JPH0625094U - 二輪車用ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケース内に収容したカバン等の荷物を濡らす
ことがなく、しかもケース内に収容した荷物がはみ出し
て完全に閉まらなくとも蓋体が衝立のように前方から射
し込む雨をガードし、且つ荷物を引っ手繰られることの
ない防犯性に優れている二輪車用ケースの提供にある。 【構成】 二輪車の前端部の籠取付け位置に取り付けら
れるケースであって、このケースは合成樹脂からなる上
面に開口部を有する箱状のケース本体と、このケース本
体に被せる合成樹脂からなる蓋体とからなり、ケース本
体の前端部と蓋体の前端内部とがヒンジ部を介して連結
されてなり、ケース本体は蓋体を被せた際にこの蓋体が
傾斜するように前面が後面よりも高さが低く形成されて
おり、蓋体の周端部はケース本体に被せた際にこのケー
ス本体の開口部とヒンジ部を覆うように形成されてな
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は二輪車用ケースに係り、その目的は雨降りの日であってもケース内 に収容したカバン等の荷物を濡らすことがなく、しかもケース内に収容した荷物 がはみ出して完全に蓋体が閉まらなくともこの蓋体が衝立のように前方から射し 込む雨をガードし、且つケース内に収容した荷物をを引っ手繰られることのない 防犯性に優れている二輪車用ケースの提供にある。

【０００２】

【従来の技術】

一般に従来では、図４に示すように二輪車（Ａ）の前端部の籠取付け位置に針 金等で編目状に形成した籠（Ｂ）を取り付け、この籠（Ｂ）の中にカバン等の荷 物（図示せず）を収容していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上面が開口ししかも側面が編目状に形成した籠であるために、上面 の開口部又は編目状に形成した側面から水が入ってしまい、雨降りの日に前記籠 の中に荷物を収容して二輪車を運転すると、籠の中に収容した荷物が濡れてしま う虞があった。 また、近頃では二輪車の前端部に設けられた籠の中に収容した荷物を引っ手繰 る事件が多く、上面が開口したままの状態の籠では容易に前記籠の中に収容した 荷物を引っ手繰られてしまう可能性が大きかった。 そこで、籠の後端部にヒンジ部を介して蓋を設けるようにして籠の中に収容し た荷物を濡らさぬようにしたものがあるが、この籠から荷物がはみ出した時等は 蓋が進行方向の雨を集めてしい逆効果になってしまう虞があった。

【０００４】 この考案は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、雨降りの日であ ってもケース内に入れているカバン等の荷物を濡らすことがなく、その上走って いる間は蓋体が閉まらなくとも荷物が濡れることが少なく、しかもケース内に入 れている荷物を引っ手繰られることがなく防犯性に優れている二輪車用ケースに ついて鋭意研究を続けた。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

すなわちこの考案は、二輪車の前端部の籠取付け位置に取り付けられるケース であって、このケースは合成樹脂からなる上面に開口部を有する箱状のケース本 体と、このケース本体に被せる合成樹脂からなる蓋体とからなり、前記ケース本 体の前端部と前記蓋体の前端内部とがヒンジ部を介して連結されてなり、前記ケ ース本体は前記蓋体を被せた際にこの蓋体が傾斜するように前面が後面よりも高 さが低く形成されており、前記蓋体の周端部は前記ケース本体に被せた際にこの ケース本体の開口部と前記ヒンジ部を覆うように形成されてなることを特徴とす るものである。 上記構成の二輪車用ケースを提供することにより、上記課題を解決しようとす るものである。

【０００６】

【作用】

上面が開口された箱状のケース本体とこのケース本体に被せる蓋体を合成樹脂 より形成しているため、前記ケース本体の開口部に前記蓋体を被せるのみでケー ス外がら水が入らない。 ケース本体の開口部を蓋体で覆うようにしたから、ケース内に収容した荷物を 引っ手繰られることがない。 ケース本体の前端部と蓋体の前端内部とをヒンジ部を介して連結したので、蓋 体が完全に閉まらなくとも走行中は前記蓋体が雨を遮り、荷物を濡らすことが少 ない。また、二輪車を走らせた際に風の抵抗によって前記蓋体が閉まる。 ヒンジ部を蓋体の前端内部に設けたため雨じまいが良く、しかも前記ヒンジ部 が外から見えないので見栄えが良い。

【０００７】

【実施例】

以下、この考案に係る二輪車用ケースの実施例について図面に基づいて説明す る。 図１はこの考案に係る二輪車用ケースを示す斜視図、図２は図１示の二輪車用 ケースの蓋体を開けた斜視図、図３は図１示の二輪車用ケースを二輪車に取り付 けた斜視図である。

【０００８】 この考案に係る二輪車用ケース（１）は図３に示すように二輪車（８）の前端 部に取り付けられるものであり、この二輪車用ケース（１）は図１に示すように ケース本体（２）と蓋体（３）とからなる。 ケース本体（２）は合成樹脂からなり、図２に示すように箱状に形成されてお り、上面には開口部（１０）を有する。 また、このケース本体（２）は蓋体（３）を被せた時にこの蓋体（３）が傾斜 するように前面（６）が後面（７）よりも低いものとされている。 ケース本体（２）の後面（７）には二つの取付口（５）が設けられている。 この取付口（５）にはボルト（図示せず）が挿入され、このボルトにナット（ 図示せず）を螺合して二輪車（８）のケース接合部（９）に締め付けることによ って、前記二輪車（８）に二輪車用ケース（１）を固定する。

【０００９】 蓋体（３）は前記ケース本体（２）の上面の開口部を塞ぐものであって、この 蓋体（３）は合成樹脂からなる。 また、この蓋体（３）の周端部は図に示すようにヒンジ部（４）を覆うように 形成されている。 前記ケース本体（２）の前端部と蓋体（３）の前端内部とはヒンジ部（４）を 介して連結されている。 ヒンジ部（４）を介してケース本体（２）の前端部と蓋体（３）とが連結され ているので、蓋体（３）を自在に開閉することができる。

【００１０】 このように、上面に開口部（１０）を有する箱状のケース本体（２）とこのケ ース本体（２）に被せる蓋体（３）を合成樹脂より形成するようにしたので、前 記ケース本体（２）の開口部に前記蓋体を被せるのみで二輪車用ケース（１）外 から水が二輪車用ケース（１）内に入ることがなく、雨降りの日であっても二輪 車用ケース（１）内に収容した荷物を濡らすことがない。 前記ケース本体（２）の開口部（１０）を前記蓋体（３）で覆うようにしたの で、二輪車用ケース（１）内に収容した荷物を引っ手繰られることがなく防犯性 に優れている。 ケース本体（２）の前端部と蓋体（３）の前端内部とをヒンジ部（４）を介し て連結するようにしたので、蓋体（３）が完全に閉まらなくとも走行中は前記蓋 体（３）が雨を遮り荷物を濡らすことが少ない。また二輪車（８）を走らせた際 に風の抵抗によって前記蓋体（３）が閉まる。 しかも、ケース本体（２）の前面（６）を後面（７）よりも低く形成するよう にしたので、蓋体（３）を被せた時にこの蓋体（３）が傾斜し、二輪車（８）を 走らせた際に風のダウンフォースを得ることができ、前記蓋体（３）を閉鎖状に 固定することができる。 また、蓋体（３）の周端部をケース本体（２）の開口部（１０）及びヒンジ部 （４）を覆うようにしたので、雨じまいが良い。

【００１１】

【考案の効果】

以上詳述した如くこの考案は、二輪車の前端部の籠取付け位置に取り付けられ るケースであって、このケースは合成樹脂からなる上面に開口部を有する箱状の ケース本体と、このケース本体に被せる合成樹脂からなる蓋体とからなり、前記 ケース本体の前端部と前記蓋体の前端内部とがヒンジ部を介して連結されてなり 、前記ケース本体は前記蓋体を被せた際にこの蓋体が傾斜するように前面が後面 よりも高さが低く形成されており、前記蓋体の周端部は前記ケース本体に被せた 際にこのケース本体の開口部と前記ヒンジ部を覆うように形成されてなることを 特徴とする二輪車用ケースであるから、以下の効果を奏する。 即ち、上面が開口部を有する箱状のケース本体とこのケース本体に被せる蓋体 を合成樹脂より形成するようにしたので、前記ケース本体の開口部に前記蓋体を 被せるのみでケース外から水がケース内に入ることがなく、雨降りの日であって もケース内に収容した荷物を濡らすことがない。 前記ケース本体の開口部を前記蓋体で覆うようにしたので、ケース内に収容し た荷物を引っ手繰られることがなく防犯性に優れた効果を奏する。 前記ケース本体の前端部と前記蓋体の前端内部とをヒンジ部を介して連結する ようにしたので、蓋体が完全に閉まらなくとも走行中は前記蓋体が雨を遮り荷物 を濡らすことが少ない。また二輪車を走らせた際に風の抵抗によって前記蓋体が 開くことがない。 しかも、ケース本体の前面を後面よりも低く形成するようにしたので、蓋体を 被せた時にこの蓋体が傾斜し、二輪車を走らせた際に風のダウンフォースを得る ことができ、前記蓋体を閉鎖状に固定することができる。 また、蓋体の周端部をケース本体の開口部及びヒンジ部を覆うようにしたので 雨じまいが良く、しかもヒンジ部が外から見えないので見栄えが良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る二輪車用ケースを示す斜視図で
ある。

【図２】図１示の二輪車用ケースの蓋体を開けた斜視図
である。

【図３】図１示の二輪車用ケースを二輪車に取り付けた
斜視図である。

【図４】従来の二輪車用籠を二輪車に取り付けた斜視図
である。

【符号の説明】

１ 二輪車用ケース ２ ケース本体 ３ 蓋体 ４ ヒンジ部 ６ 前面 ７ 後面 ８ 二輪車 １０ 開口部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 二輪車の前端部の籠取付け位置に取り付
   けられるケースであって、このケースは合成樹脂からな
   る上面に開口部を有する箱状のケース本体と、このケー
   ス本体に被せる合成樹脂からなる蓋体とからなり、前記
   ケース本体の前端部と前記蓋体の前端内部とがヒンジ部
   を介して連結されてなり、前記ケース本体は前記蓋体を
   被せた際にこの蓋体が傾斜するように前面が後面よりも
   高さが低く形成されており、前記蓋体の周端部は前記ケ
   ース本体に被せた際にこのケース本体の開口部と前記ヒ
   ンジ部を覆うように形成されてなることを特徴とする二
   輪車用ケース。