JPH06248775A - 粘着ゴムシート付壁装材 - Google Patents

粘着ゴムシート付壁装材

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Publication number
JPH06248775A
JPH06248775A JP3523293A JP3523293A JPH06248775A JP H06248775 A JPH06248775 A JP H06248775A JP 3523293 A JP3523293 A JP 3523293A JP 3523293 A JP3523293 A JP 3523293A JP H06248775 A JPH06248775 A JP H06248775A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber sheet
adhesive rubber
wall facing
facing material
net
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3523293A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Harube
幸男 治部
Jiyunsuke Matsui
潤介 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekaicho Rubber Co Ltd
Original Assignee
Sekaicho Rubber Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sekaicho Rubber Co Ltd filed Critical Sekaicho Rubber Co Ltd
Priority to JP3523293A priority Critical patent/JPH06248775A/ja
Publication of JPH06248775A publication Critical patent/JPH06248775A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Finishing Walls (AREA)
  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 裏面に非加硫粘着性ブチルゴムシートが積
層されていて、当該材料の粘接着力により建築物の外装
仕上げのできる壁装材の貼付け施工後の経時変化による
脹れ防止を目的とする。 【構成】 粘着ゴムシートの片面に仕上げ面となる化
粧層が設けられている壁装材の他面に、数本の繊維素を
撚ったり束ねたりした太さが200〜2000デニー
ル、目の粗さが5〜50mmのポリエステル、ナイロ
ン、ビニロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウ
レタン等の合成繊維やガラス繊維からなる2軸、3軸及
び4軸ネットを貼合わせることによって、当該粘接着界
面に通気性を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は裏面に非加硫粘着性ブチ
ルゴムシートが積層されていて、当該材料の粘接着力に
より建築物の外装仕上げのできる壁装材の貼付け施工後
の脹れ防止に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】近年建築物の壁装材とし
て、粘着ゴムシートを接着剤層に用いる工法が試みられ
つつある。即ち、粘着ゴムシートの片面に石材調塗料を
吹き付けしたものや、大理石や御影石の模様に印刷した
フィルムを貼付けたり、あるいは粘着ゴムシートの片面
に着色した塗料の鱗片状細片を撒布、固着させて御影石
調に仕上げたもの等が多く見受けられる。
【0003】非加硫ブチルゴムシートを積層した壁装材
を建築物外壁に貼付ける場合、当該外壁面に前もって、
プライマーを全面に塗布しておき、粘着ゴムシートの他
面の離型紙をめくり取って壁装材の一端から順次空気を
抱き込まぬように押圧しながら貼付けるだけで、手軽に
下地に貼付けられ、専門職でなくても容易に石材調壁面
が仕上げられる利点があり、大変普及しつつある。しか
し、一般に施工完了時には外観上何等異常を感じないよ
うであるが、施工後数カ月経過すると、接着力の弱い箇
所やプライマー中に含まれていた溶剤や水分、気泡の経
時成長のため、表面に脹れを生じることがあり大きな問
題となっている。
【0004】
【問題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意研究
を行った結果、次のことを見いだした。即ち、この種の
壁装材の施工においては、粘着ゴムシートと下地層との
間に空気を巻き込むことが避けられず、夏期においては
この空気層が膨脹し、軟化して仕上げ面及び粘着ゴムシ
ートを押し上げて脹れが生じる。よって、粘着ゴムシー
トに通気層を設け膨脹する空気を外へ逃がせたり、接着
界面全体に拡散させて部分的な応力集中を防止すれば脹
れの発生がないことを知見した。さらに研究を進めた結
果、撚り糸やフィラメントを束ねたような通気性のある
ネットを粘着ゴムシートに貼付けておくと効果的である
ことを見いだした。
【0005】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
ので、粘着ゴムシートの片面に仕上げ面となる化粧層が
設けられ、他面には、ネット及び離型紙を貼合わせてな
る脹れ防止機能付き壁装材を提供するものである。
【0006】本発明の粘着ゴムシートは、天然ゴムや合
成ゴムを主成分とし、ポリブテン、石油樹脂等の粘着附
与樹脂、プロセスオイル等の軟化剤、及び充填剤、老化
防止剤、着色顔料等を配合、混練し、シート状に成型し
たものである。粘着ゴムシートの厚さは、0.1mm〜
3.0mm、特に好ましくは0.5mm〜2.0mmで
ある。薄すぎると、下地の細かな凸凹に沿いにくく、貼
着性が低下する傾向となり、逆に厚すぎると、重量増や
コスト高を招く結果となる。
【0007】本発明のネットは、数本のフィラメントを
撚ったり束ねたりしたもので、太さが200〜2000
デニール、目の粗さが5〜50mmのポリエステル、ナ
イロン、ビニロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リウレタン等の合成繊維や、ガラス繊維からなり、2
軸、3軸及び4軸ネットを用いることができる。
【0008】糸の形状は、平板状が好ましく、丸形や棒
状のものは粘着ゴムシート層に埋もれ込んで通気層とし
ての作用が低下したり、あるいはネットの目が粘着ゴム
シートを通して表面の仕上げ層にまで現れ、美観が損な
われる恐れがある。
【0009】糸の太さが細すぎると、通気性が十分えら
れないばかりでなく、経時に伴って粘着ゴムシート層に
埋もれ込んでしまい、接着界面に存在する空気を逃がす
作用がなくなってしまう。一方、太すぎると、空気の通
路は十分確保できるが、いたずらに下地への接着面積を
小さくしてしまう危険性がある。
【0010】また、目の粗さが小さすぎると、接着面積
が不足し、施工後剥離、脱落の危険性が大きくなる。一
方、大きすぎると、捲き込んだ空気が糸に接しない場合
も起こり、脹れを防止できない。以下に本発明の実施例
を示す。(配合割合はすべて重量百分率である。)
【0011】
【実施例】
実施例1 ブチルゴム25、再生ブチルゴム12、ポリブテン8、
石油樹脂8、プロセスオイル4、炭酸カルシウム42.
6、老化防止剤0.4をニーダーで混練し、ついで逆L
カレンダーロール機を用いて厚さ1mmの粘着性非加硫
ブチルゴムシートを得た。このシートの片面に、太さ1
000デニール、目の粗さ20mmのポリエステル製ネ
ット(日東紡績株式会社製、3軸ネット)を貼付け、そ
の上から離型紙をあてがった。一方他面には、スチレン
アクリル共重合エマルジョン45、ポリカルボン酸型分
散剤2.2、増粘剤(4%ヒドロキシエチルセルローズ
水溶液)2.6、消泡剤(サンノプコ社製、商品名:ノ
プコNXZ)0.2、炭酸カルシウム10、着色骨材
(磁器粉末、白、40メッシュ)30、着色骨材(磁器
粉末、黒、20メッシュ)10を混合して得られた石材
調塗料を1平方メートル当たり2.0〜2.5Kgの割
合で吹き付けし、硬化、乾燥させた。これを次のように
して、脹れの再現性試験を行った。即ち、200X20
0mm、厚さ5mmのガラス板に上記壁装材を150X
150mm大に切裁して貼り付けた。このとき壁装材中
央部の約40X40mm大に、ガラス板との間に空隙が
生じるよう故意に押圧せず、またその他の部分は、ゴム
ローラーをかけて十分圧着せしめた。これを80℃のオ
ーブン中に垂直に立てかけ、15時間放置後取り出して
脹れを観察した。その結果をまとめて表1に示す。
【0012】実施例2 実施例1と同様の粘着ゴムシートを用いて、この片面に
太さ1000デニール、目の粗さ10mmのナイロン製
ネット(アサヒ織布株式会社製、2軸組布)を貼付け、
その上から離型紙をあてがった。一方他面には、天然石
調の模様がグラビア印刷された厚さ50ミクロンのポリ
エステルフィルムを貼り合わせた。これを実施例1と同
様にして脹れの再現試験を行った。結果をまとめて表1
に示す。
【0013】実施例3 実施例1と同様の粘着ゴムシートを用いて、この片面に
太さ600デニール、目の粗さ10mmのガラス製ネッ
ト(倉敷紡績株式会社製、2軸ネット)を貼り付け、離
型紙をあてがった。一方他面には、白及び黒に着色した
3〜5mm鱗片状塗膜細片を重量で3対1の割合で撒布
し、アクリル系エマルジョンを吹き付けて固着させ、御
影石調の模様を形成させた。これを実施例1と同様にし
て脹れの再現試験を行った。結果をまとめて表1に示
す。
【0014】比較例1 実施例1と同様の仕上がり面を施した壁装材で、ポリエ
ステル製ネットを用いないものを試作し、同様の手法で
脹れの再現試験を行った。結果をまとめて表1に示す。
【0015】比較例2 実施例2と同様の仕上がり面を施した壁装材で、ナイロ
ン製ネットを用いないものを試作し、同様な手法で脹れ
の再現試験を行った。結果をまとめて表1に示す。
【0016】比較例3 実施例3と同様の仕上がり面を施した壁装材で、ガラス
製ネットを用いないものを試作し、同様な手法で脹れの
再現試験を行った。結果をまとめて表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】実施例4 フレキシブルボード(大きさ910X1820mm、厚
さ6mm)にクロロプレンゴム系プライマー(世界長株
式会社製、商品名:エバーボンドNP−2)を塗布し、
450X450mm大に打ち抜き裁断した実施例1と同
様の壁装材を、5mmの目地間隔をあけて貼付けた。こ
れを屋外に1年間暴露し、脹れを観察した。この結果を
まとめて表2に示す。
【0019】実施例5 実施例4と同様にして壁装材をフレキシブルボードに貼
り付け、この目地部に1成分形変成シリコーン系シーリ
ング材(世界長株式会社製、商品名:セカイチョーシー
ラーM−1)を詰めた。これを屋外に1年間暴露し、脹
れを観察した。この結果をまとめて表2に示す。
【0020】比較例4 450X450mm大に打ち抜き裁断した比較例1と同
様な壁装材を、実施例4と同様にしてフレキシブルボー
ドに貼付け、1年間屋外に暴露して脹れを観察した。結
果をまとめて表2に示す。
【0021】
【表2】
【0022】
【発明の効果】以上記述のように、本発明のネット複合
粘着ゴムシート付き壁装材は、施工の容易さはもとよ
り、施工後の脹れが発生しないという優れた効果が得ら
れる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板形状を呈する繊維素からなるネット
    を貼合わせてなる粘着ゴムシート付壁装材
JP3523293A 1993-02-24 1993-02-24 粘着ゴムシート付壁装材 Pending JPH06248775A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3523293A JPH06248775A (ja) 1993-02-24 1993-02-24 粘着ゴムシート付壁装材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3523293A JPH06248775A (ja) 1993-02-24 1993-02-24 粘着ゴムシート付壁装材

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Publication Number Publication Date
JPH06248775A true JPH06248775A (ja) 1994-09-06

Family

ID=12436100

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3523293A Pending JPH06248775A (ja) 1993-02-24 1993-02-24 粘着ゴムシート付壁装材

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JP (1) JPH06248775A (ja)

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