JPH0624890U

JPH0624890U - 食品用帯鋸盤のスライス片案内装置

Info

Publication number: JPH0624890U
Application number: JP6540592U
Authority: JP
Inventors: 正金澤
Original assignee: 株式会社日立工機原町
Priority date: 1992-08-26
Filing date: 1992-08-26
Publication date: 1994-04-05

Abstract

(57)【要約】【目的】本考案は、切断されたスライス片を円滑に移
動させ、切断作業時の安全性と作業能率を向上させるこ
とである。【構成】立設するフレーム１の上部に従動鋸車３と下
部に原動鋸車２が軸支し、従動鋸車３と原動鋸車２との
間には帯状の帯鋸刃４を張り渡し、原動鋸車２の上部に
は水平に固定テーブル５が装着されており、外側には帯
鋸刃４に向けて往復スライド可能な移動テーブル６が装
着され、固定テーブル５の帯鋸刃４の後方部には傾斜部
１２が形成されている。切断作業する際、移動テーブル
６側に冷凍された食品１０を載せ、移動テーブル６を回
転駆動する帯鋸刃４に向けて送ると、スライス片１１は
帯鋸刃４を通過した後、冷凍のため固定テーブル５の傾
斜部１２に案内され、帯鋸刃４から離れるようにすべり
落ちる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、固定テーブルと往復移動可能な移動テーブルを有する食品用帯鋸盤スライス片案内装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来技術を図４により説明する。切断作業は、冷凍された食品１０を移動テーブル上に乗せ、移動テーブルを帯鋸刃４に向け矢印Ａ方向に移動させると、回転している帯鋸刃４により食品１０が切断される。作業を続ける場合は、移動テーブルを手前に引き戻す。この時、スライス片１１は帯鋸刃４の後方の固定テーブル５上に残る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の食品用帯鋸盤は、切断作業を行なう際、移動テーブルを手前側に移動しておいて、食品１０を移動テーブル上に載せ、回転する帯鋸刃４に向け移動し切断する。次に切断する際、再度移動テーブルを手前側に引き戻す。ここで、切断される食品１０も同時に戻る。しかし、切断されたスライス片１１は帯鋸刃４のすぐ後方の固定テーブル５上に残る。このため、次の切断をするため、このスライス片１１を取り除く必要があり、作業能率を下げていた。また、このスライス片１１を取り除こうとする際に、誤って手が帯鋸刃４に触れ、けがをする危険性もあった。本考案の目的は、上記した従来技術の欠点をなくし、作業能率を向上させ、切断作業時の安全性を高めることである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的は、立設するフレームの上下に鋸車を軸支し、該鋸車に循環回送可能な無端状の帯鋸刃を張り渡し、上下鋸車間には切断材料を載せるための固定テーブルを水平に装着し、フレームの外側にはレールを固定敷設し、該レールを案内として帯鋸刃に向けて往復スライド可能で、前記固定テーブルとほぼ同一面上に設けた移動テーブルを有する食品用帯鋸盤において、前記固定テーブルの帯鋸刃後方側に傾斜部を設けることで達成される。

【０００５】

【作用】

上記のように構成された食品用帯鋸盤は、固定テーブルの帯鋸刃後方に傾斜部を設けたことにより、切断作業時、切断されたスライス片は切断終了後、固定テーブル上をすべり落ち、帯鋸刃より離れる方向に移動する。

【０００６】

【実施例】

本考案の一実施例を図１〜図３により説明する。図１は本考案の食品用帯鋸盤の一実施例の側面図、図２は図１の正面図、図３は主要部分の拡大側面図、図４は従来の主要部分の拡大側面図である。図において、１はフレーム、２は原動鋸車、３は従動鋸車、４は帯鋸刃、５は固定テーブル、６は移動テーブル、７はレール、８はモートル、９は動力伝達装置、１０は食品、１１はスライス片、１２は傾斜部である。立設するフレーム１の上部に従動鋸車３と下部に原動鋸車２が軸支されている。原動鋸車２はモートル８により動力伝達装置９を介して回転駆動される。従動鋸車３と原動鋸車２との間には帯状の帯鋸刃４が張り渡されている。また、原動鋸車２の上部には水平に固定テーブル５が装着されており、外側にはレール７が固定敷設され、レール７を案内として帯鋸刃４に向けて往復スライド可能で、かつ固定テーブル５とほぼ同一面上に移動テーブル６が装着されている。固定テーブル５の帯鋸刃４の後方部には傾斜部１２が形成されている。上記構成において、切断作業する際、移動テーブル６を手前側に引き、移動テーブル６側に冷凍された食品１０を載せ、移動テーブル６を回転駆動する帯鋸刃４に向けて移動する。切断されたスライス片１１は帯鋸刃４を通過した後、冷凍のため固定テーブル５の傾斜部１２により、帯鋸刃４から離れるように、図３に示す矢印Ｂ方向にすべり落ちる。

【０００７】

【考案の効果】

本考案によれば、固定テーブルの帯鋸刃より後方側に傾斜部を設けたので、切断されたスライス片は、すべり落ちて帯鋸刃から離れていくため、スライス片を手で取り除く必要がないため、手が帯鋸刃に触れることはなく、安全性の向上を図ることができる。また、切断作業を連続で行なう際、切断ごとに帯鋸刃後方に残ったスライス片を移動する必要もなく、作業能率の向上も図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の食品用帯鋸盤の一実施例を示す側面図
である。

【図２】図１の正面図である。

【図３】主要部分の拡大側面図である。

【図４】従来の拡大側面図である。

【符号の説明】

４は帯鋸刃、５は固定テーブル、６は移動テーブル、１
０は食品、１１はスライス片、１２は傾斜部である。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】立設するフレームの上下に鋸車を軸支
し、該鋸車に循環回送可能な無端状の帯鋸刃を張り渡
し、上下鋸車間には食品を載せるための固定テーブルを
水平に装着し、フレームの外側にはレールを固定敷設
し、該レールを案内として帯鋸刃に向けて往復スライド
可能で、前記固定テーブルとほぼ同一面上に設けた移動
テーブルを有する食品用帯鋸盤において、前記固定テー
ブルの帯鋸刃後方側に傾斜部を設けたことを特徴とする
食品用帯鋸盤のスライス片案内装置。