JPH06256512A - 積層大環状ポリアミン誘導体及びその製造方法 - Google Patents

積層大環状ポリアミン誘導体及びその製造方法

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JPH06256512A
JPH06256512A JP7114793A JP7114793A JPH06256512A JP H06256512 A JPH06256512 A JP H06256512A JP 7114793 A JP7114793 A JP 7114793A JP 7114793 A JP7114793 A JP 7114793A JP H06256512 A JPH06256512 A JP H06256512A
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compound
chemical
independently
formula
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Application number
JP7114793A
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English (en)
Inventor
Masaaki Iwata
正彰 岩田
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RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Original Assignee
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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Publication date
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Publication of JPH06256512A publication Critical patent/JPH06256512A/ja
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  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大環状ポリアミンの積層化合物及びその製造
方法の提供。 【構成】 2つ以上の大環状ポリアミンがアルキレン鎖
で連結された大環状ポリアミンの積層化合物。具体例と
して、化1、化2及び化3の化合物を挙げる。大環状ポ
リアミンの積層化合物は、末端が臭素化された大環状ポ
リアミンを用いて、脱HBr反応により合成する。 【化1】 【化2】 【化3】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層化した大環状ポリ
アミン誘導体及びその製造方法に関する。大環状ポリア
ミン誘導体は生体類似機能として、基質の種類に敏感に
応答し、自己組織能を発揮する触媒として利用可能な化
合物である。本発明の積層大環状ポリアミン誘導体は、
優れた、かつ従来にない基質特性を発揮することが期待
される。
【発明の背景】
【0002】天然ポリアミン(例えば、スペルミジン、
スペルミン、サーミン、サーモスベルミン)は細胞内機
能調整物質として注目されている。そこで本発明者らは
細胞内機能調整作用等の生理活性を有することが期待さ
れる長鎖状ポリアミン誘導体を合成した。さらに、ポリ
アミンの一種として大環状ポリアミン、及び大環状ポリ
アミンが、その中心部に分子や金属イオンを取り込む能
力を有し、分子や金属イオンを取り込んだ大環状ポリア
ミンは、触媒活性等の種々の活性を発揮することが知ら
れている。そこで本発明者らは、大環状ポリアミン誘導
体を合成した〔特開平2−73063号、同2−117
653号〕。
【0003】ところで、大環状ポリアミンはクラウンエ
ーテルと同様に、その環の大きさ等に応じて物質を認識
することが考えられる。しかし、その認識は、単独の環
によるものである。今まで2つ以上の環によって物質を
認識する化合物は知られていない。又、空間的に物質を
認識することは生体内の酵素によっても行われており、
新たな触媒等の提供にも結び付くものと考えられる。し
かるに、従来、環状化合物を積層した化合物は知られて
いない。そこで本発明者らは、大環状ポリアミンを積層
化することにより、分子認識空間を有する化合物の合成
を試みた。
【0004】本発明の目的は、大環状ポリアミンの積層
化合物及びその製造方法を提供することにある。
【0005】
【本発明の構成】本発明は、下記一般式 (I)で表される
化合物に関する。
【0006】
【化23】
【0007】(化23の式中、R10N及びNR20は独立
に化24の式で示される環状ポリアミン基であり(但
し、化24の式中、Rは水素原子又はトシル基を示し、
30は水素原子又はBn基を示し、m2は1又は2であ
り、n1、n2、p1及びp2はそれぞれ独立に1〜3
の整数であり、x1及びx2はそれぞれ独立に1又は2
であり、y1及びy2はそれぞれ独立に0、1又は2で
あり、zは0又は1である。)、A1 、A2 、A3 、A
4 、A5 、A6 、A7 及びA8 はそれぞれ独立に化25
で示される環状ポリアミン基であり(但し、化25の式
中、Rは水素原子又はトシル基を示し、m3は1又は2
であり、n1、n2、p1及びp2はそれぞれ独立に1
〜3の整数であり、x1及びx2はそれぞれ独立に1又
は2であり、y1及びy2はそれぞれ独立に0、1又は
2であり、m4は2又は3である。)、a1、a2、a
3、a4、a5、a6、a7及びa8はそれぞれ独立に
0又は1であり、m1は2又は3である)。
【0008】
【化24】
【0009】
【化25】
【0010】さらに本発明は、下記一般式 (II) で表さ
れる化合物及び下記一般式 (III)で表される化合物を反
応させて上記一般式(I) で表される化合物を製造する方
法に関する。
【0011】
【化26】
【0012】
【化27】
【0013】(但し、化26の式中、R40Nは化28で
表される環状ポリアミン基を示し(但し、化28の式
中、R60N−は化29で表される環状ポリアミン基であ
り(但し、化29の式中、Rは水素原子又はトシル基を
示し、R30はBn基を示し、m2は1又は2であり、n
1、n2、p1及びp2はそれぞれ独立に1〜3の整数
であり、x1及びx2はそれぞれ独立に1又は2であ
り、y1及びy2はそれぞれ独立に0、1又は2であ
り、zは0又は1である。)、A10、A11、A12
13、A14、A15、A16及びA17は独立に化30で表さ
れる環状ポリアミン基であり(但し、化30の式中、R
は水素原子又はトシル基を示し、m3は1又は2であ
り、n1、n2、p1及びp2はそれぞれ独立に1〜3
の整数であり、x1及びx2はそれぞれ独立に1又は2
であり、y1及びy2はそれぞれ独立に0、1又は2で
あり、m4は2又は3である。)、a10、a11、a
12、a13、a14、a15、a16及びa17は独
立に0又は1である)、m5は2又は3であり、化27
の式中、NR50は化31で表される環状ポリアミン基を
示し(但し、化9の式中、R70Nは化32で表される環
状ポリアミン基であり(但し、化32の式中、Rは水素
原子又はトシル基を示し、R30はBn基を示し、m2は
1又は2であり、n1、n2、p1及びp2はそれぞれ
独立に1〜3の整数であり、x1及びx2はそれぞれ独
立に1又は2であり、y1及びy2はそれぞれ独立に
0、1又は2であり、zは0又は1である。)、A20
21、A22、A23、A24、A25、A26及びA27は独立に
化33で表される環状ポリアミン基であり(但し、化3
3の式中、Rは水素原子又はトシル基を示し、m3は1
又は2であり、n1、n2、p1及びp2はそれぞれ独
立に1〜3の整数であり、x1及びx2はそれぞれ独立
に1又は2であり、y1及びy2はそれぞれ独立に0、
1又は2であり、m4は2又は3である。)、a20、
a21、a22、a23、24、a25、a26及びa
27は独立に0又は1であり、かつa10、a11、a
12、a13、a14、a15、a16、a17、a2
0、a21、a22、a23、24、a25、a26及
びa27の合計は8以下である)。
【0014】
【化28】
【0015】
【化29】
【0016】
【化30】
【0017】
【化31】
【0018】
【化32】
【0019】
【化33】
【0020】さらに本発明は、 下記一般式 (VIII) で
表される化合物に関する。
【0021】
【化34】
【0022】(化34の式中、R80N、NR90及びNR
100 は独立に化35の式で示される環状ポリアミン基で
あり(但し、化35の式中、Rは水素原子又はトシル基
を示し、R30は水素原子またはBn基を示し、m2は1
又は2であり、n1、n2、p1及びp2はそれぞれ独
立に1〜3の整数であり、x1及びx2はそれぞれ独立
に1又は2であり、y1及びy2はそれぞれ独立に0、
1又は2であり、zは0又は1である。)、A30
31、A32、A33、A34、A35、A36、A41、A42、A
43及びA44はそれぞれ独立に化36で示される環状ポリ
アミン基であり(但し、化36の式中、Rは水素原子又
はトシル基を示し、m3は1又は2であり、n1、n
2、p1及びp2はそれぞれ独立に1〜3の整数であ
り、x1及びx2はそれぞれ独立に1又は2であり、y
1及びy2はそれぞれ独立に0、1又は2であり、m4
は2又は3である。)、a30、a31、a32、a3
3、a34、a35、a36、a41、a42、a43
及びa44はそれぞれ独立に0又は1であり、m6及び
m7は独立に2又は3であり、(a30、a31、a3
2、a33、a34、a35、a36の合計)と(a4
1とa42とa43とa44の合計に1を加えた数のh
倍)との合計が9以下であり、hは1〜3の整数であ
る)。
【0023】
【化35】
【0024】
【化36】
【0025】又、本発明は、下記一般式 (II)で表され
る化合物及び下記一般式(IX)で表される化合物を反応さ
せて一般式(VIII)で表される化合物を製造する方法に関
する。
【0026】
【化37】
【0027】
【化38】
【0028】(但し、化37の式中、R40Nは化39で
表される環状ポリアミン基を示し(但し、化39の式
中、R60N−は化40で表される環状ポリアミン基であ
り(但し、化40の式中、Rは水素原子又はトシル基を
示し、R30はBn基を示し、m2は1又は2であり、n
1、n2、p1及びp2はそれぞれ独立に1〜3の整数
であり、x1及びx2はそれぞれ独立に1又は2であ
り、y1及びy2はそれぞれ独立に0、1又は2であ
り、zは0又は1である。)、A10、A11、A12
13、A14、A15、A16及びA17は独立に化41で表さ
れる環状ポリアミン基であり(但し、化41の式中、R
は水素原子又はトシル基を示し、m3は1又は2であ
り、n1、n2、p1及びp2はそれぞれ独立に1〜3
の整数であり、x1及びx2はそれぞれ独立に1又は2
であり、y1及びy2はそれぞれ独立に0、1又は2で
あり、m4は2又は3である。)、a10、a11、a
12、a13、a14、a15、a16及びa17は独
立に0又は1である)、m5は2又は3であり、化38
の式中、R110 N及びNR120 は独立に化42で表され
る環状ポリアミン基を示す(但し、化42の式中、NR
70は化43で表される環状ポリアミン基であり(但し、
化43の式中、Rは水素原子又はトシル基を示し、R30
はBn基を示し、m2は1又は2であり、n1、n2、
p1及びp2はそれぞれ独立に1〜3の整数であり、x
1及びx2はそれぞれ独立に1又は2であり、y1及び
y2はそれぞれ独立に0、1又は2であり、zは0又は
1である。)、A20、A21、A22、A23、A24、A25
26及びA27は独立に化44で表される環状ポリアミン
基であり(但し、化44の式中、Rは水素原子又はトシ
ル基を示し、m3は1又は2であり、n1、n2、p1
及びp2はそれぞれ独立に1〜3の整数であり、x1及
びx2はそれぞれ独立に1又は2であり、y1及びy2
はそれぞれ独立に0、1又は2であり、m4は2又は3
である。)、a20、a21、a22、a23、24、
a25、a26及びa27は独立に0又は1であり、か
つa10、a11、a12、a13、a14、a15、
a16、a17、並びにNR110 及びNR120 それぞれ
のa20、a21、a22、a23、24、a25、a
26及びa27の合計は8以下である)。
【0029】
【化39】
【0030】
【化40】
【0031】
【化41】
【0032】
【化42】
【0033】
【化43】
【0034】
【化44】
【0035】以下本発明について説明する。尚、本明細
書中、Bnはベンジル基、Msはメジル基(SO2 CH
3 )、Tsはトシル基(SO2 PhCH3 )、Phth
はフタロイル基をそれぞれ示す。
【0036】一般式(IV)の化合物(スキーム1)
【0037】
【化45】
【0038】(化45の式中、R1 は水素原子又は化4
6の式で示される基であり、化46の式中R2 は水素原
子又は化47の式で示される基であり、R3 はCHO基
又はTs基を示し、又は、R2 及びR3 は、Phth基
を示し、化47の式中R4 は水素原子を示し、R5 はC
HO基又はTs基を示し、又はR4 及びR5 はPhth
基を示す。)
【0039】
【化46】
【0040】
【化47】
【0041】一般式(IV)で表される本発明に用いる原料
の化合物は、化48のスキーム1で表される合成経路に
より合成することができる。尚、スキーム1の各化合物
のm、n、pは、一般式(IV)中のm、n、pと同義であ
る。
【0042】
【化48】
【0043】ベンジルアミン(1)とブロモアミド
(2)とをアセトニトリル等の溶媒中で過剰量のNaH
CO3 の存在下で反応させることにより化合物(3)を
得ることができる。この反応は、加熱下、例えば50〜80
℃で50〜 100時間反応液を撹拌することにより行うこと
が適当である。ベンジルアミン(1)は市販の化合物で
あり、ブロモアミド(2)はM.Iwata and H.Kuzuhara,
Bull. Chem. Soc. Jpn.,62, 198 (1989). に記載の方法
により合成できる。
【0044】次いで化合物(3)とN−フタロイル化合
物(4)とを反応させることにより化合物(5)を得る
ことができる。この反応は、過剰量の炭酸カリウムの存
在下、ジメチルホルムアミド等の溶媒中で、室温で3 〜
10日間行うことが適当である。尚、N−フタロイル化合
物(4)は、S.Gabriel and J.Weiner, Ber., 21, 2669
(1888). に記載の方法により合成できる。
【0045】化合物(5)は、抱水ヒドラジンと反応さ
せることで本発明の化合物(6)を得ることができる。
この反応は、ジメチルホルムアミド等の溶媒中、例えば
50〜80℃で1 〜 3日間加熱することにより行うことが適
当である。
【0046】化合物(6)は、トシルクロリド等を用い
てトシル化することにより化合物(7)を得ることがで
きる。トシル化は、例えば化合物(6)をクロロホルム
等の溶媒中、塩酸と反応させ、次いで生成物をピリジン
等の溶媒中でトシルクロリド等のトシル化剤と反応させ
ることにより行うことができる。塩酸との反応は、50〜
80℃で1 〜10時間加熱することで行うことができ、トシ
ル化剤との反応は室温で5 〜24時間撹拌することで行う
ことが適当である。
【0047】化合物(7)は、化合物(5)の合成と同
様にしてフタロイル化することにより化合物(8)を得
ることができる。さらに化合物(8)は、化合物(6)
の合成と同様にしてヒドラジンと反応させることにより
化合物(9)を得ることができる。さらに化合物(9)
は、化合物(7)の合成と同様にして、トシル化するこ
とにより化合物(10)を得ることができる。
【0048】一般式(V) の化合物(スキーム2)
【0049】
【化49】
【0050】(化49の式中、R6 は下記化50又は化
51の式で表される基を示し(但し、化50の式中、n
は0〜2の整数であり、化51の式中pは3又は4であ
る。)、R7 は水素原子、Ms基又はTs基を示し、M
は2又は3である。)
【0051】
【化50】
【0052】
【化51】
【0053】一般式(V) で表される本発明で用いる原料
の化合物は、化52のスキーム2の経路により合成する
ことができる。尚、スキーム2中のnは一般式(V) のn
に相当し、mが2の場合を例にして説明する。
【0054】
【化52】
【0055】トシルアミド(11)と市販の2−ブロモ
エタノール(12)(mが3の場合には3−ブロモ−1
−プロパノールを用いる)との反応により化合物(1
3)を得ることができる。この反応は過剰量の炭酸カリ
ウムの存在下、ジメチルホルアミド等の溶媒中、室温で
1〜5日間撹拌することで行うことができる。化合物
(13)はメタンスルホニルクロリドと反応させること
で化合物(14)を得ることができる。この反応は、過
剰量のトリエチルアミンの存在下、塩化メチレン等の溶
媒中、室温で10分〜 5時間撹拌することで行うことがで
きる。
【0056】又、トシルアミド(15)は市販の3−ブ
ロモ−1−プロパノール(mが2の場合には2−ブロモ
エタノールを用いる)との反応により化合物(17)を
得ることができる。反応は、化合物(13)の合成と同
様にして行うことができる。化合物(17)は化合物
(14)の合成と同様にしてメタンスルホニルクロリド
を用いてメジル化して化合物(18)を得ることができ
る。尚、トシルアミン(11)及び(15)は公知化合
物でありM.Iwata and H.Kuzuhara, Bull. Chem. Soc. J
pn., (a) 55, 2153 (1982);(b) 59, 1031 (1986).に記
載の方法により合成することができる。
【0057】一般式(VI)の化合物(スキーム3)
【0058】
【化53】
【0059】一般式(VI)で表される化合物は、スキーム
3により合成できる。化53中のqは2〜4の整数であ
る。尚、スキーム3では一般式(VI)のqが3の場合につ
いて説明する。
【0060】
【化54】
【0061】市販のベンジルアミン(1)と市販の1,
3−ジブロモプロパンとを反応させることにより化合物
(19)を得ることができる。この反応は、過剰量の炭
酸水素ナトリウムの存在下、アセトントリル等の溶媒
中、50〜70℃で12〜48時間撹拌することにより行うこと
ができる。
【0062】一般式(VII) の化合物の合成(スキーム4〜7) N−モノベンジル環状ポリアミンの合成(スキーム4)
【0063】
【化55】
【0064】(化55の式中、R8 は水素原子、Bn基
又は化56の式で表される基を示し(但し、化56の式
中、rは2〜4の整数である)、R9 は水素原子又はB
n基を示し、mは1又は2であり、n1、n2、p1及
びp2それぞれ独立に1〜3の整数であり、x1及びx
2はそれぞれ独立に1又は2であり、y1及びy2はそ
れぞれ独立に0、1又は2であり、Zは0又は1であ
る。)
【0065】
【化56】
【0066】
【化57】
【0067】スキーム4に示すように、一般式(IV)で表
される化合物(A)と一般式(V) で表される化合物
(B)(但し、XがOMs又はOTsである)又は、市
販のジブロモ化合物(B)(但し、XがBrである)と
を反応させることで化合物(C)が得られる。化合物
(C)は一般式(VII) においてZが0であり、R8 がB
nである化合物に相当する。反応は過剰量の炭酸カリウ
ムの存在下ジメチルホルムアミド等の溶媒中室温で1 〜
24時間撹拌することにより行うことができる。
【0068】N,N’−ジベンジル環状ポリアミンの合
成(スキーム5)
【0069】
【化58】
【0070】スキーム5に示すように、一般式(IV)で表
される化合物(A)と一般式(VII)で表される化合物
(D)とをスキーム4の反応と同様にして反応させるこ
とで、化合物(E)を得ることができる。化合物(E)
は、一般式(VII) において、Zが1であり、R8 及びR
9 がBnである化合物に相当する。
【0071】脱N−ベンジル化による環状アミンの誘導
(スキーム6)
【0072】
【化59】
【0073】スキーム6に示すように、上記化合物
(C)を接触還元することにより化合物(F)を得るこ
とができる。化合物(F)は、一般式(VII) においてZ
が0であり、R8 が水素原子である化合物に相当する。
又、同様に、上記化合物(E)を接触還元すると、化合
物(G)を得ることができる。化合物(G)は、一般式
(VII) においてZが1であり、R8 及びR9 が水素原子
である化合物に相当する。上記接触還元は、Pd−C等
の触媒の存在下酢酸等の溶媒中で水素を用いて50〜100
時間行うことが適当である。
【0074】環状アミンのN−(ω−ブロモアルキル)
化による鍵化合物(I、J)の合成(スキーム7)
【0075】
【化60】
【0076】スキーム7に示すように、上記環状モノア
ミン化合物(F)とジブロモアルカン(H)とを反応さ
せることにより、化合物(I)を得ることができる。化
合物(I)は一般式(VII) においてZが0でありR8
ブロモアルキル基〔(CH2n Br〕である化合物に
相当する。この反応は、過剰量の炭酸水素ナトリウム
(又は炭酸ナトリウム)の存在下、アセトニトリル等の
溶媒中、50〜70℃で5 〜30時間加熱撹拌することにより
行うことができる。又、化合物(I)を上記環状ジアミ
ン化合物(G)と反応させることにより、ビス環状モノ
アミン化合物(J)を得ることができる。化合物(J)
は一般式(I)において、a1〜a8が0であり、R10
Nに相当する化24の環状ポリアミン基中のZが0であ
り、NR20に相当する化24の環状ポリアミン基中のZ
が1であり、R30が水素原子である化合物に相当する。
この反応は、過剰量の炭酸水素ナトリウム(又は炭酸ナ
トリウム)の存在下、アセトニトリル等の溶媒中、室温
〜70℃で3〜6日撹拌することにより行うことができ
る。
【0077】ビス環状ポリアミン誘導体(K)の合成
(スキーム8)
【0078】
【化61】
【0079】化61のスキーム8に示すように前記環状
モノアミン化合物(F)及び化合物(I)とを脱HBr
反応させることにより、又は前記化合物(F)とジブロ
モアルカン(H)とを脱HBr反応させることにより、
本発明の化合物(K)を得ることができる。前記環状モ
ノアミン化合物(F)は、一般式(III) の化合物に相当
する。即ち、一般式(III) のNR50が化31のNR
70(a20〜a27が0である)であり、X1及びX2
が1であり、Y1及びY2が0であり、Zが1であり、
30がBn基である化合物に相当する。一方、本発明の
ビス環状ポリアミン化合物(K)は一般式(I) の化合物
に相当する。即ち、一般式(I) のa1〜a8が0であ
り、R10N及びNR20に相当する化24の環状ポリアミ
ン基中のZが0である化合物に相当する。上記脱HBr
反応は、炭酸水素ナトリウム等の存在下、アセトニトリ
ル等の溶媒中で室温〜80℃で加熱撹拌することにより行
うことができる。
【0080】トリス環状ポリアミン誘導体(L)の合成
(スキーム9)
【0081】
【化62】
【0082】化62のスキーム9に示すように、前記環
状ジアミン化合物(G)と前記化合物(I)とを脱HB
r反応させることにより本発明の化合物(L)を得るこ
とができる。この反応はスキーム8における脱HBr反
応と同様の条件で行うことができる。本発明のトリス環
状ポリアミン化合物(L)は、一般式(I) の化合物に相
当する。即ち、一般式(I) 中のa1が1で、a2〜a8
が0であり、R10N及びNR20に相当する化24の環状
ポリアミン基中のZが0である化合物に相当する。
【0083】テトラキス環状ポリアミン誘導体(M)の
合成(スキーム10)
【0084】
【化63】
【0085】化63のスキーム10に示すように、前記
ビス環状モノアミン化合物(J)をジブロモアルカン
(H)と脱HBr反応させることにより、本発明の化合
物(M)を得ることができる。本発明のテトラキス環状
ポリアミン化合物(M)は、一般式(I) に相当する。即
ち、一般式(I) のa1及びa2が1であり、a3〜a8
が0であり、R10N及びNR20に相当する化24の環状
ポリアミン基中のZが0である化合物である。上記脱H
Br反応は、炭酸水素ナトリウム等の存在下、アセトニ
トリル等の溶媒中で室温〜80℃で撹拌することにより行
うことができる。
【0086】トリス環状ポリアミン四級アンモニウム塩
(N)の合成(スキーム11)
【0087】
【化64】
【0088】化64のスキーム11に示すように、前記
ビス環状ポリアミン化合物(K)と前記化合物(I)と
を脱HBr反応させることにより、又は、前記環状モノ
アミン化合物(F)を過剰量のジブロモアルカン(H)
と脱HBr反応させることにより、本発明のトリス環状
ポリアミン四級アンモニウム塩化合物(N)を得ること
ができる。本発明のトリス環状ポリアミン四級アンモニ
ウム塩化合物(N)は、一般式(VIII)の化合物に相当す
る。即ち、一般式(VIII)中、a30〜a36が0であ
り、a41〜a44が0であり、R80N、NR90及びN
100 に相当する化35で示される環状ポリアミン基中
のZが0であり、hが1である化合物である。上記反応
は、いずれの経路も、炭酸水素ナトリウム等の存在下、
アセトニトリル等の溶媒中で室温〜80℃で2〜6日撹拌
することにより行うことができる。
【0089】マルチ環状ポリアミン四級アンモニウム塩
(P)の合成(スキーム12)
【0090】
【化65】
【0091】化65のスキーム12に示すように、前記
ビス環状モノアミン化合物(J)とジブロモアルカン
(H)とを脱HBr反応させることにより、本発明の化
合物(P)を得ることができる。本発明のマルチ環状ポ
リアミン四級アンモニウム塩化合物(P)は、一般式(V
III)の化合物に相当する。即ち、一般式(VIII)中、a3
0及びa31が1であり、a32〜a36が0であり、
a41が1であり、a42〜a44が0であり、R
80N、NR90及びNR100 に相当する化35で示される
環状ポリアミン基中のZが0であり、hが1である化合
物である。上記脱HBr反応は、炭酸水素ナトリウム等
の存在下、アセトニトリル等の溶媒中で室温〜80℃で撹
拌することにより行うことができる。
【0092】脱トシル化によるポリアミン塩酸塩(Q)
の調製(スキーム13)
【0093】
【化66】
【0094】化66のスキーム13に示すように、上記
ビス環状ポリアミン化合物(K)、トリス環状ポリアミ
ン化合物(L)、テトラキス環状ポリアミン化合物
(M)、トリス環状ポリアミン四級アンモニウム塩化合
物(N)又はマルチ環状ポリアミン四級アンモニウム塩
化合物(P)を脱トシル化することにより、それぞれの
相当するポリアミン塩酸塩化合物(Q)を得ることがで
きる。化合物(Q)は一般式(I) 又は(VIII)の化合物の
塩酸塩に相当する。即ち、一般式(K)に相当するポリ
アミン塩酸塩は一般式(I) 中、a1〜a8が0であり、
10N及びNR20に相当するポリアミン基中のRが水素
原子である化合物の塩酸塩である。化合物(L)に相当
するポリアミン塩酸塩は、一般式(I) 中、a1が1であ
り、a2〜a8が0でり、R10N及びNR20並びにA1
に相当するポリアミン基中のRが水素原子である化合物
の塩酸塩である。化合物(M)に相当するポリアミン塩
酸塩は、一般式(I) 中、a1及びa2が1であり、a3
〜a8が0であり、R10N及びNR20並びにA1 及びA
2 に相当するポリアミン基中のRが水素原子である化合
物の塩酸塩である。化合物(N)に相当するポリアミン
塩酸塩は、一般式(VIII)中、a30〜a36及びa41
〜a44が0であり、R80N、NR90及びNR100 に相
当するポリアミン基中のRが水素原子である化合物の塩
酸塩である。化合物(P)に相当するポリアミン塩酸塩
は、一般式(VIII)中、a30、a31及びa44が1で
あり、a32〜a36及びa41〜a43が0であり、
80N、NR90及びNR100 並びにA30、A31及びA44
に相当するポリアミン基中のRが水素原子である化合物
の塩酸塩である。上記脱トシル化反応は、フェノールの
存在下、25%〜35%の臭化水素酸−酢酸中、60℃〜80℃
で1〜2日加熱撹拌することにより行うことができる。
更に、坑エイズ活性を有することも期待される。
【0095】
【有用性】本発明の新規な積層大環状ポリアミン誘導体
は、従来にない基質応答性を有することが期待される。
【0096】
【実施例】以下、本発明を参考例及び実施例に基づいて
説明する。
【0097】ジアミドの合成 参考例1−1 N4 −ベンジル−N1,N7 −ジトシル−4−アザ−1,
7−ヘプタンジアミン(3b):
【0098】
【化67】
【0099】アセトニトリル(80ml) に、ベンジルアミ
ン(化合物 1:1.2g)、N−トシル−3−ブロモプロピ
ルアミン(化合物2b:7.53g 、(1) に対し2.3 モル当
量)を溶解し、炭酸水素ナトリウム(9.41g、(1) に対し
10当量)を混入し、約70℃で70時間加熱撹拌した。反応
液を冷却し、残存炭酸水素ナトリウムをロ過し除き、ロ
液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマト(クロロホル
ム:アセトン 4:1v/ v溶出)すると、5.89(収率99
%)の化合物3bが粘稠液体として得られた。 化合物3b:C27354 3 2 (分子量 529.706) 元素分析計算値:C,61.22 ;H,6.66;N,7.93;
S,12.11 % 実測値:C,60.87;H,6.55;N,7.67;S,12.19 % IR(KRS)ν 3290(NH), 1320, 1150(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表1、2
【0100】参考例1−2 参考例1−1と同様にして、N3 −ベンジル−N1 ,N
5 −ジトシル−3−アザ−1,5−ペンタンジアミン
(3a)が化合物1とN−トシル−2−ブロモエチルア
ミンとの反応で99%の収率で得られた。 化合物3a:C25314 3 2(501.654) 元素分析計算値:C,59.85;H,6.23;N,8.38;S,
12.78 % 実測値:C,59.46;H,6.12;N,8.12;S,13.02 % IR(KRS)ν 3290(NH), 1320, 1155(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表1、2
【0101】鎖の伸長 参考例2−1 N8 −ベンジル−N1,N1;N15, N15−ジフタロイル−
4,N13−ジトシル−4,8,12−トリアザ−1,1
5−ペンタデカンジアミン(5c):
【0102】
【化68】
【0103】ジメチルホルムアミド(DMF)(45ml)
中, 参考例1−1で得られた化合物3b(1.76g),N−
(3−ブロモプロピル)フタルイミド(4b, 3.3g, 3
bに対し3モル当量),炭酸カリウム(6.9g, 3bに対
し15モル当量)を室温にて、6日間撹拌した。過剰の炭
酸カリウムをロ去し、ロ液を濃縮し、シリカゲルクロマ
トグラフ〔溶出液 クロロホルム:アセトン( 95:5 (30
0ml)→9:1(300ml)v/v)〕すると、3.0g(収率99%)
の化合物5cが粘稠液体として得られた。 化合物5c:C49538 5 2(904.086) 元素分析計算値:C,65.09;H,5.91;N,7.75;S,
7.09% 実測値:C,64.96;H,5.85;N,7.74;S,7.15% IR(KRS)ν 1710,1771(C=0), 1330, 1150(SO2)
cm-1 NMR(CDCl3 )表1、2
【0104】参考例2−2 参考例2−1と同様に参考例1−2で得られた化合物3a
と4bから、N7 −ベンジル−N1 ,N1;N13, N13−ジ
フタロイル−N4,N10−ジトシル−4,7,10−トリ
アザ−1,13−トリデカンジアミン(5b)が粘稠液
体として99%の収率で得られた。 化合物5b:C47498 5 2(876.034) 元素分析計算値:C,64.44 ;H,5.64;N,8.00;
S,7.32% 実測値:C,64.52 ;H,5.48;N,8.06;S,7.33% IR(KRS)ν 1770, 1710(C=0), 1330, 1150(SO2)
cm-1 NMR(CDCl3 )表1、2
【0105】参考例2−3
【0106】
【化69】
【0107】参考例2−1と同様にして化合物3bとN−
(4−ブロモブチル)フタルイミド(4c)からN9
ベンジル−N1 ,N1 ;N17,N17−ジフタロイル−N
5 ,N13−ジトシル−5,9,13−トリアザ−1,1
7−ヘプタデカンジアミン(5d)が粘稠液体として99
%の収率で得られた。 化合物5d:C51578 5 2(932.138) 元素分析計算値:C,65.71;H,6.16;N,7.51;S,
6.88% 実測値;C,65.40;H,5.96;N,7.26;S,6.85% IR(KRS)ν 1770, 1710(C=0), 1330, 1150(SO2)
cm-1 NMR(CDCl3 )表1、2
【0108】フタルイミド→ホルムアミド 参考例3−1 N8 −ベンジル−N1,N15−ジホルミル−N4,N12−ジ
トシル−4,8,12−トリアザ−1,15−ペンタデ
カンジアミン(6c) :
【0109】
【化70】
【0110】DMF(60ml) 中、参考例2−1で得た化
合物5c(2.97g) と抱水ヒドラジン(3ml ,6cに対し20
モル当量) を75℃で2日間加熱した。反応液を減圧下濃
縮し、クロロホルム(60ml)を加えた。沈澱をロ去し、
ロ液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフ〔溶出液 ク
ロロホルム:メタノール93:7v/v(300ml) 〕すると、
1.74g (収率76%)の化合物6cが粘稠液体として得ら
れた。 化合物6c:C35496 5 2(699.914) 元素分析計算値:C,60.06;H,7.06;N,10.01;S,
9.16% 実測値:C,60.22;H,7.00;N,10.12;S,9.02% IR(KRS)ν 3300(NH), 1670(C=0), 1330, 1155
(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表1、2
【0111】参考例3−2
【0112】
【化71】
【0113】参考例3−1と同様にして参考例2−2で
得た化合物5bからN7 −ベンジル−N1 ,N13−ジホ
ルミル−N4 ,N10−ジトシル−4,7,10−トリア
ザ−1,13−トリデカンジアミン(6b)が粘稠液体
として95%の収率で得られた。 化合物6b:C33456 5 2(671.862) 元素分析計算値:C,58.99;H,6.75;N,10.43;S,
9.55% 実測値:C,58.62;H,6.73;N,10.31;S,9.62% IR(KRS)ν 3300(NH), 1670(C=0), 1330, 1155
(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表1、2
【0114】参考例3−3
【0115】
【化72】
【0116】参考例3−1と同様にして参考例2−3で
得た化合物5dからN9 −ベンジル−N1 ,N17−ジホ
ルミル−N5 ,N13−ジトシル−5,9,13−トリア
ザ−1,17−ヘプタデカンジアミン(6d)が粘稠液
体として得られた(収率は、90%程度:クロマト中の純
枠フラクションを用い分析用試料とした。) 化合物6d:C37536 5 2(727.966) 元素分析計算値:C,61.04;H,7.34;N,9.62; S,
8.81% 実測値:C,61.09;H,7.35;N,9.38; S,8.54% IR(KRS)ν 3300(NH), 1670(C=0), 1320, 1155
(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表1、2
【0117】ホルムアミド→トシルアミド 参考例4−1 N8 −ベンジル−N1,N4 ,N12,N15−テトラトシル
−4,8,12−トリアザ−1,15−ペンタデカンジ
アミン(7c):
【0118】
【化73】
【0119】参考例3−1で得た化合物6c(1.70g) を
クロロホルム(5ml) に溶解し、6N−塩酸(10ml)を加
え、70℃で4時間加熱撹拌した。反応液をそのまま減圧
濃縮し、残渣にピリジン(60ml)、トシルクロリド( 1:16
g,6cに対し 2.5モル当量) を加え、室温にて12時間撹
拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣に少量のクロロホル
ムを加えて溶解し、シリカゲルカラムクロマト〔溶出液
クロロホルム:アセトン 9:1 (300ml)→ 4:1 (300ml)
v/v〕を行うと、化合物7cが 1.27g(収率55%)得
られた(粘稠液体)。 化合物7c:C47618 5 4(952.262) 元素分析計算値:C,59.28;H,6.46;N,7.36; S,
13.47 % 実測値:C,58.95;H,6.43;N,7.27; S, 13.45% IR(KRS)ν 3290(NH), 1330, 1155(SO2) cm-1 NMR(CDCl3 )表1、2
【0120】参考例4−2
【0121】
【化74】
【0122】参考例4−1と同様にして参考例3−2及
び3−3で得られた化合物6b及び6dからN7 −ベン
ジル−N1,N4 ,N10,N13−テトラトシル−4,7,
10−トリアザ−1,13−トリデカンジアミン(7
b), およびN9 −ベンジル−N1,N5 ,N13,N17
テトラトシル−5,9,13−トリアザ−1,17−ヘ
プタデカンジアミン(7d)が粘稠液体として、それぞ
れ51%及び69%の収率で得られた。 化合物7b:IR(KRS)ν 3290(NH), 1320, 1155
(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表1、2 化合物7d:C49658 5 4(980.314) 元素分析計算値:C,60.03;H,6.68;N,7.15; S,
13.08% 実測値:C,59.77;H,6.56;N,6.92; S, 13.21% IR(KRS)ν 3260(NH), 1320, 1155(SO2) cm-1 NMR(CDCl3 )表1、2
【0123】参考例4−3
【0124】
【化75】
【0125】参考例4−2及び4−1で得た化合物7d
及び7cをもとに、参考例2−1、3−1及び4−1の
鎖の伸長、ホルムアミド化及びトシルアミド化と同様の
3つの過程を経て更に鎖伸長をすることが可能であり、
先ず参考例2−1の化合物3bと同様に、化合物7b
は、化合物4bとの反応でN11−ベンジル−N1,N1;N
21, N21−ジフタロイル−N4,N8,N14, N18−テトラ
トシル−4,8,11,14,18−ペンタアザ−1,
21−ヘネイコサンジアミン(8b)を不定形粉末とし
て、91%の収率で与えた。 化合物8b:C6775127 4(1298.59) 元素分析計算値:C,61.97;H,5.82;N,7.55; S,
9.88% 実測値:C,61.88;H,5.80;N,7.36; S,9.82% IR(KRS)ν 1770, 1710(C=0), 1330, 1150(SO2)
cm-1 NMR(CDCl3 )表1、2
【0126】次いで上記化合物8bを参考例3−1の化
合物5cと同様に処理すると、相当するホルムアミドで
あるN11−ベンジル−N1,N21−ジホルミル−N4,N8,
14, N18−テトラトシル−4,8,11,14,18
−ペンタアザ−1,21−ヘネイコサンジアミン(9
b)を粘稠液体として、88%の収率で得た。 化合物9b:C5371107 4(1094.418) 元素分析計算値:C,58.16;H,6.54;N,8.96; S,1
1.72% 実測値:C,57.91;H,6.34;N,8.84; S,11.71 % IR(KRS)ν 3300(NH), 1670(C=0), 1330, 1150
(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表1、2
【0127】次いで、上記化合物9bを参考例4−1の
化合物6cと同様に処理すると、相当するトシルアシド
体であるN11−ベンジル−N1,N4,N8,N14, N18, N
21−ヘキサトシル−4,8,11,14,18−ペンタ
アザ−1,21−ヘネイコサンジアミン(10b)を不
定形粉末として、93%の収率で与えた。 化合物10b:C6583127 6(1346.766) 元素分析計算値:C,57.97;H,6.21;N,7.28; S,1
4.29% 実測値:C,58.07;H,6.22;N,6.93; S,11.59% IR(KBr)ν 3290(NH), 1330, 1150(SO2) cm-1 NMR(CDCl3 )表1、2
【0128】参考例4−4
【0129】
【化76】
【0130】参考例2−1の化合物3bと同様に、参考
例4−1で得た化合物7cを化合物4cと反応させてN
12−ベンジル−N1,N1,N23, N23−ジフタロイル−N
4,N8,N16, N20−テトラトシル−4,8,12,1
6,20−ペンタアザ−1,23−トリコサンジアミン
(8c)を粘稠液体として、85%の収率で与えた。 化合物8c:C6979127 4(1326.642) 元素分析計算値:C,62.47;H,6.00;N,7.39; S,
9.67% 実測値:C,62.30;H,6.15;N,7.35; S,9.45% IR(KRS)ν 1770, 1710(C=0), 1330, 1150(SO2)
cm-1 NMR(CDCl3 )表1、2
【0131】次いで、上記化合物8cを参考例3−1の
化合物5cと同様に処理すると、ホルムアシド体である
12−ベンジル−N1,N23−ジホルミル−N4,N8,
16, N20−テトラトシル−4,8,12,16,20
−ペンタアザ−1,23−トリコサンジアミン(9c)
が粘稠液体として、90%の収率で得られた。 化合物9c:C5575107 4(1122,47) 元素分析計算値:C,58.85;H,6.74;N,8.74; S,
11.43 % 実測値:C,58.57;H,6.70;N,8.92; S,11.05 % IR(KBr)ν 3300(NH), 1670(C=0), 1300, 1142
(SO2)cm -1 NMR(CDCl3 )表1、2
【0132】次いで、上記化合物9cを参考例4−1の
化合物6cと同様に処理すると、トシルアシド体である
12−ベンジル−N1,N4,N8,N16, N20,N23−ヘキ
サトシル−4,8,12,16,20−ペンタアザ−
1,23−トリコサンジアミン(10c)が不定形粉末
として、95%の収率で得られた。 化合物10c:C6787127 6(1374,818) 元素分析計算値:C,58.53;H,6.38;N,7.13; S,
13.99 % 実測値:C,58.57;H,6.16;N,7.29; S,13.67 % IR(KBr)ν 3290(NH), 1325, 1150(SO2)cm -1 NMR(CDCl3 )表1、2
【0133】参考例4−5
【0134】
【化77】
【0135】参考例2−1の化合物3bと同様に、参考
例4−1で得た化合物7cを化合物4cと反応させてN
13−ベンジル−N1,N1,N25, N25−ジフタロイル−N
5,N9,N17, N21−テトラトシル−5,9,13,1
7,21−ペンタアザ−1,25−ペンタコサンジアミ
ン(8d)を不定形粉末として、95%の収率で得られ
た。 化合物8d:C7183127 4(1354.694) 元素分析計算値:C,62.95;H,6.18;N,7.24; S,
9.47% 実測値:C,62.71;H,6.10;N,7.17; S,9.60% IR(KBr)ν 1770, 1710(C=0), 1330, 1150(SO2)
cm-1 NMR(CDCl3 )表1、2
【0136】次いで、上記化合物8dを参考例3−1の
化合物5cと同様に処理すると、ホルムアシド体である
13−ベンジル−N1,N25−ジホルミル−N5,N9,
17, N21−テトラトシル−5,9,13,17,21
−ペンタアザ−1,25−ペンタコサンジアミン(9
d)を不定形粉末として得られた。(分析用試料は、カ
ラムクロマト中の純粋フラクションを用いた。) 化合物9d:C5779107 4(1150,522) 元素分析計算値:C,59.50;H,6.92;N,8.52; S,
11.15 % 実測値:C,59.39;H,6.88;N,8.38; S,11.13 % IR(KBr)ν 3400(NH), 1670(C=0), 1300, 1150
(SO2)cm -1 NMR(CDCl3 )表1、2
【0137】次いで、上記化合物9dを参考例4−1の
化合物6cと同様に処理すると、トシルアシド体である
13−ベンジル−N1,N5,N9,N17, N21,N25−ヘキ
サトシル−5,9,13,17,21−ペンタアザ−
1,25−ペンタコサンジアミン(10d)を不定形粉
末として、(8dに基づいた計算値の)77%の収率で得
られた。 化合物10d:C6991127 6(1402,87) 元素分析計算値:C,59.07;H,6.54;N,6.99; S,
13.71 % 実測値:C,58.97;H,6.44;N,6.89; S,13.76 % SIMS(NBA)m/z 1402 (M+H) + IR(KRS)ν 3290(NH), 1330, 1150(SO2)cm -1 NMR(CDCl3 )表1、2
【0138】
【表1】
【0139】
【表2】
【0140】
【化78】
【0141】トシルアミド→ジオール 参考例5−1
【0142】
【化79】
【0143】N4,N9 −ジトシル−4,9−ジアザ−
1,12−ドデカンジオール(17b):DMF(60ml)
中、N,N’−ジトシル−1,4−ブタンジアミン(1
5b;1.623g)、3−ブロモ−1−プロパノール( 16:1.3
08g,15bに対し2.3 モル当量)、炭酸カリウム( 5.66
g,15bに対し、10モル当量) を混和し、室温にて2日
間撹拌した。セライトを通し反応液を口過し、口液を濃
縮し、シリカゲルカラムクロマト〔溶出液 クロロホル
ム:アセトン 8:2(300ml) →クロロホルム:メタノール
9:1(300ml) v/v〕し、17b部フラクションを集め
濃縮した。残渣をMeOHより再結晶すると、1.83g
(収率87%)の化合物17bが得られた。 化合物17b:C24366 2 2(512.676) mp 126〜127 ℃(メタノールから再結晶) 元素分析計算値:C,56.22;H,7.08;N,5.47; S,
12.51 % 実測値:C,56.20;H,7.09;N,5.38; S, 12.36 % IR(KRS→KBr)ν 3550(OH), 1330, 1150(SO2)
cm-1 NMR(CDCl3 )表3
【0144】参考例5−2
【0145】
【化80】
【0146】参考例5−1と同様にしてN,N’−ジト
シル−1,3−プロパンジアミン(15a)と化合物1
6の反応で、N4,N8 −ジトシル−4,8−ジアザ−
1,11−ウンデカンジオール(17a)が粘稠液体と
して、収率90%で得られた。 化合物17a:C23346 2 2(498.650) 元素分析計算値:C,56.40;H,6.87;N,5.62; S,
12.86 % 実測値:C,55.36;H,6.87;N,5.52; S, 12.70 % IR(KRS)ν 3530(OH), 1330, 1155(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表3
【0147】参考例5−3
【0148】
【化81】
【0149】参考例5−1と同様にして、N,N’−ジ
トシル−1,2−エタンジアミン(11a)と2−ブロ
モエタノール(12)との反応でN,N’−ビス(2−
ヒドロキシエチル−N,N’−ジトシル−1,2−エタ
ンジアミン(13a)をメタノールより再結晶して、収
率85%で得られた。 化合物13a:C20286 2 2(456.572) mp 150〜152 ℃(メタノールから再結晶) 元素分析計算値:C,52.61;H,6.18;N,6.14; S,
14.05 % 実測値:C,52.93;H,6.20;N,6.21; S, 13.93 % IR(KBr)ν 3350(OH), 1325, 1150(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表3
【0150】参考例5−4
【0151】
【化82】
【0152】参考例5−1と同様にして、N1,N3,N5
−トリトシル−3−アザ−1,7−ヘプタンジアミン
(11b)と化合物12との反応で、N3,N6,N9 −ト
リトシル−3,6,9−トリアザ−1,11−ウンデカ
ンジオール(13b)が粘稠液体として、収率99%で得
られた。 化合物13b:C29398 3 3(653.824) 元素分析計算値:C,53.27;H,6.01;N,6.43; S,
14.71 % 実測値:C,52.84;H,6.02;N,6.40; S, 14.57 % IR(KRS)ν 3530(OH), 1330, 1150(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表3
【0153】参考例5−5
【0154】
【化83】
【0155】参考例5−1と同様にして、N1,N3,N6,
8 −テトラトシル−3,6−ジアザ−1,8−オクタ
ンジアミン(11c)と化合物12との反応で、N3,N
6,N9,N12−テトラトシル−3,6,9,12−テトラ
アザ−1,14−テトラデカンジオール(13c)がメ
タノールより再結晶して、収率70%で得られた。 化合物13c:C3850104 4(851.076) mp 195〜197 ℃ 元素分析計算値:C,53.62;H,5.92;N,6.58; S,
15.07 % 実測値:C,53.35;H,5.87;N,6.58; S, 14.92 % IR(KRS)ν 3410(OH), 1330, 1150(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表3
【0156】ジオール→ジメジルエステル 参考例6−1
【0157】
【化84】
【0158】O1,O12−ジメジル−N4,N9 −ジトシル
−4,9−ジアザ−1,12−ドデカンジオール(18
b):参考例5−1で得た化合物17b( 1.50g)を塩化
メチレン(40ml)中に混入し、メタンスルホニルクロリド
(0.57ml,17bに対し 2.5モル当量) と、トリエチルア
ミン( 1.42ml、メタンスルオニルクロリドに対し、 2.5
倍容積) を添加し、室温にて1時間撹拌した。反応液を
減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマト〔溶出液 クロ
ロホルム:アセトン 9:1v/v(300ml) → 4:1 (200ml)
→ 7:3 (100ml)〕すると、化合物18bが不定形粉末と
して、1.47g(収率75%)得られた。 化合物18b:C2640102 4(668.86) 元素分析計算値:C,46.69;H,6.03;N,4.19; S,
19.18 % 実測値:C,46.33;H,5.95;N,4.17; S, 19.15 % IR(KBr)ν 1340, 1325, 1170, 1150(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表3
【0159】参考例6−2
【0160】
【化85】
【0161】参考例6−1と同様にして参考例5−2で
得た化合物17aとメタンスルホニルクロリドとの反応
で、O1,O11−ジメジル−N4,N8 −ジトシル−4,8
−ジアザ−1,11−ウンデカンジオール(18a)が
粘稠液体として、収率85%で得られた。 化合物18a:C2538102 4(654.834) 元素分析計算値:C,45.85;H,5.85;N,4.28; S,
19.59 % 実測値:C,45.50;H,5.74;N,4.02; S,19.50 % IR(KRS)ν 1340, 1320, 1170, 1150(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表3
【0162】参考例6−3
【0163】
【化86】
【0164】参考例6−1と同様にして参考例5−3で
得た化合物13aとメタンスルホニルクロリドとの反応
で、N,N’−ビス(2−メジロキシエチル)−N,
N’−ジトシル−1,2−エタンジアミン(14a)が
メタノールより再結晶して、収率84%で得られた。 化合物14a:C2232102 4(612.756) mp 144〜145 ℃ 元素分析計算値:C,43.12;H,5.26;N,4.57; S,
20.93 % 実測値:C,43.28;H,5.22;N,4.47; S, 20.83 % IR(KBr)ν 1340, 1330, 1180, 1150(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表3
【0165】参考例6−4
【0166】
【化87】
【0167】参考例6−1と同様にして参考例5−4で
得た化合物13bとメタンスルホニルクロリドとの反応
で、O1,O11−ジメジル−N3,N6,N9 −トリトシル−
3,6,9−トリアザ−1,11−ウンデカンジオール
(14b)が、不定形粉末として、収率90%で得られ
た。 化合物14b:C3143123 5(810.008) 元素分析計算値:C,45.96;H,5.35;N,5.19; S,
19.79 % 実測値:C,45.78;H,5.26;N,4.96; S, 19.76 % IR(KBr)ν 1330, 1150(SO2)cm -1 NMR(CDCl3
【0168】参考例6−5
【0169】
【化88】
【0170】参考例6−1と同様にして参考例5−5で
得た化合物13cとメタンスルホニルクロリドとの反応
で、O1,O14−ジメジル−N3,N6,N9,N12−テトラト
シル−3,6,9,12−テトラアザ−1,14−テト
ラデカンジオール(14c)が、不定形粉末として、収
率99%で得られた。 化合物14c:C4054144 6(1007.26) 元素分析計算値:C,47.69;H,5.40;N,5.56; S,
19.01 % 実測値:C,47.41;H,5.34;N,5.38; S, 18.94 % IR(KBr)ν 1330, 1150(SO2)cm -1 NMR(CDCl3
【0171】
【表3】
【0172】参考例7
【0173】
【化89】
【0174】N,N−ビス(3−ブロモプロピル) ベン
ジルアミン(19):アセトニトリル(80ml)中、ベン
ジルアミン(1.563g)、1,3−ジブロモプロパン( 1
4.726g,ベンジルアミンに対し5モル当量)、炭酸水素
ナトリウム(3.67g,ベンジルアミンに対し3当量)の混
合物を、約60℃で22時間撹拌した。反応液をセライトを
通してロ過し、ロ液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマ
ト〔溶出液 クロロホルム:アセトン 95:5 v/v(300
ml) →9:1(200ml)〕すると化合物19(Rf=0.7 (ク
ロロホルム:アセトン 95:5))が無色液体として収率37
%で得られた。 化合物19:C1319NBr2(349.1) SIMS(NBA) m/z 348, 350(M+H)+ NMR(CDCl3):δ 2.60(4H,6-S, BnN-CH 2) 2.02(4H,6-S, BnN-CH2-CH 2) 3.45(4H,t,J=6.50, CH2-Br)
【0175】N−モノベンジル環状ポリアミンの合成 参考例8−1
【0176】
【化90】
【0177】N1 −ベンジル−N5,N9 −ジトシル−
1,5,9−トリアザシクロドデカン(20):DMF
(160ml)中、参考例1−1で得た化合物3b(5.834g),
1,3−ジブロモプロパン(2.7g, 3bに対して 1.2モ
ル当量),炭酸カリウム(22.83g,3bに対して15モル当
量) 混合物を室温にて、4日間撹拌した。反応液をセラ
イトを通してロ過し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマト〔溶出液 クロロホルム:アセトン97:3v/
v(600ml) 〕し化合物20を含むフラクション部を集め
濃縮した。少量のクロロホルムに溶解し、メタノールを
添加して再結晶し、化合物20が3.28g (収率52%,変
換率82%)得られた。 化合物20:C30394 3 2(569.768) mp 201〜203 ℃ SIMS 570m/z(M+H)+ 元素分析計算値:C,63.24;H,6.90;N,7.38; S,
11.26 % 実測値:C,63.04;H,6.88;N,7.10; S, 11.15 % IR(KBr)ν 1330, 1160(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表4
【0178】参考例8−2
【0179】
【化91】
【0180】参考例8−1と同様にして参考例1−2で
得た化合物3aとジブロモプロパンとの反応で、N1
ベンジル−N4,N8 −ジトシル−1,4,8−トリアザ
シクロドデカン(21)が不定形粉末として収率39%で
得られた。 化合物21:C28354 3 2(541.716) 元素分析計算値:C,62.08;H,6.51;N,7.76; S,
11.84 % 実測値:C,62.24;H,6.39;N,7.50; S, 11.82 % IR(KRS)ν 1330, 1150(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表4
【0181】参考例8−3
【0182】
【化92】
【0183】参考例8−1と同様にして参考例4−1で
得た化合物7cと1,3−ジブロモプロパンとの反応
で、N1 −ベンジル−N5,N9,N13, N17−テトラトシ
ル−1,5,9,13,17−ペンタアザシクロエイコ
サン(22)が不定形粉末として収率78%で得られた。 化合物22:C50678 5 4(994.340) 元素分析計算値:C,60.39;H,6.79;N,7.04; S,
12.90 % 実測値:C,60.40;H,6.56;N,6.80; S, 12.67 % IR(KRS)ν 1330, 1160(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表4
【0184】参考例8−4
【0185】
【化93】
【0186】参考例8−1と同様にして参考例4−3で
得た化合物10bと1,3−ジブロモプロパンとの反応
で、N1 −ベンジル−N4,N8,N12, N16, N20, N24
−ヘキサトシル−1,4,8,12,16,20,24
−ヘプタアザシクロヘキサコサン(23)が不定形粉末
として収率58%で得られた。 化合物23:C6887127 6(1386.828) 元素分析計算値:C,58.89;H,6.32;N,7.07; S,
13.87 % 実測値:C,58.78;H,6.20;N,6.74; S, 13.77 % IR(KBr)ν 1330, 1155(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表4
【0187】参考例9−1
【0188】
【化94】
【0189】N1 −ベンジル−N5,N10, N14, N18,
22, N27−ヘキサトシル−1,5,10,14,1
8,22,27−ヘプタアザシクロトリコンタン(26
b):DMF(90ml)中、参考例4−2で得た化合物7
d(1.12g) 、参考例6−2で得た化合物18a(0.845g,
7dに対して1.13モル当量) 及び炭酸カリウム(1.57
g、7dに対して10モル当量)の混合物を室温で4日間
撹拌した。反応液をセライトを通してロ過し、ロ液を濃
縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマト〔溶出液クロロ
ホルム:アセトン93:7v/v(800ml) 〕し、フラクショ
ンを集め濃縮すると、化合物26bが不定形粉末とし
て、収率41%で得られた。 化合物26b:C7295127 6(1442.932) 元素分析計算値:C,59.93;H,6.64;N,6.80; S,
13.33 % 実測値:C,59.67;H,6.66;N,6.49; S, 13.33 % SIMS(NBA) m/z 1442(M+H)+ IR(KBr)ν 1330, 1155(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表4
【0190】参考例9−2
【0191】
【化95】
【0192】参考例9−1と同様にして参考例4−1で
得た化合物7cと参考例6−1で得た化合物18bとの反
応でN1 −ベンジル−N5,N9,N13, N18, N22, N26
−ヘキサトシル−1,5,9,13,18,22,26
−ヘプタアザシクロノナコサン(26a)が不定形粉末
として収率52%で得られた。 化合物26a :C7193127 6(1428.906) 元素分析計算値:C,59.68;H,6.56;N,6.86; S,
13.47 % 実測値:C,59.88;H,6.56;N,6.79; S, 13.15 % SIMS(NBA) m/z 1428 (M+H)+ IR(KBr)ν 1330, 1150(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表4
【0193】参考例9−3
【0194】
【化96】
【0195】参考例9−1と同様にして参考例1−2で
得られた化合物3aと参考例6−3で得た化合物14aと
の反応でN1 −ベンジル−N4,N7,N10, N13−テトラ
トシル−1,4,7,10,13−ペンタアザシクロペ
ンタデカン(24a)が不定形粉末として収率36%で得
られた。 化合物24a:C45558 5 4(922.194) 元素分析計算値:C,58.61;H,6.01;N,7.60; S,
13.91 % 実測値:C,58.56;H,5.94;N,7.35; S, 14.10 % SIMS(NBA) m/z 922 (M+H)+ IR(KBr)ν 1330, 1150(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表4
【0196】参考例9−4
【0197】
【化97】
【0198】参考例9−1と同様にして参考例1−2で
得られた化合物3aと参考例6−4で得た化合物14bと
の反応でN1 −ベンジル−N4,N7,N10, N13, N16
ペンタトシル−1,4,7,10,13,16−ヘキサ
アザシクロオクタデカン(24b)が不定形粉末として
収率41%で得られた。 化合物24b:C5466106 5(1119.446) 元素分析計算値:C,57.93;H,5.94;N,7.51; S,
14.32 % 実測値:C,57.74;H,5.80;N,7.37; S, 14.21 % SIMS(NBA) m/z 1120(M+H)+ IR(KBr)ν 1330, 1150(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表4
【0199】参考例9−5
【0200】
【化98】
【0201】参考例9−1と同様にして参考例1−2で
得られた化合物3aと参考例6−5で得た化合物14cと
の反応でN1 −ベンジル−N4,N7,N10, N13, N16,
19−ヘキサトシル−1,4,7,10,13,16,
19−ヘプタアザシクロヘネイコサン(24c)が不定
形粉末として収率37%で得られた。 化合物24c:C6377127 6(1316.698) 元素分析計算値:C,57.46;H,5.90;N,7.45; S,
14.61 % 実測値:C,57.35;H,5.87;N,7.35; S, 14.56 % SIMS(NBA) m/z 1316(M+H)+ IR(KBr)ν 1330, 1150(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表4
【0202】参考例9−6
【0203】
【化99】
【0204】参考例9−1と同様にして参考例1−1で
得られた化合物3bと参考例6−1で得た化合物18b
との反応でN1 −ベンジル−N5,N9,N14, N18−テト
ラトシル−1,5,9,14,18−ペンタアザシクロ
ヘネコサン(25)が不定形粉末として収率58%(変換
率 100%)で得られた。 化合物25:C51678 5 4(1006.35) 元素分析計算値:C,60.87;H,6.71;N,6.96; S,
12.75 % 実測値:C,60.47;H,6.67;N,6.93; S, 12.59 % SIMS(NBA) m/z 1006(M+H)+ IR(KBr)ν 1330, 1150(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表4
【0205】N,N’−ジベンジル環状ポリアミンの合
【0206】参考例10−1
【0207】
【化100】
【0208】N1,N13−ジベンジル−N5,N9,N17, N
21−テトラトシル−1,5,9,13,17,21−ヘ
キサアザシクロテトラコサン(27b):DMF(70m
l)中、参考例4−1で得た化合物7c(0.70g)、参考
例7で得た化合物19(0.283g,10cに対して1.1 モル
当量) 及び炭酸カリウム(1.02g,10cに対して10モル
当量) の混合物を室温にて、4日間撹拌した。反応液を
セライドを通してロ過し、ロ液を濃縮した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマト〔溶出液 クロロホルム:アセト
ン93:7v/v(500ml) 〕すると、化合物27bが不定形
粉末として、収率54%(変換率67%)で得られた。 化合物27b:C60788 6 4(1139.536) 元素分析計算値:C,63.24;H,6.90;N,7.38; S,
11.26 % 実測値:C,63.27;H,6.72;N,7.05; S, 11.25 % SIMS(NBA) m/z 1140(M+H)+ IR(KBr)ν 1330, 1150(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表4
【0209】参考例10−2
【0210】
【化101】
【0211】参考例10−1と同様にして参考例1−1
で得た化合物3bと参考例7で得た化合物19との反応
でN1,N9 −ジベンジル−N5,N13−ジトシル−1,
5,9,13−テトラアザシクロヘキサデカン(27
a)が得られ、クロロホルム−メタノールから再結晶し
て収率40%で得られた。 化合物27a:C40524 4 2(716.98) mp 123〜124 ℃ 元素分析計算値:C,67.00;H,7.31;N,7.82; S,
8.95% 実測値:C,67.16;H,7.34;N,7.93; S, 8.93% IR(KBr)ν 1330, 1150(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表4
【0212】参考例10−3
【0213】
【化102】
【0214】参考例10−1と同様にして参考例4−2
で得た化合物7dと参考例7で得た化合物19との反応
でN1,N14−ジベンジル−N5,N10, N18, N23−テト
ラとしる−1,5,10,14,18,23−ヘキサア
ザシクロヘキサコサン(27c)が得られ、クロロホル
ム−メタノールから再結晶して収率59%で得られた。 化合物27c:C62828 6 4(1167.588) mp 184〜186 ℃ 元素分析計算値:C,63.77;H,7.08;N,7.20; S,
10.99 % 実測値:C,63.55;H,7.04;N,7.04; S, 11.12 % IR(KBr)ν 1330, 1150(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表4
【0215】参考例10−4
【0216】
【化103】
【0217】参考例10−1と同様にして参考例4−5
で得た化合物10dと参考例7で得た化合物19との反
応でN1,N18−ジベンジル−N5,N9,N14, N22,
27, N31−ヘキサトシル−1,5,9,14,18,
22,27,31−オクタアザシクロテトラトリアコン
タン(28)が不定形粉末として率43%で得られた。 化合物28:C82108 128 6(1590.144) 元素分析計算値:C,61.93;H,6.85;N,7.05; S,
12.10 % 実測値:C,61.89;H,6.73;N,6.88; S, 12.21 % IR(KBr)ν 1330, 1155(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表4 FABMS(NBA) m/z 1589 (M+H)+
【0218】
【表4】
【0219】脱N−ベンジルによる環状アミンの誘導 参考例11−1
【0220】
【化104】
【0221】N5,N10, N14, N18, N22, N27−ヘキ
サトシル−1,5,10,14,18,22,27−ヘ
プタアザシクロトリアコンタン(34b):酢酸(28m
l)中、参考例9−1で得た化合物26b(0.534g)
と、10%パラジウム−炭素を混合し、平均4.6kg/cm2
の水素で、合計66時間還元を行った。反応液をセライト
を通してロ過し、ロ液を減圧下濃縮した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマト〔溶出液 クロロホルム:メタノー
ル95:5v/v(400ml) 〕すると、化合物34bが不定形
粉末として、0.376g(収率75%)得られた。 化合物34b:C6589127 6(1352.814) 元素分析計算値:C,57.71;H,6.63;N,7.25; S,
14.22 % 実測値:C,57.81;H,6.49;N,6.94; S, 14.22 % SIMS(NBA) m/z 1352 (M+H)+ IR(KBr)ν 2300-2700 (NH+ ), 1330, 1150(SO2)
cm -1 NMR(CDCl3 )表5
【0222】参考例11−2
【0223】
【化105】
【0224】参考例11−1と同様にして、参考例9−
2で得た化合物26aの水素添加で、N5,N9,N13, N
18, N22, N26−ヘキサトシル−1,5,9,13,1
8,22,26−ヘプタアザシクロトリアコンタン(3
4a)が不定形粉末として収率75%で得られた。 化合物34a:C6487127 6(1338.788) SIMS(NBA) m/z 1340 (M+H)+ IR(KBr)ν 1330, 1150(SO2)cm -1 NMR(CDCl3 )表5
【0225】参考例11−3
【0226】
【化106】
【0227】参考例11−1と同様にして、参考例8−
1で得た化合物20を水素添加すると、N5,N9 −ジト
シル−1,5,9−トリアザシクロドデカン(29)が
粘稠液体として収率99%で得られた。 化合物29:C23334 3 2(479.65) 元素分析計算値:C,57.59;H,6.94;N,8.76; S,
13.37 % 実測値:C,57.64;H,6.75;N,8.58; S, 13.42 % SIMS(NBA) m/z 481(M+H)+ IR(KBr)ν 3350(NH), 1330, 1160(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表5
【0228】参考例11−4
【0229】
【化107】
【0230】参考例11−1と同様にして、参考例8−
4で得た化合物23を水素添加すると、N4,N8,N12,
16, N20, N24−ヘキサトシル−1,4,8,12,
16,20,24−ヘプタアザシクロヘキサコサン(3
1)が不定形粉末として収率83%で得られた。 IR(KRS)ν 3400(NH), 1340, 1160(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表5
【0231】参考例11−5
【0232】
【化108】
【0233】参考例11−1と同様にして、参考例9−
6で得た化合物25を水素添加すると、N5,N9,N14,
18−テトラトシル−1,5,9,14,18−ペンタ
アザシクロヘネイコサン(33)が不定形粉末として、
収率86%で得られた。 化合物33:C44618 5 4(916.232) 元素分析計算値:C,57.68;H,6.71;N,7.64; S,
14.00 % 実測値:C,57.71;H,6.54;N,7.52; S, 14.08 % IR(KBr)ν 3370(NH), 1330, 1150(SO2)cm-1 SIMS(NBA) m/z 916(M+H)+ NMR(CDCl3 )表5
【0234】参考例11−6
【0235】
【化109】
【0236】参考例11−1と同様にして、参考例10
で得た化合物27bを水素添加すると、N5,N9,N17,
21−テトラトシル−1,5,9,13,17,21−
ヘキサアザシクロテトラコサン(35b)が不定形粉末
として収率86%で得られた。 化合物35b:C46668 6 4(959.3) 元素分析計算値:C,57.90;H,6.94;N,8.76; S,
13.37 % 実測値:C,57.59;H,6.83;N,8.95; S, 13.41 % IR(KBr)ν 3400(NH), 1330, 1150(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表5
【0237】
【表5】
【0238】参考例11−7
【0239】
【化110】
【0240】参考例11−1と同様にして、参考例9−
3で得た化合物24aを水素添加すると、N4,N7,
10, N13−テトラトシル−1,4,7,10,13,
−ペンタアザシクロペンタデカン(32a)が不定形粉
末として収率89%で得られた。 化合物32a:C38598 5 4(842.156) 元素分析計算値:C,54.19;H,7.06;N,8.32; S,
15.23 % 実測値:C,54.04;H,6.91;N,8.06; S, 15.08 % IR(KBr)ν 3400(NH), 1320, 1145(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表5
【0241】参考例11−8
【0242】
【化111】
【0243】参考例11−1と同様にして、参考例9−
4で得た化合物24bを水素添加すると、N4,N7,
10, N13, N16−ペンタトシル−1,4,7,10,
13,16−ヘキサアザシクロオクタデカン(32b)
が不定形粉末として収率71%で得られた。 化合物32b:C4760106 5(1029.328) 元素分析計算値:C,54.84;H,5.88;N,8.17; S,
15.58 % 実測値:C,54.64;H,5.98;N,8.06; S, 15.44 % IR(KBr)ν 3240(NH), 1330, 1150(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表5
【0244】参考例11−9
【0245】
【化112】
【0246】参考例11−1と同様にして、参考例9−
5で得た化合物24cを水素添加すると、N4,N7,
10, N13, N16, N19−ヘキサトシル−1,4,7,
10,13,16,19−ヘプタアザシクロヘネイコサ
ン(32c)が不定形粉末として収率50%で得られた。 化合物32c:C5671127 6(1226.58) 元素分析計算値:C,54.83;H,5.84;N,7.99; S,
15.69 % 実測値:C,54.63;H,5.75;N,7.81; S, 15.40 % IR(KBr)ν 3400(NH), 1330, 1150(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表5
【0247】参考例11−10
【0248】
【化113】
【0249】参考例11−1と同様にして、参考例10
−2で得た化合物27aを水素添加すると、N5,N13
ジトシル−1,5,9,13−テトラアザシクロヘキサ
デカン(35a)が不定形粉末として収率90%で得られ
た。 化合物35a:C26404 4 2(536.744) 元素分析計算値:C,58.18;H,7.51;N,10.44;S,
11.95 % 実測値:C,57.93;H,7.43;N,10.15;S, 11.80 % IR(KBr)ν 3400(NH), 1330, 1150(SO2)cm-1
【0250】参考例11−11
【0251】
【化114】
【0252】参考例11−1と同様にして、参考例10
−3で得た化合物27cを水素添加すると、N5,N10
13,N23−テトラトシル−1,5,10,14,1
8,23−ヘキサアザシクロヘキサコサン(35c)が
不定形粉末として収率95%で得られた。 化合物35c:C48708 6 4(987.352) 元素分析計算値:C,58.39;H,7.15;N,8.51; S,
12.99 % 実測値:C,58.11;H,7.10;N,8.38; S, 12.78 % IR(KBr)ν 3400(NH), 1330, 1150(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 )表5
【0253】環状アミンのN−(ω−ブロモアルキル)
参考例12−1
【0254】
【化115】
【0255】N1 −(3−ブロモプロピル)−N5,N9
−ジトシル−1,5,9−トリアザシクロドデカン(3
6):アセトニトリル(40ml)中、参考例11−3で得
た化合物29(0.411g)、1,3−ジブロモプロパン(1.
73g 、29に対し10モル当量)、炭酸水素ナトリウム
(0.36g,29に対し5モル当量)混合物を、約60℃で15
時間撹拌した。反応液をセライトを通してロ過し、ロ液
を濃縮し、シリカゲルカラムクロマト〔溶出液クロロホ
ルム:メタノール95:5v/v(300ml) 〕すると、化合物
36が不定形粉末として、0.22g (収率43%)得られ
た。 化合物36:C26384 3 2 Br (600.636) SIMS(NBA) m/z 601,602(M+H)+ IR(KBr)ν 1330, 1155(SO2)cm-1 NMR(CDCl3 ): δ1.76(4H, quin, NCH2-CH 2-CH2N) 1.87(2H, quin, NCH2-CH 2-CH2N) 1.95(2H, b-quin, NCH2-CH 2-CH2Br) 2.43(ArMe) 2.48(4H, b-t, NCH2- CH2-CH 2N) 2.52(2H, b-t, NCH2 - CH2-CH2Br) 3.14(4H, t, J=6.4, NCH2-CH2-CH 2N) 3.20(4H, t, J=6.71, NCH2- CH2-CH 2N) 3.42(2H, t, J=6.4, NCH2-CH2-CH 2Br) 7.31(ArHme) 7.65(ArHs)
【0256】参考例12−2
【0257】
【化116】
【0258】参考例12−1と同様にして、参考例11
−1で得た化合物34bと1,3−ジブロモプロパンと
の反応でN1 −(3−ブロモプロピル)−N5,N10, N
14,N18, N22, N27−ヘキサトシル−1,5,10,
14,18,22,27−ヘプタアザシクロトリアコン
タン(37)が不定形粉末として収率21%で得られた。 化合物37:C6894127 6 Br(1473.8) SIMS(NBA) m/z 1474 (M+H)+
【0259】参考例12−3
【0260】
【化117】
【0261】参考例12−1と同様にして、参考例11
−5で得た化合物33と1,3−ジブロモプロパンとの
反応でN1 −(3−ブロモプロピル)−N5,N9,N14,
18−テトラトシル−1,5,9,14,18−ペンタ
アザシクロヘネイコサン(38)が不定形粉末として得
られた。 化合物38:C47668 5 4 Br(1037.218) TLC:Rf=0.90(クロロホルム:メタノール 9:1
v/v)
【0262】ビス環状ポリアミン誘導体の合成 実施例1−1
【0263】
【化118】
【0264】ビス環状9N1224モノアミン(3
9):アセトニトリル(50ml)中、参考例11−6で得
た化合物35b(0.26g )、参考例12−1で得た化合
物36(0.244g、35bに対し1.5 モル当量)及び炭酸
水素ナトリウム(91mg、35bに対し4モル当量)の混
合物を、室温にて2日間撹拌した。反応液をセライトを
通してロ過し、ロ液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマ
ト〔溶出液 クロロホルム:メタノール 9:1v/v (30
0ml)→ 4:1(300ml) 〕すると、化合物39が不定形粉末
として0.328g(収率82%)得られた。 化合物39:C72103 129 6(1479.012) IR(KBr)ν 1330, 1150(SO2)cm -1 FABMS(NBA) :検出フラグメントとその生成経路
【0265】
【化119】
【0266】重陽電荷フラグメント(m/z) : 739 (←MH + /2)、661 ( ←1322/2) 、529 ( ←1058/
2) 480.5 ( ←961/2)、402.5 ( ←805/2) ミリマス解析: 観測値 m/z 1478.6122(C72104 129 6 からの
誤差、-0.7mmu)
【0267】実施例1−2
【0268】
【化120】
【0269】ビス環状11N2126モノアミン(4
0):実施例1−1と同様にして、参考例11−11で
得た化合物35cと参考例12−3で得た化合物38と
の反応で、化合物40が不定形粉末として収率70%で得
られた。 化合物40:C95135 16118(1943.646) TLC:Rf=0.3(メタノール−クロロホルム 1:9v/
v)
【0270】実施例2−1 ビス環状8N1221(42、R=Ts):
【0271】
【化121】
【0272】アセトニトリル(30ml)中、参考例11−
5の化合物33( 0.149g)、参考例12−1の化合物
36( 0.098g、33に対して1モル当量)、炭酸水素
ナトリウム( 0.068g、33に対し5モル当量)混合物
を約60℃で4日間撹拌した。反応液をセライトを通して
ロ過し、ロ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロ
マト〔溶出液 クロロホルム:メタノール95:5v/v
(200ml )〕すると、化合物42が不定形粉末として、
0.191g(収率 82%)得られた。 化合物42:C7098128 6 (1435.944) SIMS(NBA) :検出フラグメントとその生成経路(m/
z)
【0273】
【化122】
【0274】重陽電荷フラグメント(m/z) : 718 (←1436/2) 、640 ( ←1280/2) ミリマス解析: 観測値 m/z 1435.5712(C7099128 6 からの誤
差、0.5mmu)
【0275】NMR(CDCl3 ): δ1.50(2H, b-m, TIN) 1.63 (4H, b-m, TIN) 1.70 (8H, b-m, TIN) 1.89 (6H, b-m, TIN) 2.33 (4H, 6-m, TOU) 2.40, 2.41, 2.42, (ArMe) 3.10 (12H, t, TOU/FOU ) 3.13 (12H, t, TOU ) 7.29, 7.31, (ArHme) 7.61, 7.65 (ArHs)
【0276】実施例2−2
【0277】
【化123】
【0278】実施例2−1と同様にして、参考例11−
3の化合物29と参考例12−1の化合物36との反応
でビス環状6N(12)2(41、R=Ts)が不定形
粉末として収率 56%で得られた。 化合物41:C49708 6 4 (999.362) IR(KBr)ν 1330, 1155(SO2)cm-1 SIMS(NBA) :検出フラグメントとその生成経路(m/
z)
【0279】
【化124】
【0280】NMR(CDCl3 ): δ1.52 (2H, b-m, NCH 2CH2 CH2N TIN) 1.72 (8H, b-m, NCH 2CH2 CH2N TIN) 1.91 (4H, b-m, NCH 2CH2 CH2N TIN) 2.31 (4H, b-m, NCH 2CH2CH2N TOU) 2.43 (ArMe) 2.45 (8H, 6-m, NCH 2CH2CH2N TOU) 3.13 (8H, 6-t, NCH 2CH2CH2N TOU) 3.18 (8H, t, J=6.7, NCH2 CH2CH2N TOU ) 7.30 (ArHme) 7.64 (ArHs)
【0281】実施例2−3
【0282】
【化125】
【0283】実施例2−1と同様にして、参考例11−
2の化合物34aと参考例12−1の化合物36との反
応でビス環状10N1229(43、R=Ts)が不定
形粉末として収率 50%で得られた。 化合物43:C90124 16108 (1858.5) FABMS(NBA) :検出フラグメントとその生成経路
【0284】
【化126】
【0285】重陽電荷フラグメント(m/z) : 929 (←1858/2) 、851 ( ←1702/2) 、774 ( ←1548/
2) ミリマス解析: 観測値 m/z 1857.7076(C90125 16108 からの
誤差、3.6mmu)
【0286】NMR(CDCl3 ): δ1.49 (2H, b-m, TIN) 1.59 (4H, b-m, FIN) 1.70 (8H, b-m, TIN) 1.89 (10H, b-m, TIN ) 2.33 (4H, 6-m, TOU) 2.39 (ArMe) 2.40 (ArMe) 2.41 (ArMe) 3.10 (32H, 6-m, TOU/FOU ) 7.24 (ArHme) 7.28 (ArHme) 7.63 (ArHs)
【0287】実施例2−4
【0288】
【化127】
【0289】実施例2−1と同様にして、参考例11−
1の化合物34bと参考例12−2の化合物37との反
応でビス環状14N(30)2(45、R=Ts)が不
定形粉末として収率 31%で得られた。 化合物45:C133 182 241412 (2745.69) IR(KBr)ν 1330, 1155(SO2)cm-1 FABMS(NBA) :検出フラグメントとその生成経路
【0290】
【化128】
【0291】重陽電荷フラグメント(m/z) : 1372 (←MH + /2)、1295 (←2590/2) 、1217.5 (←24
35/2) ミリマス解析: 観測値 m/z 2744.0181(C133 183 241412から
の誤差、0.2mmu)
【0292】実施例2−5
【0293】
【化129】
【0294】アセトニトリル(40ml)中、参考例11−
5で得た化合物33( 0.206g)、1,3−ジブロモプ
ロパン( 0.454g、33に対して10モル当量)、炭酸
水素ナトリウム( 57mg、33に対し3モル当量)混合
物を約65℃で33時間加熱撹拌し、実施例2−1と同様の
後処理を行うと、ビス環状10N(21)2(44、R
=Ts)が不定形粉末として収率 11%で得られた。 化合物44:C91126 16108 (1872.521) FABMS(NBA) :検出フラグメントとその生成経路
【0295】
【化130】
【0296】重陽電荷フラグメント(m/z) : 936 (←MH + /2)、858.5 ( ←1717/2) 、781 ( ←1562
/2)
【0297】トリス環状ポリアミン誘導体の合成 実施例3−1
【0298】
【化131】
【0299】トリス環状12N122412(46、R
=Ts):アセトニトリル(30ml)中、参考例11−6
の環状ジアミン化合物35b(0.141g)、参考例12−
1の化合物36(0.176g、35bに対し2モル当量)、
炭酸水素ナトリウム( 0.049g 、35bに対し4モル当
量)の混合物を室温にて7日間撹拌した。反応液をセラ
イトを通してロ過し、ロ液を濃縮した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマト〔溶出液 クロロホルム:メタノール
9:1v/v (300ml)→ 4:1(200ml) 〕すると、化合物4
6が不定形粉末として収率50%で得られた。 化合物46:C98140 16128(1998.724) IR(KBr)ν 1330, 1150(SO2)cm -1 FABMS(NBA) :検出フラグメントとその生成経路
【0300】
【化132】
【0301】重陽電荷フラグメント(m/z) : 999 (←MH + /2)、921.5 ( ←1843/2) 、842.5 ( ←16
85/2) 760 (←1520/2) 、753 ( ←1506/2) 、746 ( ←14
92/2) 682 (←1364/2) 、675 ( ←1350/2) 、668 ( ←13
36/2) 661 (←1322/2) ミリマス解析: 観測値 m/z 1998.8369(C97 13CH141 16128
らの誤差、-1.9mmu)
【0302】実施例3−2
【0303】
【化133】
【0304】トリス環状16N212621(47、R
=Ts):実施例3−1と同様にして、参考例11−1
1の環状ジアミン化合物35cと、参考例12−3の化
合物38を反応させると、トリス環状化合物(47)が
不定形粉末として収率65%で得られた。 化合物47:C142 200 241612(2899.94) IR(KBr)ν 1330, 1150(SO2)cm -1 FABMS(NBA) :検出フラグメントとその生成経路
【0305】
【化134】
【0306】重陽電荷フラグメント(m/z) : 971.5 ( ←1943/2) 、893 ( ←1786/2)
【0307】テトラキス環状ポリアミン誘導体の合成 実施例4
【0308】
【化135】
【0309】テトラキス環状20N(2126)2(4
8、R=Ts):アセトニトリル(7ml )中、実施例1
−2で得た化合物40(11mg)、炭酸水素ナトリウム
( 7mg、40に対し3モル当量)、1,3−ジブロモプ
ロパン(27mg、40に対し20モル当量)の混合物を70
℃で27時間加熱撹拌し、実施例2−1と同様の後処理を
行うと、化合物48が不定形粉末として収率23%で得ら
れた。 化合物48:C193 274 322216(3927.354) FABMS(NBA) :検出フラグメントとその生成経路
【0310】
【化136】
【0311】重陽電荷フラグメント(m/z) : 513.5 ( ←1027/2) 、436.5 ( ←873/2)
【0312】トリス環状ポリアミン四級アンモニウム塩の合成 実施例5−1
【0313】
【化137】
【0314】トリス環状9N(12)3アンモニウム塩
(49、R=Ts):アセトニトリル(30ml)中、参考
例11−3で得た化合物29(0.198g)、炭酸水素ナト
リウム(0.173g、29に対し3モル当量)、1,3−ジ
ブロモプロパン(0.833g、29に対し10モル当量)の
混合物を60℃で24時間加熱撹拌し、実施例2−1と同様
の後処理を行うと、化合物49が不定形粉末として収率
78%で得られた。 化合物49:C75108 129 6 Br (1599.998) FABMS(NBA) :検出フラグメントとその生成経路
【0315】
【化138】
【0316】重陽電荷フラグメント(m/z) : 759 (←(MH + -Br)/2) 、681 ( ←(MH + -Br -Ts)/2) 560.5 ( ←1121/2) 、481.5 (←963/2) ミリマス解析: 観測値 m/z 1518.6481(C75108 129 6 からの
誤差、3.9mmu)
【0317】NMR(CDCl3 )δ 検出されるシグ
ナル(帰属難しい): 1.24、1.48、1.67、1.88、2.12、2.27、2.35 (t 、J=6.
1 、TIN) 3.37 (t 、J=6.1 、TIN)、2.43 (ArMe) 、2.52 (TOU)、
2.65 (TOU) 3.08 (TOU)、3.55 (t 、J=6.1 、TOU)、3.62 (t 、J=6.
1 、TOU) 3.75 (TOU)芳香核プロトン
【0318】実施例5−2
【0319】
【化139】
【0320】トリス環状15N(21)3アンモニウム
塩(50、R=Ts):実施例4−1と同様にして、参
考例11−5で得た化合物33を過剰量の1,3−ジブ
ロモプロパンと処理すると、化合物50が不定形粉末と
して収率38%で得られた。 化合物50:C138 192 241512Br(2909.744) FABMS(NBA) :検出フラグメントとその生成経路
【0321】
【化140】
【0322】重陽電荷フラグメント(m/z) : 1414.5 (←(MH + -Br)/2) 、1336.5 (←(MH + -Br -Ts)
/2) 497 ( ←994/2)、479 ( ←958/2)、 411 ( ←882/
2) 419.5 ( ←839/2)、401 ( ←802/2) ミリマス解析: 観測値 m/z 2829.0852 ( C136 13 2 192 2415
12からの誤差、-12.8mmu)
【0323】実施例5−3
【0324】
【化141】
【0325】トリス環状21N(30)3アンモニウム
塩(51、R=Ts):実施例4−1と同様にして、参
考例11−1で得た化合物34bを過剰量の1,3−ジ
ブロモプロパンと処理すると、化合物51が不定形粉末
として収率29%で得られた。 化合物51:C201 276 362118Br(4219.49) FABMS(NBA) :検出フラグメントとその生成経路
【0326】
【化142】
【0327】重陽電荷フラグメント(m/z) : 2109 (←(MH + /2) 、2069 (←(MH + -Br)/2) 1991.5 (←(MH + -Br -Ts)/2) 、715.5 (←1431/2) 696.5 (←1393/2) 、659 (←1318/2) 、638 (←1276
/2) 619 ( ←1238/2) 、541.5 (←1083/2) m/z 2866で観察されたピークパターンは、C136 188
241412Brの理論イオン分配のピークパターンと
同一である。
【0328】マルチ環状ポリアミン四級アンモニウム塩
の合成 実施例6
【0329】
【化143】
【0330】ヘキサキス環状27N(1224)3アン
モニウム塩(52、R=Ts):アセトニトリル(50m
l)中、実施例1−1で得た化合物39(0.295g)、炭
酸水素ナトリウム(50mg、39に対し3モル当量)、
1,3−ジブロモプロパン(0.402g、39に対し10モ
ル当量)の混合物を70℃で約6日間加熱撹拌した。実施
例2−1と同様の後処理を行うと、化合物52が不定形
粉末として収率98%で得られた。 化合物52:C222 317 362718Br(4597.076) FABMS(NBA) :検出フラグメントとその生成経路
【0331】
【化144】
【0332】IR(KBr)ν 1330, 1150(SO2)cm -1 NMR(CDCl3 )δ 検出されるシグナル(帰属難
しい): 1.23、1.67、1.78、1.95、2.04、2.23、2.41 (ArMe) 、
3.04 (TOU)、3.11 (TOU)、3.23 (TOU)芳香核プロトン
【0333】実施例7
【0334】
【化145】
【0335】脱トシル化によるポリアミン塩酸塩の調製
(一般手法) トシル基で保護された環状ポリアミンのアミノ基をアミ
ンの塩酸塩として単離する方法は、公知の手法(M.W. Ho
sseini and J.M. Lehn, Helv. Chim. Acta, 69, 587 (1
986)) に従って行った。
【0336】 1)臭化水素による脱トシル化とその臭酸塩の単離 環状ポリアミン誘導体(化合物41〜52、0.3 〜0.5
ミリモル) を30%臭化水素−酢酸溶液(約60ml)と混合
し、石炭酸(ポリアミン誘導体に対して40モル当量)
を添加して、75℃程度に熱しつつ、15〜24時間撹拌、反
応させた。反応混合物を減圧濃縮し残渣にジエチルエー
テル(約60ml)を添加し、沈澱をロ取し、メタノールで
数回洗浄すると、環状ポリアミンの臭酸塩が白色固体と
して得られた。(収率90%以上)。
【0337】2)臭酸塩の塩酸塩への変換 予めカラム内で調製した陰イオン変換樹脂(Dowex 1×
8 )上部に、少量の水に溶解した環状ポリアミン・臭酸
塩をチャージし、エタノール:水(1:1 →1.5:1 →2:1
→3:1 v/v)により溶出し、溶出液はフラクション・
コレクターにより一定容量ずつ分画した。各フラクショ
ンを薄層クロマトグラフィー板上にスポットし、ニンヒ
ドリン反応陽性分画を集め、濃塩酸を加えて、pHを約2
とした後、減圧濃縮した。残渣に水を加えて溶解し、ロ
過後、エタノールを添加した。析出する無色固体は環状
ポリアミン・塩酸塩であり、ロ取した後、デシケーター
(ドリエライト上)内で乾燥した。
【0338】上記反応と精製法を適用することにより、
化合物(41、R=Ts)、(42、R=Ts)、(4
3、R=Ts)、(44、R=Ts)、(45、R=T
s)、(46、R=Ts)、(47、R=Ts)、(4
8、R=Ts)、(49、R=Ts)、(50、R=T
s)、(51、R=Ts)、又は(52、R=Ts)
を、それぞれ相当する塩酸塩化合物(41、R=H/6
HCl)、(42、R=H/8HCl)、(43、R=
H/10HCl)、(44、R=H/10HCl)、
(45、R=H/14HCl)、(46、R=H/12
HCl)、(47、R=H/16HCl)、(48、R
=H/22HCl)、(49、R=H/8HCl)、
(50、R=H/14HCl)、(51、R=H/20
HCl)、又は(52、R=H/26HCl)を得るこ
とができた。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0338
【補正方法】変更
【補正内容】
【0338】上記反応と精製法を適用することにより、
化合物(41、R=Ts)、(42、R=Ts)、(4
3、R=Ts)、(44、R=Ts)、(45、R=T
s、(46、R=Ts)、(47、R=Ts)、(4
8、R=Ts)、(49、R=Ts)、(50、R=T
s)、(51、R=Ts)、又は(52、R=Ts)を
出発原料として、それぞれ相当する塩酸塩化合物(4
1、R=H/6HCl、(42、R=H/8HCl)、
(43、R=H/10HCl)、(44、R=H/10
HCl)、(45、R=H/14HCl)、(46、R
=H/12HCl)、(47、R=H/16HCl)、
(48、R=H/22HCl)、(49、R=H/8H
Cl)、(50、R=H/14HCl)、(51、R=
H/20HCl)、又は(52、R=H/26HCl)
を得ることができた。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) で表される化合物。 【化1】 (化1の式中、R10N及びNR20は独立に化2の式で示
    される環状ポリアミン基であり(但し、化2の式中、R
    は水素原子又はトシル基を示し、R30は水素原子又はB
    n基を示し、m2は1又は2であり、n1、n2、p1
    及びp2はそれぞれ独立に1〜3の整数であり、x1及
    びx2はそれぞれ独立に1又は2であり、y1及びy2
    はそれぞれ独立に0、1又は2であり、zは0又は1で
    ある。)、A1 、A2 、A3 、A4 、A5 、A6 、A7
    及びA8 はそれぞれ独立に化3で示される環状ポリアミ
    ン基であり(但し、化3の式中、Rは水素原子又はトシ
    ル基を示し、m3は1又は2であり、n1、n2、p1
    及びp2はそれぞれ独立に1〜3の整数であり、x1及
    びx2はそれぞれ独立に1又は2であり、y1及びy2
    はそれぞれ独立に0、1又は2であり、m4は2又は3
    である。)、a1、a2、a3、a4、a5、a6、a
    7及びa8はそれぞれ独立に0又は1であり、m1は2
    又は3である)。 【化2】 【化3】
  2. 【請求項2】 一般式(I) 中のa1、a2、a3、a
    4、a5、a6、a7及びa8が0である請求項1記載
    の化合物。
  3. 【請求項3】 一般式(I) 中のa1が1であり、かつa
    2、a3、a4、a5、a6、a7及びa8が0である
    請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 一般式(I) 中のa1及びa2が1であ
    り、かつa3、a4、a5、a6、a7及びa8が0で
    ある請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】 一般式(I) 中のa1、a2及びa3が1
    であり、かつa4、a5、a6、a7及びa8が0であ
    る請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】 下記一般式 (II) で表される化合物及び
    下記一般式 (III)で表される化合物を反応させて請求項
    1記載の一般式(I) で表される化合物を製造する方法。 【化4】 【化5】 (但し、化4の式中、R40Nは化6で表される環状ポリ
    アミン基を示し(但し、化6の式中、R60N−は化7で
    表される環状ポリアミン基であり(但し、化7の式中、
    Rは水素原子又はトシル基を示し、R30はBn基を示
    し、m2は1又は2であり、n1、n2、p1及びp2
    はそれぞれ独立に1〜3の整数であり、x1及びx2は
    それぞれ独立に1又は2であり、y1及びy2はそれぞ
    れ独立に0、1又は2であり、zは0又は1であ
    る。)、A10、A11、A12、A13、A14、A15、A16
    びA17は独立に化8で表される環状ポリアミン基であり
    (但し、化8の式中、Rは水素原子又はトシル基を示
    し、m3は1又は2であり、n1、n2、p1及びp2
    はそれぞれ独立に1〜3の整数であり、x1及びx2は
    それぞれ独立に1又は2であり、y1及びy2はそれぞ
    れ独立に0、1又は2であり、m4は2又は3であ
    る。)、a10、a11、a12、a13、a14、a
    15、a16及びa17は独立に0又は1である)、m
    5は2又は3であり、化5の式中、NR50は化9で表さ
    れる環状ポリアミン基を示す(但し、化9の式中、R70
    Nは化10で表される環状ポリアミン基であり(但し、
    化10の式中、Rは水素原子又はトシル基を示し、R30
    はBn基を示し、m2は1又は2であり、n1、n2、
    p1及びp2はそれぞれ独立に1〜3の整数であり、x
    1及びx2はそれぞれ独立に1又は2であり、y1及び
    y2はそれぞれ独立に0、1又は2であり、zは0又は
    1である。)、A20、A21、A22、A23、A24、A25
    26及びA27は独立に化11で表される環状ポリアミン
    基であり(但し、化11の式中、Rは水素原子又はトシ
    ル基を示し、m3は1又は2であり、n1、n2、p1
    及びp2はそれぞれ独立に1〜3の整数であり、x1及
    びx2はそれぞれ独立に1又は2であり、y1及びy2
    はそれぞれ独立に0、1又は2であり、m4は2又は3
    である。)、a20、a21、a22、a23、24、
    a25、a26及びa27は独立に0又は1であり、か
    つa10、a11、a12、a13、a14、a15、
    a16、a17、a20、a21、a22、a23、2
    4、a25、a26及びa27の合計は8以下であ
    る)。 【化6】 【化7】 【化8】 【化9】 【化10】 【化11】
  7. 【請求項7】 下記一般式 (VIII) で表される化合物。 【化12】 (化12の式中、R80N、NR90及びNR100 は独立に
    化13の式で示される環状ポリアミン基であり(但し、
    化13の式中、Rは水素原子又はトシル基を示し、R30
    は水素原子またはBn基を示し、m2は1又は2であ
    り、n1、n2、p1及びp2はそれぞれ独立に1〜3
    の整数であり、x1及びx2はそれぞれ独立に1又は2
    であり、y1及びy2はそれぞれ独立に0、1又は2で
    あり、zは0又は1である。)、A30、A31、A32、A
    33、A34、A35、A36、A41、A42、A43及びA44はそ
    れぞれ独立に化14で示される環状ポリアミン基であり
    (但し、化14の式中、Rは水素原子又はトシル基を示
    し、m3は1又は2であり、n1、n2、p1及びp2
    はそれぞれ独立に1〜3の整数であり、x1及びx2は
    それぞれ独立に1又は2であり、y1及びy2はそれぞ
    れ独立に0、1又は2であり、m4は2又は3であ
    る。)、a30、a31、a32、a33、a34、a
    35、a36、a41、a42、a43及びa44はそ
    れぞれ独立に0又は1であり、m6及びm7は独立に2
    又は3であり、(a30、a31、a32、a33、a
    34、a35、a36の合計)と(a41とa42とa
    43とa44の合計に1を加えた数のh倍)との合計が
    9以下であり、hは1〜3の整数である)。 【化13】 【化14】
  8. 【請求項8】 一般式(VIII)中のa30、a31、a3
    2、a33、a34、a35、a36、a41、a4
    2、a43及びa44が0であり、hが1である請求項
    7記載の化合物。
  9. 【請求項9】 一般式(VIII)中のa30、a31及びa
    41が1であり、かつa32、a33、a34、a3
    5、a36、a42、a43及びa44が0であり、h
    が1である請求項1記載の化合物。
  10. 【請求項10】 下記一般式 (II)で表される化合物及
    び下記一般式(IX)で表される化合物を反応させて請求項
    7記載の一般式(VIII)で表される化合物を製造する方
    法。 【化15】 【化16】 (但し、化15の式中、R40Nは化17で表される環状
    ポリアミン基を示し(但し、化17の式中、R60N−は
    化18で表される環状ポリアミン基であり(但し、化1
    8の式中、Rは水素原子又はトシル基を示し、R30はB
    n基を示し、m2は1又は2であり、n1、n2、p1
    及びp2はそれぞれ独立に1〜3の整数であり、x1及
    びx2はそれぞれ独立に1又は2であり、y1及びy2
    はそれぞれ独立に0、1又は2であり、zは0又は1で
    ある。)、A10、A11、A12、A13、A14、A15、A16
    及びA17は独立に化19で表される環状ポリアミン基で
    あり(但し、化19の式中、Rは水素原子又はトシル基
    を示し、m3は1又は2であり、n1、n2、p1及び
    p2はそれぞれ独立に1〜3の整数であり、x1及びx
    2はそれぞれ独立に1又は2であり、y1及びy2はそ
    れぞれ独立に0、1又は2であり、m4は2又は3であ
    る。)、a10、a11、a12、a13、a14、a
    15、a16及びa17は独立に0又は1である)、m
    5は2又は3であり、化16の式中、R110 N及びNR
    120 は独立に化20で表される環状ポリアミン基を示す
    (但し、化20の式中、NR70は化21で表される環状
    ポリアミン基であり(但し、化21の式中、Rは水素原
    子又はトシル基を示し、R30はBn基を示し、m2は1
    又は2であり、n1、n2、p1及びp2はそれぞれ独
    立に1〜3の整数であり、x1及びx2はそれぞれ独立
    に1又は2であり、y1及びy2はそれぞれ独立に0、
    1又は2であり、zは0又は1である。)、A20
    21、A22、A23、A24、A25、A26及びA27は独立に
    化22で表される環状ポリアミン基であり(但し、化2
    2の式中、Rは水素原子又はトシル基を示し、m3は1
    又は2であり、n1、n2、p1及びp2はそれぞれ独
    立に1〜3の整数であり、x1及びx2はそれぞれ独立
    に1又は2であり、y1及びy2はそれぞれ独立に0、
    1又は2であり、m4は2又は3である。)、a20、
    a21、a22、a23、24、a25、a26及びa
    27は独立に0又は1であり、かつa10、a11、a
    12、a13、a14、a15、a16、a17、並び
    にNR110 及びNR120 それぞれのa20、a21、a
    22、a23、24、a25、a26及びa27の合計
    は8以下である)。 【化17】 【化18】 【化19】 【化20】 【化21】 【化22】
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001016272A3 (en) * 1999-09-01 2001-08-30 Unilever Plc Ligand and complex for catalytically bleaching a substrate
WO2001064698A3 (en) * 2000-03-01 2002-01-31 Univ Cardiff Macrocyclic ligands and complexes thereof
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