JPH06260903A - 遅延型フリップフロップ回路 - Google Patents

遅延型フリップフロップ回路

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JPH06260903A
JPH06260903A JP6000619A JP61994A JPH06260903A JP H06260903 A JPH06260903 A JP H06260903A JP 6000619 A JP6000619 A JP 6000619A JP 61994 A JP61994 A JP 61994A JP H06260903 A JPH06260903 A JP H06260903A
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fet
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gates
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Hiroyuki Yamada
浩幸 山田
Shohei Seki
昇平 関
Yasushi Kawakami
康 川上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 素子数が少なく、高集積化に適し、消費電力
が少なく、高速動作が可能なD−FFを提供する。 【構成】 クロックCKの立ち下り時のデータDに従っ
て、同相出力Q及び逆相出力Q/が決まる立ち下りエッ
ヂトリガ型FFとして動作する。クロックCKの立ち下
り時に、インバータ41の出力側とノードN12との間
で、ゲート接地型D−FET42を介して電流の供給あ
るいは吸引が行われ、該ノードN12の状態が決定され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル回路におけ
る遅延型フリップフロップ回路(以下、D−FFとい
う)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば次のような文献に記載されるものがあった。 文献;電子通信学会技術研究報告、SSD84−115
(1985)市岡・田中・角谷・松浦・川上・石田著
「1GHz低消費電力GaAs可変分周器」P.89−
96 図2は、前記文献に記載された超高速、低消費電力の可
変分周器に用いられたD−FFの一構成例を示す回路図
である。このD−FFは、データDを入力するデータ入
力端子1、クロックCKを入力するクロック入力端子
2、同相出力Q用の第1の出力端子3、及び逆相出力Q
/用の第2の出力端子4を有し、それらの入,出力端子
1〜4間には6個のNORゲート11,12,13,1
4,15,16が接続されている。NORゲート11,
12は、クロック入力端子2及び第1のノードN1と第
2のノードN2との間にたすきがけ接続されている。第
2のノードN2、クロック入力端子2、及び第1のノー
ドN1は、NORゲート13の入力側に接続され、該N
ORゲート13の出力側の第3のノードN3が、データ
入力端子1と共にNORゲート14の入力側に接続され
ている。NORゲート14の出力側は、第1のノードN
1に接続されている。第2,第3のノードN2,N3と
第1,第2の出力端子3,4との間には、NORゲート
15,16がたすきがけ接続されている。各NORゲー
ト11〜16は、例えば、GaAsを用いた複数個のシ
ョットキー障壁ゲート電界効果トランジスタ(以下、M
ESFETという)でそれぞれ構成されている。
【0003】次に、動作を説明する。クロックCK及び
データDが高レベル(以下、“H”という)の場合、N
ORゲート11の出力が“H”、NORゲート12,1
3の出力が低レベル(以下、“L”という)になる。ク
ロックCKが“H”から“L”へ移るとき、NORゲー
ト13の出力が“L”から“H”へ変わり、NORゲー
ト15の同相出力Qが“H”に確定する。クロックCK
が“H”、データDが“L”の場合、NORゲート14
の出力が“H”、NORゲート11,12,13の出力
が“L”になる。クロックCKが“H”から“L”へ移
るとき、NORゲート12の出力が“L”になる。クロ
ックCKが“H”から“L”へ移るとき、NORゲート
12の出力が“L”から“H”へ変わり、NORゲート
15の同相出力Qが“L”に確定する。従って、クロッ
クCKに同期した同相出力Q及び逆相出力Q/が、出力
端子3及び4から出力される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
D−FFでは、次のような問題があった。 (a) 従来のD−FFでは、クリティカルパルス(デ
ータDがセットアップされるまでと、クロックCKが立
ち下ってから出力Q,Q/が変化するまで)が、5段と
長いため、動作速度が遅い。 (b) 図2の各2入力NORゲート11,12,1
4,15,16はそれぞれ4個のMESFETで構成さ
れ、さらに3入力NORゲート13が4個のMESFE
Tで構成されている。図2のD−FFは6個のNORゲ
ート11〜16で構成されているため、該D−FFを構
成するMESFETの素子数が、19個となる。このよ
うに、構成素子数が19個と多いため、高集積化が難し
い。 (c) D−FFは6個のNORゲート11〜16で構
成され、そのゲート数が多いため、消費電力が大きい。 本発明は、前記従来技術が持っていた課題として、動作
速度が遅い、構成素子数が多い、及び消費電力が大きい
ために高集積化に適さないといった点について解決し、
高速性に優れ、高集積化が可能なD−FFを提供するも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明では、前記課
題を解決するために、D−FFを、クロック入力端子と
第1及び第2のノードとの間にたすきがけ接続された第
1及び第2の2入力NORゲートと、入力側がデータ入
力端子に接続されたインバータと、前記インバータの出
力側と前記第2のノードとの間に接続されゲートが接地
されたデプレッション型電界効果トランジスタ(以下、
D−FETという)と、前記第1及び第2のノードと相
補的な第1及び第2の出力端子との間にたすきがけ接続
された第3及び第4の2入力NORゲートとで、構成し
ている。第2の発明では、第1の発明のデータ入力端子
と第1のノードとの間に、ゲートが接地された他のD−
FETを接続している。第3の発明では、第1の発明の
D−FET及び第2の発明の他のD−FETをNチャネ
ル型電界効果トランジスタで構成している。第4の発明
では、第1、第2及び第3の発明の第1、第2、第3及
び第4の2入力NORゲートを、2入力NANDゲート
でそれぞれ構成している。第5の発明では、第4の発明
のD−FET及び他のD−FETをPチャネル型電界効
果トランジスタで構成している。
【0006】
【作用】第1の発明によれば、以上のようにD−FFを
構成したので、クロックの立ち下り又は立ち上り時に、
ゲートが接地されたD−FETを介して、インバータの
出力側と第2のノードとの間で、電流の供給、あるいは
吸い込みが行われる。これにより、たすきがけ接続され
た第1及び第2のNORゲートからなるラッチ回路の状
態が、クロックの立ち下り又は立ち上り時に決定され
る。第2の発明によれば、他のゲートが接地されたD−
FETを介して、データ入力端子と第1のノードとの間
で、電流の供給あるいは引き込みが行われるので、クロ
ックの立ち下り又は立ち上り時に、第1及び第2のNO
Rゲートからなるラッチ回路の状態が、より安定で、高
速に決定される。第3の発明によれば、ゲートが接地さ
れたNチャネルのD−FETを介して、データ入力端子
と第1のノードとの間で、電流の供給あるいは引き込み
が行われるので、クロックの立ち下り又は立ち上り時
に、第1及び第2のNORゲートからなるラッチ回路の
状態が、より安定で、高速に決定される。第4の発明に
よれば、クロックの立ち下り又は立ち上り時に、ゲート
が接地されたD−FETを介して、インバータの出力側
と第2のノードとの間で、電流の供給、あるいは吸い込
みが行われる。これにより、たすきがけ接続された第1
及び第2のNANDゲートからなるラッチ回路の状態
が、クロックの立ち下り又は立ち上り時に決定される。
第5の発明によれば、ゲートが電源電位に接続されたP
チャネルのD−FETを介して、データ入力端子と第1
のノードとの間で、電流の供給あるいは引き込みが行わ
れるので、クロックの立ち下がり又は立ち上り時に、第
1及び第2のNANDゲートからなるラッチ回路の状態
が、より安定で、高速に決定される。従って、前記課題
を解決できるのである。
【0007】
【実施例】第1の実施例 図1は、本発明の第1の実施例を示すD−FFの回路図
である。このD−FFは、クロックCKを入力するクロ
ック入力端子20、データDを入力するデータ入力端子
21、逆相出力Q/用の第1の出力端子22、及び同相
出力Q用の第2の出力端子23を有している。クロック
入力端子20と第1,第2のノードN11,N12との
間には、第1及び第2の2入力NORゲート31,33
がたすきがけ接続されている。即ち、クロック入力端子
20は、NORゲート31の第1の入力端子及びNOR
ゲート32の第2の入力端子に接続されている。NOR
ゲート31の出力端子は、第1のノードN11及びNO
Rゲート32の第1の入力端子に接続され、該NORゲ
ート31の第2の入力端子が、第2のノードN12及び
NORゲート32の出力端子に接続されている。第1,
第2のノードN11,N12と第1,第2の出力端子2
2,23との間には、第3及び第4の2入力NORゲー
ト33,34がたすきがけ接続されている。即ち、第1
のノードN11はNORゲート33の第1の入力端子に
接続され、該NORゲート33の第2の入力端子が第2
の出力端子23に接続され、さらに該NORゲート33
の出力端子が第1の出力端子22に接続されている。第
2のノードN12は、NORゲート34の第2の入力端
子に接続され、該NORゲート34の第1の入力端子が
第1の出力端子22に接続され、該NORゲート34の
出力端子が第2の出力端子23に接続されている。デー
タ入力端子21は、インバータ41の入力端子に接続さ
れ、その出力端子が、NチャネルのD−FET42のド
レインに接続されている。D−FET42のゲートは、
接地され、さらにそのソースが第2のノードN12に接
続されている。D−FFにおける2入力NORゲート3
1,32,33,34及びインバータ41は、例えばDi
rect Coupled FET Logic(以下、DCFLという)を用
いて構成されている。このFETとしてGaAsのME
SFETを用いた場合の回路構成例を図3及び図4に示
す。
【0008】図3は、図1の各NORゲート31〜34
の回路図である。このNORゲートは、1個のD−FE
T51と2個のエンハンスメント型FET(以下、E−
FETという)52,53とを有している。D−FET
51とE−FET52は、電源電位VDDとグランドと
の間に直列接続され、そのE−FET52と並列に、E
−FET53が接続されている。E−FET52,53
のゲートは第1,第2の入力端子IN1,IN2であ
り、D−FET51のゲート及びドレインとE−FET
52のドレインと接続点が、出力端子OUTである。図
4は、図1のインバータ41の回路図である。このイン
バータ41は、D−FET61及びE−FET62を有
し、それらが電源電位VDDとグランドとの間に直列接
続されている。D−FET61とE−FET62との接
続点は出力端子OUTであり、該E−FET62のゲー
トが入力端子INである。図3及び図4において、各D
−FET51,61は、ゲート幅W=3μm、ゲート長
L=0.5μm、閾値電圧=−0.7V、K値=220
mS/Vmmである。又、各E−FET52,53,
62は、ゲート幅W=9μm、ゲート長L=0.5μ
m、閾値電圧=+0.1V、K値=320 mS/Vm
mである。これらのD−FET51,61及びE−FE
T52,53,62におけるMESFETのショットキ
ー電圧は、0.7Vである。図1のD−FFにおいて、
NORゲート31と32を構成するMESFETのゲー
ト幅Wを等しくし、D−FET42のゲート幅Wを、N
ORゲート32を構成するD−FET51のゲート幅W
と同じ程度にする。これにより、たすきがけ接続された
NORゲート31と32で構成されるラッチ回路の状態
は、インバータ41によって強制的に変化させられるこ
とはなく、出力が、DCFLのノイズマージンの範囲内
で増減する。
【0009】図5は、図1に示すD−FFの動作波形例
を示す図である。又、図6は、図1に示すD−FFのタ
イミングチャートである。これらの図を参照しつつ、図
1のD−FFの動作を説明する。なお、以下の説明にお
いて、“H”が“1”の論理値、“L”が“0”の論理
値をとるとする。図5において、時刻t1では、データ
Dが“H”、クロックCKが“H”である。このとき、
NORゲート31,32の出力側ノードN11,N12
とインバータ41の出力は、“L”である。時刻t2に
おいて、クロックCKが立ち下ると、NORゲート3
1,32の出力側ノードN11,N12が“H”になろ
うとする。このとき、NORゲート32の出力を“H”
にするための電流が、D−FET42を介してインバー
タ41へ流れ込むため、該NORゲート32の出力はN
ORゲート31よりも“H”になりにくい。そのため、
先に、NORゲート31の出力が“H”になり、NOR
ゲート32の出力が“L”になる。たすきがけ接続され
たNORゲート31,32で構成されたラッチ回路に
“L”を書き込むときは、インバータ41の“L”の出
力がNORゲート32の“L”より低い電圧になるよう
に、素子を構成すれば、より安定動作及び高速化を実現
できる。このとき、NORゲート33の逆相出力Q/は
“L”になり、NORゲート34の同相出力Qが“H”
になる。時刻t3において、クロックCKが“L”で、
データDが“H”から“L”へ変化すると、インバータ
41の出力が“H”になる。すると、インバータ41よ
りD−FET42を介してNORゲート32の出力側ノ
ードN12へ電流が流れ込む。これにより、NORゲー
ト32の出力側ノードN12の電圧は上昇するが、その
上昇分だけ、ゲート接地したD−FET42のドレイン
・ソース間の抵抗が大きくなり、該NORゲート32の
出力側ノードN12の電圧上昇が抑制され、該NORゲ
ート32の出力が“L”を維持できる。
【0010】時刻t4において、クロックCKが“H”
であり、NORゲート31,32の出力側ノードN1
1,N12が“L”になる。このとき、インバータ41
の出力からD−FET42を介して流れ込む電流によ
り、NORゲート32の出力側ノードN12の電圧が、
NORゲート31の出力側ノードN11の電圧よりも高
い。時刻t5において、クロックCKが“H”から
“L”に変化すると、NORゲート31,32の出力側
ノードN11,N12が“H”になろうとする。このと
き、インバータ41より供給される電流により、NOR
ゲート32の出力側ノードN12がNORゲート31の
出力側ノードN11よりも先に“H”になり、該NOR
ゲート31の出力側ノードN11が“L”になる。そし
て、NORゲート34の同相出力Qが“L”、NORゲ
ート33の逆相出力Q/が“H”になる。時刻t6にお
いて、クロックCKが“L”で、データDが“L”から
“H”へ変化すると、インバータ41の出力が“H”か
ら“L”へ変化する。すると、NORゲート32の出力
側ノードN12が“H”で、D−FET42を介してイ
ンバータ41へ電流が流れ込む。そして、NORゲート
32の出力側ノードN12の電圧が低くなり、インバー
タ41の出力電圧が高くなる。このインバータ41の出
力“L”が上昇する分だけ、ゲート接地したD−FET
42のソース・ドレイン間の抵抗が増加する。そのた
め、D−FET42は、NORゲート32の消費電流の
1/3程度しか電流を流せないため、該NORゲート3
2が“H”を維持することが可能となる。
【0011】図6のタイミングチャートに示すように、
時刻t2においてNORゲート31の出力が“H”にな
り、NORゲート33の逆相出力Q/が“L”になる。
これにより、NORゲート34の同相出力Qが“H”に
なる。又、時刻t5において、NORゲート32の出力
側ノードN12が“H”になり、NORゲート34の同
相出力Qが“L”になる。従って、NORゲート33の
逆相出力Q/が“H”になる。以上のように、図1のD
−FFは、クロックCKの立ち下り時のデータDに従っ
て同相出力Q及び逆相出力Q/が決まる、立ち下りエッ
ヂトリガ型のフリップフロップ回路(FF)として動作
する。この第1の実施例では、D−FFを、4個のNO
Rゲート31〜34、1個のインバータ41、及びゲー
トが接地されたNチャネルのD−FET42で構成した
ので、素子数が少なく、高集積化に適し、消費電力が小
さく、セットアップ時間が、インバータ1個の遅延時間
と小さく、高速動作が可能となる。従って、Nチャネル
のD−FETで構成される高速の大規模集積回路(LS
I)等を実現する上で、最適である。一例として、従来
の図2のD−FFと本実施例の図1のD−FFとの、セ
ットアップ時間と遅延時間の比較を次の表に示す。
【0012】
【表1】 ここで、セットアップ時間におけるτ0 はインバータの
平均遅延時間、又遅延時間はクロックCKが立ち下って
から出力が変化するまでの時間である。
【0013】第2の実施例 図7は、本発明の第2の実施例を示すD−FFの回路図
であり、第1の実施例を示す図1中の要素と共通の要素
には共通の符号が付されている。このD−FFは、第1
の実施例におけるNORゲート31〜34をそれぞれN
ANDゲート71〜74に置き換えると共に、Nチャネ
ルのD−FET42をPチャネルのD−FET82に置
き換えたものである。D−FET82のゲートは、電源
VDDに接続されている。図8は、図7の各NANDゲ
ート71〜74の回路図である。このNANDゲート
は、1個のNチャネル型D−FET91と2個のNチャ
ネル型エンハンスメント型FET(以下、E−FETと
いう)92,93とを有している。D−FET91及び
E−FET92,93は、電源電位VDDとグランドと
の間に直列接続されている。E−FET92,93のゲ
ートは第1,第2の入力端子IN1,IN2であり、D
−FET91のゲート及びドレインとE−FET92の
ドレインとの接続点が、出力端子OUTである。
【0014】図9は、図7に示すD−FFのタイミング
チャートである。この図を参照しつつ、図7に示すD−
FFの動作を説明する。NANDゲート71,72で構
成されたラッチ回路の出力ノードN11,N12は、ク
ロックCKが“L”のとき“H”であるが、クロックC
Kが“H”になったとき、データDが“H”なら、それ
ぞれ“H”と“L”、データDが“L”なら、それぞれ
“L”と“H”になる。その後、クロックCKが“H”
で、データが変化しても、D−FET82によって電流
が抑制されて、NANDゲート71,72で構成された
ラッチ回路の状態は変化しない。このように、この第2
の実施例では、立ち上がりエッジトリガ型のD−FFと
なる。ここで、τ1 はクロックCKが立ち上がってから
NANDゲート72の出力が変化するまでの時間であ
る。又、τ2 はクロックCKが立ち上がってからNAN
Dゲート71の出力が変化するまでの時間である。更
に、τ3 はクロックCKが立ち上がってからNANDゲ
ート73,74の出力が変化するまでの時間である。以
上のように、この第2の実施例では、D−FFを、4個
のNANDゲート71〜74、1個のインバータ41、
及びゲートが電源に接続されたPチャネルのD−FET
82で構成したので、第1の実施例と同様に素子数が少
なく、高集積化に適し、消費電力が小さく、セットアッ
プ時間が、インバータ1個の遅延時間と小さく、高速動
作が可能となる。従って、PチャネルのD−FETで構
成される高速のLSI等を実現する上で、最適である。
【0015】第3の実施例 図10は、本発明の第3の実施例を示すD−FFの回路
図であり、第1の実施例を示す図1中の要素と共通の要
素には共通の符号が付されている。このD−FFでは、
ゲート接地のNチャネル型D−FET103を新たに設
け、該D−FET103のドレインがデータ入力端子2
1に接続され、ソースがNORゲート31の出力側ノー
ドN11に接続されている。このような構成にすれば、
クロックCKの立ち下り時に、たすきがけ接続されたN
ORゲート31,32の状態が、第1の実施例と比較し
て、より安定で、高速に決定される。
【0016】第4の実施例 図11は、本発明の第4の実施例を示すD−FFの回路
図であり、第2の実施例を示す図7中の要素と共通の要
素には共通の符号が付されている。このD−FFでは、
ゲートが電源に接続されたPチャネル型D−FET11
3を新たに設け、該D−FET113のドレインがデー
タ入力端子21に接続され、ソースがNANDゲート7
1の出力側ノードN11に接続されている。このような
構成にすれば、クロックCKの立ち上り時に、たすきが
け接続されたNANDゲート71,72の状態が、第2
の実施例と比較して、より安定で、高速に決定される。
【0017】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば
次のようなものがある。 (1) 図1又は図10に示すゲート接地のNチャネル
型D−FET42,103は、ゲートが電源電位VDD
に接続されたPチャネル型D−FETで構成しても、上
記実施例とほぼ同様の作用、効果が得られる。 (2) 図7又は図11に示すゲートが電源電位VDD
に接続されたPチャネル型D−FET82,113は、
ゲート接地のNチャネル型D−FETで構成しても、上
記実施例とほぼ同様の作用、効果が得られる。
【0018】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、D−FFを、第1,第2,第3,第4の2入
力NORゲート、インバータ、及びゲート接地型D−F
ETで構成したので、素子数が少なく、高集積化に適
し、消費電力を低減できる。さらに、インバータ及びゲ
ート接地型D−FETを設けているので、クロックの立
ち下り又は立ち上がり時に、たすきがけ接続された第1
及び第2のNORゲートで構成されるラッチ回路の状態
が決定されるので、セットアップ時間が、該インバータ
1個の遅延時間と短く、高速動作が可能となる。従っ
て、高速LSI等を実現する上で、最適である。第2の
発明によれば、第1の発明のD−FFに、他のゲート接
地型D−FETを設けたので、クロックの立ち下り又は
立ち上がり時に、第1及び第2のNORゲートからなる
ラッチ回路の状態が、より安定で、高速に決定される。
第3の発明によれば、第1又は第2の発明のD−FFの
D−FETをNチャネル型で構成したので、Nチャネル
型FETを形成しやすい半導体に最適である。第4の発
明によれば、第1又は第2の発明のD−FFを、第1,
第2,第3,第4の2入力NANDゲート、インバー
タ、及びゲートが電源電位に接続されたD−FETで構
成したので、素子数が少なく、高集積化に適し、消費電
力を低減できる。さらに、インバータ及びゲートが電源
に接続されたD−FETを設けているので、クロックの
立ち下がり又は立ち上がり時に、たすきがけ接続された
第1及び第2のNANDゲートで構成されるラッチ回路
の状態が決定されるので、セットアップ時間が、該イン
バータ1個の遅延時間と短く、高速動作が可能となる。
従って、第1の発明とほぼ同様の効果が得られる。第5
の発明によれば、第4の発明のD−FFに、ゲートが電
源電位に接続された他のPチャネル型D−FETを設け
たので、クロックの立ち下がり又は立ち上り時に、第1
及び第2のNANDゲートからなるラッチ回路の状態
が、より安定で、高速に決定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すD−FFの回路図
である。
【図2】従来のD−FFの回路図である。
【図3】図1中のNORゲートの回路図である。
【図4】図1中のインバータの回路図である。
【図5】図1の動作波形図である。
【図6】図1のタイミングチャートである。
【図7】本発明の第2の実施例を示すD−FFの回路図
である。
【図8】図7中のNANDゲートの回路図である。
【図9】図7のタイミングチャートである。
【図10】本発明の第3の実施例を示すD−FFの回路
図である。
【図11】本発明の第4の実施例を示すD−FFの回路
図である。
【符号の説明】
31,32,33,34 第1,第2,第3,第4の
2入力NORゲート 41 インバータ 42,103 Nチャネル型D−FET 71,72,73,74 第1,第2,第3,第4の
2入力NANDゲート 82,113 Pチャネル型D−FET CK クロック D データ Q 同相出力 Q/ 逆相出力

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロック入力端子と第1及び第2のノー
    ドとの間にたすきがけ接続された第1及び第2の2入力
    NORゲートと、 入力側がデータ入力端子に接続されたインバータと、 前記インバータの出力側と前記第2のノードとの間に接
    続されゲートが接地されたデプレッション型電界効果ト
    ランジスタと、 前記第1及び第2のノードと相補的な第1及び第2の出
    力端子との間にたすきがけ接続された第3及び第4の2
    入力NORゲートとで、 構成したことを特徴とする遅延型フリップフロップ回
    路。
  2. 【請求項2】 前記データ入力端子と前記第1のノード
    との間に、ゲートが接地された他のデプレッション型電
    界効果トランジスタを接続したことを特徴とする請求項
    1記載の遅延型フリップフロップ回路。
  3. 【請求項3】 前記デプレッション型電界効果トランジ
    スタ及び他のデプレッション型電界効果トランジスタを
    Nチャネル型電界効果トランジスタで構成したことを特
    徴とする請求項1又は2記載の遅延型フリップフロップ
    回路。
  4. 【請求項4】 前記第1、第2、第3及び第4の2入力
    NORゲートを、2入力NANDゲートでそれぞれ構成
    したことを特徴とする請求項1、2又は3記載の遅延型
    フリップフロップ回路。
  5. 【請求項5】 前記デプレッション型電界効果トランジ
    スタ及び他のデプレッション型電界効果トランジスタを
    Pチャネル型電界効果トランジスタで構成したことを特
    徴とする請求項4記載の遅延型フリップフロップ回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100609048B1 (ko) * 2000-08-05 2006-08-09 주식회사 하이닉스반도체 적은 전력 소모를 위한 컨디셔녈-캡쳐 플립플롭

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KR100609048B1 (ko) * 2000-08-05 2006-08-09 주식회사 하이닉스반도체 적은 전력 소모를 위한 컨디셔녈-캡쳐 플립플롭
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