JPH0626127B2 - 燃料電池用セパレータの製造方法 - Google Patents
燃料電池用セパレータの製造方法Info
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- JPH0626127B2 JPH0626127B2 JP62248506A JP24850687A JPH0626127B2 JP H0626127 B2 JPH0626127 B2 JP H0626127B2 JP 62248506 A JP62248506 A JP 62248506A JP 24850687 A JP24850687 A JP 24850687A JP H0626127 B2 JPH0626127 B2 JP H0626127B2
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は溶融炭酸塩型の燃料電池に係わり、特に燃料電
池本体を積層する燃料電池用セパレータの製造方法に関
するものである。
池本体を積層する燃料電池用セパレータの製造方法に関
するものである。
[従来の技術] 燃料電池の原理は、水の電気分解の逆の反応であり、燃
料中の水素と空気中の酸素とを化学的に反応させて、電
気と水とを同時に取り出すものである。
料中の水素と空気中の酸素とを化学的に反応させて、電
気と水とを同時に取り出すものである。
これを第2図により説明すると、燃料電池本体1は水素
などの燃料ガスを反応させる多孔質のアノード電極(燃
料極)2と、酸化ガスを反応させるカソード電極(空気
極)3と、この両電極2,3間に介在する炭酸塩からな
る電解質4とからなっており、図示のようにアノード電
極2へ水素を含む燃料ガスが供給され、他方カソード電
極3へ酸素と炭酸ガスを含む酸化ガスが供給されること
になり各電極2,3内で図示のように反応し炭酸イオン
(CO3 -2)を媒介に水素と酸素が反応して発電が行なわ
れる。
などの燃料ガスを反応させる多孔質のアノード電極(燃
料極)2と、酸化ガスを反応させるカソード電極(空気
極)3と、この両電極2,3間に介在する炭酸塩からな
る電解質4とからなっており、図示のようにアノード電
極2へ水素を含む燃料ガスが供給され、他方カソード電
極3へ酸素と炭酸ガスを含む酸化ガスが供給されること
になり各電極2,3内で図示のように反応し炭酸イオン
(CO3 -2)を媒介に水素と酸素が反応して発電が行なわ
れる。
この燃料電池本体1は、セパレータにて多数多段に積層
され高出力が得られるようになっている。セパレータは
積層する一方の電池本体1のアノード電極2へ燃料ガス
を供給する流路と、他方の電池本体1のカソード電極3
側に酸化ガスを供給する流路が形成され、電池本体1を
セパレータを介して積層することで、各層で燃料ガスと
酸化ガスの流路を形成するようになっている。
され高出力が得られるようになっている。セパレータは
積層する一方の電池本体1のアノード電極2へ燃料ガス
を供給する流路と、他方の電池本体1のカソード電極3
側に酸化ガスを供給する流路が形成され、電池本体1を
セパレータを介して積層することで、各層で燃料ガスと
酸化ガスの流路を形成するようになっている。
[発明が解決しようとする問題点] ところで、溶融炭酸塩型燃料電池は600 ℃以上の高温雰
囲気下で水と酸素とを反応させて発電を行なうため、セ
パレータは高温腐食環境下にある。すなわち、片面が還
元雰囲気下(燃料ガス)にあり、他面が酸化雰囲気下
(酸化ガス)にあり、セパレータは高温雰囲気下でその
両面から酸化と還元作用を受けることとなり、現在この
両環境下に耐え、かつコストの安い単一金属は見出され
ていない。セパレータは積層により、その上下の電池を
接続すべく集電機能を有し電子伝導性が要求されるため
金属で形成するのがよいが、上述のように両環境に耐え
得る金属は見出されていない。現在までの腐食基礎試験
から燃料ガス側はニッケル、酸化ガス側はステンレス鋼
又はアロイ800 などの材料が有望である。
囲気下で水と酸素とを反応させて発電を行なうため、セ
パレータは高温腐食環境下にある。すなわち、片面が還
元雰囲気下(燃料ガス)にあり、他面が酸化雰囲気下
(酸化ガス)にあり、セパレータは高温雰囲気下でその
両面から酸化と還元作用を受けることとなり、現在この
両環境下に耐え、かつコストの安い単一金属は見出され
ていない。セパレータは積層により、その上下の電池を
接続すべく集電機能を有し電子伝導性が要求されるため
金属で形成するのがよいが、上述のように両環境に耐え
得る金属は見出されていない。現在までの腐食基礎試験
から燃料ガス側はニッケル、酸化ガス側はステンレス鋼
又はアロイ800 などの材料が有望である。
そこで、Niメッキによるメッキ板にてセパレータを構成
することが検討されているが、剥離現象及びクラックが
入りやすく燃料電池の燃料側(ニッケルメッキ側)では
充分な耐腐食性を示さない問題がある。
することが検討されているが、剥離現象及びクラックが
入りやすく燃料電池の燃料側(ニッケルメッキ側)では
充分な耐腐食性を示さない問題がある。
またセパレータ板をクラッド材で形成することも試みら
れているが、セパレータ板は広幅の薄板であり、クラッ
ド板は、本来スラブを爆着して形成され薄板には不向き
である。さらにクラッド板を圧延して薄形にすることも
考えられるが、圧延特性の違う二種の金属を圧延すると
変形が生じやすくなると共に、セパレータ板は、上述の
ように高温環境下に使用されるため、熱膨張率の異なる
二種の金属で形成すると、熱膨張差で変形を生じやすい
問題がある。
れているが、セパレータ板は広幅の薄板であり、クラッ
ド板は、本来スラブを爆着して形成され薄板には不向き
である。さらにクラッド板を圧延して薄形にすることも
考えられるが、圧延特性の違う二種の金属を圧延すると
変形が生じやすくなると共に、セパレータ板は、上述の
ように高温環境下に使用されるため、熱膨張率の異なる
二種の金属で形成すると、熱膨張差で変形を生じやすい
問題がある。
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、表裏に形
成される流路を流れる高温雰囲気下の燃料ガスと酸化ガ
スに対して耐腐食性が良好で、しかも変形の生じない燃
料電池用セパレータの製造方法を提供することを目的と
する。
成される流路を流れる高温雰囲気下の燃料ガスと酸化ガ
スに対して耐腐食性が良好で、しかも変形の生じない燃
料電池用セパレータの製造方法を提供することを目的と
する。
[問題点を解決するための手段] 本発明は上記の目的を達成するために、燃料電池を積層
すべくアノード電極とカソード電極間に介設し、アノー
ド側に燃料ガスを、カソード側に酸化ガスの流路を形成
する燃料電池用セパレータの製造方法において、純ニッ
ケル又は高ニッケル鋼とクロムニッケル鋼からなり、ク
ラッド比(Ni板厚/全厚板)を5 〜20%のクラッド材を
形成し、該クラッド材を圧延して薄形クラッド材とした
後、薄形クラッド材を、プレス加工して燃料ガス側をニ
ッケル、酸化ガス側をクロムニッケル鋼のコルゲート状
の溝部かなる流路を形成したものである。
すべくアノード電極とカソード電極間に介設し、アノー
ド側に燃料ガスを、カソード側に酸化ガスの流路を形成
する燃料電池用セパレータの製造方法において、純ニッ
ケル又は高ニッケル鋼とクロムニッケル鋼からなり、ク
ラッド比(Ni板厚/全厚板)を5 〜20%のクラッド材を
形成し、該クラッド材を圧延して薄形クラッド材とした
後、薄形クラッド材を、プレス加工して燃料ガス側をニ
ッケル、酸化ガス側をクロムニッケル鋼のコルゲート状
の溝部かなる流路を形成したものである。
[作 用] 上記の構成によれば、アノード側(燃料ガス側)はNi
で、カソード側(酸化ガス側)はクロムニッケル鋼( S
US)であり、アノード・カソード側とも熱力学的に安定
であり、かつクラッド比を5 〜20%とすることで、クラ
ッド材を圧延しても変形が少なく、しかもプレス加工が
良好に行え、かつ使用時高温環境下にあっても変形が少
なく、良好なセパレータが得られると共にコストも低減
できる。
で、カソード側(酸化ガス側)はクロムニッケル鋼( S
US)であり、アノード・カソード側とも熱力学的に安定
であり、かつクラッド比を5 〜20%とすることで、クラ
ッド材を圧延しても変形が少なく、しかもプレス加工が
良好に行え、かつ使用時高温環境下にあっても変形が少
なく、良好なセパレータが得られると共にコストも低減
できる。
[実施例] 以下本発明の燃料電池用セパレータの製造方法の好適一
実施例を添付図面に基づいて説明する。
実施例を添付図面に基づいて説明する。
先ず、第2図により溶融炭酸塩型燃料電池を説明する。
第2図は分解組立図を示し、図において、5は後述する
本発明のセパレータで、その上下にウエットシールフレ
ーム6a,6bが重合される。この上部の燃料ガス側ウ
ェットシールフレーム6a内には多孔質板からなるアノ
ード電極7がそのセパレータ5に重ねられると共に、そ
の上部に炭酸塩からなる電解質タイル8が重合される。
また下部の酸化ガス側ウェットシールフレーム6b内に
は、パンチ板9を介して多孔質板からなるカソード電極
10が重ねられると共に電解質タイル8が重ねられる。
またこの下方の電解質タイル8の下方にはアノード電極
7が重ねられ、また上方の電解質タイル8の上方にはカ
ソード電極10が重ねられ、以後同様に順次重ねられ、
第1図に示したように積層される。
本発明のセパレータで、その上下にウエットシールフレ
ーム6a,6bが重合される。この上部の燃料ガス側ウ
ェットシールフレーム6a内には多孔質板からなるアノ
ード電極7がそのセパレータ5に重ねられると共に、そ
の上部に炭酸塩からなる電解質タイル8が重合される。
また下部の酸化ガス側ウェットシールフレーム6b内に
は、パンチ板9を介して多孔質板からなるカソード電極
10が重ねられると共に電解質タイル8が重ねられる。
またこの下方の電解質タイル8の下方にはアノード電極
7が重ねられ、また上方の電解質タイル8の上方にはカ
ソード電極10が重ねられ、以後同様に順次重ねられ、
第1図に示したように積層される。
セパレータ5は、その上部に図示の実線で示した燃料ガ
ス流路11と、下部に図示の点線で示した酸化ガス流路
12とを形成すべくコルゲート状の溝部13を有する。
また、上下のウエットシールフレーム6a,6bは、断
面コ字状の枠で形成され外周がセパレータ5にシーム溶
接又はレーザー溶接玉はカシメなどにより接合されると
共に、夫々セパレータ5の各流路11,12に燃料ガス
と酸化ガスとを給排する孔13a,13bを有する。ま
た電解質タイル8、ウェットシールフレーム6a,6b
及びセパレータ5の四隅には燃料ガスと酸化ガスの給排
のための孔14が形成される。
ス流路11と、下部に図示の点線で示した酸化ガス流路
12とを形成すべくコルゲート状の溝部13を有する。
また、上下のウエットシールフレーム6a,6bは、断
面コ字状の枠で形成され外周がセパレータ5にシーム溶
接又はレーザー溶接玉はカシメなどにより接合されると
共に、夫々セパレータ5の各流路11,12に燃料ガス
と酸化ガスとを給排する孔13a,13bを有する。ま
た電解質タイル8、ウェットシールフレーム6a,6b
及びセパレータ5の四隅には燃料ガスと酸化ガスの給排
のための孔14が形成される。
さて、セパレータ5は、低Ni比率のクラッドNi/SUS材が
使用され、第1図に示すようにNi側5aがアノード電極
7側に、またSUS 側5bがカソード電極10側に位置す
るように設けられる。
使用され、第1図に示すようにNi側5aがアノード電極
7側に、またSUS 側5bがカソード電極10側に位置す
るように設けられる。
このセパレータ5はNi板とSUS 板とを、爆着又は溶接に
より厚いスラブを作り、これを順次圧延をくり返し、薄
板クラッド材とし、これをプレス加工して図示の形状に
形成するものである。
より厚いスラブを作り、これを順次圧延をくり返し、薄
板クラッド材とし、これをプレス加工して図示の形状に
形成するものである。
この場合、Ni及びSUS 材の圧延特性の相違により変形を
生じ、Ni/SUSクラッド材の薄板にしたときの歩留りが低
下する。そして、Ni/SUSクラッド材のクラッド比を5 〜
20%にすることにより圧延時の変形が少なくなり、Ni/S
US材のクラッド鋼の歩留りが向上できると共に、Niの厚
さが薄くなるためNi/SUSクラッド材のコストダウンを計
ることができる。
生じ、Ni/SUSクラッド材の薄板にしたときの歩留りが低
下する。そして、Ni/SUSクラッド材のクラッド比を5 〜
20%にすることにより圧延時の変形が少なくなり、Ni/S
US材のクラッド鋼の歩留りが向上できると共に、Niの厚
さが薄くなるためNi/SUSクラッド材のコストダウンを計
ることができる。
これをさらに説明する。
SUS のNiの片面クラッド鋼を製造するに当っては、その
製造の難易性、経済性はクラッド鋼の全厚さに対するNi
の厚さ比率が大いに関係する。その理由は2つある。す
なわち、 SUS とNiとは熱膨張係数が異なるために、クラッド
鋼製造過程における加熱および冷却時に、この熱膨張差
で変形を起しやすい。このため、熱間圧延においてはロ
ールの噛み込みが往々にしてむずかしくなり、圧延の成
功率は低下する。また、熱処理時に反りにより加熱炉の
炉壁や天井と接触する等のトラブルを発生しやすい。
製造の難易性、経済性はクラッド鋼の全厚さに対するNi
の厚さ比率が大いに関係する。その理由は2つある。す
なわち、 SUS とNiとは熱膨張係数が異なるために、クラッド
鋼製造過程における加熱および冷却時に、この熱膨張差
で変形を起しやすい。このため、熱間圧延においてはロ
ールの噛み込みが往々にしてむずかしくなり、圧延の成
功率は低下する。また、熱処理時に反りにより加熱炉の
炉壁や天井と接触する等のトラブルを発生しやすい。
SUS とNiとは熱間および冷間圧延において変形抵抗
に大きな差があり、Niの方が延びやすい。このため、圧
延による反り、曲りを起しやすく、熱間圧延においては
ミスロールになる確率が高い。また冷間圧延において
は、圧延形状の悪化による圧延の断続の不能、そして圧
延が可能であっても焼鈍酸洗ラインにおける通板が不可
能になることがある。
に大きな差があり、Niの方が延びやすい。このため、圧
延による反り、曲りを起しやすく、熱間圧延においては
ミスロールになる確率が高い。また冷間圧延において
は、圧延形状の悪化による圧延の断続の不能、そして圧
延が可能であっても焼鈍酸洗ラインにおける通板が不可
能になることがある。
これらの対策として、全厚さに対するNiの厚さ比率を小
さくすることが有効である。すなわちNiの厚さ比率をあ
る範囲内に納めれば、熱膨張係数、塑性変形いずれもSU
S の影響が支配的になりSUS 単独の挙動に近くなる。
さくすることが有効である。すなわちNiの厚さ比率をあ
る範囲内に納めれば、熱膨張係数、塑性変形いずれもSU
S の影響が支配的になりSUS 単独の挙動に近くなる。
第3図はNiの厚さと比率と焼鈍時の反り高さの関係を示
す。この場合、Ni/SUS304 クラッド鋼として、板幅1
m、板厚0.4mm 、加工度80%とし、焼鈍時の炉内設定温
度を1150℃とし、夫々クラッド比を変えた場合の反り高
さの変化を示した。
す。この場合、Ni/SUS304 クラッド鋼として、板幅1
m、板厚0.4mm 、加工度80%とし、焼鈍時の炉内設定温
度を1150℃とし、夫々クラッド比を変えた場合の反り高
さの変化を示した。
第3図から判るように、クラッド比が大きくなるほど反
り高さも大きくなり、クラッド比約30%以上となるとラ
イン焼鈍炉の天井にぶつかるようになる。
り高さも大きくなり、クラッド比約30%以上となるとラ
イン焼鈍炉の天井にぶつかるようになる。
第4図は冷間圧延時の圧延率に対する反りの曲率半径の
関係を示し、夫々クラッド比(5,18,30,40%)を変えて
求めたものである。この場合、圧延前の素材全厚さ4.0m
m 、圧延ロール径50mmで行なった。この第4図から判る
ように圧延率が高くなると曲率も大きくなり、特にクラ
ッド比が高いほど、その傾向が高くなる。従って、好ま
しい圧延率を60%以上とすると、クラッド比は5 〜20%
がよい。
関係を示し、夫々クラッド比(5,18,30,40%)を変えて
求めたものである。この場合、圧延前の素材全厚さ4.0m
m 、圧延ロール径50mmで行なった。この第4図から判る
ように圧延率が高くなると曲率も大きくなり、特にクラ
ッド比が高いほど、その傾向が高くなる。従って、好ま
しい圧延率を60%以上とすると、クラッド比は5 〜20%
がよい。
第4図は実験的な値であるが、実際の製造現場での圧延
では反りが大きくなると圧延ができなくなり、これらの
データより、SUS 材と同程度の難易度で製造可能なクラ
ッド比は10%程度までであり、20%を超えると工程数が
増加し、製造の困難度も急激に大きくなる。
では反りが大きくなると圧延ができなくなり、これらの
データより、SUS 材と同程度の難易度で製造可能なクラ
ッド比は10%程度までであり、20%を超えると工程数が
増加し、製造の困難度も急激に大きくなる。
Niの厚さ比率の下限は製造上は特別に明確な限界はない
が、比率が余りに小さいとNiの酸化ロスや製造過程にお
ける庇の除去工程で下地である鋼の露出が起る可能性が
生じ、クラッドの品質上、不安定なものとなる。このた
め、2mm 以下の厚さの板に対し、Ni厚さを全厚さの5 %
以上とすることが必要である。
が、比率が余りに小さいとNiの酸化ロスや製造過程にお
ける庇の除去工程で下地である鋼の露出が起る可能性が
生じ、クラッドの品質上、不安定なものとなる。このた
め、2mm 以下の厚さの板に対し、Ni厚さを全厚さの5 %
以上とすることが必要である。
以上により、Niの厚さの比率の範囲をクラッド鋼全厚さ
の5 〜20%とする。
の5 〜20%とする。
このクラッド材5 〜20%のNi/SUSクラッド材をセパレー
タ5の材料として用いることで、上述のように圧延に支
障がなくなると共にセパレータ5のプレス加工時のプレ
ス加工変形が少なくなり、平面度のよいセパレータ5と
することができる。
タ5の材料として用いることで、上述のように圧延に支
障がなくなると共にセパレータ5のプレス加工時のプレ
ス加工変形が少なくなり、平面度のよいセパレータ5と
することができる。
また反りの小さなクラッド材はプレス加工時の金型への
セットが容易に行なえる。
セットが容易に行なえる。
このセパレータ5はNi/SUSクラッド材を用いる例で説明
したが、使用するSUS としては、SUS304L,SUS316L,SUS3
10S 等を用いる。また、SUS の他INCOLLOY825 或いは耐
熱鋼でもよく、要は低Niなニッケルクロム鋼であればい
かなるものでもよい。また、Ni側は純ニッケルの他ニッ
ケル含有率の高いものであれば使用できる。
したが、使用するSUS としては、SUS304L,SUS316L,SUS3
10S 等を用いる。また、SUS の他INCOLLOY825 或いは耐
熱鋼でもよく、要は低Niなニッケルクロム鋼であればい
かなるものでもよい。また、Ni側は純ニッケルの他ニッ
ケル含有率の高いものであれば使用できる。
また、Ni/SUSクラッド材を圧延する例で説明し、その場
合のクラッド比を5 〜20%とする例で説明したが、Ni側
とSUS 側を予めセパレータ形状に形成すると共に、これ
を直接接合するように形成してもよい。
合のクラッド比を5 〜20%とする例で説明したが、Ni側
とSUS 側を予めセパレータ形状に形成すると共に、これ
を直接接合するように形成してもよい。
なお、ウェットシールフレーム6a,6bはプレス加工
により成形されるが、その材質としてアロイ800 又はSU
S 材等が有望である。また、電解質タイル8との接触部
は溶融炭酸塩で濡れるため、表面にアルミナイジング処
理などの耐食コーティングを施す。さらに、カソード電
極10はNi多孔質で形成するが酸化ガス及び炭酸塩によ
り半導体化するが、厚すぎると電気抵抗が大きくなるた
め、薄くする必要がある。従って機械的強度が必要な場
合には、図示のパンチ板9にて補強するが、必ずしも、
このパンチ板9を設ける必要はない。また、アノード電
極7はNi多孔質であり炭酸塩の貯蔵機能を有するため板
厚は厚い方がよい。
により成形されるが、その材質としてアロイ800 又はSU
S 材等が有望である。また、電解質タイル8との接触部
は溶融炭酸塩で濡れるため、表面にアルミナイジング処
理などの耐食コーティングを施す。さらに、カソード電
極10はNi多孔質で形成するが酸化ガス及び炭酸塩によ
り半導体化するが、厚すぎると電気抵抗が大きくなるた
め、薄くする必要がある。従って機械的強度が必要な場
合には、図示のパンチ板9にて補強するが、必ずしも、
このパンチ板9を設ける必要はない。また、アノード電
極7はNi多孔質であり炭酸塩の貯蔵機能を有するため板
厚は厚い方がよい。
この場合、充分な機械的強度を有するのでパンチ板材等
による補強は不要である。さらに上下のウェットシール
フレーム6a,6b内に両電極7,10及び電解質タイ
ル8をセットすることで電極周辺部の溶融炭酸塩の漏洩
やタイルにクラックが入ることを防止できる。
による補強は不要である。さらに上下のウェットシール
フレーム6a,6b内に両電極7,10及び電解質タイ
ル8をセットすることで電極周辺部の溶融炭酸塩の漏洩
やタイルにクラックが入ることを防止できる。
[発明の効果] 以上説明してきたことから明らかなように、本発明によ
れば次のごとき優れた効果を発揮する。
れば次のごとき優れた効果を発揮する。
(1)セパレータを純ニッケル(或いは高ニッケル)とオ
ーステナイト系クロムニッケル鋼からなるクラッド材に
て形成し、このニッケル側をアノード電極側にオーステ
ナイト系クロムニッケル鋼側をカソード電極側に位置さ
せることで、高温雰囲気下で燃料ガス及び酸化ガスに接
しても良好な耐腐食性を有するものとすることができ
る。
ーステナイト系クロムニッケル鋼からなるクラッド材に
て形成し、このニッケル側をアノード電極側にオーステ
ナイト系クロムニッケル鋼側をカソード電極側に位置さ
せることで、高温雰囲気下で燃料ガス及び酸化ガスに接
しても良好な耐腐食性を有するものとすることができ
る。
(2)セパレータをクラッド材とすることでNi側の剥離や
クラックなどが生じない。
クラックなどが生じない。
(3)クラッド比(Ni板厚/全板厚)が5 〜20%のクラッ
ド材を圧延することで、変形の少ない薄形クラッド材と
することができると共にプレス加工してセパレータ板を
形成することで高温環境下で使用しても変形の少ない良
好なセパレータ板とすることができる。
ド材を圧延することで、変形の少ない薄形クラッド材と
することができると共にプレス加工してセパレータ板を
形成することで高温環境下で使用しても変形の少ない良
好なセパレータ板とすることができる。
第1図は本発明のセパレータを用いた燃料電池の要部断
面図、第2図は第1図の分解組立図、第3図は本発明に
おいてクラッド比に対する反りの関係を示す図、第4図
は本発明において冷間圧延時の圧延率に対する曲率の関
係を示す図、第5図は溶融炭酸塩型燃料電池の原理を示
す図である。 図中、5はセパレータ、5aはNi側、5bはSUS 側、7
はアノード電極、8は電解質タイル、10はカソード電
極である。
面図、第2図は第1図の分解組立図、第3図は本発明に
おいてクラッド比に対する反りの関係を示す図、第4図
は本発明において冷間圧延時の圧延率に対する曲率の関
係を示す図、第5図は溶融炭酸塩型燃料電池の原理を示
す図である。 図中、5はセパレータ、5aはNi側、5bはSUS 側、7
はアノード電極、8は電解質タイル、10はカソード電
極である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平田 哲也 東京都江東区豊洲3丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)発明者 井上 章吾 東京都新宿区西新宿2丁目1―1 日本金 属工業株式会社内 (72)発明者 竹田 誠一 神奈川県相模原市大山町1番30号 日本金 属工業株式会社相模原製造所内 (72)発明者 加藤 方隆 神奈川県相模原市大山町1番30号 日本金 属工業株式会社相模原製造所内 (56)参考文献 特開 昭60−107267(JP,A) 特開 昭59−75575(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】燃料電池を積層すべくアノード電極とカソ
ード電極間に介設し、アノード側に燃料ガスを、カソー
ド側に酸化ガスの流路を形成する燃料電池用セパレータ
の製造方法において、純ニッケル又は高ニッケル鋼とク
ロムニッケル鋼からなり、クラッド比(Ni板厚/全板
厚)を5 〜20%のクラッド材を形成し、該クラッド材を
圧延して薄形クラッド材とした後、薄形クラッド材を、
プレス加工して燃料ガス側をニッケル、酸化ガス側をク
ロムニッケル鋼のコルゲート状の溝部からなる流路を形
成したことを特徴とする燃料電池用セパレータの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62248506A JPH0626127B2 (ja) | 1987-10-01 | 1987-10-01 | 燃料電池用セパレータの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62248506A JPH0626127B2 (ja) | 1987-10-01 | 1987-10-01 | 燃料電池用セパレータの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0193062A JPH0193062A (ja) | 1989-04-12 |
JPH0626127B2 true JPH0626127B2 (ja) | 1994-04-06 |
Family
ID=17179193
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62248506A Expired - Fee Related JPH0626127B2 (ja) | 1987-10-01 | 1987-10-01 | 燃料電池用セパレータの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0626127B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US5077148A (en) * | 1989-05-03 | 1991-12-31 | Institute Of Gas Technology | Fully internal manifolded and internal reformed fuel cell stack |
PT95125A (pt) * | 1990-04-10 | 1992-03-31 | Inst Gas Technology | Conjunto de pilhas de combustivel com tubulacoes inteiramente internas |
WO1992002057A1 (en) * | 1990-07-24 | 1992-02-06 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Separator and its manufacturing method |
KR100445793B1 (ko) * | 2001-09-28 | 2004-08-30 | 김용수 | 개별 소화전 |
US6858341B2 (en) | 2002-05-21 | 2005-02-22 | Idatech, Llc | Bipolar plate assembly, fuel cell stacks and fuel cell systems incorporating the same |
JP2004071502A (ja) | 2002-08-09 | 2004-03-04 | Araco Corp | 燃料電池用セパレータおよびそれを備えた燃料電池 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5975575A (ja) * | 1982-10-22 | 1984-04-28 | Hitachi Ltd | 溶融炭酸塩型燃料電池 |
US4579788A (en) * | 1983-10-18 | 1986-04-01 | Institute Of Gas Technology | High temperature fuel cell wet seal |
-
1987
- 1987-10-01 JP JP62248506A patent/JPH0626127B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0193062A (ja) | 1989-04-12 |
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