JPH06271916A - 高炉内スラグレベルの測定方法 - Google Patents
高炉内スラグレベルの測定方法Info
- Publication number
- JPH06271916A JPH06271916A JP8023693A JP8023693A JPH06271916A JP H06271916 A JPH06271916 A JP H06271916A JP 8023693 A JP8023693 A JP 8023693A JP 8023693 A JP8023693 A JP 8023693A JP H06271916 A JPH06271916 A JP H06271916A
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- JP
- Japan
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- furnace
- blast furnace
- intensity
- slag
- iron shell
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高炉内スラグレベルを精度良く測定する。
【構成】 高炉炉床部の鉄皮の外側に高さ方向に数箇所
ショックウエーブセンサーを設置し、高炉炉床部の鉄皮
の外側の高さ方向に異なる少なくとも2箇所から順次衝
撃波を与え、炉内から鉄皮への反射波の強度を前記ショ
ックウエーブセンサーにより測定して、前記反射波の強
度が変化する箇所を検出することにより、炉内スラグの
上面を測定する。
ショックウエーブセンサーを設置し、高炉炉床部の鉄皮
の外側の高さ方向に異なる少なくとも2箇所から順次衝
撃波を与え、炉内から鉄皮への反射波の強度を前記ショ
ックウエーブセンサーにより測定して、前記反射波の強
度が変化する箇所を検出することにより、炉内スラグの
上面を測定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高炉内のスラグレベル
を測定する方法に関する。
を測定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高炉操業において操業の安定化を図るた
め、一般に貯銑滓レベル管理を行っている。しかし、高
炉の炉底は鉄皮と耐火物で覆われているため溶融物レベ
ルを直接観察することができず、かつ炉内が高温(15
00℃程度)であることから検出することも困難であっ
た。このため、高炉の装入量と高炉からの排出量との物
質収支計算を基に炉内の溶融物重量を求め、比重を仮定
して溶融物レベルを推定する方法をとっている。
め、一般に貯銑滓レベル管理を行っている。しかし、高
炉の炉底は鉄皮と耐火物で覆われているため溶融物レベ
ルを直接観察することができず、かつ炉内が高温(15
00℃程度)であることから検出することも困難であっ
た。このため、高炉の装入量と高炉からの排出量との物
質収支計算を基に炉内の溶融物重量を求め、比重を仮定
して溶融物レベルを推定する方法をとっている。
【0003】しかし、装入量と排出量については秤量器
の誤差あるいは装入物のうちガスと共に炉外へ排出され
た量の推定誤差等を含んでいる。従って、誤差が累積す
ると実態と合わなくなるケースが多い。これに対して、
出銑口閉塞時点で炉内のスラグは出銑口レベルにあると
仮定し、物質収支計算結果を途中修正して管理する方法
をとっている。
の誤差あるいは装入物のうちガスと共に炉外へ排出され
た量の推定誤差等を含んでいる。従って、誤差が累積す
ると実態と合わなくなるケースが多い。これに対して、
出銑口閉塞時点で炉内のスラグは出銑口レベルにあると
仮定し、物質収支計算結果を途中修正して管理する方法
をとっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この方法においても前
記誤差に加えて、(1)出銑口閉塞時点では炉内のスラ
グが出銑口レベルまで下がっていない可能性があるこ
と、(2)出銑口が7〜15度下向き構造であり且つマ
ッドによって形成されていることから、出銑口深度変化
による誤差を含んでいること、(3)装入量と排出量の
測定タイミングの違いによる誤差を含んでいること、
(4)溶融物の比重の設定値に誤差を含んでいること等
があり、推定精度面における問題点がある。本発明は、
このような従来技術の問題点に着目してなされたもので
あり、高炉内スラグレベルの精度よい測定方法を提供す
ることを目的としている。
記誤差に加えて、(1)出銑口閉塞時点では炉内のスラ
グが出銑口レベルまで下がっていない可能性があるこ
と、(2)出銑口が7〜15度下向き構造であり且つマ
ッドによって形成されていることから、出銑口深度変化
による誤差を含んでいること、(3)装入量と排出量の
測定タイミングの違いによる誤差を含んでいること、
(4)溶融物の比重の設定値に誤差を含んでいること等
があり、推定精度面における問題点がある。本発明は、
このような従来技術の問題点に着目してなされたもので
あり、高炉内スラグレベルの精度よい測定方法を提供す
ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するものであって、高炉炉床部の鉄皮の外側に高さ方向
に数箇所ショックウエーブセンサーを設置し、高炉炉床
部の鉄皮の外側の高さ方向に異なる少なくとも2箇所か
ら順次衝撃波を与え、炉内から鉄皮への反射波の強度を
前記ショックウエーブセンサーにより測定して、前記反
射波の強度が変化する箇所を検出することにより、炉内
スラグの上面を測定することを特徴とする高炉内スラグ
レベルの測定方法である。
するものであって、高炉炉床部の鉄皮の外側に高さ方向
に数箇所ショックウエーブセンサーを設置し、高炉炉床
部の鉄皮の外側の高さ方向に異なる少なくとも2箇所か
ら順次衝撃波を与え、炉内から鉄皮への反射波の強度を
前記ショックウエーブセンサーにより測定して、前記反
射波の強度が変化する箇所を検出することにより、炉内
スラグの上面を測定することを特徴とする高炉内スラグ
レベルの測定方法である。
【0006】
【作用・実施例】本発明は、高炉炉床部の鉄皮の外側か
ら衝撃波を与え、炉内から鉄皮への反射波の強度を測定
して炉内スラグの上面レベルを測定する方法であって、
炉内の充填物質の相違により反射波の強度が異なる原理
を利用したものであり、炉内から鉄皮への反射波の強度
を高炉の高さ方向の数箇所で測定することを高炉の高さ
方向の位置を変えて少なくとも2回測定して反射波の強
度が変化する高炉高さ位置を求め、これによりスラグの
上面レベルを測定する方法である。本発明の実施例につ
いて図面を参照しながら作用とともに説明する。
ら衝撃波を与え、炉内から鉄皮への反射波の強度を測定
して炉内スラグの上面レベルを測定する方法であって、
炉内の充填物質の相違により反射波の強度が異なる原理
を利用したものであり、炉内から鉄皮への反射波の強度
を高炉の高さ方向の数箇所で測定することを高炉の高さ
方向の位置を変えて少なくとも2回測定して反射波の強
度が変化する高炉高さ位置を求め、これによりスラグの
上面レベルを測定する方法である。本発明の実施例につ
いて図面を参照しながら作用とともに説明する。
【0007】図1は本発明のショックウエーブセンサー
を使った高炉内スラグ上面レベルの測定法の実施例を示
す側面断面図である。同図において、高炉炉床部の鉄皮
5の表面にエアーハンマー7等で外力を与え、衝撃波8
を発生させる。この衝撃波8は鉄皮5の内面の耐火物4
の中を伝播し、耐火物内表面で反射する。この反射波9
をあらかじめ鉄皮5の表面の高さ方向数箇所に設置した
受信器6A〜6Dで受信し、それぞれの強度を測定す
る。次にエアーハンマー7の位置を高さ方向で変えて、
同様に反射波9の強度を測定する。反射波9の強度は、
エアーハンマー7等により与えた外力が一定で耐火物4
の厚さが一定であれば、炉内がスラグ2(液相)か炉内
ガス1(気相)かによって異なる。従って、エアーハン
マー7の位置を高さ方向で変えることによって、反射波
9の強度が変化する高さ方向の位置を求めることによ
り、スラグ2の上面レベルを測定することが可能であ
る。
を使った高炉内スラグ上面レベルの測定法の実施例を示
す側面断面図である。同図において、高炉炉床部の鉄皮
5の表面にエアーハンマー7等で外力を与え、衝撃波8
を発生させる。この衝撃波8は鉄皮5の内面の耐火物4
の中を伝播し、耐火物内表面で反射する。この反射波9
をあらかじめ鉄皮5の表面の高さ方向数箇所に設置した
受信器6A〜6Dで受信し、それぞれの強度を測定す
る。次にエアーハンマー7の位置を高さ方向で変えて、
同様に反射波9の強度を測定する。反射波9の強度は、
エアーハンマー7等により与えた外力が一定で耐火物4
の厚さが一定であれば、炉内がスラグ2(液相)か炉内
ガス1(気相)かによって異なる。従って、エアーハン
マー7の位置を高さ方向で変えることによって、反射波
9の強度が変化する高さ方向の位置を求めることによ
り、スラグ2の上面レベルを測定することが可能であ
る。
【0008】以下、さらに具体的に説明する。図1に示
すように、高炉炉床部の出銑口レベルを中心とした鉄皮
の外側に高さ方向にそれぞれ30cmずつ離して4箇所
のショックウエーブセンサー6A,6B,6C,6Dを
設置した。最初に6A−6B間からエアーハンマー7で
鉄皮外側に衝撃波を与え、炉内から鉄皮への反射波の強
度を前記ショックウエーブセンサー6A〜6Dにより測
定した。
すように、高炉炉床部の出銑口レベルを中心とした鉄皮
の外側に高さ方向にそれぞれ30cmずつ離して4箇所
のショックウエーブセンサー6A,6B,6C,6Dを
設置した。最初に6A−6B間からエアーハンマー7で
鉄皮外側に衝撃波を与え、炉内から鉄皮への反射波の強
度を前記ショックウエーブセンサー6A〜6Dにより測
定した。
【0009】次いで6B−6Cの間から、更に6C−6
Dの間からエアーハンマー7で鉄皮外側に衝撃波を与
え、炉内から鉄皮への反射波の強度を前記ショックウエ
ーブセンサー6A〜6Dにより測定した。このようにし
て測定した測定位置6A〜6Dと反射波の強度との関係
を図2に示す。図2を見れば明らかなように、6A,6
Bにおける反射波の強度は気体(炉内ガス1)が存在す
るために液体状のスラグの存在する位置6C,6Dにお
ける反射波の強度に比較して前記反射波の強度は小さ
く、位置6Bと6Cの間で急激に反射波の強度が変化す
る箇所を炉内スラグの上面としてスラグレベルを精度よ
く測定することができる。
Dの間からエアーハンマー7で鉄皮外側に衝撃波を与
え、炉内から鉄皮への反射波の強度を前記ショックウエ
ーブセンサー6A〜6Dにより測定した。このようにし
て測定した測定位置6A〜6Dと反射波の強度との関係
を図2に示す。図2を見れば明らかなように、6A,6
Bにおける反射波の強度は気体(炉内ガス1)が存在す
るために液体状のスラグの存在する位置6C,6Dにお
ける反射波の強度に比較して前記反射波の強度は小さ
く、位置6Bと6Cの間で急激に反射波の強度が変化す
る箇所を炉内スラグの上面としてスラグレベルを精度よ
く測定することができる。
【0010】
【発明の効果】従来の方法のような数多くの測定誤差お
よび累積誤差を含まず、直接的にスラグ上面レベルを計
測することにより、測定精度が飛躍的に向上する。これ
によりスラグ上面レベル上昇にともなう羽口破損事故減
産あるいは炉況不安定化によるコスト上昇の未然防止を
図ることができる。
よび累積誤差を含まず、直接的にスラグ上面レベルを計
測することにより、測定精度が飛躍的に向上する。これ
によりスラグ上面レベル上昇にともなう羽口破損事故減
産あるいは炉況不安定化によるコスト上昇の未然防止を
図ることができる。
【図1】本発明の実施例を示す高炉側面断面図
【図2】反射波強度の測定結果の一例を示すグラフ
1 炉内ガス 2 スラグ 3 溶銑 4 耐火物 5 鉄皮 6A,6B,6C,6D ショックウエーブセンサー 7 エアーハンマー 8 衝撃波 9 反射波
Claims (1)
- 【請求項1】 高炉炉床部の鉄皮の外側に高さ方向に数
箇所ショックウエーブセンサーを設置し、高炉炉床部の
鉄皮の外側の高さ方向に異なる少なくとも2箇所から順
次衝撃波を与え、炉内から鉄皮への反射波の強度を前記
ショックウエーブセンサーにより測定して、前記反射波
の強度が変化する箇所を検出することにより、炉内スラ
グの上面を測定することを特徴とする高炉内スラグレベ
ルの測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8023693A JPH06271916A (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | 高炉内スラグレベルの測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8023693A JPH06271916A (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | 高炉内スラグレベルの測定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06271916A true JPH06271916A (ja) | 1994-09-27 |
Family
ID=13712708
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8023693A Withdrawn JPH06271916A (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | 高炉内スラグレベルの測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06271916A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100793936B1 (ko) * | 2006-09-18 | 2008-01-16 | 주식회사 포스코 | 용융 몰드플럭스 두께 측정 장치 및 방법 |
WO2014009367A1 (fr) | 2012-07-13 | 2014-01-16 | Centre de Recherches Métallurgiques asbl - Centrum voor Research in de Metallurgie vzw | Procédé et dispositif de mesure des niveaux de fonte et de laitier dans un haut-fourneau |
-
1993
- 1993-03-16 JP JP8023693A patent/JPH06271916A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100793936B1 (ko) * | 2006-09-18 | 2008-01-16 | 주식회사 포스코 | 용융 몰드플럭스 두께 측정 장치 및 방법 |
WO2014009367A1 (fr) | 2012-07-13 | 2014-01-16 | Centre de Recherches Métallurgiques asbl - Centrum voor Research in de Metallurgie vzw | Procédé et dispositif de mesure des niveaux de fonte et de laitier dans un haut-fourneau |
US9598741B2 (en) | 2012-07-13 | 2017-03-21 | Centre de Recherches Métallurgiques asbl—Centrum voor Research in de Metallurgie vzw | Method and device for measuring levels of cast iron and slag in a blast furnace |
RU2678549C2 (ru) * | 2012-07-13 | 2019-01-29 | Сантр Де Решерш Металлюржик Асбл - Сентрум Воор Ресёч Ин Де Металлюржи Взв | Способ и устройство измерения уровней чугуна и шлака в доменной печи |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000530 |