JPH06261210A - しきい値決定方法 - Google Patents

しきい値決定方法

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JPH06261210A
JPH06261210A JP5070869A JP7086993A JPH06261210A JP H06261210 A JPH06261210 A JP H06261210A JP 5070869 A JP5070869 A JP 5070869A JP 7086993 A JP7086993 A JP 7086993A JP H06261210 A JPH06261210 A JP H06261210A
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JP
Japan
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feature
histogram
threshold value
feature histogram
pixel
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JP5070869A
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English (en)
Inventor
Koichi Sasagawa
耕一 笹川
Hideto Fujiwara
秀人 藤原
Shinichi Kuroda
伸一 黒田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 どのような応用例においても常に良好な2値
画像をもたらすしきい値を提供する。 【構成】 しきい値を変えながら濃淡画像を2値化し、
この2値画像の各画素に対して、その近傍領域、例えば
画素b0〜b8の特徴量を抽出する。この特徴量を種類
別、例えば孤立点,境界点,内部点別に累積して特徴ヒ
ストグラムを得る。この特徴ヒストグラムは基準特徴ヒ
ストグラムとして記憶しておく。そして次に累積して得
られた特徴ヒストグラムを検査特徴ヒストグラムとし、
この検査特徴ヒストグラムと上記基準特徴ヒストグラム
とを比較し、両者の一致度を判定する。この判定により
最適なしきい値を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、FA(ファクトリー
・オートメーション)用のビジョンセンサ等に適用され
る画像処理技術に関連し、濃淡画像を2値化するときの
最適なしきい値決定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のしきい値決定に関して
は、画像の各点の濃度の出現頻度の分布を表す濃度ヒス
トグラムに基づく方法が一般的であった。例えば、参考
文献「画像処理ハンドブック編集委員会編の画像処理ハ
ンドブック、p.277」に示されているように、濃度
ヒストグラムの谷部の位置にしきい値を決定するモード
法や、濃度ヒストグラムを2つのクラスに分けたときに
各クラス内の濃度の分散の和が最小となるようにしきい
値を決定する判別分析法などがある。
【0003】このような濃度ヒストグラムに基づく方法
以外に、しきい値を変えながら2値化したときの各2値
画像から計測した特徴量をもとに、2値化結果の良否を
表す評価関数を算出した後、しきい値に対する評価関数
の変化状態から判断して、最適なしきい値を決定する方
法がある。例えば参考文献「電子情報通信学会論文誌、
Vol.J70−D,No.1,pp.164−17
3」の、谷口倫一郎他、「2値画像の複雑さと多値画像
のしきい値処理に関する考察」に示されているように、
各2値画像から連結成分数、境界線の長さ、DF表現に
おける繁雑度のいずれかを計測し、これを2値画像の複
雑さの評価関数として用い、その極小点から最適なしき
い値を決定する方法などが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の各方法におい
て、モード法は濃度ヒストグラムに多数個の起伏が現れ
たり、あるいは起伏が全く現れなかった場合には谷部の
特定が困難となり、しきい値の決定が容易でない。また
判別分析法は濃度ヒストグラムを2つのクラスに分ける
ようにしきい値を決定するため、この方法により決定さ
れたしきい値は濃度ヒストグラムの分離にはうまく働い
ても、常に良好な2値画像をもたらすとは限らない。さ
らに複雑さの評価関数を用いる方法は、理想的には常に
良好な2値画像をもたらすはずであるが、実際には評価
関数が滑らかな曲線として得られるとは限らず、極小点
が複数個現れるなどして、しきい値の決定が困難になる
場合がある。
【0005】以上のように、しきい値の自動決定法には
それぞれ得失があり、どのような応用例においても万能
な方法は存在せず、必ずしも良好な2値画像が得られな
いという問題点があった。
【0006】この発明は従来のしきい値の自動決定法の
問題点を解決するためになされたものであり、個々の応
用例に対して、常に良好な2値画像をもたらすしきい値
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、濃淡画像
を2値化する際のしきい値Tの決定に関して、しきい値
Tを変えながら濃淡画像を2値化する2値化処理部11
0と、上記2値化処理部110で得られた2値画像の各
画素に対してその近傍領域(画素b0〜b8)ごとの特
徴量を抽出する局所特徴抽出部120と、上記局所特徴
抽出部120から出力される特徴量を種類(孤立点,境
界点,内部点)別に累積する特徴ヒストグラム計数部1
30と、上記特徴ヒストグラム計数部130で得られた
特徴ヒストグラムを基準特徴ヒストグラム(Ha
(k))としてあらかじめ記憶しておく特徴ヒストグラ
ム記憶部140と、上記特徴ヒストグラム計数部130
の出力(検査特徴ヒストグラムHb(k))と上記特徴
ヒストグラム記憶部140の出力(基準特徴ヒストグラ
ムHa(k))とを比較し、両者の特徴ヒストグラムの
一致度を判定することにより最適なしきい値Tを選択す
る比較判定部150を備えたものである。
【0008】第2の発明は、上記特徴ヒストグラム記憶
部140にあらかじめ記憶する(基準特徴ヒストグラム
Ha(k))を複数枚の濃淡画像の平均を求めることに
より生成するものである。
【0009】第3の発明は、局所特徴抽出部120で抽
出する特徴量として、しきい値Tを変えながら濃淡画像
を2値化したときの2値画像の各画素に対して、その近
傍領域(画素b0〜b8)における「0」または「1」
の値の2種類の情報で表わされる2値化のパターンを3
種類(孤立点,境界点,内部点)にコード化したものを
用いるものである。
【0010】第4の発明は、局所特徴抽出部120で抽
出する特徴量として、しきい値Tを変えながら濃淡画像
を2値化したときの2値画像の各画素で「1」の値にな
った画素に対して、その中心画素(画素b8)近傍の画
素(画素b0〜b8)で「1」の値になった画素の数に
より9種類にコード化したものを用いるものである。
【0011】
【作用】第1の発明においては、濃淡画像が2値化され
る際のしきい値T決定に関して、2値化処理部110に
おいて、しきい値Tが変えられながら濃淡画像が2値化
される。上記2値化処理部110で得られた2値画像の
各画素に対してその近傍領域(画素b0〜b8)ごとの
特徴量が局所特徴抽出部120において抽出され、上記
局所特徴抽出部120から出力される特徴量が種類(孤
立点,境界点,内部点)別に特徴ヒストグラム計数部1
30において累積される。この特徴ヒストグラム計数部
130の出力(検査特徴ヒストグラムHb(k))と特
徴ヒストグラム記憶部140の出力(基準特徴ヒストグ
ラムHa(k))とが比較され、両者の特徴ヒストグラ
ムの一致度が判定されることにより最適なしきい値Tが
比較判定部150において選択される。
【0012】第2の発明においては、上記特徴ヒストグ
ラム記憶部140にあらかじめ記憶される基準特徴ヒス
トグラムHa(k)は複数枚の濃淡画像の平均を求める
ことにより生成される。
【0013】第3の発明においては、局所特徴抽出部1
20で抽出される特徴量として、しきい値Tが変えられ
ながら濃淡画像が2値化されたときの2値画像の各画素
に対して、その近傍領域(画素b0〜b8)における
「0」または「1」の値の2種類の情報で表わされる2
値化のパターンが3種類(孤立点,境界点,内部点)に
コード化されたものが用いられる。
【0014】第4の発明においては、局所特徴抽出部1
20で抽出される特徴量として、しきい値Tが変えられ
ながら濃淡画像が2値化されたときの2値画像の各画素
で「1」の値になった画素に対して、その中心画素(画
素b8)近傍の画素(画素b0〜b8)で「1」の値に
なった画素の数により9種類にコード化されたものが用
いられる。
【0015】
【実施例】実施例1(請求項1,3対応).以下、この
発明の一実施例を図について説明する。図1は一実施例
の構成を示すブロック図であり、図において、濃淡画像
を2値化する際のしきい値T決定に関して、110はし
きい値Tを変えながら濃淡画像を2値化する2値化処理
部、120は上記2値化処理部110で得られた2値画
像の各画素に対してその近傍領域としての画素b0〜b
8ごとの特徴量を抽出する局所特徴抽出部、130は上
記局所特徴抽出部120から出力される特徴量を種類別
に累積する特徴ヒストグラム計数部、140は上記特徴
ヒストグラム計数部130で得られた特徴ヒストグラム
を基準特徴ヒストグラムHa(k)としてあらかじめ記
憶しておく特徴ヒストグラム記憶部、150は上記特徴
ヒストグラム計数部130の出力としての検査特徴ヒス
トグラムHb(k)と上記特徴ヒストグラム記憶部14
0の出力としての基準特徴ヒストグラムHa(k)とを
比較し、両者の特徴ヒストグラムの一致度を判定するこ
とにより最適なしきい値Tを選択する比較判定部であ
る。
【0016】なお、上記2値画像の各画素とは、図2に
示すように画像100内の注目する1つの点を言う。全
画面を処理するときは画像中の全ての点が注目する各点
(各画素)となる。近傍領域101とは注目している点
を中心とした領域を言い、例えば後述する3×3の近傍
領域と言ったときは、通常、中心点の画素b8も含めた
b0〜b8の9個の画素をさす。
【0017】次に、動作について説明する。例えば、ベ
ルトコンベア上に運ばれてきた部品をロボットがつかむ
等の事例において、その部品の姿勢(重心位置、回転
角)を知るための前処理として、ベルトコンベアの上部
に固定された撮像カメラ等から入力されるアナログ信号
をAD変換したディジタル画像(濃淡画像)を2値化す
る場合を考える。
【0018】図3に基準となる特徴ヒストグラム(基準
特徴ヒストグラムと呼ぶ)を作成するときの処理の流れ
を表すフローチャートを示す。2値化処理部110で
は、ある部品を撮像して得られる濃淡画像をしきい値T
で2値化し(ステップ210)、このしきい値Tに対す
る2値画像を人が見てその良否を判断する(ステップ2
11)。もし良好な結果が得られていなければ、順次し
きい値Tを手動で上げていく(ステップ212)。そし
て良好な2値画像が得られるところでしきい値Tを手動
で固定し、次のステップ220に進む。局所特徴抽出部
120では、上記2値化処理部110で得られた2値画
像の各画素に対して、その近傍領域(画素b0〜b8)
ごとの特徴量を抽出する(ステップ220)。
【0019】(請求項3対応).局所特徴抽出部120
で抽出する特徴量としては、例えば図6に示すような、
画素b8を中心とした3×3の近傍領域としての画素b
0〜b8の0または1の値の2種類の情報で表わされる
2値化パターン(濃いレベルの画素を「1」、淡いレベ
ルの画素を「0」の値で表す)を、孤立点,境界点,内
部点の3種類にコード化したものを用いることができ
る。ここに、孤立点,境界点,内部点とは、図7に示す
ような3×3の2値画像のパターンのことである。特徴
ヒストグラム計数部130では、上記局所特徴抽出部1
20から出力される特徴量を種類別に累積し、特徴ヒス
トグラムを作成する(ステップ230)。例えば図6に
示すように、孤立点,境界点,内部点のそれぞれにコー
ド番号0,1,2という3つのコード番号を割り当てた
場合、これら3種類のコード番号に対する特徴ヒストグ
ラムが作成されることになる。特徴ヒストグラム記憶部
140では、特徴ヒストグラム計数部130で作成され
た特徴ヒストグラムが、基準特徴ヒストグラムとして記
憶される(ステップ240)。このように、局所特徴抽
出部120で抽出する特徴量として、しきい値Tを変え
ながら濃淡画像を2値化したときの2値画像の各画素に
対して、その近傍領域としての画素b0〜b8における
「0」または「1」の値の2種類の情報で表わされる2
値化のパターンを3種類(孤立点,境界点,内部点)に
コード化したものを用いる。
【0020】図4に実際の濃淡画像に対して最適なしき
い値Tを決定するときの処理の流れを表すフローチャー
トを示す。2値化処理部110で、基準を作成したのと
同じ部品を撮像して得られる濃淡画像をしきい値Tで2
値化し(ステップ210)、局所特徴抽出部120で、
上記2値化処理部110で得られた2値画像の各画素に
対して、その近傍領域(画素b0〜b8)ごとの特徴量
を抽出する(ステップ220)。特徴ヒストグラム計数
部130で、上記局所特徴抽出部120から出力される
特徴量を種類別に累積し、特徴ヒストグラムを作成する
(ステップ230)。比較判定部150では、上記特徴
ヒストグラム計数部130から出力される特徴ヒストグ
ラム(検査特徴ヒストグラムと呼ぶ)と、上記特徴ヒス
トグラム記憶部140にあらかじめ記憶されている基準
特徴ヒストグラムを比較し、その一致度を調べる(ステ
ップ250)。
【0021】いる基準特徴ヒストグラムHa(k)(k
=0,・・・,n−1)、検査特徴ヒストグラムをHb
(k)(k=0,・・・,n−1)で表す。ここにnは
特徴量の種類で、この実施例の場合はn=3である。両
者の特徴ヒストグラムの一致度を、例えば差の2乗の総
和で評価すると、一致度Cは、次式(1)に示すよう
に、
【0022】
【数1】
【0023】で表されて、このCが小さいほど一致度が
良いことになる。そこで一致度Cと所定の値εとの大小
関係により、次式(2)に示すように、
【0024】
【数2】
【0025】ならば、両者の特徴ヒストグラムは一致と
判断し、次式(3)に示すように、
【0026】
【数3】
【0027】ならば、両者の特徴ヒストグラムは不一致
と判断する。
【0028】もし両者の特徴ヒストグラムが不一致と判
断されれば、しきい値Tを上げて(ステップ212)、
ステップ210に戻って同じ処理を繰り返す。そして両
者の特徴ヒストグラムが一致と判断されたところでしき
い値Tを固定し、これを最適なしきい値Tとして決定す
る(ステップ251)。
【0029】実施例2(請求項4対応).なお上記実施
例1では、特徴量として、3×3の近傍領域の0または
1のパターンを、孤立点,境界点,内部点の3種類にコ
ード化したものを用いる場合について説明したが、実施
例2として図8に示すように、領域b8近傍の画素b0
〜b8で「1」の値になった数(隣接数と呼ぶ)を隣接
数0から隣接数8までの9種類にコード化したものを特
徴量として用いることができる。図9に0から8までの
隣接数をもつ3×3の2値画像のパターンの例を示す。
このように、局所特徴抽出部120で抽出する特徴量と
して、しきい値Tを変えながら濃淡画像を2値化したと
きの2値画像の各画素で「1」の値になった画素に対し
て、その中心画素b8近傍の画素b0〜b8で「1」の
値になった画素の数により9種類にコード化したものを
用いる。
【0030】また特徴量としては、以上で述べたもの以
外でも、回転に対して不変な特徴量であれば、同様な効
果を奏することはいうまでもない。
【0031】実施例3(請求項2対応).ところで、上
記実施例1では、ある部品を1回だけ提示することによ
って基準特徴ヒストグラムHa(k)を作成する場合に
ついて説明したが、実施例3として、その部品を複数回
にわたって(例えば回転させながら)提示し、それらか
ら得られる特徴ヒストグラムを平均化し、これを基準特
徴ヒストグラムHa(k)として用いることもできる。
図5に基準となる特徴ヒストグラム(基準特徴ヒストグ
ラムと呼ぶ)を作成するときの処理の流れを表すフロー
チャートを示す。2値化処理部110では、まずある部
品を撮像して得られる濃淡画像をしきい値Tで2値化し
(ステップ210)、このしきい値Tに対する2値画像
を人が見てその良否を手動で判断する(ステップ21
1)。もし良好な結果が得られていなければ、順次しき
い値Tを手動で上げていく(ステップ212)。そして
良好な2値画像が得られるところでしきい値Tを固定
し、次のステップ220に進む。局所特徴抽出部120
では、上記2値化処理部110で得られた2値画像の各
画素に対して、その近傍領域としての画素b0〜b8ご
との特徴量を抽出する(ステップ220)。特徴ヒスト
グラム計数部130では、上記局所特徴抽出部120か
ら出力される特徴量を種類別に累積し、特徴ヒストグラ
ムを作成する(ステップ230)。特徴ヒストグラム記
憶部140では、特徴ヒストグラム計数部130で作成
された特徴ヒストグラムが、一時記憶される(ステップ
241)。所定の回数だけ部品が提示されたかどうか判
断し(ステップ242)、所定の回数の提示が終了して
いなければ、ステップ210に戻って上記の処理を繰り
返す。そして所定の回数の提示が終了すれば、複数枚の
特徴ヒストグラムを平均化し(ステップ243)、これ
を基準特徴ヒストグラムとして記憶する(ステップ24
0)。
【0032】いま同じ部品をm回、提示するとし、i回
目(i=0,・・・,m−1)の提示で得られた特徴ヒ
ストグラムをhi(k)(k=0,・・・,n−1)と
する。このとき、m枚の濃淡画像から得られた特徴ヒス
トグラムを平均化したもの、例えば、次式(4)に示す
ように、
【0033】
【数4】
【0034】を基準特徴ヒストグラムとして記憶する。
このように、特徴ヒストグラム記憶部140にあらかじ
め記憶する基準特徴ヒストグラムHa(k)を複数枚の
濃淡画像の平均を求めることにより生成する。
【0035】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によれば、特
徴ヒストグラム記憶部において、ある応用例における最
適な2値画像の特徴を基準特徴ヒストグラムとして記憶
し、比較判定部において、特徴ヒストグラム計数部から
出力される検査特徴ヒストグラムと、前記特徴ヒストグ
ラム記憶部にあらかじめ記憶しておいた基準特徴ヒスト
グラムとを比較し、両者の特徴ヒストグラムの一致度を
判定することにより、最適なしきい値を選択するように
構成したので、常に良好な2値画像をもたらすしきい値
が得られ、従来のしきい値の自動決定法ではうまく2値
化できないような濃淡画像に対しても、人が画像を見な
がら2値化したときのような良好な2値画像が得られる
という効果がある。
【0036】また、第2の発明によれば、複数枚の濃淡
画像を提示し、それぞれの特徴ヒストグラムを平均化す
ることによって基準特徴ヒストグラムを作成すれば、画
像のディジタル化による影響を低減でき、常に良好な2
値画像が得られるという効果がある。
【0037】また、第3の発明によれば、局所特徴抽出
部で抽出する特徴量として、しきい値を変えながら濃淡
画像を2値化したときの2値画像の各画素に対して、そ
の近傍領域における「0」または「1」の値の2種類の
情報で表わされる2値化のパターンをコード化したもの
を用いるようにしたので、しきい値の変化に応じた特徴
量を精度良く得ることができ、これにより最適なしきい
値が得られ、したがって常に良好な2値画像を得るのに
役立つ効果がある。
【0038】また、第4の発明によれば、局所特徴抽出
部で抽出する特徴量として、しきい値を変えながら濃淡
画像を2値化したときの2値画像の各画素で「1」の値
になった画素に対して、その中心画素近傍の画素で
「1」の値になった画素の数によりコード化したものを
用いるようにしたので、しきい値の変化に応じた特徴量
を更に精度良く得ることができ、これにより最適なしき
い値が得られ、したがって常に良好な2値画像を得るの
に役立つ効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1によるしきい値決定方法の
構成を示す全体構成図である。
【図2】本実施例における各画素と近傍領域との関係の
説明図である。
【図3】この発明の実施例1における基準特徴ヒストグ
ラム作成時の処理を示すフローチャートである。
【図4】この発明の実施例1における実行時の処理を示
すフローチャートである。
【図5】この発明の実施例3における基準特徴ヒストグ
ラム作成時の処理を示すフローチャートである。
【図6】この発明の実施例1における特徴量を示す説明
図である。
【図7】この発明の実施例1における特徴量を示す説明
図である。
【図8】この発明の実施例2における特徴量を示す説明
図である。
【図9】この発明の実施例2における特徴量を示す説明
図である。
【符号の説明】
110 2値化処理部 120 局所特徴抽出部 130 特徴ヒストグラム計数部 140 特徴ヒストグラム記憶部 150 比較判定部 T しきい値 Ha(k) 基準特徴ヒストグラム Hb(k) 検査特徴ヒストグラム b0〜b8 画素 100 画像 101 近傍領域 102 中心の画素
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】第3の発明は、局所特徴抽出部120で抽
出する特徴量として、しきい値Tを変えながら濃淡画像
を2値化したときの2値画像の各画素に対して、その近
傍領域(画素b0〜b8)における「0」または「1」
の値の2種類の情報で表わされる2値パターンを3種類
(孤立点,境界点,内部点)にコード化したものを用い
るものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】第3の発明においては、局所特徴抽出部1
20で抽出される特徴量として、しきい値Tが変えられ
ながら濃淡画像が2値化されたときの2値画像の各画素
に対して、その近傍領域(画素b0〜b8)における
「0」または「1」の値の2種類の情報で表わされる2
値パターンが3種類(孤立点,境界点,内部点)にコー
ド化されたものが用いられる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】(請求項3対応).局所特徴抽出部120
で抽出する特徴量としては、例えば図6に示すような、
画素b8を中心とした3×3の近傍領域としての画素b
0〜b8の0または1の値の2種類の情報で表わされる
値パターン(濃いレベルの画素を「1」、淡いレベル
の画素を「0」の値で表す)を、孤立点,境界点,内部
点の3種類にコード化したものを用いることができる。
ここに、孤立点,境界点,内部点とは、図7に示すよう
な3×3の2値画像のパターンのことである。特徴ヒス
トグラム計数部130では、上記局所特徴抽出部120
から出力される特徴量を種類別に累積し、特徴ヒストグ
ラムを作成する(ステップ230)。例えば図6に示す
ように、孤立点,境界点,内部点のそれぞれにコード番
号0,1,2という3つのコード番号を割り当てた場
合、これら3種類のコード番号に対する特徴ヒストグラ
ムが作成されることになる。特徴ヒストグラム記憶部1
40では、特徴ヒストグラム計数部130で作成された
特徴ヒストグラムが、基準特徴ヒストグラムとして記憶
される(ステップ240)。このように、局所特徴抽出
部120で抽出する特徴量として、しきい値Tを変えな
がら濃淡画像を2値化したときの2値画像の各画素に対
して、その近傍領域としての画素b0〜b8における
「0」または「1」の値の2種類の情報で表わされる2
値パターンを3種類(孤立点,境界点,内部点)にコー
ド化したものを用いる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】また、第3の発明によれば、局所特徴抽出
部で抽出する特徴量として、しきい値を変えながら濃淡
画像を2値化したときの2値画像の各画素に対して、そ
の近傍領域における「0」または「1」の値の2種類の
情報で表わされる2値パターンをコード化したものを用
いるようにしたので、しきい値の変化に応じた特徴量を
精度良く得ることができ、これにより最適なしきい値が
得られ、したがって常に良好な2値画像を得るのに役立
つ効果がある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濃淡画像を2値化する際のしきい値の決
    定に関して、しきい値を変えながら濃淡画像を2値化す
    る2値化処理部と、上記2値化処理部で得られた2値画
    像の各画素に対してその近傍領域ごとの特徴量を抽出す
    る局所特徴抽出部と、上記局所特徴抽出部から出力され
    る特徴量を種類別に累積する特徴ヒストグラム計数部
    と、上記特徴ヒストグラム計数部で得られた特徴ヒスト
    グラムを基準特徴ヒストグラムとしてあらかじめ記憶し
    ておく特徴ヒストグラム記憶部と、上記特徴ヒストグラ
    ム計数部の出力と上記特徴ヒストグラム記憶部からの上
    記基準特徴ヒストグラムとを比較し、両者の特徴ヒスト
    グラムの一致度を判定することにより最適なしきい値を
    選択する比較判定部を備えたことを特徴とするしきい値
    決定方法。
  2. 【請求項2】 上記特徴ヒストグラム記憶部にあらかじ
    め記憶する基準特徴ヒストグラムを複数枚の濃淡画像の
    平均を求めることにより生成することを特徴とする請求
    項第1項記載のしきい値決定方法。
  3. 【請求項3】 局所特徴抽出部で抽出する特徴量とし
    て、しきい値を変えながら濃淡画像を2値化したときの
    2値画像の各画素に対して、その近傍領域における
    「0」または「1」の値の2種類の情報で表わされる2
    値化のパターンをコード化したものを用いることを特徴
    とする請求項第1項記載のしきい値決定方法。
  4. 【請求項4】 局所特徴抽出部で抽出する特徴量とし
    て、しきい値を変えながら濃淡画像を2値化したときの
    2値画像の各画素で「1」の値になった画素に対して、
    その中心画素近傍の画素で「1」の値になった画素の数
    によりコード化したものを用いることを特徴とする請求
    項第1項記載のしきい値決定方法。
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