JPH06249680A - 記録信号入力装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノイズが少なく、またフィルタ特性を連続的
に可変できる装置を提供する。 【構成】 ノイズに対して強い低インピーダンス入力端
子を設けるとともにフィルタ部に可変抵抗器を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は被測定信号を記録する
記録装置に関するもので、特に、記録すべき被測定信号
の装置に対する入力方法の改善に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の記録装置の記録信号入力
装置の一般的構成を図２に示す。図２に示した装置は、
入力信号のレベル等を調整する調整部１と、この調整部
１からの信号の不要成分を除去するフィルタ部２と、こ
のフィルタ部２を通った信号を所定増幅して図示しない
装置の記録部に送信する増幅部３とを有していた。 調
整部１とフィルタ部２の間には、１／１抵抗Ｒ１を介す
る１／１信号と、分圧抵抗Ｒ２とＲ３によって決定され
る分圧信号のいずれかを次段のフィルタ部２に切替送信
する切替スイッチＳ１が設けられている。例えば、入力
信号が低電圧信号である場合には、図示の切替スイッチ
Ｓ１を上方の１／１側に接続する。このスイッチＳ１の
切替は、この記録装置の使用者がこの入力端子にどのよ
うな種類の信号を導入するかにより手動で行う。次い
で、フィルタ部２において、例えば不要な周波数成分を
信号（雑音）が除去される。スイッチＳ２は、このフィ
ルタ部２の特性を切り替えるものでフィルタ自体ののオ
ンオフも制御する。このスイッチＳ２の切替もまた装置
の使用者が手動で行うよう構成されている。このように
して、必要な信号成分のみが取り出された入力信号は、
増幅部３に送信され所定増幅された後記録部に送信され
所望の記録がなされる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の装置においては、一般に分圧抵抗Ｒ２とＲ３の合
計抵抗値を高く（例えば１ＭΩ）したいわゆる高インピ
ーダンス入力構成を有していた。そのため、一般にノイ
ズがのりやすい欠点があった。また、最近の記録装置は
記録手段として、機械的可動部のないサーマルヘッド等
を用いることで応答周波数特性が向上してきているた
め、この点でもノイズがのりやすい欠点があった。ま
た、従来のフィルタ部にあってはコンデンサのみでフィ
ルタ特性を可変していたので、入力信号の周波数特性に
応じたフィルタ特性をきめ細かく設定することができな
い欠点があった。この発明は、この点に鑑みなされたも
ので、いわゆる入力信号のノイズを低減するとともにフ
ィルタ部のきめ細かな調整を可能にした記録装置の信号
入力装置を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】このため、この発明にお
いては、被測定入力信号を調整する調整部、該調整部に
て調整された信号について不要成分を除去するフィルタ
部、該フィルタ部の出力を増幅する増幅部とを有し、該
増幅部による増幅信号を記録部に伝送し、被測定信号の
記録がなされるよう構成された記録信号入力装置におい
て、被測定入力信号を入力抵抗の大きな第１の調整部と
入力抵抗の小さな第２の調整部に切替接続する第１のス
イッチと、上記第１の調整部にあって所定の分圧比で分
圧した分圧信号または分圧を行わない非分圧信号のいず
れかを選択する第２のスイッチと、上記フィルタ部にあ
ってフィルタの特性を可変する可変抵抗器とを有したこ
とを特徴とする。

【０００５】

【作用】従来の高インピーダンス入力部とともに低イン
ピーダンス入力部を設け、入力源のインピーダンスが高
いものあるいは定電流であるもの等の入力信号はノイズ
に対して強い低インピーダンス入力部に接続するように
してノイズの入り込みを防止するとともに、フィルタ部
に可変抵抗器を設けフィルタ部の特性を連続的に可変で
きるようにしてフィルタ部のきめ細かな調整を可能にし
た。

【０００６】

【実施例】以下、図面の１実施例に基づき本発明を説明
する。図１は本発明に関わる記録装置の信号入力装置の
要部回路構成図である。図２と同等な部分には同一の符
号を付している。

【０００７】調整部１には、従来と同様の高インピーダ
ンス入力系の第１の入力端子と新たに付加した低インピ
ーダンス入力系の第２の入力端子が設けられている。こ
の第２の入力端子は比較的抵抗値の小さい抵抗Ｒ４を介
して接地される経路と所定の抵抗値を有した抵抗Ｒ５を
介する経路とを有している。この第１、第２の入力端子
の選択は、装置使用者がスイッチＳ３を切り替えること
により行われる。この場合、スイッチＳ３を従来と同様
な第１の入力端子側に接続した場合にはさらにスイッチ
Ｓ１を用いて信号のレンジを決定する。フィルタ部２に
は、可変抵抗器ＶＲ１が付加されている。スイッチＳ２
を所定の位置に切り替えるとともに可変抵抗器ＶＲ１を
調整することにより、フィルタ部２の特性を連続的に可
変する事ができる。

【０００８】動作を説明する。今、入力信号が所定の条
件を満たした定電流信号であった場合を考える。このよ
うな場合には、装置使用者はスイッチＳ３を第２の入力
端子（低インピーダンス入力）側に接続する。この場合
の測定経路は第２の入力端子、抵抗Ｒ５およびフィルタ
部２を介して増幅部に接続される経路となり、したがっ
て、この測定経路では第２の入力端子点と接地との電圧
が測定されることになる。フィルタ部２では、まずスイ
ッチＳ２を切り替えて段階的なフィルタ特性を設定す
る。次いで、これらの系を通った入力信号の記録波形を
観察しながら可変抵抗器ＶＲ１を調整する。このＶＲ１
の調整によりフィルタ部２の特性を連続的に可変し最適
な設定を実現する。

【０００９】

【発明の効果】以上、本発明によれば、ノイズに対して
強い低インピーダンス入力を設けるとともに、入力信号
に応じてフィルタ特性を連続的に可変する可変抵抗器を
設けたので、ノイズの低減が可能で、かつ入力信号の周
波数特性に応じた最適なフィルタ特性を設定できる利点
がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明の１実施例に関わる記録装置の
信号入力装置を示す説明図である。

【図２】図２は、従来の一般的な記録装置の信号入力装
置である。

【符号の説明】

１：調整部 ２：フィルタ部 ３：増幅部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】被測定入力信号を調整する調整部、該調整
   部にて調整された信号について不要成分を除去するフィ
   ルタ部、該フィルタ部の出力を増幅する増幅部とを有
   し、該増幅部による増幅信号を記録部に伝送し、被測定
   信号の記録がなされるよう構成された記録信号入力装置
   において、 被測定入力信号を入力抵抗の大きな第１の調整部と入力
   抵抗の小さな第２の調整部に切替接続する第１のスイッ
   チと、 上記第１の調整部にあって所定の分圧比で分圧した分圧
   信号または分圧を行わない非分圧信号のいずれかを選択
   する第２のスイッチと、 上記フィルタ部にあってフィルタの特性を可変する可変
   抵抗器とを有したことを特徴とする記録信号入力装置。