JPH0625347Y2 - 建造物等立体作図紙 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本案は、外壁，建造物，造園，室内（以下建造物等）外
観，レイアウト，室内インテリア等の説明確認用に供せ
られる建造物等立体作図紙に関する。

［従来の技術］ この種建造物等の外観，レイアウト，室内インテリア等
の説明確認を営業マンが行うのに専ら平面図を描いて交
渉するか、既存の写真やカタログや一番近似すると思わ
れる既に建築，造園済みのものを見せて交渉していた。

［考案が解決しようとする課題］ かと言って未だ契約される以前の多種構想段階で設計事
務所等にいちいち正式に時間を掛けて立体図を製図して
もらうには金が掛り過ぎ無駄となる惧れもある。

また平面図だけでの説明では具体的立体イメージが湧か
ず納得させにくいとともに、近似する写真やカタログや
既存のものがない場合には実際のものを見せることも出
来ず、その結果注文契約をして実際に出来上がったもの
とのイメージギャップが起り、やり直し等のトラブルの
原因ともなっていた。建築，造園，室内インテリア業界
においては殆んどの営業マンは立体図を作成する能力を
有していないのが現状である。

ここにおいて本案は建築，造園，室内インテリア等業界
の営業マンがお客の注文に応じ建造物等の外観，レイア
ウト，室内インテリア等の説明確認や見積り等の交渉時
に簡易に立体図を描き得る建造物等立体作図紙を提供せ
んとするものである。

［課題を解決するための手段］ 前記課題は、本案の建造物等立体作図紙が、青色方眼紙
に引いた縦中心線を中心に当該方眼紙上部に、等比倍率
で上から漸次拡大間隔を開けた不等分割横線群と等分割
縦線群で少なくとも内部を区画した方形平面輪郭枠線を
方眼線上に描く一方、前記等分割縦線群を当該方形平面
輪郭枠線外下方に延長垂下する等分割縦垂線群と等分割
横線群で前記方眼紙線になぞって内部を碁盤目状に区画
した方形画面輪郭枠線を前記方眼線上に描くとともに、
前記縦中心線上に設定した視点から当該方形画面輪郭枠
線の四隅を通って隅角線群をかつ当該縦中心線に十字に
直交する水平横線をそれぞれ描線し、他方前記方形画面
輪郭枠線外の必要な前記縦中心線と前記水平横線に対し
外方向に前記不等分割横線群に対応して等比倍率で漸次
拡大間隔を開けて縦横平行分割線群をそれぞれ直交描設
し、さらに前記方形画面輪郭枠線上の必要な等分割縦垂
線群端および等分割横線群端から前記各縦横平行分割線
を等間隔に交叉する放射立体線群を描いてなる、このよ
うな手段を採用することにより解決される。

［作用］ 本案は前記のような構成手段を講ずるので、第２図に示
すよう方眼紙上部の方形平面輪郭枠線内に縦中心線を中
心とした平面図αを方眼線上をなぞったり新線を引いた
りして書き込む。

次いで当該平面図αに対応して、方眼紙下部の方形画面
輪郭枠線に囲繞された方形画面を平面図αの最奥後壁面
とし、方形画面輪郭枠線の四隅を通り外方にそれぞれ引
かれた隅角線により四分割区画されたそれぞれの上側域
を平面図αの天井面、屋根面又は空面に、左右両側域を
平面図αの左右両側壁面に、下側域を平面図αの床面、
庭面又は地面に割振り該当せしめて、遠近図法に基づ
き、放射立体線や各種既線上をなぞったり新線を引いた
りして前記各域面上に外塀、各種建造物，家具，建具，
各種設備や屋内装置品又は植栽，庭石，垣根，池，盛
土、灯籠，屋外装置品等を視点高さ位置を基準として配
置し、平面図αの一定倍率の立体図を簡易に描くことが
出来る。そして立体図を描いた方眼紙をコピーすれば複
写機は青色方眼線を複写しないので方眼線が消去された
見易い立体図となる。

［実施例１］ 本案の第１実施例の立体作図紙Ａを第１図について説明
する。

同図は、視点を方形画面内中央上部に設定した視点中断
図である。

図中１は青色方眼紙２に引いた縦中心線３を中心に青色
方眼紙２上部の方眼線（図示せず）上に描かれた方形平
面輪郭枠太線であって少なくとも内部を等比倍率で上か
ら漸次拡大間隔を開けた振等分割横線４と方眼線になぞ
って等分割縦線５で区画し、６は等分割縦線５を方形平
面輪郭枠太線１外下方に延長垂下する等分割縦垂線７と
等分割横線８で方眼線になぞって内部を碁盤目状に区画
した方眼紙２下部に配する方形画面輪郭枠太線、９は等
分割横線８の一つを通って描線する水平横線であって縦
中心線３に十字に直交して視点０を設定し、１０，１
１，１２，１３は当該視点０から方形画面輪郭枠太線６
の四隅６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄを通って描線された隅角
太線群、１４は方形画面輪郭枠太線６外下側の縦中心線
３に対し方形平面輪郭枠太線１内の不等分割横線４に対
応する外方向に等比倍率で漸次拡大間隔を開けて直交描
線した横平行分割線、１５は方形画面輪郭枠太線６外左
右両側の水平横線９に対し方形平面輪郭枠太線１内の不
等分割横線４に対応する外方向に等比倍率で漸次拡大間
隔を開けて直交描線した縦平行分割線、１６，１７，１
８は視点０から方形画面輪郭枠太線６上の等分割縦垂線
７下端と等分割横線８両端を通って各縦横平行分割線１
４，１５を等間隔に交叉描線した放射立体線群、１９は
地盤線である。視点０が方形画面ａほぼ中央に設定した
本実施例を用いた具体例として立体ブロック塀βを描い
たのが第２図の外塀見取図である。

なお本実施例では視点０を方形画面６内中央、中央下部
にまた左右中央、左右上下に偏寄して設定することも自
由である。

［実施例２］ 本案の第２実施例の立体作図紙Ｂを第３図について説明
する。

同図は、視点０を方形画面ａ外中央上方に設定した視点
上空図である。

本実施例は視点０を方形画面ａ外上方に設定し、視点０
から方形画面輪郭枠太線６の四隅６ａ〜６ｄを通って隅
角太線１０〜１３を、かつ視点０から方形画面輪郭枠太
線６上の等分割縦垂線７下端と等分割横線８両端を通っ
て放射立体線１６〜１８群をそれぞれ描線した以外は前
記第１実施例と同一であって同一線は同一符号を付し
た。

本実施例を用いた具体例として室内平面図α′から室内
立体インテリアβ′を描いたのが第４図の室内見取図で
ある。

なお本実施例では視点０を方形画面ａ外左右上方に偏寄
して設定することも自由である。

［考案の効果］ かくして本案を使用すれば、専門設計士や専門製図士で
ない営業マン等の素人でも簡易に方眼紙上部平面図から
倣い書き起した拡大遠近立体図を方眼紙下部に描けるの
でお客の要望に応えて短時間で基本図を作図し、相互の
イメージの一致を確認し合えるので説明確認書ともな
り、交渉がスムーズに行え、見積額の算定も容易とな
り、外塀，建造物，室内，造園工事後のトラブルが可及
的に解消し得る等優れた実用性、有用性を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の第１実施例を示す視点中断図，第２図は
同上に描いた立体ブロック塀見取図，第３図は本案の第
２実施例を示す視点上空図，第４図は同上に描いた立体
室内インテリア見取図である。 Ａ，Ｂ……立体作図紙、ａ……方形画面 ０……視点、α，α′……平面図 β……立体ブロック塀 β′……室内立体インテリア １……方形平面輪郭枠太線 ２……青色方眼紙、３……縦中心線 ４……不等分割横線、５……等分割縦線 ６……方形画面輪郭枠太線 ６ａ〜６ｄ……四隅、７……等分割縦垂線 ８……等分割横線、９……水平横線 １０〜１３……隅角太線、１４……横平行分割線 １５……縦平行分割線 １６〜１８……放射立体線、１９……地盤線

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】方眼紙に引いた縦中心線を中心に当該方眼
   紙上部に、等比倍率で上から漸次拡大間隔を開けた不等
   分割横線群と等分割縦線群で少なくとも内部を区画した
   方形平面輪郭枠線を前記方眼線上に描く一方、前記等分
   割縦線群を当該方形平面輪郭枠線外下方に延長垂下する
   等分割縦垂線群と等分割横線群で方眼線になぞって内部
   を碁盤目状に区画した方形画面輪郭枠線を前記方眼紙下
   部の前記方眼線上に描くとともに、前記縦中心線上に設
   定した視点から当該方形画面輪郭線の四隅を通って隅角
   線群をかつ当該縦中心線に十字に直交する水平横線をそ
   れぞれ描線し、他方前記方形画面輪郭枠線外の必要な前
   記縦中心線と前記水平横線に対し外方向に前記不等分割
   横線群に対応して等比倍率で漸次拡大間隔を開けて縦横
   平行分割線群をそれぞれ直交描設し、さらに前記方形画
   面輪郭枠線上の必要な等分割縦垂線群端および等分割横
   線群端から前記各縦横平行分割線を等間隔に交叉する放
   射立体線群を描いてなる建造物等立体作図紙
2. 【請求項２】水平横線は、方形画面輪郭枠線上と等分割
   横線群の一つと視点のうちいずれかを通って縦中心線に
   十字に直交描線してなる請求項１記載の建造物室内立体
   作図紙
3. 【請求項３】方眼紙は、青色方眼線で線引されてなる青
   色方眼紙である請求項１又は２記載の建造物室内等立体
   作図紙