JPH06262976A

JPH06262976A - 貨物自動車

Info

Publication number: JPH06262976A
Application number: JP7758893A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Mitobe; 浩水戸部
Original assignee: SUGA SHATAI KK; TERADA UNYU KK
Current assignee: SUGA SHATAI KK; TERADA UNYU KK
Priority date: 1993-03-10
Filing date: 1993-03-10
Publication date: 1994-09-20

Abstract

(57)【要約】【目的】家具などの貨物だけではなく、車両を積載す
ることもできる新しい形式の貨物自動車を提供する。【構成】貨物自動車の荷台において、一階床４および
二階床５が荷台の後部２に設けられ、二重床状に配置さ
れ、車両積載床面６，７が一階床４および二階床５に形
成され、ガイド機構８，９，１０が荷台の後部２に設け
られ、二階床５に作用し、二階床５は上昇および下降可
能に案内され、駆動機構１３，１４，１５が荷台の後部
２に設けられ、二階床５に連結され、駆動機構１３，１
４，１５によって二階床５が操作され、上昇および下降
し、荷台の前部１に貨物を積載し、一階床４および二階
床５に車両を積載することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、たとえば、転居のと
き、家具などの貨物を積載し、運搬する貨物自動車に関
するものである。

【０００２】

【従来技術とその問題点】転居のとき、家具などの貨物
の積載および運搬に貨物自動車が使用されているが、最
近、乗用車などの車両が一般に普及しており、家具など
の貨物だけではなく、車両の運搬も要望されることが多
い。しかしながら、これまで、貨物自動車に車両を積載
することはできず、車両を運搬するには、その車両自体
を運転するしかなく、貨物自動車の運転手の他に、車両
を運転する運転手が要求され、効率が悪く、人件費が高
いという問題があった。複数台の車両のある家庭も多
く、２台の車両の運搬が要望されることもあるが、この
場合、車両毎に運転手が要求される。カーキャリヤによ
って車両を運搬することもできるが、２台の車両の運搬
に大型のカーキャリヤを使用することは実用的ではな
い。

【０００３】

【発明の目的】したがって、この発明は、家具などの貨
物だけではなく、車両を積載することもできる新しい形
式の貨物自動車を提供することを目的としてなされたも
のである。

【０００４】

【発明の構成】この発明によれば、貨物自動車の荷台に
おいて、一階床および二階床が荷台の後部に設けられ、
二重床状に配置され、車両積載床面が一階床および二階
床に形成される。さらに、ガイド機構が荷台の後部に設
けられ、二階床に作用し、二階床は上昇および下降可能
に案内される。さらに、駆動機構が荷台の後部に設けら
れ、二階床に連結され、駆動機構によって二階床が操作
され、上昇および下降する。したがって、荷台の前部に
貨物を積載し、一階床および二階床に車両を積載するこ
とができる。

【０００５】

【実施例の説明】以下、この発明の実施例を説明する。

【０００６】図１において、この貨物自動車は貨物およ
び車両を積載し、運搬するためのもので、その荷台は前
部１および後部２を有する。また、この実施例では、中
間扉３が荷台の前部１と荷台の後部２間に設けられ、中
間扉３によって荷台の前部１と荷台の後部２が区画され
ている。

【０００７】さらに、一階床４および二階床５が荷台の
後部２に設けられ、二重床状に配置されており、車両積
載床面が一階床４および二階床５に形成されている。一
階床４の車両積載床面については、図２に示すように、
左右一対の多孔メタル板６が前後方向にのびるよう配置
され、一階床４に張られ、各メタル板６によって車両積
載床面が形成されている。二階床５の車両積載床面につ
いては、図３に示すように、左右一対のエキスパンドメ
タル板７が前後方向にのびるよう配置され、二階床５に
張られ、各メタル板７によって車両積載床面が形成され
ている。

【０００８】また、この貨物自動車は二階床５のガイド
機構を有する。この実施例では、荷台の後部２におい
て、その前側に左右一対の支柱８が設けられ、後側に左
右一対の支柱９が設けられており、支柱８は中空のもの
で、二階床５の両側に配置され、一階床４の適所に固定
されている。支柱９も中空のもので、二階床５の両側に
配置され、一階床４の適所に固定されている。さらに、
図４に示すように、前側の支柱８内にスライダ１０が収
容され、支柱８の縦みぞ１１に連結部材１２が挿入され
ており、二階床５が連結部材１２およびスライダ１０に
固定されている。スライダ１０は支柱８内を上昇および
下降することができ、二階床５はスライダ１０と一体的
に上昇および下降することができる。さらに、後側の支
柱９の位置において、二階床５の適所に細長いローラが
設けられ、これが各支柱９に係合しており、上昇および
下降するとき、各ローラが各支柱９に沿って転動する。
したがって、支柱８，９、スライダ１０およびローラに
よってガイド機構が構成され、これが二階床５に作用
し、二階床５が上昇および下降可能に案内されているも
のである。

【０００９】さらに、この貨物自動車は二階床５の駆動
機構を有する。駆動機構はシリンダ１３とワイヤロープ
１４，１５からなり、シリンダ１３はワイヤロープ１
４，１５の係合シーブ１６を有し、前後方向に配置さ
れ、一階床４に設けられている。また、後側の支柱９の
下方にワイヤロープ１４のガイドシーブ１７が設けら
れ、一階床４の適所にワイヤロープ１４のガイドシーブ
１８が設けられており、左右一対のワイヤロープ１４が
各支柱９内に挿入され、各ガイドシーブ１７，１８を通
り、シリンダ１３の係合シーブ１６に導かれ、係合シー
ブ１６で折り返され、その終端が一階床４の適所に固定
されている。さらに、各支柱９の後方に左右一対の支柱
１９が設けられ、その下方にワイヤロープ１５のガイド
シーブ２０が設けられ、一階床４の適所にワイヤロープ
１５のガイドシーブ２１が設けられており、支柱１９は
中空のもので、二階床５の両側に配置され、一階床４の
適所に固定されている。そして、左右一対のワイヤロー
プ１５が各支柱１９内に挿入され、各ガイドシーブ２
０，２１を通り、シリンダ１３の係合シーブ１６に導か
れ、係合シーブ１６で折り返され、その終端が一階床４
の適所に固定されている。

【００１０】さらに、支柱９，１９のワイヤロープ１
４，１５については、各支柱９，１９の上端にそのガイ
ドシーブ２２，２３が設けられ、前側の支柱８の上端に
ワイヤロープ１４のガイドシーブ２４が設けられてお
り、ワイヤロープ１４は各ガイドシーブ２２，２４を通
り、各支柱８内に挿入され、スライダ１０に連結されて
いる。ワイヤロープ１５は支柱１９のガイドシーブ２３
を通り、二階床４の後端に連結されている。したがっ
て、シリンダ１３によって係合シーブ１６を前進させる
と、ワイヤロープ１４，１５によってスライダ１０およ
び二階床５が引き上げられ、上昇する。反対に、シリン
ダ１３によって係合シーブ１６を後退させると、ワイヤ
ロープ１４，１５によってスライダ１０および二階床５
が引き下げられ、下降する。

【００１１】また、前側の支柱８に多数のピン孔が形成
されており、二階床５の上昇または下降後、スライダ１
０の下方において、ピン２５を特定のピン孔に挿入する
ことができる。したがって、その後、スライダ１０およ
び二階床５をわずかに下降させると、スライダ１０がピ
ン２５に係合し、ピン２５によってスライダ１０および
二階床５を支持することができる。スライダ１０の上方
において、ピン２６を特定のピン孔に挿入し、スライダ
１０および二階床５が跳ね上がらないようにすることも
できる。さらに、後側の支柱９において、そのブラケッ
ト２７に多数のピン孔が形成され、図５に示すように、
ピン２８に受け爪２９が形成されており、二階床５の上
昇または下降後、その下方において、ピン２８をブラケ
ット２７のピン孔に挿入し、二階床５をわずかに下降さ
せると、二階床５を受け爪２９に係合させ、受け爪２９
によって二階床５を支持することができる。

【００１２】また、この貨物自動車の中間扉３について
は、その上部および下部がガイドレール３０に係合され
ている。ガイドレール３０は前後方向にのびる。さら
に、駆動機構としてシリンダ３１が使用され、シリンダ
３１が中間扉３に連結されており、シリンダ３１によっ
て中間扉３を操作し、これをガイドレール３０に沿って
移動させ、前進および後退させることができる。

【００１３】この他、二階床５において、そのエキスパ
ンドメタル板７間にコロコンベヤ３２が設けられてい
る。コロコンベヤ３２は貨物を送るためのもので、その
送り面はエキスパンドメタル板７よりもわずかに高い。
また、荷台の後端に丸棒状の歩みがけ３３が設けられて
おり、歩み板３４をその歩みがけ３３に係合させること
ができる。歩み板３４は車両を積載するためのもので、
一般に使用されているところのものである。さらに、荷
台の前部１に左右一対の側面扉３５が設けられている。

【００１４】したがって、この貨物自動車において、た
とえば、転居のとき、ワイヤロープ１４，１５によって
二階床５を操作し、これを図１の水平位置に配置し、そ
の位置に支持すると、家具などの貨物をコロコンベヤ３
２に沿って送ることができ、荷台の前部１に貨物を積載
することができる。家具などの貨物を側面扉３５から積
載することもできる。

【００１５】そして、貨物の積載後、シリンダ１３を一
旦前進させ、ワイヤロープ１４，１５によって二階床５
を操作し、これを設定高さまで上昇させ、前側の支柱８
において、ピン２５を特定のピン孔に挿入する。その
後、シリンダ１３を再度後退させると、ピン２５によっ
て二階床５が支持され、その状態で、ワイヤロープ１５
によって二階床５が引き下げられる。したがって、二階
床５を図６の傾斜位置に配置し、後側の支柱９におい
て、ピン２８および受け爪２９によって二階床５を支持
することができる。ワイヤロープ１４はある程度たるむ
が、係合シーブ１６およびシリンダ１３の下方にそれを
収容するスペースが設けられており、支障はない。した
がって、その後、歩み板３４を荷台の歩みがけ３３に係
合させると、乗用車などの車両を歩み板３４に沿って前
進させ、二階床５に移動させ、そのエキスパンドメタル
板７に支持することができ、二階床５に車両を積載する
ことができる。

【００１６】さらに、その後、ワイヤロープ１４，１５
によって二階床５および車両を上昇させ、これを図７の
水平位置に配置し、その位置に支持すると、他の車両を
歩み板３４に沿って前進させ、一階床４に移動させ、そ
の多孔メタル板６に支持することができる。したがっ
て、一階床４および二階床５に車両を積載することがで
き、合計２台の車両を積載することができる。

【００１７】したがって、図８に示すように、貨物自動
車によって貨物および車両を運搬することができ、便利
である。運搬にあたって、車両自体を運転する必要はな
く、その運転手は要求されず、効率がよく、人件費は低
い。

【００１８】また、この貨物自動車の場合、シリンダ３
１によって中間扉３を前進および後退させることがで
き、運搬する車両が比較的大きい車両であっても、中間
扉３によって荷台の前部１を縮小し、荷台１の後部２を
延長すると、一階床４および二階床５に車両を積載する
ことができる。比較的小さい車両を運搬するとき、中間
扉３によって荷台の前部１を延長し、荷台の後部２を縮
小し、前部１の容量を増大させることもできる。車両を
運搬する必要がないとき、二階床４を図１の水平位置に
支持し、荷台の前部１および後部２に貨物を積載するこ
ともできる。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、荷台の前部１に貨物を積載し、一階床４および二階
床５に車両を積載することができ、合計２台の車両を積
載することができる。したがって、貨物自動車によって
貨物および車両を運搬することができ、便利である。運
搬にあたって、車両自体を運転する必要はなく、その運
転手は要求されず、効率がよく、人件費が低く、所期の
目的を達成することができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例を示す側面図である。

【図２】図１の貨物自動車の一階床を示す平面図であ
る。

【図３】図１の貨物自動車の二階床を示す平面図であ
る。

【図４】図１の貨物自動車の前側の支柱の断面図であ
る。

【図５】図１の貨物自動車の後側の支柱の断面図であ
る。

【図６】図１の二階床に車両を積載する状態を示す側面
図である。

【図７】図１の一階床に車両を積載する状態を示す側面
図である。

【図８】図７の貨物自動車および車両の斜視図である。

【符号の説明】

１荷台の前部２荷台の後部４一階床５二階床６多孔メタル板７エキスパンドメタル板８，９支柱１０スライダ１３シリンダ１４，１５ワイヤロープ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】荷台の後部に設けられ、二重床状に配置
された一階床および二階床と、前記一階床および前記二階床に形成された車両積載床面
と、前記荷台の後部に設けられ、前記二階床に作用し、前記
二階床を上昇および下降可能に案内するガイド機構と、前記荷台の後部に設けられ、前記二階床に連結され、前
記二階床を上昇および下降させる駆動機構とを備え、前記荷台の前部に貨物を積載するとともに、前記一階床
および二階床に車両を積載するようにしたことを特徴と
する貨物自動車。
【請求項２】前記荷台の前部と前記荷台の後部間に設
けられ、両者を区画する中間扉と、前記中間扉に連結され、前記中間扉を前進および後退さ
せる駆動機構とを備えたことを特徴とする請求項１に記
載の貨物自動車。