JPH0626079A - 油圧建設機械のトルク制御装置 - Google Patents

油圧建設機械のトルク制御装置

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JPH0626079A
JPH0626079A JP4180784A JP18078492A JPH0626079A JP H0626079 A JPH0626079 A JP H0626079A JP 4180784 A JP4180784 A JP 4180784A JP 18078492 A JP18078492 A JP 18078492A JP H0626079 A JPH0626079 A JP H0626079A
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Mitsugi Kojima
貢 小島
Akira Tatsumi
明 辰巳
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オーバーヒートさせることなく作動油温ある
いはエンジン冷却水温が低い場合のアクチュエータ駆動
効率を向上させた油圧建設機械のトルク制御装置を提供
する。 【構成】 原動機27によって駆動される可変容量油圧
ポンプ1と、この可変容量油圧ポンプ1からの吐出油に
より駆動される油圧アクチュエータ4,21と、可変容
量油圧ポンプ1の入力トルクを制御する制御手段50と
を備えた油圧建設機械のトルク制御装置に適用され、作
動油の温度tを検出する温度検出手段56を備えるとと
もに、制御手段50を次のように構成する。すなわち制
御手段50は、上記検出された作動油の温度toが所定
値to1を越える場合には、所定値以下のときよりも上
記入力トルクを低下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホイール式油圧ショベ
ルなどの油圧建設機械に用いられる油圧モータのトルク
制御装置に関し、特に作動油温あるいは原動機冷却水温
が低い場合の作業効率を向上させたものである。
【0002】
【従来の技術】一般にホイール式油圧ショベルは、原動
機(エンジン)によって駆動される可変容量油圧ポンプ
を備え、この可変容量油圧ポンプからの吐出油を、制御
弁を介して走行用油圧モータや作業用シリンダなどのア
クチュエータに導き、これにより車両を走行させたり作
業用フロントを駆動する。このような油圧ショベルにお
いて、以下に示すようなポンプ傾転角制御を行うものが
知られている。すなわち、この種の油圧ショベルは、
(1)目標差圧と、LS差圧(油圧ポンプの吐出圧力と
アクチュエータの最大負荷圧力との差圧)との偏差を演
算し、この偏差から目標値の変化量を演算し、これを積
分して、ロードセンシング制御を行うための第1の目標
ポンプ傾転角を求めるLS制御部と、(2)エンジン回
転数と、エンジンガバナのガバナレバー位置との偏差か
らエンジンストールを防止するための目標トルクを演算
し、この目標トルクに基づいて、入力トルク制限制御を
行うための第2の目標ポンプ傾転角を求めるトルク制御
部と、を有する。そして、上記求められた第1および第
2の目標ポンプ傾転角のうち、小さい方の値に実際のポ
ンプ傾転角を制御する。
【0003】ここで、上記ロードセンシング制御によれ
ば、LS差圧が一定値になるように可変容量油圧ポンプ
の傾転角が制御され、上記ポンプ圧がロードセンシング
圧よりも所定の目標値だけ高く保持されるので、ポンプ
吐出流量が上記制御弁の要求流量になるようにポンプ傾
転角が制御され、余分な流量を吐出することがなく絞り
損失による無駄がなくなり燃費および操作性の向上が図
れる。また、上記入力トルク制限制御によれば、油圧ポ
ンプのトルクがエンジン(原動機)の出力トルクの範囲
内に保持され、エンジンに過負荷が作用するのが防止さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の傾転
角制御では、作動油温あるいはエンジン冷却水温が高温
になるような重作業時でもオーバーヒートが起きないよ
うに、上述した目標トルクを予め低めに演算してポンプ
傾転角を小さめに設定し、油圧ポンプの入力トルクが所
定値以上にならないようにしている。しかしながら、一
律にポンプの入力トルクを低めに設定すると、上記油温
あるいは水温が比較的低く入力トルクをより高くしても
支承がない場合でも入力トルクが低い状態となり、アク
チュエータの駆動効率の低下を招くという問題があっ
た。
【0005】本発明の目的は、オーバーヒートさせるこ
となく上記作動油温あるいはエンジン冷却水温が低い場
合のアクチュエータ駆動効率を向上させた油圧建設機械
のトルク制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図2およ
び図4に対応付けて説明すると、本発明は、原動機27
によって駆動される可変容量油圧ポンプ1と、この可変
容量油圧ポンプ1からの吐出油により駆動される油圧ア
クチュエータ4,21と、可変容量油圧ポンプ1の入力
トルクを制御する制御手段60とを備えた油圧建設機械
のトルク制御装置に適用される。そして、請求項1の発
明は、作動油の温度toを検出する温度検出手段56を
備え、上記制御手段60を次のように構成することによ
り上記問題点を解決する。すなわち制御手段60は、上
記検出された作動油の温度toが所定値to1を越える
場合には、所定値to1以下のときよりも上記入力トル
クを低下させる。また請求項2の発明は、上記作動油の
温度toに代えて、原動機冷却水の温度twを用いたも
のである。さらに請求項3の発明は、上記検出された作
動油の温度toまたは原動機冷却水の温度twが上記所
定値を越えた場合には、所定値以下のときよりも原動機
27の回転数を上昇させるようにしたものである。
【0007】
【作用】検出された作動油の温度to(原動機冷却水の
温度tw)が所定値to1(tw1)を越える場合には、
所定値to1(tw1)以下のときよりも上記入力トルク
が低下する。したがって、上記油温to(水温tw)が
所定値以下のときの入力トルクを比較的高く設定すれ
ば、上記油温toが低い場合のアクチュエータの駆動効
率を向上させることができる。また、所定値to1(t
1)を越える場合には上記入力トルクが低下するか
ら、上述したような重作業時のオーバーヒートが防止で
きる。また、特に請求項3の発明では、上記油温to
(水温tw)が上記所定値を越えた場合には、所定値以
下のときよりも原動機27の回転数が上昇するので、作
動油および原動機冷却水の冷却が促進され、より一層の
オーバーヒート防止効果が得られる。
【0008】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0009】
【実施例】図1〜図6により本発明をホイール式油圧シ
ョベルのトルク制御装置に適用した場合の一実施例を説
明する。図3はホイール式油圧ショベルの側面図であ
る。4は走行用油圧モータであり、この油圧モータ4の
回転によりトランスミッション101およびプロペラシ
ャフト102を介して後輪103が駆動され、車両が走
行する。またブームシリンダ21の伸縮により、フロン
トアタッチメントの一部であるブーム104が昇降され
る。図1は上記油圧ショベルのトルク制御装置の全体構
成を示す図、図2はその一部分を拡大して示す図であ
り、1はエンジン(原動機)27により駆動される可変
容量油圧ポンプである。エンジン27の回転数は、ガバ
ナ27aのガバナレバー27bをパルスモータ28によ
り回動することにより制御される。そして、そのエンジ
ン回転数に応じた可変容量油圧ポンプ1の吐出油が走行
用制御弁2を介して上記油圧モータ4に導かれるととも
に、作業用制御弁20を介して作業用油圧シリンダ21
に導かれる。
【0010】今、例えば前後進切換スイッチSW1を
「F」に操作して前後進切換弁8を前進(F位置)に切
換え、次いでパイロット弁6のペダル6aを操作する
と、油圧ポンプ5からの吐出油がパイロット式制御弁2
のパイロットポート2aに導かれ、この制御弁2がパイ
ロット油圧に応じたストローク量で切換わる。これによ
り、可変容量油圧ポンプ1からの吐出油が管路91,圧
力補償弁23,制御弁2および管路93を経て油圧モー
タ4に供給され車両が走行する。車両の速度は走行ペダ
ル6aの踏込量に依存する。
【0011】走行中にペダル6aを離すとパイロット弁
6が圧油を遮断しその出口ポートがタンク10と連通さ
れる。この結果、パイロットポート2aに作用していた
圧油が前後進切換弁8、スローリターン弁7、パイロッ
ト弁6を介してタンク10に戻る。このとき、スローリ
ターン弁7の絞り7aにより戻り油が絞られるからパイ
ロット式制御弁2は徐々に中立位置に切換わりながら車
両が徐々に減速されていく。
【0012】また作業レバー58を操作すると、その操
作量に応じて減圧弁59で減圧された圧力により油圧パ
イロット式の作業用制御弁20が切換わり、油圧ポンプ
1からの吐出油が管路94,圧力補償弁24および制御
弁20を介して作業用油圧シリンダ21に導かれ、油圧
シリンダ21の伸縮によりブーム104などの作業用ア
タッチメントが昇降する。ここで、圧力補償弁23,2
4は、油圧モータ4と油圧シリンダ21の作動を独立に
補償させ、これらにそれぞれの負荷圧よりも所定圧だけ
高い圧力を油圧ポンプ1から供給させるようにするもの
である。
【0013】可変容量油圧ポンプ1の傾転角、すなわち
押除け容積は、傾転角制御装置40により制御される。
傾転角制御装置40は、エンジン27により駆動される
油圧ポンプ41と、一対の電磁弁42,43と、電磁弁
42,43の切換に応じて油圧ポンプ41からの圧油に
よりピストン位置が制御されるサーボシリンダ44とか
ら成り、サーボシリンダ44のピストン位置に応じて油
圧ポンプ1の傾転角が制御される。ここで、一対の電磁
弁42,43はコントローラ50により切換制御され
る。
【0014】51は、油圧ポンプ1の傾転角θsを検出
する傾転角センサ、52は油圧ポンプ1の吐出圧力Pp
を検出する圧力センサ、53はエンジン27の回転数N
rを検出する回転数センサ、54は、油圧ポンプ1の吐
出圧力と、アクチュエータの最大負荷圧力(油圧モータ
4の負荷圧力と油圧シリンダ21の負荷圧力のうち大き
い方の値であり、シャトル弁29にて選択されたもので
ある)との差圧、つまりLS差圧ΔPLSを検出する差
圧センサである。また、55はガバナレバー27bの回
動量Nθを検出するポテンショメ−タ、56は作動油の
温度(作動油温)toを検出する油温センサであり、こ
れらの各センサの検出結果はコントローラ50に入力さ
れる。57は、燃料レバー57aの手動操作に応じた変
位量Xを指令する回転数設定装置であり、その指令信号
もコントローラ50に入力される。
【0015】コントローラ50は、図4に示すような第
1の制御回路部60を有し、この制御回路部60は、ロ
ードセンシング制御部(以下、LS制御部)61と、ト
ルク制御部62と、選択部63と、サーボ制御部64
と、関数発生器65と、乗算回路66とから成る。LS
制御部61は、目標差圧ΔPLSRの設定部61aと、
差圧センサ54で検出されたLS差圧ΔPLSとの偏差
Δ(PLS)を算出する偏差器61bと、この偏差Δ
(PLS)から目標値の変化量ΔθLを演算する関数発
生部61cと、この変化量△θLを積分してロードセン
シング制御のための目標ポンプ傾転角θLとして出力す
る積分器61dとを有する。
【0016】トルク制御部62は、回転数センサ53で
検出されたエンジン回転数Nrと、ポテンショメ−タ5
5で検出されたガバナレバー位置Nθとの偏差から余裕
トルクΔTを演算する偏差器62aと、この偏差ΔTか
らエンジンストールを防止するための目標トルクTpo
を演算する演算部62bと、圧力センサ52で得られた
ポンプ吐出圧力Ppの逆数を求める逆数算出部62c
と、上記目標トルクTpoにポンプ吐出圧力Ppの逆数
を乗じてθpsを求める乗算器62dとを備え、その値
θpsを一時遅れ要素のフィルタ62eにかけて入力ト
ルク制限制御のための目標ポンプ傾転角θTを求める。
ここで、上記目標トルクTpoは、従来は重作業時のオ
ーバーヒート防止を考慮して低めに演算されていたが、
本実施例ではアクチュエータの駆動効率向上を目的とし
て、従来より高い値にTpoが演算される。
【0017】選択部63は、上記2つの目標傾転角θ
L,θTのうち小さい方の値を目標傾転角θr1として
選択し、これを乗算回路66に入力する。一方、関数発
生器65には、油温センサ56の検出結果、すなわち作
動油温toが入力され、この作動油温toに基づいて目
標傾転角θr1に掛け合わせる定数αを決定する。この
定数αは、図示の如く0〜1の値であり、上記入力され
た作動油温toが所定値to1(例えば、80〜90
℃)未満の場合にはαは1となり、所定値to1を越え
ると徐々に減少するようになっている。決定された定数
αは、上記乗算回路66に入力され、選択部63から入
力された目標傾転角θr1に乗算され、その結果が傾転
角指令値θrとしてサーボ制御部64に入力される。サ
−ボ制御部64は、上記傾転角指令値θrと、傾転角セ
ンサ51により検出した傾転角フィ−ドバック値θsと
を比較し、ポンプ傾転角θsが傾転角指令値θrに一致
するよう傾転角制御装置40を制御する。
【0018】ここで、上記ロードセンシング制御によれ
ば、LS差圧が一定値になるように可変容量油圧ポンプ
1の押除け容積(以下、傾転角ともいう)が制御され、
上記ポンプ圧がロードセンシング圧よりも所定の目標値
だけ高く保持されるので、ポンプ吐出流量が制御弁2ま
たは20の要求流量になるようにポンプ傾転角が制御さ
れ、余分な流量を吐出することがなく絞り損失による無
駄がなくなり燃費および操作性の向上が図れる。また入
力トルク制限制御によれば、油圧ポンプ1のトルクがエ
ンジン27の出力トルクの範囲内に保持され、エンジン
27に過負荷が作用するのが防止される。
【0019】また、油温センサ56にて検出された作動
油温toが所定値to1以下のときには、関数発生器6
5が出力する定数αが1となるから、選択部63で選択
された目標傾転角θr1がそのまま目標傾転角θrとし
て出力され、これに応じて油圧ポンプ1の実際の傾転角
が制御される。ここで、上記トルク制御部62で演算さ
れる目標トルクTpoは、上述したように従来よりも高
くされているので、このトルク制御部62から出力され
る目標ポンプ傾転角θTは従来よりも大きくなる。した
がって、作動油温toが所定値to1以下のときには目
標傾転角θrの最大値が従来よりも大きくなり、油圧ポ
ンプの入力トルクをより高くすることが可能となる。こ
れにより、従来と比べて作動油温toが低いときのアク
チュエータの駆動効率を向上させることができる。一
方、上記作動油温toが所定値to1を越えると、定数
αが1よりも小さくなるから、選択部63で選択された
目標傾転角θr1よりも小さな値が目標傾転角θrとし
て出力され、これに応じて油圧ポンプ1の傾転角が制御
される。したがって、上記入力トルクが低下し、オーバ
ーヒートを防止できる。特に本実施例では、作動油温T
oが所定値to1を越えると、Toが高くなる程αを小
さくして目標傾転角θrを低下させるようにしたので、
入力トルクを最適な状態に保持することができる。
【0020】ところで、上記コントローラ50はまた、
図5に示す第2の制御回路部80を有している。この第
2の制御回路部80には、回転数設定装置57の燃料レ
バー57aの変位量Xと、上記ポテンショメ−タ55に
より検出されたガバナレバー27bの変位量(ガバナ位
置検出値)Nθと、油温センサ56によって検出された
作動油温toが入力される。第2の制御回路部80は、
入力された燃料レバー57aの変位量Xに応じた目標回
転数(ガバナ位置目標値)Nroaを演算するととも
に、このガバナ位置目標値Nroaと、ガバナ位置検出
値Nθと、作動油温toに基づき、図6に示す手順にし
たがってパルスモータ28を制御し、エンジン27の回
転数を制御する。
【0021】図6において、まずステップS21でガバ
ナ位置目標値Nroa,ガバナ位置検出値Nθおよび作
動油温toをそれぞれ読み込み、ステップS21Aで図
示の特性から作動油温toに応じた適正目標回転数Nr
obを求める。ここで、この特性によれば、作動油温t
oが上記所定値to1以下ではNrobはアイドル回転
数となり、所定値to1を越えるとNrobは徐々に上
昇する。ステップS21Bでは、上記ガバナ位置目標値
Nroaと、適正目標回転数Nrobとを比較し、Nr
oa≧NrobであればステップS21CでNroaを
目標回転数Nroとして設定し、Nroa<Nrobで
あればステップS21DでNrobを目標回転数Nro
として設定する。すなわち、NroaとNrobのうち
大きい方を目標回転数Nroとする。
【0022】次いでステップS22では、ガバナ位置検
出値Nθと目標回転数Nroとの差Nθ−Nroを回転
数差Aとしてメモリに格納し、ステップS23におい
て、予め定めた基準回転数差Kを用いて、|A|≧Kか
否かを判定する。肯定されるとステップS24に進み、
回転数差A>0か否かを判定し、A>0ならばガバナ位
置検出値Nθが目標回転数Nroよりも大きい、つまり
制御回転数が目標回転数よりも高いから、エンジン回転
数を下げるためステップS25でモータ逆転を指令する
信号をパルスモータ28に出力する。これによりパルス
モータ28が逆転しエンジン27の回転数が低下する。
【0023】一方、A≦0ならばガバナ位置検出値Nθ
が目標回転数Nroよりも小さい、つまり制御回転数が
目標回転数よりも低いから、エンジン回転数を上げるた
めステップS26でモータ正転を指令する信号を出力す
る。これにより、パルスモータ28が正転し、エンジン
27の回転数が上昇する。ステップS23が否定される
とステップS27に進んでモータ停止信号を出力し、こ
れによりエンジン27の回転数が一定値に保持される。
ステップS25〜S27を実行すると始めに戻る。
【0024】以上によれば、上記作動油温toが所定値
to1を越えた場合には、作動油温toが高いほど適正
目標回転数Nrobが高くなるので、仮りにガバナ位置
目標値Nroaが小さくても、作動油温toが所定値t
1以下のときよりもエンジン27の回転数が高くな
る。したがって、作動油温の冷却効果が高められ、より
一層のオーバーヒート防止に寄与する。
【0025】以上の実施例の構成において、油圧モータ
4および作業用油圧シリンダ21が油圧アクチュエータ
を、第1の制御回路部60が制御手段を、第2の制御回
路部80が回転数制御手段をそれぞれ構成する。
【0026】なお図7に示すように、上記油温センサ5
6に代えて、エンジン冷却水の温度twを検出する水温
センサ156を設け、上述と同様に、このエンジン冷却
水温twが所定値tw1を越えた場合には、所定値tw1
以下のときよりもポンプ入力トルクを低下させる制御を
行うようにしても上述と同様の作用効果が得られる。ま
た、上記油温または水温が所定値を越えるとポンプ入力
トルクを徐々に低下させるようにしたが、例えば図8に
示すように、段階的にポンプ入力トルクが低下するよう
に関数発生器を構成してもよい。さらに、ロードセンシ
ング制御を行うものについて示したが、ロードセンシン
グ制御を行わないものでもよい。さらにまた、ホイール
式油圧ショベルにて説明したが、それ以外の建設機械に
も本発明を適用できる。
【0027】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、作動油の温度
が所定値を越える場合には、所定値以下のときよりも入
力トルクを低下させるようにしたので、上記油温が所定
値以下のときの入力トルクを比較的高く設定すれば、上
記油温が低い場合のアクチュエータの駆動効率を向上さ
せることができるとともに、従来と同様に油温が所定値
を越える場合のオーバーヒートが防止できる。また、請
求項2の発明によれば、原動機冷却水の温度が所定値を
越える場合には、所定値以下のときよりも入力トルクを
低下させるようにしたので、上述と同様の効果が得られ
る。さらに、特に請求項3の発明によれば、上記油温上
記所定値を越えた場合には、所定値以下のときよりも原
動機回転数を上昇させるようにしたので、作動油または
原動機冷却水の冷却が促進され、より一層のオーバーヒ
ート防止効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る油圧建設機械のトルク
制御装置の全体構成を示す図である。
【図2】上記トルク制御装置の一部を拡大して示す図で
ある。
【図3】ホイール式油圧ショベルの側面図である。
【図4】第1の制御回路部を示すブロック図である。
【図5】第2の制御回路部を示すブロック図である。
【図6】エンジン回転数制御の手順を示すフローチャー
トである。
【図7】別実施例を示す第1の制御回路部のブロック図
である。
【図8】関数発生器の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 可変容量油圧ポンプ 2,20 制御弁 4 油圧モータ 27 エンジン 27a ガバナ 27b ガバナレバー 28 パルスモータ 40 傾転角制御装置 50 コントローラ 51 傾転角センサ 52 圧力センサ 53 回転数センサ 54 差圧センサ 55 ポテンショメ−タ 56 油温センサ 57 回転数設定装置 60 第1の制御回路部 61 LS制御部 62 トルク制御部 63 選択部 64 サーボ制御部 65 関数発生器 66 乗算部 80 第2の制御回路部 156 水温センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機によって駆動される可変容量油圧
    ポンプと、 この可変容量油圧ポンプからの吐出油により駆動される
    油圧アクチュエータと、 前記可変容量油圧ポンプの入力トルクを制御する制御手
    段とを備えた油圧建設機械のトルク制御装置において、 作動油の温度を検出する温度検出手段を備え、 前記制御手段は、前記検出された作動油の温度が所定値
    を越える場合には、所定値以下のときよりも前記入力ト
    ルクを低下させることを特徴とする油圧建設機械のトル
    ク制御装置。
  2. 【請求項2】 原動機によって駆動される可変容量油圧
    ポンプと、 この可変容量油圧ポンプからの吐出油により駆動される
    油圧アクチュエータと、 前記可変容量油圧ポンプの入力トルクを制御する制御手
    段とを備えた油圧建設機械のトルク制御装置において、 原動機冷却水の温度を検出する温度検出手段を備え、 前記制御手段は、前記検出された原動機冷却水の温度が
    所定値を越える場合には、所定値以下のときよりも前記
    入力トルクを低下させることを特徴とする油圧建設機械
    のトルク制御装置。
  3. 【請求項3】 前記原動機の回転数を制御する回転数制
    御手段を更に備え、この回転数制御手段は、前記温度検
    出手段により検出された温度が前記所定値を越えた場合
    には、所定値以下のときよりも前記原動機の回転数を上
    昇させることを特徴とする請求項1または2に記載の油
    圧建設機械のトルク制御装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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