JPH06258057A - 製品の欠陥検査方法とその装置 - Google Patents

製品の欠陥検査方法とその装置

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JPH06258057A
JPH06258057A JP6593493A JP6593493A JPH06258057A JP H06258057 A JPH06258057 A JP H06258057A JP 6593493 A JP6593493 A JP 6593493A JP 6593493 A JP6593493 A JP 6593493A JP H06258057 A JPH06258057 A JP H06258057A
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Akihiko Yokoi
昭彦 横井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えば大きな凹凸模様が形成されているよう
な製品において、その凹部中又は凸部中に存在する大き
な欠点であっても簡単な画像処理手法で高速にしかも的
確かつ容易に検出できるようにする。 【構成】 原画像データについて、縦横所定画素数の大
判定画素領域Mごとにその中の最大の階調値を求めてそ
の求めた最大階調値に置換することにより影を収縮させ
た後、その画像データと原画像データとの階調差を各画
素ごとに算出し、その差分処理後の画素データについ
て、大判定画素領域Mの画素数より少ない縦横所定画素
数の小判定画素領域Nごとにその中の中間の階調値を求
めてその求めた中間階調値に置換することによりスムー
ジングを行い、そのスムージング処理後の各画素データ
を2値化して各画素ごとに欠点の有無を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製品の欠陥の有無を画
像処理技術を利用して検査する方法とその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】日本工業出版株式会社発行『画像ラボ』
1990年11月号第56〜63頁には、検査対象の製
品をCCDカメラで撮影して1画面につき例えば水平方
向512画素、垂直方向448画素の分解能で1画素当
たり例えば256階調の濃淡値として画像メモリに記憶
した後、その記憶画像を濃淡の膨張と収縮という濃淡モ
フォロジー手法で画像処理することによって製品の良否
検査を行う方法が開示されている。
【0003】この方法のアルゴリズムを要約すると、次
の(1) から(5) の手順で構成される。 (1) 画像メモリに記憶された1画面の原画像データにつ
いて、縦横所定画素数の判定画素領域ごとにその中の最
大の階調値(最も明るい階調値)を求め、当該判定画素
領域中の各画素の階調値をその求めた最大階調値に置換
することを、判定画素領域を順次移行させながら全画素
について行う膨張処理。この処理により、周囲より明る
い画素が膨張する一方、暗い画素が収縮する。 (2) その影収縮処理後の画像データについて、上記判定
画素領域中で最も小さい階調値を求め、当該判定画素領
域中の各画素の階調値をその求めた最大階調値に置換す
ることを、判定画素領域を順次移行させながら全画素に
ついて行う収縮処理。この処理では、上記(1) の処理と
は逆に、周囲より暗い画素が膨張する一方、明るい画素
が収縮する。 (3) 上記(2) 処理後の画像データと画像メモリに記憶さ
れた原画像データとの階調差を各画素ごとに算出する差
分処理。 (4) その差分処理後の各画素データを2値化して各画素
ごとに欠点の有無を判定する2値化処理。 (5) その2値化処理で欠点とされた画素数をカウント
し、その画素数が一定値以上のとき欠陥有りとする欠陥
判定処理。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法は、
そもそも明るい画像内部に存在する小さい暗い欠点部
分、及び逆に暗い画像内部に存在する小さい明るい欠点
部分を、原画像パターンを崩さずに除去することを意図
して提案されたものであるため、製品に例えば大きな凹
凸模様が形成されているような場合、その模様の凹部中
又は凸部中に存在する比較的小さい暗い又は明るい欠点
(例えば、光に対する屈折性又は遮光性をもった異物)
については検出できるものの、大きな欠点については凹
凸模様との識別が困難であるため検出不可能である。
【0005】本発明の第1の目的は、例えば大きな凹凸
模様が形成されているような製品において、その凹部中
又は凸部中に存在する大きな欠点であっても簡単な画像
処理手法で高速にしかも的確かつ容易に検出できるよう
にすることにある。本発明の第2の目的は、凹部中又は
凸部中に存在する比較的小さい欠点も検出できるように
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明による欠陥検査方法は、投光器からの光
を製品に照射してその透過光又は反射光をイメージセン
サで受光し、該イメージセンサからの各画素の階調値を
画像メモリに記憶した後、次の手順で画像解析処理を行
う。 (1) 画像メモリに記憶された1画面の原画像データにつ
いて、縦横(垂直方向及び水平方向)所定画素数の大判
定画素領域Mごとにその中の最大の階調値を求め、当該
大判定画素領域M中の各画素の階調値をその求めた最大
階調値に置換することを、大判定画素領域Mを順次移行
させながら全画素について行う影収縮処理。 (2) その影収縮処理後の画像データと前記画像メモリに
記憶された原画像データとの階調差を各画素ごとに算出
する差分処理。 (3) その差分処理後の画素データについて、前記大判定
画素領域Mの画素数より少ない縦横所定画素数の小判定
画素領域Nごとにその中の中間の階調値を求め、当該小
判定画素領域N中の各画素の階調値をその求めた中間階
調値に置換することを、小判定画素領域Nを順次移行さ
せながら全画素について行うスムージング処理。 (4) そのスムージング処理後の各画素データを2値化し
て各画素ごとに欠点の有無を判定する2値化処理。 (5) その2値化処理で欠点とされた画素数をカウント
し、その画素数が一定値以上のとき欠陥有りとする欠陥
判定処理。
【0007】また、第2の目的を達成するため、次の手
順で画像解析処理を行う。 (1) 画像メモリに記憶された1画面の原画像データにつ
いて、縦横所定画素数の大判定画素領域Mごとにその中
の最大の階調値を求め、当該大判定画素領域M中の各画
素の階調値をその求めた最大階調値に置換することを、
大判定画素領域Mを順次移行させながら全画素について
行う影収縮処理。 (2) その影収縮処理後の画像データについて、大判定画
素領域M中で最も小さい階調値を求め、当該大判定画素
領域M中の各画素の階調値をその求めた最大階調値に置
換することを、大判定画素領域Mを順次移行させながら
全画素について行う影膨張処理。 (3) その影膨張処理後の画像データと前記画像メモリに
記憶された原画像データとの階調差を各画素ごとに算出
する第1の差分処理と、 (4) その差分処理後の各画素データを2値化して各画素
ごとに欠点の有無を判定する第1の2値化処理。 (5) その2値化処理で欠点とされた画素数をカウント
し、その画素数が一定値以上のとき欠陥有りとする第1
の欠陥判定処理。 (6) 前記影収縮処理後の画像データと前記画像メモリに
記憶された原画像データとの階調差を各画素ごとに算出
する第2の差分処理。 (7) その差分処理後の画素データについて、前記大判定
画素領域Mの画素数より少ない縦横所定画素数の小判定
画素領域Nごとにその中の中間の階調値を求め、当該小
判定画素領域N中の各画素の階調値をその求めた中間階
調値に置換することを、小判定画素領域Nを順次移行さ
せながら全画素について行うスムージング処理。 (8) そのスムージング処理後の各画素データを2値化し
て各画素ごとに欠点の有無を判定する第2の2値化処
理。 (9) その2値化処理で欠点とされた画素数をカウント
し、その画素数が一定値以上のとき欠陥有りとする第2
の欠陥判定処理。
【0008】前記第1及び第2の2値化処理は、1画面
中の一定の検査範囲についてのみ実施すれば良い。
【0009】本発明による欠陥検査装置は、投光器から
の光を製品に照射してその透過光又は反射光をイメージ
センサで受光し、該イメージセンサからの各画素の階調
値を画像メモリに記憶した後、コンピュータを利用した
次の手段によって画像解析処理を行う。 (1) 画像メモリに記憶された1画面の原画像データにつ
いて、縦横所定画素数の大判定画素領域Mごとにその中
の最大の階調値を求め、当該大判定画素領域M中の各画
素の階調値をその求めた最大階調値に置換することを、
大判定画素領域Mを順次移行させながら全画素について
行う影収縮処理手段。 (2) その影収縮処理後の画像データについて、大判定画
素領域M中で最も小さい階調値を求め、当該大判定画素
領域M中の各画素の階調値をその求めた最大階調値に置
換することを、大判定画素領域Mを順次移行させながら
全画素について行う影膨張処理手段。 (3) その影膨張処理後の画像データと前記画像メモリに
記憶された原画像データとの階調差を各画素ごとに算出
する第1の差分処理手段。 (4) その差分処理後の各画素データを2値化して各画素
ごとに欠点の有無を判定する第1の2値化処理手段。 (5) その2値化処理で欠点とされた画素数をカウント
し、その画素数が一定値以上のとき欠陥有りとする第1
の欠陥判定処理手段。 (6) 前記影収縮処理後の画像データと前記画像メモリに
記憶された原画像データとの階調差を各画素ごとに算出
する第2の差分処理手段。 (7) その差分処理後の画素データについて、前記大判定
画素領域Mの画素数より少ない縦横所定画素数の小判定
画素領域Nごとにその中の中間の階調値を求め、当該小
判定画素領域N中の各画素の階調値をその求めた中間階
調値に置換することを、小判定画素領域Nを順次移行さ
せながら全画素について行うスムージング処理手段。 (8) そのスムージング処理後の各画素データを2値化し
て各画素ごとに欠点の有無を判定する第2の2値化処理
手段。 (9) その2値化処理で欠点とされた画素数をカウント
し、その画素数が一定値以上のとき欠陥有りとする第2
の欠陥判定処理手段。 (10)前記第1及び第2の欠陥判定処理手段の一方でも欠
陥有りと判定したとき製品を排除するための信号を出力
する排除信号出力手段。
【0010】
【作用】今、影による階調値の大小を濃淡として説明す
ると、原画像データを影収縮処理した後、影膨張処理
し、その影膨張処理画像データを原画像データと差分処
理すると、模様による淡い影、及び濃淡が濃くしかも大
きい欠点による影は消失するが、濃い小さい欠点による
影、及び比較的淡いが模様による影よりは濃い小さい欠
点による影は残り、その後の2値化処理によって欠点と
して検出される。
【0011】原画像データを影収縮処理した後、その影
収縮処理画像データを原画像データと差分処理すると、
模様による淡い影は中央部が消失して周辺部が残り、こ
れをスムージング処理すると更に薄くなるため、その後
の2値化処理により欠点として誤検出されることはな
い。これに対して、濃淡が濃くしかも大きい欠点による
影は、差分処理により同様に中央部が消失して周辺部が
残り、これをスムージング処理するとやや薄くなるもの
の、まだ十分な濃さをもっているので、2値化処理によ
り欠点として検出される。また、濃くしかも小さい欠点
による影は、差分処理でもほぼそのまま残り、2値化処
理により欠点として検出される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳述する。図
1は、透明ガラス容器1の底部の欠陥の有無を検査する
ために適用された本発明による欠陥検査装置の概要を示
す。この装置では、不透明なテーブル2の所定位置に検
査孔3が設けられ、この検査孔3内に、透明ガラス基板
4、その上に透光孔5を有する位置決めプレート6が重
ねて設置されており、検査対象の透明ガラス容器1はこ
の位置決めプレート6上に立てた状態で置かれる。この
ように透明ガラス容器1が検査位置にセットされたこと
は、図示しないセンサによって検知される。その透明ガ
ラス容器1に真上から拡散光を照射するため、光拡散板
7a を有する投光器7がスタンド8に下向きに支持され
ている。一方、検査孔3の下側にL形の鏡筒9が設置さ
れ、該鏡筒9内の直角に曲がった角部に反射鏡10、先
端部位に二次元イメージセンサ11を備えたCCDカメ
ラ12が配置されている。
【0013】投光器7からの拡散光は、透明ガラス容器
1の内側からその底部1a の内面へ入光して外面へと透
過し、更に透光孔5から透明ガラス基板4をそのまま透
過して検査孔3の下方へと通り抜け、反射鏡10を直角
に反射してCCDカメラ12へ入光し、二次元イメージ
センサ11によって1フレーム当たり水平方向(横)に
X個(例えば750個)、垂直方向(縦)にY個(例え
ば500個)の画素に分解して撮像される。そして、そ
の画像データは、コンピュータによる画像解析処理装置
13内の画像メモリに各画素当たり例えば256階調値
にして記憶され、後述のように実時間で画像解析処理さ
れる。なお、本例では、透明ガラス容器1の製品として
の品質保証上問題となる主として0.5mm以上の欠陥
を検出することを意図していることから、光学系は1m
m当たり7画素の像倍率に設計されているものとする。
【0014】次に、本実施例において検査対象とする透
明ガラス容器1の一例について説明すると、図2にその
半断面、図3に底面を示す。このガラス容器1は、その
底部1a の外面に大きな凸部14を放射状に一体に設
け、凸部14と凸部14との間をV字形に深く窪んだ狭
い間隙凹部(ないし溝)15として、全体から見て花弁
形の大きな凹凸模様を形成している。各凸部14は、底
部外面中央の円形の中央凹部16から幅員を両側に徐々
に広くしかも高さも徐々に高くしながらいずれの部分も
半円形に盛り上がるように突出している。
【0015】透明ガラス容器1の底部1a には、このよ
うな大きな凹凸模様が形成されているため、投光器7か
らの光が底部1a を透過する際に特に凹凸の境目におい
て大きく屈折し、その凹凸模様がCCDカメラ12にそ
のまま影として撮像される。また、凸部14又は凹部1
5・16に屈折性又は反射性の欠陥、例えば、いわゆる
落粉やローディングマークや泡や水玉などの透明異物、
又は錆付や汚れやノロなどの不透明異物等があると、こ
れらの欠点も影として撮影されるため、画像解析処理装
置13による画像解析において凹凸模様による影である
か、欠点による影であるかの判別が困難となる。
【0016】そこで、本発明者は、透明ガラス容器1の
底部1a の凹凸模様による影がCCDカメラ12の画像
中に現れないようにできないものか、またそれを完全に
消去できないとしても濃度を薄くできないものかと、試
験・研究を重ねた結果、次のようにすると極力現れない
ようにできることを見出した。
【0017】 投光器7からの光は、透明ガラス容器
1の底部1a の外側からその外面へ入光させて内面へと
透過させるよりも、図1に示したように透明ガラス容器
1の内側から底部1a の内面へ入光させて外面へと透過
させた方が良い。これは、凹凸模様は底部1a の外面に
形成され、内面には凹凸がないため、内面を入光面とし
た方が凹凸模様による影が薄くなるからである。
【0018】 凹凸模様による影の程度は、図4に示
すように主に凹部15・16から凸部14にかけての立
ち上がり角度θに依存する。図5はこの立ち上がり角度
θと光の相対透過率との関係を、屈折・反射に関するス
ネル・フレネルの計算式に基づきシュミレーションして
求めたグラフである。但し、投光器7と透明ガラス容器
1との位置関係は図1のとおりである。このグラフから
分かるように、立ち上がり角度θが60度付近を越えた
ところから相対透過率が急激に低下する。従って、立ち
上がり角度θを65度以下、好ましくは60度以下とす
れば、凹凸模様による影が出ないか、出たとしても薄い
ものにすることができる。
【0019】そこで、透明ガラス容器1の底部1a の凹
凸模様は、間隙凹部15から凸部14への立ち上がり角
度も、また中央凹部16から凸部14への立ち上がり角
度も60度以下になるように製造時に成形されている。
【0020】ところで、必ずこのような立ち上がり角度
になるように凸部14を成形することは、凹部の広さが
広い場合には比較的容易であるが、この透明ガラス容器
1の間隙凹部15のように狭い場合には難しく、金型に
よるガラス素材の引きつけや放熱条件の悪さなどの問題
から、本来ならば図6に示すような形状の間隙凹部15
となるべきところ、その一部に図7に示すように小さな
盛り上がり15a ができてしまい、これが撮像画像中に
明らかな影となって現れる。
【0021】そこで、本発明者は、この点についても試
験・研究を重ねた結果、金型の形状を工夫することによ
り上記の問題を解決できた。すなわち、図8に示すよう
に金型17において、間隙凹部15を成形する凸部18
の先端を円くした場合、小さな盛り上がり15a ができ
ることがあったが、図9に示すように凸部18の先端を
尖鋭にするとそれが無くなり、図6に示した目的形状ど
おりに成形できた。
【0022】このように検査対象である透明ガラス容器
1そのものについても、その凹凸模様が影としてCCD
カメラ12に撮像されにくいように成形しておくと、画
像解析処理装置13での凹凸模様と欠点との識別が非常
に容易になり、欠点検出精度が向上する。
【0023】次に、画像解析処理装置13による画像解
析及び欠陥検査処理について説明する。図10はその処
理の概要を示す。画像解析処理装置13のコンピュータ
は、透明ガラス容器1が検査位置にセットされたことを
センサからの信号により確認すると(ステップS1)、
CCDカメラ12の撮影画像を取り込んで画像メモリに
記憶し(ステップS2)、該画像メモリに記憶されてい
る1フレームの画像データ(以下、これを原画像とい
う)について第1の画像解析処理(以下、これをT1処
理という)を行う(ステップS3)。このT1処理で
は、後述するように小さい欠点を検出し、各画素につい
てそれは欠点の画素か否か2値化する。そして、その欠
点とした画素数をカウントして所定個数以上か否か判断
し(ステップS4)、所定以上の場合には欠陥有りと判
定する(ステップS5)。
【0024】次いで、原画像について第2の画像解析処
理(以下、これをT2処理という)を行う(ステップS
6)。このT2処理では、後述するように大きい欠点を
検出し、各画素についてそれは欠点の画素か否か2値化
する。そして、その欠点とした画素数をカウントして所
定個数以上か否か判断し(ステップS7)、所定以上の
場合には欠陥有りと判定する(ステップS8)。このス
テップS8及び上記ステップS5のいずれか一方でも、
欠陥有りの場合には当該透明ガラス容器1を排除するた
め排除信号を出力する(ステップS9)。
【0025】図11は第1の画像解析処理(T1処理)
のアルゴリズムの具体例を示すフローチャートである。
1フレームの原画像のなかのある一つの画素を注目画素
とすると、これを中心としてその左右上下の各方向にそ
れぞれ例えば3画素ずつ含めた画素領域、従って縦横7
×7=49画素の大判定画素領域を仮想し、このなかで
最大の階調値を求めた後(ステップS11)、当該大判
定画素領域内の各画素の階調値をその求めた最大階調値
に置換する(ステップS12)。すなわち、1フレーム
の画面をX・Y軸の座標と見ると、例えば注目画素の座
標が(4,4)である場合、(1 ,1)〜(7,7)の
座標の49個の画素が当該判定対象となり、そのなかの
例えば(3,3)の座標の画素が最大階調値「160」
とすると、(1 ,1)〜(7,7)の座標領域の49個
の画素の階調値を全て「160」とする。
【0026】そして、このようなステップS11及びス
テップS12の操作を、注目画素を順次一つずつずらし
ながら1フレームの全画素について実施する(ステップ
S13)。このような操作によって原画像中の暗い部分
が収縮する一方、明るい部分が膨張していく。つまり、
欠点による影が収縮する。なお、1フレームの画面の周
縁部の画素については、判定対象領域が7×7=49画
素に満たないので、49未満の適当な画素数をもって判
定対象領域とするが、1フレームの画面の画素数は上記
のように750×500と多く、その周縁部は、実際に
は後記の如く欠点検出の検査対象範囲外とするので、周
縁部での処理が欠点検出に悪影響を及ぼすことはない。
【0027】次に、上記のように最大階調値に置換した
後の画像について、上記操作とは逆に、縦横7×7=4
9画素の大判定画素領域なかで最小の階調値を求めた後
(ステップS14)、当該大判定画素領域内の各画素の
階調値をその求めた最小階調値に置換する(ステップS
15)。そして、このようなステップS14及びステッ
プS15の操作を、注目画素を順次一つずつずらしなが
ら1フレームの全画素について実施する(ステップS1
6)。このような操作によって、上記とは逆に暗い部分
が膨張する一方、明るい部分が収縮する。つまり、欠点
による影が膨張する。
【0028】次いで、上記のような最小階調値置換後の
画像と原画像との階調値を各画素ごとに計算する(ステ
ップS17)。この差分処理により原画像中の小さい暗
い部分が残り、大きい暗い部分が消失する。つまり、小
さい影となって現れる小さい欠点は残るが、大きい影と
なって現れる大きい欠点は消失する。この後、その差分
処理後の画像について特定の検査範囲内のみ画素ごとに
2値化処理し、つまり所定の閾値を基準とした階調値の
大小を各画素ごとに比較し、その大小に従い欠点となる
画素であるか否か判定する(ステップS18)。そし
て、欠点とした画素数をカウントする(ステップS1
9)。
【0029】次に、図12は第2の画像解析処理(T2
処理)のアルゴリズムの具体例を示すフローチャートで
ある。このT2処理におけるステップS21からステッ
プS23までは、上述したT1処理のステップS11か
らステップS13までと同じ操作で、最大階調値に置換
することにより欠点による影を収縮させる。次のステッ
プS24で、最大階調値置換後の画像と原画像との階調
値を画素ごとに求めた後、その差分後の画像について次
のようなスムージング処理を行う。
【0030】すなわち、差分後の画像について、ある一
つの画素を注目画素とすると、これを中心としてその左
右上下の各方向にそれぞれ例えば1画素ずつ含めた画素
領域、従って縦横3×3=9画素の小判定画素領域を仮
想し、このなかで中間の階調値を求めた後(ステップS
25)、当該小判定画素領域内の各画素の階調値をその
求めた中間階調値に置換する(ステップS26)。例え
ば注目画素の座標が(4,4)である場合、(3,3)
〜(5,5)の座標の9個の画素が当該判定対象とな
り、そのなかの例えば(3,3)の座標の画素が中間階
調値「25」とすると、(3,3)〜(5,5)の座標
領域の9個の画素の階調値を全て「25」とする。
【0031】そして、このようなステップS25及びス
テップS26の操作を、注目画素を順次一つずつずらし
ながら1フレームの全画素について実施する(ステップ
S27)。このような操作によって原画像中の濃い暗い
部分だけ残り、その他は消失する。つまり、濃い大きい
欠点と濃い小さい欠点は残るが、淡い大きい欠点と淡い
小さい欠点は明るい部分に同化されてしまう。この後、
その中間階調値置換後の画像について特定の検査範囲内
のみ画素ごとに2値化処理し、つまり所定の閾値を基準
とした階調値の大小を各画素ごとに比較し、その大小に
従い欠点となる画素であるか否か判定してから(ステッ
プS28)、欠点とした画素数をカウントする(ステッ
プS29)。
【0032】次に、上述したT1処理及びT2処理のア
ルゴリズムを実例に基づいて分かり易く図解し、解説す
る。
【0033】今、透明ガラス容器1の底部の凹凸模様の
凹凸の境目(立ち上がり)を図13(A)に示すような
直線とし、これによる原画像中の影(以下、模様影とい
う)が、同図(B)に示すように太さ1mm程度の淡い
直線として現れるものとすると、T1処理におけるステ
ップS11からステップS13までの操作によって(T
2処理におけるステップS21からステップS23まで
の操作も同様)、模様影は同図(C)に示すように大き
さが収縮するとともに、少し薄くなる。
【0034】T1処理における次のステップS14から
ステップ16までの操作を行うと、模様影は、同図
(D)に示すように大きさが同図(A)と同一で濃淡の
度合いも同図(C)とほぼ同じになる。これをステップ
S17で原画像と差分処理すると、同図(E)に示すよ
うに模様影は消失する。従って、模様影はステップS1
7でこのように消失してしまっているため、次のステッ
プS18で2値化すれば、当然のことながら欠点として
判定されないことになる。
【0035】また、同図(C)のようになった模様影を
T2処理におけるステップS24で原画像と差分処理す
ると、同図(A)のように現れた模様影の中央部分が同
図(F)のように消失し、周辺部が残る。次にこれにス
テップS25からステップS27の操作を行うと、残っ
た模様影の周辺部は同図(G)に示すように薄くなる。
この後、T2処理ではステップS28で閾値を基準に2
値化するので、薄くなった模様影の周辺部は消失し、欠
点として判定されない。
【0036】一方、透明ガラス容器1に図14(A)に
示すような欠点があり、その欠点の縁の一部が同図
(B)に示すように1mm以下の小さいしかも十分に濃
い影(以下、濃い小欠点影という)となって現れるもの
とすると、T1処理におけるステップS11からステッ
プS13までの操作によって(T2処理におけるステッ
プS21からステップS23までの操作も同様)、濃い
小欠点影は消失し、画像全体としてはやや明化する。
【0037】T1処理における次のステップS14から
ステップ16までの操作を行うと、濃い小欠点影は消失
したままで、画像全体としてはやや暗くなる。これをス
テップS17で原画像と差分処理すると、同図(E)に
示すように濃い小欠点影が再び現れるため、ステップS
18において欠点として検出される。
【0038】また、同図(C)のようになった模様影を
T2処理におけるステップS24で原画像と差分処理す
ると、同図(F)に示すように濃い小欠点影が再び現
れ、これにステップS25からステップS27の操作を
行うと、同図(G)に示すようにやや薄くなるものの依
然として濃い小欠点影として残る。従って、これをステ
ップS28で2値化すれば、欠点として検出される。
【0039】一方、図15(A)に示すような欠点の縁
の一部が、同図(B)に示すように1mmを越える太さ
のしかも十分に濃い影(以下、濃い大欠点影という)と
なって現れるものとすると、T1処理におけるステップ
S11からステップS13までの操作によって(T2処
理におけるステップS21からステップS23までの操
作も同様)、濃い大欠点影は同図(C)に示すように濃
さはそのままで収縮する。
【0040】T1処理における次のステップS14から
ステップ16までの操作を行うと、濃い大欠点影は、同
図(D)に示すように大きさが同図(A)と同一で濃淡
の度合いも同図(C)とほぼ同じになる。これをステッ
プS17で原画像と差分処理すると、同図(E)に示す
ように濃い大欠点影は消失する。従って、濃い大欠点影
はステップS17でこのように消失してしまっているた
め、次のステップS18で2値化しても検出は不可能で
ある。
【0041】ところが、同図(C)のようになった濃い
大欠点影をT2処理におけるステップS24で原画像と
差分処理すると、同図(A)のように現れた濃い大欠点
影の中央部分が同図(F)のように消失し、周辺部が残
る。次にこれにステップS25からステップS27の操
作を行うと、残った濃い大欠点影の周辺部は同図(G)
に示すようにやや薄くなるものの、依然として濃い欠点
影として残る。従って、これをステップS28で閾値を
基準に2値化すれば、欠点として検出することができ
る。
【0042】次に、透明ガラス容器1に図16(A)に
示すような欠点があり、その欠点の縁の一部が同図
(B)に示すように模様影よりは濃いが比較的淡いしか
も1mm以下の小さい影(以下、淡い小欠点影という)
となって現れるものとすると、T1処理におけるステッ
プS11からステップS13までの操作によって(T2
処理におけるステップS21からステップS23までの
操作も同様)、淡い小欠点影は消失し、画像全体として
はやや明化する。
【0043】T1処理における次のステップS14から
ステップ16までの操作を行うと、淡い小欠点影は消失
したままで、画像全体としてはやや暗くなる。これをス
テップS17で原画像と差分処理すると、同図(E)に
示すように淡い小欠点影が模様影よりもやや濃くなって
現れるため、ステップS18において欠点として検出す
ることができる。
【0044】また、同図(C)のようになった模様影を
T2処理におけるステップS24で原画像と差分処理す
ると、同図(F)に示すように淡い小欠点影が再び現
れ、これにステップS25からステップS27の操作を
行うと、同図(G)に示すようにやや薄くなった淡い小
欠点影として残る。これをステップS28で2値化する
と、模様影との階調差があるときは検出可能であるが、
その差がほとんどないと欠点として検出できない。
【0045】以上、T1処理及びT2処理による大小の
欠点検出の可・不可を整理すると、次のようになる。 (1)1mm以下の濃い影の欠点の検出は、T1処理及
びT2処理のいずれでも可。 (2)1mm以下の淡い影の欠点の検出は、T1処理で
は可、T2処理では不可(可能な場合もある)。 (3)1mmを越える濃い欠点の検出は、T1処理では
不可であるが、T2処理では可。 (4)1mmを越える淡い欠点の検出は、T1処理及び
T2処理のいずれでも不可であるが、このような欠点が
生ずる確率は透明ガラス容器の製造法から考えてごく少
ないため、本実施例では検出対象外としている。
【0046】図17から図20は、模様影、濃い小欠点
影、濃い大欠点影、淡い小欠点影のそれぞれの場合の上
記した処理を、画像の濃淡の階調値及び差分処理による
階調差を記号化して図解例示したものである。
【0047】図17の模様影の場合、T1処理ではステ
ップS17による差分処理後の階調差が全て10階調未
満であるため、ステップS18の2値化処理での閾値を
例えば余裕をもって20とすれば、模様影が欠点として
誤検出されることはない。また、T2処理におけるステ
ップS25からステップS27までのスムージング操作
後では、最大20階調差に近い場合があるので、CCD
カメラ12の画素の違いによる感度のバラツキ等を考慮
し、ステップS28での2値化処理の閾値を30程度と
すれば、模様影が欠点として誤検出されることはない。
【0048】図18の濃い小欠点影の場合、T1処理で
はステップS17による差分処理後の欠点部分の階調差
が30〜80であるので、ステップS18の2値化処理
での閾値を上記のように20とすれば、十分に欠点とし
て検出することができる。また、T2処理におけるステ
ップS25からステップS27までのスムージング操作
後では、欠点部分の階調差が40〜60であるので、ス
テップS28での2値化処理の閾値を上記のように30
程度とすれば、十分に欠点として検出することができ
る。
【0049】図19の濃い大欠点影の場合、T1処理で
はステップS17による差分処理後の欠点部分の階調差
が10未満であるので、ステップS18の2値化処理で
の閾値を上記のように20とすると、欠点として検出は
不可能である。これに対して、T2処理におけるステッ
プS25からステップS27までのスムージング操作後
では、欠点部分の階調差が40〜70であるので、ステ
ップS28での2値化処理の閾値を上記のように30程
度とすれば、十分に欠点として検出することができる。
【0050】図20の淡い小欠点影の場合、T1処理で
はステップS17による差分処理後の欠点部分の階調差
が15〜25であるので、ステップS18の2値化処理
での閾値を上記のように20とすれば、欠点として検出
することができる。しかし、T2処理におけるステップ
S25からステップS27までのスムージング操作後で
は、欠点部分の階調差が15〜25であるので、ステッ
プS28での2値化処理の閾値が30程度であると、欠
点としての検出は不可能である。
【0051】以上のように本実施例では、透明ガラス容
器1の凹凸模様そのもの、つまりその凹部から凸部への
立ち上がり角度を、CCDカメラ12の撮影画像におい
て影が出にくいようにした上で、その影が出たとしても
散乱しないように、投光器7からの光を、透明ガラス容
器1の内側から底部1a の内面へ入光させて外面へと透
過させ、そしてT1処理で主に小さい欠点を、またT2
処理で主に大きい欠点を検出するもので、透明ガラス容
器1の底部に大きな凹凸模様が形成されていても、大小
の欠点を精度良く検出することができるものである。
【0052】なお、叙述の実施例では、透明ガラス容器
1を検査対象としてその底部1a に投光器7からの光を
透過させ、その透過光による像をCCDカメラ12で撮
像して欠陥の有無を検査したが、底部以外の部分の欠陥
についても同様にして検査することができる。また、透
過光によらず反射光によって撮像して検査することも可
能で、その場合には、透明製品に限らず不透明のしかも
凹凸模様のある製品であっても、上述したT1処理及び
T2処理によって大小の欠陥の有無を検査できる。
【0053】
【発明の効果】本発明の各請求項ごとの効果を挙げると
次のとおりである。 (請求項1)例えば大きな凹凸模様が形成されているよ
うな製品において、その凹部中又は凸部中に存在する大
きな欠点であっても簡単な画像処理手法で高速にしかも
的確かつ容易に検出できる。
【0054】(請求項2及び請求項4)大きい欠点ばか
りでなく、小さい欠点も同様に検出できる。
【0055】(請求項3)2値化処理を1画面中の一定
の検査範囲についてのみ実施するので、その前段の操作
である影収縮処理、影膨張処理及び差分処理における無
効部分(画面の周辺部)を排除し、欠点検出を支障なく
行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の欠陥検査装置の一例の概要構成図であ
る。
【図2】検査対象の一例である透明ガラス容器の左半部
は断面、右半部は外表面を表す図である。
【図3】同透明ガラス容器の底面図である。
【図4】同透明ガラス容器の凹凸模様の凹部から凸部の
立ち上がり角度を説明する図である。
【図5】上記立ち上がり角度と相対透過率の関係を示す
グラフである。
【図6】上記凹部の正常形状を示す拡大断面図である。
【図7】上記凹部の一部に盛り上がりができた異常形状
を示す拡大断面図である。
【図8】上記凹凸模様を成形する従来の金型の一部の拡
大断面図である。
【図9】改良された金型の一部の拡大断面図である。
【図10】画像解析処理装置による画像解析及び欠陥検
査処理の概要を示すフローチャートである。
【図11】同上における第1の画像解析処理のアルゴリ
ズムの具体例を示すフローチャートである。
【図12】第2の画像解析処理のアルゴリズムの具体例
を示すフローチャートである。
【図13】上記第1及び第2の画像解析処理による模様
影の変成過程を図解した模式図である。
【図14】同じく濃い小欠点影の変成過程を図解した模
式図である。
【図15】同じく濃い大欠点影の変成過程を図解した模
式図である。
【図16】同じく淡い小欠点影の変成過程を図解した模
式図である。
【図17】画像の濃淡の階調値及び差分処理による階調
差を記号化して模様影の階調変化過程を図解例示した解
説図である。
【図18】同様に濃い小欠点影の階調変化過程を図解例
示した解説図である。
【図19】同様に濃い大欠点影の階調変化過程を図解例
示した解説図である。
【図20】同様に淡い小欠点影の階調変化過程を図解例
示した解説図である。
【符号の説明】
1 透明ガラス容器 7 投光器 11 イメージセンサ 12 CCDカメラ 13 画像解析処理装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明による欠陥検査方法は、投光器からの光
を製品に照射してその透過光又は反射光をイメージセン
サで受光し、該イメージセンサからの各画素の階調値を
画像メモリに記憶した後、次の手順で画像解析処理を行
う。 (1)画像メモリに記憶された1画面の原画像データに
ついて、縦横(垂直方向及び水平方向)所定画素数の大
判定画素領域Mごとにその中の最大の階調値を求め、当
該大判定画素領域M中の各画素の階調値をその求めた最
大階調値に置換することを、大判定画素領域Mを順次移
行させながら全画素について行う影収縮処理。 (2)その影収縮処理後の画像データと前記画像メモリ
に記憶された原画像データとの階調差を各画素ごとに算
出する差分処理。 (3)その差分処理後の画素データについて、前記大判
定画素領域Mの画素数より少ない縦横所定画素数の小判
定画素領域Nごとにその中の各画素の階調値を平均化
調値に置換することを、小判定画素領域Nを順次移行さ
せながら全画素について行うスムージング処理。 (4)そのスムージング処理後の各画素データを2値化
して各画素ごとに欠点の有無を判定する2値化処理。 (5)その2値化処理で欠点とされた画素数をカウント
し、その画素数が一定値以上のとき欠陥有りとする欠陥
判定処理。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】また、第2の目的を達成するため、次の手
順で画像解析処理を行う。 (1)画像メモリに記憶された1画面の原画像データに
ついて、縦横所定画素数の大判定画素領域Mごとにその
中の最大の階調値を求め、当該大判定画素領域M中の各
画素の階調値をその求めた最大階調値に置換すること
を、大判定画素領域Mを順次移行させながら全画素につ
いて行う影収縮処理。 (2)その影収縮処理後の画像データについて、大判定
画素領域M中で最も小さい階調値を求め、当該大判定画
素領域M中の各画素の階調値をその求めた最大階調値に
置換することを、大判定画素領域Mを順次移行させなが
ら全画素について行う影膨張処理。 (3)その影膨張処理後の画像データと前記画像メモリ
に記憶された原画像データとの階調差を各画素ごとに算
出する第1の差分処理と、 (4)その差分処理後の各画素データを2値化して各画
素ごとに欠点の有無を判定する第1の2値化処理。 (5)その2値化処理で欠点とされた画素数をカウント
し、その画素数が一定値以上のとき欠陥有りとする第1
の欠陥判定処理。 (6)前記影収縮処理後の画像データと前記画像メモリ
に記憶された原画像データとの階調差を各画素ごとに算
出する第2の差分処理。 (7)その差分処理後の画素データについて、前記大判
定画素領域Mの画素数より少ない縦横所定画素数の小判
定画素領域Nごとにその中の各画素の階調値を平均化
調値に置換することを、小判定画素領域Nを順次移行さ
せながら全画素について行うスムージング処理。 (8)そのスムージング処理後の各画素データを2値化
して各画素ごとに欠点の有無を判定する第2の2値化処
理。 (9)その2値化処理で欠点とされた画素数をカウント
し、その画素数が一定値以上のとき欠陥有りとする第2
の欠陥判定処理。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】本発明による欠陥検査装置は、投光器から
の光を製品に照射してその透過光又は反射光をイメージ
センサで受光し、該イメージセンサからの各画素の階調
値を画像メモリに記憶した後、コンピュータを利用した
次の手段によって画像解析処理を行う。 (1)画像メモリに記憶された1画面の原画像データに
ついて、縦横所定画素数の大判定画素領域Mごとにその
中の最大の階調値を求め、当該大判定画素領域M中の各
画素の階調値をその求めた最大階調値に置換すること
を、大判定画素領域Mを順次移行させながら全画素につ
いて行う影収縮処理手段。 (2)その影収縮処理後の画像データについて、大判定
画素領域M中で最も小さい階調値を求め、当該大判定画
素領域M中の各画素の階調値をその求めた最大階調値に
置換することを、大判定画素領域Mを順次移行させなが
ら全画素について行う影膨張処理手段。 (3)その影膨張処理後の画像データと前記画像メモリ
に記憶された原画像データとの階調差を各画素ごとに算
出する第1の差分処理手段。 (4)その差分処理後の各画素データを2値化して各画
素ごとに欠点の有無を判定する第1の2値化処理手段。 (5)その2値化処理で欠点とされた画素数をカウント
し、その画素数が一定値以上のとき欠陥有りとする第1
の欠陥判定処理手段。 (6)前記影収縮処理後の画像データと前記画像メモリ
に記憶された原画像データとの階調差を各画素ごとに算
出する第2の差分処理手段。 (7)その差分処理後の画素データについて、前記大判
定画素領域Mの画素数より少ない縦横所定画素数の小判
定画素領域Nごとにその中の各画素の階調値を平均化
調値に置換することを、小判定画素領域Nを順次移行さ
せながら全画素について行うスムージング処理手段。 (8)そのスムージング処理後の各画素データを2値化
して各画素ごとに欠点の有無を判定する第2の2値化処
理手段。 (9)その2値化処理で欠点とされた画素数をカウント
し、その画素数が一定値以上のとき欠陥有りとする第2
の欠陥判定処理手段。 (10)前記第1及び第2の欠陥判定処理手段の一方で
も欠陥有りと判定したとき製品を排除するための信号を
出力する排除信号出力手段。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】投光器からの光を製品に照射してその透過
    光又は反射光をイメージセンサで受光し、該イメージセ
    ンサからの各画素の階調値を画像メモリに記憶して画像
    解析処理することにより製品の欠陥の有無を検査する方
    法において、(1) 前記画像メモリに記憶された1画面の
    原画像データについて、縦横所定画素数の大判定画素領
    域Mごとにその中の最大の階調値を求め、当該大判定画
    素領域M中の各画素の階調値をその求めた最大階調値に
    置換することを、大判定画素領域Mを順次移行させなが
    ら全画素について行う影収縮処理と、(2) その影収縮処
    理後の画像データと前記画像メモリに記憶された原画像
    データとの階調差を各画素ごとに算出する差分処理と、
    (3) その差分処理後の画素データについて、前記大判定
    画素領域Mの画素数より少ない縦横所定画素数の小判定
    画素領域Nごとにその中の中間の階調値を求め、当該小
    判定画素領域N中の各画素の階調値をその求めた中間階
    調値に置換することを、小判定画素領域Nを順次移行さ
    せながら全画素について行うスムージング処理と、(4)
    そのスムージング処理後の各画素データを2値化して各
    画素ごとに欠点の有無を判定する2値化処理と、(5) そ
    の2値化処理で欠点とされた画素数をカウントし、その
    画素数が一定値以上のとき欠陥有りとする欠陥判定処理
    と、からなることを特徴とする製品の欠陥検査方法。
  2. 【請求項2】投光器からの光を製品に照射してその透過
    光又は反射光をイメージセンサで受光し、該イメージセ
    ンサからの各画素の階調値を画像メモリに記憶して画像
    解析処理することにより製品の欠陥の有無を検査する方
    法において、(1) 前記画像メモリに記憶された1画面の
    原画像データについて、縦横所定画素数の大判定画素領
    域Mごとにその中の最大の階調値を求め、当該大判定画
    素領域M中の各画素の階調値をその求めた最大階調値に
    置換することを、大判定画素領域Mを順次移行させなが
    ら全画素について行う影収縮処理と、(2) その影収縮処
    理後の画像データについて、大判定画素領域M中で最も
    小さい階調値を求め、当該大判定画素領域M中の各画素
    の階調値をその求めた最大階調値に置換することを、大
    判定画素領域Mを順次移行させながら全画素について行
    う影膨張処理と、(3) その影膨張処理後の画像データと
    前記画像メモリに記憶された原画像データとの階調差を
    各画素ごとに算出する第1の差分処理と、(4) その差分
    処理後の各画素データを2値化して各画素ごとに欠点の
    有無を判定する第1の2値化処理と、(5) その2値化処
    理で欠点とされた画素数をカウントし、その画素数が一
    定値以上のとき欠陥有りとする第1の欠陥判定処理と、
    (6) 前記影収縮処理後の画像データと前記画像メモリに
    記憶された原画像データとの階調差を各画素ごとに算出
    する第2の差分処理と、(7) その差分処理後の画素デー
    タについて、前記大判定画素領域Mの画素数より少ない
    縦横所定画素数の小判定画素領域Nごとにその中の中間
    の階調値を求め、当該小判定画素領域N中の各画素の階
    調値をその求めた中間階調値に置換することを、小判定
    画素領域Nを順次移行させながら全画素について行うス
    ムージング処理と、(8) そのスムージング処理後の各画
    素データを2値化して各画素ごとに欠点の有無を判定す
    る第2の2値化処理と、(9) その2値化処理で欠点とさ
    れた画素数をカウントし、その画素数が一定値以上のと
    き欠陥有りとする第2の欠陥判定処理と、からなること
    を特徴とする製品の欠陥検査方法。
  3. 【請求項3】前記第1及び第2の2値化処理を、1画面
    中の一定の検査範囲についてのみ実施することを特徴と
    する請求項2に記載の製品の欠陥検査方法。
  4. 【請求項4】投光器からの光を製品に照射してその透過
    光又は反射光をイメージセンサで受光し、該イメージセ
    ンサからの各画素の階調値を画像メモリに記憶して画像
    解析処理することにより製品の欠陥の有無を検査する製
    品の欠陥検査装置において、次の手段を備えたことを特
    徴とする。 (1) 前記画像メモリに記憶された1画面の原画像データ
    について、縦横所定画素数の大判定画素領域Mごとにそ
    の中の最大の階調値を求め、当該大判定画素領域M中の
    各画素の階調値をその求めた最大階調値に置換すること
    を、大判定画素領域Mを順次移行させながら全画素につ
    いて行う影収縮処理手段。 (2) その影収縮処理後の画像データについて、大判定画
    素領域M中で最も小さい階調値を求め、当該大判定画素
    領域M中の各画素の階調値をその求めた最大階調値に置
    換することを、大判定画素領域Mを順次移行させながら
    全画素について行う影膨張処理手段。 (3) その影膨張処理後の画像データと前記画像メモリに
    記憶された原画像データとの階調差を各画素ごとに算出
    する第1の差分処理手段。 (4) その差分処理後の各画素データを2値化して各画素
    ごとに欠点の有無を判定する第1の2値化処理手段。 (5) その2値化処理で欠点とされた画素数をカウント
    し、その画素数が一定値以上のとき欠陥有りとする第1
    の欠陥判定処理手段。 (6) 前記影収縮処理後の画像データと前記画像メモリに
    記憶された原画像データとの階調差を各画素ごとに算出
    する第2の差分処理手段。 (7) その差分処理後の画素データについて、前記大判定
    画素領域Mの画素数より少ない縦横所定画素数の小判定
    画素領域Nごとにその中の中間の階調値を求め、当該小
    判定画素領域N中の各画素の階調値をその求めた中間階
    調値に置換することを、小判定画素領域Nを順次移行さ
    せながら全画素について行うスムージング処理手段。 (8) そのスムージング処理後の各画素データを2値化し
    て各画素ごとに欠点の有無を判定する第2の2値化処理
    手段。 (9) その2値化処理で欠点とされた画素数をカウント
    し、その画素数が一定値以上のとき欠陥有りとする第2
    の欠陥判定処理手段。 (10)前記第1及び第2の欠陥判定処理手段の一方でも欠
    陥有りと判定したとき製品を排除するための信号を出力
    する排除信号出力手段。
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