JPH06259793A - 光ピックアップサーボ回路 - Google Patents

光ピックアップサーボ回路

Info

Publication number
JPH06259793A
JPH06259793A JP4358093A JP4358093A JPH06259793A JP H06259793 A JPH06259793 A JP H06259793A JP 4358093 A JP4358093 A JP 4358093A JP 4358093 A JP4358093 A JP 4358093A JP H06259793 A JPH06259793 A JP H06259793A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
servo
variable gain
focusing
gain amplifier
optical pickup
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4358093A
Other languages
English (en)
Inventor
Hachiro Yokota
八郎 横田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alpine Electronics Inc
Original Assignee
Alpine Electronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alpine Electronics Inc filed Critical Alpine Electronics Inc
Priority to JP4358093A priority Critical patent/JPH06259793A/ja
Publication of JPH06259793A publication Critical patent/JPH06259793A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回路特性を簡単に最適調整することのできる
光ピックアップサーボ回路を提供する。 【構成】 フォーカシングサーボ系のループフィルタ7
bの前後に第1,第2可変利得アンプ7a,7gを設
け、まず、サーボオフ状態で、第1可変利得アンプ7a
より後段側に第1発振器7dからアクチュエータ駆動信
号を入力して光ピックアップ2の対物レンズをディスク
信号面に対し垂直方向に移動し、このとき生じるフォー
カシングエラー信号FE´の変化幅が所定の設定値とな
るようにシステムコントローラ14が第1可変利得アン
プ7aの利得を調整し、しかるのち、サーボオン状態に
して第2発振器7eからサーボループに所定周波数、所
定レベルの外乱信号を注入し、該外乱信号がサーボルー
プを一巡したしたときのレベル変化の割合が所定の設定
値となるようにシステムコントローラ14が第2可変利
得アンプ7gの利得を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ピックアップサーボ回
路に係り、特にサーボ系を構成する各部品のバラツキに
関わらず最適なサーボ特性が得られるように調整可能と
した光ピックアップサーボ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】CD、LD、MD等の光ディスクや光磁
気ディスクを記録媒体にして記録や再生を行う場合、光
ピックアップから発射されるレーザビームのスポットを
常にディスク信号面に合焦させ、かつ、トラック上に位
置させなければならない。このため、ディスクの記録や
再生を行う装置にはフォーカシングサーボ回路やトラッ
キングサーボ回路等の光ピックアップサーボ回路が装備
されており、ディスクの面振れに関わらずビームスポッ
トがディスク信号面に対し合焦状態を維持するように
し、ディスクの心振れに関わらずビームスポットがトラ
ックを追跡できるようにしてある。
【0003】具体的には、フォーカシングサーボ回路
は、光ピックアップの出力に基づきディスク信号面とビ
ームスポットの焦点ズレを示すフォーカシングエラー信
号を発生するフォーカシングエラー検出回路と、フォー
カシングエラー信号に対し位相補償、低域ゲインブース
ト等を行うループフィルタと、ループフィルタの出力を
電流増幅して光ピックアップに設けたフォーカシングア
クチュエータを駆動し、焦点ズレを打ち消す方向に対物
レンズを移動させるフォーカシングドライバーとによっ
て構成されており、一種のフィードバック制御回路とな
っている。トラッキングサーボ回路についても同様であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなフィードバ
ック制御回路では、制御系の速応性や安定性等、制御特
性を最適化することが良好なプレーアビリティーを確保
する上で重要となる。例えば、開ループゲインが1(0
dB)となる交さ周波数fC が小さすぎると速応性が悪
化し、また、交さ周波数fC において、位相特性が−1
80°より或る程度進んでいないと系が不安定となって
しまう。更に、ループフィルタのダイナミックレンジ
(Dレンジ)に対しエラー信号の変化幅(振幅)が適切
に設定されていないと、制御の円滑性が損なわれたりす
る。このように制御特性が良好でないとき、サーボ外れ
が生じやすく光ディスクからのデータ読み取りエラーが
発生してしまう。また、エラー信号の振幅が適切でない
ときは、傷やショック等の検出を的確に行うことができ
ない場合もある。
【0005】しかしながら、実際の光ピックアップサー
ボ回路では、回路を構成する光ピックアップ、エラー検
出回路、ドライバー、アクチュエータ等の各素子に種々
の光学的、電気的特性のバラツキが存在しており、回路
の組立だけで設計通りの最適な特性を得ることは不可能
であった。以上から本発明の目的は、回路特性を簡単に
最適調整することのできる光ピックアップサーボ回路を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明におい
ては、光ピックアップの出力に基づきディスク信号面と
ビームスポットの焦点ズレを示すフォーカシングエラー
信号を発生するフォーカシングエラー検出回路と、フォ
ーカシングエラー信号に対し位相補償等を行うループフ
ィルタと、ループフィルタの出力を電流増幅して光ピッ
クアップに設けたフォーカシングアクチュエータを駆動
するフォーカシングドライバーとを有する光ピックアッ
プサーボ回路において、ループフィルタの前後に各々設
けた第1可変利得アンプ及び第2可変利得アンプと、サ
ーボオフ状態で第1可変利得アンプより後段側にアクチ
ュエータ駆動信号を入力して対物レンズをディスク信号
面に対し垂直方向に移動し、このとき生じるフォーカシ
ングエラー信号の変化幅が所定の設定値となるように第
1可変利得アンプの利得を調整する第1調整手段と、サ
ーボオン状態でサーボループに所定周波数、所定レベル
の外乱を注入し、該外乱がサーボループを一巡したした
ときのレベル変化の割合が所定の設定値となるように第
2可変利得アンプの利得を調整する第2調整手段とを設
けたことにより達成される。
【0007】
【作用】本発明によれば、まず、フォーカシングサーボ
オフ状態で第1可変利得アンプより後段側にアクチュエ
ータ駆動信号を入力して対物レンズをディスク信号面に
対し垂直方向に移動し、このとき生じるフォーカシング
エラー信号の変化幅が所定の設定値となるように第1可
変利得アンプの利得を調整し、しかるのち、フォーカシ
ングサーボをオンさせサーボループに所定周波数、所定
レベルの外乱を注入し、該外乱がサーボループを一巡し
たしたときのレベル変化の割合が所定の設定値となるよ
うに第2可変利得アンプの利得を調整する。
【0008】これにより、フォーカシングサーボ回路を
構成する光ピックアップ、フォーカシングエラー検出回
路、フォーカシングドライバー、フォーカシングアクチ
ュエータ等各回路素子の特性のバラツキを吸収し、ルー
プフィルタのダイナミックレンジに対するフォーカシン
グエラー信号の変化幅も最適化できるので、回路特性を
簡単に最適調整することができる。
【0009】また、光ピックアップの出力に基づきディ
スクのトラックとビームスポットのトラックズレを示す
トラッキングエラー信号を発生するトラッキングエラー
検出回路と、トラッキングエラー信号に対し位相補償等
を行うループフィルタと、ループフィルタの出力を電流
増幅して光ピックアップに設けたトラッキングアクチュ
エータを駆動するトラッキングドライバとを有する光ピ
ックアップサーボ回路において、ループフィルタの前後
に各々第1可変利得アンプ及び第2可変利得アンプを設
け、まず、トラッキングサーボオフ状態で生じるトラッ
キングエラー信号の変化幅が所定の設定値となるように
第1可変利得アンプの利得を調整し、しかるのち、トラ
ッキングサーボをオンし、第2調整手段でサーボループ
に所定周波数、所定レベルの外乱を注入し、該外乱がサ
ーボループを一巡したしたときのレベル変化の割合が所
定の設定値となるように第2可変利得アンプの利得を調
整する。
【0010】これにより、トラッキングサーボ回路を構
成する光ピックアップ、トラッキングエラー検出回路、
トラッキングドライバー、トラッキングアクチュエータ
等各回路素子の特性のバラツキを吸収し、ループフィル
タのダイナミックレンジに対するトラッキングエラー信
号の変化幅も最適化できるので、回路特性を簡単に最適
調整することができる。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係わる光ピックア
ップサーボ回路の全体構成図である。図において、1は
光ディスク、2はビームスポットを光ディスク1に当て
て信号検出を行う光ピックアップであり、ここでは4分
割フォトダイオードを有しており、A〜Dの光検出信号
を出力するものとする。光ピックアップ2には対物レン
ズを光ディスク1の信号面に対し垂直方向に移動するフ
ォーカシングアクチュエータ2aと信号面と平行な方向
(光ディスク1の半径方向)に移動するトラッキングア
クチュエータ2bが設けられている。
【0012】3はRFアンプであり、A〜Dの光検出信
号を加算してRF信号を出力する外、(A+C)−(B
+D)の演算を行ってフォーカシングエラー信号FEを
出力するフォーカシングエラー検出回路3a、(A+
B)−(C+D)の演算を行ってトラッキングエラー信
号TEを出力するトラッキングエラー検出回路3bを有
している。また、RFアンプ3にはCLV制御信号CL
Vを発生するCLV制御信号発生回路(図示せず)も設
けられている。4は光ディスク1を回転するスピンドル
モータ、5は後述するシステムコントローラの制御に基
づきスピンドルモータ4の立ち上げ及びRFアンプ3か
ら入力されたCLV制御信号に基づくCLV制御を行う
スピンドルサーボ回路である。
【0013】6はフォーカシングエラー信号FEをAD
変換するA/D変換器、7はディジタル領域でフォーカ
シングサーボ動作を行うディジタルフォーカシングサー
ボ回路であり、この内、7aはゲイン可変の第1可変利
得アンプで、フォーカシングエラー信号FEに対しシス
テムコントローラの制御を受けて振幅調整を行う。7b
は第1可変利得アンプで振幅調整されたフォーカシング
エラー信号FE´に対し位相補償を行うループフィル
タ、7cはシステムコントローラの制御でサーボループ
のオン・オフを行うループスイッチ、7dはシステムコ
ントローラの制御で所定時に数Hzの三角波を発生する
第1発振器(第1OSC)、7eはシステムコントロー
ラの制御で所定時に所定周波数fC1、所定レベル(所定
振幅)の正弦波を外乱信号AN1 として発生する第2発
振器(第2OSC)、7fはループスイッチ7cの出力
と第1発振器7dの出力または第2発振器7eの出力を
加算する加算器、7gはゲイン可変の第2可変利得アン
プで、加算器7fからの出力信号に対しレベル調整を行
う。
【0014】第2発振器7eの発生する外乱信号AN1
の周波数fC1は、フォーカシングサーボの最適な開ルー
プ特性(設計特性)においてゲイン1(0dB)となる
交さ周波数となっている。8は第2可変利得アンプ7g
の出力をDA変換するD/A変換器、9はD/A変換器
8の出力に対し電流増幅を行って光ピックアップ2に設
けられたフォーカシングアクチュエータ2aの駆動を行
うフォーカシングドライバーである。
【0015】10はトラッキングエラー信号TEをAD
変換するA/D変換器、11はディジタル領域でトラッ
キングサーボ動作を行うディジタルトラッキングサーボ
回路であり、図2に示す構成を有している。11aはゲ
イン可変の第1可変利得アンプで、システムコントロー
ラの制御を受けてトラッキングエラー信号TEに対し振
幅調整を行う。11bは第1可変利得アンプで振幅調整
されたトラッキングエラー信号TE´に対し位相補償を
行うループフィルタ、11cはシステムコントローラの
制御でサーボループのオン・オフを行うループスイッ
チ、11dはシステムコントローラの制御で所定時に所
定周波数fC2、所定レベル(所定振幅)の正弦波を外乱
信号AN2 として発生する発振器(OSC)、11eは
ループスイッチ11cの出力に発振器11dの出力を加
算する加算器、11fはゲイン可変の第2可変利得アン
プで、加算器11eからの出力信号に対しレベル調整を
行う。11gは傷/ショック検出回路で、第1可変利得
アンプ11aで振幅調整されたトラッキングエラー信号
TE´を所定の基準レベルと比較することで傷検出や振
動検出を行い、検出信号をシステムコントローラへ出力
する。
【0016】発振器11dの発生する外乱信号AN2
周波数fC2は、トラッキングサーボの最適な開ループ特
性(設計特性)においてゲイン1(0dB)となる交さ
周波数となっている。12は第2可変利得アンプ11f
の出力をDA変換するD/A変換器、13はD/A変換
器12の出力に対し電流増幅を行って光ピックアップ2
に設けられたトラッキングアクチュエータ2bの駆動を
行うトラッキングドライバーである。
【0017】14はシステムコントローラであり、ディ
ジタルフォーカシングサーボ回路7、ディジタルトラッ
キングサーボ回路11、スピンドルサーボ回路5に対し
サーボのオン・オフ制御を行ったり、ディジタルフォー
カシングサーボ回路7とディジタルトラッキングサーボ
回路11に対しサーボ特性の最適化調整を行ったりす
る。15はトラッキングループ制御信号発生回路であ
り、RFアンプ3から入力したRF信号を基準レベルと
比較することでトラッキングエラー信号TEが負帰還領
域に入っていることを示すトラッキングループ制御信号
をシステムコントローラ14へ出力する。
【0018】図3と図4はシステムコントローラ14の
動作を示す流れ図、図5はビームスポットの焦点位置と
フォーカシングエラー信号の関係を示す線図、図6はビ
ームスポットの焦点位置とトラッキングエラー信号の関
係を示す線図であり、以下、これらの図に従って説明す
る。なお、ここでは、システムコントローラ14は電源
がオンされる度に、ディジタルフォーカシングサーボ回
路7とディジタルトラッキングサーボ回路11に対しサ
ーボ特性の最適化調整を行うものとする。
【0019】電源がオンされると、システムコントロー
ラ14はまず、初期設定処理を行いディジタルフォーカ
シングサーボ回路7とディジタルトラッキングサーボ回
路11のループスイッチ7cと11cをオフし、第1可
変利得アンプ7aと11a、第2可変利得アンプ7gと
11fのゲインを個々に所定の初期値(例えばゲイン
1)に設定しておく(図3のステップ101)。このと
き、フォーカシングサーボとトラッキングサーボはとも
にオフ状態となる。
【0020】次に、システムコントローラ14はディジ
タルフォーカシングサーボ回路7の第1発振器7dに数
Hzの三角波を発生させ、フォーカシングアクチュエー
タ2aの駆動を行う(ステップ102)。第1発振器7
dから出力された三角波信号は加算器7fと第2可変利
得アンプ7gを経てD/A変換器8でアナログ信号に変
換されたあと、フォーカシングドライバー9で電流増幅
されてフォーカシングアクチュエータ2aに印加され
る。すると、フォーカシングアクチュエータ2aは対物
レンズ(図示せず)を光ディスク1の信号面に対し垂直
方向に移動し、ビームスポットの焦点位置を例えば信号
面から離れ過ぎた位置→信号面→信号面に近づき過ぎた
位置→信号面→信号面から離れ過ぎた位置→・・という
具合に繰り返し変化させる。このとき、第1可変利得ア
ンプ7aの出力(即ち、フォーカシングエラー検出回路
3aで検出されたフォーカシングエラー信号FE)は図
5の如く変化する。
【0021】システムコントローラ14は第1可変利得
アンプ7aの出力を取り込み、フォーカシングエラー信
号FE´の変化幅(図5のp−p)がループフィルタ7
bのダイナミックレンジに対し最適な所定の設定値とな
るように第1可変利得アンプ7aのゲインを調整する
(ステップ103、第1可変利得アンプ7aのゲイン調
整後、第1発振器7dの発振動作を停止する)。この結
果、光ピックアップ2やフォーカシングエラー検出回路
3aの光学的、電気的特性のバラツキを吸収して、変化
幅が一定のフォーカシングエラー信号FE´を第1可変
利得アンプ7aから出力させることができ、ループフィ
ルタ7bのダイナミックレンジに対し最適な変化幅とさ
せることができる。
【0022】若し、上記した如くして光ピックアップ2
やフォーカシングエラー検出回路3aのバラツキを吸収
しないと、ループフィルタ7bに入力されるフォーカシ
ングエラー信号の変化幅はループフィルタ7bのダイナ
ミックレンジに対する最適な変化幅より大きくなり過ぎ
たり、小さくなり過ぎたりすることがあり、大き過ぎる
ときはフォーカシングエラー信号の一部が欠落する形で
位相補償がなされ、小さ過ぎるときはフォーカシングエ
ラーに対する制御応答が悪化し、円滑な制御がなされな
い。
【0023】ステップ103の後、システムコントロー
ラ14はフォーカスサーボオン処理を行う(ステップ1
04)。即ち、第1発振器7dに数Hzの三角波を発生
させて、フォーカシングアクチュエータ2aを駆動し、
ビームスポットの焦点位置を一旦、光ディスク信号面か
ら離れた位置に移動させたあと信号面に近づけていく。
そして、第1可変利得アンプ7aからフォーカシングエ
ラー信号FE´を取り込み、該フォーカシングエラー信
号FE´がピークを越えたあと合焦位置近傍の値になっ
たところでループスイッチ7cをオンする。ループスイ
ッチ7cを閉じた所で、第1発振器7dの発振動作を止
める。
【0024】このあと、システムコントローラ14は第
2発振器7eにフォーカシングサーボの最適な開ループ
特性の交さ周波数に相当する周波数fC1で所定レベル
(所定振幅)の正弦波を外乱信号AN1 として発生させ
加算器7fを介してフォーカシングサーボループに注入
させる(ステップ105)。そして、ループフィルタ7
bの出力側からサーボループを一巡した外乱信号成分を
取り込み、注入した外乱信号レベル(外乱信号振幅)に
対する一巡外乱信号成分のレベル変化(振幅変化)の割
合(閉ループゲイン)が所定の最適な設定値(例えば、
1/21/2 )となるように第2可変利得アンプ7gの利
得を調整する(ステップ106、第2可変利得アンプ7
gの利得調整後、第2発振器7eの発振動作を停止す
る)。
【0025】このような交さ周波数における閉ループゲ
インの最適化により、フォーカシングドライバー8とフ
ォーカシングアクチュエータ2aの特性のバラツキを吸
収し、前述した光ピックアップ2とRFアンプ3のバラ
ツキの吸収と合わせて、開ループゲインの最適化、交さ
周波数における位相余裕の確保等、フォーカシングサー
ボの制御特性の最適化調整を行える。
【0026】このようにしてフォーカシングサーボ系の
特性を調整したあと、システムコントローラ14はスピ
ンドルサーボ回路4をしてスピンドルモータ3を立ち上
げさせ光ディスク1を規定線速度近くの速度で回転させ
る(図4のステップ201)。光ディスク1が回転する
と面振れが生じるが、フォーカシングサーボの働きで光
ピックアップ2から発射されたビームスポットはディス
ク信号面に対し合焦状態を保ち続けることができる。但
し、まだ、トラッキングサーボはオフしているのでビー
ムスポットは光ディスク2の複数のトラックを横切るこ
とになり、このとき、第1可変利得アンプ11aの出力
(即ち、トラッキングエラー検出回路3bで検出された
トラッキングエラー信号TE)は図6の如く変化する。
【0027】システムコントローラ14は第1可変利得
アンプ11aの出力を取り込み、トラッキングエラー信
号TE´の変化幅(図6のp−p)が所定の設定値とな
るように第1可変利得アンプ11aのゲインを調整する
(ステップ202)。この結果、光ピックアップ2やト
ラッキングエラー検出回路3bの光学的、電気的特性の
バラツキを吸収して、変化幅が一定のトラッキングエラ
ー信号TE´を第1可変利得アンプ11aから出力させ
ることができ、ループフィルタ11bのダイナミックレ
ンジに対し最適な変化幅とさせることができる。
【0028】若し、上記した如くして光ピックアップ2
やトラッキングエラー検出回路3bのバラツキを吸収し
ないと、ループフィルタ11bに入力されるトラッキン
グエラー信号の変化幅はループフィルタ11bのダイナ
ミックレンジに対する最適な変化幅より大きくなり過ぎ
たり、小さくなり過ぎたりすることがあり、大き過ぎる
ときはトラッキングエラー信号の一部が欠落する形で位
相補償がなされ、小さ過ぎるときはトラッキングエラー
に対する制御応答が悪化し、円滑な制御がなされない。
【0029】ステップ202の後、システムコントロー
ラ14はトラッキングサーボオン処理を行う(ステップ
203)。即ち、トラッキングループ制御信号発生回路
15がRFアンプ3から入力したRF信号を基準レベル
と比較することでトラッキングエラー信号TEが負帰還
領域に入っていることを示すトラッキングループ制御信
号を出力するので、該トラッキングループ制御信号に基
づきシステムコントローラ14はトラッキングエラー信
号TEが負帰還領域に入っている間にループスイッチ1
1cをオンする。
【0030】このあと、システムコントローラ14は発
振器11dにトラッキングサーボの最適な開ループ特性
の交さ周波数に相当する周波数fC2で所定レベル(所定
振幅)の正弦波を外乱信号AN2 として発生させ加算器
11eを介してトラッキングサーボループに注入させる
(ステップ204)。そして、ループフィルタ11bの
出力側からサーボループを一巡した外乱信号成分を取り
込み、注入した外乱信号レベル(外乱信号振幅)に対す
る一巡外乱信号成分のレベル変化(振幅変化)の割合
(閉ループゲイン)が所定の最適な設定値(例えば、1
/21/2 )となるように第2可変利得アンプ11fの利
得を調整する(ステップ205、第2可変利得アンプ1
1fの利得調整後、発振器11dの発振動作を停止す
る)。
【0031】このような交さ周波数における閉ループゲ
インの最適化により、トラッキングドライバー13とフ
ォーカシングアクチュエータ2bの特性のバラツキを吸
収し、前述した光ピックアップ2とRFアンプ3のバラ
ツキの吸収と合わせて、開ループゲインの最適化、交さ
周波数における位相余裕の確保等、トラッキングサーボ
の制御特性の最適化調整を行える。
【0032】トラッキングサーボのオンで光ディスク1
の芯振れに関わらずビームスポットは光ディスク1のト
ラックを正確に追跡できるようになる。トラッキングサ
ーボがオンされるとRFアンプ3からCLV制御信号C
LVが出力されるので該CLV制御信号に基づきスピン
ドルサーボ回路5はスピンドルモータ4に対しCLV制
御を行って光ディスク1を規定の線速度で回転させる。
この状態で、RFアンプ3から出力されたRF信号は図
示しないディジタル信号処理回路に入力されてデータの
復調がなされる。
【0033】なお、ディジタルトラッキングサーボ回路
11に設けられた傷/振動検出回路11gは、光ディス
ク1に傷があっり、セットに振動が加わったりすると、
第1可変利得アンプ11aから入力したトラッキングエ
ラー信号TE´が所定の基準レベルを越えるので、傷検
出信号または振動検出信号をシステムコントローラ14
へ出力し、所定の傷対策または振動対策をなさしめる
が、第1可変利得アンプ11aから入力するトラッキン
グエラー信号TE´の振幅が光ピックアップ2やトラッ
キングエラー検出回路3bのバラツキに関わらず一定と
なっているので、傷検出特性や振動検出特性のバラツキ
が生じず、良好なプレーアビリティーを確保することが
できる。
【0034】この実施例によれば、電源オン後、フォー
カシングサーボをオンする際に、光ピックアップ2やフ
ォーカシングエラー検出回路3aの光学的、電気的特性
のバラツキを吸収して、ループフィルタ7bのダイナミ
ックレンジに対しフォーカシングエラー信号FE´を最
適な変化幅とさせて円滑な制御を行わせることができ、
更に、フォーカシングドライバー8とフォーカシングア
クチュエータ2aの特性のバラツキを吸収し、前述した
光ピックアップ2とフォーカシングエラー検出回路3a
のバラツキの吸収と合わせて、開ループゲインの最適
化、交さ周波数における位相余裕の確保等、フォーカシ
ングサーボの制御特性の最適化調整を簡単に行える。
【0035】加えて、トラッキングサーボをオンする際
に、光ピックアップ2やトラッキングエラー検出回路3
bの光学的、電気的特性のバラツキを吸収して、ループ
フィルタ11bのダイナミックレンジに対しトラッキン
グエラー信号FE´を最適な変化幅とさせて円滑な制御
を行わせることができ、更に、トラッキングドライバー
13とフォーカシングアクチュエータ2bの特性のバラ
ツキを吸収し、前述した光ピックアップ2とトラッキン
グエラー検出回路3bのバラツキの吸収と合わせて、開
ループゲインの最適化、交さ周波数における位相余裕の
確保等、トラッキングサーボの制御特性の最適化調整を
簡単に行える。よって、極めて良好なプレーアビリティ
ーを実現でき、しかも、電源をオンする度に上記した最
適化調整がなされるので、サーボ系を構成する各回路素
子の当初の特性のバラツキだけでなく、経時的特性変化
も吸収できるので、常にサーボ系の制御特性を最適状態
に維持することができる。
【0036】なお、上記した実施例ではフォーカシング
サーボ回路とトラッキングサーボ回路をディジタル回路
で構成したが、アナログ回路で構成するようにしてもよ
く、また、フォーカシングサーボ回路とトラッキングサ
ーボ回路の内、一方だけ特性の調整を行うようにしても
よい。更に、第2発振器7e、発振器11dの発生する
外乱信号AN1 、AN2 の周波数は必ずしも交さ周波数
でなくてもよく、最適な閉ループゲイン特性のカットオ
フ周波数としたり、帯域幅周波数(閉ループゲインが−
3dBとなる周波数)としてもよい。また、第1発振器
7dと第2発振器7eを1つの発振器で共用するように
してもよい。また、ループフィルタ7cと11cは、位
相補償の外、低域ゲインブースト等のゲイン設定も行う
ようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上本発明によれば、フォーカスサーボ
系のループフィルタの前後に第1可変利得アンプと第2
可変利得アンプを設け、まず、フォーカシングサーボオ
フ状態にして、第1可変利得アンプより後段側にアクチ
ュエータ駆動信号を入力して対物レンズをディスク信号
面に対し垂直方向に移動し、このとき生じるフォーカシ
ングエラー信号の変化幅が所定の設定値となるように第
1可変利得アンプの利得を調整し、しかるのち、フォー
カシングサーボをオンさせサーボループに所定周波数、
所定レベルの外乱を注入し、該外乱がサーボループを一
巡したしたときのレベル変化の割合が所定の設定値とな
るように第2可変利得アンプの利得を調整するように構
成したから、フォーカシングサーボ回路を構成する光ピ
ックアップ、フォーカシングエラー検出回路、フォーカ
シングドライバー、フォーカシングアクチュエータ等各
回路素子の特性のバラツキを吸収し、ループフィルタの
ダイナミックレンジに対するフォーカシングエラー信号
の変化幅も最適化できるので、回路特性を簡単に最適調
整することができる。
【0038】また、トラッキングサーボ系のループフィ
ルタの前後に第1可変利得アンプと第2可変利得アンプ
を設け、トラッキングサーボオフ状態にして第1可変利
得アンプより後段側にアクチュエータ駆動信号を入力し
て対物レンズをディスクのトラックを横切る方向に移動
し、このときのトラッキングエラー信号の変化幅が所定
の設定値となるように第1可変利得アンプの利得を調整
し、しかるのち、トラッキングサーボをオンし、サーボ
ループに所定周波数、所定レベルの外乱を注入し、該外
乱がサーボループを一巡したしたときのレベル変化の割
合が所定の設定値となるように第2可変利得アンプの利
得を調整するように構成したから、トラッキングサーボ
回路を構成する光ピックアップ、トラッキングエラー検
出回路、トラッキングドライバー、トラッキングアクチ
ュエータ等各回路素子の特性のバラツキを吸収し、ルー
プフィルタのダイナミックレンジに対するトラッキング
エラー信号の変化幅も最適化できるので、回路特性を簡
単に最適調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る光ピックアップサーボ
回路の全体構成図である。
【図2】ディジタルトラッキングサーボ回路の構成図で
ある。
【図3】システムコントローラの動作を示す第1の流れ
図である。
【図4】システムコントローラの動作を示す第2の流れ
図である。
【図5】ビームスポットの焦点位置とフォーカシングエ
ラー信号の関係を示す線図である。
【図6】ビームスポットの焦点位置とトラッキングエラ
ー信号の関係を示す線図である。
【符号の説明】
2 光ピックアップ 2a フォーカシングアクチュエータ 2b トラッキングアクチュエータ 3a フォーカシングエラー検出回路 3b トラッキングエラー検出回路 7a、11a 第1可変利得アンプ 7b、11b ループフィルタ 7d 第1発振器 7e 第2発振器 7g、11f 第2可変利得アンプ 9 フォーカシングドライバー 11d 発振器 13 トラッキングドライバー 14 システムコントローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ピックアップの出力に基づきディスク
    信号面とビームスポットの焦点ズレを示すフォーカシン
    グエラー信号を発生するフォーカシングエラー検出回路
    と、フォーカシングエラー信号に対し位相補償等を行う
    ループフィルタと、ループフィルタの出力を電流増幅し
    て光ピックアップに設けたフォーカシングアクチュエー
    タを駆動するフォーカシングドライバーとを有する光ピ
    ックアップサーボ回路において、 ループフィルタの前後に各々設けた第1可変利得アンプ
    及び第2可変利得アンプと、 サーボオフ状態で第1可変利得アンプより後段側にアク
    チュエータ駆動信号を入力して対物レンズをディスク信
    号面に対し垂直方向に移動し、このとき生じるフォーカ
    シングエラー信号の変化幅が所定の設定値となるように
    第1可変利得アンプの利得を調整する第1調整手段と、 サーボオン状態でサーボループに所定周波数、所定レベ
    ルの外乱を注入し、該外乱がサーボループを一巡したし
    たときのレベル変化の割合が所定の設定値となるように
    第2可変利得アンプの利得を調整する第2調整手段と、 を備えたことを特徴とする光ピックアップサーボ回路。
  2. 【請求項2】 光ピックアップの出力に基づきディスク
    のトラックとビームスポットのトラックズレを示すトラ
    ッキングエラー信号を発生するトラッキングエラー検出
    回路と、トラッキングエラー信号に対し位相補償等を行
    うループフィルタと、ループフィルタの出力を電流増幅
    して光ピックアップに設けたトラッキングアクチュエー
    タを駆動するトラッキングドライバーとを有する光ピッ
    クアップサーボ回路において、 ループフィルタの前後に各々設けた第1可変利得アンプ
    及び第2可変利得アンプと、 サーボオフ状態で生じるトラッキングエラー信号の変化
    幅が所定の設定値となるように第1可変利得アンプの利
    得を調整する第1調整手段と、 サーボオン状態でサーボループに所定周波数、所定レベ
    ルの外乱を注入し、該外乱がサーボループを一巡したし
    たときのレベル変化の割合が所定の設定値となるように
    第2可変利得アンプの利得を調整する第2調整手段と、 を備えたことを特徴とする光ピックアップサーボ回路。
JP4358093A 1993-03-04 1993-03-04 光ピックアップサーボ回路 Pending JPH06259793A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4358093A JPH06259793A (ja) 1993-03-04 1993-03-04 光ピックアップサーボ回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4358093A JPH06259793A (ja) 1993-03-04 1993-03-04 光ピックアップサーボ回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06259793A true JPH06259793A (ja) 1994-09-16

Family

ID=12667711

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4358093A Pending JPH06259793A (ja) 1993-03-04 1993-03-04 光ピックアップサーボ回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06259793A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3688484B2 (ja) 光学式記録媒体のドライブ装置
US5610886A (en) Focus balance automatic adjusting device and automatic adjusting method
JPH0410237A (ja) 記録レーザビームの制御方法
US4975895A (en) Track servo control system for optical disk apparatus
JPH11185259A (ja) 光ディスク装置
JP3547340B2 (ja) フォーカスサーボ制御装置及び方法
JPH08203106A (ja) 光ディスクの制御装置
JPH06259793A (ja) 光ピックアップサーボ回路
US7158455B2 (en) Servo error detecting device for optical disk
KR100486271B1 (ko) 트랙킹 에러신호 생성 장치 및 방법
JPH0423331B2 (ja)
JPH06274912A (ja) 光ピックアップサーボ回路
JP2003248942A (ja) 光ディスク装置
JPH0773496A (ja) 半導体レーザ装置
JP2956770B2 (ja) データ再生装置
JPH0482023A (ja) 光学式ディスクプレーヤ
EP1647978B1 (en) Focus controlling device and method, and focus control program
JP2001093166A (ja) 記憶装置のサーボ制御方法、サーボ制御回路及び記憶装置
JP2718052B2 (ja) トラッキングサーボのゲイン調整装置
JPH06139583A (ja) 光ディスク装置
JP2935930B2 (ja) フォーカスサーボのバランス調整装置
JPH08339550A (ja) 光ディスクドライブ装置用制御回路の調整方法
JPH0714202A (ja) 光ディスク装置
JPS61156540A (ja) 光情報記録再生装置
JPH08255360A (ja) 光ディスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030902