JPH0624833Y2 - 親水化処理装置 - Google Patents
親水化処理装置Info
- Publication number
- JPH0624833Y2 JPH0624833Y2 JP1986058408U JP5840886U JPH0624833Y2 JP H0624833 Y2 JPH0624833 Y2 JP H0624833Y2 JP 1986058408 U JP1986058408 U JP 1986058408U JP 5840886 U JP5840886 U JP 5840886U JP H0624833 Y2 JPH0624833 Y2 JP H0624833Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- processing
- liquid
- treatment
- drive rollers
- tank
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
- Photographic Developing Apparatuses (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (考案の技術分野) この考案は、酸化亜鉛を含む電子写真刷版を親水化処理
装置に関する。
装置に関する。
(考案の技術的背景とその問題点) 光導電性ZnO(酸化亜鉛)マスタペーパー(以下、単に
「マスタ」という)等を用いた電子写真製版方法におい
ては、周知のように撮影済のマスタは現像,定着及び親
水化処理等、各種湿式処理が行なわれ、印刷用刷版が作
成されるようになっている。このような写真処理装置に
含まれる親水化処理装置について以下に図面を参照して
説明する。
「マスタ」という)等を用いた電子写真製版方法におい
ては、周知のように撮影済のマスタは現像,定着及び親
水化処理等、各種湿式処理が行なわれ、印刷用刷版が作
成されるようになっている。このような写真処理装置に
含まれる親水化処理装置について以下に図面を参照して
説明する。
第2図(A)及び(B)は従来から用いられている浸漬処理方
式の親水化処理装置の一例を示す断面構造図であり、1
はフェロシアン化カリウム又はフェロシアン化ナトリウ
ム等を主成分とする親水化処理液Lを貯溜する処理槽、
20A,20B及び30A,30Bは上記マスタPを挟持して当該処理
装置内に搬入及び搬出すると共に、それぞれ前処理工程
及び後処理工程でマスタに付着した不要な処理液を絞り
取る絞りドライブローラである。ここにおいて、この各
ドライブローラ20A,20B及び30A,30Bはその両軸端を側板
4R,4Lを挿通する軸受部42A,42B及び43A,43Bにおいて回
動自在に軸支されており、さらに、そのうち処理槽1側
(図示下方)のドライブローラ20B,30Bは、それぞれそ
の一端(この例では側板4Rの外部)においてギアやプー
リ及びベルト等の駆動伝達手段5が軸着されている。ま
た、6は上記各一対のドライブローラ20A,20B及び30A,3
0Bを駆動するモータ等の駆動手段であり、このモーメン
ト6には上記駆動伝達手段5が軸着されており、このモ
ータ6の回転に従って上記各一対のドライブローラ20A,
20B及び30A,30Bは回動されるようになっている。なお、
本例において、このドライブローラ20A,20B及び30A,30B
のうちドライブローラ30Bが処理液Lに接している例を
示したが、接している必要はない。
式の親水化処理装置の一例を示す断面構造図であり、1
はフェロシアン化カリウム又はフェロシアン化ナトリウ
ム等を主成分とする親水化処理液Lを貯溜する処理槽、
20A,20B及び30A,30Bは上記マスタPを挟持して当該処理
装置内に搬入及び搬出すると共に、それぞれ前処理工程
及び後処理工程でマスタに付着した不要な処理液を絞り
取る絞りドライブローラである。ここにおいて、この各
ドライブローラ20A,20B及び30A,30Bはその両軸端を側板
4R,4Lを挿通する軸受部42A,42B及び43A,43Bにおいて回
動自在に軸支されており、さらに、そのうち処理槽1側
(図示下方)のドライブローラ20B,30Bは、それぞれそ
の一端(この例では側板4Rの外部)においてギアやプー
リ及びベルト等の駆動伝達手段5が軸着されている。ま
た、6は上記各一対のドライブローラ20A,20B及び30A,3
0Bを駆動するモータ等の駆動手段であり、このモーメン
ト6には上記駆動伝達手段5が軸着されており、このモ
ータ6の回転に従って上記各一対のドライブローラ20A,
20B及び30A,30Bは回動されるようになっている。なお、
本例において、このドライブローラ20A,20B及び30A,30B
のうちドライブローラ30Bが処理液Lに接している例を
示したが、接している必要はない。
このような構成の親水化処理装置において、例えば定着
処理済のマスタPが絞りドライブローラ20A,20Bに挟持
されて搬入される際に、付着している余分な定着処理液
が絞りドライブローラ20A,20Bにより除去され、処理槽
1内において親水化処理液Lに浸漬され親水化処理され
た後、絞りドライブローラ30A,30Bに挟持されて排出さ
れると共に付着している余分な親水化処理液Lが除去さ
れるようになっている。
処理済のマスタPが絞りドライブローラ20A,20Bに挟持
されて搬入される際に、付着している余分な定着処理液
が絞りドライブローラ20A,20Bにより除去され、処理槽
1内において親水化処理液Lに浸漬され親水化処理され
た後、絞りドライブローラ30A,30Bに挟持されて排出さ
れると共に付着している余分な親水化処理液Lが除去さ
れるようになっている。
ここにおいて、このような処理装置に用いられる処理槽
1,ドライブローラ20A,20B,30A,30B及び軸受部42A,42
B,43A,43B等の各種部品は、例えばステンレス,ポリエ
チレン,ポリプロピレン又は塩化ビニール等の材料で構
成されており、当該処理液Lに対する耐蝕性には優れて
いるが、これらの材料は、第4図(A)に示すように、処
理液Lの液体分子相互の凝集力と処理液Lと処理槽1の
壁面との間の付着力の大小により決まる接触角θが小さ
く(θ<90°)、メニスカス(meniscus)が凹面となり
処理槽1の壁面を処理液で濡らしてしまう。それがため
にこの状体で放置されると、上記処理液Lの結晶が壁面
に析出し、当該処理液濃度を低下させてしまうだけでな
く、多量に析出すると保守上、又性能上に悪影響を及ぼ
すという問題点がある。
1,ドライブローラ20A,20B,30A,30B及び軸受部42A,42
B,43A,43B等の各種部品は、例えばステンレス,ポリエ
チレン,ポリプロピレン又は塩化ビニール等の材料で構
成されており、当該処理液Lに対する耐蝕性には優れて
いるが、これらの材料は、第4図(A)に示すように、処
理液Lの液体分子相互の凝集力と処理液Lと処理槽1の
壁面との間の付着力の大小により決まる接触角θが小さ
く(θ<90°)、メニスカス(meniscus)が凹面となり
処理槽1の壁面を処理液で濡らしてしまう。それがため
にこの状体で放置されると、上記処理液Lの結晶が壁面
に析出し、当該処理液濃度を低下させてしまうだけでな
く、多量に析出すると保守上、又性能上に悪影響を及ぼ
すという問題点がある。
また、上述のように、ドライブローラ20A,20B及び30A,3
0Bに絞り取られた余分な処理液Lは、図示下方(処理槽
1側)のドライブローラ20B,30Bの軸に付着し、その結
晶が軸上に析出して固着してしまう。そして、この状体
が続くと、この軸上に析出した結晶が軸受部42B,43Bを
通って処理槽1外にまで達してしまうことがあり、軸及
び軸受部の摩擦力を大きくし性能を劣化させるだけでな
く、軸受部を摩耗してしまい耐久性を劣化させてしまう
という問題点がある。
0Bに絞り取られた余分な処理液Lは、図示下方(処理槽
1側)のドライブローラ20B,30Bの軸に付着し、その結
晶が軸上に析出して固着してしまう。そして、この状体
が続くと、この軸上に析出した結晶が軸受部42B,43Bを
通って処理槽1外にまで達してしまうことがあり、軸及
び軸受部の摩擦力を大きくし性能を劣化させるだけでな
く、軸受部を摩耗してしまい耐久性を劣化させてしまう
という問題点がある。
一方、第3図は上記親水化処理装置の他の一例を示す断
面図構造図であり、マスタPを処理槽内に浸漬しないロ
ールコート方式の処理装置である。同図において、1は
親水化処理液Lを貯溜する処理槽、21A,21B及び31A,31B
は上記マスタPを挟持して搬送しながら当該マスタPを
親水化処理する各一対のドライブローラである。この各
一対のドライブローラ21A,21B及び31A,31Bは、その表面
が上記処理液Lを含み易い例えばスポンジ,布又は人工
皮革等の材料で形成されており、図示下方の各ドライブ
ローラ21B及び31Bが常時上記処理槽1内の処理液L中に
浸漬されてこの処理液Lを吸着している。そこで、マス
タPがこのドライブローラ21B及び31Bと対を成す上記ド
ライブローラ21A及び31Aとの間に挟着されて搬送される
間に、この吸着され親水化処理液Lにより親水化処理さ
れるようになっている。また、この各一対のドライブロ
ーラ21A,21B及び31A,31Bは、図示しない側板を挿通する
図示しない軸受に軸支され、図示しない駆動手段により
駆動されるようになっている。
面図構造図であり、マスタPを処理槽内に浸漬しないロ
ールコート方式の処理装置である。同図において、1は
親水化処理液Lを貯溜する処理槽、21A,21B及び31A,31B
は上記マスタPを挟持して搬送しながら当該マスタPを
親水化処理する各一対のドライブローラである。この各
一対のドライブローラ21A,21B及び31A,31Bは、その表面
が上記処理液Lを含み易い例えばスポンジ,布又は人工
皮革等の材料で形成されており、図示下方の各ドライブ
ローラ21B及び31Bが常時上記処理槽1内の処理液L中に
浸漬されてこの処理液Lを吸着している。そこで、マス
タPがこのドライブローラ21B及び31Bと対を成す上記ド
ライブローラ21A及び31Aとの間に挟着されて搬送される
間に、この吸着され親水化処理液Lにより親水化処理さ
れるようになっている。また、この各一対のドライブロ
ーラ21A,21B及び31A,31Bは、図示しない側板を挿通する
図示しない軸受に軸支され、図示しない駆動手段により
駆動されるようになっている。
このような構成の親水化処理装置において、上記浸漬処
理方式の親水化処理装置と同様に、ドライブローラ21B
及び31Bに吸着された処理液Lがその軸に付着し、その
結晶が軸上に析出して固着してしまう。そして、この状
体が続くと、この軸上に析出した結晶が軸受部(図示せ
ず)を通って処理槽1外にまで達してしまうことがあ
り、軸及び軸受部の摩擦力を大きくし性能を劣化させる
だけでなく、軸受部を摩耗してしまい耐久性を劣化させ
てしまうという問題点がある。
理方式の親水化処理装置と同様に、ドライブローラ21B
及び31Bに吸着された処理液Lがその軸に付着し、その
結晶が軸上に析出して固着してしまう。そして、この状
体が続くと、この軸上に析出した結晶が軸受部(図示せ
ず)を通って処理槽1外にまで達してしまうことがあ
り、軸及び軸受部の摩擦力を大きくし性能を劣化させる
だけでなく、軸受部を摩耗してしまい耐久性を劣化させ
てしまうという問題点がある。
(考案の目的) この考案は上述のような事情からなされたものであり、
この考案の目的は、処理液が付着しにくく、処理槽の外
部に析出することがなく、性能が安定していると共に、
保守が容易な写真処理装置を提供することにある。
この考案の目的は、処理液が付着しにくく、処理槽の外
部に析出することがなく、性能が安定していると共に、
保守が容易な写真処理装置を提供することにある。
(考案の概要) この考案は、酸化亜鉛を含む電子写真刷版を親水化処理
するフェロシアン化カリウム又はフェロシアン化ナトリ
ウム等を主成分とする処理液を貯溜した親水化処理装置
に関し、少なくとも処理槽内壁面の上記処理液面近傍を
撥水性材料で形成したものである。
するフェロシアン化カリウム又はフェロシアン化ナトリ
ウム等を主成分とする処理液を貯溜した親水化処理装置
に関し、少なくとも処理槽内壁面の上記処理液面近傍を
撥水性材料で形成したものである。
(考案の実施例) 第1図(A)及び(B)は、この考案の親水化処理装置の一実
施例を示す断面構造図であり、第2図(A)及び(B)と同一
構成部材については同一番号を付して以下に説明する。
施例を示す断面構造図であり、第2図(A)及び(B)と同一
構成部材については同一番号を付して以下に説明する。
第1図(A)及び(B)において、1は上記親水化処理液Lを
貯溜する処理槽であり、その内面の全面又は処理液Lの
吃水線(液面レベル)の近傍面には後述する撥水性材料
8を塗布、あるいは当該材料から成るテーパを貼着して
ある。2A,2B及び3A,3Bは上記マスタPを挟持して当該処
理装置内に搬入及び搬出すると共に、それぞれ前処理工
程及び当該処理工程でマスタに付着した不要な処理液を
絞り取る絞りドライブローラである。ここにおいて、上
記搬入用ドライブローラ2A,2B及び搬出用ドライブロー
ラ3A,3Bのうち処理装置1と反対側(図示上方)のドラ
イブローラ2A及び3Aはその両軸端を側板4R,4Lを挿通す
る軸受部42A及び43Aにおいて回動自在に軸支されてお
り、さらに、それぞれその一端(この例では側板4Rの外
部)においてギア等の駆動伝達手段5が軸着されてい
る。また、搬入用の他方(図示下方)のドライブローラ
2Bは側板4R及び4L内に設けられた軸受支台72R及び72Lに
埋設された軸受42Bに回動自在に軸支されており、上記
ドライブローラ2Aの回動に従動するようになっている。
また、搬出用の他方(図示下方)のドライブローラ3Bは
処理槽1内に設けられた軸受支台73R及び73Lに埋設され
た軸受43Bに回動自在に軸支されており、上記ドライブ
ローラ3Aの回動に従動するようになっている。6は上記
各一対のドライブローラ2A,2B及び3A,3Bを駆動するモー
タ等の駆動手段であり、このモータ6には上記駆動伝達
手段5が軸着されており、このモータ6の回転に従って
上記各一対のドライブローラ2A,2B及び3A,3Bは回動され
るようになっている。なお、ここにおいて、上記処理槽
1内の処理液Lは、上記搬出用ドライブローラ3A,3Bの
うち少なくともドライブローラ3Bの半分以上が常時浸漬
される量が貯溜されるようになっている。
貯溜する処理槽であり、その内面の全面又は処理液Lの
吃水線(液面レベル)の近傍面には後述する撥水性材料
8を塗布、あるいは当該材料から成るテーパを貼着して
ある。2A,2B及び3A,3Bは上記マスタPを挟持して当該処
理装置内に搬入及び搬出すると共に、それぞれ前処理工
程及び当該処理工程でマスタに付着した不要な処理液を
絞り取る絞りドライブローラである。ここにおいて、上
記搬入用ドライブローラ2A,2B及び搬出用ドライブロー
ラ3A,3Bのうち処理装置1と反対側(図示上方)のドラ
イブローラ2A及び3Aはその両軸端を側板4R,4Lを挿通す
る軸受部42A及び43Aにおいて回動自在に軸支されてお
り、さらに、それぞれその一端(この例では側板4Rの外
部)においてギア等の駆動伝達手段5が軸着されてい
る。また、搬入用の他方(図示下方)のドライブローラ
2Bは側板4R及び4L内に設けられた軸受支台72R及び72Lに
埋設された軸受42Bに回動自在に軸支されており、上記
ドライブローラ2Aの回動に従動するようになっている。
また、搬出用の他方(図示下方)のドライブローラ3Bは
処理槽1内に設けられた軸受支台73R及び73Lに埋設され
た軸受43Bに回動自在に軸支されており、上記ドライブ
ローラ3Aの回動に従動するようになっている。6は上記
各一対のドライブローラ2A,2B及び3A,3Bを駆動するモー
タ等の駆動手段であり、このモータ6には上記駆動伝達
手段5が軸着されており、このモータ6の回転に従って
上記各一対のドライブローラ2A,2B及び3A,3Bは回動され
るようになっている。なお、ここにおいて、上記処理槽
1内の処理液Lは、上記搬出用ドライブローラ3A,3Bの
うち少なくともドライブローラ3Bの半分以上が常時浸漬
される量が貯溜されるようになっている。
ここにおいて、上記撥水性材料8としては、以下に例示
するもの等が効果的である。
するもの等が効果的である。
“ポリオルガノシロキサン”〔(CH3)3SiO(RCH3SiO)xS
i(CH3)3〕等のシリコン樹脂に、密着強化剤として処理
槽1の材質に適したシランカプリング剤を選択して2〜
10wt%混合したもの、例えば、商品名「KS709」に「Cat
alyst PS」(ともに、信越化学工業製)を4wt%混合し
たもの塗布する。
i(CH3)3〕等のシリコン樹脂に、密着強化剤として処理
槽1の材質に適したシランカプリング剤を選択して2〜
10wt%混合したもの、例えば、商品名「KS709」に「Cat
alyst PS」(ともに、信越化学工業製)を4wt%混合し
たもの塗布する。
ポリエステルテープ等に上記シリコン樹脂を塗布した
テープ、例えば、商品名「インキ反発テープIRT-1」
(東レ株式会社製)を貼着する。
テープ、例えば、商品名「インキ反発テープIRT-1」
(東レ株式会社製)を貼着する。
“ポリテトラフルオルエチレン”〔PTFE〕等のフッ素
樹脂を塗布、又は処理槽が金属製の場合は焼付塗装す
る。
樹脂を塗布、又は処理槽が金属製の場合は焼付塗装す
る。
ポリエステルテープ等に上記フッ素樹脂を塗布したテ
ープ、例えば商品名「TOMBO 9001」(ニチアス株式会社
製)を貼着する。
ープ、例えば商品名「TOMBO 9001」(ニチアス株式会社
製)を貼着する。
これらの撥水性材料8は、第4図(B)に示すように、上
記接触角θが大きく(θ>90°)、メニスカス(menisc
us)が凸面となり処理槽1の壁面が処理液で濡れにく
く、且つ、この液面の揺れにより上記吃水線が常時洗浄
されるため、上記処理液Lの結晶が壁面に析出しにく
い。
記接触角θが大きく(θ>90°)、メニスカス(menisc
us)が凸面となり処理槽1の壁面が処理液で濡れにく
く、且つ、この液面の揺れにより上記吃水線が常時洗浄
されるため、上記処理液Lの結晶が壁面に析出しにく
い。
また、上述のように、搬入用ドライブローラ2A,2Bに絞
り取られた余分な処理液Lは、図示下方(処理槽1側)
のドライブローラ2Bの軸に付着するが、この軸が上述の
ように側板4R,4L内に設けられた軸受支台72R及び72Lに
埋設された軸受42Bに回動自在に軸支されており、上記
処理液Lの結晶が軸上に析出しても軸受から外部に達し
てしまうことがない。さらにまた、上記搬出用ドライブ
ローラ3A,3Bに絞り取られた余分な処理液Lは、図示下
方(処理槽1側)のドライブローラ3Bの半分以上が上述
のように処理液L内に浸漬された状体で軸受43Bに回動
自在に軸支されており、吃水線上に露出した上記ドライ
ブローラ3Bの軸上に結晶が析出しても、この軸が回転す
ることにより処理液Lにより洗浄され、従来のように結
晶が軸上に固着することがない。
り取られた余分な処理液Lは、図示下方(処理槽1側)
のドライブローラ2Bの軸に付着するが、この軸が上述の
ように側板4R,4L内に設けられた軸受支台72R及び72Lに
埋設された軸受42Bに回動自在に軸支されており、上記
処理液Lの結晶が軸上に析出しても軸受から外部に達し
てしまうことがない。さらにまた、上記搬出用ドライブ
ローラ3A,3Bに絞り取られた余分な処理液Lは、図示下
方(処理槽1側)のドライブローラ3Bの半分以上が上述
のように処理液L内に浸漬された状体で軸受43Bに回動
自在に軸支されており、吃水線上に露出した上記ドライ
ブローラ3Bの軸上に結晶が析出しても、この軸が回転す
ることにより処理液Lにより洗浄され、従来のように結
晶が軸上に固着することがない。
そこで、このような構成の親水化処理装置において、例
えば定着処理済のマスタPが搬入用ドライブローラ2A,2
Bに挟持されて搬入される際に、付着している余分な定
着処理液が絞りドライブローラ2A,2Bにより除去され、
処理槽1内において親水化処理液Lに浸漬され親水化処
理された後、親水化処理液の結晶が固着しない搬出用ド
ライブローラ3A,3Bに挟持されて付着している余分な親
水化処理液Lが除去されると共に排出され、安定した処
理が長期に亘って行なえるようになる。
えば定着処理済のマスタPが搬入用ドライブローラ2A,2
Bに挟持されて搬入される際に、付着している余分な定
着処理液が絞りドライブローラ2A,2Bにより除去され、
処理槽1内において親水化処理液Lに浸漬され親水化処
理された後、親水化処理液の結晶が固着しない搬出用ド
ライブローラ3A,3Bに挟持されて付着している余分な親
水化処理液Lが除去されると共に排出され、安定した処
理が長期に亘って行なえるようになる。
なお、上述の実施例においては本考案の写真処理装置を
浸漬方式の親水化処理装置に適用した例を示したが、ロ
ールコート方式は元より水溶液を処理液とする湿式の処
理装置であれば現像処理装置や定着処理装置に適用でき
るものである。また、電子写真の処理装置に限らず銀塩
写真の処理装置に適用できるものである。
浸漬方式の親水化処理装置に適用した例を示したが、ロ
ールコート方式は元より水溶液を処理液とする湿式の処
理装置であれば現像処理装置や定着処理装置に適用でき
るものである。また、電子写真の処理装置に限らず銀塩
写真の処理装置に適用できるものである。
(考案の効果) 以上のようにこの考案の親水化処理装置によれば、当該
処理槽の壁面の処理液の液面近傍面に撥水性材料を塗布
又は貼着したことにより、処理液が当該処理装置の壁面
に析出して固着しにくく、且つ、搬出用ドライブローラ
を処理装置内の処理液内に浸漬するようにしたことによ
り、処理液がドライブローラの軸上に析出して固着する
ことがなくなるので、処理液濃度が安定すると共に、ド
ライブローラの回転を結晶により阻害することもなく、
長期に亘って安定した処理性能を維持し、その保守が容
易になる。
処理槽の壁面の処理液の液面近傍面に撥水性材料を塗布
又は貼着したことにより、処理液が当該処理装置の壁面
に析出して固着しにくく、且つ、搬出用ドライブローラ
を処理装置内の処理液内に浸漬するようにしたことによ
り、処理液がドライブローラの軸上に析出して固着する
ことがなくなるので、処理液濃度が安定すると共に、ド
ライブローラの回転を結晶により阻害することもなく、
長期に亘って安定した処理性能を維持し、その保守が容
易になる。
第1図(A)及び(B)はこの考案の親水化処理装置の一実施
例を示す断面構造図、第2図(A),(B)及び第3図は従来
の写真処理装置の一例を示す断面構造図、第4図(A)及
び(B)は処理液と壁面の関係を説明するための図であ
る。 1……処理槽、2A,2B,20A,20B,21A,21B,30A,30B,31A,31
B……ドライブローラ、4R,4L……側板、5……駆動伝達
手段、6……モータ、8……撥水性材料、42A,42B,43A,
43B……軸受、72R,72L,73R,73L……軸受支台、L……処
理液、P……マスタ。
例を示す断面構造図、第2図(A),(B)及び第3図は従来
の写真処理装置の一例を示す断面構造図、第4図(A)及
び(B)は処理液と壁面の関係を説明するための図であ
る。 1……処理槽、2A,2B,20A,20B,21A,21B,30A,30B,31A,31
B……ドライブローラ、4R,4L……側板、5……駆動伝達
手段、6……モータ、8……撥水性材料、42A,42B,43A,
43B……軸受、72R,72L,73R,73L……軸受支台、L……処
理液、P……マスタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中尾 捷 静岡県榛原郡吉田町川尻4000番地 富士写 真フイルム株式会社内 (56)参考文献 実開 昭48−15036(JP,U) 特公 昭52−7350(JP,B2) 実公 昭51−9883(JP,Y1)
Claims (1)
- 【請求項1】酸化亜鉛を含む電子写真刷版を親水化処理
するため結晶し易い処理剤水溶液から成る処理液を貯溜
した処理装置において、少なくとも処理槽内壁面の前記
処理液液面近傍を撥水性材料で形成したことを特徴とす
る親水化処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986058408U JPH0624833Y2 (ja) | 1986-04-18 | 1986-04-18 | 親水化処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986058408U JPH0624833Y2 (ja) | 1986-04-18 | 1986-04-18 | 親水化処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62170939U JPS62170939U (ja) | 1987-10-29 |
JPH0624833Y2 true JPH0624833Y2 (ja) | 1994-06-29 |
Family
ID=30888953
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986058408U Expired - Lifetime JPH0624833Y2 (ja) | 1986-04-18 | 1986-04-18 | 親水化処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0624833Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS519883U (ja) * | 1974-07-10 | 1976-01-24 | ||
JPS527350A (en) * | 1975-07-09 | 1977-01-20 | Babcock Hitachi Kk | Brazing method of reactive metal |
-
1986
- 1986-04-18 JP JP1986058408U patent/JPH0624833Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62170939U (ja) | 1987-10-29 |
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