JPH06263302A - プリンタ装置 - Google Patents

プリンタ装置

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JPH06263302A
JPH06263302A JP5078847A JP7884793A JPH06263302A JP H06263302 A JPH06263302 A JP H06263302A JP 5078847 A JP5078847 A JP 5078847A JP 7884793 A JP7884793 A JP 7884793A JP H06263302 A JPH06263302 A JP H06263302A
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JP
Japan
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recording paper
recording
paper
roller
platen
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JP5078847A
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English (en)
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Ryota Araki
良太 荒木
Toshiaki Kobayashi
稔明 小林
Hisaki Furuyama
久樹 古山
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で多数枚数の記録紙を記録された
順に的確に排紙受け部材上に順次積載可能なプリンタ装
置を提供する。 【構成】 記録済みの記録紙(7)をプラテン(2)か
ら排紙受け部材(19)へと送り出す記録紙搬送経路中
に、記録紙の押し上げ手段(30)と押し下げ手段(2
0)とを設け、押し下げ手段の下端と押し上げ手段の上
端の高さの差により記録紙を上向きの角度で送り出し排
紙受け部材上に記録順に積載するプリンタ装置の記録紙
搬送機構。給紙ローラ(9)を除く記録紙搬送経路を形
成するすべてのローラを、一つの駆動源でベルトや歯車
列等を要さずに常に直接あるいは記録紙を介して連動す
るように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ装置に関し、
より詳細には、簡単な構成で多数枚数の記録紙を記録さ
れた順に排紙受け部材上に積載可能なプリンタ装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のプリンタ装置の要部断面図
であり、図6は図5のプリンタ装置における記録紙排出
動作のようすを示す。
【0003】これらの図において、1はサーマルヘッ
ド、2はプラテン、3、4はプラテン2との間に記録紙
を挟み込んで搬送する搬送ベルト、5はインクシート、
6はインクシートカセットであり、巻き取りロール6a
と供給ロール6bとをそれぞれ回動自在に保持する。7
は記録紙、8はプリンタ装置本体内に着脱可能に収納さ
れた給紙トレイ、9は給紙トレイ8内に積載収容された
記録紙7を一枚ずつ取り出す給紙ローラである。給紙ロ
ーラ9には歯車9aが一体に固定されており、給紙モー
タ10の回転が、ウォーム歯車10a、はすば歯車11
a、平歯車11b、12a、12bを介して伝達され
る。
【0004】サーマルヘッド1は軸13に回動自在に保
持されているヘッド支持部材14に支持され、記録動作
時にはインクシートカセット6の開口部を通してインク
シート5および記録紙7を重ねた上からプラテン2に当
接する。搬送ベルト3、4の内側には、搬送ベルトに張
力を発生させるとともに、プラテン2に当接するよう支
持するためのベルトローラ3a、3b、3c、4a、4
bがそれぞれ回動自在に配されている。
【0005】15は記録済みの記録紙7を排紙ローラ1
6へと導くための排紙レバーであり、排紙ローラ16の
上部にはペーパーガイド17に回動自在に支持される補
助ローラ18が自重により当接している。19は排紙ロ
ーラ16により送り出される記録紙7を収容する排紙受
け部材であり、排紙開口部の付近には記録紙表面の静電
気を除去するための除電ブラシ20が配されている。
【0006】このように構成された従来のプリンタ装置
の動作を説明する。プリンタ装置内の制御回路(不図
示)にプリント開始命令信号が入力されると、給紙モー
タ10が所定量だけ回転して、給紙ローラ9により記録
紙7は搬送ベルト3とプラテン2とに挟み込まれるよう
送り出される。プラテン2の回転により記録紙7はイン
クシート5とサーマルヘッド1とがプラテン2に対して
当接する位置へと導かれる。
【0007】一般にカラー画像の記録においてはイエロ
ー、シアン、マゼンタの三色、またはブラックを加えた
四色のインクを記録紙7の面に一色毎に重ねて熱転写す
ることで所望の色彩を形成する。このため、プラテン2
は記録紙7を同一方向へ必要回数回転してサーマルヘッ
ド1に与えられる記録情報に基づいた記録が行われる。
記録紙7へ転写される最後の色の記録が開始されると、
排紙レバー15は図5に示される位置から図6の位置へ
と回動され、記録紙7の先端は排紙ローラ16へと導か
れる。記録が完了した記録紙7は除電ブラシ20を経て
排紙受け部材19の上部に収容される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
プリンタ装置では、排紙受け部材19の下部に給紙トレ
イ8や給紙ローラ9およびその駆動機構などが配置され
ているので、プリンタ装置全体を小型にしたり簡単な構
成で低コストで実現しようとすると、排紙ローラ16と
排紙受け部材19との高さに十分な差を確保することが
困難であった。
【0009】このため、複数枚の記録紙にプリントを行
う場合など、先に記録を行った記録紙が排紙受けに収容
されたままの状態で新たにプリントされた記録紙が排紙
受けに出てくると、送り出される記録紙が先に収容され
ている記録紙の下側に潜り込んで記録された順に積載さ
れなかったり、先の記録紙と押し合って変形を生じた
り、極端な場合には記録紙の送り出しが困難になること
があった。
【0010】これらをの不都合を避けるために従来のプ
リンタ装置では、使用者が排紙受け部材19に所定枚数
(例えば5〜10枚)以上の記録紙7が積載されないよ
うその都度取り出す手間をかけるか、またはプリント済
みの記録紙を排紙受け部材19上からプリンタ装置の外
部へ押し出す機構を付加する必要があり、プリンタ装置
の操作性に制約を生じたり装置のコスト上昇や大型化の
要因となっていた。
【0011】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、排紙ローラと排紙受け部材の高さの差が十分に確保
できない場合においても、簡単な構成で多数枚数の記録
紙を記録された順に排紙受け部材上に順次積載していく
ことができるプリンタ装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るプリンタ装置の構成は、ヘッド部材によ
る情報の記録が完了した記録紙をプラテンから排紙受け
部材へと送り出す排出開口付近に、回動自在のローラ部
材などからなる記録紙の押し上げ手段と静電気除去ブラ
シなどからなる記録紙の押し下げ手段を設けるととも
に、押し上げ手段を押し下げ手段よりも下流(出口)側
に設け、かつ押し上げ手段の上部先端を押し下げ手段の
下部先端よりも高い位置に設定したものである。
【0013】
【作用】上記構成においては、記録済みの記録紙をプラ
テンから排紙受け部材へ送り出すにあたり、記録紙の押
し上げ手段の上端と押し下げ手段の下端との高さの差に
より、記録紙が水平位置よりも上向きの角度を形成して
送り出される。さらに、押し下げ手段を除電ブラシ等の
弾性部材で、また押し上げ手段をローラ部材でそれぞれ
構成することにより、記録紙の上向き角度での送り出し
の抵抗が小さくなり、記録紙の変形や送り出し駆動力の
増大が抑制される。
【0014】このように、本発明では情報の記録を完了
した記録紙が、先に記録済みの記録紙の上に静電気によ
る吸着を防いで記録順に整然と積み重ねられ、排紙受け
部材に多数枚数が積載可能となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係るプリンタ装置の好適な実
施例を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の
実施例を示す要部断面図である。図において、1はサー
マルヘッド、2はプラテン、5はインクシート、6はイ
ンクシートカセットであり、巻き取りロール6aと供給
ロール6bとをそれぞれ回動自在に保持する。7は記録
紙、8はプリンタ装置本体内に着脱可能に収納された給
紙トレイ、9は給紙トレイ8内に積載収容された記録紙
7を一枚ずつ取り出す給紙ローラである。給紙ローラ9
には歯車9aが一体に固定されており、給紙モータ10
の回転が、ウォーム歯車10a、はすば歯車11a、平
歯車11b、12a、12bを介して伝達される。
【0016】サーマルヘッド1は軸13に回動自在に保
持されているヘッド支持部材14に支持され、記録動作
時にはインクシートカセット6の開口部を通してインク
シート5および記録紙7を重ねた上からプラテン2に当
接する。
【0017】15は記録済みの記録紙7を排紙ローラ1
6へと導くための排紙レバーであり、排紙ローラ16の
上部にはペーパーガイド17に回動自在に支持される補
助ローラ18が自重により当接している。19は排紙ロ
ーラ16により送り出される記録紙7を収容する排紙受
け部材であり、排紙開口部の付近には記録紙表面の静電
気を除去するための除電ブラシ20が配されている。
【0018】ところで、本発明の実施例では、従来、記
録紙7への記録送り長さよりも長く設定していたプラテ
ン2の円周長を、それよりも短くし、小径のプラテン2
としている。これに伴い、サーマルヘッド1も、従来例
ではプラテン2との干渉を避けるために、比較的長くし
ていたヘッド基板(ヘッドドライバIC搭載部1aおよ
び発熱体パターンが形成される部材)の長さlを、それ
よりも短くし、小型のものとしている。これらはサーマ
ルヘッド1およびプラテン2の製作コストを低減するた
めの措置であり、これに対応してプラテン2に連動して
記録紙7を循環送りするための新たなフィードローラ2
1を、プラテン2と平行に回動自在に設置してある。
【0019】フィードローラ21の外径は、循環送りの
経路の長さを記録紙7への記録範囲よりも長くするとと
もにプラテン2の外径を前記の措置に対応して小径とす
るために、プラテン2の外径よりも大きく設定されてい
る。このため、フィードローラ21はゴム製ローラより
も製作コストの低い金属円筒あるいはプラスチック成型
材にて構成されており、表面には記録紙7との滑りを極
少に抑えるための微小突起がメッキ処理等によって形成
されている。22はプラテン2の回転をフィードローラ
21に伝達する連動ローラであり、例えばウレタンフォ
ームなどの弾性材にてローラ部分が形成されている。連
動ローラ22の外径寸法は、プラテン2とフィードロー
ラ21の両者に接触する間隔寸法より僅かに大きく設定
されており、その弾性変形による摩擦力によってプラテ
ン2の回転を同じ外周速度でフィードローラ21に伝達
するものである。
【0020】23と24はプラテン2およびフィードロ
ーラ21の外側で記録紙7の送りをガイドするペーパー
ガイドである。25および26は記録紙7をそれぞれフ
ィードローラ21およびプラテン2に圧接して精度よく
搬送するための押さえローラであり、ペーパーガイド2
3に回動自在に支持されている。27はペーパーガイド
23に固定されている板バネであり、その両側の先端
は、押さえローラ25、26をそれぞれフィードローラ
21およびプラテン2に向かって付勢している。28a
と28bは記録紙7の搬送をガイドするガイド板であ
る。排紙ローラ16とフィードローラ21の間には押さ
えローラ29が回動自在に配設され、押さえローラ29
は連動ローラ22と同様に弾性材にて形成されている。
押さえローラ29は、記録紙7のフィードローラ21へ
の圧接と、フィードローラ21の回転の排紙ローラ16
への伝達を行うものである。
【0021】除電ブラシ20と排紙受け部材19との間
の記録紙の排出開口付近には、スタックローラ30が回
動自在に設置されている。スタックローラ30は除電ブ
ラシ20に近接しているとともに、そのローラ部上面が
除電ブラシ20の下側先端よりも高い位置となるよう支
持されている。
【0022】このように、本発明の実施例では、給紙ロ
ーラ9とスタックローラ30を除く記録紙の搬送路内の
全ての記録紙搬送手段は、互いに平行配置された回転軸
を有するとともに、圧接による摩擦力にて回転力を伝達
している。このため、プラテン2を回転駆動するプラテ
ン駆動手段(不図示)の駆動源一つのみによってこれら
の搬送ローラ部材(2、16、18、21、22、2
5、26、29)が、ベルトや歯車列等を使用しない
で、同一外周速度で回転できる簡単な構造となってい
る。
【0023】次に本実施例の動作について説明する。プ
リンタ装置内の制御回路(不図示)にプリント開始命令
信号が入力されると、給紙モータ10が所定量だけ回転
して、給紙ローラ9により記録紙7はフィードローラ2
1と押さえローラ25とに挟み込まれるよう送り出され
る。同時にプラテン駆動手段(不図示)が動作を開始
し、プラテン2とこれに連動する連動ローラ22、フィ
ードローラ21が図中矢印の方向に回転する。フィード
ローラ21の回転により記録紙7は、ペーパーガイド2
3とガイド板28aの間を通って、プラテン2と押さえ
ローラ26とに挟み込まれるよう送られる。さらに記録
紙7はプラテン2と押さえローラ26の回転によりイン
クシート5とサーマルヘッド1とがプラテン2に当接す
る位置へと導かれる。記録紙7の先端が該当接位置を通
過したことを、記録紙検知センサ(不図示)が検知し信
号を出力するのに応答して、図示しないサーマルヘッド
駆動回路によってサーマルヘッド1が記録紙7へカラー
記録情報の第一色の記録動作を開始する。
【0024】このとき排紙レバー15は図1に示される
位置(非排出ポジション)にセットされており、サーマ
ルヘッド1による第一色の記録の進行とともに記録紙7
はペーパーガイド24とガイド板28bの間を通ってフ
ィードローラ21と押さえローラ29とに挟み込まれる
よう送られる。さらに記録の進行に従って、プラテン2
およびこれに連動する部材の回転によって記録紙7はフ
ィードローラ21とペーパーガイド24の間を通り、再
度押さえローラ25、ペーパーガイド23、ガイド板2
8a、押さえローラ26を経て、プラテン2とフィード
ローラ21の外周にて形成される循環路を一巡する。次
に、記録紙7が再びインクシート5とサーマルヘッド1
とが当接する位置へと導かれると、第一色と異なる色の
記録が行われる。このような記録動作が、所定の色の種
類の数だけ繰り返される。
【0025】そして記録紙7へ転写される最後の色の記
録が開始されると、排紙レバー15は図1に示される位
置から図2の位置(排出ポジション)へと回動され、記
録紙7の先端はペーパーガイド17とペーパーガイド2
4の間を通って排紙ローラ16へと導かれる。記録が完
了した記録紙7は除電ブラシ20の下側先端とスタック
ローラ30の上面に接触しながら排紙受け部材19の上
方へ送り出される。
【0026】次に、図3に基づき、記録紙7の排紙受け
部材19への送り出し動作について説明する。図3は記
録紙排出開口部付近の構成を示す詳細断面図である。プ
ラテン2から排紙ローラ16へと送り出される記録紙7
は、図中の二点鎖線Aの方向に水平に進行してくるが、
そのまま送り出されると記録紙7自身の自重により二点
鎖線Bの方向に先端が垂れ下がってくる。このため、静
電気を除去する除電ブラシ20の下側先端は、記録紙7
に確実に接触させるためには、二点鎖線Aよりも下に出
ているのが望ましい。
【0027】ここで、従来例のように図中のスタックロ
ーラ30が無い場合には、送り出されてくる記録紙7の
先端は図中の線分Bの軌跡上をたどることになり、排紙
受け部材19上に既に記録済みの記録紙が数枚積載され
ていると、その先端が積載している記録紙に接触するこ
とになる。このときの積載済み記録紙の枚数が多い場合
に発生するプリンタ装置の記録紙排出にかかわる不都合
は、前述のとおりである。
【0028】本実施例のプリンタ装置では図3に示すよ
うに、除電ブラシ20に近接した下流側にスタックロー
ラ30を配設し、その上面の位置を除電ブラシ20の下
側先端より高く、両者の接線Cが水平方向Aに対して角
度θだけ上向きとなるようにしてある。そのため、プラ
テン2から送り出されてくる記録紙7の先端は線分B上
を進行し、除電ブラシ20に接触したあとスタックロー
ラ30の外周に当接する。
【0029】スタックローラ30がプラテン2と同一に
近い外周速度で矢印方向に駆動源により回転されるよう
構成されている場合には、記録紙7はそのまま線分Cの
方向に送られる。記録紙7の後端が排紙ローラ16を離
れた後もスタックローラ30の回転力によって送り続け
られ、後端が除電ブラシ20の下を通過してその押し下
げ力が作用しなくなる位置で記録紙7の先端が降下し、
排紙受け部材19の上の積載位置まで送り出される。
【0030】図4は記録紙排出動作を示す詳細断面図で
ある。機構の簡素化とコスト低減のために駆動源を省略
してスタックローラ30を自由回転支持に構成してもよ
い。この場合は、記録紙7の先端が当接した後もプラテ
ン2および排紙ローラ16による送り出し力が記録紙7
に作用し、かつ除電ブラシ20の弾性力が記録紙7をス
タックローラ30に押しつける方向に作用しているの
で、記録紙7とスタックローラ30の摩擦力でスタック
ローラが回転して線分Cの方向に送り出され、図4の7
mで示すようにその後端が排紙ローラ16に接する位置
まで送られる。この7mの位置で記録紙は、除電ブラシ
20の弾性による押し下げ力と、スタックローラ30か
らの反力による押し上げ力によって保持される。
【0031】スタックローラ30が自由回転支持の場合
に、使用者が記録紙を7mの位置から取り出さずに連続
して次の記録紙へのプリント動作を行うと、新たに記録
された記録紙は一連の動作の後に図4の7nの位置から
さらに送り出され、先に記録された記録紙7mの上面に
当接する。このとき、先に記録した記録紙7mの後端は
図示のように除電ブラシ20の弾性力により押し下げら
れているため、新たに記録された記録紙7nの先端は確
実に7mの上側にくることになる。記録紙7mと7nと
が当接後も記録紙7nには送り出し力が矢印の方向に作
用するので、除電ブラシ20による記録紙7nの押し下
げ力とスタックローラ30からの記録紙7mへの反力で
二枚の記録紙が摩擦接触したままスタックローラ30が
回転し送り出される。その結果、先に記録された7mは
その後端がスタックローラ30の上面を越える位置まで
送られ排紙受け部材19の上の積載位置に降下し、新た
に記録された7nは先に記録された記録紙が保持されて
いた7mの位置まで送られ同様に保持される。
【0032】本実施例のプリンタ装置は、このような動
作を順次連続して行うことが可能であり、最高で排紙受
け部材19の上に積載された記録紙7の上面が新たに送
り出されてくる記録紙に接触する最大積載位置(図4中
に二点鎖線で示す位置)までの大量の枚数に対応でき
る。これは従来例のプリンタ装置で対応できた量をはる
かに上回り、設定次第で給紙トレイ8に積載収容される
全枚数を越えての対応も可能であり、実用上充分な量で
ある。
【0033】この記録紙7の処理枚数を増加させるに
は、記録紙の押し下げ部材である除電ブラシ20と押し
上げ部材であるスタックローラ30の位置関係によって
形成される図3の角度θを大きくすることが有効である
が、いたずらに角度θを大きくし過ぎるとスタックロー
ラ30の大型化やプラテン2および排紙ローラ16によ
る記録紙7の送り出し負荷抵抗の増大をまねく。発明者
による検討では角度θを10〜30°の範囲で設定する
のが最も効果的であることが実験的に確認されている。
【0034】なお、上記実施例においては記録紙7を送
り出すスタックローラ30の動作をより確実にするた
め、スタックローラ30の全体または外周の一部を摩擦
係数の高いゴム材料で形成することが有効であり、さら
に記録紙7の送り出し時の引っ掛かりを良くするために
例えば図3に示すような表面突起を付設することも効果
的である。
【0035】また、記録紙7の送り出し機能を構成する
押し下げ手段を静電気除去のための除電ブラシ20で、
押し上げ手段を回転支持されるスタックローラ30でそ
れぞれ構成したが、両者の位置関係を同様に設定すれば
他の機能部材で構成しても良い。たとえばスタックロー
ラのかわりに記録紙の押し上げ部材を上面が半円筒状の
固定部材などで形成しても同様の動作が得られる。記録
紙自身の弾性を活かすことで、記録紙の押し下げ手段を
除電ブラシ20のような弾性を有する部材でなく剛体の
固定部材で構成したり、接触抵抗を小さくするために回
転自在のローラ部材で形成しても良い。上記実施例とは
逆に押し下げ手段をローラ部材で、押し上げ手段を静電
気除去用ブラシでそれぞれ形成したり、両者を共にロー
ラ部材あるいは静電気除去用ブラシで形成しても良い。
【0036】さらに、上記実施例においては熱転写式の
プリンタ装置について示したが、他の記録方式の装置に
も適用できることはいうまでもない。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るプリンタ装置によれば、情報の記録が完了した記録紙
を先に記録済みの記録紙の上に記録順に整然と多数枚数
積載可能なプリンタ装置を簡単な構造で実現できる。
【0038】また、プリンタ装置の記録紙の搬送機構を
構成するにあたって大径のプラテンを使用する必要がな
いので、熱転写記録方式のプリンタ装置においてはそれ
に対応した基板サイズの大きなヘッドを必要とせず、低
いコストで装置が実現できる。
【0039】さらに給紙トレイから記録紙を一枚ずつ送
り出す給紙ローラ以外のプリンタ装置の記録紙搬送経路
を形成するすべてのローラ部材は、常に直接に、あるい
は記録紙を介して連動するよう構成したことにより、複
数の駆動源を要したり、あるいは一つの駆動源を使用す
る場合でもベルトや歯車列などの回転伝達手段を要しな
いので、駆動機構を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るプリンタ装置を示す要
部断面図である。
【図2】図1のプリンタ装置の記録紙排出動作時の要部
断面図である。
【図3】図1のプリンタ装置の記録紙排出開口部付近の
構成を示す詳細断面図である。
【図4】図1のプリンタ装置における記録紙排出動作の
詳細を示す部分的断面図である。
【図5】従来のプリンタ装置の要部断面図である。
【図6】図5のプリンタ装置の記録紙排出動作時の要部
断面図である。
【符号の説明】
1 サーマルヘッド 2 プテラン 5 インクシート 7 記録紙 8 給紙トレイ 9 給紙ローラ 15 排紙レバー 16 排紙ローラ 17 ペーパーガイド 18 補助ローラ 19 排紙受け部材 20 除電ブラシ 21 フィードローラ 22 連動ローラ 23,24 ペーパーガイド 25,26,29 押さえローラ 30 スタックローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能に支持されたプラテンとこれに
    対向する記録ヘッドの間に記録紙を通過させて情報記録
    を行うプリンタ装置において、 記録済みの記録紙を積載する記録紙積載部材と、前記プ
    ラテンから前記記録紙積載部材へと至る記録紙搬送経路
    内に記録紙を下方に押し下げる記録紙押し下げ手段と、
    記録紙を上方に押し上げる記録紙押し上げ手段とを設け
    るとともに、前記記録紙積載部材に対して記録紙を水平
    より上向きの角度をなす方向に導くために前記記録紙押
    し上げ手段の上端を前記記録紙押し下げ手段の下端より
    高い位置に設定したことを特徴とするプリンタ装置。
  2. 【請求項2】 前記記録紙押し下げ手段と前記記録紙押
    し上げ手段のうち少なくとも一方を、記録紙に帯電した
    静電気を除去する導電性ブラシにて形成したことを特徴
    とする請求項1に記載のプリンタ装置。
  3. 【請求項3】 前記記録紙押し下げ手段と前記記録紙押
    し上げ手段のうち少なくとも一方を、記録紙を介して前
    記プラテンと連動回転するローラ部材にて形成したこと
    を特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
JP5078847A 1993-03-12 1993-03-12 プリンタ装置 Pending JPH06263302A (ja)

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