JPH06257409A - 潤滑油装置 - Google Patents

潤滑油装置

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JPH06257409A
JPH06257409A JP4285793A JP4285793A JPH06257409A JP H06257409 A JPH06257409 A JP H06257409A JP 4285793 A JP4285793 A JP 4285793A JP 4285793 A JP4285793 A JP 4285793A JP H06257409 A JPH06257409 A JP H06257409A
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JP
Japan
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lubricating oil
oil
bearing cover
intake filter
bearing
Prior art date
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Pending
Application number
JP4285793A
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English (en)
Inventor
Yutaka Sato
豊 佐藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、粉塵の潤滑油系統内への混
入を未然に防止し、潤滑油の清浄度維持や劣化防止およ
びオイルフラッシングの工期短縮可能な潤滑油装置を得
ることである。 【構成】 本発明は、タービン・発電機等回転機器の潤
滑油装置にあって、潤滑を行う軸受け部分に設置されて
いる軸受けを保護している軸受けカバーと、この軸受け
カバーにあけられた孔と、この孔に気密に接続された吸
気フィルター装置とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タービン・発電機等回
転機器の潤滑油装置に係り、特に据え付け時や運転時、
定期点検時における潤滑油の清浄度維持や劣化防止を図
ることのできる潤滑油装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、高速で回転するタービン・発電
機等の回転機器では、回転するローターと、このロータ
ーの軸受け部は、潤滑油で形成される薄い油膜でその間
隙を維持し、この潤滑油の油膜でローターはなめらかに
回転する。
【0003】そのため、潤滑油系統内に有害な異物や不
要物が存在すると、軸受けを損傷させたり、例えばター
ビンローターの振動を増大させたり発電機ローターの振
動を増大させたりすることから、タービン・発電機等回
転機器として充分機能しなくなる。また、この有害な異
物や不要物は、長期間の潤滑油の循環使用により潤滑油
系統内にある各種部品を早く摩耗させ寿命を短くする上
に潤滑油の劣化も助長する。
【0004】これら有害な異物や不要物は、一般に潤滑
油系統を構成している配管の溶接による溶接スパッタや
酸化スケールであったり、建設時に現場に多量に浮遊す
る粉塵であったりする。この様な粉塵は、配管内部に混
入する事が非常に多い。この様な潤滑油系統内の有害な
異物や不要物を除去するために、通油による洗浄(以下
オイルフラッシングと称する)を実施している。
【0005】従来技術では、効果的に有害な異物や不要
物を除去しオイルフラッシングの効果を高めるために、
油温の上昇及び降下、空気注入による流れの変動、バイ
ブレーターまたはハンマリングによる加振、ジェット洗
浄等を採用している。更にこれらに加えて、潤滑油の定
格流量以上の高速流によるオイルフラッシングも採用し
ている。
【0006】この様なオイルフラッシング方法を実施す
ることにより潤滑油系統内の有害な異物や不要物が流れ
出すことになる。この流れ出した有害な異物や不要物
は、適所に設置されたフィルターやストレーナーや磁石
で捕獲・回収される。また、有害な異物や不要物の潤滑
油系統内の再循環を極力抑えるために、仮設のストレー
ナーを適所に設置したり、油タンクを清掃したり、油清
浄装置やフィルターシステムを充分に活用したりする。
【0007】また、オイルフラッシング後の通常的運転
においては、本設備としての油清浄装置やフィルターシ
ステムにより有害な異物や不要物の潤滑油系統内の再循
環を極力抑えるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような方法をとっても、まだ次のような問題がある。す
なわち通常の潤滑油系統の運転であってもオイルフラッ
シングであっても、潤滑油装置運転中は、非凝縮ガスの
抽出を目的としてガス抽出機を運転するので、軸受け潤
滑油部分が大気圧に対して負圧になっている。このこと
から、通常の潤滑油系統の運転においては、ロータと軸
受けカバーの間隙を通って軸受け部の間隙から大気中の
有害な粉塵が潤滑油系統内に入り込むことになる。通
常、定検までの運転期間が長いため相当量の粉塵が潤滑
油系統内に堆積され、長期間の潤滑油の循環により潤滑
油系統内にある各種部品を早く摩耗させ寿命を短くする
上に潤滑油の劣化も助長し、油清浄装置の点検・清掃や
フィルターの交換・清掃も必要となる。
【0009】また、オイルフラッシング時においては、
通常一般的には、タービン・発電機等回転機器の周辺の
設備の据え付け工事も併行して行われているため通常運
転時に比べ大気中の有害な粉塵は多量であることから、
おのずと潤滑油系統内に入り込む大気中の有害な粉塵の
量も多量となる。そのため、これら有害な粉塵の侵入を
許しながらオイルフラッシング作業を行っていたため、
オイルフラッシングの工期短縮を困難としていた。
【0010】本発明は、上記した事情に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、潤滑油系統の運転や
オイルフラッシングにおいて大気中の有害な粉塵が潤滑
油系統内へ混入してから捕獲・除去するのではなく、潤
滑油系統内への混入を未然に防止し、潤滑油の清浄度維
持や劣化防止及びオイルフラッシングの工期短地を目的
とした潤滑油装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述のごとき課題を解決
する手段として、タービン・発電機等回転機器の運転中
にあっては潤滑油装置と外気が連通する箇所からの空気
の流入を減少させるため、軸受けカバーに吸気フィルタ
ー装置を設け、清浄な空気を軸受けカバー内に取り入れ
れば良い。
【0012】また、建設中あるいは定期点検におけるオ
イルフラッシング等にあっては軸受けカバーとローター
との間隙等潤滑油装置と外気とが連通する箇所をシール
し、気密を保ちながら吸気フィルター装置のみより吸気
を行えば良い。
【0013】
【作用】本発明では、潤滑油系統運転やオイルフラッシ
ングにおいて、軸受潤滑油部分が大気圧に対して負圧に
なっても、吸気フィルター装置を通して大気を吸い込む
ことができるため、吸気フィルター装置で潤滑油系統に
有害な大気中の粉塵を捕獲することができる。
【0014】従って、潤滑油系統運転においても、一般
に有害な粉塵が多量となるオイルフラッシング時におい
ても、潤滑油系統内への有害な粉塵の混入を未然に防止
できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は本発明の一実施例を示す斜視図、図2は
本発明を最も顕著に示す部分の断面図、図3は本発明の
オイルフラッシングにおける油切り部分のシール状態の
一実施例を示す断面図である。
【0016】図1、図2において、1は軸受けカバー、
2は吸気フィルター装置、3は吸気フィルター、4は空
気溜まりである。吸気フィルター装置2は、軸受けカバ
ー1にあけられた孔にねじ込みや溶接等により気密に取
り付けられている。また、吸気フィルター装置2には、
吸気フィルター3と吸気フィルター3の軸受けカバー接
続側に空気溜まり4が設けられている。吸気フィルター
3と空気溜まり4の間には網状のものあるいは他の形状
をした吸気フィルター3の落下防止(図示しない)が設
けられている。
【0017】図3において、5はローター、6は油切
り、7は油切り6の外気側、8は油切り6の潤滑油側、
9はOリングを示す。Oリング9は、ローター5と油切
り6の外気側7の間隙をシールするように取り付けられ
ており、油切り6の外気側7と油切り6の潤滑油側8は
連通せず気密に保たれている。
【0018】潤滑油系統運転やオイルフラッシングによ
り軸受け潤滑油部分が大気圧に対し負圧であることか
ら、大気は吸気フィルター装置2を通過して軸受けカバ
ー1の内側に入る。その際、大気中の有害な粉塵は吸気
フィルター3で捕獲され、有害な粉塵が除去された清浄
な空気が、空気溜まり4を通って軸受けカバー1の内側
に入る。すなわち、次の事が言える。
【0019】(1)通常の潤滑油系統の運転において
は、軸受け潤滑油部分が大気圧に対し負圧であることか
ら、大気は吸気フィルター装置2を通過して軸受けカバ
ー1の内側に入る。その際、大気中の有害な粉塵は吸気
フィルター3で捕獲され、有害な粉塵が除去された清浄
な空気が、空気溜まり4を通って軸受けカバー1の内側
に入ることになることから、潤滑油系統内に有害な粉塵
の混入を未然に防止できる。
【0020】(2)オイルフラッシング時においては、
ローターが停止していることが多いことから、より一層
吸気フィルター装置2の効果を高めるため、オイルフラ
ッシングに先だって、軸受けカバーとタービンロータの
間隙部や、油切りとタービンロータの間隙部等有害な粉
塵類の混入する恐れのある部分については、例えば軸受
けカバーとタービンローターの間隙部はシールテープに
より(図示しない)、また例えば、油切りとタービンロ
ータの間隙部は図3に示す様にOリング9等により潤滑
油装置と外気との連通を遮断し気密を保たせる。その結
果、オイルフラッシングで軸受け潤滑油部分が大気圧に
対し負圧であることから、大気は吸気フィルター装置2
のみを通過して軸受けカバー1の内側に入ることにな
る。その際、大気中の有害な粉塵は吸気フィルター3で
捕獲され、有害な粉塵が除去された清浄な空気が、空気
溜まり4を通って軸受けカバー1の内側に入ることにな
ることから、潤滑油系統内に有害な粉塵の混入を未然に
防止できる。
【0021】以上説明したように、潤滑油系統運転やオ
イルフラッシングによって軸受け潤滑油部分が大気圧に
対して負圧になることによる潤滑油系統内への大気中の
有害な粉塵の混入は、吸気フィルター装置2により潤滑
油系統内へ混入する前に、未然に防止できる。
【0022】また、オイルフラッシングでは、吸気フィ
ルター装置2により潤滑油系統内へ大気中の有害な粉塵
の混入が、未然に防止できるのでオイルフラッシング期
間の短縮が計れる。
【0023】なお、以上説明した実施例では、吸気フィ
ルター装置2は軸受けカバー1に1台設置しているが、
数台設置してもよい。また、説明した実施例では、吸気
フィルター装置2と軸受けカバー1を別々に準備したも
のを気密に接続しているが、吸気フィルター装置2と軸
受カバー1を一体型あるいは、軸受けカバー1に吸気フ
ィルター装置2を組み込んだ形態をとってもよい。
【0024】さらに、吸気フィルター3の汚れや目詰ま
り等フィルター効率低下による吸気フィルター3の交換
を効率的に行うため、吸気フィルター装置2と軸受けカ
バー1の間に弁等仕切を設け、吸気フィルター3の交換
時一時的にこの弁等仕切を閉じて大気中の有害な粉塵の
潤滑油系統への混入を最小限にとどめることも有効な手
段である。潤滑油系統内への大気中の有害な粉塵の混入
防止をより効果的にするため、吸気フィルター装置2に
設置の吸気フィルター3を一層もしくは数層としてもよ
い。オイルフラッシングにおいては、本設備の軸受けカ
バーではなく、以上説明した効果を持ち合わせた仮設の
カバーを代用品としてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、軸
受けカバーの孔に気密に吸気フィルター装置が接続され
ているので、潤滑油系統運転やオイルフラッシングによ
って軸受け潤滑油部分が大気圧に対して負圧になっても
吸気フィルター装置で大気中の有害な粉塵を捕獲でき
る。
【0026】従って、潤滑油系統内への大気中の有害な
粉塵の混入を未然に防止し、潤滑油の劣化を防止し、潤
滑油の清浄度が維持できる信頼性の向上した潤滑油装置
を提供することができると同時に、建設あるいは定期点
検におけるオイルフラッシングの工期短縮が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図
【図2】本発明を最も顕著に示す部分の断面図
【図3】本発明のオイルフラッシングにおける油切り部
分のシール状態の一実施例を示す断面図
【符号の説明】
1…軸受けカバー、2…吸気フィルター装置、3…吸気
フィルター、4…空気溜まり、5…ローター、6…油切
り、7…油切り6の外気側、8…油切り6の潤滑油側、
9…Oリング。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タービン・発電機等回転機器の潤滑油装
    置にあって、潤滑を行う軸受け部分に設置されている軸
    受けを保護している軸受けカバーと、この軸受けカバー
    にあけられた孔と、この孔に気密に接続された吸気フィ
    ルター装置とからなる潤滑油装置。
  2. 【請求項2】 上記潤滑油装置にあって、軸受けカバー
    と回転子の間隙や油切りと回転子の間隙等潤滑油装置と
    外気とが回転機器運転中あるいは停止中に連通する箇所
    をシールし、気密を保って潤滑油系統のフラッシングを
    行う事を特徴とする請求項1に記載の潤滑油装置。
JP4285793A 1993-03-03 1993-03-03 潤滑油装置 Pending JPH06257409A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4285793A JPH06257409A (ja) 1993-03-03 1993-03-03 潤滑油装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4285793A JPH06257409A (ja) 1993-03-03 1993-03-03 潤滑油装置

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JPH06257409A true JPH06257409A (ja) 1994-09-13

Family

ID=12647701

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4285793A Pending JPH06257409A (ja) 1993-03-03 1993-03-03 潤滑油装置

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JP (1) JPH06257409A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3699413A3 (en) * 2013-07-07 2020-12-09 United Technologies Corporation Fan drive gear system manifold radial tube filters

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