JPH06252644A - 電圧制御型発振回路 - Google Patents

電圧制御型発振回路

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JPH06252644A
JPH06252644A JP5793393A JP5793393A JPH06252644A JP H06252644 A JPH06252644 A JP H06252644A JP 5793393 A JP5793393 A JP 5793393A JP 5793393 A JP5793393 A JP 5793393A JP H06252644 A JPH06252644 A JP H06252644A
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JP
Japan
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phase
piezoelectric resonator
resistor
capacitor
amplifier
Prior art date
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Pending
Application number
JP5793393A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisakatsu Yoneyama
寿克 米山
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】圧電共振子の周波数特性を劣化させない、広い
周波数特性を持つ移相器を構成することにより、可変発
振周波数範囲の広い無調整の電圧制御型発振回路を提供
すること。 【構成】電圧制御型発振回路は位相可変型増幅器と移相
器とを備え、位相可変型増幅器に加える電圧に応じて入
力信号の位相を変化させ、この位相が変化した信号を移
相器に入力するとともに、移相器の出力を位相可変型増
幅器に帰還する。移相器は、第1,第2の抵抗と圧電共
振子とコンデンサとをブリッジ接続し、直列接続された
第1の抵抗と圧電共振子、および第2の抵抗とコンデン
サの夫々の両端間に位相可変型増幅器で位相が変化した
信号を供給し、第1の抵抗と圧電共振子、および第2の
抵抗とコンデンサの夫々の中間接続点を差動増幅器に接
続してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えばテレビジョン受像
機における映像同期検波回路や色同期回路等に用いられ
る電圧制御型発振回路(以下、VCOと略す)、特にそ
の移相器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1は従来のVCOの構成を示し、1は
移相器、2は圧電共振子、3は抵抗、4はコンデンサ、
5は位相可変型増幅器、6は電圧制御端子である。移相
器1はコンデンサ4により90度位相を移動させ、抵抗
3により圧電共振子2の位相を緩衝させることによっ
て、図2のような移相特性を持つ。位相可変型増幅器5
は電圧制御端子6に加える電圧を変化させることにより
入力信号の位相を変化させ、図3に示すような電圧−位
相特性を持たせている。VCOは移相器1の出力を位相
可変型増幅器5へ、この出力を移相器1の入力へ接続す
ることにより、正帰還型発振回路を構成している。
【0002】制御電圧V1 時の発振周波数をf1 とする
と、移相器1の位相Φ1 ’と位相可変型増幅器5の位相
Φ1 は、 Φ1 +Φ1 ’=360×N度 (Nは整数) となる時、発振条件を満たす。ここで、制御電圧をV1
からV2 へ変化させると、位相可変型増幅器5の位相は
Φ2 となり、この時発振条件を満たす移相器1の位相は
図2に示すようにΦ2’、周波数はf2 となる。つま
り、発振周波数はf2 へ変化したことになる。同様にし
て、制御電圧を変化させることにより、図4のようなV
CO特性が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来では
移相器1を圧電共振子2とリアクタンス成分であるコン
デンサ4とで構成していたため、図5に示すようにコン
デンサ4により圧電共振子2の周波数特性がAからBの
ように帯域幅ΔFが劣化してしまい、VCOの可変周波
数範囲も狭くなってしまうという問題があった。そこ
で、本発明の目的は、圧電共振子の周波数特性を劣化さ
せない、広い周波数特性を持つ移相器を構成することに
より、可変発振周波数範囲の広い無調整の電圧制御型発
振回路を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、位相可変型増幅器と移相器とを備え、位
相可変型増幅器に加える電圧に応じて入力信号の位相を
変化させ、この位相が変化した信号を移相器に入力する
とともに、移相器の出力を位相可変型増幅器に帰還して
なる電圧制御型発振回路において、第1,第2の抵抗と
圧電共振子とコンデンサとをブリッジ接続し、直列接続
された第1の抵抗と圧電共振子、および第2の抵抗とコ
ンデンサの夫々の両端間に位相可変型増幅器で位相が変
化した信号を供給し、第1の抵抗と圧電共振子、および
第2の抵抗とコンデンサの夫々の中間接続点を差動増幅
器に接続することにより、移相器を構成したものであ
る。
【0005】
【作用】位相可変型増幅器に加える電圧を変化させる
と、入力信号の位相が変化し、この信号を移相器に入力
する。移相器は圧電共振子と2個の抵抗と1個のコンデ
ンサとのブリッジ回路と、このブリッジ回路の第1の抵
抗と圧電共振子、および第2の抵抗とコンデンサの夫々
の接続点から出力を差分的に取り出す差動増幅器とで構
成してあるので、移相器の出力は、第2の抵抗とコンデ
ンサから分圧された信号と、第1の抵抗と圧電共振子か
ら分圧された信号との差分となる。特に、圧電共振子側
は圧電共振子と第1の抵抗との直列回路で構成してある
ので、共振子本来の帯域幅ΔFが狭められることがな
い。そのため、圧電共振子の広い周波数特性をそのまま
利用した広い移相特性が得られる。
【0006】
【実施例】図6は本発明にかかるVCOの一例を示し、
10は移相器、11は圧電共振子、12,13は抵抗、
14はコンデンサ、15は差動増幅器、16は位相可変
型増幅器、17は電圧制御端子である。位相可変型増幅
器16および電圧制御端子17は従来のものと同様であ
る。
【0007】上記移相器10において、直列接続された
圧電共振子11と抵抗12、および抵抗13とコンデン
サ14が互いに並列に入力端子10aとグランド端子1
0bと間に接続されている。また、圧電共振子11と抵
抗12の接続点、および抵抗13とコンデンサ14の接
続点は差動増幅器15の正入力と負入力とに夫々接続さ
れている。差動増幅器15の出力は位相可変型増幅器1
6に接続され、位相可変型増幅器16の出力は移相器1
0の入力端子10aに接続されている。上記抵抗12,
13の抵抗値は、図7に示すように圧電共振子11の直
列共振周波数(fr )と並列共振周波数(fa )との中
間に当たる周波数(fc )でのインピーダンスZ0 とほ
ぼ同じ値とし、コンデンサ14の容量値は圧電共振子1
1の並列容量と同じ値とする。
【0008】移相器10の出力は、抵抗13とコンデン
サ14とから分圧された信号(fc近辺で位相が約45
度回った信号)と、抵抗12と圧電共振子11とから分
圧された信号(fc 中心に位相が0±90度回った信
号)との差分となるため、図8のようにfc を中心に9
0±約90度(または−90±約90度)変化した移相
特性が得られる。
【0009】位相可変型増幅器16は従来と同様に、図
3のように制御電圧によって位相が−90±90度(9
0±約90度)変化するようにしてある。位相可変型増
幅器16と移相器10との位相の合計が360×N度
(Nは整数)とし、全体として正帰還回路とすることに
より、VCOを構成している。上記のように、本発明で
は圧電共振子側の回路が圧電共振子11と抵抗12との
直列回路で構成されるので、共振子本来の帯域幅ΔFを
劣化させない。その結果、共振子11の広い周波数特性
をそのまま利用した広い移相特性を得ることができる。
以下、その理由を数式を用いて説明する。
【0010】まず、移相器10の利得Gを式で表すと、
次の通りである。
【数1】 なお、式において、Zは圧電共振子11のインピーダ
ンス、Rは抵抗12,13の抵抗値、Cはコンデンサ1
4の容量値である。
【0011】移相特性の中心周波数fc は位相が90度
あるいは−90度となる周波数であるから、その時の条
件式は次のようになる。 ωc ・C・Z=1 … この場合、利得Gは次のようになる
【数2】 ここで、R=Zとすれば、利得Gの最大値は1となる。
【0012】この時、圧電共振子11のインピーダンス
Zは次式で表される。
【数3】 式を式に代入すると、次のようになる。
【数4】 ここで、C=C1 +C0 とすると、式は次のようにな
る。
【数5】
【0013】式とωc =2πfc ,ωa =2πfa
ωr =2πfr の関係から、fc を求めると、次のよう
になる。
【数6】
【0014】式から明らかなように、fc は抵抗1
2,13やコンデンサ14によって影響されないことが
分かる。また、fc は圧電共振子11のfa ,fr のほ
ぼ中心点となるので、共振子11の特性を有効に利用で
きる。また、コンデンサ14(=C)の温度特性を圧電
共振子11の並列容量(=C1 +C0 )と同じにするこ
とにより、fc の温度特性は圧電共振子11のfa ,f
r の温度特性に支配され、温度特性の優れた共振子を使
用すれば、周波数の温度特性を安定にすることができ
る。さらに、移相器10の利得Gは、図8のようにfc
で最大となる単峰特性となるので、他の周波数で誤った
発振が起こりにくいという効果がある。
【0015】図9は本発明の他の実施例を示し、圧電共
振子11とコンデンサ14とを1つのパッケージ18に
入れ、しかもコンデンサ14を圧電共振子11と同一材
料で形成したものである。具体的には、共通の圧電セラ
ミック基板上に共振子とコンデンサとを形成すればよ
い。このように構成すれば、fc の初期ばらつき、及び
温度特性のばらつきを最小限にすることができる。その
他、第1実施例と同様の効果を奏する。
【0016】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、移相器を圧電共振子と2個の抵抗と1個のコン
デンサとのブリッジ回路と、このブリッジ回路の圧電共
振子と抵抗、およびコンデンサと抵抗の接続点から出力
を差分的に取り出す差動増幅器とで構成したので、圧電
共振子の周波数特性を劣化させることなく、可変発振周
波数範囲の広い電圧制御型発振回路を得ることができ
る。また、コンデンサの容量値を圧電共振子の並列容量
と同じ値に設定することにより、発振周波数が圧電共振
子の特性で決定され、高安定、高精度の無調整な電圧制
御型発振回路を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電圧制御型発振回路の回路図である。
【図2】従来の移相器の移相特性図である。
【図3】位相可変型増幅器の電圧−位相特性図である。
【図4】従来の電圧制御型発振回路の電圧−周波数特性
図である。
【図5】圧電共振子の周波数−インピーダンス特性図で
ある。
【図6】本発明にかかる電圧制御型発振回路の回路図で
ある。
【図7】中間周波数とインピーダンスとの関係を示す図
である。
【図8】本発明にかかる周波数−利得,位相特性図であ
る。
【図9】本発明にかかる電圧制御型発振回路の他の実施
例の回路図である。
【符号の説明】
10 移相器 11 圧電共振子 12,13 抵抗 14 コンデンサ 15 差動増幅器 16 位相可変型増幅器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】上記移相器10において、圧電共振子11
と抵抗12,13とコンデンサ14とがブリッジ接続さ
れており、直列接続された圧電共振子11と抵抗12、
および抵抗13とコンデンサ14が互いに並列に入力端
子10aとグランド端子10bと間に接続されている。
また、圧電共振子11と抵抗12の接続点、および抵抗
13とコンデンサ14の接続点は差動増幅器15の正入
力と負入力とに夫々接続されている。差動増幅器15の
出力は位相可変型増幅器16に接続され、位相可変型増
幅器16の出力は移相器10の入力端子10aに接続さ
れている。上記抵抗12,13の抵抗値は、図7に示す
ように圧電共振子11の直列共振周波数(fr )と並列
共振周波数(fa )との中間に当たる周波数(fc )で
のインピーダンスZ0 とほぼ同じ値とし、コンデンサ1
4の容量値は圧電共振子11の並列容量と同じ値とす
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】位相可変型増幅器と移相器とを備え、位相
    可変型増幅器に加える電圧に応じて入力信号の位相を変
    化させ、この位相が変化した信号を移相器に入力すると
    ともに、移相器の出力を位相可変型増幅器に帰還してな
    る電圧制御型発振回路において、 第1,第2の抵抗と圧電共振子とコンデンサとをブリッ
    ジ接続し、直列接続された第1の抵抗と圧電共振子、お
    よび第2の抵抗とコンデンサの夫々の両端間に位相可変
    型増幅器で位相が変化した信号を供給し、第1の抵抗と
    圧電共振子、および第2の抵抗とコンデンサの夫々の中
    間接続点を差動増幅器に接続することにより、移相器を
    構成したことを特徴とする電圧制御型発振回路。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の電圧制御型発振回路にお
    いて、 上記圧電共振子とコンデンサとが共通のセラミック基板
    に形成されていることを特徴とする電圧制御型発振回
    路。
JP5793393A 1993-02-22 1993-02-22 電圧制御型発振回路 Pending JPH06252644A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CZ301881B6 (cs) * 2010-01-11 2010-07-21 Ceské vysoké ucení technické v Praze Mustkový krystalový symetrický oscilátor
JPWO2015125636A1 (ja) * 2014-02-19 2017-03-30 株式会社村田製作所 高周波フロントエンド回路

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JP2018133812A (ja) * 2014-02-19 2018-08-23 株式会社村田製作所 高周波フロントエンド回路

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