JPH06246383A - 冷間変形によりラックを製作するための方法、この方法により製作されたラック、およびこの方法を実施するための装置 - Google Patents

冷間変形によりラックを製作するための方法、この方法により製作されたラック、およびこの方法を実施するための装置

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JPH06246383A
JPH06246383A JP6008588A JP858894A JPH06246383A JP H06246383 A JPH06246383 A JP H06246383A JP 6008588 A JP6008588 A JP 6008588A JP 858894 A JP858894 A JP 858894A JP H06246383 A JPH06246383 A JP H06246383A
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roller
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    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21HMAKING PARTICULAR METAL OBJECTS BY ROLLING, e.g. SCREWS, WHEELS, RINGS, BARRELS, BALLS
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 公知の方法の欠点なしに精密なラックを経済
的に有利に、しかも時間節約的に製作し、同時にできる
かぎりラックの品質の改善も達成する。 【構成】 ワーク2と自軸線を中心にして回転するよう
に駆動される転造ヘッド11との間で転造ヘッド軸線に
対して横方向に延びる送り方向(矢印170)で相対運
動を行い、この運動でワークを転造ヘッドに対して相対
的に移動させて、転造ヘッドに螺線112に沿って回転
可能に支承されていて、しかも転造ヘッドと一緒に遊星
様に回転する、それぞれ少なくとも1つの歯みぞ形状様
の環状リブを備えたローラ111がワークに作用するよ
うにし、この際に各ローラでもって矢つぎばやに、送り
方向で互いに重なる個別転造過程を実施し、これらの過
程でワークの冷間変形下にローラの環状リブがワーク材
料を主に歯元から歯先へ向かっておしのけるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷間変形によりラック
を製作するための方法、この方法により製作されたラッ
ク、およびこの方法を実施するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高度な要求を満たす精度を有するラック
は通常切削加工により製作される。
【0003】切削加工による製作は材料的に、かつ作業
技術的に不経済であり、時間がかかり、かつしばしばか
なりの後加工を必要とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、公知
の方法の欠点なしに精密なラックを製作することであ
る。製作は経済的に有利で、しかも時間節約的でなけれ
ばならず、同時にできるかぎりラックの品質の改善も達
成されるべきである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めには、請求項1に定義された、冷間変形によりラック
を製作するための方法、この方法により製作されたラッ
ク、およびこの方法を実施するための装置が提案され
る。
【0006】
【発明の効果】本発明による方法によって製作された本
発明によるラックはきわめて高い精度を有し、かつきわ
めて迅速に唯一の作業工程で製作することができ、しか
も平歯もハスバも製作することができ、かつ異なるピッ
チを交互に有する歯形部の製作すら1作業工程で可能で
ある。ラックは中実であっても中空であってもよく;ほ
ぼ円形および(または)多角形の横断面を有していてよ
い。
【0007】本発明による方法においてはワークは回転
駆動される転造ヘッドに対して相対的に転造ヘッド軸線
に対して横方向に1平面内で移動せしめられ、転造ヘッ
ド軸線に対して垂直の平面からのこの移動の角度変位が
歯の傾斜または直線をもたらす。
【0008】転造ヘッド内には複数のローラが設けられ
ており、これらはそれぞれ少なくとも1つの環状リブを
有している。これらのローラは少なくとも1つの螺線に
沿って(場合により複数の螺線に沿って)遊星様に転造
ヘッドに配置されて回転可能に支承されている。ローラ
は転造ヘッドの回転時の転造ヘッドとワークとの相対運
動の間にワークに作用する。各ローラは矢つぎばやに送
り方向で重なる個別転造過程を行う。これらの個別過程
ではワークの冷間変形下にローラの環状リブによって材
料が主に歯元から歯先へと押しのけられる。この時に同
時に歯先も完全に形成することができ、これはオーバー
ロール(Ueberwalzen)によって行うことが
できる。
【0009】すべての歯が1巡で転造し得るように、優
れた形式で転造ヘッドとローラとが構成され、かつ配置
されている場合には(これは少なくとも比較的短い精密
歯形部で可能である)1巡につき1つのラックが得られ
る。
【0010】その場合各1巡終了時にラックを歯形部未
形成のラックと交換することができ、したがってラック
を次々と製作可能である。反転でも順転でも作業可能で
ある。
【0011】材料およびラックに応じて個別のローラが
それぞれ1つのローラによって形成される歯形部区分に
おいてのみワークに作用するように行うことができる。
これは個別のローラが環状リブを単数個持つか複数個持
つかには無関係である。
【0012】しかし必要な場合にはローラを軸方向でみ
て重なるように転造ヘッドに設けることができ、したが
ってラックにおけるこれらの加工領域もそれぞれ重な
る。これは重なった領域において歯形部の良好な形成を
もたらす。
【0013】本発明による方法を実施するための装置
は、機枠を備えており、機枠内にワークを保持するため
の締付け手段が設けられており、かつ自軸線を中心によ
ってして回転するように駆動可能な転造ヘッドが支承さ
れている。保持装置と転造ヘッドとの間で転造ヘッド軸
線に対して横方向の相対運動を生ぜしめるための送り手
段も設けられている。この送り手段はたいていは保持手
段の移動に用いられ、かつスピンドルでもって移動可能
な締付けキャリッジの形を有していてよい。ワークと保
持手段との間の距離を調整するための手段も設けられて
おり、これは例えば保持手段の高さ調整移動装置であっ
てよい。転造ヘッド内にはローラが(有利には転造ヘッ
ド軸線に平行な軸線を中心にして回転可能に)支承され
ている。すべてのローラが一度に作用しないように(こ
れはきわめて高い負荷をもたらす)ローラは少なくとも
1つの螺線に沿って(場合によっては複数の螺線に沿っ
て)配置されている。各ローラは少なくとも1つの環状
リブを有しており、環状リブはプロフィールがこれによ
って形成すべき歯みぞの形状にほぼ相当する。
【0014】ローラが軸方向でみて並んで配置されてい
る場合にはローラは回転時にプロフィールが重ならず、
各環状リブはそれぞれの歯みぞを形成する。これは個別
のローラの作用箇所間の縁領域内である程度のずれをも
たらすことがある。
【0015】ローラが転造ヘッド内に軸方向でみてプロ
フィールが部分的に重なるように配置された複数の環状
リブを有するローラである場合には上記のずれは少なく
とも十分に回避することができる、それというのもこの
場合には先にワークへ係合しているローラに続くローラ
が製作誤差を補償し、かつ形状を修正するように作用す
ることができるからである。
【0016】送り手段および高さ調整移動装置は有利に
はNC−軸として構成されており、適切なCNC−制御
を介して歯のジオメトリに作用させることができる。こ
れによって例えば歯面のクラウニングを形成することが
できる。
【0017】
【実施例】装置1は機枠10を備えており、機枠内に転
造ヘッド11が自軸線(転造ヘッド軸線)12を中心に
して回転可能に、転造ヘッド駆動装置13を用いて矢印
14によって示される方向に駆動可能に支承されてい
る。
【0018】転造ヘッド11内にローラ111が螺線1
12に沿って自在に回転可能に支承されており、したが
ってローラは転造ヘッド11とともに遊星運動形式に回
転する。これらのローラまたは他のローラを複数の螺線
に沿って配置することもできるが、これはここには特に
図示されていない。
【0019】ここでは各ローラは3つの環状リブ113
を有しており、環状リブは、2つの外側の環状リブがワ
ーク2への作用に関して転造ヘッド軸線12の方向に重
なるように配置されている。ローラが1つの螺線上に配
置された場合もまた複数の螺線に沿って配置された場合
にも他のリング数を使用することができる。1つの環状
リブを有するローラも特に有利である。
【0020】機枠にはワーク2のための保持装置15も
設けられており、保持装置内にワーク2が締込まれてい
る。
【0021】この保持装置15はキャリッジ16に取付
けられていて、しかもキャリッジ16とともに送り手段
17によって矢印170によって示される送り方向に転
造ヘッド11の下を通過移動せしめられる。これは自動
式に行うことができる。
【0022】ワークを転造ヘッドへ接近調整することが
できるようにするために、キャリッジ16は高さ調整移
動装置18によって矢印19によって示される高さ調整
方向に調整移動可能である。
【0023】ラックを転造するためにはワーク2を保持
装置15内に締付け、高さ調整移動装置18でもってワ
ーク2の転造ヘッド11への接近調整移動を行って、ロ
ーラ111がワーク2に正しく作用し得るようにする。
【0024】転造ヘッド11は矢印14によって示され
る回転方向に適切な回転数でもって回転せしめられ、転
造ヘッドに回転可能に(特に自在に回転可能に)支承さ
れたローラ111は転造ヘッドとともに遊星様に回転す
る。
【0025】送り手段17でもってキャリッジ16は、
したがって保持装置15はワーク2ともども矢印170
の送り方向に転造ヘッド11の下を通過移動せしめられ
る。
【0026】ローラ111がワーク2に作用し、かつ1
巡で歯形部20を形成し、各環状リブ113は材料を主
に歯元から歯先へ送るように押しのける。
【0027】中実のワーク−ブランク201を変形する
場合には普通先ず歯のために特別に成形され、経験的に
求められ、切削によって製作された面取り部2010を
準備することが必要であろう。図7に示されているよう
にこの場合製作の面倒な凹面形状の面取り部が必要であ
ることがある。この面取り部は、ラックのために製作に
際して歯先もオーバーロールされる場合には特に非常に
精密に形成されなければならない。
【0028】これとは異なり、中空のブランク203な
いしは205から出発する場合には面取りブランクを製
作する作業過程は省略することができる。
【0029】図9に円形の中空のブランクが示されてい
るが、これは予め成形せずに直接ラックに変形すること
ができる。
【0030】図11には多角形のブランクが示されてい
る。このブランクは同様にして予め成形せずに直接ラッ
クに変形することができる。
【0031】作用形式 合金調質鋼から成るブランク201から歯数28、モジ
ュール2.5のラックを製作 図示の転造ヘッド11に類似の転造ヘッドを用いる。転
造ヘッドは図示のローラ111と同様各3つの環状リブ
113を備えたローラを13備えていて、図面について
の説明と同様にワークへの作用に関して軸方向において
部分的に重なっている。
【0032】転造ヘッドは1分当り1250回転数で駆
動される。
【0033】ワークが転造ヘッド軸線に対して角度7.
5の傾斜位置にあるときには(乗上げ区間を含め)転造
長60mmが得られる。
【0034】送りは1分当り1000mm、すなわち転
造ヘッド1回転当り0.8mmであり、したがって上記
のラックについて転造時間0.06分である。
【0035】このようにして製作されたラック202は
誘導硬化される。
【0036】歯形部の品質は通常切削加工で達成される
ものよりも優る。
【0037】同様にして中空、円形または多角形のブラ
ンク(例えば203,205)も冷間変形することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による方法を実施するための装置を図2
の矢印Iによって示される方向でみた図である。
【図2】図1による装置を図1の矢印IIによって示さ
れる方向でみた図である。
【図3】転造ヘッドおよびその下方の、半分転造された
ワークを図1の矢印IIIの方向でみた、図1、図2に
対する拡大図である。
【図4】ローラおよびワークを図3の矢印IVによって
示される方向でみた図である。
【図5】転造ヘッドおよび仕上げワークを図3の矢印V
によって示される方向でみた図である。
【図6】転造ヘッドと支承されたすべてのローラの展開
図とその部分拡大図である。
【図7】歯が形成される平面部を有する中実のワーク−
ブランクの横断面図である。
【図8】図7のワーク−ブランクから製作されたラック
−ワークの横断面図である。
【図9】中空、円形のワーク−ブランクの横断面図であ
る。
【図10】図9のワーク−ブランクから製作されたラッ
ク−ワークの横断面図である。
【図11】中空、多角形のワーク−ブランクの横断面図
である。
【図12】図11のワーク−ブランクから製作されたラ
ック−ワークの横断面図である。
【符号の説明】
2,202,203,204,205,206 ワー
ク、 11 転造ヘッド、 111 ローラ、 112
螺旋、 113 環状リブ、 12 環状リブ、 1
5 保持装置、 16 キャリッジ、 17 送り手
段、 18 高さ調整移動装置、 20 歯形部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラック(2,202,204,206)
    を製作するための方法において、ワーク(2,201,
    203,205)と自軸線(12)を中心にして回転す
    るように駆動される転造ヘッド(11)との間で転造ヘ
    ッド軸線(12)に対して横方向に延びる送り方向(矢
    印170)で相対運動を行い、この運動でワーク(2,
    201,202,203,204,205,206)を
    転造ヘッド(11)に対して相対的に移動させて、転造
    ヘッド(11)に螺線(112)に沿って回転可能に支
    承されていて、しかも転造ヘッドと一緒に遊星様に回転
    する、それぞれ少なくとも1つの歯みぞ形状様の環状リ
    ブ(113)を備えたローラ(111)がワーク(2,20
    1,202,203,204,205,206)に作用
    するようにし、この際に各ローラ(111)でもって矢
    つぎばやに、送り方向で互いに重なる個別転造過程を実
    施し、これらの過程でワーク(2,201,202,2
    03,204,205,206)の冷間変形下にローラ
    (111)の環状リブ(113)がワーク材料を主に歯
    元から歯先へ向かっておしのけるようにすることを特徴
    とする、冷間変形によりラックを製作するための方法。
  2. 【請求項2】 各ローラ(111)でもってそれぞれこ
    れによってワーク(2,201,202,203,20
    4,205,206)に成形される歯形部(20)の区
    分のみに対して作用させる、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 軸方向でみて部分的に重なって転造ヘッ
    ド(11)に支承された、複数のリブを備えたローラ
    (111)でもってワーク(2,201,202,20
    3,204,205,206)の歯形部(20)の部分
    的に重なった区分に対して作用させる、請求項1記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 歯先もオーバーロールされる、請求項1
    から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 請求項1から4までの1項による方法に
    よって製作されたラック(2,202,204,20
    6)。
  6. 【請求項6】 中実である、請求項5記載のラック
    (2,202)。
  7. 【請求項7】 中空である、請求項5記載のラック
    (2,204,206)。
  8. 【請求項8】 請求項1から4までの1項による方法を
    実施するための装置において、ワーク(2,201,2
    03,205)を締込むための保持装置(15)と、自
    軸線(12)を中心にして回転するように駆動可能な転
    造ヘッド(11)と、保持装置(15)と転造ヘッド
    (11)との間で転造ヘッド軸線(12)に対して横方
    法の送り運動(矢印170)を生ぜしめるための送り手
    段(17)と、転造ヘッド(11)に対するワーク
    (2,202,204,206)の接近調整移動を制御
    するための高さ調整移動装置(18)とを機枠(10)
    内に備えており、ワーク(2,201,202,20
    3,204,205,206)に作用するように、複数
    の、それぞれ少なくとも1つの歯みぞ形状様の環状リブ
    (113)を備えたローラ(111)が転造ヘッド(1
    1)に少なくとも1つの螺線(112)に沿って遊星様
    に配置されて回転可能に支承されていることを特徴とす
    る、装置。
  9. 【請求項9】 ローラ(111)が複数の螺線にそって
    転造ヘッド(11)に配置されている、請求項8記載の
    装置。
  10. 【請求項10】 各ローラ(111)が隣り合ったロー
    ラ(111)の軸方向でみて隣りにプロフィールが重な
    らずに転造ヘッド(11)内に配置されている、請求項
    8または9記載の装置。
  11. 【請求項11】 ローラ(111)が転造ヘッド(1
    1)内に軸方向でみてプロフィールが部分的に重なるよ
    うに配置された、複数のリブを備えたローラ(111)
    である、請求項8または9記載の装置。
JP00858894A 1993-02-25 1994-01-28 冷間変形によりラックを製作するための方法、この方法により製作されたラック、およびこの方法を実施するための装置 Expired - Fee Related JP3490489B2 (ja)

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CH00571/93A CH687597A5 (de) 1993-02-25 1993-02-25 Verfahren zur Zahnstangenherstellung, danach hergestellte Zahnstange und Vorrichtung zur Verfahrensdurchfuehrung.
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