JPH0625758Y2 - 管結合金具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、流体等の配管の結合金具に関するものであ
る。

（従来の技術） 配管の結合金具は、従来より第６図のようなものが知ら
れている。この結合金具は袋ナットａと、一端につばｃ
を有する管金具ｂとで構成されていて、管金具ｂを配管
ｈに接続した後袋ナットａで配管ｉをねじしめ両配管ｈ
ｉを連結する構造となっている。そしてこの金具を最初
に配管ｈに取り付けるには、管金具ｂの周面に設けてあ
る平行な溝ｊにスパナーをかけて管金具ｂを回しねじ締
めて取り付けている。

（考案が解決しようとする問題点） このような管金具ｂを用いて配管を結合する場合、上述
するようにあらかじめ配管に管金具ｂを接続することに
なるが、その際管金具ｂの溝ｊに側方からスパナーをは
めて配管ｈにねじこむのであるが、スパナーをラチエッ
ト式などあって一般の作業にはさしつかえることもない
が、多数の管金具を配管に取り付けるような場合、例え
ば消化器などの組み立て工程等配管製品の量産を必要と
するものにあっては、スパナーによる管側方からのねじ
こみ作業は非能率的で作業員も疲労する。

この考案は、こうした量産製品に採用して作業能率の向
上に役立つ管結合金具を提供するものである。

（問題点を解決するための手段） 考案の（１）を第１図〜第４図に掲げる実施例によって
説明す。すなわち底部２に穴３のあいた袋ナット１と、
一端につば５を有する管金具４とで構成し、管金具４を
袋ナット１の穴３に差し込んで袋ナット１の底部２内の
穴３の端面にて管金具４のつば５を拘束し、配管（図示
省略第６図ｈ参照）と管金具４とを結合する管結合金具
において、管金具４にはその外周に角形部６を形成し、
袋ナット１の穴３はこの管金具４の角形部６にはめあう
形状とする管結合金具である。

角形部６はこの実施例では六角形であるが単なる角形の
突出であってもよい。

（作用） この管結合金具を配管に取り付けるに当たって、第３
図、第４図のように、袋ナット１の角形部の穴３に、管
金具４の角形部６をはめあう、そしてインパクトレンチ
を用い、袋ナット１にこのインパクトレンチをはめて管
金具４を配管にねじこみ結合する。インパクトレンチは
管金具４と同軸方向より袋ナット１にはめるようになっ
い。

このようにインパクトレンチを用いて、管の軸方向から
取り付けることによって楽な作業で配管に取り付けられ
る。しかる後第１図のように、管金具４のつば５を袋ナ
ット１の低部２で拘束して、管金具４を他方の配管に接
続すれば、両配管はこの管結合金具によって結合するこ
とができる。

次に考案の（２）を第５図に掲げる実施例によって説明
する。すなわち前考案（１）において、袋ナットの底部
の穴は円形とし、管金具はつばのみその外周を角形にす
る構造であって、７は袋ナット８は管金具で、袋ナット
７の底部９の穴１０は円形で、管金具８のつば１１は角
形である。

（作用） この管結合金具を用いて、一方の配管にこの金具を接続
するには、袋ナット７を右方に後退させて、管金具８の
つば１１を露出させ、このつば１１にインパクトレンチ
をはめて一方の配管にこの金具をねじこみ取り付ける。

（考案の効果） この考案１、２共管金具に僅かな改良を施すことによっ
て、非能率な管側方からかけるスパナーにかえて、イン
パクトレンチのように管軸方向のねじ締め機を採用で
き、配管にこの管結合金具を楽に取り付けられる。各種
機器の配管関係の製品の生産性を向上できる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図はこの考案の（１）の管結合金具の一実
施例で、第１図は側面図、第２図は袋ナット１のみ底面
図、第３図は管金具の配管への取り付け態様を示す側面
図、第４図は第３図の右平面図、第５図は考案（２）の
管結合金具の一実施例を示す平面図で使用時の態様を示
す、第６図は従来の管結合金具を示す側面図である。 １，７…袋ナット、４，８…管金具 ５，１１…つば

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】底部に穴のあいた袋ナットと、一端につば
   を有する管金具とで構成し、管金具を袋ナットの穴に差
   し込んで袋ナットの底部内の穴端面にて管金具のつばを
   拘束し、配管と管金具とを結合する管結合金具におい
   て、管金具にはその外周に角形部を形成し、袋ナットの
   穴はこの管金具の角形部にはめあう形状とする管結合金
   具。
2. 【請求項２】袋ナットの底部の穴は円形とし、管金具は
   つばのみその外周を角形に形成する請求項１記載の管結
   合金具。