JPH0624515U - 傘入れ袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】閉じた状態の傘を簡単に収納して、雨水が外に
漏れることを防ぐ傘入れ袋を提供する。 【構成】傘Ａを収納して雨水が外に漏れることを防ぐ細
長状の傘入れ袋において、袋１の開口端から側縁にかけ
て切込３を設けて傘挿入口２を形成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、閉じた状態の傘を簡単に収納して、雨水が外に漏れることを防ぐ傘 入れ袋に関する。

【０００２】

【従来の技術】

スーパーマーケットやデパート等の各種店舗では、降雨時に来客者の所持して いる傘から垂れる雨水により店内が汚れたり床面が滑り易くなるのを防ぐため、 閉じた状態の傘を収納する傘入れ袋を入口に設置している。

【０００３】 この傘入れ袋は、製造コストを安くする等の観点から、その多くがビニーる製 であり、また、上部に切り込みを設けてこれを傘挿入口とした細長袋状の物を複 数重ねて束としたものがほとんどである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の傘入れ袋では、使用者が袋の一枚を引っ張って袋上部の 傘挿入口から傘を入れようとしても、傘挿入口自体の幅が狭いため、傘の先端を 袋内にうまく入れることができなかった。

【０００５】 加えて、ビニールを素材とする袋の傘挿入口は、２枚のビニール片が静電気に よってくっついた状態となっているため、この傘挿入口から傘を入れることが非 常に困難であった。

【０００６】 また、開いていた傘を閉じるときや、傘が閉じた状態で布部分を丸めてホック で止めるときに傘に付着している雨水で手が濡れることとなり、この様な濡れた 手でくっついた状態となっている傘挿入口の切り込みをうまく開くことは到底困 難である。

【０００７】 更に、傘の先端を傘挿入口の切り込みに近づけたとき、傘の先端から流れ落ち る水滴が傘挿入口の切り込みに付着して、傘挿入口の開口を一層困難なものとし ていた。

【０００８】 勿論、他に所持品がなく、両手が自由に使える状態にあるならば、くっついて いる傘挿入口の切り込みを開いて傘を入れることも容易であるが、スーパーマー ケットやデパート等への来客者は荷物を抱えていることが多いため、ビニール袋 に傘を入れるだけの一件簡単に見える作業も非常に手間取ることが多い。

【０００９】 そこで、本考案は、閉じた状態の傘を簡単に収納して雨水が外に漏れることを 防ぐ傘入れ袋の提供を課題として案出されたものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

このため本考案は、傘を収納して雨水が外に漏れることを防ぐ細長状の傘入れ 袋において、袋の開口端から側縁にかけて切込を設けて傘挿入口を形成したこと により上述した課題を解決した。

【００１１】 また、袋の開口端から側縁にかけて切り取り可能なミシン目線を設けて傘挿入 口を形成したことにより、同じく上述した課題を解決した。

【００１２】 更に、切込、ミシン目線の下端に補強部を設けた。

【００１３】

【作用】

しかして、本考案にあっては、袋の開口端の一部を指で摘んで傘挿入口を開き 、ここから袋内へ傘を入れる。

【００１４】 また、開口端から側縁にかけて切り取り可能なミシン目線を設けてあるときに は、ミシン目線を引き裂いてから開口端の一部を指で摘んで傘挿入口を開きここ から袋内へ傘を入れる。

【００１５】

【実施例】

以下、図面を参照して本考案の一実施例を説明する。

【００１６】 本考案の傘入れ、図１に示すように、細長状の袋１の一端に挿入口２を設け、 この傘挿入口２から閉じた状態の傘Ａを袋１内へ挿入して、傘Ａに付着した雨水 が外に漏れのを防ぐ物である。

【００１７】 袋１の傘挿入口２は、袋１の開口端から側縁にかけて一本の切込３を設けてい る。従って、図１に示すように、切込３の無い側の開口端から、切込３の下端を 結ぶ線を折り目として、傘挿入口２の一部が外側に倒れ込んで略三角形状の摘み 片４を形成している。

【００１８】 使用時には、図２に示すように、摘み片４を一方の手で掴んで袋１の挿入口２ を開いた状態とし、他方の手で閉じた状態の傘Ａを持って前記傘挿入口２から傘 Ａを袋１内へ挿入する。

【００１９】 尚、図に示す傘挿入口２は、袋１の開口端から側縁にかけて一本の切込３を設 けているが、これに限定されることはなく、袋１の開口両端からその側縁にかけ て二本の切込３を設けてもよい。この場合、二本の切込３の下端を結ぶ線を折り 目として傘挿入口２の一部が外側に倒れ込み、略四角形状の摘み片４を形成する こととなる。このとき、切込３はどの様な長さに形成しても良い。

【００２０】 一方、図３に示すように、袋１の開口端から側縁にかけて切り取り可能なミシ ン目線５を設けて傘挿入口２を形成してもよい。この場合、図３に示すように、 複数の袋１を束にして吊り下げているときに、傘挿入口２がいたずらに開くこと がなく、複数枚の袋１をコンパクトに設置できる。

【００２１】 また、図３に示す袋１では、袋１を引っ張って束の状態から切り離したとき、 傘挿入口２が直線状となるように切り取り可能なミシン目線６を設けているが、 このミシン目線６を略三角形状に設けてもよい。そして、袋１の開口端から側縁 にかけて切り取り可能なミシン目線５を設けるのである。この場合、袋１を引っ 張って束の状態から切り離したときに三角形状の摘み片が形成されるため、この 摘み片を互いに外側へ引っ張れば目線５を簡単に引き裂いて傘挿入口２を広く開 かけることができる。尚、略三角形状のミシン目線６を設けた袋１の開口端から 側縁にかけて切込３を設けてあれば、傘挿入口２を一層容易に開かせることがで きる。

【００２２】 また、図２に示すように、開口端の側縁にかけて設けた切込３の下端に補強部 ７を取り付けたときには、傘挿入口２が必要以上に大きく引き裂かれるのを防止 できる。この補強部６は、袋１を作っているビニールを厚く盛り上げるように溶 着すれば、簡単に形成できる。

【００２３】 尚、袋１自体の形状は、傘Ａを収納できれば、どの様な形状であっても差し支 えない。また、袋１は、主に塩化ビニールを素材とするが、どの様な材質を用い ても差し支えない。

【００２４】

【考案の効果】

上述の如く構成した本考案は、袋１の開口端から側縁にかけて切込３を設けて 傘挿入口２を形成したことから、傘挿入口２の一片を指で摘んで傘挿入口２を簡 単に開かせることができる。

【００２５】 その結果、雨水の付着によって傘挿入口２がぴったりとくっついている場合で あっても、簡単に傘挿入口２を開いて傘Ａを収納できる。

【００２６】 また、袋１の開口端から側縁にかけて切込３を設けて傘挿入口２を形成したこ とから、傘挿入口２自体が大きなものとなり、傘Ａを袋１内へ簡単に収納できる 。具体的に、傘挿入口２の幅と同じ長さの切込３を設けたときには、切込３の無 い側の開口端から、切込３の下端を結ぶ幅が、通常時における傘挿入口２の幅の 約１．４１倍の大きさとなり、傘Ａを袋１内へ簡単に収納できるのである。

【００２７】 更に、袋１の開口端から側縁にかけて切込３を設けるだけの極めて簡単な構成 であるため、大量生産に好ましく、製品を安価に提供できる等の実用上優れた効 果を奏する。

【００２８】 一方、袋１の開口端から側縁にかけて切り取り可能なミシン目線５を設けたと きには、このミシン目線５を引き裂くだけの簡単な作業で傘挿入口２を充分に開 かせて傘Ａを収納できる。

【００２９】 また、切込３、ミシン目線５の下端に補強部６を設けたときには、傘挿入口２ が必要以上に大きく引き裂かれるのを確実に防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】袋の傘挿入口を開かせた状態を示す斜視図であ
る。

【図２】使用状態を示す斜視図である。

【図３】ミシン目線を設けた袋を束ねた状態を示す斜視
図である。

【符号の説明】

Ａ 傘 １ 袋 ２ 傘挿入口 ３ 切込 ４ 摘み片 ５ ミシン目線 ６ ミシン目線 ７ 補強部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 傘を収納して雨水が外に漏れることを防
   ぐ細長状の傘入れ袋において、袋の開口端から側縁にか
   けて切込を設けて傘挿入口を形成したことを特長とする
   傘入れ袋。
2. 【請求項２】 袋の開口端から側縁にかけて切り取り可
   能なミシン目線を設けて傘挿入口を形成した請求項１記
   載の傘入れ袋。
3. 【請求項３】 切込、ミシン目線の下端に補強部を設け
   た請求項１又は請求項２記載の傘入れ袋。