JPH062629A - 燃料タンク内圧制御装置 - Google Patents

燃料タンク内圧制御装置

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JPH062629A
JPH062629A JP18315792A JP18315792A JPH062629A JP H062629 A JPH062629 A JP H062629A JP 18315792 A JP18315792 A JP 18315792A JP 18315792 A JP18315792 A JP 18315792A JP H062629 A JPH062629 A JP H062629A
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JP
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fuel tank
pressure
fuel
check valve
valve
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JP18315792A
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English (en)
Inventor
Morio Minesawa
盛男 峯澤
Kazuyuki Iguchi
和之 井口
Tomoyuki Masuda
友幸 増田
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Horie Kinzoku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジン作動時の燃料タンク内の圧力上昇を
抑え、燃料タンク内の圧力を常に設定圧未満に維持し得
る燃料タンク内圧制御装置を提供する。 【構成】 エンジンに供給する燃料をリターンチューブ
6を介して還流する燃料タンク2と、燃料タンク2内の
燃料蒸発ガスを吸着するキャニスタCを備え、このキャ
ニスタCと燃料タンク2との間に、常時は閉方向に付勢
され燃料タンク2内の圧力が第1の設定圧以上となった
ときに開弁する第1の逆止弁11、及び常時は閉方向に
付勢され燃料タンク2内の圧力が第2の設定圧以下とな
ったときに開弁する第2の逆止弁12を介装する。更
に、リターンチューブ6の吐出燃料圧力に応じて第1の
逆止弁11を開弁駆動する駆動手段(ダイヤフラム13
及びシャフト13a)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料タンク内圧制御装
置に係り、特にエンジン作動時の燃料タンク内圧の上昇
を抑え常に設定圧未満に維持し得る燃料タンク内圧制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、自動車の燃料供給系は、燃料
ポンプによって燃料タンク内の燃料がエンジンに供給さ
れ、余剰燃料がリターンチューブを介して燃料タンクに
還流するように構成されている。この燃料が例えば揮発
性の高いガソリンである場合には、燃料タンク内でガソ
リン蒸気即ち燃料蒸発ガス(以下、ベーパという)が発
生する。このベーパによって燃料タンク内の圧力が上昇
するのを防止すると共に、ベーパの大気への放出を防止
するため、燃料蒸発ガス排出抑止装置が装着されてい
る。これは、ベーパをチャコールキャニスタに導き、一
旦チャコール即ち活性炭に吸着させ、エンジン運転時に
吸気負圧によってチャコールキャニスタに空気を導入
し、活性炭に吸着した燃料成分を吸気系に送り活性炭の
吸着能力を回復させるようにする装置であり、例えば米
国特許3884204号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記キャニスタの頂部
には、燃料タンク内の圧力が第1の設定圧(例えば所定
値の正圧)以上となると開弁する第1の逆止弁が設けら
れると共に、燃料タンク内の圧力が第2の設定圧(例え
ば所定値の負圧)以下となると開弁する第2の逆止弁が
設けられており、燃料タンク内の圧力上昇又は下降によ
る燃料タンクの変形等を防止することとしている。尚、
上記キャニスタ頂部のエンジンの吸気系に連通する部分
にも、吸気系側が第3の設定圧以下となると開弁する第
3の逆止弁が設けられている。
【0004】然し乍ら、エンジン作動時には燃料タンク
内の圧力上昇が大であるので、エンジン停止直後のよう
に燃料タンク内が高圧となった状態で燃料タンクに燃料
を注入する場合には、注入管から多量のベーパが大気に
放出されるおそれがある。上記第1の逆止弁の開弁圧た
る第1の設定圧を低く設定すればよいが、設定値にも限
度がある。これに対し、エンジン作動時に燃料タンクを
キャニスタに連通させることとすれば、燃料タンク内の
圧力上昇を適切に抑えることができる。
【0005】ところで、一般的に燃料タンクへの燃料注
入時にはエンジンは停止状態とされているが、仮にエン
ジン作動中に燃料タンクに燃料を注入する場合には、燃
料タンクをキャニスタに連通させると、キャニスタに多
量のベーパが供給されることになり、キャニスタの吸着
能力を越えて過給状態となるおそれがある。このように
エンジン作動中に燃料タンクに燃料を注入する場合を考
慮する必要があるとすれば、キャニスタの容量を大きく
しなければならず大型となる。
【0006】一方、燃料タンクに燃料を注入する際の注
入管から大気へのベーパの放出を防止するため、例えば
燃料注入用の給油ガンにベーパを回収する手段を付設す
ることが検討され利用されつつある。このようなベーパ
回収手段が設けられる場合には、燃料注入時に発生する
多量のベーパは回収手段に回収されるので、キャニスタ
に供給されるベーパの量は少なく、従ってキャニスタの
容量を大きくする必要はない。しかし、この場合におい
ても注入管の開放直後は燃料タンク内の圧力が大となっ
ているので多量のベーパが噴出するおそれがある。これ
に対し、前述のようにエンジン作動時に燃料タンク内の
圧力上昇が抑えられておれば注入管の開放時に多量のベ
ーパが放出されることはない。
【0007】そこで、本発明は、特にエンジン作動時の
燃料タンク内の圧力上昇を抑え、燃料タンク内の圧力を
常に設定圧未満に維持し得る燃料タンク内圧制御装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、エンジンに供給する燃料をリターンチュ
ーブを介して還流する燃料タンクと、該燃料タンク内の
燃料蒸発ガスを吸着するキャニスタを備え、常時は閉方
向に付勢され前記燃料タンク内の圧力が第1の設定圧以
上となったときに開弁する第1の逆止弁、及び常時は閉
方向に付勢され前記燃料タンク内の圧力が第2の設定圧
以下となったときに開弁する第2の逆止弁を前記キャニ
スタと前記燃料タンクとの間に介装する燃料タンク内圧
制御装置において、前記リターンチューブの吐出燃料圧
力に応じて前記第1の逆止弁を開弁駆動する駆動手段を
備えることとしたものである。
【0009】前記燃料タンク内圧制御装置において、前
記燃料タンクに燃料を注入する際に前記燃料タンクと前
記キャニスタとの連通を遮断する遮断手段を備えたもの
とするとよい。
【0010】前記燃料タンク内圧制御装置において、前
記駆動手段は、前記第1の逆止弁に一端が対向するシャ
フトと、該シャフトの他端を一方の面に接合すると共に
他方の面で前記リターンチューブの吐出燃料圧力を受圧
するように配設するダイヤフラムを備えたものとし、前
記リターンチューブの吐出燃料圧力に応じて前記ダイヤ
フラムが前記シャフトを介して前記第1の逆止弁を開弁
駆動するように構成するとよい。
【0011】
【作用】上記の構成になる燃料タンク内圧制御装置にお
いて、停止状態のエンジンを始動すると、燃料タンク内
の燃料はエンジンに供給され、余剰燃料はリターンチュ
ーブを介して燃料タンクに還流する。このとき、リター
ンチューブから燃料タンクに戻される吐出燃料圧力に応
じて駆動手段によって第1の逆止弁が開弁駆動される。
例えば、燃料タンク内の圧力が第1の設定圧に達してい
ない場合でも、エンジンが始動しリターンチューブの吐
出燃料圧力が所定の燃料圧力以上となったときには第1
の逆止弁が開弁し、ベーパがキャニスタに送られ燃料タ
ンク内が減圧される。エンジン停止後は、燃料タンク内
の圧力に応じて第1及び第2の逆止弁が開閉し、燃料タ
ンク内が所定の圧力範囲に調整される。
【0012】更に遮断手段を備えた装置にあっては、燃
料タンクに燃料を注入する際、遮断手段によって燃料タ
ンクとキャニスタとの連通が遮断される。従って、キャ
ニスタが過給状態となることはない。尚、注入管を介し
て流出するベーパに対しては所定の回収手段によって回
収されるように構成すれば、エンジン作動中のように多
量のベーパが発生する場合においても、ベーパの大気へ
の放出を最小限に抑えることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図2は本発明の一実施例に係る燃料タンク内圧制
御装置を含む燃料供給系の全体構成を示すもので、燃料
タンク2内に収容されたインタンク式の燃料ポンプ3か
らメインチューブ4を介してエンジンEに液体燃料(例
えばガソリン。以下、単に燃料という)が供給される。
メインチューブ4は燃料を分配供給するディリバリチュ
ーブDを介して燃料噴射装置Fに接続されると共に、供
給燃料圧力を調整するプレッシャレギュレータRに接続
され、プレッシャレギュレータRはリターンチューブ6
を介して燃料タンク2に接続されている。尚、メインチ
ューブ4にはフューエルフィルタLが介装され、ディリ
バリチューブDの入口部には、供給燃料圧力の脈動を減
衰させるパルセーションダンパPが設けられている。
【0014】プレッシャレギュレータRは、その制御ポ
ート(図示せず)がエンジンEの吸気管に接続されてお
り、吸気負圧に応じて燃料通路を開閉し、エンジンEに
噴射される燃料の圧力が吸気負圧に対し一定の圧力差を
有するように制御するもので、このプレッシャレギュレ
ータRを通過する余剰燃料がリターンチューブ6を介し
て燃料タンク2に戻される。この燃料タンク2には供給
管5を介して燃料が供給される。
【0015】また、燃料タンク2の上面には圧力制御弁
装置10が固定され、これがベーパチューブ7を介して
チャコールキャニスタC(以下、単にキャニスタCとい
う)に接続されている。このキャニスタCは周知のよう
に内部にベーパ吸着剤のチャコール(活性炭)を収容
し、その上部空間がベーパチューブ7を介して燃料タン
ク2内と連通すると共に、チューブ8を介してエンジン
Eの吸気管に連通するように構成されている。
【0016】圧力制御弁装置10は図1にその構造を詳
細に示すように、第1の逆止弁11及び第2の逆止弁1
2を具備し、本発明にいう駆動手段たるダイヤフラム1
3が第1の逆止弁11を開弁駆動し得るように設けられ
ている。圧力制御弁装置10は、燃料タンク2に固定さ
れるハウジング15と、このハウジング15に接合され
るハウジング14と、両者間に介装される隔壁16を有
する。ハウジング14と隔壁16との間には第1の弁室
V1が郭成され、隔壁16とハウジング15内のダイヤ
フラム13との間には第2の弁室V2が郭成され、更に
ハウジング15内にダイヤフラム13を介して第2の弁
室V2と隣接するリターン燃料室V3が郭成されてい
る。また、連通孔17aを有するハウジング17が、ハ
ウジング15の連通孔15aを覆うように固定されてい
る。
【0017】そして、連通孔17aを覆うようにケース
18がハウジング17に固定され、このケース18内に
カットオフバルブ19が収容されている。ケース18の
底部には連通孔18aが穿設されており、この連通孔1
8a並びに連通孔17a,15aを介して第2の弁室V
2が燃料タンク2内と連通している。カットオフバルブ
19は、燃料タンク2内の燃料液面がケース18に達す
ると先端が連通孔17aに当接し、浮力によって連通孔
17aを閉塞するように構成されている。
【0018】第1の弁室V1はベーパチューブ7を介し
てキャニスタCに連通し、第1の逆止弁11を収容して
いる。第1の逆止弁11は隔壁16の連通孔16a周縁
部に着座する弾性の弁体11aと、これを支持するプレ
ート11bを有し、このプレート11bとハウジング1
4との間に圧縮スプリング11sが配設され、弁体11
aが連通孔16a周縁部に着座する方向に付勢されてい
る。
【0019】第2の弁室V2とリターン燃料室V3とを
区画するダイヤフラム13の略中央には、シャフト13
aの一端が固着されており、他端は第1の逆止弁11が
閉状態にあるとき弁体11a近傍に位置するように配設
されている。従って、図1に示すように第1の逆止弁1
1が閉状態にあるときに、ダイヤフラム13が第1の逆
止弁11方向に駆動されれば、シャフト13aを介して
第1の逆止弁11が開弁するように構成されている。
【0020】第2の弁室V2は、隔壁16の連通孔16
a,16bを介して第1の弁室V1と連通すると共に、
ハウジング15の連通孔15a、ハウジング17の連通
孔17aそしてケース18の連通孔18aを介して燃料
タンク2内と連通している。第2の弁室V2内には、隔
壁16の連通孔16b周縁部に着座する弁体12aを有
する第2の逆止弁12が配設され、弁体12aが圧縮ス
プリング12sによって隔壁16方向に付勢されてい
る。また、第2の弁室V2内には、図3に示すように連
通孔15aを閉塞し得る遮断弁22が配設されている。
尚、上記第1及び第2の逆止弁11,12並びに遮断弁
22は図5に示す配置関係にある。
【0021】図3は本発明にいう遮断手段たる遮断弁2
2を示すもので、シャフト20の一端が遮断弁22の弁
体22aに固着されると共に、他端側がハウジング17
に摺動自在に支持されている。このシャフト20の他端
は、ケーブル21を介して、図4に示す注入管5に支持
されたリンク機構23に連結されている。注入管5には
閉塞弁30が開閉自在に支持され、これにリンク機構2
3が連結されている。而して、閉塞弁30は常時は閉方
向に付勢されており、給油ガン40によって開弁すると
共にリンク機構23及びケーブル21を介して遮断弁2
2を駆動し連通孔15aを閉塞するように構成されてい
る。給油ガン40の先端部にはブーツ41が取着されて
おり、給油ガン40が注入管5に挿入されるとブーツ4
1の開口部が注入管5に嵌合するように構成されてい
る。
【0022】以上の構成になる燃料タンク内圧制御装置
の作動を説明する。先ずエンジンEの停止時において、
燃料タンク2内の圧力が上昇すると圧力制御弁装置10
は図7に示す状態となる。即ち、燃料タンク2内のベー
パは連通孔17a及び15aを介して第2の弁室V2内
に進入し、第2の弁室V2内の圧力が第1の設定圧以上
となると、第1の逆止弁11の弁体11aが圧縮スプリ
ング11sの付勢力に抗してハウジング14方向に駆動
され、連通孔16aが開放し第2の弁室V2と第1の弁
室V1が連通する。これにより、ベーパはキャニスタC
に吸着されると共に、燃料タンク2内の圧力の上昇が抑
えられ第1の設定圧未満に維持される。
【0023】燃料タンク2が冷却され、燃料タンク2内
の圧力が低下して負圧となり第2の設定圧以下となる
と、第2の逆止弁12の弁体12aが圧縮スプリング1
2sの付勢力に抗してハウジング15方向に移動し、連
通孔16bを介して第1の弁室V1と第2の弁室V2が
連通する。このように燃料タンク2内の圧力変動に応じ
て第1及び第2の逆止弁11,12が作動し、燃料タン
ク2内が所定の圧力範囲に調整される。
【0024】次に、エンジンEが始動し、燃料ポンプ3
が作動すると、燃料が燃料タンク2からメインチューブ
4に吐出される。この燃料は、フューエルフィルタL及
びパルセーションダンパPを介してエンジンEに供給さ
れ、プレッシャレギュレータRを介してリターンチュー
ブ6から燃料タンク2内に戻される。リターンチューブ
6の開口6aには閉止弁6bが設けられており、スプリ
ング6sによって閉方向に付勢されている。従って、リ
ターンチューブ6内の燃料はスプリング6sの付勢力に
抗して燃料タンク2内に吐出されることになるので、リ
ターンチューブ6内の燃料は所定の圧力に昇圧される。
【0025】即ち、エンジンEの始動後は、リターンチ
ューブ6からの余剰燃料が開口6aから燃料タンク2内
に戻されるが、開口6aには閉止弁6bがスプリング6
sによって閉方向に付勢されているので、リターンチュ
ーブ6からの吐出燃料(図8に白抜き矢印で示す)の圧
力によってリターン燃料室V3内の圧力が上昇し、所定
の圧力以上となると図8に示すようにダイヤフラム13
が第1の逆止弁11方向に駆動される。これにより、シ
ャフト13aを介して第1の逆止弁11が駆動され、弁
体11aが離座し第1の弁室V1と第2の弁室V2が連
通孔16aを介して連通する。即ち、第2の弁室V2内
の圧力が第1の設定圧未満であっても、リターンチュー
ブ6からの吐出燃料の圧力が所定の圧力を超えれば第1
の逆止弁11が開弁することとなる。従って、エンジン
Eが作動中においても、燃料タンク2内は第1の設定圧
未満の低い圧力に維持される。
【0026】そして、燃料タンク2に燃料を注入するた
め図4に示すように給油ガン40を注入管5に挿入する
と、閉塞弁30が開弁駆動されると共に、リンク機構2
3及びケーブル21を介してシャフト20が図3の下方
に駆動される。即ち、遮断弁22の弁体22aが連通孔
15a周縁部に着座するように駆動され、連通孔15a
が強制的に閉塞される。これにより、給油中は、燃料タ
ンク2のベーパはキャニスタC側に送られることなく、
給油ガン40によって注入管5及びブーツ41を介して
回収される。而して、給油ガン40及びブーツ41が前
述の回収手段を構成している。尚、本実施例において
は、遮断手段として、リンク機構23及びケーブル21
を介して閉塞弁30に連動する遮断弁22が設けられて
いるが、これに限るものではなく、例えば給油ガン40
の注入管5への挿入作動に連動する電磁弁等種々の手段
がある。
【0027】図6は上記本実施例と従来技術における燃
料タンク2内の圧力の変動を示すもので、従来技術にお
いては第1の逆止弁の開弁圧(第1の設定圧Pp)に到
達するまでは第1の逆止弁が開弁しないので、燃料タン
ク内の圧力は急上昇し図6に破線で示す状態となる。こ
れに対し、本実施例においては燃料タンク2内の圧力が
第1の設定圧Ps以下であっても、エンジンEを始動し
た直後からリターンチューブ6の吐出燃料圧力によって
第1の逆止弁11が開弁するように駆動され、燃料タン
ク2内のベーパはベーパチューブ7を介してキャニスタ
Cに徐々に放出されるので、燃料タンク2内の圧力が高
圧となることはない。また、燃料タンク2からキャニス
タCに至るまでのベーパチューブ7の流路抵抗に左右さ
れることもない。しかも、図6に示すように本実施例に
おける第1の設定圧Psは従来技術における第1の設定
圧Ppより低い値に設定されているので、エンジン停止
時においても燃料タンク2内の圧力は低くなっている。
【0028】また、本実施例においては、上記第1の逆
止弁11の駆動手段としてリターンチューブ6の吐出燃
料圧力に応じて作動するダイヤフラム13が用いられて
いるので、別に駆動装置を設ける必要はなく、簡単な構
造で小型に構成することができる。更に本実施例におい
ては、キャニスタCの燃料タンク2に連通する部分に逆
止弁を設ける必要はなく、吸気系に連通する部分にのみ
必要に応じ逆止弁を設けるだけでよいので、キャニスタ
Cも簡単な構造となり安価となる。
【0029】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で以下に記載の効果を奏する。即ち、本発明の燃料タン
ク内圧制御装置においては、駆動手段によってリターン
チューブの吐出燃料圧力に応じて第1の逆止弁が開弁駆
動されるように構成されているので、エンジン作動時に
燃料タンク内の圧力が第1の設定圧に達していなくとも
第1の逆止弁が開弁し、燃料タンク内の圧力上昇を抑え
ることができる。而して、エンジン作動中及び停止後を
含み常に燃料タンク内を第1の設定圧未満の低い圧力に
維持することができ、燃料注入時のベーパの放出量を低
減することができる。
【0030】更に遮断手段を備えた装置にあっては、エ
ンジン作動中に燃料を注入する場合にもキャニスタが過
給状態となることはないので、キャニスタを小型に形成
することができる。
【0031】上記駆動手段は、リターンチューブの吐出
燃料圧力に応じて第1の逆止弁を開弁駆動するように構
成されるものであるので、簡単な構造で容易に構成する
ことができる。例えば、ダイアフラムによってシャフト
を介して第1の逆止弁を駆動するように構成すれば、別
の制御装置を設けることなく第1の逆止弁等と共に容易
に一体化でき、小型に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料タンク内圧制御装置の一実施例に
おける圧力制御弁装置の断面図で図5のA−A線の断面
図である。
【図2】本発明の一実施例に係る燃料タンク内圧制御装
置を含む燃料供給系を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施例における圧力制御弁装置の断
面図で図5のB−B線の断面図である。
【図4】本発明の一実施例における燃料タンクの供給管
部分の断面図である。
【図5】本発明の一実施例における圧力制御弁装置内の
第1及び第2の逆止弁並びに遮断弁の配置関係を示す平
面図である。
【図6】本発明の一実施例と従来技術における燃料タン
ク内圧の変化を示すグラフである。
【図7】本発明の一実施例における圧力制御弁装置のエ
ンジン停止時の状態を示す断面図で図5のA−A線の断
面図である。
【図8】本発明の一実施例における圧力制御弁装置のエ
ンジン始動後の状態を示す断面図で図5のA−A線の断
面図である。
【符号の説明】
2 燃料タンク 3 燃料ポンプ 4 メインチューブ 5 供給管 6 リターンチューブ 7 ベーパチューブ 10 圧力制御弁装置 11 第1の逆止弁 12 第2の逆止弁 13 ダイアフラム(駆動手段) 13a シャフト(駆動手段) 14,15 ハウジング 16 隔壁 17 ハウジング 18 ケース 19 カットオフバルブ 20 シャフト 21 ケーブル 22 遮断弁(遮断手段) 23 リンク機能 30 閉塞弁 40 給油ガン 41 ブーツ C キャニスタ E エンジン V1 第1の弁室 V2 第2の弁室 V3 リターン燃料室

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンに供給する燃料をリターンチュ
    ーブを介して還流する燃料タンクと、該燃料タンク内の
    燃料蒸発ガスを吸着するキャニスタを備え、常時は閉方
    向に付勢され前記燃料タンク内の圧力が第1の設定圧以
    上となったときに開弁する第1の逆止弁、及び常時は閉
    方向に付勢され前記燃料タンク内の圧力が第2の設定圧
    以下となったときに開弁する第2の逆止弁を前記キャニ
    スタと前記燃料タンクとの間に介装する燃料タンク内圧
    制御装置において、前記リターンチューブの吐出燃料圧
    力に応じて前記第1の逆止弁を開弁駆動する駆動手段を
    備えたことを特徴とする燃料タンク内圧制御装置。
  2. 【請求項2】 前記燃料タンクに燃料を注入する際に前
    記燃料タンクと前記キャニスタとの連通を遮断する遮断
    手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の燃料タン
    ク内圧制御装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段は、前記第1の逆止弁に一
    端が対向するシャフトと、該シャフトの他端を一方の面
    に接合すると共に他方の面で前記リターンチューブの吐
    出燃料圧力を受圧するように配設するダイヤフラムを備
    え、前記リターンチューブの吐出燃料圧力に応じて前記
    ダイヤフラムが前記シャフトを介して前記第1の逆止弁
    を開弁駆動することを特徴とする請求項1記載の燃料タ
    ンク内圧制御装置。
JP18315792A 1992-06-17 1992-06-17 燃料タンク内圧制御装置 Pending JPH062629A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018047761A (ja) * 2016-09-20 2018-03-29 政夫 岩見 燃料タンクの弁体装置
CN112832939A (zh) * 2021-02-25 2021-05-25 德安福(天津)汽车技术有限公司 一种燃油箱加注装置及高压燃油系统

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JP2018047761A (ja) * 2016-09-20 2018-03-29 政夫 岩見 燃料タンクの弁体装置
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