JPH06256974A - マグネトロン放電式清浄処理装置 - Google Patents

マグネトロン放電式清浄処理装置

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JPH06256974A
JPH06256974A JP4374693A JP4374693A JPH06256974A JP H06256974 A JPH06256974 A JP H06256974A JP 4374693 A JP4374693 A JP 4374693A JP 4374693 A JP4374693 A JP 4374693A JP H06256974 A JPH06256974 A JP H06256974A
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cathode electrode
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treatment
discharge
electrode portion
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Koji Murakami
弘二 村上
Kinya Kisoda
欣弥 木曽田
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Chugai Ro Co Ltd
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Chugai Ro Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マグネトロン放電式清浄処理装置において、
可撓性材料、磁性材料を処理した場合においても、低電
圧放電を実現する。 【構成】 放電ガスを流気または封入したケーシング1
内の2つの回転ロール5A,5Bで支持された処理材料
7に、所定の間隔をもって対向させた冷却構造を有し、
複数の永久磁石4を内蔵したカソード電極部3を対向配
置し、処理材料7とカソード電極部3の対向部を除い
て、カソード電極部3及びロール5A,5Bの周囲を覆
うシールド6を設け、カソード電極部3および処理材料
7はマイナス極11に接続し直流を印加するか、もしく
は交流電圧を印加し、シールド6及びケーシング1はア
ース10に接続している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マグネトロン放電によ
って処理材料の表面を清浄化するマグネトロン放電式清
浄処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、処理材料の表面に物理蒸着処理、
あるいは化学蒸着処理を行うに際し、成膜の処理材料と
の密着性を向上させるため、アノードマグネトロン放電
により処理材料表面を清浄化するアノードマグネトロン
放電式清浄処理装置が用いられている。前記アノードマ
グネトロン放電式清浄処理装置は、図6に示すように、
放電ガスを流気または封入し、所定真空度としたケーシ
ング30内に、プラス極33に接続したアノード電極部
32とマイナス極34に接続した処理材料7の処理面7
aとを対向配置し、アノード電極部32と処理材料7の
間でグロー放電を発生させてプラズマ状態をつくり、ア
ノード電極部32に設置された磁石31によって、アノ
ード電極部32と処理材料7の間の空間に磁場B’を発
生させて、プラズマP’を封じ込めている。そして、プ
ラズマ状態において、放電ガスから電離したイオンを、
アノード電極部32と処理材料7との電位差により、処
理材料7のアノード電極部32と対向する処理面7aに
加速衝突させることにより、処理材料7の表面を清浄化
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記アノー
ドマグネトロン放電式清浄処理装置では、磁石31から
発生した磁場B’が、アノード電極部32に対して閉じ
ている(アノード電極部32側から出た磁力線がアノー
ド電極部32側に戻ることをいう。)。つまり、処理材
料7に対して磁場B’は開いており、処理材料7の処理
面7aから飛び出した電子を磁場B’が効率良く捕捉す
ることができないため、処理面7a近傍のプラズマの密
度を高くすることができず、低インピーダンスにならな
いため、低電圧放電を行うことができなかった。
【0004】また、前記問題に対し、処理材料7と同様
にアノード電極部32をマイナス極34に接続してカソ
ード電極部32とし(図示せず)、前記カソード電極部
32の磁石31から発生する磁場B’をカソード電極部
32および処理材料7の処理面7aに対して閉じるよう
にして、処理材料7から飛び出した電子をこの磁場B’
で捕捉することで、プラズマP’密度を上げて、低電圧
放電を実現する方法が考えられる。しかし、処理面7a
近傍での磁場を適性に保ち、低電圧放電を安定して行う
には、マイナス極34に接続されたカソード電極部32
と処理材料7との距離を近接して一定に保持する必要が
あるが、処理材料7が磁性材料である場合にはカソード
電極部32に設けられた磁石31に吸引され、また、特
に可撓性を有する処理材料7においては、その処理面7
aをカソード電極部32に対して常時平行に保持でき
ず、カソード電極部32と処理材料7との距離を近接し
て一定に保持できないため、カソード電極部32に放電
清浄処理に必要なマイナス電圧を安定して印加すること
ができなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、処理
材料の表面をマグネトロン放電により清浄化するマグネ
トロン放電式清浄処理装置において、ケーシング内に平
行に配置された、少なくとも2つの回転ロールで処理材
料を支持し、この処理材料に所定の間隔をもって冷却構
造を有する電極部を対向配置し、前記電極部内には、複
数の磁石を配置して前記処理材料の近傍に磁場を形成
し、前記処理材料と前記電極部の対向部を除いて、前記
電極部及び前記ロールの周囲を覆うシールドを設け、前
記電極部および前記処理材料にマイナスの直流電圧、も
しくは交流電圧を印加し、前記シールド及び前記ケーシ
ングをアース電位とすることを特徴とする。
【0006】
【作用】マイナスの直流電圧、もしくは交流電圧を印加
した前記電極部に設けられた複数の磁石は、処理材料の
非放電処理面に対して対向しているため、前記磁石によ
って発生した磁場は、処理材料の放電処理面に対して閉
じている。このため、処理材料から飛び出した電子は前
記磁場に有効に捕捉され、処理材料の放電処理面のプラ
ズマはその密度が高まり、放電は低インピーダンスとな
り、低電圧放電を可能にする。また、アース電位のシー
ルドで、電極部およびロールを覆うことによって、処理
材料の処理面近傍に限定的にプラズマを発生させること
ができ、さらなる低インピーダンスが図れる。そして、
少なくとも2つの回転ロールで処理材料を支持している
ため、処理材料の移動とともに前記ロールが回転し、処
理材料のロールとの接触による表面傷の発生を防止する
ことができ、可撓性材料を処理した場合においても、処
理材料に変形を発生させずに、電極部に対して処理材料
を平行に保持し、電極部と処理材料との距離を近接して
一定に保持し得ることができ、安定した放電処理を行う
ことができる。また、電極部を冷却することによって、
放電処理によって上昇した処理材料の輻射熱により、電
極部内の磁石が加熱され、磁場強度が低下することを防
止する。
【0007】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例に
ついて説明する。図1は本発明にかかるマグネトロン放
電式清浄処理装置の断面図を示す。図1において、1は
内部に放電ガスを供給するとともに、所定真空度に排気
したケーシングで、このケーシング1の両側には通路2
A,2Bにより連通した副ケーシング1A,1Bが配置
されている。また、前記ケーシング1内には冷却構造の
カソード電極部3が設けられ、かつ、その内部には隣接
する磁極が互いに異なるように配置した複数の永久磁石
4を内蔵している。
【0008】5A,5Bは前記カソード電極部3の両側
に配置された支持ロールで、この支持ロール5A,5B
およびカソード電極部3の下記する処理材料7との対向
部を除いて、シールド6で覆われ、かつ、シールド6の
端部8は処理材料7に対し巻き返されている。また前記
副ケーシング1A内には巻出リール9A、副ケーシング
1B内には巻取リール9Bが配置され、可撓性の処理材
料7は前記支持ロール5A,5Bと所定角度θ(実施例
では3度)で接触するようになっている。
【0009】次に、前記構成のマグネトロン放電式清浄
処理装置において、処理材料7が導電材料である場合の
清浄処理方法について説明する。巻出リール9Aから送
り出された処理材料7は、通路2Aを通過して、接触角
度(θ)が3度以下でロール5Aに接し、矢印c方向に
搬送され、処理材料7の移動とともに矢印d方向に回転
するロール5A,5Bに一定長さが支持され、放電処理
を行った後、ロール5Bに接触角度が3度以下で接し、
通路2Bを通過し、巻取リール9Bに至る。
【0010】ところで、ロール5A,5Bの間に支持さ
れた処理材料7には、複数の永久磁石4から発生した磁
力線によって形成された磁場Bが透過される。そして、
マイナス極11に接続されたカソード電極部3(ロール
5A,処理材料7)とケーシング1との電位差により発
生したプラズマP状態において、放電ガスから電離した
イオンを、処理材料7の処理面7aに加速衝突させるこ
とにより、処理面7aを清浄化する。この際、処理面7
aから電子が飛び出す。前記電子は、処理面近傍に処理
面7aに対して閉じている磁場Bに補捉されて処理面近
傍のプラズマP密度を増加させ放電インピーダンスを低
下させることができ、低電圧放電を可能にしている。
【0011】また、カソード電極部3とロール5A,5
Bを覆うシールド6はアース10に接続されているの
で、カソード電極部3内に設置された永久磁石4が処理
材料7の処理面7a表面で閉じた磁場を形成する放電処
理領域以外での不必要なプラズマPの発生を防止し、処
理材料7の前面部近傍にプラズマPを収束させ、処理材
料7の処理面7aを清浄化する。この際、シールド6は
前記カソード電極部3と一定距離を保持して設置されて
おり、処理面7a以外の箇所での放電を防止する。さら
に、シールド端部8が処理材料7に対して折り返され、
一定距離だけ離れているため、異常放電の発生しやすい
シールド端部8においても、異常放電を防止できる。
【0012】次に、前記構成のマグネトロン放電式清浄
処理装置において、処理材料7が絶縁材料である場合の
清浄処理方法について説明する。処理材料7が絶縁材料
である場合は、図2に示すように、カソード電極部3に
は交流電源11’より交流電圧を印加し、ロール5A,
5B、ケーシング1およびシールド6にはアース10を
接続する以外は、処理材料が導電材料である場合と同様
である。
【0013】また、処理材料7を支持する方法として
は、図3に示すように、ロール5A,5Bの近傍に補助
ロール20A,20Bを設けるとともに、これらロール
間にベルト21を巻回し、ロール5Aをモータ22で駆
動することにより処理材料7を移動させてもよい。ま
た、図4に示すように、複数のロール25,26,2
7,28の間にそれぞれカソード電極部3A,3B,3
Cを設けて、処理材料7の処理面積を広くすることによ
り、一度に広範囲にわたって処理するようにしてもよ
い。なお、これらカソード電極部に使用した永久磁石4
にかえて電磁石を使用しても同様の効果が得られること
は言うまでもない。
【0014】さらに、図5に示すように、カソード電極
部3内に複数の永久磁石4’をその両端部に隣接する磁
極が異なるように配置する。そして、カソード電極部3
左側に配置された巻出リール9Aから処理材料7をカソ
ード電極部3下方に搬送し、カソード電極部3下方両端
部に設けられた支持ロール5Aと5Bとの間で発生する
プラズマPにより清浄化し、さらに、処理材料7はカソ
ード電極部3右側に設置されたリバースロール5Cによ
ってその搬送方向を反転し、カソード電極部3上方に搬
送される。そして、処理材料7は、カソード電極部3上
方両端部に設けられたロール5Dとロール5Eとの間で
発生するプラズマPによって再度清浄化され、前記巻出
リール9A上方に設けられた巻取リール9Bに巻回する
ようにしても良い。これによりさらに優れた清浄処理面
を得ることができる。
【0015】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
かかるマグネトロン放電式清浄処理装置では、マイナス
の直流電圧、もしくは交流電圧を印加した電極部に設け
られた複数の磁石は、処理材料の非放電処理面に対して
磁極を対向させていることから、前記磁石によって発生
した磁場が、処理材料の放電処理面に対して閉じてい
る。このため、処理材料から飛び出した電子は前記磁場
に捕捉され、処理材料の放電処理面のプラズマは密度が
高まり、放電は低インピーダンスとなり、低電圧放電を
可能にしている。
【0016】また、アースに接続したシールドで、電極
部とロールを覆うことによって、処理材料の処理面近傍
に限定的にプラズマを発生させることができ、さらなる
低インピーダンスが図れる。そして、処理材料が導電材
料の場合は電極と同電圧が印加され、処理材料が絶縁材
料の場合はアースに接続された少なくとも2つのロール
で支持しているため、電極部に対して処理材料を平行に
保持することができ、安定した放電処理を処理材料に施
すことができる。さらに、電極部は冷却構造となってい
るため放電処理によって上昇した処理材料の輻射熱によ
り、電極部内の磁石が加熱され、磁場強度が低下するこ
ともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるマグネトロン放電式清浄処理
装置の断面図である。
【図2】 図1の電源を交流とした場合の本発明にかか
るマグネトロン放電式清浄処理装置の断面図である。
【図3】 ベルトを使用した本発明にかかるマグネトロ
ン放電式清浄処理装置の内部省略断面図である。
【図4】 複数の電極部と複数のローラを有する本発明
にかかるマグネトロン放電式清浄処理装置の内部省略断
面図である。
【図5】 カソード電極部上下で放電清浄処理可能な本
発明にかかるマグネトロン放電式清浄処理装置の断面図
である。
【図6】 従来のアノードマグネトロン放電式清浄処理
装置の内部省略断面図である。
【符号の説明】
1…ケーシング、3…カソード電極部、4…永久磁石、
5A,5B…ロール、6…シールド、7…処理材料、B
…磁場、P…プラズマ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理材料の表面をマグネトロン放電によ
    り清浄化するマグネトロン放電式清浄処理装置におい
    て、ケーシング内に平行に配置された、少なくとも2つ
    の回転ロールで処理材料を支持し、この処理材料に所定
    の間隔をもって冷却構造を有する電極部を対向配置し、
    前記電極部内には、複数の磁石を配置して前記処理材料
    の近傍に磁場を形成し、前記処理材料と前記電極部の対
    向部を除いて、前記電極部及び前記ロールの周囲を覆う
    シールドを設け、前記電極部および前記処理材料にマイ
    ナスの直流電圧を印加し前記シールド及び前記ケーシン
    グをアース電位とすることを特徴とするマグネトロン放
    電式清浄処理装置。
  2. 【請求項2】 前記電極部および前記処理材料に交流電
    圧を印加し、前記シールドおよび前記ケーシングはアー
    ス電位とすることを特徴とする請求項1のマグネトロン
    放電式清浄処理装置。
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