JPH06256394A - 修飾インターロイキン6 - Google Patents

修飾インターロイキン6

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JPH06256394A
JPH06256394A JP3203050A JP20305091A JPH06256394A JP H06256394 A JPH06256394 A JP H06256394A JP 3203050 A JP3203050 A JP 3203050A JP 20305091 A JP20305091 A JP 20305091A JP H06256394 A JPH06256394 A JP H06256394A
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JP
Japan
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modified
polypeptide
interleukin
peg
glycoprotein
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Application number
JP3203050A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Kadoya
利彦 門屋
Hideo Inoue
英男 井上
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Amgen K A Inc
Original Assignee
Kirin Amgen Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 インターロイキン6 (以下IL-6という) 活
性を有する糖タンパク質またはポリペプチドにポリエチ
レングリコール (PEG) を結合してなる、均一度の高
い修飾IL-6、その製造方法およびこの修飾IL-6の血
小板形成促進剤。 【効果】 本発明の修飾IL-6は、既知のIL-6活性を
有する糖タンパク質またはポリペプチドより優れた機能
を有しており、かつ均一度が高いので医薬品として有用
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インターロイキン6
(以下IL-6という) 活性を有する糖タンパク質または
ポリペプチドにポリエチレングリコール (PEG) を結
合してなる、均一度の高い修飾IL-6、その製造方法お
よびこの修飾IL-6の血小板形成促進剤としての用途に
関する。
【0002】ここで、IL-6活性とは、Bリンパ球の最
後の分化に関わる活性であり、同時にTリンパ球(Garm
an, R.D. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 84:76
29,1987)、形質細胞・多発性骨髄腫細胞(Van Snick e
t al., J. Exp. Med., 165:641, 1987.)、肝細胞(Gau
ldie, J. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 84:72
51, 1987.)、神経細胞(Seed, B. and Aruffo, A., Pr
oc. Natl. Acad. Sci. USA, 84:3365, 1987. )、造血
幹細胞(Ikebuti, K., 実験医学、第7巻、 No.1:31, 1
989. )の細胞系列に対する刺激作用あるいは急性期反
応の制御(Andus, T. et al., 実験医学、第7巻、 No.
1:37, 1989. )などを総合したものである。
【0003】また造血細胞系への作用に関しては、最近
報告された血小板形成促進作用も、本発明のIL-6活性
として挙げることができる (Ishibashi, T. et al., BL
OOD,74, No.4, 1989) 。抗ガン剤を高投与された担ガ
ン患者においては血中の血小板数が極度に低下すること
があり、このような場合血小板数低下に起因する種々の
障害、例えば異常出血 (出血過多等) がおこり易くな
る。IL-6の血小板形成能は、これらの抗ガン剤の投与
に伴う副作用を軽減させることが期待される (McNiece,
I.K. et al., Exp. Hematol., 16:807, 1988)。本発明
のPEG修飾IL-6は、既知のIL-6活性を有する糖タ
ンパク質またはポリペプチドより優れた機能を有してお
り、かつ均一度が高いので医薬品として利用できる。
【0004】
【従来の技術】IL-6活性を有する糖タンパク質または
ポリペプチドの一例として、ヒトIL-6 (以下 hIL-6
という) の製造技術については、既に多くの報告があ
る。例えば、遺伝子組換え技術によらない方法として
は、ヒトT細胞とヒト癌細胞とのヒトT融合細胞による
生産方法 (Okada, M. et al., J. Exp. Med., 157:583,
1983)、あるいはヒトT細胞白血球ウイルスにより形質
転換されたヒトT細胞による生産方法 (特開昭61-11502
4号) が挙げられる。また遺伝子組換え技術による方法
としては、 hIL-6をコードするDNAにより形質転換
された哺乳動物細胞あるいは細菌による生産方法も確立
されている (特開昭63-42688号、特開昭63-157996号、
特表平1-503354号) 。これらの方法で生産される hIL-
6は、生産細胞が哺乳動物細胞である場合には糖タンパ
ク質として、細菌細胞である場合にはポリペプチドとし
て、それぞれ生産されるが、いずれのものもIL-6活性
を有している (特開昭63-42688号、特開昭63-157996
号、特表平1-503354号) 。
【0005】hIL-6のcDNA塩基配列より決定した
成熟ポリペプチド部分は本来184個のアミノ酸残基から
なっているが、そのN末端において1以上のアミノ酸残
基の付加あるいは27アミノ酸残基の欠失があるもの、ま
たはそのC末端において約50アミノ酸残基の欠失 (ある
いは有害とならない置換) があるものも、依然として活
性を有していることが知られている (特開昭63-157996
号、特表平1-503354号、欧州特許公報0363083号、Brake
nhoff, J.P.J., J. Immunol., 143:1175, 1989) 。
【0006】一般に高分子のポリペプチドを医薬として
用いる場合にその血中滞留時間を増加させるための方法
としては、ポリエチレングリコール化、デキストラン修
飾、グルタミン酸とリジンのポリマー(Liu, F.T. et a
l., Biochemistry, 18:690,1979. )、プルラン化、ガ
ンマグロブリン化、ポリアスパラギン酸誘導体修飾(Ok
ada, M. et al., Int. Archs. Allergy Appl. Immun.,
66:189, 1981. )、スマンクス化(前田浩ら、癌と化学
療法、11:814, 1984. )、脂肪酸修飾(Sagawa, A. et
al., Int. Archs. Allergy Appl. Immun., 76:79, 198
5. )などが知られている。またアスパラギナーゼ、ス
ーパーオキサイドディスムターゼ、ウリカーゼなどのヒ
ト以外の由来の酵素類について、ポリエチレングリコー
ルで化学修飾を行うことにより血中クリアランス値の延
長が認められている。
【0007】IL-6を生体に投与した場合、血中半減期
が非常に短いことが明らかとなっている (Castell, J.
V. et al., Eur. J. Biochem., 177:357, 1988) 。した
がって、IL-6の血中での半減期を延長させ、その薬効
の持続をはかることが望ましい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】IL-6活性を有する糖
タンパク質またはポリペプチドをPEG修飾して得られ
るPEG修飾IL-6には、顕著な薬効の増強がみられ、
それについて、本発明者らは先に特許出願(特願平2-25
0460号)している。一般に医薬品は物質としてより均一
度の高いものが望まれる。しかし、ポリエチレングリコ
ール修飾ポリペプチドあるいはPEG修飾タンパク質
は、修飾剤であるPEGに分子量分布があること、そし
てPEG修飾率に分布があることから、品質が不均一と
なるため、これらを医薬品として用いるためには、何ら
かの製造方法を講じ、均一度を高める必要がある。特に
工業的生産規模に耐えうる製造方法により、より均一度
の高いPEG修飾ポリペプチドあるいはPEG修飾タン
パク質を製造し、医薬品として提供する必要がある。
【0009】PEGを結合させて得られたPEG修飾I
L-6について、イオン交換、疎水性相互作用、逆相、ゲ
ル濾過等の各種モードのクロマトグラフィーによる分離
を試みたが、より均一度の高いPEG修飾IL-6を得る
のに十分な分離はできなかった。逆相及びゲル濾過モー
ドのクロマトグラフィーでは、ある程度の分離は可能で
あったが、逆相クロマトグラフィーの場合、有機溶媒を
使用するためタンパク質の変性が生じる恐れがあり、ま
た工業的規模の生産には適していない。また、ゲル濾過
の場合には、通常使用されている長さ (〜1.5m) のカ
ラムでは十分な分離はできなかった。さらにカラム長を
長くすることは取り扱いが不便であり、また、ゲルの圧
縮や圧損失の増加などがあり、適当でないと共に工業的
生産には適さない。以上のように従来よく行なわれる方
法では均一度の高いPEG修飾IL-6の製造方法として
は問題があった。
【0010】そこで本発明者らは、ゲル濾過カラムとし
て合成ポリマー系充填剤を使用し、さらに、分離能を上
げるためにリサイクルクロマトグラフィー法 (recyclin
gchromatography, 循環クロマトグラフィー法) を用い
て分離を行なうことにより、より均一度の高いPEG修
飾IL-6を得ることが可能であることを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、インターロイ
キン6活性を有する糖蛋白質またはポリペプチドにポリ
エチレングリコールを結合してなる修飾インターロイキ
ン6であって、ShodexOHpak KB804(昭和電工(株)
製:ポリヒドロキシメタクリレート)カラム(径8mm×
長さ30cm)を用い、150mMNaClを含む10mMリン酸緩衝液
(pH7.0)を移動相として、タンパク質として10-50μg
のサンプルを毎分0.5mlの流速で高速液体クロマトグラ
フィを行って分析したときのピーク巾(Vw)が約1.2ml
より小さいものであることを特徴とする、修飾インター
ロイキン6にある。なお、ここでピーク巾とはピークの
両側に接線を引き、基線(試料濃度が0のときに検出器
の信号によって描かれる線)との交点を求め、得られた
二つの交点の距離を測って求められる数値である。
【0012】IL-6活性を有する糖蛋白質またはポリペ
プチドにPEGを結合させる態様としては、ポリペプチ
ドのアミノ酸のアミノ基を介する態様と、アミノ酸のカ
ルボキシル基を介する態様があり、いずれでもよいが、
特に前者が好ましい。このアミノ酸を介する態様におい
ては、IL-6活性を有する分子中の少なくとも1個のア
ミノ基の水素原子を、以下に示す式[I]または式[I
I]で表される基で置換する。
【0013】
【化3】
【0014】(式中、nは7ないし600の正の整数を、
1 は炭素数1ないし3のアルキル基を示す。)
【0015】
【化4】
【0016】(式中、n、mは同一または異なる7ない
し600の正の整数を、R1,2 は同一または異なる炭素
数1ないし3のアルキル基を示す。) 本発明におけるIL-6活性を有する糖タンパク質あるい
はポリペプチドとして好ましいのは、実質的に配列番号
1のアミノ酸配列を有するヒトIL-6であり、その生産
にあたっては、遺伝子組換えによる方法あるいはそれに
よらない方法のいずれをも用いることができる。
【0017】ここで「実質的」とは、アミノ酸配列が同
一である場合のほかに、天然 hIL-6タンパクとの間に
有害な機能的非類似性を生じさせないような1以上のア
ミノ酸変化 (すなわち欠失、付加、挿入、置換) を含み
うることを意味する。このようなアミノ酸変化の例とし
ては、前述の従来技術に挙げた hIL-6 (特開昭63-157
996号、特表平1-503354号および欧州特許公開0363083号
参照) がある。
【0018】それらの中でも、遺伝子組換え大腸菌によ
り産生された hIL-6が、純度よく均質大量に入手でき
るので好ましい。特に、前記アミノ酸配列あるいはその
N末端にメチオニン残基の付加されたアミノ酸配列ある
いはメチオニン−リジンジペプチドが付加されたアミノ
酸配列(配列番号2)を有するポリペプチドがさらに好
ましい。
【0019】上記の hIL-6は、例えば特表平1-503354
(ジェネティックス・インスティテュート・インコーポ
レイテッド) に開示の方法に従い得ることができ、また
hIL-6遺伝子の塩基配列 (例えば Haegeman, G. et a
l., Eur. J. Biochem., 159:625, 1986)を参考に、Souz
a らの方法 (特表昭63-500636)に準じて、 hIL-6のア
ミノ酸配列をコードするDNAを化学合成し、大腸菌に
組み込み発現させて得ることができる。
【0020】本発明に用いられる化学修飾基に関し、上
式中、m、nはそれぞれの平均値を示す。mおよびnは
同一でも異なっていてもよいが、mとnが同一であって
約7ないし600、好ましくは約7ないし250、さらに好
ましくは約30ないし150であるのがよい。本発明で用い
られるPEGとしては、平均分子量300ないし30000の
ものが好ましい。中でも平均分子量1000ないし20000の
ものがさらに好ましい。上式中、R1,2,で示される水
酸基の保護基としては、例えば炭素数1ないし3のアル
キル基 (例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基など) が挙げられ、とりわけメチル
基が好ましい。
【0021】IL-6活性を有するポリペプチド (以下I
L-6ポリペプチドという) のアミノ基をPEGで修飾す
るには、PEGをスクシンイミドを介して結合させる方
法 (式[I]) とトリアジンを介して結合させる方法
(式[II]) との2種類の方法が考えられるが、前者が
より好ましい。スクシンイミドを介する修飾方法として
は、一般式 HO-(CH2CH2O)n-R1 [III] (式中、nおよびR1 は前記と同じ意味である) で表さ
れるPEGと、式
【0022】
【化5】
【0023】で表される化合物を反応させ、
【0024】
【化6】
【0025】(式中、nおよびR1 は前記と同じ意味で
ある) で表される化合物を得、ついでこれにIL-6ポリ
ペプチドを反応させることにより行なわれる。化合物
[III]と[IV]を反応させ[V]を得る操作は、ほぼ
100%反応の終了した形態で化学試薬活性型PEG (日
本油脂) として販売されているため、これを使用するこ
とができる。
【0026】活性型PEGすなわち化合物[V]とIL-
6ポリペプチドを反応させ、修飾IL-6を得るために
は、例えば0.25M ホウ酸ナトリウム緩衝液 (pH 8.0-8.5
)中で化合物[V]と4℃で1時間〜2時間反応させ
る。この場合、活性型PEGの分解を避けるために、活
性型PEGを数度に分けて添加してもよい。反応終了
後、修飾IL-6を得るため、例えばゲル濾過およびイオ
ン交換クロマトグラフィーを用いて未反応の化合物
[V]および未反応のIL-6ポリペプチドを分離除去す
る。次にトリアジンを介して修飾する方法としては、一
般式 HO-(CH2CH2O)n-R1 [III] (式中、nおよびR1 は前記と同じ意味である) で表さ
れるPEGと、式
【0027】
【化7】
【0028】で表される化合物を反応させ、一般式
【0029】
【化8】
【0030】(式中、n、mは同一または異なる7ない
し600の正の整数を、R1,2 は同一または異なる炭素
数1ないし3のアルキル基を示す。)で表される化合物
を得、ついでこれにIL-6ポリペプチドを反応させるこ
とにより行われる。
【0031】活性型PEGすなわち化合物[VII]とIL
-6ポリペプチドを反応させ、修飾IL-6を得るために
は、例えば0.25M ホウ酸ナトリウム緩衝液 (pH10.0) 中
で化合物[III]と4℃〜室温で2〜20時間反応させ
る。この場合、活性型PEGの分解を避けるために、数
度に分けて活性型PEGを添加してもよい。反応終了
後、修飾IL-6を得るため、例えばゲル濾過およびイオ
ン交換クロマトグラフィーを用いて未反応の化合物[VI
I]および未反応のIL-6ポリペプチドを分離除去す
る。
【0032】IL-6ポリペプチドのカルボキシル基をP
EGで修飾するには、例えば、一般式 H2NCH2CH2CH2O-(CH2CH2O)n-CH2CH2CH2NH2 [VIII] (式中、nは前記と同じ意味である)で表される活性PE
Gを反応させればよい。
【0033】本発明のPEG修飾IL-6は、マウスに投
与した時、もとの未修飾のIL-6ポリペプチドあるいは
糖鎖の付加したIL-6よりもはるかに優れた血小板増加
活性を有し、しかも毒性は低いので血小板形成促進剤と
して有効に用いることができる。本発明の均一度の高い
PEG修飾IL-6は、リサイクルクロマトグラフィ法を
用いたゲル濾過HPLC法により精製して製造すること
ができ、このような方法で製造されたPEG修飾IL-6
も本発明に包含される。リサイクルクロマトグラフィ法
はPorath and Bennich (Arch.Biochem.Biophys. suppl.
1:159, 1962)により考案された方法で、比較的長さの短
いカラムを用いて高分解能を得ようとするものである。
すなわち、最初のカラム溶出操作により分離した画分を
バルブ等を使用して元のカラムに戻し、再び溶出操作を
行う。これを繰り返すことにより、高い分解能を得るこ
とができる(図1)。リサイクル法には1本(あるいは
直列に連結した複数)のカラムを用いる通常の方法(図
1A)の他に、複数のカラムを切換えバルブを介して接
続し、バルブを切換えることによりサンプルを各カラム
に交互に導入するオルタネイティブ・リサイクル(alter
native recycle)法(図1B)があるが、本発明の目的
にはどちらの方法を用いてもよく、いずれでも優れた分
離を得ることが期待できる。
【0034】この精製方法に用いるカラムとしては、ポ
リビニル系あるいはポリメタクリレート系などの合成ポ
リマー系の材質の充填剤のものが適している。シリカ系
の充填剤を用いる場合には移動相中に有機溶媒の添加、
あるいはPEGの添加を行なう必要がある。この精製法
は、工業的規模の生産に適しており、本精製法により製
造された均一度の高いPEG修飾IL-6は、医薬品、特
に血小板形成促進剤として用いることができる。
【0035】本発明のPEG修飾IL-6を血小板形成促
進剤として用いるには、例えば哺乳動物の各種急性もし
くは亜急性の血球低下の治療を目的として経口的もしく
は非経口的に投与する。投与するにあたっては、PEG
修飾IL-6を薬理学的に許容しうる賦形剤、希釈剤など
と混合し、それ自体公知の方法で、すなわち経口剤とし
て例えば錠剤、カプセル剤として、あるいは注射剤とし
て上記哺乳動物に投与する。
【0036】PEG修飾IL-6の1日投与量は、修飾I
L-6中のタンパク質量として約5μgないし500mg/ヒ
ト、さらに好ましくは約200μg ないし50mg/ヒトとな
る修飾IL-6の量である。
【0037】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するがこれらの実施例は本発明の技術的範囲を何ら限
定するものではない。 〔参考例〕hIL-6遺伝子の塩基配列 (例えば Haegema
n, G. et al., Eur. J. Biochem.,159:625, 1986)を参
考に、Souza らの方法 (特表昭63-500636号) に準じ
て、配列番号2のアミノ酸配列をコードするDNAを化
学合成し、大腸菌に組み込み発現させた。
【0038】上記 hIL-6を菌体内に蓄積した大腸菌の
細胞を、3500×gで10分間遠心分離して300g回収し、
特開昭63-157996の方法に従って hIL-6の抽出、可溶
化、リフォールディングを行ない、Q−セファロース及
びCM−セファロースカラムクロマトグラフィーを行
い、 hIL-6約2.9gを得た。得られた hIL-6をSD
S−PAGEで調べたところ、単一バンドであり、かつ
アミノ酸組成から計算された分子量21K とほぼ一致して
いた。
【0039】また、アミノ酸配列分析より、予想された
N末端アミノ酸配列 (すなわちMetLys Ala Pro・・・) を
確認した。
【0040】
【実施例1】PEG化試薬として、平均分子量が約12,0
00のPEGのコハク酸エステルをN−ヒドロキシスクシ
ンイミドにより活性化したN−ヒドロキシスクシンイミ
ドポリエチレングリコール (日本油脂に合成を委託)
(以下活性型PEG12Mという) を使用して、参考例で
示した遺伝子組換えにより大腸菌中で生産されたhIL-6
をPEG修飾し、そのPEG修飾体をリサイクル法を用
いたゲル濾過分離法により分画した。
【0041】0.1M ホウ酸ナトリウム緩衝液 (pH8.5)
15mlに溶解したhIL-6 (16mg) 溶液に、氷浴中で攪拌し
ながら 920mgの活性型PEG12Mを10回に分けて20分毎
に添加し、反応させた。反応終了後、YM30限外濾過膜
(Amicon) を用い反応液を4.5ml に濃縮後、30mlのPB
S(10mMリン酸緩衝液 pH7.0、150mM NaCl) を用いて緩
衝液交換を行なった。これを、TSKgel G4000PW (東ソ
ー、φ7.8mm×60cm) カラム2本を図1のようにオルタ
ネイティブ・リサイクルクロマトグラフィーを行なうた
めにセットし、予めPBSで平衡化しておいたシステム
に添加し、同緩衝液で流速1ml/min 、8回リサイクル
を行なって溶離し、PEG修飾IL-6の分画を行なっ
た。得られたPEG修飾IL-6の収量は3mg(タンパク
質として、以下の実施例は全て同じ) であった。
【0042】
【実施例2】0.1M ホウ酸ナトリウム緩衝液 (pH8.5)
8mlに溶解した参考例の hIL-6 (8.5mg) 溶液に、氷
浴中にて攪拌しながら 388mgの活性型PEG12Mを8回
に分けて20分毎に添加し、反応させた。反応終了後、YM
30限外濾過膜 (Amicon) を用い反応液を4mlに濃縮後、
30mlのPBSを用いて緩衝液交換を行なった。これを予
めPBSで平衡化したTSKgel G4000PW (東ソー、φ7.8
mm×60cm) にのせ、実施例1と同様にオルタネイティブ
・リサイクル法を用いて溶離し、PEG修飾IL-6の分
画を行なった。得られたPEG修飾IL-6の収量は2.7
mgであった。
【0043】
【実施例3】0.1M ホウ酸ナトリウム緩衝液 (pH8.5)
8mlに溶解した参考例の hIL-6 (8.5mg) 溶液に、氷
浴中にて攪拌しながら 194mgの活性型PEG12Mを8回
に分けて20分毎に添加し、反応させた。反応終了後、YM
30限外濾過膜 (Amicon) を用い反応液を4mlに濃縮後、
30mlのPBSを用いて緩衝液交換を行なった。これを予
めPBSで平衡化したTSKgel G4000PW (東ソー、φ7.8
mm×60cm) にのせ、実施例1と同様にオルタネイティブ
・リサイクル法を用い、溶離を行ない、PEG修飾IL-
6の分画を行なった。得られたPEG修飾IL-6の収量
は2.4mgであった。
【0044】
【実施例4】0.1M ホウ酸ナトリウム緩衝液 (pH8.5)
30mlに溶解した参考例の hIL-6 (40mg) 溶液に、氷浴
中で攪拌しながら 900mgの活性型PEG12Mを5回に分
けて20分毎に添加し、反応させた。反応終了後、YM30限
外濾過膜 (Amicon) を用い反応液を4mlに濃縮後、15ml
のPBSを用いて緩衝液交換を行なった。これを予めP
BSで平衡化したスーパーデックスG200カラム (Pharma
cia, φ1.6cm×60cm)にのせ、同緩衝液を用いて0.5ml/
min の流速で溶離を行ない、ピークの頂点を中心として
溶離液15mlを集めPEG修飾IL-6の分画を行なった。
得られたPEG修飾IL-6の収量は13.2mgであった。
【0045】
【実施例5】実施例1〜4で調製したPEG修飾IL-6
について、各々、PEG修飾率の測定を行なった。PE
G修飾率の測定は、Stocksらの方法 (Anal. Biochem.,
154:232, 1986)に従って、0.1M リン酸ナトリウム緩衝
液 (pH8.0) 中で7.5% Fluorescamine(4-phemylspiro
[furan-2(3H), 1'-phthalan]-3,3'-dione)と反応さ
せ、蛍光強度 (λex=390nm, λex=475nm) を測定するこ
とによって未修飾アミノ基率を出すことにより行なっ
た。結果を表1に示す。 表 1 ───────────────────── PEG修飾IL-6 PEG修飾率 (%)* ───────────────────── 実施例1 52 実施例2 48 実施例3 34 実施例4 36 ───────────────────── * 分子当りの平均PEG修飾率
【0046】
【実施例6】実施例1〜4で調製したPEG修飾IL-6
について、下記の条件下でゲル濾過HPLCを用いて均
一度を分析した。結果を図2に示す。図2の各ピークの
両側に接線を引き、基線(試料濃度が0のときに検出器
の信号によって描かれる線)との交点を求め、得られた
二つの交点の距離を測ってピーク巾Vwを求めた(表
2)。実施例1〜3で調製したPEG修飾IL-6は、実
施例4(従来法)で調製されたPEG修飾IL-6に比
べ、ピーク巾が狭い左右対称なピークとして溶離されて
きた。この結果はリサイクルクロマトグラフィを用いて
調製したPEG修飾IL-6では、従来法で調製されたP
EG修飾IL-6に比べて、均一度が高くなっていること
を示す。 ・ゲル濾過HPLC条件 カラム: Shodex OHpak KB804(昭和電工(株)
製:ポリヒドロキシメタクリレート)、径8mm×長さ30
cm 移動相: 10mMリン酸緩衝液(pH7.0)、150mM NaCl 流速: 0.5 ml/min 検出: 280nm吸光度 温度: 室温 サンプル濃度:0.2-0.5 mg/ml (タンパク質として) サンプル液量:50-100μl 機器: ポンプ・島津製作所LC-7A、検出器・Wat
ers社model481 表 2 ───────────────────────── PEG修飾IL-6 ピーク巾Vw(ml) Vw4 * との比 ────────────────────────── 実施例1 1.05 0.64 実施例2 0.9 0.55 実施例3 0.9 0.55 実施例4 1.65 − ────────────────────────── * 実施例4のPEG 修飾1L-6のピーク巾
【0047】
【実施例7】実施例1〜4で調製したPEG修飾IL-6
について、下記の条件下で逆相HPLCを用いて均一度
を分析した。結果を図3に示す。図3の各ピークより実
施例6と同様にしてピーク巾を求めて比較した結果、実
施例1、2、3で調製したPEG修飾IL-6のピーク巾
の実施例4で調製したPEG修飾IL-6のピーク巾に対
する比は、それぞれ0.55、0.45、0.55であった。この結
果はリサイクルクロマトグラフィを用いて調製したPE
G修飾IL-6では、従来法で調製されたPEG修飾IL-
6に比べて、均一度が高くなっていることを示す。 ・逆相HPLC条件 カラム: Shodex RSpak D4-613(昭和電工(株)
製:ブチル基結合ポリメタクリレート)、径6mm×長さ
15cm 溶離: 0.1%トリフルオロ酢酸中アセトニトリル
25%-45%の直線濃度勾配溶離法(20分間) 流速: 0.5 ml/min 検出: 280nm吸光度 温度: 室温 サンプル濃度:0.2-0.5 mg/ml (タンパク質として) サンプル液量:50-100μl 機器: 日立製作所ポンプ・L-6200とL-6000、検出器・
L-4000
【0048】
【実施例8】PEG化試薬として、平均分子量が約4500
のPEGのコハク酸エステルをN−ヒドロキシスクシン
イミドにより活性化したN−ヒドロキシスクシンイミド
ポリエチレングリコール (以下、活性型PEG1とい
う) を使用して、遺伝子組換えにより大腸菌中で生産さ
れた参考例の hIL-6をPEG修飾し、そのPEG修飾
体を、リサイクル法を用いたゲル濾過分離法により分画
した。
【0049】0.1M ホウ酸ナトリウム緩衝液 (pH8.5)
8mlに溶解した hIL-6 (8.5mg)溶液に、氷浴中で攪
拌しながら 146mgの活性型PEG1を8回に分けて20分
毎に添加し、反応させた。反応終了後、YM10限外濾過膜
を用い反応液を4mlに濃縮後、30mlのPBSを用いて緩
衝液交換を行なった。これを予めPBSで平衡化したTS
Kgel G4000PWにのせ、実施例1と同様にオルタネイティ
ブ・リサイクル法を用いて溶離し、PEG修飾IL-6の
分画を行なった。得られたPEG修飾IL-6の収量は2.
6mgであった。
【0050】
【実施例9】0.1M ホウ酸ナトリウム緩衝液 (pH8.5)
8mlに溶解した参考例の hIL-6 (8.5mg) 溶液に、氷
浴中で攪拌しながら73mgの活性型PEG1を4回に分け
て20分毎に添加し、反応させた。反応終了後、YM10限外
濾過膜を用い反応液を4mlに濃縮後30mlのPBSを用い
て緩衝液交換を行なった。これを予めPBSで平衡化し
たTSKgel G4000PWにのせ、実施例1と同様にオルタネイ
ティブ・リサイクル法を用いて溶離し、PEG修飾IL-
6の分画を行った。得られたPEG修飾IL-6の収量は
2.4mgであった。
【0051】
【実施例10】0.1M ホウ酸ナトリウム緩衝液 (pH8.5)
100mlに溶解した参考例の hIL-6(50mg) 溶液に、氷
浴中で攪拌しながら 560mgの活性型PEG1を6回に分
けて20分毎に添加し、反応させた。反応終了後、YM10限
外濾過膜を用い反応液を10mlに濃縮後50mlのPBSを用
いて緩衝液交換を行なった。これを予めPBSで平衡化
したスーパーデックスG200 (Pharmacia, φ1.6cm×60c
m) にのせ、同緩衝液を用いて0.5 ml/min の流速で溶
離を行ない、ピークの頂点を中心として溶離液15mlを集
めPEG修飾IL-6の分画を行なった。得られたPEG
修飾IL-6の収量は2.4mgであった。
【0052】
【実施例11】実施例8〜10で調製したPEG修飾IL-6
について、各々、実施例5と同様の方法でPEG修飾率
の測定を行なった。結果を表3に示す。 表 3 ───────────────────── PEG修飾IL-6 PEG修飾率(%)* ───────────────────── 実施例8 47 実施例9 40 実施例10 30 ───────────────────── * 分子当りの平均PEG修飾率
【0053】
【実施例12】実施例8〜10で調製したPEG修飾IL-6
について、実施例6と同じゲル濾過HPLCによって均
一度を分析した。結果を図4に示す。図4の各ピークよ
り実施例6と同様にしてピーク巾Vwを求めて比較した
(表4)。実施例8、9で調製したPEG修飾IL-6
は、実施例10(従来法)で調製されたPEG修飾IL-6
に比べ、ピーク巾が狭い左右対称なピークとして溶離さ
れてきた。この結果はリサイクルクロマトグラフィを用
いて調製したPEG修飾IL-6では、従来法で調製され
たPEG修飾IL-6に比べて、均一度が高くなっている
ことを示す。
【0054】 表 4 ────────────────────────── PEG修飾IL-6 ピーク巾Vw(ml) Vw10 *との比 ────────────────────────── 実施例8 0.75 0.5 実施例9 0.75 0.5 実施例10 1.5 − ────────────────────────── * 実施例10のPEG修飾1L-6のピーク巾
【0055】
【実施例13】実施例3、4、9、10で調製したPEG修
飾IL-6および参考例で調製した未修飾のヒトIL-6
を、Balb/cマウス(8週令、雌;n=5)の皮下に1日
1回タンパク質として1μg(未修飾IL-6は10μg)
ずつ5日間投与し、最終投与翌日に採血して末梢血中の
血小板数を計数した。その結果を表5に示す。 表 5 ─────────────────────────── PEG修飾IL-6 血小板数 (% of normal control) ─────────────────────────── 実施例3 266.4 実施例4 233.0 実施例9 243.0 実施例10 198.4 未修飾IL-6 145.1 ───────────────────────────
【0056】
【発明の効果】本発明のPEG修飾IL-6は、既知のI
L-6活性を有する糖タンパク質またはポリペプチドより
優れた機能を有しており、かつ均一度が高いので医薬品
として有用である。
【0057】
【配列表】 配列番号:1 (1) 配列の長さ:185 (2) 配列の型:アミノ酸 (3) 配列の種類:ポリペプチド (4) 起源 生物名:ヒト (5) 配列 ALA PRO VAL PRO PRO GLY GLU ASP SER LYS ASP VAL ALA ALA PRO 15 HIS ARG GLN PRO LEU THR SER SER GLU ARG ILE ASP LYS GLN ILE 30 ARG TYR ILE LEU ASP GLY ILE SER ALA LEU ARG LYS GLU THR CYS 45 ASN LYS SER ASN MET CYS GLU SER SER LYS GLU ALA LEU ALA GLU 60 ASN ASN LEU ASN LEU PRO LYS MET ALA GLU LYS ASP GLY CYS PHE 75 GLN SER GLY PHE ASN GLU GLU THR CYS LEU VAL LYS ILE ILE THR 90 GLY LEU LEU GLU PHE GLU VAL TYR LEU GLU TYR LEU GLN ASN ARG 105 PHE GLU SER SER GLU GLU GLN ALA ARG ALA VAL GLN MET SER THR 120 LYS VAL LEU ILE GLN PHE LEU GLN LYS LYS ALA LYS ASN LEU ASP 135 ALA ILE THR THR PRO ASP PRO THR THR ASN ALA SER LEU LEU THR 150 LYS LEU GLN ALA GLN ASN GLN TRP LEU GLN ASP MET THR THR HIS 165 LEU ILE LEU ARG SER PHE LYS GLU PHE LEU GLN SER SER LEU ARG 180 ALA LEU ARG GLN MET 配列番号:2 (1) 配列の長さ:187 (2) 配列の型:アミノ酸 (3) 配列の種類:ポリペプチド (4) 起源 生物名: (ヒトをmodifyしたもの) (5) 配列 MET LYS ALA PRO VAL PRO PRO GLY GLU ASP SER LYS ASP VAL ALA 15 ALA PRO HIS ARG GLN PRO LEU THR SER SER GLU ARG ILE ASP LYS 30 GLN ILE ARG TYR ILE LEU ASP GLY ILE SER ALA LEU ARG LYS GLU 45 THR CYS ASN LYS SER ASN MET CYS GLU SER SER LYS GLU ALA LEU 60 ALA GLU ASN ASN LEU ASN LEU PRO LYS MET ALA GLU LYS ASP GLY 75 CYS PHE GLN SER GLY PHE ASN GLU GLU THR CYS LEU VAL LYS ILE 90 ILE THR GLY LEU LEU GLU PHE GLU VAL TYR LEU GLU TYR LEU GLN 105 ASN ARG PHE GLU SER SER GLU GLU GLN ALA ARG ALA VAL GLN MET 120 SER THR LYS VAL LEU ILE GLN PHE LEU GLN LYS LYS ALA LYS ASN 135 LEU ASP ALA ILE THR THR PRO ASP PRO THR THR ASN ALA SER LEU 150 LEU THR LYS LEU GLN ALA GLN ASN GLN TRP LEU GLN ASP MET THR 165 THR HIS LEU ILE LEU ARG SER PHE LYS GLU PHE LEU GLN SER SER 180 LEU ARG ALA LEU ARG GLN MET
【図面の簡単な説明】
【図1】 リサイクルクロマトグラフィの概要を示した
ものである。Aは通常のリサイクル法、Bはオルタネイ
ティブ・リサイクル法を示す。
【図2】 実施例1〜4で調製したPEG修飾IL-6の
ゲル濾過HPLCによるクロマトグラムを示す。
【図3】 実施例1〜4で調製したPEG修飾IL-6の
逆相HPLCによるクロマトグラムを示す。
【図4】 実施例8〜10で調製したPEG修飾IL-6の
ゲル濾過HPLCによるクロマトグラムを示す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月26日
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1A】
【図1B】
【図2】
【図3】
【図4】

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インターロイキン6活性を有する糖蛋白
    質またはポリペプチドにポリエチレングリコールを結合
    してなる修飾インターロイキン6であって、Shodex OHp
    ak KB804カラム(径8mm×長さ30cm)を用い、150mMNaC
    lを含む10mMリン酸緩衝液(pH7.0)を移動相として、タ
    ンパク質として10-50μgのサンプルを毎分0.5mlの流速
    で高速液体クロマトグラフィを行って分析したときのピ
    ーク巾(Vw)が約1.2mlより小さいものであることを特
    徴とする、修飾インターロイキン6。
  2. 【請求項2】 ポリエチレングリコールが糖蛋白質また
    はポリペプチドのアミノ酸残基の遊離アミノ基を介して
    結合している請求項1記載の修飾インターロイキン6。
  3. 【請求項3】 糖蛋白質またはポリペプチドの少なくと
    も1個の遊離アミノ基の水素原子が式[I]、 【化1】 (式中、nは7ないし600の正の整数を、R1は炭素数1な
    いし3のアルキル基を示す。)または式[II]、 【化2】 (式中、n,mは同一または異なる7ないし600の正の整数
    を、R1、R2は同一または異なる炭素数1ないし3のアル
    キル基を示す。)を有する基で置換された請求項2記載
    の修飾インターロイキン6。
  4. 【請求項4】 ポリエチレングリコールが糖蛋白質また
    はポリペプチドのアミノ酸残基の遊離カルボキシル基を
    介して結合している請求項1記載の修飾インターロイキ
    ン6。
  5. 【請求項5】 糖蛋白質またはポリペプチドが実質的に
    配列番号1のアミノ酸配列を有するヒトインターロイキ
    ン6である請求項1記載の修飾インターロイキン6。
  6. 【請求項6】 糖蛋白質またはポリペプチドが配列番号
    2のアミノ酸配列を有するヒトインターロイキン6であ
    る請求項1記載の修飾インターロイキン6。
  7. 【請求項7】 ポリペプチドが大腸菌によって生産され
    たヒトインターロイキン6ポリペプチドである請求項5
    記載の修飾インターロイキン6。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項の修飾イン
    ターロイキン6を有効成分として含有する血小板形成促
    進剤。
  9. 【請求項9】 インターロイキン6活性を有する糖蛋白
    質またはポリペプチドにポリエチレングリコールを結合
    させ、ついでリサイクルクロマトグラフィ法を用いたゲ
    ル濾過により精製することを特徴とする、請求項1記載
    の修飾インターロイキン6の製造方法。
  10. 【請求項10】 インターロイキン6活性を有する糖蛋白
    質またはポリペプチドにポリエチレングリコールを結合
    させ、ついでリサイクルクロマトグラフィ法を用いたゲ
    ル濾過により精製することにより製造される、修飾イン
    ターロイキン6。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001527539A (ja) * 1997-04-14 2001-12-25 マックス−プランク−ゲゼルシャフト ツア フェルダルング デア ヴィッセンシャフテン エー.ファウ.,ベルリン 物質の供給および除去のための相互作用システム
JP2007526745A (ja) * 2003-06-23 2007-09-20 コナリス リサーチ インスティチュート アーゲー 薬剤として有用なペグ化可溶性gp130二量体
US7662781B2 (en) 2005-01-31 2010-02-16 Eci, Inc. Immunopotentiating agent

Cited By (4)

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JP4745224B2 (ja) * 2003-06-23 2011-08-10 コナリス リサーチ インスティチュート アーゲー 薬剤として有用なペグ化可溶性gp130二量体
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