JPH0625719A - 高炉の吹抜け防止方法 - Google Patents
高炉の吹抜け防止方法Info
- Publication number
- JPH0625719A JPH0625719A JP18102692A JP18102692A JPH0625719A JP H0625719 A JPH0625719 A JP H0625719A JP 18102692 A JP18102692 A JP 18102692A JP 18102692 A JP18102692 A JP 18102692A JP H0625719 A JPH0625719 A JP H0625719A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blast furnace
- blowoff
- furnace
- sensor
- blow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Manufacture Of Iron (AREA)
- Blast Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高炉の吹抜けを事前に予知して、それを防止
する方法を提供する。 【構成】 高炉1のシャフト部2の円周方向に複数の振
動センサー3を均等に配設し、振動値を計測して、振動
値が一定値を超えたとき減風することを特徴とする高炉
の吹抜け防止方法。振動センサー3に代えて音響センサ
ー3’を設けて、音圧レベルが一定値を超えたとき減風
することにより吹抜けを防止することもできる。 【効果】 吹抜け発生前の兆候を早期且つ確実に検知で
きるので、吹抜けを防止することができる。センサーを
炉外に取り付けることができるので、センサーの維持コ
ストが安価となる。
する方法を提供する。 【構成】 高炉1のシャフト部2の円周方向に複数の振
動センサー3を均等に配設し、振動値を計測して、振動
値が一定値を超えたとき減風することを特徴とする高炉
の吹抜け防止方法。振動センサー3に代えて音響センサ
ー3’を設けて、音圧レベルが一定値を超えたとき減風
することにより吹抜けを防止することもできる。 【効果】 吹抜け発生前の兆候を早期且つ確実に検知で
きるので、吹抜けを防止することができる。センサーを
炉外に取り付けることができるので、センサーの維持コ
ストが安価となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高炉の吹抜けを事前に
予知して、それを防止する方法に関するものである。
予知して、それを防止する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、高炉操業において、装入原料の
降下状態を管理することが重要で、炉下部から一定量の
熱風を送り、炉上部から一定スピードで装入原料を降下
させ、熱バランスを保つことが必要である。即ち、高炉
内部では炉上部から装入された鉄鉱石等の装入原料が下
降する間に、段階的に昇温、還元、溶融等の各過程を経
て全体の熱的バランスが保たれる。
降下状態を管理することが重要で、炉下部から一定量の
熱風を送り、炉上部から一定スピードで装入原料を降下
させ、熱バランスを保つことが必要である。即ち、高炉
内部では炉上部から装入された鉄鉱石等の装入原料が下
降する間に、段階的に昇温、還元、溶融等の各過程を経
て全体の熱的バランスが保たれる。
【0003】高炉炉内で吹抜けやスリップが発生する
と、装入原料が上記過程を経ずに落下し、また、ガスの
保有する熱エネルギーが利用されないまま炉外に放出さ
れるため、熱バランスがくずれ、高炉炉内が冷え炉況不
調の原因になることが多い。
と、装入原料が上記過程を経ずに落下し、また、ガスの
保有する熱エネルギーが利用されないまま炉外に放出さ
れるため、熱バランスがくずれ、高炉炉内が冷え炉況不
調の原因になることが多い。
【0004】吹抜けやスリップの発生を検出するものと
して、特開平1−319614号公報および特開平2−
50905号公報が公開されている。前者は、ストック
ライン下の異なる深さにガスサンプラーを設けて、ガス
分析を行い、これら深さのガス利用率の座標が、危険領
域に入ったときをスリップ発生の兆候と判断するもので
ある。後者は、バッチ装入間でのサウンジングウエイト
の埋込み深さを測定し、そのレベル差が所定値を超えた
ときスリップと判定し、また、レベル差が所定値以下
で、且つ炉頂ガス温度急上昇したときに吹抜けと判定す
るものである。
して、特開平1−319614号公報および特開平2−
50905号公報が公開されている。前者は、ストック
ライン下の異なる深さにガスサンプラーを設けて、ガス
分析を行い、これら深さのガス利用率の座標が、危険領
域に入ったときをスリップ発生の兆候と判断するもので
ある。後者は、バッチ装入間でのサウンジングウエイト
の埋込み深さを測定し、そのレベル差が所定値を超えた
ときスリップと判定し、また、レベル差が所定値以下
で、且つ炉頂ガス温度急上昇したときに吹抜けと判定す
るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
1−319614号公報の方法は、炉内に挿入するガス
サンプラーの寿命が短くコストがかかること、また早期
に検知しようとすれば、高さ方向に多数のガスサンプラ
ーを設置しなければならず、それだけ維持コストが多く
かかるという問題点がある。特開平2−50905号公
報の方法は、その方法の性格上、スリップおよびガス抜
けの兆候の検知が遅くなるという問題点がある。
1−319614号公報の方法は、炉内に挿入するガス
サンプラーの寿命が短くコストがかかること、また早期
に検知しようとすれば、高さ方向に多数のガスサンプラ
ーを設置しなければならず、それだけ維持コストが多く
かかるという問題点がある。特開平2−50905号公
報の方法は、その方法の性格上、スリップおよびガス抜
けの兆候の検知が遅くなるという問題点がある。
【0006】本発明は、センサーの維持コストも安価
で、早期に吹抜けの兆候を検出することのできる方法を
提供することを目的とするものである。
で、早期に吹抜けの兆候を検出することのできる方法を
提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
目的を達成しようとするもので、その一つは、高炉のシ
ャフト部の円周方向に複数の振動センサーを均等に配設
し、振動値を計測して、振動値が一定値を超えたとき減
風することにより、吹抜けを防止するものである。
目的を達成しようとするもので、その一つは、高炉のシ
ャフト部の円周方向に複数の振動センサーを均等に配設
し、振動値を計測して、振動値が一定値を超えたとき減
風することにより、吹抜けを防止するものである。
【0008】他の一つは、上記振動サンサーに替えて、
音響センサーをシャフト部に配設し、音圧レベルを測定
して、音圧レベルが一定値を超えたとき減風することに
より、吹抜けを防止するものである。
音響センサーをシャフト部に配設し、音圧レベルを測定
して、音圧レベルが一定値を超えたとき減風することに
より、吹抜けを防止するものである。
【0009】
【作用】高炉シャフト部の円周方向に配設した複数の振
動センサーまたは、音響センサーを複数配設して炉内を
計測することにより、吹抜け前に発生する炉内原料の崩
れから発する振動または音圧を検知することができる。
そして、検知したら、ただちに減風することにより吹抜
けを防止することができる。
動センサーまたは、音響センサーを複数配設して炉内を
計測することにより、吹抜け前に発生する炉内原料の崩
れから発する振動または音圧を検知することができる。
そして、検知したら、ただちに減風することにより吹抜
けを防止することができる。
【0010】高さ方向および周方向に振動センサー等を
複数段設ければ、吹抜け兆候の発生箇所を正確且つ早期
に検出することができる。振動センサー等は炉外周に設
置できるから、センサーの寿命が延び、維持コストが安
価となる。
複数段設ければ、吹抜け兆候の発生箇所を正確且つ早期
に検出することができる。振動センサー等は炉外周に設
置できるから、センサーの寿命が延び、維持コストが安
価となる。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を以下に詳細に説明する。図
1は、センサーによる炉内の吹抜けの兆候を検知する方
法のブロック図である。図において、1は高炉、2は、
高炉1のシャフト部2の外壁に設けられた振動センサー
3または音響センサー(エコーステックエミッションセ
ンサー:Acoustic Emission Sensorも含まれる)3' で
ある。振動センサー3または音響センサー3' は、シャ
フト部2の円周方向を4等分した位置に配置され、これ
らのセンサー3、3' が、シャフト部2の高さ方向に1
0段配置されている。
1は、センサーによる炉内の吹抜けの兆候を検知する方
法のブロック図である。図において、1は高炉、2は、
高炉1のシャフト部2の外壁に設けられた振動センサー
3または音響センサー(エコーステックエミッションセ
ンサー:Acoustic Emission Sensorも含まれる)3' で
ある。振動センサー3または音響センサー3' は、シャ
フト部2の円周方向を4等分した位置に配置され、これ
らのセンサー3、3' が、シャフト部2の高さ方向に1
0段配置されている。
【0012】振動センサー3または音響センサー3
' は、図2に示すように、側壁煉瓦11内に埋め込まれ
た冷却板10の端板10aに−端板10aは高炉の鉄皮
12の外に露出している。−取付けられている。センサ
ー3、3' の計測値は、A/D変換器4を介して演算器
5に送信される。演算器5には、各段の円周方向の偏差
演算手段と各段の円周方向各位置の振動または音圧の推
移グラフ作成手段を有している。
' は、図2に示すように、側壁煉瓦11内に埋め込まれ
た冷却板10の端板10aに−端板10aは高炉の鉄皮
12の外に露出している。−取付けられている。センサ
ー3、3' の計測値は、A/D変換器4を介して演算器
5に送信される。演算器5には、各段の円周方向の偏差
演算手段と各段の円周方向各位置の振動または音圧の推
移グラフ作成手段を有している。
【0013】円周方向の偏差演算手段では、次の演算が
行われる。 (1)測定時刻毎に各段の円周方向の振動値(振動幅)
または音圧レベルを求める。 (2)(1)で求めた振動値または音圧レベルが、設定
値より大きいか否かの判定を行う。 (3)大きい場合は、表示器6に減風量の表示がされ、
警報が出される。または、図示しない送風制御弁に減風
の指示が出される。なお、減風量は、そのときの炉況に
よって3〜5%の間の数値が設定される。
行われる。 (1)測定時刻毎に各段の円周方向の振動値(振動幅)
または音圧レベルを求める。 (2)(1)で求めた振動値または音圧レベルが、設定
値より大きいか否かの判定を行う。 (3)大きい場合は、表示器6に減風量の表示がされ、
警報が出される。または、図示しない送風制御弁に減風
の指示が出される。なお、減風量は、そのときの炉況に
よって3〜5%の間の数値が設定される。
【0014】推移グラフ作成手段では、円周方向各位置
別の推移が同一のグラフに作画される。作画されたグラ
フは表示器6に表示することができ、必要あれば図示し
ないプリンターでプリントアウトすることができる。図
3は、安定操業時のある段の振動センサー振動値の推移
グラフの例であり、図4は、吹抜けの兆候が現れたとき
のある段の推移グラフの例である。
別の推移が同一のグラフに作画される。作画されたグラ
フは表示器6に表示することができ、必要あれば図示し
ないプリンターでプリントアウトすることができる。図
3は、安定操業時のある段の振動センサー振動値の推移
グラフの例であり、図4は、吹抜けの兆候が現れたとき
のある段の推移グラフの例である。
【0015】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているか
ら、吹抜け発生前の兆候を早期且つ確実に検知できるの
で、吹抜けを防止することができる。また、センサーを
炉外に取り付けることが出来るので、センサーの維持コ
ストが安価となる。従って、吹抜けによる減産を防ぎ、
安定な炉況を維持することができる。
ら、吹抜け発生前の兆候を早期且つ確実に検知できるの
で、吹抜けを防止することができる。また、センサーを
炉外に取り付けることが出来るので、センサーの維持コ
ストが安価となる。従って、吹抜けによる減産を防ぎ、
安定な炉況を維持することができる。
【図1】センサーによる炉内の吹抜けの兆候を検知する
方法のブロック図である。
方法のブロック図である。
【図2】センサーの取付け状態を示す図である。
【図3】安定操業時のある段の振動センサー振動値の推
移グラフである。
移グラフである。
【図4】吹抜けの兆候が現れたときのある段の推移グラ
フである。
フである。
1 炉体 2 シャフト部 3 振動センサー 3' 音響センサー 4 演算器 6 表示器 10 冷却板 10a 端板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸本 純幸 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 高炉のシャフト部の円周方向に複数の振
動センサーを均等に配設し、振動値を計測して、振動値
が一定値を超えたとき減風することを特徴とする高炉吹
抜け防止方法。 - 【請求項2】 高炉のシャフト部の円周方向に複数の音
響センサーを均等に配設し、音圧レベルを測定して、音
圧レベルが一定値を超えたとき減風することを特徴とす
る高炉吹抜け防止方法。 - 【請求項3】 振動センサーを炉外周に、設けることを
特徴とする請求項1記載の高炉吹抜け防止方法。 - 【請求項4】 音響センサーを炉外周に、設けることを
特徴とする請求項1記載の高炉吹抜け防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18102692A JPH0625719A (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 高炉の吹抜け防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18102692A JPH0625719A (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 高炉の吹抜け防止方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0625719A true JPH0625719A (ja) | 1994-02-01 |
Family
ID=16093472
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18102692A Pending JPH0625719A (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 高炉の吹抜け防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0625719A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9307869B2 (en) | 2013-04-26 | 2016-04-12 | Mgnt Products Group Llc | Integrated bonding flange support disk for prefabricated shower tray |
WO2022201717A1 (ja) * | 2021-03-23 | 2022-09-29 | Jfeスチール株式会社 | 溶銑滓高さ検出方法および溶銑滓高さ検出装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4825616A (ja) * | 1971-08-06 | 1973-04-03 |
-
1992
- 1992-07-08 JP JP18102692A patent/JPH0625719A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4825616A (ja) * | 1971-08-06 | 1973-04-03 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9307869B2 (en) | 2013-04-26 | 2016-04-12 | Mgnt Products Group Llc | Integrated bonding flange support disk for prefabricated shower tray |
US9771713B2 (en) | 2013-04-26 | 2017-09-26 | Mgnt Products Group Llc | Integrated bonding flange support disk for prefabricated shower tray |
WO2022201717A1 (ja) * | 2021-03-23 | 2022-09-29 | Jfeスチール株式会社 | 溶銑滓高さ検出方法および溶銑滓高さ検出装置 |
JPWO2022201717A1 (ja) * | 2021-03-23 | 2022-09-29 |
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