JPH0625389U - 慶弔事用等の商品外装材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】贈答の意義が明瞭となると共に、看者をして華
麗さを感じさせるなど装飾効果が上がり商品価値を高め
る商品外装材を提供せしめる。 【構成】慶弔などの行事にあわせてデザインされた所望
の図柄模様２や、適宜大きさの文字記入欄３などが描か
れた商品外装材１の表面に、前記図柄模様２に沿った所
望位置に切込み４，４…を形成する。この切込み４，４
…は、商品外装材１を商品の表面に巻回装着した際に、
前記図柄模様２が幅方向へと大きくはみ出すように切り
込まれている。従って、商品に斯かる外装材１を巻回装
着するだけで前記図柄模様２が立体的に表示されるた
め、前記図柄模様２が表面に浮き出るべく外観上のアク
セントとなってその贈答の意義がより明瞭となると共
に、看者をして華麗さを感じさせるなど装飾効果が上が
り商品価値を高める。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はのし紙のように商品の表面に装着される商品外装材に関し、更に詳し くは慶弔などの行事にあわせてデザインされた図柄模様を、商品（容器）の形状 を利用して立体的に表示することにより、看者をして（殊に受取人に）華麗さを 感じさせると共に、その贈答の意義を明瞭に表現せしめる商品外装材に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、商品流通過程に供される商品の表面には、その商品の名前（文字）や 図形等の図柄模様が描かれている。斯かる図柄模様は、所謂、商標としての機能 、すなわち、商品の出所表示、自他商品識別並びに品質保証といった諸機能を果 たすもので、需要者の購買意欲をそそったり、商品の売行きにも影響するものと 言われている。而して、斯かる商品の図柄模様は単なる商標的使用に過ぎず、ア ピール性や趣向性に乏しいことから、予てより既存（市販）の商品に装着せしめ て商品のディスプレイを主目的とした商品外装材が案出されている。

【０００３】 従来、酒瓶のディスプレイを目的とした商品外装材としては、例えば、図４に 示すように、酒瓶本体６と、文字を記入するための空白部７を有するのし紙の形 状をなしたラベル８と、水引９とからなる酒瓶用外装材があった（実開昭６３− ９７６３２号公報参照）。

【０００４】 また、図５に示すように、右上部にのし１０を印刷し、上部に祝儀用名目文字 １１を印刷した祝儀用贈答品の表面に添接すべき長丹冊型のし紙１２において、 下位側面に折目１３を介して繋片１４を延長連設し、更に折目１５を介して当該 祝儀又は季節等に関連する装飾的動植物等の形状片１６を延長成形して、表面に 色彩印刷を施してなる立体的祝儀用のし紙があった（実開昭６０−４０４９０号 公報参照）。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述した従来例のうち、先例の酒瓶用外装材にあっては、ラベ ル８に描かれた図柄模様が単に酒瓶６の表面に面一で表示されることから、常套 的で趣向性に乏しく、また、ラベル８とは別体の水引９を巻回しなければならな いなど、装着に手間を要するものであった。

【０００６】 更に、立体的祝儀用のし紙にあっては、前記形状片１６が折り目１３，１５を 介して表面に突出するものの、不要な方向に折り曲がり易く、また、同形状片１ ６が長丹冊型のし紙の側端から外方へと延長突出していることも相俟って、引っ 掛け易く、使用前の保管等に余儀なくされるものであった。

【０００７】 本考案はこのような従来の問題点に鑑みてなされたもので、慶弔などの行事に あわせてデザインされた図柄模様を、商品の形状を利用して立体的に表示するこ とにより、看者をして（殊に受取人に）華麗さを感じさせると共に、その贈答の 意義を明瞭に表現でき、かつ、保管等にも便利な商品外装材を提供することを目 的としたものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上述の如き従来の問題点を解決し、所期の目的を達成するため本考案の要旨と する構成は、商品の表面に着脱自在に被装される慶弔事用等の商品外装材におい て、該商品外装材は、表面に描かれた文字、図形等の図柄模様が立体的に表示さ れる慶弔事用等の商品外装材に存し、延いては前記図柄模様の輪郭に沿った所望 位置に切込みを設けてなる慶弔事用等の商品外装材に存する。

【０００９】 また、前記切込みは、同外装材を商品に装着した際に図柄模様の少なくとも一 部が商品の表面からはみ出し若しくは立ち上がるように形成するのが好ましい。

【００１０】

【作用】

このように構成される本考案の商品外装材は、表面に描かれた文字、図形等の 図柄模様が立体的に表示されることによって、斯かる図柄模様が表面に浮き出る べく外観上のアクセントとなってその贈答の意義をより明瞭に表現せしめること となる。

【００１１】 また、前記図柄模様の輪郭に沿った所望位置に切込みを設けたことによって、 所望の図柄模様が切り起し可能となり、また、延いては商品に装着した際に、前 記図柄模様の少なくとも一部が商品の表面からはみ出し若しくは立ち上がるよう に切込みを形成すれば、被装着物である商品の表面から図柄模様が外方に飛び出 して、換言すれば、図柄模様が商品本体よりも大きく表示されることとなる。

【００１２】

【実施例】

次に、本考案の実施の一例を図面を参照しながら説明する。 図中１は、本考案に係る商品外装材であり、この商品外装材１は、紙、合成樹脂 材等の適宜素材でシート状に成形されているもので、商品である酒瓶（一升瓶） の胴部へ着脱自在に装着される（図３参照）。

【００１３】 斯かる商品外装材１は、表面に松竹梅の図柄模様２と、適宜大きさの文字記入 欄３とが描かれており、前記図柄模様２に沿った所望位置に切込み４，４…が形 成されている。この切込み４，４…は、商品外装材１を前記酒瓶へ巻回装着した 際に、前記図柄模様２が、該酒瓶の幅方向へと大きくはみ出すように切り込まれ ている。

【００１４】 また、この商品外装材１の裏面両側端には、接着テープ等の接着材５（図１参 照）が装着されているもので、剥離紙（図示せず）を取り除くことにより、接着 可能となるものである。

【００１５】 このように構成される本考案の商品外装材１は、図３に示すように、市販の酒 瓶のラベル上に巻回装着するだけで、慶弔などの行事にあわせてデザインされた 図柄模様２が、容器の形状を利用して立体的に表示されるため、斯かる図柄模様 が表面に浮き出るべく外観上のアクセントとなってその贈答の意義がより明瞭と なると共に、看者をして華麗さを感じさせるなど装飾効果が上がり商品価値を高 めることとなる。また、切込み４，４…が面状に収納保持されるため、切込図柄 模様が破損しづらく、使用前の保管等にも適することとなる。

【００１６】 尚、本考案の商品外装材１は、本実施例に限定されることなく、本考案の目的 の範囲内で自由に設計変更し得るものであり、本考案はそれらの全てを包摂する ものである。例えば、本実施例にあっては、図柄模様２が外方にはみ出すように 切込み４，４…を設けているが、これに限定されることなく、図柄模様２を別体 に構成してその端縁をフリーにすべく同外装材１上に張り合わせても良いもので あり、また、形状、大きさ（寸法）は、商品の種類や大きさ等に応じたものが適 宜選択使用されるもので、使用目的に応じて図柄模様２のデザインがリボンや水 引等などに変わり得ることは云うまでもない。

【００１７】 また、本願明細書で言及している「慶弔事用等の商品」とは、本実施例で示し た酒瓶に限定されるものではなく、例えば、贈答品や祝儀用品等の如き全ての商 品を包摂するものである。

【００１８】

【考案の効果】

本考案は上述のように構成され、表面に描かれた文字、図形等の図柄模様が立 体的に表示されることによって、斯かる図柄模様が表面に浮き出るべく外観上の アクセントとなるため、その贈答の意義がより明瞭となると共に、看者をして華 麗さを感じさせるなど装飾効果が上がり趣向性並びに商品価値を高めることがで きるといった優れた効果を奏するものである。

【００１９】 また、前記図柄模様の輪郭に沿った所望位置に切込みを設けたことによって、 図柄模様が切り起し可能となるため、立体的なアクセントが付け易く、また、延 いては商品に装着した際に、前記図柄模様の少なくとも一部が商品の表面からは み出し若しくは立ち上がるように切込みを形成すれば、商品の表面から図柄模様 が外方に飛び出して、換言すれば、図柄模様が商品本体よりも大きく表示される ため、上記同様、その贈答の意義が明瞭となって装飾効果を高めることができる 有用な慶弔事用等の商品外装材を提供できることとなった。

【００２０】 このように本考案の商品外装材は、慶弔などの行事にあわせてデザインされた 図柄模様が、商品の形状を利用して立体的に表示されるため、贈答の意義が明瞭 となる他、構成が単純であるため大量生産に適し、価格も低廉なものとして需要 者に供給できる等、本考案を実施することはその実益的価値が甚だ大なるものが ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る商品外装材を示す正面図である。

【図２】同商品外装材を環状に折り曲げた状態を示す正
面図である。

【図３】同商品外装材の使用状態を示す斜視図である。

【図４】従来の酒瓶用外装材を示す斜視図である。

【図５】従来の立体的祝儀用のし紙を示す要部平面図で
ある。

【符号の説明】

１ 商品外装材 ２ 図柄模様 ３ 文字記入欄 ４ 切込み ５ 接着材

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】商品の表面に着脱自在に装着される慶弔事
   用等の商品外装材において、該商品外装材は、表面に描
   かれた文字、図形等の図柄模様が立体的に表示されるこ
   とを特徴とする慶弔事用等の商品外装材。
2. 【請求項２】前記商品外装材は、前記図柄模様の輪郭に
   沿った所望位置に切込みを設けてなることを特徴とする
   請求項１に記載の慶弔事用等の商品外装材。
3. 【請求項３】商品に装着した際に、前記図柄模様の少な
   くとも一部が商品の表面からはみ出し若しくは立ち上が
   るように切込みを形成したことを特徴とする請求項２に
   記載の慶弔事用等の商品外装材。