JPH06247696A - フォークリフト車のプッシュプル機構の同調機構 - Google Patents

フォークリフト車のプッシュプル機構の同調機構

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JPH06247696A
JPH06247696A JP5632993A JP5632993A JPH06247696A JP H06247696 A JPH06247696 A JP H06247696A JP 5632993 A JP5632993 A JP 5632993A JP 5632993 A JP5632993 A JP 5632993A JP H06247696 A JPH06247696 A JP H06247696A
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pull
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Mitsuhiro Kishi
光宏 岸
Mitsuo Kishi
光雄 岸
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シートパレット上に載置された荷物をシート
パレットごとフォーク爪に積み込んだり積み降ろす際
に、プッシュプル機構と車体とを同調させて作動させ、
シートパレットを移動させずにフォーク爪をシートパレ
ットに差し込ませる。 【構成】 X字形に組み合わされた一対のリンク機構1
2でプッシュプル機構7を形成し、一対のリンク機構1
2の間に作動用の油圧シリンダー13を介在させ、車体
1側にはこの油圧シリンダー13とリンク機構12の形
状と相似形となるように運動変換用のリンク機構と駆動
用の油圧シリンダー38を設け、油圧シリンダー38の
伸縮動を相似形となったリンク機構を介して直線運動に
変換し、この直線運動により車輪2を回転させ、車輪2
をプッシュプル機構7の伸縮動作に同期させて回転させ
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフォークリフト車のプッ
シュプル機構の同調機構に関するものであり、特に、シ
ートパレット上に載置された荷物をシートパレットごと
フォーク爪に積み込んだり積み降ろす際に、プッシュプ
ル機構と車体とを同調させて作動させることができるフ
ォークリフト車のプッシュプル機構の同調機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】省力化、作業の効率化のため、人力によ
らずにフォークリフト車を使用して貨物の荷役作業を行
なうことが従来から多いものであった。このフォークリ
フト車による荷役では、荷物の形状によっては吊上げる
ことができないため、作業性を向上させるために予め荷
物をパレットに載置しておき、このパレットごとフォー
クリフト車のフォーク爪で持ち上げていた。この目的の
ために、パレットは木製や金属製によって制作されてい
て、簀の子の形状のものが提供されていた。この木製パ
レット、金属製パレットでは十数センチメートルの厚み
があり、側面には水平方向に貫通した空間が形成したも
のが普遍的であった。最近では、プラスチック製のもの
や、木質を圧縮形成して製造したものも出回ってきてい
る。
【0003】そして、荷役作業においては、このような
パレットに適当な高さまで荷物を積み上げておき、パレ
ットの下部空間にフォークリフト車のフォーク爪を挿入
してパレットごと荷物を持ち上げて移動させていた。こ
の方法での荷役作業は、荷物を作業員が運搬することが
なく、フォークリフト車による機械化で作業ができるの
で、作業員の軽減につながると共に省力化が図れるもの
であった。
【0004】しかしながら、このような木製パレット、
金属製パレットを用いた荷役作業では、使用するパレッ
トの厚みがあるため、使用していないパレットを保管す
る際にはパレットを積み重ねておかねばならず、その容
積も大きくなるものであった。また、荷役が終了して荷
物を目的とする場所にまで搬送したならば、使用の終わ
ったパレットが残ることになるが、このパレットはトラ
ック等で回収し、倉庫などに戻さなければならず、後処
理に手数がかかる欠点があった。
【0005】このため、昨今ではシートパレット(例え
ば、合成樹脂、キャンパス等のように厚みが薄く、柔軟
性のある材料で薄板状の板に形成したもの)と呼ばれ、
従来の木製パレットや金属製パレットに代わる資材がフ
ォークリフト車の荷役作業に用いられてきている。この
シートパレットを用いた荷役作業では、従来のフォーク
リフト車の前面に前後方向に伸縮するプッシュプル機構
を搭載し、プッシュプル機構の前側には垂直に立ち上げ
たフェースプレートとシートパレットの縁を掴むグリッ
プ機構を設けた構造のアダプターを用いていた。そし
て、シートパレットに荷物を積み上げておき、シートパ
レットごと荷物をフォーク爪に引き上げるには、シート
パレットの縁をグリッブ機構で掴み、そのシートパレッ
トをフォーク爪上に引き込ませていた。そして、シート
パレットと荷物をフォーク爪に持ち上げた状態で荷物を
運搬でき、荷物をトラックの荷台や他の荷物の上に積み
重ねる場合には、荷物をフェースプレートによって押出
して、シートパレットごとフォーク爪より引き離してい
た。
【0006】このように、アダプターによりフォークリ
フト車にプッシュプル機構を取り付けて、シートパレッ
トを用いて荷物の荷役作業を行なうと、シートパレット
は厚みが数ミリメートルと薄いことから、荷役が終わっ
てからのシートパレットの回収が容易となる特徴があ
る。そして、シートパレットは薄くて柔軟性のある板状
であるため、木製パレットや金属製パレットに比べて製
造コストが安価であり、使い捨てであっても充分採算に
合うものである。また、シートパレットを用いて倉庫内
に荷物を積み上げれば、従来のような木製パレットや金
属製パレットなどに比べて積み重ねた状態で無駄な空間
がなくなり、荷物の高さを低く抑えることができる利点
もある。しかし、このような利点を持つシートパレット
ではその肉厚が数ミリメートルだけであり、従来のよう
な木製パレット、金属製パレットのようにフォーク爪を
差し込むことのできる空間がないため、シートパレット
の下面にフォーク爪を挿入することができない。このた
めに、フォーク爪の上部で往復動できるパンタグラフに
よるプッシュプル機構を設けて、このプッシュプル機構
の先端にシートパレットの縁を掴むためのグリップ機構
が必要となっている。このグリップ機構によりシートパ
レットをフォーク爪に引き上げるには、車体をシートパ
レット方向に前進させながら同時にパンタグラフ機構を
縮小させ、フェースプレートを車体の進行速度と同じ速
度で相対的に後退させなければならないものである。ま
た、荷物ごとシートパレットをフォーク爪より積み降ろ
す場合には、前述とは逆にパンタグラフ機構によってフ
ェースプレートを前方に押出して、同時に車体を同期し
て後退させてフォーク爪をシートパレットの下面より引
き出さねばならないものである。
【0007】このような作業においては、車体を前進ま
たは後退させながら、同時にフェースプレートを後進ま
たは前進させ、両者の移動速度を等速度で行なわなけれ
ばならないものである。これは、フォーク爪に乗ってい
ない状態でシートパレットを移動させると荷物に衝撃を
与えて、荷物が崩れたり転倒するからである。この車体
とフェースプレートの操作は、パンタグラフ機構の操作
と車体の操縦を同時に行わなければならず、しかも両者
の速度がほとんど同調していなければならないものであ
る。このような二者の操作では作業員にかなりの熟練を
必要とされ、技術の習得には時間が必要とされていた。
このような事情があるため、木製パレットや金属製パレ
ットに比べて安価であり、回収が容易であるなどの大き
な利点があるシートパレットはその利用がさほど広まっ
ていないのが現実であった。
【0008】このため、従来よりパンタグラフ機構と車
体の移動速度を同調させて、フェースプレートの移動速
度と車体の移動速度が一致して、荷物に衝撃を与えずに
シートプレートをフォーク爪に積み上げたり、積み降ろ
すことのできる機構が考案されてきていた。フェースプ
レートと車体の移動速度が自動的に同期させることがで
きるならば、非熟練の作業員であってもシートパレット
を用いて荷役作業を行なうことができ、作業性の向上に
つながるからである。従来では、例えば、特開昭58年
212600号、実開昭58年123894号、実開昭
58年123897号、実開昭58年123899号等
の工夫が提案されている。これらの提案されたプッシュ
プル機構または制御方法では、フェースプレートの移動
速度を電気的に検知し、その移動速度に基づいて車体を
自動的に前進または後進できるように工夫されていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの工夫
された機構であっては、フェースプレートと車体の移動
速度を同調させるために、速度センサーや各種の同調手
段を設けなければならず、機構全体が複雑となるととも
にコンピューターを用いなければ制御することができな
いものであり、理論的には優れていても機構を取り付け
たフォークリフト車の価格が高価となり、作業現場に普
及しない欠点があった。このため、フェースプレートを
伸縮させる油圧シリンダーと車体を移動させる油圧シリ
ンダーを直列に接続し、圧力油の流れを連動させること
で両油圧シリンダーを同期させることも考えられる。し
かし、従来のリンク機構によるプッシュプル機構では、
このリンク機構を拡縮させるための油圧シリンダーはリ
ンクとリンクの間に斜めに介在されており、油圧シリン
ダーが伸長する速度とプッシュプル機構が伸長する速度
の間には比例関係がなく、プッシュプル機構の伸長速度
は等速で作動しないものであった。このため、プッシュ
プル機構を作動させる油圧シリンダーと車体を移動させ
る油圧シリンダーを直結させて両者を連動させると、車
体は一定速度で移動するのに対してプッシュプル機構は
不安定な速度で拡縮するため、フェースプレートは車体
の移動に対して同期しないことになる。すると、フェー
スプレートは相対的に変動し、荷物に衝撃を与えて転倒
を起こすことになり、シートパレットを使用して荷役作
業が行なえないものとなった。このような実情により、
従来から用いられているプッシュプル機構の構成をその
まま利用し、プッシュプル機構の作動と車体の移動を同
期させることができ、フェースプレートと車体の移動速
度の同調を確実に行うことができ、シートパレットによ
り荷役作業を行なうことができるプッシュプル機構の開
発が望まれていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、移動できる車
体と、車体の前側に設けたフィンガーボードと、フィン
ガーボードの前側に取り付けて複数のリンクによりパン
タグラフ状に前後に伸縮できるプッシュプル機構と、プ
ッシュプル機構の前側に設けたフェイスプレートと、フ
ェイスプレートの下部に設けてシートパレットの縁を掴
むグリップ機構とから構成され、グリップ機構により荷
物を載置したシートパレットの縁を掴み、プッシュプル
機構を作動させながら車体をフェイスプレートの移動方
向とは逆方向に移動させて荷役作業を行なうフォークリ
フト車において、プッシュプル機構に設けられてリンク
を作動させる油圧シリンダーと駆動用の油圧シリンダー
を直列に接続し、駆動用の油圧シリンダーにより車体に
軸支した車輪を回転させることを特徴とするフォークリ
フト車のプッシュプル機構の同調機構を提供するもので
ある。
【0011】
【作用】本発明では、プッシュプル機構の油圧シリンダ
ーに圧力油を供給すると、プッシュプル機構のパンタグ
ラフ状となったリンクが伸縮し、同時にこの油圧シリン
ダーから排出された圧力油が駆動用の油圧シリンダーに
供給され、この油圧シリンダーによって車体が前後進す
ることになる。両油圧シリンダーが同時に同期して作動
することにより、プッシュプル機構の先端に取り付けて
あるフェイスプレートは相対的に移動せず、シートパレ
ットをフォーク爪に引き上げたり、荷物を押し出す作用
をすることになる。そして、車体を移動させる油圧シリ
ンダーには、プッシュプル機構を構成するリンク機構と
相似形のリンク機構で保持されていて、その運動がリン
クの開閉動に変換されており、リンクの開閉動に連動し
て車体が移動される。このため、車体の移動速度はプッ
シュプル機構が拡縮してフェイスプレートが移動する速
度と完全に同期し、車体が前進しながらプッシュプル機
構が縮小するのでフェイスプレートは相対的にその位置
に停止することになる。このため、シートパレットに荷
物を載置したままでフォーク爪に搭載することができ、
非熟練の作業員であってもシートパレットを使用した荷
役作業を行なうことができる。そして、従来のプッシュ
プル機構をそのまま利用して改造するため製造費が安価
となり、シートパレットの利用を拡大させることが可能
となるものである。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。本実施例において、図1はフォークリフト車に取り
付けられたプッシュプル機構の側面図であり、図2はフ
ォークリフト車を改造した同期して作動する駆動部分を
示す側面図であり、図3はフォークリフト車を改造した
同期して作動する駆動部分を示す平面図であり、図4は
図2、図3における改造した同期して作動する駆動部分
の要部を示す斜視図であり、図5は本実施例に用いるプ
ッシュプル機構のリンク部分を拡大して示した側面図で
ある。
【0013】先ず、車体1は従来から知れられている荷
役作業に用いるフォークリフト車と同じ構造であり、こ
の車体1の内部にはエンジンやモーター、バッテリー等
を収納してあり、車体1の前側の左右には駆動用の前輪
2が軸支してあり、車体1の後部の左右には方向を転換
するための後輪3が軸支してある。そして、車体1の上
部には作業員が座るシート4が固定してあり、このシー
ト4の前方には後輪3を操舵して車体1を操縦するため
のハンドル5が設けてある。また、車体1の上部にはシ
ート4上に搭乗した作業員が落下物等によって損傷を受
けないよう防御するための、枠状をした防護枠6が固定
してある。
【0014】そして、この車体1の前方には図示しない
がプッシュプル機構やフォークリフト爪等を上下動させ
るための油圧シリンダーを内蔵したマスト10が取り付
けてある。このマスト10の前方には油圧シリンダーに
よって上下に位置を変えることができるフィンガーボー
ド18が取り付けてあり、このフィンガーボード18の
下部には前方に向けて水平に延長したフォーク爪16が
取り付けてある。従来のフォークリフト車の構造では、
このフォーク爪16を木製パレットや金属製パレットの
底面に差し込み、フィンガーボード18を上昇させるこ
とにより荷物をパレットごと持ち上げて荷役作業を行な
わせるものである。本発明の実施例では、フィンガーボ
ード18の前面にプッシュプル機構7がアダプターとし
て取り付けてあり、後述するようにシートパレットによ
る荷役作業を行うことができるように改造してある。
【0015】このプッシュプル機構7の基部は平板状を
したフレーム17で支えれており、このフレーム17に
はやや垂直に立ち上げられたフィンガーボード18が固
定してあり、フレーム17の前側には複数のリンクをX
字形に軸結したパンタグラフ機構11が取り付けてあ
る。そして、パンタグラフ機構11の先端には平面状を
してその前面がシートパレット上にある荷物の側面に接
触するフェイスプレート14がやや垂直に配置して連結
してある。また、フェイスプレート14の下部にはシー
トパレットの隅を掴むためのグリップ機構15が取り付
けてある。
【0016】次に、図2、図3、図4は、本実施例にお
いてプッシュプル機構7の伸縮の動作と同期して車体1
を前進または後退させることができる補助の駆動機構を
示すものである(通常の走行では車体1内に収納したエ
ンジン、モーターにより駆動される)。この補助の駆動
機構により、プッシュプル機構7がシートパレットを掴
み、シートパレットごと荷物をフォーク爪16上に積み
込んだり、或いは荷物をフォーク爪16から積み降ろし
する作業において、この補助の駆動機構がプッシュプル
機構7と連動して車体1を前後進させることができる。
【0017】先ず、前記車体1の下部には、駆動軸21
が水平でかつ車体1の進行方向と直角になるように軸支
してあり、この駆動軸21の左右には前記前輪2が固定
してある。この駆動軸21の中央には電気制御信号によ
って作動する電磁クラッチ22が固着してあり、この電
磁クラッチ22の接続側には駆動軸21と同軸に位置し
てスプロケットホイール23が固着してある。従って、
電磁クラッチ22が作動していない場合にはスプロケッ
トホイール23は駆動軸21に対して空転し、電気制御
信号により電磁クラッチ22が作動すると駆動軸21と
スプロケットホイール23とは一体となって回転するこ
とになる。
【0018】また、車体1の中央下部には補助の駆動機
構全体を保持するための架台20がやや水平に固定して
あり、駆動軸21と架台20とはその軸方向を直角とな
るように配置させてある。この架台20の上面であって
駆動軸21より遠い位置には軸受24が固着してあり、
この軸受24にはスプロケットホイール25が回転自在
に軸支してある。そして、スプロケットホイール23、
25の間にはチェーン26が巻き廻してあり、このチェ
ーン26の両端はジョイント27で結合してあり、チェ
ーン26はスプロケットホイール23と25の間で無端
状に巻き廻わされている。
【0019】この架台20の上面であって軸受24に近
い位置の左右には軸支板30が固着してあり、この軸支
板30のそれぞれにはやや三角形状をした作動リンク3
1の鋭角となった先端がピン32で回動自在に連結させ
てある。そして、各作動リンク31の上端の頂点には直
線状をした案内リンク33がピン34によって回動自在
に連結してある。さらに、前記架台20の上面両側であ
って軸支板30より駆動軸21方向には細長い板状をし
た一対のガイド板35が垂直に固定してあり、これらの
ガイド板35の対向する内側面には溝状をしたガイドレ
ール36が水平方向に向けて形成してある。両ガイドレ
ール36、36の間には、ガイドレール36、36の長
さ方向と直角となるように細長い棒状をした案内ロッド
37が架け渡してあり、案内ロッド37はガイドレール
36、36に沿って水平方向に摺動できるように規制さ
れている。この案内ロッド37の中央には、前述のジョ
イント27を連結してあり、案内ロッド37とジョイン
ト27は同時に移動できるようになっている。
【0020】そして、この案内ロッド37には、ジョイ
ント27と両側のガイド板35との間に位置してそれぞ
れ円筒形の連結リング40が挿通してあり、さらにジョ
イント27と両側の連結リング40の間には前記案内リ
ンク33のそれぞれの下端が連結させてある。また、前
記作動リンク31の側面であって、この作動リンク31
の鈍角となった頂点には駆動用の油圧シリンダー38の
基部がピン39によって連結してあり、各油圧シリンダ
ー38のシリンダーロッドの先端には前記連結リング4
0に連結してある。このようにして、案内ロッド37は
ガイドレール36によってその長さ方向にのみ移動する
ことができ、案内ロッド37に連結された案内リンク3
3と油圧シリンダー38のシリンダーロッドはその動き
を規制されてそれらの先端は水平方向に直線運動し、作
動リンク31と案内リンク33によって形成されたリン
ク機構と、作動リンク31と油圧シリンダー38によっ
て形成されたリンク機構はそれぞれ変形しながら回動す
ることになる。このように運動に規制があるため、これ
らのリンク機構が回動することによるリンク機構の変化
には一定の法則性が生ずることなる。
【0021】次に、図5は前述したプッシュプル機構7
の構成を詳しく示すものであり、基本的な構成は従来か
ら使用されているものと同一であり、このプッシュプル
機構7ではリンク機構によって作動し、フェイスプレー
ト14を前後に移動させることができるものである。ま
ず、前記フィンガーボード18の前側に取り付けられた
フレーム17は垂直方向に立ち上げられており、このフ
レーム17の前面にパンタグラフ機構11が設けてあ
り、パンタグラフ機構11の先端にフェイスプレート1
4が設けてある。そして、このパンタグラフ機構11で
は、前側と後側にそれぞれX字形に組み合わされたリン
ク機構があり、両リンク機構によって開閉動の運動をす
ることになる。先ず、フレーム17側に接近したリンク
機構は細長い一対の後リンク42、43で構成されてお
り、両後リンク42、43の中央はピン44によって回
動自在となるようにX字形に連結されている。そして、
後リンク42の後端はフレーム17にピン45で回動自
在に連結されており、後リンク43の後端はフレーム1
7の内側に設けた溝を上下に摺動するスライダー46に
連結させてある。また、フェイスプレート14側に接近
したリンク機構は細長い一対の前リンク47、48で構
成されており、両前リンク47、48の中央はピン49
によって回動自在となるようにX字形に連結されてい
る。そして、後リンク43の先端と前リンク48の後端
はピン51によって回動自在に連結されており、後リン
ク42の先端と前リンク47の後端とはピン50によっ
て回動自在に連結させられている。さらに、前リンク4
7の先端はフェイスプレート14の下部にピン52で回
動自在に連結されており、前リンク48の先端はフェイ
スプレート14の内側に設けた溝を上下に摺動するスラ
イダー53に連結させてある。こうして、後リンク4
2、43と前リンク47、48によって、前後方向に二
つのX字形に形成されたリンク機構が配置されたことに
なり、この後リンク42、43、前リンク47、48が
それぞれ中央のピン44、49を中心にして回動するこ
とによりフェイスプレート14はフレーム17に対し前
後方向に移動することになる。
【0022】なお、この図5においては後リンク42、
43、前リンク47、48は一組づつを図示している
が、実際にはフェイスプレート14とフレーム17の間
には左右にこのリンク機構と同一の構成がもう一組が設
けてあり(図の紙面では裏側に該当する)、フェイスプ
レート14は二組のリンク機構により左右から保持され
ていることになる。
【0023】そして、前記後リンク42の上面であって
ピン50の付近には取付板54が固着してあり、この取
付板54には油圧シリンダー55のシリンダーロッドの
先端がピン56によって回動自在に連結してあり、油圧
シリンダー55の基部はピン52によって回動自在に連
結してある。従って、前リンク47、取付板54、油圧
シリンダー55によっても三角形をした可動形のリンク
機構が形成されることになり、その三角形の回動点はピ
ン50、52、56となる。この構成により、油圧シリ
ンダー55が作動し、そのシリンダーロッドが伸縮する
と、ピン52とピン56の間隔が拡縮し、後リンク42
と前リンク47はピン50を回転の中心として扇形に拡
大したり縮小したりすることになる。これに伴い、後リ
ンク43、前リンク48はピン44、49、51を中心
としてパンタグラフ状に拡縮し、ピン45とピン52の
間隔が狭まったり広がったりすることになり、フェイス
プレート14はフレーム17に対して前後方向に水平に
移動することになる。なおこの拡縮の運動の際に、後リ
ンク43、前リンク48の先端にはそれぞれスライダー
46、53が連結してあるため、スライダー46はフレ
ーム17の長さ方向に摺動し、後リンク42、43がX
字形に回動するのを妨げない。また、前リンク48の先
端にはフェイスプレート14の長さ方向に摺動するスラ
イダー53が連結してあるため、スライダー53の先端
はフェイスプレート14の長さ方向に移動し、前リンク
47、48がピン49を中心としてX字形に回動するの
を妨げない。
【0024】なお、前リンク47、取付板54、油圧シ
リンダー55によって三角形をしたリンク機構が形成さ
れているが、これらを結ぶピン50、52、56の間隔
は前述した作動リンク31、案内リンク33、油圧シリ
ンダー38により構成されたリンク機構と相似形に形成
されている。すなわち、案内ロッド37とピン34の長
さはピン50と52の長さに対応し、案内ロッド37と
ピン39の長さはピン52と56の長さに対応し、ピン
32と34の長さはピン45と50の長さに対応してい
る。このため、油圧シリンダー55が伸縮すると、一対
のリンクである後リンク42と前リンク47はピン50
を中心にして回動するが、油圧シリンダー38が伸縮す
ると、作動リンク31と案内リンク33がピン34を中
心にして回動することになり、これらの油圧シリンダー
38と55が同時に作動すればそれぞれは同時に開閉の
動作を行なうことになる。ここで油圧シリンダー38と
55の伸縮量が比例していれば、補助の駆動機構とプッ
シュプル機構7を構成するリンク機構は相似形となって
いるため、作動リンク31と案内リンク33の開角度と
後リンク42と前リンク47の開角度とは一致すること
になる。
【0025】次に、図6は本実施例における車体1を移
動させる補助の駆動機構とプッシュプル機構7を動作さ
せるための油圧系統の構成を示すものであり、従来から
知られている車体1を駆動させたり他の機器を作動させ
るための油圧回路は本図では省略してある。まず、車体
1に内蔵したエンジン60によって駆動される油圧ポン
プ61の吸引側は圧力油を貯油した油タンク62に連通
させてあり、油圧ポンプ61の吐出側には三方に切換え
る切換弁63が接続してある。この切換弁63の戻り側
の油路は前記油タンク62に連通させてある。そして、
切換弁63の一方には前記油圧シリンダー55の圧力室
側に接続してあり、油圧シリンダー55の排出室側には
前記補助の駆動機構に設けた二つの油圧シリンダー38
の圧力室側に並列に接続してあり、両油圧シリンダー3
8の排出室側は切換弁63に接続してある。なお、油圧
シリンダー55の排出室側の圧力断面積は二つの油圧シ
リンダー38の圧力室側の断面積の合計と一定の比例関
係に設定してある。すなわち、油圧シリンダー55の排
出室側の圧力断面積と油圧シリンダー38の圧力室側の
断面積の合計とは、前リンク47の長さと案内リンク3
3の長さに比例するように設定してある。
【0026】次に、本実施例の作用を説明する。
【0027】本実施例においては、プッシュプル機構7
を拡縮させることによりフェイスプレート14を車体1
の移動速度に同調して前後進させ、シートパレットA上
に積み上げた荷物BをシートパレットAごとフォーク爪
16の上面に載せて荷物の積込み又は積降ろしの作業を
行なわせる場合について説明する。
【0028】車体1は従来から用いられているフォーク
リフト車と同一の構造であるため、シート4に作業員が
搭乗し、ハンドル5やレバー等を作業員が操作すること
により、車体1を操縦することができる。すなわち、車
体1の内部に収納したエンジン、モーター等により前輪
2を駆動させ、同時に後輪3によって操舵を行なうこと
により、車体1を倉庫や作業場内で自由に移動させるこ
とができる。この車体1の操作においては、マスト10
に設けてある油圧シリンダーでフォーク爪16を上下方
向に移動させることができ、フォーク爪16により荷物
を床面から高い位置にまで自由に持ち上げることができ
る。この操作および機能は、従来から良く知られている
フォークリフト車と同一である。
【0029】次に、床面に敷いたシートパレットAに複
数の荷物B(ここでは麻袋、ビニール袋等に封入された
粒または粉状の貨物)を荷姿のままで積み上げておき、
このシートパレットAごと荷物Bをフォークリフト車を
用いて荷役する場合についてその動作を説明する。ま
ず、図7で示す状態ではシートパレットA上に荷物Bを
積み上げた状態であり、この状態のままシートパレット
Aごと荷物Bをフォーク爪16に載置させるためには、
シート4に搭乗した作業員が車体1を操作してシートパ
レットAの周縁付近にフォーク爪16の先端を接近させ
ておく。この図のように位置が決められたならば、作業
員は車体1にあるクラッチを切り、エンジン、モーター
等と駆動軸21の接続を一時解除して前輪2が自由に回
転できるように切換え、シートパレットAをフォーク爪
16に引き上げる作業を行なう。同時に、電磁クラッチ
22に電気制御信号を伝え、駆動軸21とスプロケット
ホイール23が同軸で回転できるように両者を結合させ
る。次いで、グリップ機構15の前側開口にシートパレ
ットAの周縁を挿入し、グリップ機構15に内蔵した油
圧シリンダーによりシートパレットAの周縁を掴み取ら
せる。
【0030】このグリップ機構15がシートパレットA
の周縁を掴んだのを確認したならば、作業員は切換弁6
3を操作して油圧ポンプ61から吐出した圧力油を油圧
シリンダー38の排出室内に注入する。このため、油圧
ポンプ61から吐出した圧力油により油圧シリンダー3
8はそのシリンダーロッドをその内部に引き込むように
作動し、油圧シリンダー38の全長を縮小するように作
動する。図2、図3、図4で示しているように、シリン
ダーロッドが油圧シリンダー38の内部方向に引き込め
られることで、連結リング40を介して案内ロッド37
は軸支板30方向に移動させられる。この作用におい
て、案内ロッド37はガイドレール36によってその移
動が水平方向にのみ自由度が与えられており、案内ロッ
ド37は油圧シリンダー38が縮小することに伴い駆動
軸21側から軸支板30側に水平に移動させられること
になる。この直線運動は油圧シリンダー38による直接
的な作動ではなく、作動リンク31、案内リンク33に
よって形成されたリンク機構が開閉する運動に変換され
て案内ロッド37を移動させることになる。この案内ロ
ッド37が移動すると、案内ロッド37に連結してある
ジョイント27も軸支板30方向に移動し、ジョイント
27に連結したチェーン26はジョイント27の移動に
伴って引き回され、スプロケットホイール23、25を
回転させる。このスプロケットホイール23が回転され
ると、その回転力は電磁クラッチ22、駆動軸21を介
して前輪2に伝えられ、前輪2を図4、図8で示すよう
にX方向に回転させる。この前輪2は床面に接触してい
るため、車体1は図8中でY方向に移動することにな
り、同時にフォーク爪16はシートパレットAの下面に
入り込むように押し込められる。
【0031】さて、この油圧シリンダー38による車体
1の移動同時に、油圧シリンダー38の圧力室から排出
された圧力油は油圧シリンダー55の排出室に流入して
おり、油圧シリンダー55のシリンダーロッドは油圧シ
リンダー55の内部に引き込められるように作動する。
この油圧シリンダー55が図5で示すようにその全長を
縮小すると、前リンク47、取付板54、油圧シリンダ
ー55で形成された三角形の内で油圧シリンダー55に
よる一辺が縮小することになり、後リンク42と前リン
ク47はピン50を中心としてその開角度を狭めるよう
に作動する。この後リンク42と前リンク47の閉動作
に伴い、X字形に組み合わされた後リンク42と43、
前リンク47、48もそれぞれその開角度を狭めるよう
に作動し、パンタグラフ機構11の全長は短くなる。こ
のため、フェイスプレート14はフレーム17の方向に
移動し、シートパレットAの周縁を掴んだグリップ機構
15はフェイスプレート14が移動することに伴ってフ
レーム17の方向に引き寄せられることになる。
【0032】上述の補助の駆動機構による前輪2の回転
とパンタグラフ機構11によるフェイスプレート14の
移動は同時に行なわれ、車体1は前輪2によりY方向に
移動しながらフェイスプレート14がフレーム17方向
に移動しており、両者の移動速度は油圧シリンダー38
と55の圧力断面積の比例関係により同一となってい
る。このため、フェイスプレート14は車体1が前進す
るのとは相対的に引き下がることになり、フェイスプレ
ート14はその位置に停止しながらシートパレットAを
掴んでいることになる。すると、シートパレットAはフ
ェイスプレート14のグリップ機構15によってその位
置で停止され、車体1と共に移動するフォーク爪16が
シートパレットAの下面に挿入されることになる。こう
して、シートパレットA、荷物Bには水平方向に移動さ
せられず、荷物Bには衝撃が与えられないために転倒す
ることなく、シートパレットAの下面にフォーク爪16
が差し込まれることになる。この動作は図8で示され
る。
【0033】さて、前述した作動リンク31、案内リン
ク33、油圧シリンダー38によって形成されたリンク
機構では、その頂点をピン34、39、案内ロッド37
によって形成された三角形をしており、油圧シリンダー
38の縮小によって案内ロッド37、ピン39の長さが
変化するものである。この三角形の形状はパンタグラフ
機構11における取付板54、前リンク47、油圧シリ
ンダー55によって形成されたリンク機構において、ピ
ン50、52、56で形成された三角形と相似であり、
ピン52と56の長さが変化するものである。このた
め、油圧シリンダー55が縮小する速度と油圧シリンダ
ー38が縮小する速度との間に比例関係があり、しかも
その比例速度は補助の駆動機構とパンタグラフ機構11
の大きさに比例しているならば、案内ロッド37が移動
する速度とピン52が移動する速度の間に比例関係が発
生し、しかも両者の運動は全く同期することになる。
【0034】さて、パンタグラフ機構11はリンク機構
により構成されているものであるが、このリンク機構の
開閉動においてその先端にあるピン52は、油圧シリン
ダー55が一定速度で伸縮しても等速で移動するもので
はなく、リンク機構による特性のため移動速度が変動す
るものである。このため、車体1が図8においてY方向
に一定速度で移動したならば、リンク機構の特性による
ピン52の不等速性のためにフェイスプレート14は相
対的に一定位置に停止しておらず、ギクシャクした動作
となってシートパレットA、荷物Bに衝撃を与えて転倒
させることになる。しかし、前輪2を駆動する油圧シリ
ンダー38はパンタグラフ機構11のリンク機構と相似
形のリンク機構に支えられていて、リンク機構を回動さ
せながらジョイント27を直進運動に転換するため、前
輪2が回転させられて車体1が移動する速度はピン52
の移動速度に比例しているため、車体1の移動位置とピ
ン52の移動位置は全く同一となる。このため、ピン5
2の移動速度が変動し、フェイスプレート14の動きが
変動しても、その変動速度に追従して車体1も同時にそ
の移動速度を変動させることになり、フェイスプレート
14は相対的にその位置を停止したままとなる。このよ
うにして、前輪2が床面でスリップしないかぎり車体1
が移動するY方向に移動速度とフェイスプレート14が
フレーム17に対して接近する移動速度とは同期し、フ
ェイスプレート14は相対的にその位置に停止したまま
の状態で二つの機構が同期することになる。
【0035】このようにして、油圧シリンダー38と5
5が同期して同じ伸縮速度で作動することにより、車体
1とフォーク爪16がY方向に移動し、シートパレット
Aの下面にはフォーク爪16が挿入されることになる。
この図9で示す状態では、シートパレットAと荷物Bは
フォーク爪16にそのまま積み上げられ、柔軟なシート
パレットAを介してフォーク爪16の上面に荷物Bが載
置されたことになる。次いで、荷物Bを目的とする場所
にまで搬送するには、電磁クラッチ22への電気制御信
号の供給を停止して駆動軸21とスプロケットホイール
23との結合を開放させ、車体1を従来のフォークリフ
ト車と同様の操縦を行なうことにより、車体1をトラッ
クや倉庫の他の場所に移動させることができる。この
時、マスト10に設けた油圧シリンダーによりフィンガ
ーボード18、フォーク爪16を上方に持ち上げ、フォ
ーク爪16の下面が地面より高い位置になった状態で前
輪2を駆動し、車体1を前進または後進させる。同時
に、後輪3をハンドル5の操作で操縦し、車体1の方向
を転換させ、フォーク爪16に荷物Bを持ち上げたまま
で所定の場所にまで運転することができる。
【0036】そして、前述とは逆に、このフォーク爪1
6の上面に載置したシートパレットA、荷物Bをトラッ
クの荷台、他の荷物の上、もしくは地面上に積み降ろす
場合には、図9、図8、図7の手順により行なうことが
できる。この場合においても油圧シリンダー38と55
とはその動作が同期するため、シートパレットAの下面
からフォーク爪16が静かに引き出される。この時でも
同様に、フェイスプレート14は荷物Bが積み降ろされ
る位置に相対的に停止しており、車体1が離れると同時
にパンタグラフ機構11が拡大し、フェイスプレート1
4は荷物Bの側面に接している。このため、フォーク爪
16から荷物Bには衝撃が与えられず、荷物Bはその積
降ろしの位置で静かに積み降ろされ、荷物Bが転倒した
り荷崩れすることはなくなる。
【0037】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したため、従
来から用いられているフォークリフト車と従来から用い
られているプッシュプル機構をそのまま用い、車体の駆
動機構の一部を改造するだけプッシュプル機構の伸縮速
度と車体の移動速度を同期させることができる。このた
め、従来のように手作業によってプッシュプル機構と車
体の移動を同時に作動させる必要性がなくなり、非熟練
者であってもシートパレットをフォーク爪に容易に載置
することができる。また、改造は簡単であるため、電子
制御やステップモーター等の高価な機器を必要とせず、
制作費が安価となる特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である、プッシュプル機構を
搭載したフォークリフト車を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施例である、フォークリフト車を
駆動させるための同調機構の構成を示す側面図である。
【図3】本発明の一実施例である、フォークリフト車を
駆動させるための同調機構の駆動部分を詳しく示す平面
図である。
【図4】本発明の一実施例である、フォークリフト車を
駆動させるための同調機構の駆動部分を詳しく示す部分
斜視図である。
【図5】本発明の一実施例であるプッシュプル機構の構
成を拡大して示した側面図である。
【図6】本発明の一実施例であるプッシュプル機構を車
体と共に同期して作動させるための油圧回路図である。
【図7】本発明のプッシュプル機構を搭載したフォーク
リフト車により、シートパレットごと荷物をフォーク爪
に積み込む前の状態を示す説明図である。
【図8】本発明のプッシュプル機構を搭載したフォーク
リフト車により、荷物をフォーク爪の半分程度にまで積
み込んだ状態を示す説明図である。
【図9】本発明のプッシュプル機構を搭載したフォーク
リフト車により、荷物をフォーク爪に荷物を積んだ状態
を示す側面図である。 1 車体 2 前輪 3 後輪 7 プッシュプル機構 11 パンタグラフ機構 12 リンク 13 油圧シリンダー 14 フェイスプレート 15 グリップ機構 16 フォーク爪 17 フレーム 21 駆動軸 22 電磁クラッチ 23 スプロケットホイール 26 チェーン 27 ナックル 31 作動リンク 33 案内リンク 38 油圧シリンダー 42 後リンク 47 前リンク 55 油圧シリンダー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動できる車体と、車体の前側に設けた
    フィンガーボードと、フィンガーボードの前側に取り付
    けて複数のリンクによりパンタグラフ状に前後に伸縮で
    きるプッシュプル機構と、プッシュプル機構の前側に設
    けたフェイスプレートと、フェイスプレートの下部に設
    けてシートパレットの縁を掴むグリップ機構とから構成
    され、グリップ機構により荷物を載置したシートパレッ
    トの縁を掴み、プッシュプル機構を作動させながら車体
    をフェイスプレートの移動方向とは逆方向に移動させて
    荷役作業を行なうフォークリフト車において、プッシュ
    プル機構は中央を回動自在に軸支させてX字形に形成し
    たリンク機構で構成し、このリンク機構のリンク間に伸
    縮用の油圧シリンダーを介在させ、駆動用の油圧シリン
    ダーはプッシュプル機構のリンク機構と相似形となるよ
    うに形成したリンク機構に介在させ、伸縮用の油圧シリ
    ンダーと駆動用の油圧シリンダーを直列に接続し、駆動
    用の油圧シリンダーの伸縮動作を運動変換用のリンク機
    構によって変換し、このリンク機構の回動動作によって
    車体に軸支した車輪を回転させることを特徴とするフォ
    ークリフト車のプッシュプル機構の同調機構。
  2. 【請求項2】 プッシュプル機構は、フィンガーボード
    の前側に連結されたその中央で回動自在にX字形に組み
    合わされた第一のリンク機構と、その中央で回動自在に
    X字形に組み合われて、それぞれの後端を第一のリンク
    機構の各リンクの先端に連結し、それぞれの先端をフェ
    イスプレートに連結した第二のリンク機構と、第一と第
    二のリンク機構のリンクの間に掛け渡された伸縮用の油
    圧シリンダーとから構成されたことを特徴とする請求項
    1記載のフォークリフト車のプッシュプル機構の同調機
    構。
  3. 【請求項3】 運動変換用のリンク機構は、車体側に回
    動自在に軸支された第一のリンクと、第一のリンクの先
    端に回動自在に連結された第二のリンクと、車体側に固
    定されて第二のリンクの先端を直線方向にのみ摺動させ
    ることができるガイドレールと、第一のリンクと第二の
    リンクの間に介在された駆動用の油圧シリンダーとから
    構成され、第一と第二のリンクと油圧シリンダーによっ
    て形成された形状がプッシュプル機構を構成する第一と
    第二のリンク機構と伸縮用の油圧シリンダーの形状と相
    似形となるように比例配分したことを特徴とする請求項
    1記載のフォークリフト車のプッシュプル機構の同調機
    構。
  4. 【請求項4】 駆動用の車輪を軸支する駆動軸に設けた
    スプロケットホイールと、車体側に軸支したスプロケッ
    トホイールと、両スプロケットホイールの間に掛け渡さ
    れたチェーンとから構成され、チェーンには運動変換用
    のリンク機構の第二のリンクの先端付近と連結させたこ
    とを特徴とする請求項1、3記載のフォークリフト車の
    プッシュプル機構の同調機構。
  5. 【請求項5】 駆動用の車輪を軸支する駆動軸と、この
    駆動軸に軸芯を一致させて設けたスプロケットホイール
    と、駆動軸とスプロケットホイールの間に介在されて動
    力の伝達を接断する電磁クラッチとから構成され、車体
    の移動速度とプッシュプル機構の伸縮速度を同期させな
    いときは電磁クラッチにより駆動軸とスプロケットホイ
    ールの接続を開放させることを特徴とする請求項4記載
    のフォークリフト車のプッシュプル機構の同調機構。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102030289A (zh) * 2010-11-09 2011-04-27 青岛港(集团)有限公司 袋装货物推拉器
CN108557696A (zh) * 2018-05-29 2018-09-21 三门华和智能科技有限责任公司 一种新型自动夹紧的电动搬运车

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