JPH06259488A - 図面処理方法および装置 - Google Patents

図面処理方法および装置

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JPH06259488A
JPH06259488A JP5075162A JP7516293A JPH06259488A JP H06259488 A JPH06259488 A JP H06259488A JP 5075162 A JP5075162 A JP 5075162A JP 7516293 A JP7516293 A JP 7516293A JP H06259488 A JPH06259488 A JP H06259488A
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JP5075162A
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Atsushi Ito
淳 伊東
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Mutoh Industries Ltd
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Mutoh Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な操作で、既存の要素を切断することもな
く、適切なサーフェス処理を行い、オペレータの負担を
軽減する。 【構成】点指示部13は、図面上で所定のサーフェス処
理を行うべき対象領域内の1点を指示することによっ
て、サーフェス処理の対象領域をオペレータにより指示
させる。エッジ要素作成部14は、指示点に最も近接し
てその点を囲む閉図形を追跡検索し、その閉図形に従っ
てサーフェス処理の対象領域の周縁を示すエッジ要素を
作成する。サーフェス処理部15は、エッジ要素で囲ま
れる領域について、コマンド入力部12を介して設定さ
れた処理内容に従った所定のサーフェス処理を施す。書
込み/書換制御部18は、表示され且つ記憶される図面
データを必要に応じて読出すとともに、その図面データ
上に、エッジ要素データおよびサーフェス処理結果を書
き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CAD(computer-aid
ed design)システムに係り、特にCADシステムによ
り作成される図面データ中のサーフェス処理を行うため
の図面処理方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CADシステムを使用している際に、C
ADシステムにより作成される図面データ中の閉図形領
域について、ハッチング、塗りつぶし、および面積計算
等のサーフェス処理を施すことが行われる。これらサー
フェス処理のうち、ハッチングおよび塗りつぶしは、断
面の表示、特定面の表示、製造材料の表示、および重な
り合いの上下関係の表示等に用いられている。また、前
記サーフェス処理のうちの面積計算は、例えば、応力計
算等において断面の2次モーメントを求めるためなどに
用いられる。
【0003】従来のCADシステムにおいては、次のよ
うな操作によりサーフェス処理を施すようにしていた。
すなわち、サーフェス処理を行おうとする場合、サーフ
ェス処理の対象となる閉図形を形成するエッジ要素を、
多角形およびスプライン曲線等の形で具体的に指定する
ようにしていた。
【0004】例えば、図12に示すように、互いにほぼ
平行な2本の直線LAおよびLBとこれら直線LAおよ
びLBと交わる互いにほぼ平行な2本の直線LCおよび
LDとからなる4本の直線LA〜LDで囲まれる閉図形
領域A0をサーフェス処理の対象とする場合を例にとっ
て説明する。領域A0のエッジは、LAとLC、LBと
LC、LBとLDおよびLAとLDのそれぞれの交点P
A、PB、PCおよびPDを頂点とする四辺形であるの
で、この領域A0をサーフェス処理の対象領域として指
定するためには、多角形の指示の形で、例えばPAから
PB、PCおよびPDを順次指示して、四辺形PA−P
B−PC−PD(−PA)を指定する。このようにして
指示されたエッジで囲まれる領域A0を処理対象とし
て、所要のサーフェス処理が行われ、例えば図示のよう
にハッチングが付される。
【0005】また、システムによっては、上述のように
サーフェス処理の対象となる閉図形を形成するエッジ要
素を、多角形等の形で具体的に指定すると、既存の要素
のエッジ要素に該当する部分が切断され、既存の要素が
細切れに分割されてしまうことがあった。
【0006】すなわち、そのようなシステムでは、例え
ば図12のような四辺形PA−PB−PC−PD(−P
A)をエッジとする領域A0をサーフェス処理の対象と
して指示した場合、直線要素LA〜LDを切断し、線分
PA−PB、PB−PC、PC−PDおよびPD−PA
部分を取り出して、四辺形PA−PB−PC−PD(−
PA)を領域A0のエッジ要素として形成することにな
る。この場合、元の直線要素LAは、一端−PA、PA
−PDおよびPD−他端の3つの部分に、元の直線要素
LBは、一端−PB、PB−PCおよびPC−他端の3
つの部分に、元の直線要素LCは、一端−PA、PA−
PBおよびPB−他端の3つの部分に、そして元の直線
要素LDは、一端−PD、PD−PCおよびPC−他端
の3つの部分にそれぞれ分割されることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のCADシステムにおいては、サーフェス処理の対象と
なる閉図形を形成するエッジ要素を、多角形およびスプ
ライン曲線等の形で具体的に指定しなければならなかっ
たため、例えば多角形の各頂点を個々に順次指定しなけ
ればならないなど、処理対象の閉図形要素の指定操作が
非常に煩雑であり、そのため所望の閉図形要素の指定が
不適切となることもあった。また、従来のCADシステ
ムには、サーフェス処理の対象となる閉図形を形成する
エッジ要素を多角形等の形で具体的に指定したときに、
既存の要素のエッジ要素に該当する部分が切断され、既
存の要素が細切れに分割されてしまうものもあった。
【0008】このように、従来のCADシステムでは、
サーフェス処理の際に、処理の対象となる閉図形の指定
操作が煩雑であり、場合によっては、処理の対象となる
閉図形の指定によって既存の要素が分割されてしまい、
前記既存の要素としての以後の操作が困難になるなど、
オペレータに対する負担の一因となっていた。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、簡単な操作で、既存の要素を切断することも
なく、適切なサーフェス処理を行うことができ、オペレ
ータの負担を著しく軽減し得る図面処理方法および装置
を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る図面処理方
法は、図面データ上の閉図形内の領域について所定のサ
ーフェス処理を施すにあたり、所定のサーフェス処理を
選択させるサーフェス処理選択ステップと、図面上にお
けるサーフェス処理の対象とする閉図形内の1点を指示
させる点指示ステップと、前記点指示ステップで指示さ
れた点の周囲の図形要素に基づき、その指示点を囲み且
つその指示点に最も近い閉図形を形成するエッジ要素を
作成する閉図形形成ステップと、前記閉図形形成ステッ
プで形成されたエッジ要素からなる閉図形領域について
所定のサーフェス処理を施すサーフェス処理ステップ
と、前記閉図形形成ステップで作成されたエッジ要素で
囲まれる閉図形領域に、前記サーフェス処理ステップで
所定の処理が施された図形データを、表示および記憶さ
れている図面データに追加するデータ更新ステップとを
有することを特徴としている。
【0011】本発明に係る図面処理装置は、図面データ
上の閉図形内の領域について所定のサーフェス処理を施
す図面処理装置において、所定のサーフェス処理コマン
ドを含むコマンドを入力するためのコマンド入力手段
と、図面上におけるサーフェス処理の対象とする閉図形
内の1点を指示させるための点指示手段と、前記点指示
手段で指示された点の周囲の図形要素に基づき、その指
示点を囲み且つその指示点に最も近い閉図形を形成する
エッジ要素を作成するための閉図形形成手段と、前記閉
図形形成手段で形成されたエッジ要素からなる閉図形領
域について所定のサーフェス処理を施すためのサーフェ
ス処理手段と、前記閉図形形成手段で作成されたエッジ
要素で囲まれる閉図形領域に、前記サーフェス処理手段
で所定の処理が施された図形データを、表示および記憶
されている図面データに追加するためのデータ更新手段
とを具備することを特徴としている。
【0012】
【作用】本発明の図面処理方法および装置においては、
図面データ上の閉図形内の領域について所定のサーフェ
ス処理を施すにあたり、図面上におけるサーフェス処理
の対象とする閉図形内の1点を指示させ、この指示され
た点の周囲の図形要素に基づき、その指示点を囲み且つ
その指示点に最も近い閉図形を形成するエッジ要素を作
成し、このエッジ要素からなる閉図形領域について所定
のサーフェス処理を施して、前記エッジ要素で囲まれる
閉図形領域に前記所定のサーフェス処理が施された図形
データを、表示および記憶されている図面データに追加
するので、簡単な操作で、既存の要素を切断することも
なく、適切なサーフェス処理を行うことができ、オペレ
ータの負担が軽減される。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。図1は、本発明の一実施例に係る図面処理装置
が組み込まれたCADシステムの概略的な構成を示して
いる。本実施例のCADシステムでは、図面データ上の
所望の閉図形内の領域について所定のサーフェス処理を
施すにあたり、所望の閉図形内のただ1点を指示するだ
けで、その点を囲む閉図形エッジ要素を、周囲の図形要
素に基づいて新たに形成し、このエッジ要素で囲まれる
領域を対象として、サーフェス処理を行う。
【0014】図1に示すCADシステムは、CAD処理
部1、入力装置2、ディスプレイ3、出力装置4および
記憶装置5を備えている。CAD処理部1は、CPU
(中央処理装置)(図示していない)を含み、サーフェ
ス処理に係る図面処理を含むCAD処理を実行する。入
力装置2は、キーボード等の操作入力装置、マウス等の
ポインティングデバイスを含み、オペレータによる操作
入力情報およびCAD処理に必要なその他の外部情報を
CAD処理部1に入力する。ディスプレイ3は、CAD
処理部1による処理画像情報、入力装置2による入力に
関連した情報等の必要な情報を表示する。出力装置4
は、プロッタまたはプリンタ等を含み、CAD処理部1
による処理画像情報をハードコピーとして出力する。記
憶装置5は、例えばハードディスク装置のようなディス
ク装置等からなり、CAD処理部1と関連して動作し
て、処理前、処理後および処理中の画像情報等のデータ
を必要に応じて格納する。
【0015】CAD処理部1は、この場合、通常のCA
D処理を実行するための構成に加えて、本発明実施例に
よるサーフェス処理に係る図面処理を実行するための表
示制御部11、コマンド入力部12、点指示部13、エ
ッジ要素作成部14、サーフェス処理部15、線カーソ
ル表示制御部16、メモリ17および書込み/書換制御
部18を含んでいる。表示制御部11は、ディスプレイ
3による表示を制御する。この表示制御部11の制御に
より、ディスプレイ3の画面上に図面データ等が表示さ
れる。
【0016】コマンド入力部12は、例えばディスプレ
イ3の画面との対話的操作により、サーフェス処理コマ
ンドを含むコマンドをオペレータにより入力させるため
の処理を行う。このコマンド入力部12は、サーフェス
処理部15と関連して動作し、サーフェス処理の内容、
例えばハッチング、塗りつぶし、および面積計算等のい
ずれの処理を行うかを対話的操作により設定するための
処理も行う。このため、コマンド入力部12は必要に応
じて表示制御部11を制御する。
【0017】点指示部13は、少なくとも前記サーフェ
ス処理コマンドがコマンド入力部12により入力された
ときに機能して、例えばディスプレイ3の画面との対話
的操作により、画面上に表示される例えば十字状の点カ
ーソルを用いて、図面上で所定のサーフェス処理を行う
べき対象領域内の1点を指示することによって、サーフ
ェス処理の対象領域をオペレータにより指示させるため
の処理を行う。この場合、詳細を後述するように、前記
点カーソルにより所望の閉図形領域内の1点を指示する
だけで、その点を含み且つその点に最も近い閉図形領域
がサーフェス処理の対象領域となる。このため、点指示
部13も必要に応じて表示制御部11を制御する。
【0018】エッジ要素作成部14は、点指示部13に
よる指示点に基づいて、その指示点に最も近接してその
点を囲む閉図形を追跡検索し、その閉図形に従ってサー
フェス処理の対象領域の周縁を示すエッジ要素を作成す
る。このエッジ要素作成部14で作成されたエッジ要素
データは、サーフェス処理部15および書込み/書換制
御部18に与えられる。エッジ要素作成部14は、追跡
検索された閉図形に対応する元の線図形要素を分断する
ことなく、新たにエッジ要素を作成する。
【0019】サーフェス処理部15は、エッジ要素作成
部14で作成されたエッジ要素で囲まれる領域につい
て、コマンド入力部12を介して設定された処理内容に
従った所定のサーフェス処理を施す。サーフェス処理部
15では、例えばハッチングおよび塗りつぶし等のサー
フェス処理を行い、サーフェス処理として面積計算が設
定されている場合には、面積演算部16により面積計算
を行わせる。
【0020】面積演算部16は、サーフェス処理部15
によるサーフェス処理に際して、サーフェス処理として
面積計算が設定されている場合に、サーフェス処理部1
5と関連して動作して面積計算を行い、その結果をサー
フェス処理部15に与える。メモリ17は、表示制御部
11により表示されるべきCAD図面データを含む情報
を記憶する。このメモリ17の記憶内容は必要に応じて
記憶装置5に転送される。このメモリ17は、CAD処
理部1における通常のCAD処理において使用されるメ
モリを共用してもよい。
【0021】書込み/書換制御部18は、ディスプレイ
3に表示され且つメモリ17に記憶される図面データの
読出しおよび書き込みを行う。すなわち、書込み/書換
制御部18は、表示され且つ記憶される図面データを必
要に応じて読出すとともに、その図面データ上に、エッ
ジ要素作成部14で作成されたエッジ要素データおよび
サーフェス処理部15で処理されたサーフェス処理結果
を書き込む。このとき、エッジ要素作成部14で作成さ
れるエッジ要素データおよびサーフェス処理部15のサ
ーフェス処理結果は、原則的に新規なデータであるの
で、表示され且つ記憶される図面データに対する追加書
込みとなる。
【0022】上述したエッジ要素作成部14の一例の構
成を図2に示し、その詳細について説明する。図2に示
すように、エッジ要素作成部14は、最近点抽出部2
1、閉図形追跡部22および閉図形形成部23を有す
る。最近点抽出部21は、点指示部13による指示点の
情報および書込み/書換制御部18を介して得られる図
面データ情報に基づいて、指示点の周囲の線図形要素の
うちの指示点に最も近い要素に含まれ且つ指示点に最も
近い点(始点、終点、端点、交点、角点等の点)(以
下、説明の便宜上、この点を「最近点」と称する)を抽
出する。
【0023】閉図形追跡部22は、最近点抽出部21で
得られる最近点を起点とし、線図形の交点または分岐点
があれば常に指示点に近い側の線を選択するようにし
て、起点に戻るまで線図形を追跡し、指示点を囲む閉図
形を求める。閉図形形成部23は、閉図形追跡部22の
追跡結果に基づいて、指示点を囲む閉図形データを形成
し、指示点を含む閉図形領域、すなわち対象領域のエッ
ジ要素データとする。このエッジ要素データが、サーフ
ェス処理部15および書込み/書換制御部18に供給さ
れる。閉図形形成部23は、閉図形追跡部22で求めら
れた閉図形に対応して新たにエッジ要素を作成するの
で、追跡された閉図形に対応する元の線図形要素の部分
が、このエッジ要素の形成処理によって分断されること
はない。
【0024】次に、このような構成のCADシステムに
おけるサーフェス処理に係る動作を、図2に示すフロー
チャートを参照して詳細に説明する。図2に示す処理
は、CADシステムにおける通常の作図もしくは編集操
作中に、例えばコマンド入力による割り込み処理として
起動されるものとする。まず、CAD処理部1のコマン
ド入力部12を介して、オペレータによりサーフェス処
理コマンドが選択されると(ステップS1)、システム
はサーフェス処理モードに設定される(ステップS
2)。なお、ステップS1におけるサーフェス処理コマ
ンドの選択の際に、サーフェス処理の処理内容、すなわ
ちハッチング、塗りつぶし、および面積計算等のいずれ
を有効とするかの設定を行うことができる。
【0025】サーフェス処理モードになると、CAD処
理部1の点指示部13により、図面上のサーフェス処理
を行おうとする対象領域に含まれる1点のオペレータに
よる指示が行われる(ステップS3)。このステップS
3における対象領域内の点の指示は、ディスプレイ3の
画面を介してオペレータによる入力が要求され、オペレ
ータがそれに応じて画面上のカーソルを用いた指示操作
等を行うことにより行われる。ステップS3において
は、所望の対象領域内の1点を指示することにより、間
接的に、サーフェス処理の対象領域が指示される。
【0026】次に、エッジ要素作成部14により、ステ
ップS3における指示点に基づき、指示点の周囲の線図
形要素から、その指示点に最も近接してその指示点を囲
む閉図形が追跡検索され、その閉図形に従ってサーフェ
ス処理の対象領域の周縁を示すエッジ要素が作成される
(ステップS4)。このステップS4では、追跡検索さ
れた閉図形に対応して新たにエッジ要素が作成されるた
め、追跡検索された閉図形に対応する元の線図形要素が
分断されることはない。
【0027】そして、サーフェス処理部15により、ス
テップS4で作成されたエッジ要素で囲まれる領域につ
いて、先に設定された処理内容に従った所定のサーフェ
ス処理が行われる(ステップS5)。ステップS5で
は、例えばハッチングおよび塗りつぶし等のサーフェス
処理が行われる。サーフェス処理部15では、さらに、
サーフェス処理として面積計算が有効となっているか
(面積計算が指示されているか)否かが判定され(ステ
ップS6)、面積計算が有効である場合には、面積演算
部16により面積が算出される(ステップS7)。
【0028】ステップS6で面積計算が有効となってい
ないと判定された場合、またはステップS7で面積が算
出された後は、ステップS4で作成されたエッジ要素デ
ータおよびステップS5におけるサーフェス処理の処理
結果に基づいて、ステップS3における指示点を含む閉
図形領域についてのサーフェス処理結果のデータが、デ
ィスプレイ3に表示され且つメモリ17に記憶されてい
る図面データ上に、書込み/書換制御部18によって書
き込まれ、該図面データが更新される(ステップS
8)。
【0029】ステップS8で図面データの更新が行われ
ると、サーフェス処理を終了するか否か、すなわち他に
サーフェス処理すべき領域がないか否かが判定され(ス
テップS9)、サーフェス処理を終了しない場合、すな
わち、オペレータにより、さらにサーフェス処理をすべ
き領域が残っていると判断され、終了の指示入力がされ
なかった場合には、ステップS3に戻り、ステップS3
〜ステップS8の処理を繰り返す。ステップS9で、サ
ーフェス処理を終了すると判定された場合、すなわち、
オペレータにより、他にサーフェス処理をすべき領域が
残っていないと判断され、サーフェス処理の終了の指示
入力がされている場合には、システムはサーフェス処理
を終了して次の処理に移行する。
【0030】上述のステップS4におけるエッジ要素作
成処理の詳細を図4に示す。図4において、エッジ要素
作成処理がスタートすると、まず、最近点抽出部21に
より、図面データから、ステップS3における指示点の
周囲の線図形要素のうちの指示点に最も近い要素に含ま
れ且つ指示点に最も近い点(始点、終点、端点、交点、
角点等の点)である最近点が抽出される(ステップS1
1)。
【0031】ステップS11で最近点が抽出されると、
閉図形追跡部22により、ステップS11で得られた最
近点を起点とし、線図形の交点または分岐点があれば常
に指示点に近い側の線を選択するようにして、指示点を
囲む閉図形を求めるための線図形データの追跡が行われ
る(ステップS12)。このステップS12の線図形デ
ータの追跡は、最初の点、すなわちステップS11で得
られた最近点か否かを判定しながら(ステップS1
3)、最初の点(すなわち前記最近点)に戻るまで繰り
返し行われ、指示点を囲む閉図形が求められる。
【0032】こうして求められた、閉図形の追跡結果に
基づき、閉図形形成部23により、指示点に対応するサ
ーフェス処理対象領域のエッジ要素として、ステップS
3での指示点を囲む閉図形データが形成される(ステッ
プS14)。ステップS14でエッジ要素データが作成
されると、エッジ要素作成処理を終了し、システムは図
3のステップS5の処理へ移行する。
【0033】ここで、このシステムにおける具体的な操
作の一例を詳細に説明する。まず、オペレータが、CA
Dシステムの編集画面上のメニューで「サーフェス処
理」コマンドを選択する。このとき、オン/オフを交互
に切り換えるソフトウェアトグルスイッチ等により、例
えばハッチング、塗りつぶしおよび面積計算等のサーフ
ェス処理の内容を選択的に有効とすることができる。オ
ペレータにより、「サーフェス処理」が選択されると、
サーフェス処理の対象領域を指定するための、所望の閉
図形領域内の1点の指示が要求される。
【0034】図5に示すように、互いにほぼ平行な2本
の直線要素L1およびL2とこれら直線要素L1および
L2と交わる互いにほぼ平行な2本の直線要素L3およ
びL4とからなる4本の直線要素L1〜L4で囲まれる
閉図形領域Aをサーフェス処理の対象とする場合を例に
とって説明する。ここで、直線要素L2とL3、直線要
素L1とL3、直線要素L1とL4および直線要素L2
とL4の各交点をそれぞれP1、P2、P3およびP4
とすれば、閉図形領域Aは点P1、P2、P3およびP
4を頂点とする四辺形である。
【0035】この場合、十字状のカーソルCにより、閉
図形領域A内の1点を指示すると、指示点すなわちカー
ソルCに最も近接している要素は、カーソルC位置から
の距離がdである直線要素L3であり、この直線要素L
3上の始点、終点、端点、交点、角点等の点のうちカー
ソルCに最も近接している点は、直線要素L2とL3の
交点P1であるから、この点P1が最近点として抽出さ
れる。次に、点P1を起点として、交点または分岐点が
あれば常にカーソルCに近い側の線を選択するようにし
て、線図形の追跡が開始され、図6のように、直線要素
L3に沿って点P2まで線図形の追跡が行われる。
【0036】点P2においては、直線要素L1とL3が
交わっており、カーソルCに近い側の線が選択されて、
図7のように、直線要素L1に沿って点P3まで線図形
の追跡が行われる。さらに、点P3においては、直線要
素L1とL4が交わっており、カーソルCに近い側の線
が選択されて、図8のように、直線要素L4に沿って点
P4まで線図形の追跡が行われ、同様にして、点P4に
おいては、直線要素L2とL4が交わっており、カーソ
ルCに近い側の線が選択されて、図9のように、直線要
素L2に沿って点P1まで線図形の追跡が行われる。
【0037】点P1は、追跡の起点であるので、この点
P1まで追跡が行われると、四辺形P1−P2−P3−
P4(−P1)は閉図形となるので、線図形の追跡を終
了し、この四辺形P1−P2−P3−P4(−P1)を
形成するエッジ要素Eが作成されて、このエッジ要素E
で囲まれる領域Aが処理対象として指示されたことにな
る。エッジ要素Eは、実際は四辺形P1−P2−P3−
P4(−P1)の部分において直線要素L1〜L4と重
なるが、図9においては、直線要素L1〜L4と若干ず
らして示している。そして、四辺形P1−P2−P3−
P4(−P1)に相当するエッジ要素Eで囲まれる領域
Aについて、図10のように、所定のサーフェス処理、
例えばハッチング処理が行われる。
【0038】このようなサーフェス処理は、直線要素L
1〜L4を分断することなく、四辺形P1−P2−P3
−P4(−P1)に対応して新たにエッジ要素Eを作成
し、そのエッジ要素E内についてサーフェス処理を行っ
ている。したがって、例えば、サーフェス処理後に、図
形編集操作によって、図10における直線要素L2を移
動させることもできる。この場合、直線要素L2を移動
させて図11のような直線要素L2′としてもハッチン
グされた処理サーフェスは変形しない。この処理サーフ
ェスを削除すると、それに対応するエッジ要素Eも削除
される。
【0039】図11のように、直線要素L1、L3、L
4および移動した直線要素L2′により囲まれる変形し
た領域についてサーフェス処理を行うには、元の処理サ
ーフェスをエッジ要素とともに削除した後、再度、サー
フェス処理の対象として、直線要素L1、L2′、L3
およびL4により囲まれる変形した領域内の1点を指示
すればよい。この場合にもサーフェス処理の対象領域の
指示は1点指示で済むので、操作は容易である。
【0040】このように、サーフェス処理の対象領域の
指示を1点指示で行うことができるので、サーフェス処
理のための操作が簡易であり、誤った領域を対象領域と
して指示することもない。しかも、サーフェス処理のた
めに対象領域の閉図形部分を形成する元の図形要素を分
断することなく、その閉図形を形成するエッジ要素を新
たに作成するので、サーフェス処理の結果、元の図形要
素の変更等が阻害されることもない。また、サーフェス
処理の対象領域の指示が容易であるので、対象領域の変
更、多数の対象領域の連続指定等も容易に行うことがで
きる。したがって、オペレータの操作の負担は著しく軽
減される。
【0041】なお、上述では、指示点を単に内包する閉
図形を、追跡検索してエッジ要素を作成する場合につい
て説明したが、例えば、このようにして得られる第1の
エッジ要素を構成する閉図形内に他の閉図形が存在する
場合に、指示点に最も近い内側の閉図形をも追跡検索し
て第2のエッジ要素を求め、これら第1および第2のエ
ッジ要素で挟まれる帯状の部分からなる環状の領域を、
サーフェス処理の対象領域とするようにしてもよい。
【0042】また、連続的な多重構造を有する閉図形が
存在する場合に、1点指示時に階層処理を指示すること
により、指示点を含む環状の領域から1つおきの複数階
層についての環状領域をサーフェス処理するようにして
もよい。さらに、この階層処理に際し、内側か外側かの
処理方向を指示することにより、指示点を含む環状の領
域から内側または外側へ向かって1つおきの階層につい
ての環状領域をサーフェス処理するようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、図
面データ上の閉図形内の領域について所定のサーフェス
処理を施すにあたり、図面上におけるサーフェス処理の
対象とする閉図形内の1点を指示させ、この指示された
点の周囲の図形要素に基づき、その指示点を囲み且つそ
の指示点に最も近い閉図形を形成するエッジ要素を作成
し、このエッジ要素からなる閉図形領域について所定の
サーフェス処理を施して、前記エッジ要素で囲まれる閉
図形領域に前記所定のサーフェス処理が施された図形デ
ータを、表示および記憶されている図面データに追加す
るようにして、簡単な操作で、既存の要素を切断するこ
ともなく、適切なサーフェス処理を行うことができ、オ
ペレータの負担を著しく軽減し得る図面処理方法および
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る図面処理装置が組み
込まれたCADシステムの概略的な構成を示すブロック
図である。
【図2】 図1のCADシステムの一部の概略的な構成
を示すブロック図である。
【図3】 図1のCADシステムにおける概略的な動作
を説明するためのフローチャートである。
【図4】 図1のCADシステムにおける概略的な動作
の一部を説明するためのフローチャートである。
【図5】 図1のCADシステムの概略的な動作を説明
するための表示画面の様子を模式的に示す図である。
【図6】 図1のCADシステムの概略的な動作を説明
するための表示画面の様子を模式的に示す図である。
【図7】 図1のCADシステムの概略的な動作を説明
するための表示画面の様子を模式的に示す図である。
【図8】 図1のCADシステムの概略的な動作を説明
するための表示画面の様子を模式的に示す図である。
【図9】 図1のCADシステムの概略的な動作を説明
するための表示画面の様子を模式的に示す図である。
【図10】 図1のCADシステムの概略的な動作を説
明するための表示画面の様子を模式的に示す図である。
【図11】 図1のCADシステムの概略的な動作を説
明するための表示画面の様子を模式的に示す図である。
【図12】 従来のCADシステムにおけるサーフェス
処理の概略的な操作を説明するための表示画面の一部の
表示内容を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1…CAD処理部、2…入力装置、3…ディスプレイ、
4…出力装置、5…記憶装置、11…表示制御部、12
…コマンド入力部、13…点指示部、14…エッジ要素
作成部、15…サーフェス処理部、16…面積演算部、
17…メモリ、18…書込み/書換制御部、21…最近
点抽出部、22…閉図形追跡部、23…閉図形形成部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図面データ上の閉図形内の領域について
    所定のサーフェス処理を施すにあたり、 所定のサーフェス処理を選択させるサーフェス処理選択
    ステップと、 図面上におけるサーフェス処理の対象とする閉図形内の
    1点を指示させる点指示ステップと、 前記点指示ステップで指示された点の周囲の図形要素に
    基づき、その指示点を囲み且つその指示点に最も近い閉
    図形を形成するエッジ要素を作成する閉図形形成ステッ
    プと、 前記閉図形形成ステップで形成されたエッジ要素からな
    る閉図形領域について所定のサーフェス処理を施すサー
    フェス処理ステップと、 前記閉図形形成ステップで作成されたエッジ要素で囲ま
    れる閉図形領域に、前記サーフェス処理ステップで所定
    の処理が施された図形データを、表示および記憶されて
    いる図面データに追加するデータ更新ステップとを有す
    ることを特徴とする図面処理方法。
  2. 【請求項2】 図面データ上の閉図形内の領域について
    所定のサーフェス処理を施す図面処理装置において、 所定のサーフェス処理コマンドを含むコマンドを入力す
    るためのコマンド入力手段と、 図面上におけるサーフェス処理の対象とする閉図形内の
    1点を指示させるための点指示手段と、 前記点指示手段で指示された点の周囲の図形要素に基づ
    き、その指示点を囲み且つその指示点に最も近い閉図形
    を形成するエッジ要素を作成するための閉図形形成手段
    と、 前記閉図形形成手段で形成されたエッジ要素からなる閉
    図形領域について所定のサーフェス処理を施すためのサ
    ーフェス処理手段と、 前記閉図形形成手段で作成されたエッジ要素で囲まれる
    閉図形領域に、前記サーフェス処理手段で所定の処理が
    施された図形データを、表示および記憶されている図面
    データに追加するためのデータ更新手段とを具備するこ
    とを特徴とする図面処理装置。
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