JPH06249300A - 遊星歯車機構を利用した減速装置 - Google Patents

遊星歯車機構を利用した減速装置

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Publication number
JPH06249300A
JPH06249300A JP6256493A JP6256493A JPH06249300A JP H06249300 A JPH06249300 A JP H06249300A JP 6256493 A JP6256493 A JP 6256493A JP 6256493 A JP6256493 A JP 6256493A JP H06249300 A JPH06249300 A JP H06249300A
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JP
Japan
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gear
teeth
planetary gear
input side
sun gear
Prior art date
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Pending
Application number
JP6256493A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Miyamoto
豊 宮本
Takashi Kondo
高司 近藤
Kazunori Kobori
和紀 小堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miyamoto Engineering Co Ltd
Original Assignee
Miyamoto Engineering Co Ltd
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Publication date
Application filed by Miyamoto Engineering Co Ltd filed Critical Miyamoto Engineering Co Ltd
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Publication of JPH06249300A publication Critical patent/JPH06249300A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転伝達用の減速装置の減速比を、簡単に最
大に高めることにある。 【構成】 入力軸3に軸着したカム4に入力側遊星歯車
5を偏心状態として軸着し、この入力側遊星歯車5を静
止状態とした入力側太陽歯車6に内接状態として係合す
るとともに、上記入力側遊星歯車5に出力側遊星歯車7
を一体的に配設して、上記出力側遊星歯車7に出力側太
陽歯車8を内接状態として係合して出力軸に回転伝達す
るようしている。そして、上記入力側遊星歯車5と上記
入力側太陽歯車6の歯数の差を整数倍とした数が上記入
力側太陽歯車6の歯数で、上記出力側遊星歯車7と上記
出力側太陽歯車8の歯数の差を整数倍とした数が上記出
力側遊星歯車7の歯数で、さらに上記入力側遊星歯車5
と出力側太陽歯車8との歯数を等しく、または入力側遊
星歯車5側を出力側太陽歯車8側よりも2だけ少ない歯
数とし、最大の減速比となるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クレ−ン、コンベヤ
−、フィ−ダ−、シャッタ−、ロボット、その他におけ
る回転伝達装置の遊星歯車機構を利用した減速装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンベヤ−やシャッタ−等の回転
伝達の減速装置には、遊星歯車機構を使用した減速装置
を利用して、減速比を高めている。
【0003】また、インタ−ナルギヤ−の中を偏心運動
させるスパ−ギヤ−を配設して大きな減速比を得る減速
装置が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者では有効
な減速比を得るためには、遊星歯車列を多段に連設しな
ければならず、そのため歯車を多数必要として装置が大
きくなり、価格も高くなって、騒音が高いものであっ
た。
【0005】また、後者では歯車列の段数が少なくて減
速比を大きくでき、騒音も少ないが、オルダム機構を使
用して歯車等を係合しているもので、製造や組立てが容
易でないものであった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、入力
軸に軸着したカムに入力側遊星歯車を偏心状態として軸
着し、この入力側遊星歯車を静止状態とした入力側太陽
歯車に内接状態として係合するとともに、上記入力側遊
星歯車に出力側遊星歯車を一体的に配設して、上記出力
側遊星歯車に出力側太陽歯車を内接状態として係合して
出力軸に回転伝達するようして遊星歯車機構を利用した
減速装置を構成し、上記入力側遊星歯車と上記入力側太
陽歯車の歯数の差を整数倍とした数が上記入力側太陽歯
車の歯数で、上記出力側遊星歯車と上記出力側太陽歯車
の歯数の差を整数倍とした数が上記出力側遊星歯車の歯
数で、さらに上記入力側遊星歯車と出力側太陽歯車との
歯数を等しく、または入力側遊星歯車側を出力側太陽歯
車側よりも2だけ少ない歯数としたことを特徴とする遊
星歯車機構を利用した減速装置を提供するにある。
【0007】
【作用】本発明の遊星歯車機構を利用した減速装置を使
用すると、入力軸に軸着したカムに入力側遊星歯車を偏
心状態として軸着し、この入力側遊星歯車を静止状態と
した入力側太陽歯車に内接状態として係合することによ
って、入力側からの回転伝達比を効果的に減少できて、
騒音も少なくできる。
【0008】また、入力側遊星歯車に出力側遊星歯車を
一体的に配設して、上記出力側遊星歯車に出力側太陽歯
車を内接状態として係合して出力軸側に回転伝達するこ
とによって、いわゆるファ−ガソン(Furguso
n)歯車機構を構成できて、独特な歯車伝達装置を得る
ことができる。
【0009】そして、入力側遊星歯車と上記入力側太陽
歯車の歯数の差を整数倍とした数が上記入力側太陽歯車
の歯数で、上記出力側遊星歯車と上記出力側太陽歯車の
歯数の差を整数倍とした数が上記出力側遊星歯車の歯数
で、さらに上記入力側遊星歯車と出力側太陽歯車との歯
数を等しく、または入力側遊星歯車側を出力側太陽歯車
側よりも2だけ少ない歯数としたことによって、上記遊
星歯車を利用した減速装置の減速比を最大にすることが
できて、減速装置をできるだけ小型化することができ
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例にもとづいて説明す
る。図1以下は、本発明の一実施例である。遊星歯車を
利用した減速装置1は、図1のようモ−タ−等の回転駆
動体2の入力軸3に所定径のカム4を取着して入力側遊
星歯車5を偏心状態として軸着し、この入力側遊星歯車
5を内周側に歯切りして静止状態とした入力側太陽歯車
6に内接状態として回転伝達可能に係合している。
【0011】そして、上記入力側遊星歯車5には本体を
広幅としてその出力側に出力側遊星歯車7を一体として
形成して設けているとともに、この出力側遊星歯車7を
図1のように内周側に歯切りして回転可能な出力側太陽
歯車8に内接状態として回転伝達可能に係合し、出力装
置太陽歯車8に出力軸9を取着して最大の減速比で回転
伝達できるようにしている。
【0012】上記した歯車機構を分かりやすく骨組で説
明したのが図2で、入力軸3に軸着したカム4からイン
タ−ナルギヤ−の入力側太陽歯車6を介して偏心状態に
軸着した入力側遊星歯車5に回転伝達し、入力側遊星歯
車5と同体である出力側遊星歯車7を介してインタ−ナ
ルギヤ−の出力側太陽歯車8を所定の減速比として出力
軸9に回転伝達できるようにしているものである。
【0013】上記した遊星歯車機構を利用した減速装置
1の回転減速比は、次のようにして算出できる。以下、
モ−タ−の回転駆動体2の回転数をN1 、入力側遊星歯
車5の回転数をN5 、歯数をZ5 、入力側太陽歯車6の
歯数をZ6 、出力側遊星歯車7の歯数をZ7 、出力側太
陽歯車8の回転数をN8 、歯数をZ8 とする。
【0014】先ず、入力側遊星歯車5を偏心して軸着し
ていることにより、入力側遊星歯車5の回転数N5 は、
5 =N1 ×(Z6 −Z5 )/Z5 の関係で表せる。ま
た、出力側遊星歯車7の回転数N7 の回転数は、N7
1 ×(Z8 −Z7 )/Z8の関係で表せる。
【0015】また、出力側太陽歯車8が回転するため、
出力側太陽歯車8の回転数N8 と出力側遊星歯車7の回
転数N71とは、N71=N5 ×Z7 /Z8 の関係で表せ
る。
【0016】そのため、出力軸9の回転数N9 は、N9
=N8 =N7 −N71の関係で得られるので、上記の関係
をあてはめると次式のように表せる。
【0017】
【数1】
【0018】ここで、Z8 −Z7 =1、Z6 −Z5 =1
とすると、すなわち出力側太陽歯車8と出力側遊星歯車
7の歯数の差が1で、入力側太陽歯車6と入力側遊星歯
車5の歯数の差を1とすると、上式は次のようになる。
【0019】
【数2】
【0020】
【数3】
【0021】したがって、|Z5 −Z8 +1|=1のと
きに、減速比を最大にすることができるので、Z5 =Z
8 またはZ5 −Z8 =−2、すなわち入力側遊星歯車5
と出力側太陽歯車8の歯数を同じ、または入力側遊星歯
車5の歯数を出力側太陽歯車8の歯数よりも2だけ少な
くすることで得られる。
【0022】なお、上式の数1で、(Z8 −Z7 )がZ
8 の整数倍、また(Z6 −Z5 )がZ5 の整数倍とした
数であれば、共約数の(Z8 −Z7 )、(Z6 −Z5
で分子、分母を約分できるので、(Z8 −Z7 )および
(Z6 −Z5 )が上記したように約分して1となるもの
も含めることができる。
【0023】図3〜図5は、上記実施例を具体化したも
のである。入力軸3には所定径のカム4を取着し、軸受
10を装着して歯数を30とした入力側遊星歯車5を嵌
合し、この入力側遊星歯車5を歯数32としてケ−シン
グ11に固定した入力側太陽歯車6に内接して歯車係合
している。
【0024】また、入力側太陽歯車6と一体形成した出
力側遊星歯車7の歯数を28とし、この出力側遊星歯車
7を歯数を30とした出力側太陽歯車8に内接して歯車
係合している。上記出力側太陽歯車8は、軸受12に嵌
装して回転可能に取り付け、出力軸9を同一軸芯として
一体的に配設している。
【0025】このような減速装置の減速比は、1/15
×1/15=1/225として最大にすることができる
ものである。
【0026】なお、上記した入力側遊星歯車5の歯数を
出力側遊星歯車7の歯数よりも2だけ少ない場合につい
ても、同様に構成することができる。
【0027】上記実施例の歯車は、所定の金属材やプラ
スチック材で、所要部分を適当に転位して製造すること
ができる。
【0028】本発明では、部品数が少なくて最大の減速
比とできるため、小型化がはかれて小型のものに有効で
あり、また2段減速について説明したが、必要により本
発明の趣旨にもとづいて多段に連設することもできるも
のである。
【0029】本発明の遊星歯車機構を利用した減速装置
は、クレ−ン、リフト、コンベヤ−、フィ−ダ−、シャ
ッタ−、ロボット、その他の回転伝達を必要とする装置
に従来の手段に代えて使用することができ、特に小型化
するのに有効である。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明にあっては、遊星歯
車機構を独特の歯車伝達装置とすることができ、騒音の
少ない、回転伝達の減速比を最大のものとすることがで
き、特に減速装置が小型のものに対して有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の説明用概要断面図、
【図2】同上の機構説明用の骨組図、
【図3】同上の具体的な減速装置の一部省略した側断面
図、
【図4】同上の矢視A−A断面図、
【図5】同上の矢視B−B断面図。
【符号の説明】
1…減速装置 3…入力軸 5
…入力側遊星歯車 6…入力側太陽歯車 7…出力側遊星歯車 8
…出力側太陽歯車 9…出力軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸に軸着したカムに入力側遊星歯車
    を偏心状態として軸着し、この入力側遊星歯車を静止状
    態とした入力側太陽歯車に内接状態として係合するとと
    もに、上記入力側遊星歯車に出力側遊星歯車を一体的に
    配設して、上記出力側遊星歯車に出力側太陽歯車を内接
    状態として係合して出力軸に回転伝達するようして遊星
    歯車機構を利用した減速装置を構成し、 上記入力側遊星歯車と上記入力側太陽歯車の歯数の差を
    整数倍とした数が上記入力側太陽歯車の歯数で、上記出
    力側遊星歯車と上記出力側太陽歯車の歯数の差を整数倍
    とした数が上記出力側遊星歯車の歯数で、さらに上記入
    力側遊星歯車と出力側太陽歯車との歯数を等しく、また
    は入力側遊星歯車側を出力側太陽歯車側よりも2だけ少
    ない歯数としたことを特徴とする遊星歯車機構を利用し
    た減速装置。
  2. 【請求項2】入力側遊星歯車と入力側太陽歯車の歯数の
    差が1であり、出力側遊星歯車と出力側太陽歯車の歯数
    の差が1である請求項1に記載の遊星歯車機構を利用し
    た減速装置。
JP6256493A 1993-02-26 1993-02-26 遊星歯車機構を利用した減速装置 Pending JPH06249300A (ja)

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ID=13203913

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112673192A (zh) * 2018-09-10 2021-04-16 法雷奥系统公司 机械减速齿轮及相关齿轮马达

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112673192A (zh) * 2018-09-10 2021-04-16 法雷奥系统公司 机械减速齿轮及相关齿轮马达

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