JPH0624866Y2 - 照光式スイッチ用アダプタ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (a)産業上の利用分野 この考案は、コントロールパネルなどに取付られる照光
式スイッチに装着するアダプタに関し、特に照光式スイ
ッチが有するＬＥＤを交流電源に接続する際に用いるア
ダプタに関する。

(b)従来の技術 コントロールパネルなどに取付られるスイッチには内部
にＬＥＤを内蔵し、スイッチのオン／オフ状態に応じて
このＬＥＤを点灯または消灯するようにしたものがあ
る。これによって、スイッチのオン／オフ状態を容易に
目視確認することができる。このような照光式スイッチ
に内蔵されるＬＥＤは一般に直流電源によって駆動され
るため、商用交流電源を用いた制御部のコントロールパ
ネルに照光式スイッチを取付る場合には、第４図に示す
ように、交流電源ＶとＬＥＤとの間にトランスＴ（変圧
器）およびダイオードＤ_１〜Ｄ_４（整流回路）を接続
し、交流電源を変圧および整流してＬＥＤに印加するよ
うにしていた。

(c)考案が解決しようとする課題 しかしながら、複数の照光式スイッチをコントロールパ
ネルに配置する場合に、第４図に示すように単一の変圧
器および整流回路から各照光式スイッチのＬＥＤに電圧
を印加することとすると、照光式スイッチの取付数の増
加に伴い変圧器および整流回路の容量を増加しなけれな
ならず、これらを設置するためのスペースをコントロー
ルパネルの一部に設ける必要があり、装置の大型化を招
く欠点があった。また、単一の変圧器および整流回路か
ら多数の照光式スイッチに配線を施さなければならず、
結線作業が煩雑化する欠点があった。

この考案の目的は、単一の照光式スイッチごとに変圧器
および整流回路を備えることにより、装置の大型化を防
止するとともに結線作業を簡略化できる照光式スイッチ
用アダプタを提供することにある。

(d)課題を解決するための手段 この考案の照光式スイッチ用アダプタは、オン／オフ状
態に応じて内蔵したＬＥＤを点灯または消灯する照光式
スイッチに用いられ、この照光式スイッチの端子部を受
け入れるソケットを内蔵し、その端子部のハウジングに
係合する装着部と、この装着部の上方に一体的に設けら
れ交流電源とＬＥＤとの間に接続される変圧器と、この
変圧器の出力端子と前記ソケットのＬＥＤランプ入力端
子間に接続される整流用ダイオードと、を設けたことを
特徴とする。

(e)作用 この考案においては、照光式スイッチの端子部のハウジ
ングに装着部を係合すると、ソケットを介して変圧器お
よび整流回路が交流電源とスイッチに内蔵されたＬＥＤ
との間に接続される。したがって、アダプタを照光式ス
イッチの端子部に装着するとともに、アダプタに交流電
源を接続すると、スイッチが内蔵するＬＥＤに定格の電
圧が印加される。このため、複数の照光式スイッチを取
り付ける際にはスイッチのそれぞれにアダプタを装着す
ることにより、アダプタと交流電源との結線のみですべ
てのスイッチが内蔵するＬＥＤのそれぞれに対して定格
の電圧を印加できる。

(f)実施例 第１図（Ａ）〜（Ｃ）は、この考案の実施例である照光
式スイッチ用アダプタのそれぞれ背面図、側面断面図お
よび正面図である。

アダプタ本体１は樹脂薄板により中空に形成された筺型
形状を呈している。このアダプタ本体１の内部の上側に
はトランス２が設けられている。このトランス２の入力
側端子１０はアダプタ１の正面の上側に突出している。
アダプタ１の内部下方にはソケット５が設けられてい
る。このソケット５の挿入孔はアダプタ本体１の背面に
形成された装着部４に露出されている。トランス２の出
力側端子は整流用ダイオード３および連結部７を介して
ソケット５のランプ用端子８ａ，８ｂに接続されてい
る。また、ソケット５のスイッチ端子９は装着部４側か
らソケット５の内部を貫通してアダプタ１の正面の下側
に露出している。このスイッチ端子９はスイッチ端子１
の正面において左右２列に構成されており、上側からＮ
Ｃ端子、ＮＯ端子およびＣＯＮ端子である。

第２図は、上記照光式スイッチ用アダプタの使用状態を
示す図である。

アダプタ本体１の装着部４に照光式スイッチ１１の端子
部のハウジング１２が挿入される。これによって照光式
スイッチ１１のスイッチ端子はアダプタ本体１の正面か
ら露出したスイッチ端子９に接続される。また、照光式
スイッチ１１のランプ用入力端子は連結部７および整流
用ダイオード３を介してトランス２に接続される。した
がって、トランス２の入力端子１０に電源ライン１３を
接続すると、電源電圧がトランス２により降圧されると
ともに整流用ダイオード３により整流されて照光式スイ
ッチ１１のＬＥＤ１４に印加される。

以上のようにしてこの実施例によれば、照光式スイッチ
１１の端子部のハウジング１２を装着部４に挿入するこ
とによって、電源電圧を降圧および整流して照光式スイ
ッチ１１のＬＥＤ１４に印加できる。また、このときア
ダプタ本体１の正面のスイッチ端子９を介して照光式ス
イッチ１１のスイッチ端子に配線を行うことができる。
しかも、降圧用のトランス２はソケット５の上側に設け
られているため、装着部４に照光式スイッチ１１の端子
部のハウジング１２を装着した際にトランス２は照光式
スイッチ１１の端子部の上側に位置する。このため、照
光式スイッチ１１が取り付けられるコントロールパネル
の内部において他の部品と干渉することがない。また、
入力端子１０およびスイッチ端子９が露出したアダプタ
本体１の正面は平面状に構成されており、入力端子１０
およびスイッチ端子９のいずれにも容易に結線すること
ができる。

(g)考案の効果 この考案によれば、照光式スイッチの端子部のハウジン
グを装着部に係合させることによってソケットを介して
それぞれの照光式スイッチが有するＬＥＤに降圧および
整流した交流電源を容易に印加することができる。この
ため、照光式スイッチ自身への結線を行わなくても各ス
イッチに備えられたＬＥＤに交流電源から個別に電圧を
印加することができるから、スイッチを別のものに交換
したい場合にはスイッチを取り替える作業だけ行えば良
く、作業性が非常に良い。また、ソケットを含む装着部
により照光式スイッチに取り付けられるため、特にパネ
ル等への固定用の手段を設けなくてもよい。さらに、複
数の照光式スイッチを取り付ける際にコントロールパネ
ルに大きな変圧器および整流回路を設ける必要がなく、
装置の小型化および低コスト化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（Ａ）〜（Ｃ）はこの考案の実施例である照光式
スイッチ用アダプタのそれぞれ背面図、側面断面図およ
び正面図、第２図は同照光式スイッチ用アダプタの使用
状態を示す側面図である。また第３図は従来の照光式ス
イッチのＬＥＤに対する配線を示す回路図である。 １……アダプタ本体、２……トランス、 ３……整流用ダイオード、４……装着部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】オン／オフ状態に応じて内蔵したＬＥＤを
   点灯または消灯する照光式スイッチに用いられ、この照
   光式スイッチの端子部を受け入れるソケットを内蔵し、
   その端子部のハウジングに係合する装着部と、この装着
   部の上方に一体的に設けられ交流電源とＬＥＤとの間に
   接続される変圧器と、この変圧器の出力端子と前記ソケ
   ットのＬＥＤランプ入力端子間に接続される整流用ダイ
   オードと、を設けたことを特徴とする照光式スイッチ用
   アダプタ。