上部ラジエータホース18を除いて示す。上部
ラジエータホース18に代わって示される切断された上
部ラジエータホース30および上部エンジンホース32
は後記の液体入れ換え装置(図3および図4に示す)を
取り付けるためのものである。
【0028】図3は液体が通る連絡管40、入口連絡管
44および出口連絡管46を有する液体入れ換え装置3
4の一実施例を示している、この液体入れ換え装置34
は接続口36を備えた短管37と、接続口38を備えた
短管39と、液体入口48と、液体出口50と、流量調
節手段52とから構成される。この流量調節手段52
は、たとえば、固定したバリヤ装置など締め切り装置だ
けのもの、あるいは弁装置など開放ないし締め切りの2
位置を有するもの、いずれの形式も用いることができ
る。
【0029】図6に示す実施例では、流量調節手段を2
本の管体を組合わせて構成している。流量調節手段52
を弁装置で構成したとき、弁装置は液体入口48に液体
が流れていなくても連絡管40内を液体が流れるように
開けておく。
【0030】図4は短管37および短管39を内側に曲
げず、外側に曲げて構成した液体入れ換え装置34の他
の実施例を示している。
【0031】図5は自動冷却ユニット10に液体入れ換
え装置34を取付けたところを示すもので、短管37は
上部ラジエータホース30の内側、短管39は上部エン
ジンホース32の内側に入ってそれぞれ接続している。
この短管37、39に接続する上部ラジエータホース3
0および上部エンジンホース32には双方が密着して液
体の漏れが少なくなるように、適当な締付手段(図示せ
ず)を使用する。
【0032】上部ラジエータホース18を切断し、液体
入れ換え装置34を自動冷却ユニット10に取付けると
きは、エンジン12の回転を停止する。液体入れ換え装
置34を自動冷却ユニット10に取付けた後に、液体源
(図示せず)から液体入口48までを結び、液体を液体
入れ換え装置34に導入できるようにする。.この液体
入口48を通して導く液体は、好ましくは、約30%な
いし約70%(重量パーセント)のエチレングリコール
に少量のジエチレングリコールを加えている不凍/冷却
剤である。また、別に使われる液体はフラッシング剤を
加えているフラッシング液である。たとえば、フラッシ
ング液は水に適当なフラッシング剤を加えて作る。たと
えば、フラッシング剤はシュウ酸、クエン酸および/ま
たは他の表面活性剤である。
【0033】液体源と入口連絡管44を結んだ後に、エ
ンジン12を始動し、液体を液体入れ換え装置34に導
く、。こうして、自動冷却ユニット10系内の液体(第
1の液体)を水ポンプ22で回せるようになり、入口連
絡管44を通して導かれる液体(第2の液体)を連絡管
40を通して短管37へ、そして接続口36から上部ラ
ジエータホース30へと流すことができる。
【0034】水ポンプ22が回転すると、自動冷却ユニ
ット10系内の第1の液体が液体出口50から回収容器
(図示せず)に流れ、代わって第2の液体が自動冷却ユ
ニット10に流れる。エンジン12の回転を続けると、
第2の液体は上部ラジエータホース30に入り、ラジエ
ータ14を下に向かって流れ、下部ラジエータホース2
0を通って水ポンプ22に達し、エンジン12を経てヒ
ータホース28およびヒータ16に流れ、ヒータホース
26を通ってエンジン12に還る。このエンジン12に
流れる第2の液体はエンジン12内にある第1の液体、
たとえば供用不凍/冷却剤と入れ換わるまで続けて供給
する。第2の液体は、この後、エンジン12から上部ラ
ジエータホース32に流れ、出口連絡管46を通って液
体出口50へと向かう。
【0035】このように、自動冷却ユニット10系内へ
第2の液体を流しつつ、その前からあった第1の液体を
水ポンプ22によって抽出し、液体の入れ換えを果たす
ことができる。この第2の液体の自動冷却ユニット10
へ向かう流れが保たれる間、流量調節手段52を締め切
り位置に置いて連絡管40から連絡管42への流動を止
める。流量調節手段52として連絡管40と連絡管42
との間の流れを完全に止める固定バリヤを使用したとき
には、第1の液体が液体出口50から流出していても、
自動冷却ユニット10に導かれる第2の液体をラジエー
タ14にかけて流すことができる。
【0036】決められた量の第2の液体が送り込まれた
ならば、エンジン12を切り、自動冷却ユニット10へ
の流れを停止する。流量調節手段52に弁装置を用いた
ときはこれを開放し、液体入口48と液体出口50にキ
ャップ(図示せず)か、あるいは他の密閉手段を施す。
【0037】この後、液体入れ換え装置34は別の場所
で使用するまで、自動冷却ユニット10の一部として取
付けたままにしておく。
【0038】ラジエータ14とエンジン12との間に、
たとえば上部ラジエータホース18のような新しい経路
を形成するときに古い上部ラジエータホース30および
上部エンジンホース32を外し、新しい長いラジエータ
ホースを接続するのに合わせて液体入れ換え装置34を
取り外す。
【0039】さらに、適当な締付手段を備えた上部ラジ
エータホース30と上部エンジンホース32をつなぐプ
ラスチックコネクタを使用して自動冷却ユニット10を
開放形に構成することもできる。
【0040】図6および図7はさらに異なる実施例を示
すもので、液体入れ換え装置34に使用する案内管60
および案内管66を示している。図6の案内管60は密
閉端61を備えた管本体63と、上部ラジエータホース
(図示せず)を接続するための開口62を備えたコネク
タ65とを有する。管本体63には自動冷却ユニット1
0に第2の液体を導くための液体入口64を形成してい
る。
【0041】図7の案内管66は密閉端67を備えた管
本体69と、上部エンジンホース72を接続するための
コネクタ71とを有する。上部エンジンホース72の他
端は第1の液体を回収する回収容器(図示せず)と接続
されており、エンジンの回転により水ポンプが回ると、
第1の液体が動き始め、管本体69の開口68を通して
上部エンジンホース72に達し、終端の回収容器まで流
れる。なお、符号73は上部エンジンホース72をコネ
クタ71に密着させる締付部材を示している。また、符
号70は上部エンジンホース72の開口である。
【0042】本実施例における供用不凍/冷却剤と入れ
換える液体は自動冷却ユニット用の新しい不凍/冷却剤
である。本実施例では処理される液体量が自動冷却ユニ
ットの容量に限られる。これはフラッシング液が使用さ
れないので、処理される液体量が増加しないことが他の
ものと比べて有利である。
【0043】一般に、フラッシング液にはシュウ酸、ク
エン酸などの洗浄剤を加えることが望ましく、図5で述
べられた方法で進めるときにはその都度フラッシング液
を変えて複数回行なう。たとえば、その手順はフラッシ
ング液を使って決められた通りの工程を行ない、2回目
は水などの中性液を使って実行し、3回目は新しい不凍
/冷却剤を使用して行なう。
【0044】自動冷却ユニットから回収する液体は再生
利用するものと、回収センターに送るものを分ける。
【0045】次に、不凍/冷却剤の処理方法を詳しく説
明する。
【0046】本説明は、上記の内燃式エンジンの冷却ユ
ニットに代表される熱交換装置から回収した不凍/冷却
剤の処理方法を述べる。この処理で使用される工程は、
いずれも供用不凍/冷却剤を含む水を処理するのに有用
な工程である。
【0047】幾つかの用語は次のように定義する。
【0048】「熱交換装置」とは自動車、トラック、オ
ートバイ、飛行機、汽車、トラクタ、発電機、コンプレ
ッサおよび類似の機械装置に用いられる内燃式エンジン
に組込む冷却ユニットを含むすべての熱交換装置のこと
である。自動車およびトラックの冷却ユニットは内燃式
エンジン用の熱交換装置を代表するものである。自動熱
交換ユニットとそれの構成はよく知られており、そこに
不凍/冷却剤成分に物理的作用による浸食および/また
は化学的作用によって溶解するアルミニウム、鉛などの
数種類の金属を使用していることも知られている。
【0049】「供用不凍/冷却剤」とは熱交換装置系内
で不凍剤および/または冷却剤として一定の時間供用さ
れた不凍/冷却剤のことである。
【0050】「金属」とは供用不凍/冷却剤に含まれる
金属成分のことで、これはアルミニウムおよびマグネシ
ウムのような金属、鉛、鉄、亜鉛、マンガン、銅および
モリブデンのような重金属を含んでいる。一般に、アル
ミニウムは重金属に相当しないとみるのが正しいが、こ
こでは供用不凍/冷却剤に含まれて処理の対象となる金
属である限り、重金属にはアルミニウムを含むものとす
る。アルミニウム表面と不凍/冷却剤とが接触するよう
に冷却ユニットを構成しているために、供用不凍/冷却
剤にアルミニウムを含むのは当然である。
【0051】一般に、熱交換装置に使われる不凍/冷却
剤は、アルコール混合物として、一般にはメタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、グリセロール、ブテング
リコール、プロピレングリコール=モノアセタート、グ
リコール=モノエチルエーテル、グリセロール=ジメチ
ルエーテル、アルコキシアルカノールおよびそれの混合
物を含み、選りすぐれば、アルコールはエチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコールおよびそれの混合物からなる群
から選ばれる。これに腐食の抑制あるいは熱交換の促進
に有効な他の化学成分を水と混合して作る。さらに、不
凍/冷却剤に用いる等級のエチレングリコールには10
%あるいはそれ以上のジエチレングリコールを含んでい
る。
【0052】このようなエチレングリコール基不凍/冷
却剤を代表するものにはシリコーン/ケイ酸塩添加剤お
よび/または腐食抑制剤として働くカルボン酸を含んで
いる。不凍/冷却剤には50%(重量パーセント)以下
の他の添加剤を添加する。代表的な添加剤は、たとえ
ば、アルミニウムあるいは他の金属の腐食抑制に効果の
ある油と混合して用いる腐食抑制剤、そして本発明によ
る撥水剤である。この代表的な例は、たとえば、モリブ
デン酸塩、1および/または2−脂肪酸、たとえばセバ
シン酸塩、炭酸塩、ケイ酸塩、アルカリ金属硝酸塩、ア
ルカリ金属亜硝酸塩、ジイソプロピラミン亜硝酸塩、ジ
シクロヘキシラミン亜硝酸塩、シリルトリアゾール、メ
ルカプトベンゾトリアゾール、ベンゾトリアゾール、亜
鉛化合物、カルシウム化合物、リン酸塩、安息香酸塩、
およびその類似物またはそれの混合物である。
【0053】さらに、1種類あるいはそれ以上の腐食抑
制剤を金属に応じて添加する。この腐食抑制の対象とな
る金属は、たとえば、銅、鋼、真鍮、アルミニウム、鋳
物、はんだ材料などである。添加量は金属表面の保護状
態を腐食抑制剤を添加しないものと比較したとき、測定
結果に明らかに効果上の差が認められる量とする。
【0054】上記の添加剤のほか、湿潤剤、界面活性
剤、消泡剤および/または潤滑剤、磨耗抑制剤、潤滑剤
およびそれ以外の不凍/冷却剤に本来的に求められる働
きに逆効果を及ぼす懸念のない成分を添加する。これら
の添加剤の例を示すと、イオンおよび非イオン界面活性
剤は脂肪酸多価アルコール=ポリオキシアルキリン、消
泡剤および/または潤滑剤はポリシロキサンおよびポリ
オキシアルキリングリコール、磨耗抑制剤はジシオホス
ファート亜鉛、チオカルバメート亜鉛、潤滑剤はシリコ
ーン潤滑剤である。
【0055】熱交換装置で使用後に処理する多水酸基ア
ルコール混合物は次の米国特許にみることができる。第
4664833号、第4287077号、第47254
05号、第4704220号、第4684474号、第
4685475号、第4687590号、第47012
77号、第4561990号、第4578205号、第
4584119号、第4587028号、第45885
13号、第4592853号、第4629807号、第
4647392号、第4657689号、第47598
64号、第4851145号、第4810406号およ
び第4345712号。
【0056】これらの特許は金属表面を保護するための
腐食抑制剤を配合するにあたり、有効な化学成分の組合
わせを示すものである。
【0057】一般的に、熱交換装置から回収される供用
不凍/冷却剤はエチレングリコールまたはその他の多水
酸基アルコールを含むのが特徴であり、混合物は、一般
的に、約95%から約5%(重量パーセント)の間のエ
チレングリコールおよび/または他の多水酸基アルコー
ルを含む。本発明は好ましい量として約70%から約3
0%(重量パーセント)の間を取る。
【0058】実際の値はエチレングリコールおよび/ま
たはその他の水酸基アルコールが幾つかの要因で変化す
る。たとえば、不凍/冷却剤の入れ換えにおいては冷却
ユニット内が空になり、回収容器側に不凍/冷却剤が移
る。それから、冷却ユニット内を水および/または少量
の洗浄剤を使用して洗い流すので、フラッシング廃液が
生じる。このフラッシング廃液は供用不凍/冷却剤と同
じ回収容器に移すが、供用不凍/冷却剤は水溶液に近い
フラッシング廃液と混合することになり、結果的に混合
物のエチレングリコール濃度が下がる。
【0059】さらに、供用不凍/冷却剤は重金属の少な
くとも1種類ないしそれ以上を含む。この金属群は鉛、
鉄、亜鉛、酸化マグネシウム、銅、モリブデンおよびア
ルミニウムである。また、不凍/冷却剤には内燃式エン
ジンから持ち込まれるか、あるいは移送の後の汚染によ
って様々な油脂を含んでいる。
【0060】さらに、多水酸基アルコール成分以外に1
種類ないしそれ以上の有機化合物を含んでいる。この有
機化合物は不凍/冷却剤の働きを効果的なものとするた
めに付加する添加剤に含まれるもののほか、多水酸基ア
ルコール(たとえば、エチレングリコール)あるいはこ
の他の有機化合物の減成によって生じるものがある。た
とえば、不凍/冷却剤の使用においてはエチレングリコ
ールや他の有機化合物に減成をもたらすような過酷な温
度変化があり、このため減成物が不凍/冷却剤中に含ま
れるようになる。この代表的な生成物には、これに限ら
れないが、ギ酸、グリコール酸および酢酸がある。
【0061】また一方、ケイ酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、
シリコーン化合物、リン酸塩、塩化物、硫酸塩、炭酸塩
およびそれらの化合物、そして塩などの腐食抑制剤に由
来する幾つかの無機成分を含むことも知られている。
【0062】実施例における多水酸基アルコールは約9
5%から5%(重量パーセント)の間にあり、好ましく
はエチレングリコールであって、少なくとも1種類の重
金属および油脂成分を含むものである。これを処理する
工程は、 (1) 所要量のpH調整剤を用いて多水酸基アルコール
のpHを約4.5ないし約7.5の範囲に調整する。
【0063】(2) pH調整された混合物に含まれる少
なくとも1種類の重金属および/または油脂成分を沈澱
させる所要量の沈澱剤を加える。からなる。
【0064】上記操作に加えて、次の1ないしそれ以上
の工程を行なう。
【0065】(3) 少なくとも1種類の重金属を含む
沈澱物を固める所要量の凝固剤および凝集剤をpH調整さ
れた混合物に加える。
【0066】(4) 上記沈澱物を取り除くために上記
混合物を第1のろ過手段を通してろ過する。
【0067】(5) 上記混合物を有機化合物(多水酸
基アルコール以外)を取り除く有機物分離手段を通して
分離する。
【0068】(6) 上記混合物を第1のろ過手段より
も小さい粒子を分離する第2のろ過手段を通してろ過す
る。
【0069】(7) 上記混合物を第2のろ過手段より
も小さい粒子を分離する第3のろ過手段を通してろ過す
る。
【0070】(8) 上記混合物を少なくとも1種類の
溶解した重金属を取り除くイオン交換体(陰イオンおよ
び/または陽イオン)を通して分離する。
【0071】沈澱剤を加える前に、約8.0から約1
0.0の間にあるpHをpH調整剤を用いて調整する。pH
は、好ましくは約4.0から約7.5の間、より好まし
くは約4.5から約7.0の間に調整する。
【0072】このpH調整操作は重金属成分が溶解するの
を制限する酸性度の改善を図るのと同時に、重金属が沈
澱物を形成するときに固まり易くするために行なう。こ
のpH調整剤はpH値を決められた値に保つことができれ
ば、有機化合物あるいは無機化合物のどちらでもよい。
実験は硝酸を使用してpH調整を行った。その結果は、こ
のとき同時に、沈澱剤として使用した硝酸アルミニウム
の効果も加わり、供用不凍/冷却剤に含まれた溶解性お
よび不溶解性鉛種の双方を固形化でき、併せて油脂成分
も除去できることが判った。
【0073】pH調整に効果のある薬剤は有機酸、無機
酸、有機酸性塩、無機酸性塩である。この酸には硝酸、
リン酸、硫酸、塩酸、カルボン酸、それの混合物および
その類似物を含んでいる。一方、pH調整剤および/また
は沈澱剤の双方に使用して効果のある塩は次の酸性塩で
ある。すなわち、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、ア
ルミニウムおよび鉄の塩化物ならびに硝酸塩、マグネシ
ウム、亜鉛、アルミニウムおよび鉄の硫酸塩、さらにそ
の類似物である。
【0074】本発明は、たとえば、Al(NO3 3
9H2 Oのような硝酸アルミニウムをpH調整および重金
属の沈澱の双方の操作のために用いているが、pH操作中
に重金属の沈澱を抑える働きのある腐食性陰イオンおよ
び/または陰イオンを制限するようにpH調整だけを目的
として硝酸を用いてもよい。
【0075】沈澱剤はPH調整された不凍/冷却剤中に重
金属の層をつくり易いものを選ぶ。もし、凝固剤および
/または凝集剤の働きによって沈澱し易い重金属および
/または油脂を集めるようにするのであれば、沈澱剤の
ほうで沈澱物の層をつくる必要がない。凝固剤および/
または凝集剤を使用しない沈澱剤の実験によれば、沈澱
物の分離から層の形成までは実用的な見方からすれば、
非常に遅いが、それでも効果は確実である。沈澱剤は決
められた量の重金属を処理するために所要量を決定す
る。
【0076】上述したとおり、供用不凍/冷却剤に見出
される重金属は鉛(鉛はんだ材料の腐食によるもの)、
鉄(水およびラジエータ剤の腐食によるもの)、亜鉛
(金属腐食によるものおよび不凍/冷却剤に使われた亜
鉛塩によるもの)、銅(ラジエータ材の腐食によるも
の)およびアルミニウム(水ポンプ、ラジエータ、エン
ジンヘッドおよびエンジン材の腐食によるもの)であ
る。
【0077】供用不凍/冷却剤中に溶解した鉛と鉄の濃
度を分析すると、それぞれ約100ppm と約25ppm に
なっている。また、不溶解性鉛成分と不溶解性鉄成分は
約150ppm と約600ppm である。鉛と鉄の合計濃度
は表Aに示している。この鉛と鉄の濃度に対する沈澱剤
の所要量は沈澱剤をAl(NO3 3 、9H2 Oとした
場合で約700ppm から約6000ppm の間、好ましく
は約500ppm から約5000ppm の間である。
【0078】この沈澱剤の所要量は、沈澱させる重金属
の量と等量の関係にあり、重金属の沈澱層を形成するの
に必要な沈澱剤の量は等量分を見込むようにする。
【0079】上記したように、沈澱剤の決定においては
供用不凍/冷却剤に含まれる少なくとも1種類の重金属
の層を形成するのに有効な有機および/または無機化合
物の群から選ぶ。そして、これらのうちにはリン酸塩、
塩化物、硫酸塩、シュウ酸塩およびその類似物を含んで
いる。
【0080】ここで、説明中、「不溶解性」を意味する
用語は、約pH4.0から約pH7.5の間に保たれる溶液
中で1種類ないしそれ以上の沈澱物質を形成する重金属
種について用いる。
【0081】硝酸(pH調整剤)を加えて約pH4.0から
約pH7.5に調整した不凍/冷却剤に鉛用の沈澱剤とし
て硝酸アルミニウムを加えると、鉛沈澱層を形成するの
に特に有利である。これに凝固剤および/または凝集剤
を添加すると、より一層効果がある。鉛沈澱層の形成に
硝酸アルミニウムがどのように係わるのか正確には記述
できないが、鉛との化学反応が係わることおよび/また
はアルミニウム、水酸化物あるいは酸化アルミニウムの
表面で鉛種の物理的な吸着作用が起こることがまず考え
られる。吸着作用は硝酸アルミニウムの添加によって形
成された別なアルミニウム種の間に起こることもあり得
る。
【0082】凝固剤および凝集剤の選定においては処理
する不凍/冷却剤との関係に注意し、これを加えたとき
沈澱効果が向上し、機械的ろ過手段によって沈澱物を分
離する際に何も問題がないことが望ましい。
【0083】凝固剤はカルゴン(Calgon、登録商
標)2466、シアナミド(Cyanamid)572
Cその混合物およびこれらの類似物を含む凝固剤をすべ
て用いることができる。さらに、凝固剤はプライクマフ
ロック(PRIMAFLOC、登録商標)C−3、マグ
ニフロック(MAGNIFROC、登録商標)572
C、カルゴン7736、シアナミド1820A、それの
混合物およびその類似物を用いることができる。カルゴ
ンPOL−E−Z2466は高分子重量、高電荷陰イオ
ン電解質凝固剤である。プライマフロックC−3は陰イ
オン電解質凝固剤で、水溶解性のポリアミン(29−3
1%)化合物である。カルゴンPOL−E−Z7736
は低分子重量、液体陰イオン凝固剤である。シアナミド
1820Aは陰イオン凝固剤である。
【0084】この凝固剤および凝集剤の添加は、沈澱剤
として硝酸アルミニウムの所要量を用いて供用不凍/冷
却剤を処理した後に行なう。好ましい実施例として、凝
固剤はカルゴン2466で、凝集剤はカルゴン7736
である。この凝固剤の所要量は代表的なもので約75pp
m から約300ppm の間、好ましくは約150ppm から
約225ppm の間である。また、凝集剤の所要量は約2
5ppm から約300ppm の間、好ましくは約50ppm か
ら約100ppm の間である。
【0085】pH調整剤と沈澱剤とを使って不凍/冷却剤
を処理した後で、別に調合した凝固剤および凝集剤溶液
を加える場合、予め溶液中の濃度を望ましい範囲に保つ
ようにしなければならない。市販の凝固剤および凝集剤
の調査では、この工程で適当と考える濃度よりも高い値
であることが判った。
【0086】たとえば、鉛を含む不凍/冷却剤を硝酸お
よび硝酸アルミニウムで処理し、これにカルゴン246
6およびカルゴン7736を加える処理では、凝固剤お
よび凝集剤を水あるいは他の適当な溶剤を用いて当初の
高い濃度を薄めておく必要がある。カルゴン2466お
よびカルゴン7736の希釈液は凝固剤あるいは凝集剤
100(重量ないし容量基準)、水40000の割合い
で混合する。この水の混合により混合液中の凝固剤ある
いは凝集剤の濃度を所望の値とすることができる。これ
は当初の濃度の0.25%から5.0%に相当する。し
かし、こうした結果は薄めた凝固剤あるいは凝集剤を使
用することがよい結果を生むことになるのか、不凍/冷
却剤に加える凝固剤および凝集剤の濃度と関係している
ものかは説明できない。不凍/冷却剤に使われるエチレ
ングリコールが特異な化学環境で用いられたために起こ
るとみるか、また調合が大容量となるために凝固剤ある
いは凝集剤の濃度が局部的に偏ることから生じると見る
か、ここでは決められない。
【0087】凝固剤および凝集剤を所要濃度に保つにあ
たり、不凍/冷却剤に含まれる重金属の量に基づき決め
る必要があることは上記の説明の通りである。
【0088】上記したとおり、不凍/冷却剤には固相
(沈澱)と液相を形成し、さらに好ましくは凝固剤およ
び凝集剤を用いて処理する。このとき形成される沈澱物
については機械的ろ過手段で取り除く。沈澱物のある部
分は処理された不凍/冷却剤の表面にあるため、不凍/
冷却剤の上方から沈澱物の上皮をすくい取る混合物のか
き混ぜ操作を用いる。さらに、供用不凍/冷却剤を混合
タンク内に収めておき、不凍/冷却剤の下方から上方に
かけて循環する流れを作り、そこに形成される沈澱物の
上皮をすくい取るようにする。このときの流動様式は上
方から下方に向かう流れも保つようにする。この混合タ
ンク内にある不凍/冷却剤の上下表面にわたるように循
環する流れは、不凍/冷却剤を代わる代わる空気と接触
させ、沈澱物の上皮を形成するのに効果的である。この
循環は、好ましくは、pH調整剤と沈澱剤を加える前に開
始するのがよい。不凍/冷却剤の表面で沈澱物の上皮を
処理することによって、この後、ろ過手段で取り除く沈
澱物の量を減らすことができる。こうして、ろ過手段で
処理する沈澱物の量を減らすことができれば、工程処理
時間を短縮することができ、併せて、ろ過手段で使用さ
れるフィルタの寿命が延びて、交換回数を減らすことが
可能になる。
【0089】ろ過手段で取り除く粒子の大きさは、ろ過
手段が1段で構成するものか、あるいは多段に構成する
ものかによって大きく異なる。1段で構成するものは、
好ましくは、約50ミクロン以上の大きさの粒子を取り
除くようにするが、しかし1段だけで構成することは実
際にはない。
【0090】ろ過手段を連続的に配置するものは第1の
ろ過手段で、好ましくは約100ミクロン以上の大きさ
の粒子を処理できるようにする。
【0091】ろ過手段は少なくとも3段で構成するのが
よく、この場合第1のろ過手段は約100ミクロン以上
の大きい粒子を、第2のろ過手段は約40ミクロン以上
の粒子を、そして第3のろ過手段は約5ミクロン以上の
細かい粒子をそれぞれ除去できるようにする。
【0092】最良の配置は第4のろ過手段を用いたもの
で、約0.2ミクロン以上の、より好ましくは約0.1
ミクロン以上の大きさの粒子を処理できるようにする。
上記した機械的なろ過手段の配置はこの技術分野でよく
知られたものである。
【0093】また、本発明で使用される有機物分離フィ
ルタは機械的フィルタとの関係を考慮して設ける。
【0094】さらに、供用不凍/冷却剤は有機化合物を
取り除く活性フィルタを通して油脂、アルデヒドおよび
有機酸を取り除く。活性フィルタは、フルフロー(Fu
lflo)あるいはアンササイト(Anthcite)
の名称で流通する活性炭フィルタである。フルフローフ
ィルタはアンササイトフィルタが詰め替え形活性炭フィ
ルタであるのに対して、ハニカムフィルタ構造を有する
ことに特徴がある。この活性炭フィルタは多水酸基アル
コールと水の混合物から有機化合物のみを分離する有機
物分離手段として働く。
【0095】また一方、供用不凍/冷却剤(上記有機物
分離手段を通す前と後のいずれも含む)に含まれる、約
5ミクロン以上の物質、より好ましくは約0.2ミクロ
ン以上の物質を取り除く1つないしそれ以上のろ過手段
を設ける。
【0096】さらに、第1のろ過手段のろ過能力との関
係を考慮し、1つないしそれ以上の機械的ろ過手段を増
設する。これは、特に大きな有機および無機化合物なら
びに大小様々な固体粒子を分離するために用いる。
【0097】また、上記したろ過能力以上に小さい粒子
を分離する一連のろ過手段を設け、ろ過手段で目詰まり
を起こす可能性を少なくする。
【0098】別の実施例では約100ミクロン以上の粒
子を除く第1のろ過手段、約40ミクロン以上の粒子を
除く第2のろ過手段、約5ミクロン以上の粒子を除く第
3のろ過手段および約0.2ミクロン以上の粒子を除く
第4のろ過手段を用いる。
【0099】さらに、少なくとも1種類のイオン交換樹
脂を通して供用不凍/冷却剤に含まれる溶解性物質を取
り除く。この処理工程中、初めにpH操作を行ない重金属
は層として不凍/冷却剤中に残っていた。pHを約4.0
から約7.5の間に保つpH調整は重金属の溶解した陰イ
オンおよび/または陽イオンの層を最小にするように操
作した。しかし、pH調整剤、沈澱剤、凝固剤および凝集
剤を添加した後の分析においては溶解した陰イオン、特
に鉛イオンの存在は確認されていない。本発明の工程
は、供用不凍/冷却剤をイオン交換樹脂(陰イオンおよ
び/または陽イオン)を通して処理することで溶解性重
金属を分離する。
【0100】また、イオン交換樹脂を通すことによりろ
過手段と同じように約0.2ミクロン以上の大きさの粒
子を取り除くことができる。
【0101】さらに、イオン交換樹脂を用いることは溶
解性物質を含む不凍/冷却剤が0.005以上の大きさ
の透孔有するろ過手段を通ることであり、溶解性物質が
通り抜けないときにはそこに残留し、物理的な分離によ
らない方法でこれらの物質を除くことができる。
【0102】供用不凍/冷却剤の取扱いの面、そして処
理の目的からも供用不凍/冷却剤からすべての重金属を
取り除くのが望ましい。このため、イオン交換樹脂を用
いて供用不凍/冷却剤から重金属陰イオンあるいは陽イ
オンを取り除く。この重金属陰イオンの処理にはローム
アンドハース(Rohm and Haas)DP−
1、アンバーライト(Amberlite、登録商標)
IRC−718、ドゥライト(Dulite、登録商
標)C−464、ピュロライト(Purolite、登
録商標)C−106およびイオニック(Ionic、登
録商標)CNNのような陰イオン交換樹脂を用いる。特
に、アンバーライトIRC−718は鉛を除去するのに
非常に効果がある。また、アンバーライトIRC−71
8は約4.0から約7.5のpH域ではアルカリ金属ない
しアルカリ土類金属よりも重金属陰イオンとの親和力が
強いという特徴を有する。これ以外にも陰イオン交換樹
脂はアンバーライトIRA−400、ピュロライトA−
600、イオニックASB−1およびドゥライトA−1
09を使用することができる。
【0103】また、陽イオン交換樹脂は陽イオンの濃度
が高いと、望ましい結果がもたらされない。たとえば、
処理された不凍/冷却剤に硝酸塩が含まれているときに
こうした結果になり易い。しかしながら、陰イオン交換
樹脂を用いて処理した場合の効果は明らかであり、1種
類ないしそれ以上の陽イオン交換樹脂を選定して使用す
る。これは、陰イオンおよび陽イオンの双方を処理する
能力のある両性イオン交換樹脂を用いる。たとえば、米
国特許第4908137号明細書に示されるような重金
属イオンの除去に効果のある新しい非交換媒体が好適で
ある。
【0104】このイオン交換樹脂による処理は先に述べ
た供用不凍/冷却剤をろ過手段を通してろ過した後に実
施し、この結果、不溶解性重金属化合物が沈降する。大
きな粒子状物質があると、膜に捉えられるので、望まし
くは5ミクロン以上の大きさの粒子を除去する過工程に
続けて行なう。
【0105】「ろ過手段」は、大きさのある物質(有
機、無機物の双方を含む)を物質的に分離するために使
われるすべての装置を意味する。本発明で使用する約1
00ミクロンの粒子用の第1のろ過手段には、たとえ
ば、3Mのパンフレット70−0701−3209−0
(20)に記載されたポリプロピレン材、あるいはステ
ンレス鋼からなるフィルタバックを利用することができ
る。また、約40ミクロンの粒子用の第2のろ過手段に
は3Mのパンフレット70−0702−2790−8
(201.5)に記載されたポリプロピレン材のひだを
有するカートリッジフィルタを用いることができる。
【0106】さらに、他の実施例において、陰イオン交
換樹脂を使う処理は部分的に、あるいはその全体を陽イ
オン交換樹脂を使用する処理に置換して実施する。一部
の供用不凍/冷却材を処理するにあたり、重金属を陽イ
オンに転化する。陰イオンとして処理するよりも陽イオ
ンで処理するのがより効果的であり、重金属陽イオンに
変えて処理する。
【0107】この陽イオンの層は不凍/冷却剤の再生処
理中、反アルカリ性を増すことになり、望ましい処理が
できる。
【0108】上記各実施例で述べた方法を経て低濃度の
1種類ないしそれ以上の重金属成分と、約5%から約9
5%(重量パーセント)の間の、好ましくはエチレング
リコールからなる多水酸基アルコールを含む水混合物と
を含む最終的な混合物が得られる。これには約5ppm 以
下、通常2ppm 以下の溶解性鉛を含む。これらの多水酸
基アルコール混合物は、腐食抑制剤を添加して不凍剤、
ここでは不凍/冷却剤を作るための材料となり、あるい
は多水酸基アルコールを使用する他の用途の材料とな
る。
【0109】不凍/冷却剤用にこの材料を使用する場合
に、処理工程を通じて除去されることなく残された腐食
抑制成分を不凍/冷却剤に必要な腐食抑制成分の一部と
して用いる。たとえば、溶解性二酸化ケイ素および硝酸
塩は、沈澱物の形成、有機物の分離そしてろ過処理は、
完全な内容物の処理ではないので、そのまま残ってい
る。処理された供用不凍/冷却剤の化学分析をすること
で不凍剤を作るために加える必要のある腐食抑制剤の主
成分を含むことを確認できる。また、場合によりエチレ
ングリコールあるいは新しい不凍剤を添加し、また、望
ましい氷点温度を有する溶液とするために水を除去する
ことも必要である。水性エチレングリコールから水を分
離するには蒸留法、抽出法あるいはこれ以外の分離法を
用いる。
【0110】また、本発明の工程では温度を適切に保っ
て処理する。不凍/冷却剤は液状で、好ましくは約18
℃から約45℃の間に保持する。また、圧力は約0.9
atmから約1.1atm に保つ。
【0111】さらに、本発明の工程ではせん断作用によ
り細かい粒子が作られるのを避けるために沈澱物を形成
した後の混合物を送る経路に高圧形シャーポンプを使用
しない。これは、多量に細かい粒子が作られると、数少
ないろ過手段ではこれを除くのが難しくなるためであ
る。
【0112】第1のろ過手段を通った流体を吸引するた
めにポンプ手段は第1のろ過手段の後に設けるか、ある
いは第1のろ過手段の前にダイアフラム形、あるいは低
圧形シャーポンプを設ける。代表的な高圧形シャーポン
プはモイノ(MOYNO)SPポンプであり、低圧形シ
ャーポンプはツインダイアフラムポンプである。不凍/
冷却剤の表面に沈澱物の層を形成し、上皮だけ処理する
方法は、先に述べた高圧形シヤーポンプを用いたときに
予測される問題を解決するのに役立つ。
【0113】本発明の処理工程は、一括処理および連続
処理のいずれも可能である。一括処理で行なう場合、容
器に決められた量の供用不凍/冷却剤を貯蔵する。pH調
整剤と沈澱剤を加え、さらに凝固剤と凝集剤を添加し、
そこに沈澱物を形成させる。
【0114】容器内の混合物を第1のろ過手段を通して
ろ過し、液相部分から沈澱物を取り除く。この間、磨耗
により粒子径をより小さくするように沈澱物に機械的な
作用力を加える。
【0115】この作用を与えるために、すべての成分が
加えられた後、約5分間混合する。大量の沈澱物をろ過
工程に持ち込まないように混合している間、混合物の表
面から沈澱物をすくい取るのがよい。
【0116】pH調整された混合物を、この後、1つない
しそれ以上のろ過手段を通して漉し、さらに有機物分離
手段、増設ろ過手段およびイオン交換手段を通して処理
する。すべての処理を経た不凍/冷却剤はこれ以上の処
理をせず、不凍/冷却剤の材料として利用できる。場合
により、水および/または有機成分を取り除くために蒸
留操作を用いる。これにより、不純物を含まない多水酸
基アルコール溶液を得ることができる。
【0117】上記の一括処理で使用された工程順に従っ
て連続処理も実施できる。
【0118】供用不凍/冷却剤あるいは再生のための不
凍/冷却剤を保管する手段は、普通の貯蔵タンクを用い
て構成する。液体を出し入れするために貯蔵タンクには
入口および出口を設ける。また、処理された不凍/冷却
剤は別の貯蔵タンクに保管する。混合手段あるいはかき
混ぜ手段は、保管手段に貯蔵された液体を混合するため
に使用する。pH調整剤および添加剤を供給する手段は、
pH調整手段および薬剤添加手段を使用して構成する。こ
れは湿式、乾式の両用形とする。
【0119】一方、保管手段に貯蔵した液体を輸送する
輸送手段は、ポンプ形式のほか重力利用の形式のもので
も構成できる。
【0120】機械的分離手段および有機物分離手段は、
実施例で説明したように、1種類ないしそれ以上のフィ
ルタ装置を用いる。
【0121】陰イオン交換手段は、1種類ないしそれ以
上の陰イオン交換樹脂と、実施例で説明した陽イオン交
換樹脂である。
【0122】上記の各構成のほか、固形物分離手段と再
循環手段を、保管手段、pH調整手段および薬剤添加手段
と組み合わせて構成することができる。
【0123】この再生処理装置は、次の構成からなる。
【0124】 (a) 供用不凍/冷却剤を貯蔵する保管手段 (b) 供用不凍/冷却剤を空気と接触させるように、
保管手段内の供用不凍/冷却剤下部点から供用不凍/冷
却剤上部点にかけて供用不凍/冷却剤を循環させる再循
環手段 (c) 保管手段内にある供用不凍/冷却剤のpHを調整
するpH調整手段 (d) 沈澱剤、凝固剤および凝集剤のうち、少なくと
も1種類の薬剤を保管手段に供給する薬剤添加手段 (e) 保管手段内の供用不凍/冷却剤の表面から固形
物を取り除く固形物分離手段 (f) 1種類ないしそれ以上の機械分離手段、1種類
ないしそれ以上の有機物分離手段および1種類ないしそ
れ以上のイオン交換手段
【0125】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による液体
入れ換え装置は、熱交換装置系内に簡単に組み込むこと
ができ、系内に導入した第1の液体を第2の液体と極め
て容易に入れ換えることが可能である。
【0126】また、液体入れ換え装置は、熱交換装置系
内のフラッシングを行なう場合のように、系内の第1の
液体を系外の第2の液体と繰り返し入れ換えるときに1
度装着すれば、同じ経路を通して何度も液体を流すこと
ができ、効率的に作業を進めることが可能である。
【0127】さらに、本発明による液体入れ換え方法
は、供用不凍/冷却剤に含まれる多水酸基アルコール
(たとえばエチレングリコール)を再生利用することが
でき、環境を汚染する懸念のある廃液量を大きく減少さ
せることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンとラジエータを有する自動冷却ユニッ
トの一例を示す構成図。
【図2】図1に示される自動冷却ユニットの上部ラジエ
ータホースを切断して示す構成図。
【図3】本発明に係る液体入れ換え装置の一実施例を示
す斜視図。
【図4】本発明の他の実施例を示す斜視図。
【図5】自動冷却ユニットへのフラッシング液および不
凍/冷却剤の供給方法を説明するための図。
【図6】本発明の他の実施例を示す斜視図。
【図7】本発明のさらに他の実施例を示す斜視図。
【符号の説明】
10 自動冷却ユニット 12 エンジン 14 ラジエータ 16 ヒータ 30 上部ラジエータホース 32 上部エンジンホース 34 液体入れ換え装置 37、39 短管 40 連絡管 48 液体入口 50 液体出口 60、66 案内管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アレクセイ、ブイ、ガーシャン アメリカ合衆国コネチカット州、ダンベリ ー、ペムブルーク、ロード、136 (72)発明者 スティーブン、エム、ウッドウォード アメリカ合衆国コネチカット州、レイクサ イド、レイクサイド、ロード、23 (72)発明者 ピーター、エム、ウォイチーシェス アメリカ合衆国コネチカット州、ウッドベ リー、ウェストウッド、ロード、37

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンとラジエータとを有する冷却ユニ
    ットに結ばれる液体入れ換え装置であって、該ラジエー
    タと該エンジンとを結ぶ上部ラジエータホースを上部ラ
    ジエータホース部と上部エンジンホース部とを残して切
    断し、第1の管体の接続口を前記上部ラジエータホース
    部に接続すると共に、第2の管体の接続口を前記上部エ
    ンジンホース部に接続し、液体入口を該接続口から離し
    て前記第1の管体に設け、液体出口を該接続口から離し
    て前記第2の管体に形成するようにした液体入れ換え装
    置。
  2. 【請求項2】エンジンとラジエータとを有する冷却ユニ
    ット系内に導入した第1の液体を前記冷却ユニット系内
    に組込む液体入れ換え装置を介して第2の液体と入れ換
    える方法であって、前記液体入れ換え装置は該ラジエー
    タと該エンジンとを結ぶ前記上部ラジエータホースが上
    部ラジエータホース部と上部エンジンホース部とを残し
    て切断され、第1の管体の接続口が前記上部ラジエータ
    ホース部に接続されると共に、第2の管体の接続口が前
    記上部エンジンホース部に接続され、第2の液体を導く
    液体入口が該接続口から離して前記第1の管体に設けら
    れ、第1の液体を送り出す液体出口が該接続口から離し
    て前記第2の管体に形成され、 (a) 車輌の停止中、前記上部ラジエータホースを上
    部ラジエータホース部と上部エンジンホース部とを残し
    て切断し、 (b) 前記液体入れ換え装置を前記上部ラジエータホ
    ース部と前記上部エンジンホース部とに連結可能な位置
    に置き、 (c) 前記第1の管体の接続口を前記上部ラジエータ
    ホース部に接続し、 (d) 前記第2の管体の接続口を前記上部エンジンホ
    ース部に接続し、 (e) 所要量の前記第2の液体を前記第1の液体入口
    に準備し、 (f) 液体回収手段を前記第2の管体の液体出口に接
    続し、 (g) 前記冷却ユニット系内の前記第1の液体が前記
    第2の液体と置換されるまで、前記第1の液体を前記液
    体回収手段に排出しながら該エンジンを回転する工程か
    らなる液体入れ換え方法。
  3. 【請求項3】(h) 前記液体入口と前記液体出口との
    間に開放位置と全閉位置とを保持可能な流量調節手段を
    配置してなる請求項2記載の液体入れ換え方法。
  4. 【請求項4】(h) 前記エンジンを停止し、しかる
    後、前記液体入れ換え装置を前記上部エンジンホース部
    から前記ラジエータホース部にかけて前記第1の液体を
    流す連絡手段と置換するようにした請求項2記載の液体
    入れ換え方法。
  5. 【請求項5】前記連絡手段を前記上部ラジエータホース
    部に一端を接続し、他端を前記上部エンジンホース部に
    接続する中空の連絡管により構成した請求項4記載の液
    体入れ換え方法。
  6. 【請求項6】エンジンとラジエータとを有する冷却ユニ
    ット系内に導入した第1の液体を第2の液体と入れ換え
    る方法であって、該ラジエータと該エンジンとを結ぶ上
    部ラジエータホースを前記ラジエータに接続する上部ラ
    ジエータホース部と、前記エンジンに接続する上部エン
    ジンホース部とを残して切断し、 (a) 所要量の第2の液体を前記上部ラジエータホー
    ス部に準備し、 (b) 液体回収手段を前記上部エンジンホース部に接
    続し、 (c) 前記冷却ユニット系内に導入した前記第1の液
    体が前記第2の液体と置換されるまで、前記第1の液体
    を前記液体回収手段に排出しながら該エンジンを回転す
    る工程からなる液体入れ換え方法。
  7. 【請求項7】(d) 前記エンジンから前記ラジエータ
    にかけて前記第1の液体を流すように連絡手段を前記上
    部ラジエータホースと前記上部エンジンホースとに接続
    するようにした請求項6記載の液体入れ換え方法。
  8. 【請求項8】前記連絡手段を前記上部ラジエータホース
    部に一端を接続し、他端を前記上部エンジンホース部に
    接続する中空の連絡管により構成した請求項7記載の液
    体入れ換え方法。
  9. 【請求項9】(d) 重量パーセントで約5%から約9
    5%の間の多水酸基アルコールおよび少なくとも1種類
    の重金属を含むように前記液体回収手段内で、 (1) 前記第2の液体を所要量のpH調整剤を用いて約
    4.0から約7.5の間にpH調整すると共に、該重金属
    の量に見合う所要量の沈澱剤を加える工程を付加してな
    る請求項6記載の液体入れ換え方法。
  10. 【請求項10】(2) 少なくとも1種類の重金属を含
    む沈澱物を形成するようにpH調整された混合物に所要量
    の凝固剤および凝集剤を加え、 (3) 重金属沈澱物を取り除くように該混合物を第1
    のろ過手段を通してろ過する工程の少なくとも1工程を
    付加してなる請求項9記載の液体入れ換え方法。
  11. 【請求項11】(4) pH調整された該混合物を約40
    ミクロン以上の粒子を分離可能な第2のろ過手段を通し
    てろ過し、 (5) 該混合物を有機物分離手段を通して多水酸基ア
    ルコール以外の有機化合物を除去し、 (6) 該混合物を約0.2ミクロン以上の粒子を分離
    可能な第3のろ過手段を通してろ過し、 (7) 該混合物をイオン交換手段を通して少なくとも
    1種類の溶解性重金属を除去し、 (8) 前記第1の液体として利用するように所要量の
    腐食抑制剤を加える工程の少なくとも1工程を付加して
    なる請求項10記載の液体入れ換え方法。
  12. 【請求項12】(9) pH調整された混合物を水分離手
    段を通して重量パーセントで約10%から約100%の
    間の水を取り除き、 (10) 該混合物から前記沈澱物を分離する工程の少
    なくとも1工程を付加してなる請求項11記載の液体入
    れ換え方法。
  13. 【請求項13】水分離手段を抽出手段あるいは蒸留手段
    で構成した請求項12記載の液体入れ換え方法。
  14. 【請求項14】内燃式エンジンの冷却ユニット系内から
    重金属およびエチレングリコールを含む不凍/冷却剤を
    前記混合物として導く請求項9記載の液体入れ換え方
    法。
  15. 【請求項15】前記第2の液体が約8.0から約10.
    0の間のpH値を示す請求項14記載の液体入れ換え方
    法。
  16. 【請求項16】エチレングリコールが重量パーセントで
    約30%から約70%の間にある請求項15記載の液体
    入れ換え方法。
  17. 【請求項17】前記冷却ユニットが自動冷却ユニットで
    あって、前記重金属が鉛、モリブデン、鉄、カリウム、
    マグネシウム、亜鉛、銅およびアルミニウムから選ばれ
    た少なくとも1種類である請求項14記載の液体入れ換
    え方法。
  18. 【請求項18】前記多水酸基アルコールがメタノール、
    エタノール、プロパノール、ブタノール、エチレングリ
    コール、ジエチレングリコール、プロピレングリコー
    ル、ジプロピレングリコール、グリセロール、ブテング
    リコール、プロピレングリコール=モノアセタート、グ
    リセロール=モノエチルエーテル、グリセロール=ジメ
    チルエーテル、アルコキシアルカノールおよびそれの混
    合物からなる群から選ばれ、選りすぐれば、エチレング
    リコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコー
    ル、ジプロピングリコールおよびそれの混合物からなる
    群から選ばれたアルコールである請求項9記載の液体入
    れ換え方法。
  19. 【請求項19】前記多水酸基アルコールがエチレングリ
    コール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール
    およびそれの混合物からなる群から選ばれる請求項18
    記載の液体入れ換え方法。
  20. 【請求項20】前記混合物のpHが約4.5から約7.0
    の間にあるように調整される請求項9記載の液体入れ換
    え方法。
  21. 【請求項21】前記pH調整剤が有機酸、無機酸、有機酸
    性塩、無機酸性塩、およびそれの混合物からなる群から
    選ばれる少なくとも1種類である請求項9記載の液体入
    れ換え方法。
  22. 【請求項22】前記pH調整剤が硝酸、リン酸、硫酸、塩
    酸、カルボン酸およびそれの混合物からなる群から選ば
    れる請求項21記載の液体入れ換え方法。
  23. 【請求項23】前記pH調整剤が硝酸である請求項22記
    載の液体入れ換え方法。
  24. 【請求項24】前記沈澱剤が塩化物、硫酸塩、リン酸
    塩、硝酸アルミニウムおよびそれの混合物からなる群か
    ら選ばれる請求項9記載の液体入れ換え方法。
  25. 【請求項25】前記凝集剤が陽イオン凝集剤からなる群
    から選ばれる請求項10記載の液体入れ換え装置。
  26. 【請求項26】前記凝固剤が陰イオン凝固剤からなる群
    から選ばれる請求項10記載の液体入れ換え装置。
  27. 【請求項27】前記凝固剤として約75ppm から約30
    0ppm の間の、また前記凝集剤が約25pmから約300
    ppm の間の所要量を保って処理する請求項10記載の液
    体入れ換え方法。
  28. 【請求項28】前記混合物が内燃式エンジンの冷却ユニ
    ットから導かれ、そこに重量パーセントで5%から95
    %のエチレングリコールおよび約150 ppm の鉛を含
    み、前記pH調整剤が硝酸であり、前記沈澱剤が硝酸アル
    ミニウムであり、前記凝固剤として約75ppm から約3
    00ppm の間の、また前記凝集剤として約25ppm 空約
    300ppm の間の所要量を保って処理する請求項9記載
    の液体入れ換え方法。
  29. 【請求項29】pH調整された前記混合物が処理前の該混
    合物より少ない量の溶解性鉛を含む請求項9記載の液体
    入れ換え方法。
  30. 【請求項30】前記第1のろ過手段を約100ミクロン
    以上の物質を分離できるように構成した請求項11記載
    の液体入れ換え方法。
  31. 【請求項31】(ア) 前記第1のろ過手段を通して1
    00ミクロン以上の物質をろ過し、 (イ) 前記第2のろ過手段を通して40ミクロン以上
    の物質をろ過し、 (ウ) 活性炭フィルタからなる前記有機物分離手段を
    通して有機化合物を除去し、 (エ) 前記第3のろ過手段を通して5ミクロン以上の
    物質をろ過し、 (オ) 陰イオン交換手段からなる前記イオン交換手段
    を通して少なくとも1種類の重金属を除去する工程を経
    る請求項11記載の液体入れ換え方法。
  32. 【請求項32】内燃式エンジンの冷却ユニット系内から
    重金属およびエチレングリコールを含み、かつ約8.0
    から約10.0の間のpH値を示す不凍/冷却剤を前記混
    合物として導く請求項9記載の液体入れ換え方法。
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