JPH06248908A - 軸受箱シール部の内圧低減装置 - Google Patents

軸受箱シール部の内圧低減装置

Info

Publication number
JPH06248908A
JPH06248908A JP6114893A JP6114893A JPH06248908A JP H06248908 A JPH06248908 A JP H06248908A JP 6114893 A JP6114893 A JP 6114893A JP 6114893 A JP6114893 A JP 6114893A JP H06248908 A JPH06248908 A JP H06248908A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing box
internal pressure
sealed part
reducing device
pressure reducing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6114893A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Yatomi
裕治 弥冨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP6114893A priority Critical patent/JPH06248908A/ja
Publication of JPH06248908A publication Critical patent/JPH06248908A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
  • Sealing Devices (AREA)
  • Sealing Of Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 特に軸受箱シール部付近の内圧を低減させる
ことにより、潤滑油が軸受箱のシール部から漏洩するの
を防止する。また、取付けが容易で改良工事等の手間も
省ける内圧低減装置を提供する。 【構成】 軸受箱2の内部に位置してタービン軸1と共
に回転するかみ合い継手9の外周にフィン付きの円環1
0を取付ける。この円環10はタービン軸1と一体に回
転し、フィンの形状により、シール部側からエアベント
6側へ内部の空気を流動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸気タービンの油軸受
箱のオイルシールからの油洩れ防止に適用される軸受箱
シール部の内圧低減装置に関する。
【0002】また、本発明は、蒸気タービンの他にも、
発電機タービン、舶用主機関蒸気タービン等の油軸受箱
シール部の内圧低減装置に適用することができる。
【0003】
【従来の技術】図4は通常の発電機タービンの概形を示
す断面図で、タービン軸1の両端部は各々が軸受箱2の
内部で軸受3により支持されている。タービン軸1が軸
受箱2を貫通する部分(以下シール部と呼ぶ)には数枚
のオイルデフレクター4やバッフル板5を配置し、軸受
3の潤滑油が軸受箱2の外部へ漏洩するのを防止してい
る。すなわち、軸受3から出てきた潤滑油は、タービン
軸1に対してわずかなクリアランスを有するバッフル板
5等に当って外部への流出が阻止されるように構成され
ている。また、軸受箱2の適所にエアベント6を設け、
内部の圧力が上昇するのを防いでいる。
【0004】なお、図中7はカップリング、8はカップ
リングボルト、9はかみ合い継手を各々示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した軸
受箱2の内部においては、タービン軸1と共にカップリ
ング7やかみ合い継手9等が同一速度で回転している。
このため、カップリング7やカップリングボルト8等の
かきまわしによって空気動圧が発生し、結果として軸受
箱2内部の周辺部では静圧が高くなることが確認されて
いる。このように軸受箱2の内部圧力が高くなると、潤
滑油はオイルデフレクター4やバッフル板5を通り抜け
て大気圧の外部へ漏洩しやすい状態となる。すなわち、
軸受箱2の内圧が高まると油切り等の油止め効果が弱ま
るため、潤滑油漏洩の発生する可能性が高くなるといっ
た問題がある。
【0006】上述した潤滑油漏洩の防止対策としては、
バッフル板やオイルデフレクターの改良及び追設、ある
いは、軸受箱の内圧を下げるために、エアベントの改良
及び追設等が考えれらる。そして、さらに対策が必要な
場合には、ベンチレーション等による強制的な空気抜き
を行っている。しかし、既設のタービンに対して改良工
事を実施するには手間がかかる等の問題が多い。また、
バッフル板等の有効性は計算が困難であり、従って対策
としての確実性を欠き、やり直し工事が必要となること
も少なくない。
【0007】そこで、本発明の目的は、事前に必要な吸
引圧を計算し、それに見合ったフィン付き円環を作成し
て取付ける事で確実に軸受箱内圧を低減させる軸受箱シ
ール部の内圧低減装置を提供することにある。
【0008】また、本発明は、取付けが容易で改良工事
等の手間も省ける軸受箱シール部の内圧低減装置を提供
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決するもので、軸受箱の内部に位置する軸又は該軸と
連結されて軸受箱内で一体に回転する部材の外周部にフ
ィン付きの円環を取付け、該円環を前記軸と共に回転さ
せて軸受箱内部の空気をシール部側からエアベント側へ
流動せしめるように構成したことを特徴とする軸受箱シ
ール部の内圧低減装置である。
【0010】
【作用】前述の手段によれば、軸受箱の内部でフィン付
きの円環が軸と一体に同速度で回転し、軸受箱内部の空
気をシール部側からエアベント側へ流動させるので、軸
受箱シール部付近の空気は内圧を上昇させることなくエ
アベント側へ吸引され、エアベントより排出される。こ
のため、軸受箱シール部の内外圧力差が小さくなり、シ
ール部からの潤滑油流出を防止できる。
【0011】
【実施例】本発明による軸受箱シール部の内圧低減装置
の一実施例を図面に基づいて説明する。なお、従来構造
と同一の部分には同じ符号を付し、その詳細な説明は省
略する。
【0012】図1は、軸受箱2の内部に位置してタービ
ン軸1の一方の端部と連結されているかみ合い継手9に
フィン付きの円環10を取付けた状態を示している。こ
の円環10はかみ合い継手9の外径に等しい内径を有
し、焼きばめやボルト等の固定手段をもってその外周面
に取付けられている。
【0013】図2及び図3は円環10の形状例を示した
もので、その円周上には削り出しによるフィン11が設
けられている。このフィン11は円環10の円周面に通
風孔12を削って残った部分である。通風孔12の中心
線の位置は、タービン軸1の中心との距離が吸引側で小
さくかつ吐き出し側で大きくなるようにしてある(図2
(b)参照)。また、フィン12等の形状を空気流入方
向に対して流線形となるようにすれば、空気の取り込み
がより一層容易になる。このように、通風孔12の中心
位置を変えることにより、円環10が高速回転するとそ
の両端面間に圧力差を生じ、円環10は送風機としての
機能を発揮する。なお、図2の円環10を図1のかみ合
い継手9に取付ける時は、オイルデフレクター4やバッ
フル板5の存在するシール部側(図1の右側)に吸引側
の面が位置し、エアベント6の存在する側(図1の左
側)に吐き出し側の面が位置するようにする。
【0014】以下、上述した円環10を備えた内圧低減
装置の作用を説明する。ロータと共にタービン軸1が高
速回転すると、軸受箱2の内部でタービン軸と一体に回
転するかみ合い継手9等の突出物により、動圧が生じて
軸受箱2の内部圧力を上昇させようとする。しかし、円
環10もタービン軸1と共に回転するようにしてあるた
め、該円環10の送風機能により、軸受箱2の内部では
シール部側からエアベント側へ向かう空気の流れが発生
する。このため、軸受箱2の内部空気はエアベント6を
通って大気へ流出し、シール部付近の内圧上昇を防止す
る。この結果、シール部に作用する圧力差、すなわちオ
イルデフレクター4やバッフル板5に働く内部圧力と大
気圧との差が小さくなり、オイルミストやオイル洩れが
皆無となる。
【0015】以上の実施例においては、円環10をかみ
合い継手9の外周に取付けているが、軸受箱2内に位置
するタービン軸1に直接、あるいは該軸と連結されて軸
受箱内で一体に回転する他の部材(たとえばカップリン
グ7等)の外周部に取付けてもよい。また、円環10の
枚数、フィン11及び通風孔12の数や形状等は、ター
ビン回転数、取付け部材の外径及び必要な吸引圧力等の
諸条件により適宜決定すればよい。なおまた、図3に示
す如く、円環10を2分割し、締付ボルト13を使用し
て取付けるようにしておけば、特に既設のタービンへの
取付けが容易になり、しかも配管・配線等の手間を伴う
ことなしに改良工事を実施できる。
【0016】
【発明の効果】前述した本発明の軸受箱シール部の内圧
低減装置によれば、タービン軸と一体に回転する円環が
送風効果を発揮し、軸受箱のシール部側内圧が上昇する
のを防止するので、該内圧と大気圧との圧力差が小さく
なって潤滑油のオイルミストやオイル洩れが皆無とな
る。
【0017】また、本装置は、装置全体の構成が簡易で
あるため取付け及び改良工事を容易に実施でき、従って
既設タービンの油洩れ対策としても容易に採用できて確
実な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すタービン軸受箱周辺の
断面図である。
【図2】図1の円環形状例を示すもので、(a)は正面
図、(b)は(a)の右側面図である。
【図3】円環形状例を示す斜視図である。
【図4】従来例として通常の発電機タービン概形を示し
た断面図である。
【符号の説明】
1 タービン軸 2 軸受箱 3 軸受 4 オイルデフレクター 5 バッフル板 6 エアベント 9 かみ合い継手 10 円環 11 フィン 12 通風孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸受箱の内部に位置する軸又は該軸と連結
    されて軸受箱内で一体に回転する部材の外周部にフィン
    付きの円環を取付け、該円環を前記軸と共に回転させて
    軸受箱内部の空気をシール部側からエアベント側へ流動
    せしめるように構成したことを特徴とする軸受箱シール
    部の内圧低減装置。
JP6114893A 1993-02-25 1993-02-25 軸受箱シール部の内圧低減装置 Withdrawn JPH06248908A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6114893A JPH06248908A (ja) 1993-02-25 1993-02-25 軸受箱シール部の内圧低減装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6114893A JPH06248908A (ja) 1993-02-25 1993-02-25 軸受箱シール部の内圧低減装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06248908A true JPH06248908A (ja) 1994-09-06

Family

ID=13162744

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6114893A Withdrawn JPH06248908A (ja) 1993-02-25 1993-02-25 軸受箱シール部の内圧低減装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06248908A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2929325A1 (fr) * 2008-03-26 2009-10-02 Snecma Sa Dispositif et procede d'equilibrage de pression dans une enceinte palier de turboreacteur
US7845856B2 (en) 2005-02-21 2010-12-07 Ntn Corporation Gas vent plug, bearing device, and bearing
WO2015125246A1 (ja) * 2014-02-20 2015-08-27 三菱重工コンプレッサ株式会社 回転機械システム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7845856B2 (en) 2005-02-21 2010-12-07 Ntn Corporation Gas vent plug, bearing device, and bearing
FR2929325A1 (fr) * 2008-03-26 2009-10-02 Snecma Sa Dispositif et procede d'equilibrage de pression dans une enceinte palier de turboreacteur
WO2015125246A1 (ja) * 2014-02-20 2015-08-27 三菱重工コンプレッサ株式会社 回転機械システム
CN105247248A (zh) * 2014-02-20 2016-01-13 三菱重工压缩机有限公司 旋转机械系统
JP6101816B2 (ja) * 2014-02-20 2017-03-22 三菱重工コンプレッサ株式会社 回転機械システム
JPWO2015125246A1 (ja) * 2014-02-20 2017-03-30 三菱重工コンプレッサ株式会社 回転機械システム
US10113446B2 (en) 2014-02-20 2018-10-30 Mitsubishi Heavy Industries Compressor Corporation Rotary machine system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2966799B2 (ja) 空冷式モータ
JP2005500483A (ja) 高ミスアライメント応用のための非接触隙間シール
US8147181B2 (en) Device for inhibiting the flow of oil along a rotating shaft
GB2049840A (en) Bearing carrier
US7748951B2 (en) Bearing housing seal system for centrifugal pumps
JP2003227344A (ja) ターボチャージャ
JPH06248908A (ja) 軸受箱シール部の内圧低減装置
US3853327A (en) Self-pressurizing shaft seal
US5586871A (en) Electric motor driven fan with water baffle
KR0159521B1 (ko) 하류 저항판이 부착된 팬
JPH0444123B2 (ja)
WO2018090915A1 (zh) 推力轴承
CN219974878U (zh) 泵轴承体
JP3492101B2 (ja) 流体機械のスワール防止装置
JPH0557530U (ja) 回転機軸受の油漏れ防止装置
JPS5856338Y2 (ja) 過給機軸受部の油切装置
CN108980349B (zh) 一种离心风机用复合密封
JPS6324301Y2 (ja)
US11761539B2 (en) Seal assembly for a vehicle motorized wheel
JP4088367B2 (ja) 回転機械の軸端シール装置
JPH10274341A (ja) 軸 受
JPH08228452A (ja) 回転電機
JPS6145299Y2 (ja)
JPS5928094Y2 (ja) ガスタ−ビンエンジンのオイル洩れ防止装置
JPH03288068A (ja) ターボ機械の軸振動軽減装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000509