JPH06250834A - 業務仕様ハンドリング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】非手続き的宣言によって定義された業務仕様か
らプログラムを自動生成する業務仕様ハンドリング装置
に関し，既存の業務仕様の変更，再利用を容易にするこ
とを目的とする。 【構成】業務仕様データベース11によって，プログラム
化する業務の仕様を，あらかじめ決められたデータ型と
それらの関連を示す構造に従って蓄積し管理する。ま
た，業務仕様編集処理手段12で編集した業務仕様の矛盾
を，矛盾検出処理手段13により，項目に付随する制約
式，計算式または条件式を含む属性に基づいて調べ，矛
盾がある場合には利用者に対しその矛盾の内容を通知す
る。矛盾を除去した業務仕様に基づき，プログラム合成
処理手段14により業務プログラム16を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は，事務データ処理を主な
目的とするプログラムの作成を支援するデータ処理装置
に係り，特に宣言的に記述された業務仕様をもとに，矛
盾の検出およびプログラムの合成を行うことにより，既
存の業務仕様の変更，再利用を容易にした業務仕様ハン
ドリング装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のプログラム作成支援技術では，プ
ログラムの仕様を，実行する手続きで表現し，それを段
階的に詳細化して，最終的なプログラムを得る方式が一
般的である。仕様とプログラムとは，モジュールなどの
機能単位で管理され，その機能単位と入出力データとの
関連が把握できるような形での管理・保存が行われるに
過ぎない。したがって，個々のデータに対してどのよう
な処理が行われているかは，プログラム全体を解析し
て，そのデータに対する処理を追跡するような技術が必
要になる。

【０００３】このような従来の手続き的な仕様では，デ
ータに対する処理が一連の手続きで表現されるため，同
じデータに対する処理が仕様のあちこちに散在する。そ
のため，あるデータに対する扱いが変更になったときな
ど，変更すべき箇所を判定し正しく修正するには，保守
者に負うところが大きく，保守の効率化を阻害する原因
となった。

【０００４】また，主に帳票データを扱う業務処理の開
発を効率化するために，複数の種類の帳票データ群の様
式からそのデータ構造を認識して，その構造に従った業
務処理仕様を生成する方法が考えられている（特開平４
−１６９９６８号）。この方法では，データ群の参照・
更新関係を抽出し，その関係にある帳票データ群のデー
タ構造を認識して，構造間に不一致が発生する場合には
構造間の整合性をとり，構造に従って業務処理の仕様を
生成するようにしている。

【０００５】しかし，抽象的なデータ型の概念を持た
ず，扱う業務仕様が個々のデータ型に対して属性を与え
ることができる構造になっていないため，個々のデータ
の参照・更新関係からのみ構造の一致・不一致を検出で
きるに過ぎず，複雑な条件などについての仕様間の矛盾
の検出は困難であった。したがって，他の同種の業務で
作成した仕様を再利用し，その一部を変更して新しい業
務仕様を作り直すような場合，変更が正しいかどうか，
仕様に矛盾が生じないかどうかは，全面的に開発者自身
がチェックしなければならず，やはり既存の業務で用い
た非手続き的な宣言の再利用には，大きな困難が伴うこ
とがあった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明は，業務仕様を
データ型の属性として表現・蓄積し，その構造に矛盾を
検出することができる仕組みを付加することにより，同
業種間での業務仕様の修正・再利用を容易化することを
目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】図１は本発明の原理説明
図である。図１において，１０は中央処理装置（ＣＰ
Ｕ）およびメモリなどからなる処理装置，１１は作成・
編集された業務仕様が格納される業務仕様データベー
ス，１２は業務仕様を編集する業務仕様編集処理手段，
１３は業務仕様間の矛盾を検出し通知する矛盾検出処理
手段，１４は業務仕様をもとにプログラムを合成するプ
ログラム合成処理手段，１５は業務仕様による処理の順
序等を規定する制御ロジック，１６は生成された業務プ
ログラム，１７は表示装置，１８はキーボードなどの入
力装置を表す。

【０００８】本発明に係る業務仕様は，個々のデータ型
を単位に，その処理内容が入力項目である場合には入力
データを制約する制約式，出力項目である場合にはその
出力データを得るための計算式の形で表され，かつ必要
な条件がある場合には条件式が付与される構造になって
いる。業務仕様編集処理手段１２は，この業務仕様の作
成・検索・修正などの編集機能を持ち，表示装置１７に
業務仕様を表示して編集処理し，業務仕様データベース
１１に格納する処理手段である。

【０００９】矛盾検出処理手段１３は，業務仕様データ
ベース１１に格納されている業務仕様間に矛盾がないか
どうかを，業務仕様の項目に付随する制約式，計算式ま
たは条件式を含む属性に基づいて調べ，矛盾がある場合
に利用者に対しその矛盾の内容を通知する処理手段であ
る。

【００１０】プログラム合成処理手段１４は，業務仕様
データベース１１に格納されている業務仕様に基づき，
各項目ごとの仕様からプログラム部品を生成し，与えら
れた処理の順序などを示す制御ロジック１５と合成する
ことにより，利用者の環境で実行可能な業務プログラム
１６を生成する処理手段である。

【００１１】特に，ここで扱う業務仕様は，プログラム
で使用するデータの処理単位であるレコードを構成する
レコード項目と，レコード項目が共通に持つ型であるド
メインと，レコード項目があるプログラムで処理される
ときその関連を表す処理項目とに対して，それぞれ付随
する制約式，計算式または条件式を含む属性が記述され
たものを有し，ドメイン，レコード項目，処理項目は，
この順により抽象的なデータ型の概念を表す。そして，
ドメインに付随した仕様の属性は，その下位のレコード
項目および処理項目に，レコード項目に付随した仕様の
属性は，その下位の処理項目に継承されるようになって
いる。

【００１２】

【作用】本発明では，業務仕様データベース１１におい
て，データ型を基本構造とし，それに付随する非手続き
的な属性によって仕様を管理する。それによって仕様間
の静的な矛盾の判定が行い易くなり，同業種間等におけ
る業務仕様の修正・再利用が容易になる。

【００１３】

【実施例】図２は本発明の実施例に係る業務仕様データ
ベースの構造説明図である。業務仕様データベースは，
業務仕様を「項目に付随する仕様（属性）」として管理
し，プログラムの手続きの情報を含まない。プログラム
の手続きは，プログラムを実行する環境（ハードウェ
ア，ＯＳなど）の条件や，プログラムの操作法（画面操
作）などによって大きく異なることがある。しかし，デ
ータに対する静的な仕様のみを抽出すると，同一業種で
はほぼ同じになるため，仕様自身の再利用や可搬性が向
上する。本発明では，さらに仕様を次のような構造によ
って管理する。

【００１４】図２（Ａ）に示すように，ドメイン，レコ
ード項目，処理項目をデータ型として扱い，データ型を
基本構造として，それに付随する形で仕様を管理する。
これらの関連はデータ型名称で管理する。

【００１５】図２（Ａ）において，『レコード』は，プ
ログラムで使用するデータの処理単位である。例えば，
ある市役所の出生届受付，出生届変更などの業務では，
「出生届」レコードがこのデータの処理単位に相当す
る。『レコード項目』は，レコードを構成するデータ項
目である。例えば，「出生届」レコードにおける「届出
年月日」「出生日」「出生児氏名」などがレコード項目
に相当する。『ドメイン』は，レコード項目が共通に持
つ型である。例えば，「届出年月日」「出生日」は共に
ドメイン「日付」を指定する。『処理項目』は，レコー
ド項目があるプログラムで処理されるとき，その間の組
み合わせを表すものである。例えば，「届出年月日」は
プログラム「出生届受付処理」で処理される，というよ
うな関連を表すものである。

【００１６】本実施例における仕様は，例えば図２
（Ｂ）に示すような形で与えられる。すなわち，仕様
は，ドメイン，レコード項目，処理項目のそれぞれにつ
いて，処理内容と条件式の組によって与えられ管理され
る。処理内容は，項目が入力項目である場合には「制約
式」，出力項目である場合には「計算式」になる。式と
は，所定の文法に従って与えた形式である。この文法自
体の具体的な内容については，任意に設計できる事項で
あるので詳しい説明を省略する。

【００１７】次に，仕様の継承について説明する。ドメ
イン，レコード項目，処理項目は，この順により抽象的
なデータ型の概念を表す。それぞれに付随した仕様は，
より下位のデータ型に継承されるメカニズムを持つ。例
えば，次のような仕様があったとする。

【００１８】 ドメイン「日付」の仕様：「和暦であること」 レコード項目「届出年月日」の固有仕様：「休日でない
こと」 処理項目「出生届受付処理の届出年月日」の固有仕様：
「出生日より１４日以内であること」 この仕様に対して，実際にプログラム「出生届受付処
理」における「届出年月日」に対する処理は，上位の仕
様を継承して， 「和暦であること」かつ「休日でないこと」かつ「出生
日より１４日以内であること」 となる。この仕様に従って，後述するようにプログラム
が生成される。

【００１９】以上のような仕様の管理方式をとることに
より，次のような効果がある。 (a) 抽象的なレベルでの変更が，多くの仕様に一斉に反
映できる。例えば，西暦を用いる顧客に対して，ドメイ
ン「日付」の仕様を変更するだけで，すべての日付項目
の仕様を一斉に変更できる。

【００２０】(b) 固有の処理仕様の変更が他の部分に影
響しない。例えば，レコード項目「届出年月日」に「出
生日より１４日以内」という仕様を与えて，そのレコー
ド項目が「出生届受付処理」と「出生届変更処理」の両
方で使われていたとき，後者ではこの制約を適用しない
ような変更が生じた場合，前者の処理に影響が出る。こ
れを下位の処理項目の制約とすることにより簡単に防ぐ
ことができる。

【００２１】本装置の利用イメージを図３に示す処理概
要に従って説明すると，以下のとおりである。以下の説
明における〜は，図３に示す〜に対応する。 他社のシステム開発で作成された業務仕様データベ
ース１１−１またはその業種で標準的と考えられる業務
仕様データベースを用意する。

【００２２】 顧客（Ａ社とする）の業務仕様を分析
し，業務仕様データベース１１−１の業務仕様を修正す
ることによって，Ａ社用の業務仕様データベース１１−
２を作成する。

【００２３】 業務仕様を修正したことによって生じ
る仕様間の矛盾を検出し，利用者に通知する。利用者
は，仕様に矛盾があればそれに従って処理に戻って業
務仕様を修正する。この作業を矛盾がなくなるまで繰り
返す。

【００２４】 矛盾がなくなったＡ社用の業務仕様デ
ータベース１１−３に，Ａ社用の環境（ハードウェア，
ＯＳなどの条件）に合わせる情報を付加し，またどの仕
様をどのような順序で実行するかの情報（制御ロジッ
ク）を付加することによって，Ａ社用の業務プログラム
を生成する。

【００２５】図４は，本発明の実施例に係る業務仕様デ
ータベースの構造と矛盾検出の仕組みを説明するための
図である。市役所の業務を例に説明する。レコードとし
て，「出生届」レコードと「住民台帳」レコードがある
ものとする。

【００２６】出生届の仕様４０のレコード項目に対する
制約として，単項目の制約と項目間の制約がある。「出
生年月日」および「届出年月日」のレコード項目は，共
にドメイン（日付）の制約を継承する。「出生児氏名」
のレコード項目は，ドメイン（氏名）の制約を継承す
る。また，「届出年月日」は，「出生年月日」から「１
４日以内であること」という項目間の固有の制約が与え
られている。

【００２７】レコード項目の型制約であるドメイン制約
４１は，日付に対しては６桁の整数，氏名に対しては１
０桁の文字という制約が付与されている。住民台帳の仕
様４２において，「住民氏名」のレコード項目は，ドメ
イン（氏名）の制約を継承する。項目間の制約として
は，例えば「世帯主との続柄」が，もし「長男」であれ
ば，「住民性別」は「男」でなければならない，という
ような制約がある。

【００２８】出生届と住民台帳の間の仕様４３では，処
理前の条件として，例えば「出生届」のレコード項目に
おける「出生児氏名」と，「住民台帳」における「住民
氏名」とを比較し，「同一名でないこと」という条件が
付与されている。同じ家族内に同一名が複数人いてはな
らないからである。処理後の条件（出力仕様）として
は，「出生児性別」を「住民台帳」の「住民性別」に転
記すること，「出生児続柄」を「住民台帳」の「世帯主
との続柄」に転記することが与えられている。

【００２９】以上のように，業務仕様データベースの内
部は，レコード（「出生届」，「住民台帳」），それを
構成するレコード項目（「届出年月日」，「世帯主との
続柄」等），およびドメイン（「日付」，「氏名」）を
基本構造とする。これらをデータ型と呼ぶ。

【００３０】これらのデータ型の各々に対して，またデ
ータ型間に対して，(a) 〜(k) のように制約や処理（計
算）式を所定の文法に従って与える。(a) 〜(k) の仕様
間の関連は，データ型名称を通じてとられる。

【００３１】以上のような構造を持つので，例えば次の
ような矛盾の検出が可能になる。 （イ）図４に示す(i) で，「比較」という仕様で用いら
れる２つのレコード項目「出生児氏名」と「住民氏名」
とが，もし異なるドメインを参照していれば，矛盾して
いる。 （ロ）出力仕様の(j) および(k) で，「出生児性別」と
「出生児続柄」をそれぞれ「住民性別」と「世帯主との
続柄」に転記する。そのとき，(h) の制約があるため，
「出生児性別」と「出生児続柄」にも，(h) の制約が処
理前の条件に現れていなければ，矛盾していることにな
る。

【００３２】次に，具体的な各部の処理フローと動作例
を説明する。図５は，本発明の実施例に係る業務仕様編
集処理説明図である。業務仕様編集処理手段１２は，ま
ず図５（Ａ）に示す処理により，表示装置１７の画面
上に表示されたフォーム（表形式）に従い，利用者が指
定した業務仕様を入力する。入力が済み，利用者からの
格納指示があったならば，処理によって，そのフォー
ムを業務仕様データベース１１に格納する。この際に仕
様の文法誤りをチェックし，もし文法の間違いがあれば
業務仕様データベース１１に格納しないで，間違いを利
用者に通知し，修正を促す。

【００３３】処理による入力では，例えば「出生届」
のチェック仕様を入力する場合，図５（Ｂ）に示すよう
な画面５０からの入力を行う。この画面５０において，
下線部分が利用者から入力されている部分である。利用
者は，新生児の性別と，世帯主との続柄の間で成立する
制約と条件を，また，届出年月日が出生日から１４日以
内であることの制約を記述している。

【００３４】矛盾検出の処理は，例えば図６（Ａ）に示
すように行われる。 まず，利用者からの指示により，業務仕様編集処理
手段１２によって業務仕様を修正・変更する。

【００３５】 業務仕様で変更があった内容から，業
務仕様データベース１１内の関連のある部分を検索し，
矛盾があり得る仕様を検索する。 矛盾している仕様または矛盾する可能性のある仕様
を表示し，利用者に確認させる。

【００３６】レコード項目の仕様が変更された場合，動
作は次のようになる。図６（Ｂ）に示すように，レコー
ド項目「届出年月日」の仕様変更があったとすると，そ
の仕様を継承している処理項目「出生届受付処理の届出
年月日」，処理項目「出生届変更処理の届出年月日」に
影響がある。

【００３７】そこで，仕様変更のあった項目について，
図６（Ｂ）の処理により，仕様を継承している（下位
のデータ型）を全て検索する。その検索結果について，
処理により，画面５１に示すように修正の可能性があ
る旨のメッセージを出力する。このような低レベルのチ
ェックに限らず，図４で説明したような，より高度の矛
盾の検出についても併せて行う。

【００３８】図７は，プログラムの合成処理を示してい
る。 プログラム合成処理手段１４は，利用者からの生成
指示を入力し，生成しようとするプログラム名を入力す
る。

【００３９】 業務仕様データベース１１を検索し，
指示されたプログラムと関連する処理項目と，その仕様
を取り出し，同時に継承する仕様をレコード項目やドメ
インの仕様から取り出して合成することにより，プログ
ラム仕様７０を編成する。

【００４０】 項目ごとに編成されたプログラム仕様
７０を，それぞれプログラム部品に変換する。 プログラム内の制御ロジックを利用者から入力し，
かつ，その制御ロジックからプログラム部品を呼び出す
ロジックを入力する。その制御ロジックとプログラム部
品とを合成して，一本のプログラムを生成する。

【００４１】図８は項目ごとの仕様からプログラム部品
への変換例，図９は制御ロジックとの合成によるプログ
ラム合成例を示している。例えば，図８に示すような
「出生届チェック」の仕様８０では，項目「届出年月
日」は，もし「区分＝通常」であるなら，「出生日より
１４日以内であること」という制約がある。また，「性
別」は「続柄＝長男」であるなら「男」であること，
「続柄＝妹」であるなら「女」であること，といった制
約がある。これらの仕様８０は，例えば「ｉｆ…ｔｈｅ
ｎ…ｅｌｓｅ」形式のプログラム部品８１のように変換
することができる。

【００４２】プログラムの合成では，図９に示すよう
に，仕様から作成したプログラム部品８１を，利用者が
入力した制御ロジック１５と組み合わせる。制御ロジッ
ク１５では，例えばＰＥＲＦＯＲＭ文によりプログラム
部品８１を呼び出すことにより，仕様によって実行すべ
き処理の順序を決める。これにより，図９に示す業務プ
ログラム１６のように，利用者の環境で実行可能なプロ
グラムが生成されることになる。

【００４３】

【発明の効果】以上説明したように，本発明によれば，
業務仕様を，データ型を単位としてそれに対する制約や
式を表現したものとして蓄積するので，仕様間の静的な
矛盾の判定が行いやすくなる。特に，レコードを構成す
る項目が共通に持つ型（ドメイン）を定義し，それに対
しても制約や式などの属性を付与することができるの
で，抽象的なレベルでの変更を多くの仕様に容易に反映
することができるようになる。また，上位から下位への
仕様の継承により，下位における固有の処理仕様の変更
を他の部分に影響しないようにすることもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の原理説明図である。

【図２】本発明の実施例に係る業務仕様データベースの
構造説明図である。

【図３】本発明の実施例に係る処理概要説明図である。

【図４】本発明の実施例に係る業務仕様データベースの
構造と矛盾検出の仕組みを説明するための図である。

【図５】本発明の実施例に係る業務仕様編集処理説明図
である。

【図６】本発明の実施例に係る矛盾検出処理説明図であ
る。

【図７】本発明の実施例に係るプログラム合成処理説明
図である。

【図８】プログラム部品への変換例を示す図である。

【図９】プログラム合成例を示す図である。

【符号の説明】

１０ 処理装置 １１ 業務仕様データベース １２ 業務仕様編集処理手段 １３ 矛盾検出処理手段 １４ プログラム合成処理手段 １５ 制御ロジック １６ 業務プログラム １７ 表示装置 １８ 入力装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 銀林 純 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 薮田 和夫 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 今津 幸雄 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 中央処理装置(CPU) と，表示装置(17)
   と，入力装置(18)とを備えたデータ処理装置において，
   プログラム化する業務の仕様を，あらかじめ決められた
   データ型とそれらの関連を示す構造に従って蓄積し管理
   する業務仕様データベース(11)と，個々のデータ型を単
   位に，その処理内容が入力項目である場合には入力デー
   タを制約する制約式，出力項目である場合にはその出力
   データを得るための計算式の形で表され，かつ必要な条
   件がある場合には条件式が付与された業務仕様を，前記
   表示装置(17)に表示して編集処理し，前記業務仕様デー
   タベース(11)に格納する業務仕様編集処理手段(12)と，
   前記業務仕様データベース(11)に格納されている業務仕
   様間に矛盾がないかどうかを，前記業務仕様の項目に付
   随する制約式，計算式または条件式を含む属性に基づい
   て調べ，矛盾がある場合に利用者に対しその矛盾の内容
   を通知する矛盾検出処理手段(13)と，前記業務仕様デー
   タベース(11)に格納されている業務仕様に基づき，各項
   目ごとの仕様からプログラム部品を生成し，与えられた
   制御ロジック(15)と合成することにより，利用者の環境
   で実行可能な業務プログラム(16)を生成するプログラム
   合成処理手段(14)とを備えたことを特徴とする業務仕様
   ハンドリング装置。
2. 【請求項２】 請求項１記載の業務仕様ハンドリング装
   置において，前記業務仕様は，プログラムで使用するデ
   ータの処理単位であるレコードを構成するレコード項目
   と，レコード項目が共通に持つ型であるドメインと，レ
   コード項目があるプログラムで処理されるときその関連
   を表す処理項目とに対して，それぞれ付随する制約式，
   計算式または条件式を含む属性が記述されたものを有
   し，ドメインに付随した仕様の属性は，その下位のレコ
   ード項目および処理項目に，レコード項目に付随した仕
   様の属性は，その下位の処理項目に継承されることを特
   徴とする業務仕様ハンドリング装置。