JPH06244854A - データ通信延長拡張システム - Google Patents
データ通信延長拡張システムInfo
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- JPH06244854A JPH06244854A JP5049870A JP4987093A JPH06244854A JP H06244854 A JPH06244854 A JP H06244854A JP 5049870 A JP5049870 A JP 5049870A JP 4987093 A JP4987093 A JP 4987093A JP H06244854 A JPH06244854 A JP H06244854A
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- communication
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 1台の通信延長拡張装置に対してN台の通信
延長拡張装置を接続可能とし、1対Nの通信を可能とし
たデータ通信延長拡張システムを提供する。 【構成】 機器5から、データ通信プロトコルで送信さ
れたデータは、データ線路8を介して通信延長拡張装置
1で受信される。通信延長拡張装置1では、データ通信
プロトコルをシリアル通信プロトコルに変換し、通信線
路4に送出する。通信線路4に送出されたシリアルデー
タは、分岐装置3で分岐され、N台の通信延長拡張装置
2へ伝送される。各通信延長拡張装置2は、シリアル通
信プロトコルをデータ通信プロトコルに変換し、データ
線路9を介して機器7に伝送される。通信延長拡張装置
2の選択を、接続されている機器7のIDにより、また
は、通信延長拡張装置2が有するIDにより行ない、1
対1の通信を行なうことができる。
延長拡張装置を接続可能とし、1対Nの通信を可能とし
たデータ通信延長拡張システムを提供する。 【構成】 機器5から、データ通信プロトコルで送信さ
れたデータは、データ線路8を介して通信延長拡張装置
1で受信される。通信延長拡張装置1では、データ通信
プロトコルをシリアル通信プロトコルに変換し、通信線
路4に送出する。通信線路4に送出されたシリアルデー
タは、分岐装置3で分岐され、N台の通信延長拡張装置
2へ伝送される。各通信延長拡張装置2は、シリアル通
信プロトコルをデータ通信プロトコルに変換し、データ
線路9を介して機器7に伝送される。通信延長拡張装置
2の選択を、接続されている機器7のIDにより、また
は、通信延長拡張装置2が有するIDにより行ない、1
対1の通信を行なうことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機器間の通信を行なう
ためのシステムに関するものであり、特に、長距離の通
信を必要とする制御システム等に用いて好適なデータ通
信延長拡張システムに関するものである。
ためのシステムに関するものであり、特に、長距離の通
信を必要とする制御システム等に用いて好適なデータ通
信延長拡張システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンピュータと制御装置間を通
信線で結び、データの送受を行なっている。データの送
受を行なうためのプロトコルとしては、例えば、測定機
器等で主に用いられているGPIB、シリアル通信に用
いられているRS232C、主にプリンタ等の出力機器
との間のデータ転送に用いられているセントロニクス、
主にハードディスクとの間のデータの送受に用いられて
いるSASIやSCSIなどが知られている。
信線で結び、データの送受を行なっている。データの送
受を行なうためのプロトコルとしては、例えば、測定機
器等で主に用いられているGPIB、シリアル通信に用
いられているRS232C、主にプリンタ等の出力機器
との間のデータ転送に用いられているセントロニクス、
主にハードディスクとの間のデータの送受に用いられて
いるSASIやSCSIなどが知られている。
【0003】例えば、GPIBでは、コントローラがト
ーカおよびリスナを指定し、トーカから送出されるデー
タをリスナが受信する。コントローラまたはトーカから
発されるコマンドやデータは、1バイトづつパラレル−
シリアル変換して機器へ送られる。このとき、通信はハ
ンドシェイクにより同期をとりながら行われるように構
成されている。そのため、長距離の通信を行なおうとす
ると、同期がとれず、通信ができない場合もある。この
ことは、セントロニクスや、SASI、SCSIなどを
同期式で用いる場合には同様の問題が発生する。
ーカおよびリスナを指定し、トーカから送出されるデー
タをリスナが受信する。コントローラまたはトーカから
発されるコマンドやデータは、1バイトづつパラレル−
シリアル変換して機器へ送られる。このとき、通信はハ
ンドシェイクにより同期をとりながら行われるように構
成されている。そのため、長距離の通信を行なおうとす
ると、同期がとれず、通信ができない場合もある。この
ことは、セントロニクスや、SASI、SCSIなどを
同期式で用いる場合には同様の問題が発生する。
【0004】また、各プロトコルとも、制御線など、多
数の配線が必要である。そのため、各機器を接続するた
めの通信線は、多心のケーブルを用いる必要があり、長
距離にわたり敷設することは困難である。さらに、長距
離にわたり敷設した場合には、ノイズ等の影響を受けや
すいという欠点もある。
数の配線が必要である。そのため、各機器を接続するた
めの通信線は、多心のケーブルを用いる必要があり、長
距離にわたり敷設することは困難である。さらに、長距
離にわたり敷設した場合には、ノイズ等の影響を受けや
すいという欠点もある。
【0005】GPIBでは、このような問題を解決する
ため、GPIBのケーブルの一部をGPIB延長装置お
よび光ファイバにより構成するシステムが考えられてい
る。図12は、従来のGPIB延長装置の概略構成図で
ある。図中、41,45はGPIB延長装置、42はG
PIBコントローラ、43,46はGPIB機器、44
は光ファイバである。GPIBコントローラ42として
は、例えばコンピュータで構成される。また、GPIB
機器43,46としては、各種の計測機器や出力機器に
より構成することができる。GPIBコントローラ42
と、GPIB延長装置41、GPIB機器43はGPI
Bバスで接続されている。また、GPIB延長装置45
とGPIB機器46もGPIBバスで接続されている。
さらに、GPIB延長装置41と45の間は、光ファイ
バ44により接続されている。GPIB延長装置41で
は、GPIBコントローラ42およびGPIB機器43
との通信をGPIBプロトコルで行ない、GPIB延長
装置45との間をシリアルで通信を行なう。また、GP
IB延長装置45では、GPIB機器46との間ではG
PIBプロトコルにより通信を行ない、GPIB延長装
置41との間をシリアルで通信を行なう。このシリアル
通信に光ケーブルを用いることにより、通常のGPIB
では最大20m程度であったケーブル長を1km程度ま
で延長することができる。
ため、GPIBのケーブルの一部をGPIB延長装置お
よび光ファイバにより構成するシステムが考えられてい
る。図12は、従来のGPIB延長装置の概略構成図で
ある。図中、41,45はGPIB延長装置、42はG
PIBコントローラ、43,46はGPIB機器、44
は光ファイバである。GPIBコントローラ42として
は、例えばコンピュータで構成される。また、GPIB
機器43,46としては、各種の計測機器や出力機器に
より構成することができる。GPIBコントローラ42
と、GPIB延長装置41、GPIB機器43はGPI
Bバスで接続されている。また、GPIB延長装置45
とGPIB機器46もGPIBバスで接続されている。
さらに、GPIB延長装置41と45の間は、光ファイ
バ44により接続されている。GPIB延長装置41で
は、GPIBコントローラ42およびGPIB機器43
との通信をGPIBプロトコルで行ない、GPIB延長
装置45との間をシリアルで通信を行なう。また、GP
IB延長装置45では、GPIB機器46との間ではG
PIBプロトコルにより通信を行ない、GPIB延長装
置41との間をシリアルで通信を行なう。このシリアル
通信に光ケーブルを用いることにより、通常のGPIB
では最大20m程度であったケーブル長を1km程度ま
で延長することができる。
【0006】しかし、従来のGPIB延長装置では、G
PIB延長装置間を1対1で接続する必要があった。そ
のため、複数台の遠隔地の装置を接続するためには、G
PIBコントローラ側に複数台のGPIB延長装置を接
続しておき、遠隔地の各GPIB延長装置とをそれぞれ
別の光ファイバにより接続する必要があった。このよう
な装置構成では、GPIBコントローラ側に設置した複
数台のGPIB延長装置は、多大な設置場所が必要であ
るとともに、コストの面でも負担が大きいという問題が
あった。
PIB延長装置間を1対1で接続する必要があった。そ
のため、複数台の遠隔地の装置を接続するためには、G
PIBコントローラ側に複数台のGPIB延長装置を接
続しておき、遠隔地の各GPIB延長装置とをそれぞれ
別の光ファイバにより接続する必要があった。このよう
な装置構成では、GPIBコントローラ側に設置した複
数台のGPIB延長装置は、多大な設置場所が必要であ
るとともに、コストの面でも負担が大きいという問題が
あった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、1台の通信
延長拡張装置に対してN台の通信延長拡張装置を接続可
能とし、1対Nの通信を可能としたデータ通信延長拡張
システムを提供することを目的とするものである。
延長拡張装置に対してN台の通信延長拡張装置を接続可
能とし、1対Nの通信を可能としたデータ通信延長拡張
システムを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、データ通信延
長拡張システムにおいて、データ通信プロトコルにより
機器と通信を行なうインタフェース部と、非同期式シリ
アル通信プロトコルにより他の通信延長拡張装置と通信
を行なう伝送部と、データ通信プロトコルと非同期式シ
リアル通信プロトコルを変換する変換部を有する通信延
長拡張装置と、通信線路をN分岐するN分岐装置と、前
記通信延長拡張装置とN分岐装置とを接続するシリアル
通信線路から構成され、1対Nの通信を可能としたこと
を特徴とするものである。シリアル通信線路としては光
ファイバを、N分岐装置としてはスターカプラを使用す
ることができる。また、伝送部における発光および受光
素子として、半導体レーザを用い、発光および受光を兼
用させて、半2重非同期式シリアル通信プロトコルを実
現することもできる。
長拡張システムにおいて、データ通信プロトコルにより
機器と通信を行なうインタフェース部と、非同期式シリ
アル通信プロトコルにより他の通信延長拡張装置と通信
を行なう伝送部と、データ通信プロトコルと非同期式シ
リアル通信プロトコルを変換する変換部を有する通信延
長拡張装置と、通信線路をN分岐するN分岐装置と、前
記通信延長拡張装置とN分岐装置とを接続するシリアル
通信線路から構成され、1対Nの通信を可能としたこと
を特徴とするものである。シリアル通信線路としては光
ファイバを、N分岐装置としてはスターカプラを使用す
ることができる。また、伝送部における発光および受光
素子として、半導体レーザを用い、発光および受光を兼
用させて、半2重非同期式シリアル通信プロトコルを実
現することもできる。
【0009】通信延長拡張装置はIDを有さず、通信延
長拡張装置に接続される機器との通信ハンドシェイクを
終了した通信延長拡張装置とのみ1対1通信を行う構成
とすることもできるし、N分岐された側の各通信延長拡
張装置にIDを付与し、IDが合致した装置とのみ1対
1通信を行うように構成することもできる。
長拡張装置に接続される機器との通信ハンドシェイクを
終了した通信延長拡張装置とのみ1対1通信を行う構成
とすることもできるし、N分岐された側の各通信延長拡
張装置にIDを付与し、IDが合致した装置とのみ1対
1通信を行うように構成することもできる。
【0010】データ通信プロトコルとしては、GPI
B、RS232C、セントロニクス、SCSI等のプロ
トコルを用いることができる。データ通信プロトコルと
して、GPIBプロトコルを用いた場合には、1側の通
信延長拡張装置のIDとしてGPIBアドレスを有し、
通信延長拡張装置をGPIBプロトコルにおけるコント
ローラー下の機器として通信可能に構成することができ
る。また、データ通信プロトコルとして、SCSIプロ
トコルを用いた場合には、1側の通信延長拡張装置のI
DとしてSCSIアドレスを有し、通信延長拡張装置を
SCSIプロトコルにおけるイニシエータ下のターゲッ
トとして通信可能に構成することができる。
B、RS232C、セントロニクス、SCSI等のプロ
トコルを用いることができる。データ通信プロトコルと
して、GPIBプロトコルを用いた場合には、1側の通
信延長拡張装置のIDとしてGPIBアドレスを有し、
通信延長拡張装置をGPIBプロトコルにおけるコント
ローラー下の機器として通信可能に構成することができ
る。また、データ通信プロトコルとして、SCSIプロ
トコルを用いた場合には、1側の通信延長拡張装置のI
DとしてSCSIアドレスを有し、通信延長拡張装置を
SCSIプロトコルにおけるイニシエータ下のターゲッ
トとして通信可能に構成することができる。
【0011】
【作用】本発明によれば、通信線路をN分岐するN分岐
装置を設けているので、例えば、GPIBコントローラ
側には1台の通信延長拡張装置を設けるだけで、N分岐
装置を介してN台の通信延長拡張装置との接続が可能と
なる。このとき、通信延長拡張装置内にデータ通信プロ
トコルと非同期式シリアル通信プロトコルを変換する変
換部を有しているので、通信延長拡張装置とN分岐装置
の間はシリアル通信線路でよく、多心の太いケーブルを
用いる必要はない。このシリアル通信線路として、光フ
ァイバを使用し、N分岐装置としてスターカプラを使用
することにより、シリアル通信線路中でのノイズの影響
を低減することができる。また、光ファイバへの伝送に
必要な発光および受光素子として、半導体レーザを用
い、発光および受光を兼用させることにより、通信延長
拡張装置の小型化を図ることができる。このとき、シリ
アル通信プロトコルは、半2重の通信プロトコルとな
る。
装置を設けているので、例えば、GPIBコントローラ
側には1台の通信延長拡張装置を設けるだけで、N分岐
装置を介してN台の通信延長拡張装置との接続が可能と
なる。このとき、通信延長拡張装置内にデータ通信プロ
トコルと非同期式シリアル通信プロトコルを変換する変
換部を有しているので、通信延長拡張装置とN分岐装置
の間はシリアル通信線路でよく、多心の太いケーブルを
用いる必要はない。このシリアル通信線路として、光フ
ァイバを使用し、N分岐装置としてスターカプラを使用
することにより、シリアル通信線路中でのノイズの影響
を低減することができる。また、光ファイバへの伝送に
必要な発光および受光素子として、半導体レーザを用
い、発光および受光を兼用させることにより、通信延長
拡張装置の小型化を図ることができる。このとき、シリ
アル通信プロトコルは、半2重の通信プロトコルとな
る。
【0012】通信延長拡張装置はIDを有しない構成と
することができる。この場合、N台の通信延長拡張装置
から出力される通信データで混信を起こす可能性がある
が、通信延長拡張装置に接続される機器との通信ハンド
シェイクを終了した通信延長拡張装置とのみ1対1通信
を行う構成とすることにより、適正な通信相手との通信
を確立することができる。また、N分岐された側の各通
信延長拡張装置にIDを付与した構成とすることもでき
る。この場合には、IDが合致した装置とのみ1対1通
信を行うことにより、混信等を防止することができる。
さらに、この構成の場合には、データ通信プロトコル固
有のIDとは別のIDを付与しておくこともでき、この
場合には、実質的に接続可能な機器の台数を増加させる
ことができる。
することができる。この場合、N台の通信延長拡張装置
から出力される通信データで混信を起こす可能性がある
が、通信延長拡張装置に接続される機器との通信ハンド
シェイクを終了した通信延長拡張装置とのみ1対1通信
を行う構成とすることにより、適正な通信相手との通信
を確立することができる。また、N分岐された側の各通
信延長拡張装置にIDを付与した構成とすることもでき
る。この場合には、IDが合致した装置とのみ1対1通
信を行うことにより、混信等を防止することができる。
さらに、この構成の場合には、データ通信プロトコル固
有のIDとは別のIDを付与しておくこともでき、この
場合には、実質的に接続可能な機器の台数を増加させる
ことができる。
【0013】さらに、データ通信プロトコルとしては、
GPIB、RS232C、セントロニクス、SCSI
等、種々のプロトコルを用いることのできるシステムを
構築することができる。データ通信プロトコルとして、
GPIBプロトコルを用いた場合には、通信延長拡張装
置が有するIDとしてGPIBアドレスを与え、通信延
長拡張装置をGPIBプロトコルにおけるコントローラ
下の機器として通信可能に構成することができる。ま
た、データ通信プロトコルとして、SCSIプロトコル
を用いた場合には、通信延長拡張装置が有するIDとし
てSCSIアドレスを与え、通信延長拡張装置をSCS
Iプロトコルにおけるイニシエータ下のターゲットとし
て通信可能に構成することができる。このような構成の
場合には、通信延長拡張装置を1台のGPIB機器また
はSCSI機器として制御することができ、各プロトコ
ルの1つのIDに対して通信延長拡張装置に接続される
複数台の機器を対応させることが可能になるので、接続
可能な機器の台数を実質的に増加させることができる。
GPIB、RS232C、セントロニクス、SCSI
等、種々のプロトコルを用いることのできるシステムを
構築することができる。データ通信プロトコルとして、
GPIBプロトコルを用いた場合には、通信延長拡張装
置が有するIDとしてGPIBアドレスを与え、通信延
長拡張装置をGPIBプロトコルにおけるコントローラ
下の機器として通信可能に構成することができる。ま
た、データ通信プロトコルとして、SCSIプロトコル
を用いた場合には、通信延長拡張装置が有するIDとし
てSCSIアドレスを与え、通信延長拡張装置をSCS
Iプロトコルにおけるイニシエータ下のターゲットとし
て通信可能に構成することができる。このような構成の
場合には、通信延長拡張装置を1台のGPIB機器また
はSCSI機器として制御することができ、各プロトコ
ルの1つのIDに対して通信延長拡張装置に接続される
複数台の機器を対応させることが可能になるので、接続
可能な機器の台数を実質的に増加させることができる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明のデータ通信延長拡張システ
ムの概要を説明するための一実施例を示す構成図であ
る。図中、1,2は通信延長拡張装置、3は分岐装置、
4は通信線路、5〜7は機器、8,9はデータ線路であ
る。分岐装置3は、1対Nの接続を可能とした装置であ
る。分岐装置3の1側には、通信延長拡張装置1が、N
側には、複数の通信延長拡張装置2が、通信線路4を介
してそれぞれ接続されている。この通信線路4は、シリ
アル通信の可能な線路で構成される。この通信線路4上
で行なわれる通信は、非同期式のシリアル通信プロトコ
ルで行なわれる。通信線路4としては、通信線の他、光
ファイバを用いることができる。通信線路4として光フ
ァイバを用いた場合には、分岐装置3として、スターカ
プラを用いることができる。通信延長拡張装置1は、デ
ータ線路8を介して機器5,6と接続されている。ま
た、通信延長拡張装置2は、それぞれ、データ線路9を
介して機器7と接続されている。通信延長拡張装置1及
び2は、IDを有するように構成することもできる。機
器5乃至7としては、コンピュータや、測定機器、入出
力装置等を用いることができる。図1では、通信延長拡
張装置2には、それぞれ1台の機器7が接続されている
が、複数台であってももちろんよい。
ムの概要を説明するための一実施例を示す構成図であ
る。図中、1,2は通信延長拡張装置、3は分岐装置、
4は通信線路、5〜7は機器、8,9はデータ線路であ
る。分岐装置3は、1対Nの接続を可能とした装置であ
る。分岐装置3の1側には、通信延長拡張装置1が、N
側には、複数の通信延長拡張装置2が、通信線路4を介
してそれぞれ接続されている。この通信線路4は、シリ
アル通信の可能な線路で構成される。この通信線路4上
で行なわれる通信は、非同期式のシリアル通信プロトコ
ルで行なわれる。通信線路4としては、通信線の他、光
ファイバを用いることができる。通信線路4として光フ
ァイバを用いた場合には、分岐装置3として、スターカ
プラを用いることができる。通信延長拡張装置1は、デ
ータ線路8を介して機器5,6と接続されている。ま
た、通信延長拡張装置2は、それぞれ、データ線路9を
介して機器7と接続されている。通信延長拡張装置1及
び2は、IDを有するように構成することもできる。機
器5乃至7としては、コンピュータや、測定機器、入出
力装置等を用いることができる。図1では、通信延長拡
張装置2には、それぞれ1台の機器7が接続されている
が、複数台であってももちろんよい。
【0015】このように、通信延長拡張装置1,2およ
びシリアルの通信線路4によって機器5と機器7の間を
結び、非同期式のシリアル通信を行なうことにより、例
えばデータ通信プロトコルとしてパラレル伝送のものを
用いる場合でも、従来のような太いケーブルを用いるこ
となく、長距離にわたり通信を行なうことが可能とな
る。また、分岐装置3により、通信延長拡張装置1とN
台の通信延長拡張装置2を接続することができるので、
通信延長拡張装置を1対1で接続する場合に比べ、コス
ト、スペースの面で有利である。
びシリアルの通信線路4によって機器5と機器7の間を
結び、非同期式のシリアル通信を行なうことにより、例
えばデータ通信プロトコルとしてパラレル伝送のものを
用いる場合でも、従来のような太いケーブルを用いるこ
となく、長距離にわたり通信を行なうことが可能とな
る。また、分岐装置3により、通信延長拡張装置1とN
台の通信延長拡張装置2を接続することができるので、
通信延長拡張装置を1対1で接続する場合に比べ、コス
ト、スペースの面で有利である。
【0016】図2は、通信延長拡張装置の一例を示すブ
ロック図である。図中、11はインタフェース部、12
は伝送制御部、13はプロトコル変換部、14はデータ
通信プロトコル、15はシリアル通信プロトコル、16
は光伝送部、17は光送信回路、18は光受信回路、1
9は発光素子、20は受光素子、21,22は光ファイ
バ、23はデータ線路である。この例では、図1の通信
線路4として、光ファイバを用いた場合について説明す
る。
ロック図である。図中、11はインタフェース部、12
は伝送制御部、13はプロトコル変換部、14はデータ
通信プロトコル、15はシリアル通信プロトコル、16
は光伝送部、17は光送信回路、18は光受信回路、1
9は発光素子、20は受光素子、21,22は光ファイ
バ、23はデータ線路である。この例では、図1の通信
線路4として、光ファイバを用いた場合について説明す
る。
【0017】インタフェース部11は、データ線路23
に接続され、使用するプロトコルに依存した信号処理を
行ない、データ線路23を介して接続されている機器と
のデータ通信を行なう。データ通信は、特定のプロトコ
ルで行なわれる。インタフェース部11で受信したデー
タ及び制御信号の情報等は、伝送制御部12に送られ
る。また、伝送制御部12からの指示に従い、データ線
路23の制御及びデータの伝送を行なう。
に接続され、使用するプロトコルに依存した信号処理を
行ない、データ線路23を介して接続されている機器と
のデータ通信を行なう。データ通信は、特定のプロトコ
ルで行なわれる。インタフェース部11で受信したデー
タ及び制御信号の情報等は、伝送制御部12に送られ
る。また、伝送制御部12からの指示に従い、データ線
路23の制御及びデータの伝送を行なう。
【0018】伝送制御部12は、インタフェース部11
で受信したデータおよび制御信号の情報をプロトコル変
換部13を用いてシリアル通信プロトコルに変換し、光
伝送部16へ送信を依頼する。また、光伝送部16で受
信したシリアルデータを、プロトコル変換部13を用い
てデータ通信プロトコルに変換し、インタフェース11
へデータの伝送及び制御線の制御を指示する。このと
き、インタフェース部11によるデータ通信プロトコル
での通信のフロー制御や、光伝送部16によるシリアル
通信のフロー制御などは、この伝送制御部12で行な
う。
で受信したデータおよび制御信号の情報をプロトコル変
換部13を用いてシリアル通信プロトコルに変換し、光
伝送部16へ送信を依頼する。また、光伝送部16で受
信したシリアルデータを、プロトコル変換部13を用い
てデータ通信プロトコルに変換し、インタフェース11
へデータの伝送及び制御線の制御を指示する。このと
き、インタフェース部11によるデータ通信プロトコル
での通信のフロー制御や、光伝送部16によるシリアル
通信のフロー制御などは、この伝送制御部12で行な
う。
【0019】プロトコル変換部13は、データ線路23
上の通信で用いられているデータ通信プロトコル14、
および、光ファイバ21,22上の通信で用いるシリア
ル通信プロトコル15を有しており、相互のプロトコル
の変換を行なう。
上の通信で用いられているデータ通信プロトコル14、
および、光ファイバ21,22上の通信で用いるシリア
ル通信プロトコル15を有しており、相互のプロトコル
の変換を行なう。
【0020】光伝送部16は、光送信回路17、光受信
回路18、発光素子19、受光素子20から構成されて
いる。データの伝送を行なう場合には、光送信回路17
により発光素子19を制御し、発光を光ファイバ21に
出射することにより行なわれる。また、データの受信
は、光ファイバ22を介して送られてくる光を受光素子
20によって電気信号に変換し、光受信回路18で電気
信号をデコードすることにより行なわれる。発光素子1
9としては、発光ダイオードを、受光素子20として
は、フォトダイオードやフォトトランジスタ等の半導体
受光素子を用いることができる。
回路18、発光素子19、受光素子20から構成されて
いる。データの伝送を行なう場合には、光送信回路17
により発光素子19を制御し、発光を光ファイバ21に
出射することにより行なわれる。また、データの受信
は、光ファイバ22を介して送られてくる光を受光素子
20によって電気信号に変換し、光受信回路18で電気
信号をデコードすることにより行なわれる。発光素子1
9としては、発光ダイオードを、受光素子20として
は、フォトダイオードやフォトトランジスタ等の半導体
受光素子を用いることができる。
【0021】図2では、2本の光ファイバ21,22を
用いたが、発光素子19から出射される光と光ファイバ
から受光する光を、光カプラを用いて分光するように構
成することにより、1本の光ファイバで送受信を行なう
こともできる。
用いたが、発光素子19から出射される光と光ファイバ
から受光する光を、光カプラを用いて分光するように構
成することにより、1本の光ファイバで送受信を行なう
こともできる。
【0022】図3は、光伝送部16の別の例を示すブロ
ック図である。図中、図2と同様の部分には同じ符号を
付して説明を省略する。31は半導体レーザである。こ
の例では、受光素子、発光素子を1つの半導体レーザ3
1で兼用している。光送信回路17は、半導体レーザ3
1の発光を制御し、半導体レーザ31で受光した信号は
光受信回路18に伝えられる。半導体レーザ31には、
1本の光ファイバが接続されており、この1本の光ファ
イバにより送受信を行なう。そのため、半2重のシリア
ル通信を行なうことになる。
ック図である。図中、図2と同様の部分には同じ符号を
付して説明を省略する。31は半導体レーザである。こ
の例では、受光素子、発光素子を1つの半導体レーザ3
1で兼用している。光送信回路17は、半導体レーザ3
1の発光を制御し、半導体レーザ31で受光した信号は
光受信回路18に伝えられる。半導体レーザ31には、
1本の光ファイバが接続されており、この1本の光ファ
イバにより送受信を行なう。そのため、半2重のシリア
ル通信を行なうことになる。
【0023】以下、本発明のデータ通信延長拡張システ
ムのいくつかの構成例、および、その動作について説明
する。以下の説明においては、データ通信プロトコルと
して、GPIBを用いた場合を例として説明する。GP
IBは、接続されている機器のうち、1台の機器がコン
トローラとなり、コントローラがトーカとリスナ、すな
わち、送信を行なう機器と受信を行なう機器を指定す
る。そして、トーカとリスナがハンドシェイクし、通信
が行なわれる。以下の説明では、図1の機器5をGPI
Bのコントローラとして用いる場合を示している。トー
カおよびリスナは、任意の機器を指定することが可能で
ある。接続されている各機器は、それぞれが特定される
GPIBアドレスを有しており、例えばトーカ、リスナ
の指定は、このGPIBアドレスにより行なわれる。G
PIBでは、接続できる機器の台数は、このGPIBア
ドレスの関係から、最大15台である。
ムのいくつかの構成例、および、その動作について説明
する。以下の説明においては、データ通信プロトコルと
して、GPIBを用いた場合を例として説明する。GP
IBは、接続されている機器のうち、1台の機器がコン
トローラとなり、コントローラがトーカとリスナ、すな
わち、送信を行なう機器と受信を行なう機器を指定す
る。そして、トーカとリスナがハンドシェイクし、通信
が行なわれる。以下の説明では、図1の機器5をGPI
Bのコントローラとして用いる場合を示している。トー
カおよびリスナは、任意の機器を指定することが可能で
ある。接続されている各機器は、それぞれが特定される
GPIBアドレスを有しており、例えばトーカ、リスナ
の指定は、このGPIBアドレスにより行なわれる。G
PIBでは、接続できる機器の台数は、このGPIBア
ドレスの関係から、最大15台である。
【0024】図4は、本発明のデータ通信延長拡張シス
テムにおける第1の構成例の説明図である。図中、図1
と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。こ
の例では、通信延長拡張装置1,2がIDを有しない場
合について説明する。この場合には、IDを有しないた
め、通信延長拡張装置1から、複数の通信延長拡張装置
2のうちのどれと通信を行なうかは特定できない。その
ため、例えばトーカ、リスナを指定する際には、複数の
機器7の全てに対して、指示のためのデータを送信する
ことになる。このとき、コントローラである機器5から
送出された指示のためのデータは、通信延長拡張装置1
により受け取られる。通信延長拡張装置1では、例え
ば、機器5からのデータを図2のインタフェース部で受
信し、伝送制御部12に送る。伝送制御部12では、プ
ロトコル変換部13により、GPIBプロトコルからシ
リアル通信プロトコルに変換した後、通信線路4にデー
タを送出する。送出されたデータは、分岐装置3に達
し、ここで分岐され、複数の通信延長拡張装置2のすべ
てにシリアル通信プロトコルのデータが送信される。各
通信延長拡張装置2では、受信したデータを、プロトコ
ル変換部13でシリアル通信プロトコルからGPIBプ
ロトコルに変換し、接続されている機器7に対して送信
する。これにより、機器5から送出されたGPIBプロ
トコルのデータは、複数の機器7の全てにおいてGPI
Bプロトコルのデータとして受信されることになる。
テムにおける第1の構成例の説明図である。図中、図1
と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。こ
の例では、通信延長拡張装置1,2がIDを有しない場
合について説明する。この場合には、IDを有しないた
め、通信延長拡張装置1から、複数の通信延長拡張装置
2のうちのどれと通信を行なうかは特定できない。その
ため、例えばトーカ、リスナを指定する際には、複数の
機器7の全てに対して、指示のためのデータを送信する
ことになる。このとき、コントローラである機器5から
送出された指示のためのデータは、通信延長拡張装置1
により受け取られる。通信延長拡張装置1では、例え
ば、機器5からのデータを図2のインタフェース部で受
信し、伝送制御部12に送る。伝送制御部12では、プ
ロトコル変換部13により、GPIBプロトコルからシ
リアル通信プロトコルに変換した後、通信線路4にデー
タを送出する。送出されたデータは、分岐装置3に達
し、ここで分岐され、複数の通信延長拡張装置2のすべ
てにシリアル通信プロトコルのデータが送信される。各
通信延長拡張装置2では、受信したデータを、プロトコ
ル変換部13でシリアル通信プロトコルからGPIBプ
ロトコルに変換し、接続されている機器7に対して送信
する。これにより、機器5から送出されたGPIBプロ
トコルのデータは、複数の機器7の全てにおいてGPI
Bプロトコルのデータとして受信されることになる。
【0025】この通信延長拡張装置にIDを有しない構
成では、装置を指定する手段はGPIBアドレスである
ので、GPIBアドレスの制限から、通信延長拡張装置
を介して接続されるGPIB機器数は、システム全体で
最大14台までである。もちろん、この制限はGPIB
の規格から発生するものであるので、通信延長拡張装置
自体は、分岐装置3の分岐数だけ接続可能である。
成では、装置を指定する手段はGPIBアドレスである
ので、GPIBアドレスの制限から、通信延長拡張装置
を介して接続されるGPIB機器数は、システム全体で
最大14台までである。もちろん、この制限はGPIB
の規格から発生するものであるので、通信延長拡張装置
自体は、分岐装置3の分岐数だけ接続可能である。
【0026】第1の構成例において、実際に行なわれる
通信の具体例を説明する。図5は、第1の構成例におけ
る通信手順の説明図、図6は、第1の構成例における通
信データの一例の説明図である。この例では、コントロ
ーラからトーカ、リスナを指定する際の通信手順を示し
ている。コントローラとしては、機器5を用いる。ま
た、トーカとしては、コントローラがその機能を兼ねる
こととする。まず、コントローラである機器5は図6
(A)に示すようなデータを、全ての機器に対して送信
する。送信データは、コマンドUNL、トーカアドレス
TA、リスナアドレスLA、データDATA、コマンド
の終了を示す復帰CRおよび改行LFから構成されてい
る。このようなデータは、通常、全ての機器に送られ、
機器からの応答を受けながら通信が行なわれるが、機器
と直接接続されているわけではないので、通信延長拡張
装置1が、他の機器の代わりにコントローラである機器
5とのGPIBプロトコルによる通信を行なう。
通信の具体例を説明する。図5は、第1の構成例におけ
る通信手順の説明図、図6は、第1の構成例における通
信データの一例の説明図である。この例では、コントロ
ーラからトーカ、リスナを指定する際の通信手順を示し
ている。コントローラとしては、機器5を用いる。ま
た、トーカとしては、コントローラがその機能を兼ねる
こととする。まず、コントローラである機器5は図6
(A)に示すようなデータを、全ての機器に対して送信
する。送信データは、コマンドUNL、トーカアドレス
TA、リスナアドレスLA、データDATA、コマンド
の終了を示す復帰CRおよび改行LFから構成されてい
る。このようなデータは、通常、全ての機器に送られ、
機器からの応答を受けながら通信が行なわれるが、機器
と直接接続されているわけではないので、通信延長拡張
装置1が、他の機器の代わりにコントローラである機器
5とのGPIBプロトコルによる通信を行なう。
【0027】すなわち、まずコントローラである機器5
は、図5(1)において、コマンドUNLを通信延長拡
張装置1へ送出する。このコマンドUNLは、GPIB
プロトコルでは、制御線の操作により、通信延長拡張装
置1に伝えられる。通信延長拡張装置1は、これを受信
し、装置内の記憶領域に保存しておく。通信延長拡張装
置1がデータを受信するたびに通信延長拡張装置2へそ
のデータを送信することも考えられるが、このようにす
ると、複数の通信延長拡張装置2から受信完了のデータ
が、同時に、通信延長拡張装置1に対して送信される可
能性があり、通信延長拡張装置1では受信完了のデータ
が正常に受信できなくなる。そのため、複数の通信延長
拡張装置2のうちの1つが確定する、リスナアドレスL
Aのデータが揃うまで、通信延長拡張装置2への送信は
行なわない。
は、図5(1)において、コマンドUNLを通信延長拡
張装置1へ送出する。このコマンドUNLは、GPIB
プロトコルでは、制御線の操作により、通信延長拡張装
置1に伝えられる。通信延長拡張装置1は、これを受信
し、装置内の記憶領域に保存しておく。通信延長拡張装
置1がデータを受信するたびに通信延長拡張装置2へそ
のデータを送信することも考えられるが、このようにす
ると、複数の通信延長拡張装置2から受信完了のデータ
が、同時に、通信延長拡張装置1に対して送信される可
能性があり、通信延長拡張装置1では受信完了のデータ
が正常に受信できなくなる。そのため、複数の通信延長
拡張装置2のうちの1つが確定する、リスナアドレスL
Aのデータが揃うまで、通信延長拡張装置2への送信は
行なわない。
【0028】通信延長拡張装置1では、図5(2)にお
いて、コマンドUNLの受信に対し、その応答として、
コントローラである機器5に対してNDAC信号を送出
する。この信号は、制御線の1本を制御することにより
行なわれる。コントローラである機器5では、NDAC
信号を監視し、受信されたことを確認した後、図5
(3)において、次のトーカアドレスTAを送出する。
このトーカアドレスTAも、通信延長拡張装置1が受信
する。受信したトーカアドレスTAは、通信延長拡張装
置1の記憶領域に保存し、図5(4)において、NDA
C信号を送出する。コントローラである機器5では、N
DAC信号により受信を確認後、図5(5)において、
リスナアドレスLAを送出する。通信延長拡張装置1
は、このリスナアドレスLAを受け取る。リスナアドレ
スLAで指定される機器は、通信延長拡張装置2に接続
された機器7のうちのどれかであるので、通信すべき通
信延長拡張装置2が特定できる。そのため、リスナアド
レスLAを受信した時点で、通信延長拡張装置1は、図
5(6)において、トーカアドレスTA及びリスナアド
レスLAを通信延長拡張装置2に対して送信する。この
とき、図6(B)のようなシリアル通信プロトコルのデ
ータに変換して送信する。コマンドUNLは、通信延長
拡張装置間のプロトコルにより、省略可能である。ま
た、コマンドUNLのように、GPIBの制御線の情報
をシリアルデータとして通信することもできる。
いて、コマンドUNLの受信に対し、その応答として、
コントローラである機器5に対してNDAC信号を送出
する。この信号は、制御線の1本を制御することにより
行なわれる。コントローラである機器5では、NDAC
信号を監視し、受信されたことを確認した後、図5
(3)において、次のトーカアドレスTAを送出する。
このトーカアドレスTAも、通信延長拡張装置1が受信
する。受信したトーカアドレスTAは、通信延長拡張装
置1の記憶領域に保存し、図5(4)において、NDA
C信号を送出する。コントローラである機器5では、N
DAC信号により受信を確認後、図5(5)において、
リスナアドレスLAを送出する。通信延長拡張装置1
は、このリスナアドレスLAを受け取る。リスナアドレ
スLAで指定される機器は、通信延長拡張装置2に接続
された機器7のうちのどれかであるので、通信すべき通
信延長拡張装置2が特定できる。そのため、リスナアド
レスLAを受信した時点で、通信延長拡張装置1は、図
5(6)において、トーカアドレスTA及びリスナアド
レスLAを通信延長拡張装置2に対して送信する。この
とき、図6(B)のようなシリアル通信プロトコルのデ
ータに変換して送信する。コマンドUNLは、通信延長
拡張装置間のプロトコルにより、省略可能である。ま
た、コマンドUNLのように、GPIBの制御線の情報
をシリアルデータとして通信することもできる。
【0029】通信線路4に送信されたデータは、分岐装
置3を介して、複数の通信延長拡張装置2の全てに送信
される。各通信延長拡張装置2では、シリアルデータを
受信し、内部のプロトコル変換部でシリアル通信プロト
コルからGPIBプロトコルに変換し、機器7との間で
GPIBプロトコルによる通信を行なう。すなわち、コ
ントローラである機器5と通信延長拡張装置1との間で
行なわれた手順と同様に、まず、図5(7)において、
コマンドUNLを通信延長拡張装置2から機器7へ送信
する。機器7では、コマンドを受け取ると、図5(8)
において、NDAC信号を通信延長拡張装置2に対して
送出する。通信延長拡張装置2は、NDAC信号を確認
後、図5(9)において、トーカアドレスTAを機器7
に対して送出する。機器7は、これを受信すると、図5
(10)において、NDAC信号を通信延長拡張装置2
に対して送出する。さらに、通信延長拡張装置2は、N
DAC信号を確認後、図5(11)において、リスナア
ドレスLAを機器7に対して送出する。機器7は、これ
を受信すると、図5(12)において、NDAC信号を
通信延長拡張装置2に対して送出する。通信延長拡張装
置2は、リスナとなる機器が接続されていることを確認
できた通信延長拡張装置が、図5(13)において、通
信延長拡張装置1に対して、図6(C)に示すような形
式のシリアルデータを送信する。通信延長拡張装置1
は、通信延長拡張装置2からリスナが存在した旨のシリ
アルデータを受信し、図5(5)において受信したリス
ナアドレスLAに対する受信応答として、図5(14)
において、NDAC信号をコントローラである機器5に
対して送出する。
置3を介して、複数の通信延長拡張装置2の全てに送信
される。各通信延長拡張装置2では、シリアルデータを
受信し、内部のプロトコル変換部でシリアル通信プロト
コルからGPIBプロトコルに変換し、機器7との間で
GPIBプロトコルによる通信を行なう。すなわち、コ
ントローラである機器5と通信延長拡張装置1との間で
行なわれた手順と同様に、まず、図5(7)において、
コマンドUNLを通信延長拡張装置2から機器7へ送信
する。機器7では、コマンドを受け取ると、図5(8)
において、NDAC信号を通信延長拡張装置2に対して
送出する。通信延長拡張装置2は、NDAC信号を確認
後、図5(9)において、トーカアドレスTAを機器7
に対して送出する。機器7は、これを受信すると、図5
(10)において、NDAC信号を通信延長拡張装置2
に対して送出する。さらに、通信延長拡張装置2は、N
DAC信号を確認後、図5(11)において、リスナア
ドレスLAを機器7に対して送出する。機器7は、これ
を受信すると、図5(12)において、NDAC信号を
通信延長拡張装置2に対して送出する。通信延長拡張装
置2は、リスナとなる機器が接続されていることを確認
できた通信延長拡張装置が、図5(13)において、通
信延長拡張装置1に対して、図6(C)に示すような形
式のシリアルデータを送信する。通信延長拡張装置1
は、通信延長拡張装置2からリスナが存在した旨のシリ
アルデータを受信し、図5(5)において受信したリス
ナアドレスLAに対する受信応答として、図5(14)
において、NDAC信号をコントローラである機器5に
対して送出する。
【0030】コントローラである機器5は、通信延長拡
張装置1からのNDAC信号を確認後、図5(15)に
おいて、データDATAを通信延長拡張装置1に送出す
る。通信延長拡張装置1では、受信したデータをシリア
ル通信プロトコルに変換し、図6(D)のような形式の
シリアルデータとして、図5(16)において、通信延
長拡張装置2へ送信する。このとき、複数の通信延長拡
張装置2で、このシリアルデータが受信されるが、リス
ナとなる機器7が接続されている通信延長拡張装置2
は、既にわかっている。リスナとなる機器7が接続され
ている通信延長拡張装置2のみが、図5(17)におい
て、受信したデータDATAを送出する。リスナとなる
機器7は、データを受信する。
張装置1からのNDAC信号を確認後、図5(15)に
おいて、データDATAを通信延長拡張装置1に送出す
る。通信延長拡張装置1では、受信したデータをシリア
ル通信プロトコルに変換し、図6(D)のような形式の
シリアルデータとして、図5(16)において、通信延
長拡張装置2へ送信する。このとき、複数の通信延長拡
張装置2で、このシリアルデータが受信されるが、リス
ナとなる機器7が接続されている通信延長拡張装置2
は、既にわかっている。リスナとなる機器7が接続され
ている通信延長拡張装置2のみが、図5(17)におい
て、受信したデータDATAを送出する。リスナとなる
機器7は、データを受信する。
【0031】このような一連の通信手順により、コント
ローラである機器5から送出される図6(A)のような
データは、リスナとなる機器7に対して、図6(E)に
示すようなデータとして送信される。すなわち、コント
ローラである機器5と機器7との間では、直接、GPI
Bプロトコルにより通信が行なわれた場合と同様の通信
を実現している。このとき、通信延長拡張装置1は、コ
ントローラである機器5に対して、機器7と同様の、リ
スナとしての機能を果たす。また、通信延長拡張装置2
は、機器7に対して、コントローラ及びトーカと同様の
機能を果たすことができる。
ローラである機器5から送出される図6(A)のような
データは、リスナとなる機器7に対して、図6(E)に
示すようなデータとして送信される。すなわち、コント
ローラである機器5と機器7との間では、直接、GPI
Bプロトコルにより通信が行なわれた場合と同様の通信
を実現している。このとき、通信延長拡張装置1は、コ
ントローラである機器5に対して、機器7と同様の、リ
スナとしての機能を果たす。また、通信延長拡張装置2
は、機器7に対して、コントローラ及びトーカと同様の
機能を果たすことができる。
【0032】図7は、第1の構成例における別の通信手
順の説明図である。この例では、コントローラがリスナ
となる場合を説明する。図7(1)乃至(12)までの
手順は、図5の場合と同様である。すなわち、コントロ
ーラである機器5と通信延長拡張装置1との間で、コマ
ンドUNL、及び、トーカアドレスTA、リスナアドレ
スLAの通信が行なわれた後、これらのデータを全ての
通信延長拡張装置2に対してシリアルデータとして送信
する。各通信延長拡張装置2では、各機器7との間で、
コマンドUNL、及び、トーカアドレスTA、リスナア
ドレスLAの通信が行なわれる。
順の説明図である。この例では、コントローラがリスナ
となる場合を説明する。図7(1)乃至(12)までの
手順は、図5の場合と同様である。すなわち、コントロ
ーラである機器5と通信延長拡張装置1との間で、コマ
ンドUNL、及び、トーカアドレスTA、リスナアドレ
スLAの通信が行なわれた後、これらのデータを全ての
通信延長拡張装置2に対してシリアルデータとして送信
する。各通信延長拡張装置2では、各機器7との間で、
コマンドUNL、及び、トーカアドレスTA、リスナア
ドレスLAの通信が行なわれる。
【0033】通信延長拡張装置2は、トーカとなる機器
7が接続されていることを確認し、図7(13)におい
て、トーカとなる機器7が接続されている通信延長拡張
装置2は、トーカとなる機器7からの送信データを受信
する。送信データを受信した、通信延長拡張装置2は、
受信データをシリアルデータに変換し、図7(14)に
おいて、通信延長拡張装置1に対して、シリアルデータ
を送信する。通信延長拡張装置1は、通信延長拡張装置
2からのシリアルデータを受信し、図7(5)において
受信したリスナアドレスLAに対する受信応答として、
図7(15)において、NDAC信号をコントローラで
ある機器5に対して送出するとともに、図7(16)に
おいて、トーカから送信されたデータを、コントローラ
である機器5に対して送信する。
7が接続されていることを確認し、図7(13)におい
て、トーカとなる機器7が接続されている通信延長拡張
装置2は、トーカとなる機器7からの送信データを受信
する。送信データを受信した、通信延長拡張装置2は、
受信データをシリアルデータに変換し、図7(14)に
おいて、通信延長拡張装置1に対して、シリアルデータ
を送信する。通信延長拡張装置1は、通信延長拡張装置
2からのシリアルデータを受信し、図7(5)において
受信したリスナアドレスLAに対する受信応答として、
図7(15)において、NDAC信号をコントローラで
ある機器5に対して送出するとともに、図7(16)に
おいて、トーカから送信されたデータを、コントローラ
である機器5に対して送信する。
【0034】このような一連の通信手順により、コント
ローラである機器5からのトーカ、リスナの指定、およ
び、トーカとなる機器7からリスナとしてのコントロー
ラである機器5へのデータの送信が行なわれる。この場
合も、コントローラである機器5と機器7との間では、
直接、GPIBプロトコルにより通信が行なわれた場合
と同様の通信を実現している。このとき、通信延長拡張
装置1はコントローラである機器5に対して、機器7と
同様の、トーカとしての機能を果たす。また、通信延長
拡張装置2は、機器7に対して、コントローラ及びリス
ナと同様の機能を果たすことができる。
ローラである機器5からのトーカ、リスナの指定、およ
び、トーカとなる機器7からリスナとしてのコントロー
ラである機器5へのデータの送信が行なわれる。この場
合も、コントローラである機器5と機器7との間では、
直接、GPIBプロトコルにより通信が行なわれた場合
と同様の通信を実現している。このとき、通信延長拡張
装置1はコントローラである機器5に対して、機器7と
同様の、トーカとしての機能を果たす。また、通信延長
拡張装置2は、機器7に対して、コントローラ及びリス
ナと同様の機能を果たすことができる。
【0035】上述の説明では、コントローラがトーカま
たはリスナとなる場合について説明したが、GPIBで
は、機器7同士での通信も可能である。しかし、通信線
路4として光ファイバを用い、分岐装置3としてスター
カプラを用いる場合には、機器7から送出されたデータ
を分岐装置3から再び機器7へ送ることはできない。そ
のため、通信延長拡張装置1を介して通信するように構
成する必要がある。すなわち、トーカ、リスナとも機器
7が指定された場合には、トーカを有する通信延長拡張
装置2から送信されたデータを通信延長拡張装置1が受
信し、そのまま、通信延長拡張装置1は通信延長拡張装
置2に対して送信する。そして、リスナを有する通信延
長拡張装置2が受信するように構成すればよい。
たはリスナとなる場合について説明したが、GPIBで
は、機器7同士での通信も可能である。しかし、通信線
路4として光ファイバを用い、分岐装置3としてスター
カプラを用いる場合には、機器7から送出されたデータ
を分岐装置3から再び機器7へ送ることはできない。そ
のため、通信延長拡張装置1を介して通信するように構
成する必要がある。すなわち、トーカ、リスナとも機器
7が指定された場合には、トーカを有する通信延長拡張
装置2から送信されたデータを通信延長拡張装置1が受
信し、そのまま、通信延長拡張装置1は通信延長拡張装
置2に対して送信する。そして、リスナを有する通信延
長拡張装置2が受信するように構成すればよい。
【0036】図8は、本発明のデータ通信延長拡張シス
テムにおける第2の構成例の説明図である。図中、図7
と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。こ
の例では、通信延長拡張装置2がIDを有する場合につ
いて説明する。この場合には、通信延長拡張装置2を特
定するためのIDを、コントローラである機器5から指
定し、通信延長拡張装置1は、指定された通信延長拡張
装置2との間で通信を行なう。そのため、通信延長拡張
装置2のうちの1つを特定するためのIDと、通信延長
拡張装置2に接続されている機器7を特定するためのI
D、すなわち、GPIBアドレスを用いて機器7を特定
する。
テムにおける第2の構成例の説明図である。図中、図7
と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。こ
の例では、通信延長拡張装置2がIDを有する場合につ
いて説明する。この場合には、通信延長拡張装置2を特
定するためのIDを、コントローラである機器5から指
定し、通信延長拡張装置1は、指定された通信延長拡張
装置2との間で通信を行なう。そのため、通信延長拡張
装置2のうちの1つを特定するためのIDと、通信延長
拡張装置2に接続されている機器7を特定するためのI
D、すなわち、GPIBアドレスを用いて機器7を特定
する。
【0037】各通信延長拡張装置2に接続される機器7
の台数は、GPIBプロトコルの制限により、最大14
台である。GPIBアドレスの1つは、コントローラと
なる機器5が有する。通信延長拡張装置2の台数は、分
岐装置3の分岐数により、その最大数が決定される。そ
のため、GPIBプロトコルでは、コントローラから最
大で14台のGPIB機器に対してしか通信することが
できなかったが、このような構成とすることにより、接
続できる機器の台数を拡張することができる。
の台数は、GPIBプロトコルの制限により、最大14
台である。GPIBアドレスの1つは、コントローラと
なる機器5が有する。通信延長拡張装置2の台数は、分
岐装置3の分岐数により、その最大数が決定される。そ
のため、GPIBプロトコルでは、コントローラから最
大で14台のGPIB機器に対してしか通信することが
できなかったが、このような構成とすることにより、接
続できる機器の台数を拡張することができる。
【0038】図9は、第2の構成例における通信データ
の一例の説明図である。第1の構成例の説明と同様に、
コントローラからトーカ、リスナを指定し、コントロー
ラがトーカとなって、リスナに対してデータを送信する
場合の動作を説明する。GPIBプロトコルでは、GP
IBアドレスを指定するコマンドはあるものの、通信延
長拡張装置のIDを指定するためのコマンドは存在しな
い。そのため、通信延長拡張装置のIDは、GPIBプ
ロトコルではデータとして扱われる部分の先頭に、通信
延長拡張装置のIDを書き込んでおくように規定してお
く。すなわち、コントローラである機器5から送出する
データのフォーマットは、図9(A)のように、データ
領域の先頭に通信延長拡張装置のIDを含めて送信す
る。
の一例の説明図である。第1の構成例の説明と同様に、
コントローラからトーカ、リスナを指定し、コントロー
ラがトーカとなって、リスナに対してデータを送信する
場合の動作を説明する。GPIBプロトコルでは、GP
IBアドレスを指定するコマンドはあるものの、通信延
長拡張装置のIDを指定するためのコマンドは存在しな
い。そのため、通信延長拡張装置のIDは、GPIBプ
ロトコルではデータとして扱われる部分の先頭に、通信
延長拡張装置のIDを書き込んでおくように規定してお
く。すなわち、コントローラである機器5から送出する
データのフォーマットは、図9(A)のように、データ
領域の先頭に通信延長拡張装置のIDを含めて送信す
る。
【0039】コントローラである機器5から送出された
データは、通信延長拡張装置1で受信されるが、データ
領域の最初の通信延長拡張装置のIDを受信するまで
は、機器7を特定することができない場合がある。これ
は、各通信延長拡張装置2に接続されている機器7は、
1台の通信延長拡張装置2に接続されている機器7同士
が重複したGPIBアドレスを有しないように構成され
るだけなので、別の通信延長拡張装置2に接続される機
器7と同じGPIBアドレスを有する場合が有り得るか
らである。そのため、通信延長拡張装置1では、送信デ
ータの一部である通信延長拡張装置のIDが送られてく
るのを待って、通信延長拡張装置2に対して、図9
(B)のような形式の、トーカアドレスTA、リスナア
ドレスLA、それに、通信延長拡張装置のIDのシリア
ルデータを送信する。図9(B)のデータ形式は一例で
あり、トーカアドレスTA、リスナアドレスLA、通信
延長拡張装置のIDがこの順で送信される。また、例え
ば、通信延長拡張装置のIDをテキスト開始符号STX
の直後に送信するように構成してもよい。
データは、通信延長拡張装置1で受信されるが、データ
領域の最初の通信延長拡張装置のIDを受信するまで
は、機器7を特定することができない場合がある。これ
は、各通信延長拡張装置2に接続されている機器7は、
1台の通信延長拡張装置2に接続されている機器7同士
が重複したGPIBアドレスを有しないように構成され
るだけなので、別の通信延長拡張装置2に接続される機
器7と同じGPIBアドレスを有する場合が有り得るか
らである。そのため、通信延長拡張装置1では、送信デ
ータの一部である通信延長拡張装置のIDが送られてく
るのを待って、通信延長拡張装置2に対して、図9
(B)のような形式の、トーカアドレスTA、リスナア
ドレスLA、それに、通信延長拡張装置のIDのシリア
ルデータを送信する。図9(B)のデータ形式は一例で
あり、トーカアドレスTA、リスナアドレスLA、通信
延長拡張装置のIDがこの順で送信される。また、例え
ば、通信延長拡張装置のIDをテキスト開始符号STX
の直後に送信するように構成してもよい。
【0040】各通信延長拡張装置2は、これらのデータ
を受け取るが、通信延長拡張装置のIDが一致する通信
延長拡張装置2のみが、コマンドUNL、トーカアドレ
スTA、リスナアドレスLAを機器7に対して送信す
る。このとき、機器7に対しては、通信延長拡張装置の
IDは、もちろん送信されない。機器7へのコマンドU
NL、トーカアドレスTA、リスナアドレスLAが送信
され、リスナが存在すると、通信延長拡張装置のIDで
指定された通信延長拡張装置2のみが通信延長拡張装置
1に対して、受信した旨のシリアルデータが送られる。
通信延長拡張装置1は、このシリアルデータを受け取
り、コントローラである機器5から送信されるデータを
通信延長拡張装置2へ送信する。このとき、送信先の通
信延長拡張装置2は確定されているが、送信データとし
て通信延長拡張装置のIDを含めることができる。この
ときのデータ形式を図9(C)に示す。
を受け取るが、通信延長拡張装置のIDが一致する通信
延長拡張装置2のみが、コマンドUNL、トーカアドレ
スTA、リスナアドレスLAを機器7に対して送信す
る。このとき、機器7に対しては、通信延長拡張装置の
IDは、もちろん送信されない。機器7へのコマンドU
NL、トーカアドレスTA、リスナアドレスLAが送信
され、リスナが存在すると、通信延長拡張装置のIDで
指定された通信延長拡張装置2のみが通信延長拡張装置
1に対して、受信した旨のシリアルデータが送られる。
通信延長拡張装置1は、このシリアルデータを受け取
り、コントローラである機器5から送信されるデータを
通信延長拡張装置2へ送信する。このとき、送信先の通
信延長拡張装置2は確定されているが、送信データとし
て通信延長拡張装置のIDを含めることができる。この
ときのデータ形式を図9(C)に示す。
【0041】このような一連の通信手順により、コント
ローラである機器5から送出される図9(A)のような
データは、リスナとなる機器7に対して、図9(D)に
示すように、通信延長拡張装置のIDのデータのない、
通常のGPIBプロトコルのデータとして送信される。
すなわち、機器7の側では、直接、GPIBプロトコル
により通信が行なわれた場合と同様の通信を実現してい
る。このとき、コントローラである機器5の側では、G
PIBプロトコルでは扱えない台数の機器をも制御する
ことが可能となる。その指定には、GPIBプロトコル
のデータ領域に通信延長拡張装置のIDを付加するだけ
であるので、GPIBプロトコル自体を変更せずに、機
器の台数を拡張することができる。
ローラである機器5から送出される図9(A)のような
データは、リスナとなる機器7に対して、図9(D)に
示すように、通信延長拡張装置のIDのデータのない、
通常のGPIBプロトコルのデータとして送信される。
すなわち、機器7の側では、直接、GPIBプロトコル
により通信が行なわれた場合と同様の通信を実現してい
る。このとき、コントローラである機器5の側では、G
PIBプロトコルでは扱えない台数の機器をも制御する
ことが可能となる。その指定には、GPIBプロトコル
のデータ領域に通信延長拡張装置のIDを付加するだけ
であるので、GPIBプロトコル自体を変更せずに、機
器の台数を拡張することができる。
【0042】図10は、本発明のデータ通信延長拡張シ
ステムにおける第3の構成例の説明図である。図中、図
9と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。
この例では、通信延長拡張装置2がIDを有するととも
に、通信延長拡張装置1がIDを有する場合について説
明する。通信延長拡張装置1が有するIDは、GPIB
アドレスとすることができる。このように構成した場
合、通信延長拡張装置1と並列的に、機器6を接続する
ことができる。この構成では、通信延長拡張装置1は、
機器6と同様に、1つのGPIB機器として通信が行な
われる。通信延長拡張装置通信2は、第2の構成例と同
様に、延長拡張装置2を特定するためのIDにより特定
される。さらに、通信延長拡張装置2に接続されている
機器7は、各通信延長拡張装置毎のGPIBアドレスに
より特定される。コントローラである機器5から機器7
の1つを特定するためには、まず、通信延長拡張装置1
をGPIBアドレスにより指定し、通信延長拡張装置1
に接続されている通信延長拡張装置2のうちの1つを通
信延長拡張装置のIDにより指定し、さらに、指定した
通信延長拡張装置2に接続されている機器7のGPIB
アドレスを指定することになる。
ステムにおける第3の構成例の説明図である。図中、図
9と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。
この例では、通信延長拡張装置2がIDを有するととも
に、通信延長拡張装置1がIDを有する場合について説
明する。通信延長拡張装置1が有するIDは、GPIB
アドレスとすることができる。このように構成した場
合、通信延長拡張装置1と並列的に、機器6を接続する
ことができる。この構成では、通信延長拡張装置1は、
機器6と同様に、1つのGPIB機器として通信が行な
われる。通信延長拡張装置通信2は、第2の構成例と同
様に、延長拡張装置2を特定するためのIDにより特定
される。さらに、通信延長拡張装置2に接続されている
機器7は、各通信延長拡張装置毎のGPIBアドレスに
より特定される。コントローラである機器5から機器7
の1つを特定するためには、まず、通信延長拡張装置1
をGPIBアドレスにより指定し、通信延長拡張装置1
に接続されている通信延長拡張装置2のうちの1つを通
信延長拡張装置のIDにより指定し、さらに、指定した
通信延長拡張装置2に接続されている機器7のGPIB
アドレスを指定することになる。
【0043】コントローラとなる機器5とともに接続さ
れる機器の台数は、GPIBプロトコルの制限により、
機器5及び通信延長拡張装置1を含めて最大15台であ
る。通信延長拡張装置1を複数台接続することももちろ
ん可能である。各通信延長拡張装置2に接続される機器
7の台数は、GPIBプロトコルの制限により、最大1
4台である。GPIBアドレスのうちの1つは、通信延
長拡張装置1に対するアドレスとなる。通信延長拡張装
置2の台数は、分岐装置3の分岐数により、その最大数
が決定される。そのため、第2の構成例と同様に、通信
延長拡張装置を介して接続できる機器の台数を拡張する
ことができるとともに、通信延長拡張装置1と並列的
に、GPIB機器を接続することが可能となる。
れる機器の台数は、GPIBプロトコルの制限により、
機器5及び通信延長拡張装置1を含めて最大15台であ
る。通信延長拡張装置1を複数台接続することももちろ
ん可能である。各通信延長拡張装置2に接続される機器
7の台数は、GPIBプロトコルの制限により、最大1
4台である。GPIBアドレスのうちの1つは、通信延
長拡張装置1に対するアドレスとなる。通信延長拡張装
置2の台数は、分岐装置3の分岐数により、その最大数
が決定される。そのため、第2の構成例と同様に、通信
延長拡張装置を介して接続できる機器の台数を拡張する
ことができるとともに、通信延長拡張装置1と並列的
に、GPIB機器を接続することが可能となる。
【0044】図11は、第3の構成例における通信デー
タの一例の説明図である。第1の構成例の説明と同様
に、コントローラからトーカ、リスナを指定し、コント
ローラがトーカとなって、リスナに対してデータを送信
する場合の動作を説明する。GPIBプロトコルでは、
GPIBアドレスを指定するコマンドはあるものの、通
信延長拡張装置のID、また、その先のGPIBアドレ
スを指定するためのコマンドは存在しない。そのため、
コントローラである機器5から送信されるGPIBアド
レスにより、通信延長拡張装置1をリスナとして指定
し、通信延長拡張装置のID、および、その先のGPI
Bアドレスは、コントローラである機器5から送信され
るデータ領域の先頭のデータで指定するように規定して
おく。すなわち、コントローラである機器5から送出す
るデータのフォーマットは、図11(A)のように、G
PIBプロトコルにおけるトーカアドレスTA1、リス
ナアドレスLA1は、通信延長拡張装置1に対するID
を指定し、データ領域の先頭に、通信延長拡張装置のI
D、機器7に対するトーカアドレスTA2、リスナアド
レスLA2が書き込まれた形式とすることができる。デ
ータ領域内の各アドレス、ID等の順番は、適宜規定す
ればよい。
タの一例の説明図である。第1の構成例の説明と同様
に、コントローラからトーカ、リスナを指定し、コント
ローラがトーカとなって、リスナに対してデータを送信
する場合の動作を説明する。GPIBプロトコルでは、
GPIBアドレスを指定するコマンドはあるものの、通
信延長拡張装置のID、また、その先のGPIBアドレ
スを指定するためのコマンドは存在しない。そのため、
コントローラである機器5から送信されるGPIBアド
レスにより、通信延長拡張装置1をリスナとして指定
し、通信延長拡張装置のID、および、その先のGPI
Bアドレスは、コントローラである機器5から送信され
るデータ領域の先頭のデータで指定するように規定して
おく。すなわち、コントローラである機器5から送出す
るデータのフォーマットは、図11(A)のように、G
PIBプロトコルにおけるトーカアドレスTA1、リス
ナアドレスLA1は、通信延長拡張装置1に対するID
を指定し、データ領域の先頭に、通信延長拡張装置のI
D、機器7に対するトーカアドレスTA2、リスナアド
レスLA2が書き込まれた形式とすることができる。デ
ータ領域内の各アドレス、ID等の順番は、適宜規定す
ればよい。
【0045】コントローラでありかつトーカである機器
5から送出されるコマンドUNL、トーカアドレスTA
1、リスナアドレスLA1、および、通信延長拡張装置
のID、トーカアドレスTA2、リスナアドレスLA2
を含むデータは、リスナである通信延長拡張装置1に送
信される。通信延長拡張装置1では、受信したデータか
ら、その最初に記録されている通信延長拡張装置のID
およびトーカアドレスTA2、リスナアドレスLA2を
通信延長拡張装置2にシリアルデータで送信する。この
とき、トーカアドレスTA1およびリスナアドレスLA
1は送信されない。図11(B)のデータ形式は、通信
延長拡張装置2送られるシリアルデータの一例であっ
て、通信延長拡張装置のIDおよびトーカアドレスTA
2、リスナアドレスLA2がこの順で送信される。この
他、例えば、通信延長拡張装置のIDをリスナアドレス
LA2の後に送信するように構成してもよい。
5から送出されるコマンドUNL、トーカアドレスTA
1、リスナアドレスLA1、および、通信延長拡張装置
のID、トーカアドレスTA2、リスナアドレスLA2
を含むデータは、リスナである通信延長拡張装置1に送
信される。通信延長拡張装置1では、受信したデータか
ら、その最初に記録されている通信延長拡張装置のID
およびトーカアドレスTA2、リスナアドレスLA2を
通信延長拡張装置2にシリアルデータで送信する。この
とき、トーカアドレスTA1およびリスナアドレスLA
1は送信されない。図11(B)のデータ形式は、通信
延長拡張装置2送られるシリアルデータの一例であっ
て、通信延長拡張装置のIDおよびトーカアドレスTA
2、リスナアドレスLA2がこの順で送信される。この
他、例えば、通信延長拡張装置のIDをリスナアドレス
LA2の後に送信するように構成してもよい。
【0046】各通信延長拡張装置2は、これらのデータ
を受け取るが、通信延長拡張装置のIDが一致する通信
延長拡張装置2のみが、コマンドUNL、トーカアドレ
スTA2、リスナアドレスLA2を機器7に対して送信
する。このとき、機器7に対しては、通信延長拡張装置
のIDは、もちろん送信されない。機器7へのコマンド
UNL、トーカアドレスTA、リスナアドレスLAが送
信され、リスナが存在すると、通信延長拡張装置のID
で指定された通信延長拡張装置2のみが通信延長拡張装
置1に対して、受信した旨のシリアルデータが送られ
る。通信延長拡張装置1は、このシリアルデータを受け
取り、受信したデータDATAを通信延長拡張装置2へ
送信する。このとき、送信先の通信延長拡張装置2は確
定されているが、送信データとして通信延長拡張装置の
IDを含めることができる。このときのデータ形式を図
11(C)に示す。
を受け取るが、通信延長拡張装置のIDが一致する通信
延長拡張装置2のみが、コマンドUNL、トーカアドレ
スTA2、リスナアドレスLA2を機器7に対して送信
する。このとき、機器7に対しては、通信延長拡張装置
のIDは、もちろん送信されない。機器7へのコマンド
UNL、トーカアドレスTA、リスナアドレスLAが送
信され、リスナが存在すると、通信延長拡張装置のID
で指定された通信延長拡張装置2のみが通信延長拡張装
置1に対して、受信した旨のシリアルデータが送られ
る。通信延長拡張装置1は、このシリアルデータを受け
取り、受信したデータDATAを通信延長拡張装置2へ
送信する。このとき、送信先の通信延長拡張装置2は確
定されているが、送信データとして通信延長拡張装置の
IDを含めることができる。このときのデータ形式を図
11(C)に示す。
【0047】または、通信延長拡張装置1から通信延長
拡張装置2へ、通信延長拡張装置のIDおよびトーカア
ドレスTA2、リスナアドレスLA2を送信する際に、
図11(D)のように、データDATAまで含めて送信
することも可能である。
拡張装置2へ、通信延長拡張装置のIDおよびトーカア
ドレスTA2、リスナアドレスLA2を送信する際に、
図11(D)のように、データDATAまで含めて送信
することも可能である。
【0048】このような一連の通信手順により、コント
ローラである機器5から送出される図11(A)のよう
なデータは、リスナとなる機器7に対して、図11
(E)に示すように、トーカアドレスTA2、リスナア
ドレスLA2が用いられた、通信延長拡張装置のIDの
データのない、通常のGPIBプロトコルのデータとし
て送信される。すなわち、機器7の側では、直接、GP
IBプロトコルにより通信が行なわれた場合と同様の通
信を実現している。このとき、コントローラである機器
5の側では、GPIBプロトコルでは扱えない台数の機
器をも制御することが可能となる。その指定には、GP
IBプロトコルのデータ領域に通信延長拡張装置のI
D、および、通信延長拡張装置2に接続されている機器
7のトーカアドレスTA2、リスナアドレスLA2を付
加するだけであるので、GPIBプロトコル自体を変更
せずに、機器の台数を拡張することができる。もちろ
ん、機器6に対する通信を行なう場合には、通信延長拡
張装置のIDおよびトーカアドレスTA2、リスナアド
レスLA2などのデータを含めずに、通常のGPIBプ
ロトコルにより通信が行なわれる。さらに、コントロー
ラである機器5から、上述のようなトーカ、リスナが指
定されてしまえば、機器6と機器7の間の通信も可能で
ある。
ローラである機器5から送出される図11(A)のよう
なデータは、リスナとなる機器7に対して、図11
(E)に示すように、トーカアドレスTA2、リスナア
ドレスLA2が用いられた、通信延長拡張装置のIDの
データのない、通常のGPIBプロトコルのデータとし
て送信される。すなわち、機器7の側では、直接、GP
IBプロトコルにより通信が行なわれた場合と同様の通
信を実現している。このとき、コントローラである機器
5の側では、GPIBプロトコルでは扱えない台数の機
器をも制御することが可能となる。その指定には、GP
IBプロトコルのデータ領域に通信延長拡張装置のI
D、および、通信延長拡張装置2に接続されている機器
7のトーカアドレスTA2、リスナアドレスLA2を付
加するだけであるので、GPIBプロトコル自体を変更
せずに、機器の台数を拡張することができる。もちろ
ん、機器6に対する通信を行なう場合には、通信延長拡
張装置のIDおよびトーカアドレスTA2、リスナアド
レスLA2などのデータを含めずに、通常のGPIBプ
ロトコルにより通信が行なわれる。さらに、コントロー
ラである機器5から、上述のようなトーカ、リスナが指
定されてしまえば、機器6と機器7の間の通信も可能で
ある。
【0049】上述の構成例では、GPIBプロトコルを
例に説明した。本発明は、他のデータ通信プロトコルに
ついても、プロトコル変換部、および、インタフェース
部、伝送制御部の一部を変更することにより適用するこ
とができる。
例に説明した。本発明は、他のデータ通信プロトコルに
ついても、プロトコル変換部、および、インタフェース
部、伝送制御部の一部を変更することにより適用するこ
とができる。
【0050】最も簡単な例としては、RS232Cに適
用することができる。RS232Cは、シリアル伝送の
ためのプロトコルである。また、非同期式の通信方式を
とるため、本発明に適用した場合、通信延長拡張装置に
おいて、ほとんどプロトコル変換を行なうことなく、通
信線路を介して伝送することができる。RS232Cで
は、ハンドシェイクのための制御線を有しているが、こ
のハンドシェイクを通信延長拡張装置により行なうこと
によって、通信線路の線数を減少させることができる。
このハンドシェイクは、例えば、上述の第2の構成例の
ように、N側の通信延長拡張装置にIDを持たせてお
き、1側の機器から、IDを送信することにより、1台
の通信延長拡張装置を特定し、1対1の通信を行なうこ
とができる。上述の第1または第2の構成例では、多数
の機器から同時に送信されたときに、通信エラーを起こ
すことがあるので、その対策が必要になる。また、通信
線路として光ファイバを用い、例えば図3に示したよう
な光伝送部を用いると、機器間を1本の光ファイバで通
信することが可能となる。また、光ファイバを用いた場
合、ケーブルによる伝送に比べ、長距離の伝送が可能で
あり、また、電気的なノイズにも影響を受けない等の利
点もある。
用することができる。RS232Cは、シリアル伝送の
ためのプロトコルである。また、非同期式の通信方式を
とるため、本発明に適用した場合、通信延長拡張装置に
おいて、ほとんどプロトコル変換を行なうことなく、通
信線路を介して伝送することができる。RS232Cで
は、ハンドシェイクのための制御線を有しているが、こ
のハンドシェイクを通信延長拡張装置により行なうこと
によって、通信線路の線数を減少させることができる。
このハンドシェイクは、例えば、上述の第2の構成例の
ように、N側の通信延長拡張装置にIDを持たせてお
き、1側の機器から、IDを送信することにより、1台
の通信延長拡張装置を特定し、1対1の通信を行なうこ
とができる。上述の第1または第2の構成例では、多数
の機器から同時に送信されたときに、通信エラーを起こ
すことがあるので、その対策が必要になる。また、通信
線路として光ファイバを用い、例えば図3に示したよう
な光伝送部を用いると、機器間を1本の光ファイバで通
信することが可能となる。また、光ファイバを用いた場
合、ケーブルによる伝送に比べ、長距離の伝送が可能で
あり、また、電気的なノイズにも影響を受けない等の利
点もある。
【0051】データ通信プロトコルとして、セントロニ
クスを用いることもできる。このセントロニクスは、コ
ンピュータからプリンタなど、片方向の通信しか行なえ
ないプロトコルである。また、通常は1対1の通信で用
いられる。ハンドシェイクは、制御線により行なわれ
る。同期式のため、長距離の伝送はできない。本発明に
適用した場合、例えば、上述の第2の構成例によりシス
テムを構築することができる。すなわち、図8におい
て、機器5として、データの送出元であるコンピュータ
を接続し、通信延長拡張装置間は非同期式のシリアル通
信を行ない、複数の通信延長拡張装置2に対して1台ず
つ、機器7としてプリンタ等の出力機器を接続する構成
とすることができる。このようなシステムにおいて、機
器5は、通信延長拡張装置2のうちの1つを選択するた
めに、送出するデータの先頭に通信延長拡張装置のID
を示すデータを付加して、データを通信延長拡張装置1
に対して送出する。この通信延長拡張装置のIDが一致
する通信延長拡張装置2が、接続されている機器7に対
して、データを送出するように構成すればよい。
クスを用いることもできる。このセントロニクスは、コ
ンピュータからプリンタなど、片方向の通信しか行なえ
ないプロトコルである。また、通常は1対1の通信で用
いられる。ハンドシェイクは、制御線により行なわれ
る。同期式のため、長距離の伝送はできない。本発明に
適用した場合、例えば、上述の第2の構成例によりシス
テムを構築することができる。すなわち、図8におい
て、機器5として、データの送出元であるコンピュータ
を接続し、通信延長拡張装置間は非同期式のシリアル通
信を行ない、複数の通信延長拡張装置2に対して1台ず
つ、機器7としてプリンタ等の出力機器を接続する構成
とすることができる。このようなシステムにおいて、機
器5は、通信延長拡張装置2のうちの1つを選択するた
めに、送出するデータの先頭に通信延長拡張装置のID
を示すデータを付加して、データを通信延長拡張装置1
に対して送出する。この通信延長拡張装置のIDが一致
する通信延長拡張装置2が、接続されている機器7に対
して、データを送出するように構成すればよい。
【0052】このように、通常、セントロニクスプロト
コルでは、ケーブルで接続された機器に対してしかデー
タを送信できないが、本発明では、複数台の機器から1
つを選択して、データを送信することができる。また、
通信延長拡張装置間が非同期式のシリアル通信であるか
ら、セントロニクスのような同期式のプロトコルであっ
ても、長距離の通信を可能とすることができる。
コルでは、ケーブルで接続された機器に対してしかデー
タを送信できないが、本発明では、複数台の機器から1
つを選択して、データを送信することができる。また、
通信延長拡張装置間が非同期式のシリアル通信であるか
ら、セントロニクスのような同期式のプロトコルであっ
ても、長距離の通信を可能とすることができる。
【0053】さらに、データ通信プロトコルとして、S
CSIプロトコルを用いることもできる。SCSIは、
おもに、コンピュータとハードディスクの間のデータ転
送に用いられている。このプロトコルは、GPIBと同
様、データの送出元と送出先を決め、パラレルのデータ
転送を行う。上述の第1乃至第3の構成例のいずれのシ
ステムも構成することができる。例えば、第1の構成例
の場合、図4において、機器5をコンピュータ、機器7
をハードディスクとして構成することが可能である。こ
の場合、機器5をイニシェータ、選択された機器7をタ
ーゲットとし、この間で通信を行なう。SCSIの伝送
手順は複雑であり、ここでは詳細を説明しないが、上述
のGPIBの場合と同様に、イニシェータと通信延長拡
張装置1との間でSCSIによる通信を行ない、通信延
長拡張装置1,2間でシリアル通信を行ない、通信延長
拡張装置2とターゲットの間でSCSIによる通信を行
なう。第1の構成例では、SCSIの装置番号により、
指定された通信延長拡張装置2との間で1対1の通信が
行なわれる。また、第2,第3の構成例では、イニシェ
ータから転送するデータ中に、通信延長拡張装置のID
や、通信延長拡張装置2の先に接続される機器のSCS
Iの装置番号等を含めて転送するように構成すればよ
い。また、通常、SCSIでは、8台の機器しか接続で
きないが、第2,第3の構成例のようなシステムでは、
8台を越える機器を接続し、選択して通信を行なうこと
ができる。
CSIプロトコルを用いることもできる。SCSIは、
おもに、コンピュータとハードディスクの間のデータ転
送に用いられている。このプロトコルは、GPIBと同
様、データの送出元と送出先を決め、パラレルのデータ
転送を行う。上述の第1乃至第3の構成例のいずれのシ
ステムも構成することができる。例えば、第1の構成例
の場合、図4において、機器5をコンピュータ、機器7
をハードディスクとして構成することが可能である。こ
の場合、機器5をイニシェータ、選択された機器7をタ
ーゲットとし、この間で通信を行なう。SCSIの伝送
手順は複雑であり、ここでは詳細を説明しないが、上述
のGPIBの場合と同様に、イニシェータと通信延長拡
張装置1との間でSCSIによる通信を行ない、通信延
長拡張装置1,2間でシリアル通信を行ない、通信延長
拡張装置2とターゲットの間でSCSIによる通信を行
なう。第1の構成例では、SCSIの装置番号により、
指定された通信延長拡張装置2との間で1対1の通信が
行なわれる。また、第2,第3の構成例では、イニシェ
ータから転送するデータ中に、通信延長拡張装置のID
や、通信延長拡張装置2の先に接続される機器のSCS
Iの装置番号等を含めて転送するように構成すればよ
い。また、通常、SCSIでは、8台の機器しか接続で
きないが、第2,第3の構成例のようなシステムでは、
8台を越える機器を接続し、選択して通信を行なうこと
ができる。
【0054】本発明は、上述のデータ通信プロトコルの
ほか、SASI等のプロトコルや、コンピュータのバス
アーキテクチャにも適用可能である。また、1側のプロ
トコルと、N側のプロトコルとが違うシステムも構築可
能である。
ほか、SASI等のプロトコルや、コンピュータのバス
アーキテクチャにも適用可能である。また、1側のプロ
トコルと、N側のプロトコルとが違うシステムも構築可
能である。
【0055】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、分岐装置を用いているので、通信延長拡張装
置を複数台接続することができ、1対1で接続する場合
に比べ、コスト、スペースを低減させることができる。
また、通信延長拡張装置にIDを有する構成とすること
により、実質的に接続可能な機器の台数を増加させるこ
とができる。通信延長拡張装置間は、非同期式のシリア
ル通信を行なうので、長距離の通信を行なうことができ
る。このとき、接続される機器のプロトコルを変更せず
に、通信延長拡張装置内でプロトコル変換を行なうの
で、機器に対して改造などを行なう必要はない、などの
効果がある。
によれば、分岐装置を用いているので、通信延長拡張装
置を複数台接続することができ、1対1で接続する場合
に比べ、コスト、スペースを低減させることができる。
また、通信延長拡張装置にIDを有する構成とすること
により、実質的に接続可能な機器の台数を増加させるこ
とができる。通信延長拡張装置間は、非同期式のシリア
ル通信を行なうので、長距離の通信を行なうことができ
る。このとき、接続される機器のプロトコルを変更せず
に、通信延長拡張装置内でプロトコル変換を行なうの
で、機器に対して改造などを行なう必要はない、などの
効果がある。
【図1】 本発明のデータ通信延長拡張システムの概要
を説明するための一実施例を示す構成図である。
を説明するための一実施例を示す構成図である。
【図2】 通信延長拡張装置の一例を示すブロック図で
ある。
ある。
【図3】 光伝送部の別の例を示すブロック図である。
【図4】 本発明のデータ通信延長拡張システムにおけ
る第1の構成例の説明図である。
る第1の構成例の説明図である。
【図5】第1の構成例における通信手順の説明図であ
る。
る。
【図6】第1の構成例における通信データの一例の説明
図である。
図である。
【図7】第1の構成例における別の通信手順の説明図で
ある。
ある。
【図8】本発明のデータ通信延長拡張システムにおける
第2の構成例の説明図である。
第2の構成例の説明図である。
【図9】第2の構成例における通信データの一例の説明
図である。
図である。
【図10】本発明のデータ通信延長拡張システムにおけ
る第3の構成例の説明図である。
る第3の構成例の説明図である。
【図11】第3の構成例における通信データの一例の説
明図である。
明図である。
【図12】従来のGPIB延長装置の概略構成図であ
る。
る。
1,2 通信延長拡張装置 3 分岐装置 4 通信線路 5〜7 機器 8,9 データ線路 11 インタフェース部 12 伝送制御部 13 プロトコル変換部 14 データ通信プロトコル 15 シリアル通信プロトコル 16 光伝送部 17 光送信回路 18 光受信回路 19 発光素子 20 受光素子 21,22 光ファイバ 23 データ線路 31 半導体レーザ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04Q 9/00 321 B 7170−5K 7240−5K H04L 13/00 307 Z (72)発明者 雑喉 利明 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 渡部 和雄 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 山下 克也 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 大槻 文男 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内
Claims (11)
- 【請求項1】 データ通信プロトコルにより機器と通信
を行なうインタフェース部と、非同期式シリアル通信プ
ロトコルにより他の通信延長拡張装置と通信を行なう伝
送部と、データ通信プロトコルと非同期式シリアル通信
プロトコルを変換する変換部を有する通信延長拡張装置
と、通信線路をN分岐するN分岐装置と、前記通信延長
拡張装置とN分岐装置とを接続するシリアル通信線路か
ら構成され、1対Nの通信を可能としたことを特徴とす
るデータ通信延長拡張システム。 - 【請求項2】 シリアル通信線路として光ファイバを使
用し、N分岐装置としてスターカプラを使用することを
特徴とする請求項1に記載のデータ通信延長拡張システ
ム。 - 【請求項3】 伝送部における発光および受光素子とし
て、半導体レーザを用い、発光および受光を兼用させ
て、半2重非同期式シリアル通信プロトコルを実現する
ことを特徴とする請求項2に記載のデータ通信延長拡張
システム。 - 【請求項4】 通信延長拡張装置はIDを有さず、通信
延長拡張装置に接続される機器との通信ハンドシェイク
を終了した通信延長拡張装置とのみ1対1通信を行うこ
とを特徴とする請求項1または2または3に記載のデー
タ通信延長拡張システム。 - 【請求項5】 N分岐された側の各通信延長拡張装置は
IDを有し、IDが合致した装置とのみ1対1通信を行
うことを特徴とする請求項1または2または3に記載の
データ通信延長拡張システム。 - 【請求項6】 データ通信プロトコルとして、GPIB
プロトコルを用いることを特徴とする請求項1乃至5の
うちの一つに記載のデータ通信延長拡張システム。 - 【請求項7】 データ通信プロトコルとして、GPIB
プロトコルを用いるとともに、1側の通信延長拡張装置
はIDとしてGPIBアドレスを有し、通信延長拡張装
置をGPIBプロトコルにおけるコントローラー下の機
器として通信が可能であることを特徴とする請求項5に
記載のデータ通信延長拡張システム。 - 【請求項8】 データ通信プロトコルとして、RS23
2Cプロトコルを用いることを特徴とする請求項1乃至
5のうちの一つに記載のデータ通信延長拡張システム。 - 【請求項9】 データ通信プロトコルとして、セントロ
ニクスプロトコルを用いることを特徴とする請求項1乃
至5のうちの一つに記載のデータ通信延長拡張システ
ム。 - 【請求項10】 データ通信プロトコルとして、SCS
Iプロトコルを用いることを特徴とする請求項1乃至5
のうちの一つに記載のデータ通信延長拡張システム。 - 【請求項11】 データ通信プロトコルとして、SCS
Iプロトコルを用いるとともに、1側の通信延長拡張装
置はIDとしてSCSIアドレスを有し、通信延長拡張
装置をSCSIプロトコルにおけるイニシエータ下のタ
ーゲットとして通信が可能であることを特徴とする請求
項5に記載のデータ通信延長拡張システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5049870A JPH06244854A (ja) | 1993-02-17 | 1993-02-17 | データ通信延長拡張システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5049870A JPH06244854A (ja) | 1993-02-17 | 1993-02-17 | データ通信延長拡張システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06244854A true JPH06244854A (ja) | 1994-09-02 |
Family
ID=12843084
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5049870A Pending JPH06244854A (ja) | 1993-02-17 | 1993-02-17 | データ通信延長拡張システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06244854A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002542527A (ja) * | 1999-02-19 | 2002-12-10 | アイクロン システムズ インコーポレイテツド | 一般的なシリアルバスプロトコルの範囲を拡張する方法並びに装置 |
-
1993
- 1993-02-17 JP JP5049870A patent/JPH06244854A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002542527A (ja) * | 1999-02-19 | 2002-12-10 | アイクロン システムズ インコーポレイテツド | 一般的なシリアルバスプロトコルの範囲を拡張する方法並びに装置 |
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