JPH06257882A - 吸収式冷温水機 - Google Patents

吸収式冷温水機

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JPH06257882A
JPH06257882A JP4242893A JP4242893A JPH06257882A JP H06257882 A JPH06257882 A JP H06257882A JP 4242893 A JP4242893 A JP 4242893A JP 4242893 A JP4242893 A JP 4242893A JP H06257882 A JPH06257882 A JP H06257882A
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清春 曽根
Kazuyoshi Kuroyanagi
和好 黒柳
Kenji Onishi
健二 大西
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低冷却水温度のときでも電力が不要で、かつ
特別な部品を使用することなく短時間に冷房運転に入る
ことができる吸収式冷温水機の提供。 【構成】 吸収式冷温水機1は、吸収器11、溶液ポン
プ13、低温熱交換器15、高温熱交換器17、再生器
19、分離器21、低温再生器23、凝縮器25、蒸発
器33及び冷暖房切換弁35を具備している。吸収式冷
温水機1には制御装置37が設けられており、吸収式冷
温水機1は制御装置37の制御下に動作する。制御装置
37は、冷暖房切換弁35の切り換えも制御できる。吸
収式冷温水機1において、温度センサ71は、凝縮器2
5内の蒸気を冷却する冷却水の入口温度を検出できる。
温度センサ71の検出信号は制御装置37に入力され
る。制御装置37は、その検出信号を基に冷却水温度を
監視し、冷却水温度が所定の基準値より低いときに、前
記冷暖房切換弁35を開放して暖気運転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は吸収式冷温水機に係り、
特に冷却水温度が低いときの冷房運転における不具合を
改善した吸収式冷温水機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の吸収冷温水機は、例えば夏期に
は冷水を、冬季には温水を製造できる装置として提供さ
れている。
【0003】図7は、かかる従来の吸収冷温水機を示す
系統図である。
【0004】図7において、吸収式冷温水機は、主に、
吸収器111、溶液ポンプ113、低温熱交換器11
5、高温熱交換器117、再生器119、分離器12
1、低温再生器123、凝縮器125、冷媒制御弁13
1、蒸発器133、冷暖房切換弁135、制御装置13
7、及びリモコン139等を具備している。
【0005】また、この吸収式冷温水機には、クーリン
グタワー141が備えられている。このクーリングタワ
ー141は例えば円筒形状をしており、その円筒内に上
部より下部に向けて、ファン143、散水器145、充
填材147、水槽149と配置されている。そして、水
槽149下部には冷却ポンプ151が設けられており、
この冷却水ポンプ151の吐出口側は、配管157a、
吸収器111内の吸収冷却管153、凝縮器125内の
凝縮冷却管155、配管157bを介して散水器145
に連通接続されている。そして、水槽149の冷却水を
吸い込んだ冷却水ポンプ151は、その加圧冷却水を配
管157aに送り込む。これにより、冷却水は、吸収器
111内で吸収熱を奪い、次に凝縮器125内で凝縮熱
を奪った後に、散水器145から充填材147に散布さ
れるようになっている。また、水槽149には、ボール
タップ159、冷却水レベルセンサ161が設けられて
いる。配管157aには、排水弁163、電磁弁165
が設けられている。さらに、冷却水レベルセンサ161
の検出信号は制御装置137に入力されるようにしてあ
り、制御装置137の出力制御信号は電磁弁165に接
続されている。
【0006】冷房運転時には、上記吸収式冷温水機で
は、冷暖房切換弁135が閉じられているため、吸収器
111の稀溶液は、溶液ポンプ113により吸い込まれ
低温熱交換器115・高温熱交換器117で熱交換した
後に高温再生器119に供給される。高温再生器119
においてバーナー120により加熱された溶液は分離器
121に入り、分離器121において冷媒蒸気と吸収濃
溶液とに分離される。分離器121で分離された濃溶液
は、高温熱交換器117で稀溶液と熱交換した後、低温
再生器123・低温熱交換器115を経由して吸収器1
11の内部上部に供給される。吸収器111の内部に供
給された吸収濃溶液は、吸収冷却管153の表面を流下
しながら冷媒蒸気を吸収して稀溶液となる。このときに
発生する吸収熱は吸収冷却管153を流れる冷却水で除
去される。
【0007】また、上記分離器121で発生した冷媒蒸
気は、低温再生器123に導かれ、この低温再生器12
3において濃溶液を再度加熱して熱交換した後に凝縮器
125に導かれる。低温再生器123において濃溶液が
加熱されたことにより発生した蒸気も凝縮器125に導
かれる。この凝縮器125の内部には凝縮冷却管155
が設けてあり、この凝縮冷却管155に流れる冷却水と
熱交換を行って凝縮熱を放熱することにより、冷媒蒸気
が冷却されて凝縮液化される。前記凝縮器125におい
て液化された冷媒液は、冷媒比例弁131の開度に応じ
た流量で蒸発器133に導かれ蒸発器伝熱管127に散
布されて蒸発し、蒸発器伝熱管127に流れる水から蒸
発潜熱を奪う。これにより、蒸発器伝熱管127から冷
水を得ることができ、この冷水で冷房等を行うことがで
きる。
【0008】一方、暖房運転のときには、上記吸収式冷
温水機では、冷暖房切換弁135が開いているため、分
離器121の高温溶液は冷暖房切換弁135を介して吸
収器111に供給される。この吸収器111に供給され
た高温溶液で蒸発器伝熱管127が温められ、蒸発器伝
熱管127から温水を得ることができる。
【0009】ところで、上述したような吸収式冷温水機
において、冷暖房切換弁135を閉じて冷房運転を行う
場合、冷却水が低温度であると、冷房立ち上がり時に吸
収器111での吸収能力が増大する結果、冷媒が経路中
にて凍結して冷媒回路を閉塞し、これにより溶液濃度が
高まり、晶析や高温再生器の温度異常が発生して冷房不
良となる場合があった。これらを防止するために、従
来、例えば凍結防止弁を設けたり、あるいは吸収式冷温
水機の運転を停止する等の処置をしていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の吸収式冷温水機にあって、凍結防止弁等を設けるも
のは部品点数が多くなり、故障の原因や部品の費用がか
かる他、施工費もかかるという欠点があった。
【0011】また、上記従来の吸収式冷温水機にあっ
て、運転を停止するものは通常の冷房運転に入るのに時
間がかかるという欠点があった。
【0012】さらに、上記従来の吸収式冷温水機にあっ
て、クーリンダタワーにヒーターを設けるものは、ヒー
ターを別途付加する必要があるほか、電力消費量が多大
になるという欠点もあった。
【0013】本発明は、上述した欠点を解消し、低冷却
水温度のときでも電力が不要で、かつ特別な部品を使用
することなく短時間に冷房運転に入ることができる吸収
式冷温水機を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の吸収式冷温水機は、吸収器、溶液ポンプ、
低温熱交換器、高温熱交換器、再生器、分離器、低温再
生器、凝縮器、及び蒸発器を具備してなる吸収式冷温水
機において、前記凝縮器内の蒸気を冷却する冷却水の温
度を検出する温度センサと、前記再生器あるいは分離器
側の高温熱媒体を吸収器に導入する配管中に設けた制御
弁と、前記温度センサからの検出信号を取り込み、当該
検出信号による冷却水温度が所定の基準値より低いとき
に前記制御弁を開放制御する制御装置とを備えたことを
特徴とするものである。
【0015】また、前記配管は、前記分離器における高
温溶液か、あるいは高温蒸気を吸収器に導入できるよう
に配管することが望ましい。
【0016】さらに、前記制御弁は、比例開閉弁か、あ
るいはオンオフ弁で構成することが好適である。
【0017】
【作用】本発明は、凝縮器の冷媒蒸気を冷却する冷却水
温度を温度センサで監視しておき、この冷却水温度が所
定の基準値以下になったときに、制御弁を開放して、吸
収器内の溶液の温度を上昇させる。冷却水温度が所定の
基準値より高くなったときに、制御弁を閉じるようにし
ている。これにより、吸収器内の溶液の凍結等を防止し
ている。
【0018】
【実施例】以下、本発明について図示の実施例を参照し
て説明する。
【0019】図1ないし図3は本発明の吸収式冷温水機
の実施例を説明する図である。
【0020】まず、図1の構成図を参照して吸収式冷温
水機の構成を説明する。
【0021】図1において、吸収式冷温水機1には、ク
ーリングタワー4が付加されており、冷房時には、吸収
式冷温水機1からの放出される高温の冷却水がクーリン
グタワー4で冷却され、かつ低温となった冷却水が再び
吸収式冷温水機1に供給されているようになっている。
【0022】吸収式冷温水機1は、主に、吸収器11、
溶液ポンプ13、低温熱交換器15、高温熱交換器1
7、再生器19、分離器21、低温再生器23、凝縮器
25、冷媒制御弁31、蒸発器33、冷暖房切換弁(制
御弁)35、制御装置37、及びリモコン39等を具備
している。また、分離器21内の溶液を吸収器11内に
導く管路34内には冷暖房切換弁35が設けてあり、こ
の冷暖房切換弁35は制御装置37により開閉制御され
るようになっている。
【0023】また、上記クーリングタワー4は例えば円
筒形状をしており、図1に示すように、前記円筒内に上
部より下部に向けて、ファン43、散水器45、充填材
47、水槽49と配置されている。そして、前記水槽4
9下部には冷却ポンプ51が設けられており、この冷却
水ポンプ51の吐出口側は、配管57a、吸収器11内
の吸収冷却管53、凝縮器25内の凝縮冷却管55、配
管57bを介して散水器45に連通接続されている。ま
た、水槽49には、ボールタップ59、冷却水レベルセ
ンサ61が設けられている。配管57aには、排水弁6
3、電磁弁65が設けられている。さらに、冷却水レベ
ルセンサ61の検出信号は制御装置37に入力されるよ
うにしてあり、制御装置37の出力制御信号は電磁弁6
5に接続されている。
【0024】また、温度センサ71は、冷却水ポンプ5
1の吐出口側に設けてあり、前記凝縮器25内の蒸気を
冷却する冷却水の温度を検出できるようになっている。
この検出温度信号は、制御装置37に供給されている。
制御装置37は、前記検出温度信号を所定の基準値と比
較し、前記検出温度が基準値より低ければ、冷房運転時
でも冷暖房切換弁35を開放するようになっている。
【0025】このような実施例の作用を説明する。
【0026】図2は、本発明の吸収式冷温水機の実施例
を説明するためのフローチャートである。図3は、同実
施例の動作の説明図である。
【0027】冷房運転時には(ステップ201;Y)、
上記吸収式冷温水機では、制御装置37は冷房準備信号
をオンとし、電磁弁65を閉じる(ステップ202)。
ついで、制御装置37では、冷却水レベルセンサ61か
らの検出信号を基に、冷却水レベルが適正なら(ステッ
プ203;OK)、冷却ポンプ51を運転する(ステッ
プ204)。しかし、冷却水レベルが不適正なら(ステ
ップ203;NG):冷却ポンプ51をオフにする(ス
テップ205)。次に、冷暖房準備完了信号がOKか、
NGかを確認する。この冷暖房準備完了信号は、コイル
排水用電磁弁65が閉じていて、冷却水レベルセンサ6
1からの検出信号により水槽49の水位が正常で、かつ
冷暖房切換弁35が閉じているときに得られるものであ
り、前記各条件のすべてがOKでないときには(ステッ
プ206;NG)、冷房準備開始T分後かを判定し(ス
テップ207)、T分前であるならば(ステップ20
7;N)、再び冷房準備信号オンの処理に移行する(ス
テップ202)。しかし、T分経過していれば(ステッ
プ207;Y)、冷房切換異常とする(ステップ20
8)。
【0028】一方、前記各条件のすべてがOKのときに
は(ステップ206;OK)、冷房準備完了信号が例え
ば2分以上経過しているかを判定し(ステップ20
9)、2分経過していなければ(ステップ209;N
G)、冷房準備開始T分後かの判定に移行する(ステッ
プ207)。また、冷房準備完了信号が例えば2分以上
経過しているかを判定し(ステップ209)、2分経過
していれば(ステップ209;OK)、温度センサ71
からの検出信号を基に制御装置37では冷却水温度を判
定する(ステップ210)。
【0029】ここで、制御装置37では、図3に示すよ
うに冷却水の温度が所定の基準値、例えば9度以上であ
ると判定した場合には(ステップ210;ON)、直ち
に冷房運転に入る(ステップ211)。
【0030】この冷房運転は、下記のように実行され
る。すなわち、冷房時には、冷暖房切換弁35が閉じら
れているため、吸収器11の稀溶液は、溶液ポンプ13
により吸い込まれ低温熱交換器15・高温熱交換器17
で熱交換した後に高温再生器19に供給される。高温再
生器19においてバーナー20により加熱された溶液は
分離器21に入り、分離器21において冷媒蒸気と吸収
濃溶液とに分離される。分離器21で分離された濃溶液
は、高温熱交換器17で稀溶液と熱交換した後、低温再
生器23・低温熱交換器15を経由して吸収器11の内
部上部に供給される。吸収器11の内部に供給された吸
収濃溶液は、吸収冷却管53の表面を流下しながら冷媒
蒸気を吸収して稀溶液となる。このときに発生する吸収
熱は吸収冷却管53を流れる冷却水で除去される。
【0031】また、上記分離器21で発生した冷媒蒸気
は、低温再生器23に導かれ、この低温再生器23にお
いて濃溶液を再度加熱して熱交換した後に凝縮器25に
導かれる。低温再生器23において濃溶液が加熱された
ことにより発生した蒸気も凝縮器25に導かれる。この
凝縮器25の内部には凝縮冷却管55が設けてあり、こ
の凝縮冷却管55に流れる冷却水と熱交換を行って凝縮
熱を放熱することにより、冷媒蒸気が冷却されて凝縮液
化される。前記凝縮器25において液化された冷媒液
は、冷媒比例弁31の開度に応じた流量で蒸発器33に
導かれ蒸発器伝熱管35に散布されて蒸発し、蒸発器伝
熱管35に流れる水から蒸発潜熱を奪う。これにより、
蒸発器伝熱管27から冷水28を得ることができ、この
冷水28で冷房等を行うことができる。
【0032】しかしながら、制御装置37において、図
3に示すように冷却水の温度が所定の基準値、例えば8
度以下であると判定されたときには(ステップ210;
OFF)、低冷却水警報を出す(ステップ212)。そ
して、制御装置37は、冷暖房切換弁35を開き(ステ
ップ213)、ついで、冷却ポンプ51をオンとし(ス
テップ214)、暖気運転をする(ステップ215)。
そして、温度センサ71からの検出信号を基に、制御装
置37では、冷却水温度が所定の温度となるまで前記各
処理を繰り返し実行する(ステップ213〜215,ス
テップ216;OFF)。
【0033】冷却水温度が所定の基準値、例えば9度以
上となったときには(ステップ216;ON)、制御装
置37は、低冷却水警報を解除し(ステップ217)、
冷暖房切換弁35を閉じる(ステップ218)。そし
て、上述した冷房運転に入ることになる(ステップ21
1)。
【0034】また、暖房運転のときには(ステップ20
1;N)、上記吸収式冷温水機では、暖房準備信号をオ
ンとして排水電磁弁65を開き(ステップ221)、か
つ冷暖房切換弁35を開ける。これにより、暖房準備信
号が形成されて(ステップ222;OK)、暖房運転に
入ることができる(ステップ223)。すなわち、分離
器21の高温溶液は冷暖房切換弁35を介して吸収器1
1に供給される。この吸収器11に供給された高温溶液
で蒸発器伝熱管27が温められ、蒸発器伝熱管27から
温水28を得ることができる。ここで、暖房準備信号が
形成されないときには(ステップ222;NG)、暖房
準備開始から例えば20秒経過したかを判定する(ステ
ップ224)。そして、暖房準備開始から例えば20秒
経過したときには(ステップS224;Y)、暖房切換
異常を出す(ステップ225)。また、暖房準備開始か
ら例えば20秒経過しないときには(ステップS22
4;N)、暖房準備信号をオンにする処理に移行する
(ステップ221)。
【0035】なお、上記実施例では、冷暖房切換弁35
はオンオフ電磁弁で説明したが、例えば比例制御弁であ
ってもよい。
【0036】図4は、冷暖房切換弁35を比例制御弁で
構成した場合の弁開度と運転モードとの関係を示す特性
図である。
【0037】図4からも分かるように、冷暖房切換弁3
5が比例制御弁で構成された場合に、冷房運転のときに
は(冷房モード)、冷暖房切換弁35は全閉であり、暖
房運転のときには(暖房モード)、冷暖房切換弁35は
全開である。また、低冷却水温度のときには、1/2開
度とするようにしている。これにより、上記実施例と同
様な作用効果が得られる。また、上記実施例では、冷暖
房切換弁35を比例制御弁で構成し、かつ低冷却水運転
モードのときには、比例制御弁の弁開度を1/2開度と
して使用したが、これに限ることなく全閉以外の他の開
度であってもよい。
【0038】図5は、本発明の第3の実施例を示す系統
図である。
【0039】この第3の実施例は、分離器21の上部の
高温蒸気を吸収器11の下部に導入できるように管路7
3を設け、かつその管路73の途中に電磁制御弁35’
を設けたことに特徴があり、他の構成は第一の実施例
(図1)と全く同様である。したがって、同一要素には
同一の符号を付して構成、作用の説明を省略する。
【0040】図6は、上記第3の実施例の作用を説明す
るためのフローチャートである。
【0041】この実施例によれば、冷房がスタートする
と(ステップ300)、制御装置37では、まず、冷房
サイクルを形成させる(ステップ301)。ここで、冷
房サイクルが形成されると(ステップ301)、制御装
置37では、温度センサ71からの検出信号を基にした
冷却水温度が所定の基準値と比較され(ステップ30
2)、冷却水温度が所定の基準値より低いときに(ステ
ップ300;Y)、制御装置37は電磁制御弁35’を
開く(ステップ303)。これにより、分離器21内の
蒸気が吸収器11に導入されて、冷却水温度を上昇させ
る。そして、冷却水温度が所定の温度以上に達するま
で、この運転を継続する(ステップ303、ステップ3
04;N)。これにより、冷却水温度が一定の基準値以
上になったときに(ステップ304;Y)、電磁制御弁
35’を閉じて吸収器11への蒸気の導入を停止する
(ステップ305)。その後、通常の冷房運転に移行す
ることになる(ステップ306)。
【0042】一方、冷却水温度が基準値以上であるとき
には(ステップ302;N)、制御装置37は通常の冷
房運転に入る(ステップ307)。
【0043】このような実施例によっても、第一実施例
と同様な作用、効果を奏することができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、冷
却水温度を監視し、冷却水温度が所定の基準温度以下に
達したときに、高温側の熱媒体を吸収器に導入して冷却
水を温め、低冷却水温度の冷房運転時の運転立ち上げ時
間を短縮でき、かつ燃料消費に対するコストダウンが図
れる。
【0045】また、本発明施例では、特別な部品を使用
することがないので、部品点数の増加がなく、部品費、
施工費等をなくすことができ、かつ故障の原因となるこ
とがない。
【0046】さらに、本発明では、クーリンダタワーに
ヒーターを設ける必要がないため、電力消費量が多大に
なることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸収式冷温水機の実施例を示す図であ
る。
【図2】同実施例の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図3】同実施例の動作を説明するために使用する説明
図である。
【図4】同他の実施例の作用を説明するための説明図で
ある。
【図5】同他の実施例の系統図である。
【図6】同他の実施例の作用を説明するためのフローチ
ャートである。
【図7】従来装置の説明図である。
【符号の説明】
1 吸収式冷温水機 4 クーリングタワー 11 吸収器 13 溶液ポンプ 15 低温熱交換器 17 高温熱交換器 19 再生器 21 分離器 23 低温再生器 25 凝縮器 33 蒸発器 34 管路 35 冷暖房切換弁 35’ 電磁制御弁 37 制御装置 39 リモコン 71 温度センサ 73 管路
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収器、溶液ポンプ、低温熱交換器、高
    温熱交換器、再生器、分離器、凝縮器及び蒸発器を具備
    してなる吸収式冷温水機において、 前記凝縮器内の蒸気を冷却する冷却水の温度を検出する
    温度センサと、 前記再生器あるいは分離器側の高温熱媒体を吸収器に導
    入する配管中に設けた制御弁と、 前記温度センサからの検出信号を取り込み、当該検出信
    号による冷却水温度が所定の基準値より低いときに前記
    制御弁を開放制御する制御装置とを備えたことを特徴と
    する吸収式冷温水機。
  2. 【請求項2】 前記配管は、前記分離器における高温溶
    液を吸収器に導入できるように配管されたことを特徴と
    する請求項1記載の吸収式冷温水機。
  3. 【請求項3】 前記配管は、前記分離器における高温蒸
    気を吸収器に導入できるように配管されたことを特徴と
    する請求項1記載の吸収式冷温水機。
  4. 【請求項4】 前記制御弁は、比例開閉弁であることを
    特徴とする請求項1記載の吸収式冷温水機。
  5. 【請求項5】 前記制御弁は、オンオフ弁であることを
    特徴とする請求項1記載の吸収式冷温水機。
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JPH05231742A (ja) * 1992-02-19 1993-09-07 Yazaki Corp 吸収式冷温水機

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