JPH0625120Y2 - 補聴装置 - Google Patents

補聴装置

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JPH0625120Y2
JPH0625120Y2 JP952289U JP952289U JPH0625120Y2 JP H0625120 Y2 JPH0625120 Y2 JP H0625120Y2 JP 952289 U JP952289 U JP 952289U JP 952289 U JP952289 U JP 952289U JP H0625120 Y2 JPH0625120 Y2 JP H0625120Y2
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卓男 山本
求 浅見
武 中川
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Rion Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、送信装置から磁気結合により音響情報を受
信装置へと伝達し、受信装置を装用した難聴者に音響情
報を聴取せしめるための補聴装置に関する。
〔従来技術とその問題点〕
従来、音響情報を直接聴取することが困難で補聴を必要
とする難聴者等に音響情報を送信装置にて増幅したのち
受信装置へと伝達し聴取させる補聴装置には、電波を利
用して音響情報を伝達するものの他に、磁気結合を利用
して磁波発生装置により音響情報を磁波信号に変えて放
射し、聴取者の装用する受信装置(子器)に内蔵された
ピックアップコイルにより前記磁波信号を捕捉し、これ
を電気信号に変換した後、増幅等の処理を行いイヤホン
より音波として再び出力し、これを各聴取者が聴取する
ようにした補聴装置が広く用いられている。
こうした、磁波を利用した従来の補聴装置の一例を第3
図のブロック図に従って説明する。同図において、20
は親器、すなわち磁波信号の送信装置を示している。こ
の送信装置20において、21は音波による音響情報を
電気信号に変換するマイクロホンであり、22は、この
マイクロホン21に接続された前段増幅器であり、前記
マイクロホン21よりの電気信号を増幅する。なお、こ
の前段増幅器22には、必要に応じて、インピーダンス
変換機能を持たせる場合もある。23は、前記前段増幅
器22に接続され電気信号の大きさを適宜調節するため
の音量調整器である。この音量調整器23の出力には、
後段増幅器24が接続されており、この後段増幅器は磁
波信号放射用の磁波発生装置25を駆動して、音響情報
に対応した磁波信号を放射する。
一方、同図中30は、通常は、子器として1台の親器に
対して複数個組み合わせて用いられる磁波信号の受信装
置を示している。31は前述した磁波信号を捕捉し電気
信号に変換するピックアップコイルである。このピック
アップコイル31からの出力は前段増幅器32に接続さ
れており、適宜増幅される。この前段増幅器32からの
出力は音量調整器33で適切な音量に調節されたのち後
段増幅器34に加えられる。後段増幅器34は信号を増
幅してその出力でイヤホン35を駆動して再び音響情報
に対応する音波に変換する。この音波が受信装置装用者
により聴取され、音響情報の伝達が達成されることとな
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
こうした従来の補聴装置にあってはその受信装置30の
磁波信号に対する増幅度は音量調整器33による設定に
のみ依存しており、従って音量調整器33の設定を固定
した場合には当然ながら受信装置の増幅度が一定となっ
ている。
ところで、実際にこうした補聴装置を使用する場合に
は、外来の磁気的なノイズは必ず存在するものであり、
しかも場所、時間等の使用環境によってこの磁気ノイズ
の質及び量も千差万別であるということを考慮せねばな
らない。たとえば、商用電源の配線から、あるいは各種
電気機器等から各種の波形をもった色々な強さの磁波が
放射されており、これら磁波は前記ピックアップコイル
31により音響情報を含む磁波とまったく同様に捕捉さ
れて信号中に混入し受信装置の装用者の耳へ音として放
射される。従って、装用者は様々な音色の、しかも一般
には連続的あるいは周期的な不快な音、反対に突発的で
驚くような音をも音響情報と同時に聴取せざるを得な
い。もっとも、音響情報のレベルがこれら外来磁気ノイ
ズのレベルに較べて充分に大きく(例えば20dB以
上)、しかもあまり途切れることなくほぼ連続的である
場合には、上述した磁気ノイズは聴感上過度に気になる
ことは少ない。しかしながら、実際には音響情報が殆ど
存在しない時間があり、あるいは信号が極端に小さい場
合も多く、こうした場合には前述した外来の磁気ノイズ
のみがことさら際立って聞こえることとなり、受信装置
の装用者にとっては大変に気になり、さらには不快感を
もよおす場合もある。
本考案の目的は前述した、音響情報が小さい場合には特
に際立って聞こえてしまう不要な外来磁気ノイズを、本
来の音響情報が無い場合に限ってこのことを検知して自
動的に外来磁気ノイズによる音を小さな音とし、従って
不快感を感じさせることのない受信装置を用いた補聴装
置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するために、本考案では、音響情報を電
気信号に変換するマイクロホンとこの電気信号を磁波信
号として放射する磁波発生装置とを含む送信装置と、前
記磁波信号を捕捉し電気信号に変換するピックアップコ
イルと、この電気信号を音波に変換するイヤホンとを含
む受信装置とからなる難聴者用の補聴装置において、 前記受信装置は、前記ピックアップコイルと前記イヤホ
ン間に接続された増幅度可変の可変増幅器と、音響情報
を電気信号に変換するマイクロホンと、このマイクロホ
ンに接続するレベル調整器、及び音響情報検出回路とを
備え、前記音響情報検出回路には前記可変増幅器が接続
されており、前記音響情報検出回路の出力により前記可
変増幅器の増幅度を制御するようにする。
〔作用〕
受信装置に到来する音響情報を前記受信装置のマイクロ
ホンで検出し、音響情報が小さいあるいは無いことを、
音響情報検出回路で検出し、この音響情報検出回路の出
力で前記受信装置の可変増幅器の増幅度を減少せしめ
て、受信装置のピックアップコイルからの信号を小さな
音となすので、前記ピックアップコイルから混入する外
来磁気ノイズの音を大きな音量で聴くことはなく、従っ
て受信装置装用者が磁気ノイズの音が気になったり、不
快感を感じることは無い。
〔実施例〕
以下、図面に従って本考案の実施例を詳述する。
なお、以降の図面において同一の符号を付した部分は同
等部分を示している。
第1図はこの考案に係る補聴装置の一実施例のブロック
図であり、同図において、20は第2図に於けると全く
同一の親器、すなわち磁波の送信装置である。この送信
装置20において、21は音波による音響情報を電気信
号に変換するマイクロホン、22は、このマイクロホン
21に接続された前記増幅器であり、前記マイクロホン
21よりの電気信号を増幅する。なお、この前段増幅器
22には、必要に応じて、インピーダンス変換機能を持
たせる場合もある。23は、前記前段増幅器22に接続
され信号の大きさを適宜調節するための音量調整器であ
る。この音量調整器23には、後段増幅器24が接続さ
れており、磁波放射用の磁波発生装置25を駆動して、
音響情報に対応した磁波信号を放射する。
一方、同図中10は、本考案に係る補聴装置の子器であ
る磁波の受信装置を示している。すなわち、31は磁波
信号を捕捉し電気信号に変換するピックアップコイルで
ある。このピックアップコイル31の出力は可変増幅器
46に接続されており、前記出力は適宜増幅される。但
し、この可変増幅器46は、その増幅度が外部の音響情
報検出回路(後述)からの電気的な制御信号により適宜
可変できる構成となっている。こうした機能を実現する
ためには公知のAGC回路等に代表される回路を応用す
ればよい。この可変増幅器46の出力は音量調整器33
で適当な音量に調節されたのち後段増幅器34に加えら
れる。後段増幅器34は信号を増幅してイヤホン35を
駆動して音響情報に対応する音波に再び変換する。この
音波が聴取者により聴取され、音響情報の伝達が達成さ
れることとなる。
前述の構成に加えて本考案に係る受信装置10では、音
響情報検出用のマイクロホン41を備えており、受信装
置10に直接到来する教師の音声等の音響情報を電気信
号に変換する。前記マイクロホン41からの電気信号
は、ローパスフィルタ42に加えられる。このローパス
フィルタ42は、音響信号中の音声信号に対応する低域
信号のみを通過させ、反対に音声信号には通常含まれな
い高域信号を減衰させる。こうして音声信号に重みづけ
されたローパスフィルタ42からの出力は増幅器43、
さらには適宜調整されたレベル調整器44を介して音響
情報検出回路45へと接続されている。前記音響情報検
出回路45は差動増幅器であり予め適宜定められたレベ
ルと前記レベル調整器44の出力のレベルとを比較し、
この結果に応じて制御信号を発生する。この制御信号は
前述の両レベルの差分に対応するアナログ電気信号であ
ってもよいし、両レベルを比較した結果をデジタル的に
出力するコンパレータ出力の様なものであってもよい。
前記音響情報検出回路45の出力である前記制御信号は
前述した可変増幅器46に接続されており、この可変増
幅器46の増幅度を制御信号のレベルに応じて可変す
る。
次に、本実施例の作用を説明する。
伝達すべき発話者の音声や、テープレコーダの再生出力
等の音響情報は、前述した補聴装置の親器である送信装
置にて磁波信号に変換され放射され子器である受信装置
に伝達される。本実施例では、この同一の音響情報は同
時に空間を伝播して前記受信装置に到来して前記マイク
ロホン41にて電気信号に変換され、このうち主として
会話音に対応する低域成分がローパスフィルタ42を通
過し、レベル調整器44で適宜なレベルに調整された
後、音響情報検出回路45に加わる。音響情報検出回路
45では、この信号のレベルが所定値以上であれば、音
声を検出したことに対応する制御信号を前記可変増幅器
46に送り出しこの増幅度を制御する。前記可変増幅器
46は、この制御信号を受け取ると通常の増幅度より大
きな増幅度を持つようになるため、音響情報を含む磁波
信号が大きなレベルで後段に送られ聴取されることとな
り、全体の音量は増加し大きな音となる。
前記音響情報検出回路45はコンパレータ的に動作して
音声信号を検出した場合にデジタル的に制御信号を出力
してもよいし、入力される信号のレベルに対応するアナ
ログ的な電気信号を制御信号として出力してもよい。こ
の場合には、前記信号のレベルが増加するに従って可変
前段増幅器46の増幅度が増加する様に両者を構成すれ
ばよい。要は、受信装置に到来する音響情報が大きい場
合に磁波信号も大きい音で聴取する、逆に表現すると受
信装置に到来する音響情報が小さいあるいは無い場合に
磁波信号を小さい音で聴取するように構成すればよい。
なお、上述の実施例では、受信装置の増幅度が増加し所
望の動作となるのに多少の時間を要するので、この間の
音響情報が一部脱落することになり、不都合である。こ
の問題を解決するためには、遅延回路を付加することが
考えられる。
すなわち、第2図は本考案の補聴装置に係る送信装置2
0の他の実施例を示しており、磁波発生装置にいたる回
路の間の適宜の位置例えば前段増幅器22と音量調整器
23との間に遅延回路26を付加している。このように
すれば、磁波発生装置25から放射される磁波信号は音
響信号に対し時間遅れを持って放射され受信装置に至る
ため、受信装置側は、既に先に到来した音響信号によっ
て所定の増幅度になっているため後れて到来することと
なる磁波による音響情報が脱落することはなく、冒頭の
部分から聴取可能となりより好適である。
〔考案の効果〕
上述のように本考案によれば、 送信装置と、受信装置とからなる補聴装置において、前
記受信装置に含まれる音響情報検出回路の出力で前記受
信装置の可変増幅器の増幅度を音響情報があれば大き
く、音響情報がない場合は小さく制御するため、音響情
報が無い場合に外来磁波ノイズを大きな音量で聴くこと
が無いため、磁波ノイズが耳障りであったり不快に思う
ことがない、快適な補聴装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の補聴装置の一実施例のブロック図を、
第2図は同じく受信装置の他の実施例のブロック図を、
また第3図は従来の補聴装置のブロック図を示す。 21,41…マイクロホン、25…磁波発生装置、20
…送信装置、31…ピックアップコイル、35…イヤホ
ン、10…受信装置(受信装置)、46…可変増幅器、
44…レベル調整器、45…音響情報検出回路、

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】音響情報を電気信号に変換するマイクロホ
    ンとこの電気信号を磁波信号として放射する磁波発生装
    置とを含む送信装置と、 前記磁波信号を捕捉し電気信号に変換するピックアップ
    コイルと、この電気信号を音波に変換するイヤホンとを
    含む受信装置とからなる難聴者用の補聴装置において、 前記受信装置は、前記ピックアップコイルと前記イヤホ
    ン間に接続された増幅度可変の可変増幅器と、 音響情報を電気信号に変換するマイクロホンとこのマイ
    クロホンに後続するレベル調整器、及び音響情報検出回
    路とを備え、 前記音響情報検出回路には前記可変増幅器が接続されて
    おり、前記音響情報検出回路の出力により前記可変増幅
    器の増幅度を制御することを特徴とする補聴装置。
JP952289U 1989-01-30 1989-01-30 補聴装置 Expired - Lifetime JPH0625120Y2 (ja)

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