JPH06244146A - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置

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JPH06244146A
JPH06244146A JP4999693A JP4999693A JPH06244146A JP H06244146 A JPH06244146 A JP H06244146A JP 4999693 A JP4999693 A JP 4999693A JP 4999693 A JP4999693 A JP 4999693A JP H06244146 A JPH06244146 A JP H06244146A
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JP
Japan
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electrostatic chuck
plasma
plasma processing
processed
semiconductor wafer
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Withdrawn
Application number
JP4999693A
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English (en)
Inventor
Yoichi Deguchi
洋一 出口
Satoshi Kawakami
聡 川上
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被処理体の位置ずれが発生した場合を検知し
て被処理体の破損や均一なプラズマ処理が得られなくな
る事態を未然に防止することのできるプラズマ処理装置
を提供することにある。 【構成】 プラズマ生成用の対向電極20A、30の一
方に位置する静電チャック40への電源電路94中にこ
の電路94を流れる電流値を検知する手段140を配置
し、静電チャック40上で被処理体50の位置ずれが発
生した際の電流値の変化に応じて冷却気体の供給源12
0の停止およびプラズマ生成を中断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマ処理装置に関
し、特に、プラズマ処理される半導体ウエハ等の被処理
体を固定保持するために用いられる静電チャックに関す
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、プラズマエッチング装置
等を用いる半導体素子製造プロセスでは、そのプロセス
を実行される半導体ウエハ等の被処理体を所定の位置に
保持させておく必要がある。このため、例えば、真空雰
囲気下で行なわれるプラズマ処理が行われる平行平板型
のプラズマエッチング装置の場合でいうと、被処理体は
対向する電極の一方側に位置する載置台上で静電チャッ
クにより固定されるようになっている。
【0003】この静電チャックは、絶縁層を介して対向
配置された被処理体と電極との間に電圧を与えることで
被処理体と電極とに正・負の電荷を生じさせ、この間に
働くクーロン力によって被処理体を吸着保持することを
原理としている。
【0004】そしてこの種、静電チャックの構造として
は、例えば、金属製のチャック本体と被処理体との間に
静電吸着シートを配置したものがある。静電吸着シート
は、例えば、2枚のポリイミド等の絶縁性材料の間に銅
等の導電性シートを電極部として介在させて構成されて
いる。
【0005】一方、この種の装置では、例えば、プラズ
マエッチング装置に用いられる載置台においては、エッ
チング特性を向上させるために被処理体が所定温度に維
持されるようになっている。このため、載置台には冷却
等の温調部が内蔵されており、温調部からの熱を載置台
および静電チャックを介して帆処理体に伝達するように
なっている。
【0006】しかしながら、このような構造では、載置
台上に位置する静電チャックと被処理体との間の吸着関
係は良好に得られる反面、実際の半導体ウエハと絶縁性
の静電吸着シートとの接触面積は僅かである場合が多
く、熱伝達特性を良好に得ることができなかった。そこ
で、従来では、静電チャックの静電吸着シートに多数の
開口を形成し、この開口を介して被処理体と静電吸着シ
ートとの間に例えばHeガス等の気体を充填することが
行なわれている。このような気体の充填によって、被処
理体との間の熱伝達を均一化させることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする問題点】しかし、被処理体と
静電吸着シートとの間へ気体を充填させる場合、特に、
被処理体が静電チャックよりも大きい径に設定されてい
る場合には次のような問題があった。
【0008】すなわち、静電チャックの静電吸着シート
上で被処理体の位置ずれが発生した場合には、静電吸着
シートの一部が露出する。このため、露出した静電吸着
シートに対し、プラズマを通してプラズマダメージが発
生してしまい、静電吸着シートが絶縁破壊されてしま
う。従って、静電吸着シートの帯電特性が低下して被処
理体の静電吸着を維持することができなくなる。このた
め、被処理体は静電チャックの開口から流れ出すHeガ
ス等の気体によって押し動かされ易くなり、所謂、背圧
によって弾き飛ばされ易くなる。この結果、被処理体は
気体の背圧の強さによっては静電チャックの側方に飛ば
されて破損することがある。
【0009】このような状態は静電チャックの側部に位
置するフォーカスリングの高さによっても影響される。
すなわち、フォーカスリングの高さが静電チャックより
も高い場合には被処理体が弾かれたときに突き当たり、
気体が流出している間、衝突を繰り返して、所謂、ばた
つきを生じることがある。また、フォーカスリングの高
さが静電チャックよりも低い場合にはリング上を飛び越
えて撥ね飛ばされてしまう虞れがある。
【0010】しかも、このような被処理体の位置ずれに
より静電チャックが露出した場合には、静電チャック側
から吐出される気体によってプラズマ生成のための雰囲
気条件が変化してしまい、均一なプラズマ処理のための
条件が得られなくなってしまう。
【0011】さらに、このプラズマ生成空間から被処理
体が外れてしまうことによって、均一なプラズマ生成空
間に被処理体が位置していないことによって、被処理体
への均一なエッチング処理が行えなくなる虞れもある。
【0012】そこで本発明の目的は、上記従来のプラズ
マ処理装置における問題に鑑み、被処理体の位置ずれが
発生した場合を検知して被処理体の破損や均一なプラズ
マ処理が得られなくなる事態を未然に防止することので
きるプラズマ処理装置を提供することにある。
【0013】
【問題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、載置台上に設けられた静電
チャックにより半導体ウエハ等の被処理体を吸着保持す
るとともに、吸着保持されている被処理体の裏面に熱伝
達用気体を充填する構造を備えたプラズマ処理装置にお
いて、上記静電チャックへの給電路途中に設けられた電
流検知手段と、上記静電チャックによる被処理体の吸着
保持後に、上記電流検知手段からの検知信号が所定値以
上であるとき若しくは所定値が一定時間継続したときに
少なくともプラズマ処理を停止制御する制御部と、を備
えていることを特徴としている。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載のプ
ラズマ処理装置において、上記電流検知手段は、静電チ
ャックを一方に含むプラズマ生成用の電極間で、静電チ
ャック上の被処理体の位置ずれに応じて電荷に移動が生
じた場合の電流の変化を検知する構成とされていること
を特徴としている。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1記載のプ
ラズマ処理装置において、上記制御部は、RF電力およ
び静電チャックへの電源供給態位と充填気体の供給態位
とを制御対象とし、プラズマ処理を停止する場合、少な
くとも、プラズマ生成用および静電チャック用の電源電
路を遮断する前に充填気体の供給を停止することを特徴
としている。
【0016】
【作用】本発明では、上部電極および下部電極で構成さ
れるプラズマ処理装置において、一方の電極への電路と
して、RF電源電路と一方の電極に位置する静電チャッ
クへの電源電路が設けられている。そして、静電チャッ
クへの電源電路中には、静電チャックに流れる電流を検
知する電流検知手段が設けられている。この電流検知手
段は、静電チャックに向けて流れる電流値の変化を検知
する。従って、静電チャックとこれに対向する電極との
間がプラズマを介して短絡した場合の電流値を検知する
ことで短絡の原因である静電チャック上での被処理体の
位置ずれを検知することができる。
【0017】そして、本発明では、静電チャック上での
被処理体の位置ずれが検知された場合には、少なくとも
プラズマ生成用および静電チャック用の電源電路を遮断
する前に充填気体の供給を停止する。従って、静電チャ
ック上で位置がずれた被処理体は吸着保持されないで充
填気体の背圧により弾き飛ばされようとする現象を防止
される。
【0018】
【実施例】以下、図1乃至図3において、本発明実施例
の詳細を説明する。
【0019】図1は、本発明実施例によるプラズマ処理
装置の要部構成を示す断面図である。
【0020】プラズマ処理装置10は、上部電極をなす
チャンバ20と下部電極をなす第1のサセプタ30およ
び第2のサセプタ32と静電チャック40とを主要構成
として備えている。
【0021】チャンバ20は、下部を開放した筒状の上
部チャンバ20Aとこのチャンバ20Aの下部に固定さ
れている有底筒状の下部チャンバ20Bとで構成され、
内部が真空引き可能で、かつ、エッチングガスを導入さ
れる空間とされている。また、下部チャンバ20Bに
は、内部にセラミックス製の有底筒体からなる断熱体2
2が装填されている。
【0022】そして、この断熱体22の内部には第1、
第2のサセプタ30、32が配置されている。
【0023】第1、第2のサセプタ30、32は、上下
に積層配置されたアルミニュウム等の導電体かつ熱良導
体で形成されている。第2のサセプタ32には、その外
周に冷却ジャケット32Aが形成され、この冷却ジャケ
ット32Aを循環する冷却媒体により、第1のサセプタ
30および後述する静電チャック40を介して被処理体
である半導体ウエハ50を−50゜C〜−100゜C程
度に冷却するようになっている。
【0024】一方、第1のサセプタ30の上部表面には
静電チャック40が載置固定されている。この静電チャ
ック40は、第1のサセプタ30の上面に配置されてい
るフォーカスリング60に形成された孔内に配置されて
いる。そして、静電チャック40は、上下2枚の絶縁層
としてのポリイミドシート42、44の間に例えば銅等
の導電性シート46を介在配置することにより構成され
ている。
【0025】また、静電チャック40には、厚さ方向に
貫通する3つの孔40A(図では2つのみ示されてい
る)が形成され、この孔40Aには、半導体ウエハ50
を載置案内するためのプッシャピン70が挿通されてい
る。
【0026】プッシャピン70は導電性部材で構成さ
れ、静電チャック40および第1、第2のサセプタ3
0、32に形成された貫通孔に挿入されて昇降自在に設
けられている。そして、上昇した場合には、その先端が
静電チャック40の上方に突出して半導体ウエハ50を
載置した状態で突き上げることができる。このプッシャ
ピン70の下端70Aは、昇降プレート72に固定さ
れ、昇降プレート72の変位に応じ、図において上下動
することができる。本実施例の場合、プッシャピン70
の下端70Aと下部チャンバ20Bとの間にはベローズ
74が設けてあり、プッシャピン70の昇降通路が大気
に対して気密構造に構成されている。
【0027】また、プッシャピン70を上下動させる昇
降プレート72は、例えば、駆動源をなすパルスモータ
76と連結され、パルスモータ76の回転力が、例え
ば、ボールネジ等の伝達部材を介して直線駆動力に変換
されたうえで上下動することができるようになってい
る。このため、パルスモータ76に対しては、モータ駆
動部78からのパルスが入力され、このパルスに応じて
回転駆動されるようになっている。なお、このプッシャ
ピン70は、連結されている昇降プレート72を介して
接地されるようになっている。
【0028】一方、上部チャンバ20Aおよび下部チャ
ンバ20Bは、内部が真空引きされるとともにエッチン
グガスの導入が可能な空間によりプラズマ処理空間を構
成している。このため、本実施例では、上部チャンバ2
0Aを接地し、第1、第2のサセプタ30、32に対し
てはRF電源80からスイッチ82を介してRF電力を
供給するための電源電路84が接続されることによりR
IE方式のプラズマエッチング装置が構成されている。
また、上部チャンバ20Aが接地されることで、これを
静電チャック用の他方の電極として兼用し、プラズマ生
成時にはこのプラズマを通して半導体ウエハ50を接地
することができる。
【0029】さらに、静電チャック40には、導電性シ
ート46に対し、直流高圧電源90からスイッチ92を
介して、例えば2KV程度の直流電圧を供給するための
電源電路94が接続されている。従って、導電性シート
46に対して高電圧が供給されることにより、所謂、モ
ノポール型の静電チャックが構成されることになり、半
導体ウエハ50を静電チャック40上に吸着保持するこ
とが可能になる。
【0030】また、半導体ウエハ50を吸着保持する静
電チャック40およびこの静電チャック40を載置して
いる第1、第2のサセプタ30、32には、プッシュピ
ン70の挿通孔と平行して複数の気体導入路100が設
けてある。この気体導入路100は、パイプ110を介
してポンプ120に接続され、静電チャック40の半導
体ウエハ載置面にHeガス等の気体を吐出させて半導体
ウエハ50との間にその気体を充填するようになってい
る。
【0031】また、本実施例では、図示しないが、半導
体ウエハ50と対向する位置で、かつ、上部チャンバ2
0Aの外側上方に永久磁石を回転可能に配置し、この永
久磁石を回転させて半導体ウエハ50の近傍にその面と
平行な磁場を形成することによりマグネトロンエッチン
グ装置を構成することも可能である。
【0032】ところで、第1、第2のサセプタ30、3
2および静電チャック40への電源電路84、94は、
後述する制御部130によって断続制御されるようにな
っている。
【0033】すなわち、この制御部130は、例えば、
演算制御可能なマイクロコンピュータにより主要部を構
成されている。そして、制御部130の入力側には、本
実施例に関係するものとして電流検知手段140が、ま
た出力側には、上記電源電路84、94に位置するスイ
ッチ82、92さらにはポンプ120の駆動部(図示さ
れず)が、図示しないI/Oインターフェースを介して
それぞれ接続されている。
【0034】電流検知手段140は、静電チャック40
の電源電路94に設けられている安定化抵抗94Aに並
列接続された電流計で構成され、電源電路94を流れる
電流値を検知して図示しないA/D変換器を介して制御
部130に出力するようになっている。
【0035】制御部130では、次の処理が実行され
る。すなわち、静電チャック40と半導体ウエハ50と
で構成される対向電極およびこの対向電極の一方に高電
圧を供給する電源電路94を含む電源回路は、図2に示
す等価回路で表わされる。
【0036】この回路から明らかなように、半導体ウエ
ハ50と静電チャック40とはコンデンサを構成してい
るとみなすことができる。つまり、半導体ウエハ50が
静電チャック40上で正規に吸着されている場合には、
上記コンデンサを構成する電極間での電荷の移動は生じ
ない。これに対してコンデンサの電極間で電荷の移動が
生じた場合には電源電路94に流れる電流値が変化する
ことになる。そして、電流値が変化する機会の一つとし
ては、プラズマを通じて静電チャック40と上部チャン
バ20Aとが短絡したときが挙げられる。従って、静電
チャック40上での半導体ウエハ50の位置が正規の位
置から外れて、所謂、静電チャック40の一部が露出し
た場合には、静電チャック40がプラズマと短絡するこ
とになり、このときの電流値を検知することで半導体ウ
エハ50の位置ずれを検知することが可能になる。上述
した電流値が変化する別の機会としては、両電極間に電
位差があるときに相当する静電チャック40へ半導体ウ
エハ50を吸着させるときおよびRF電力の供給時があ
る。
【0037】そこで、制御部130では、静電チャック
40への通電開始による半導体ウエハ50の吸着保持後
に電流検知手段140からの電流値を所定の電流値を比
較する。そして、検知された電流値が、図3(A)に示
すように、所定値(I0 )以上に達した場合あるいは、
図3(B)に示すように、所定値(I1 )の状態が一定
時間(T)継続した場合に半導体ウエハ50の位置ずれ
が生じたと判断して各電源電路84、94のスイッチ8
2、92を断状態に切り換えると同時若しくはこの切り
換え前にポンプ120を停止させる。
【0038】上記所定値は、いずれも半導体ウエハ50
の位置ずれによりプラズマを通して電極間が短絡したこ
とを判別するための条件であるので、例えば、静電チャ
ック40に形成されている気体導入路100の一部が露
出したときに得られる電流値を用いることが考えられ
る。また、短絡していることを電流の流れている時間で
判別することも可能であるので、この場合には、予め設
定されている閾値に相当する電流が一定時間継続して流
れていることを基準とすることが可能である。後者の場
合には、前者の場合の電流値よりも低い値に設定するこ
とが必要である。これは、一定時間を経過した場合のプ
ラズマダメージが発生するのを抑えるためとこのような
プラズマダメージが増大する前に半導体ウエハ50の位
置ずれを検知できるようにすることが必要である。
【0039】電流値の比較を開始する時期として、半導
体ウエハ50の吸着保持後としたのは次の理由による。
すなわち、前述したように、コンデンサの電極間で電流
が流れるのは、静電チャック上で半導体ウエハ50がず
れているときだけでなく、半導体ウエハ50を吸着する
ために高圧電源90から静電チャック40に対して高電
圧が供給された場合があり、この機会と混同させないた
めである。また、このような電流が流れる機会として
は、プラズマ生成のためのRF電力を供給した場合があ
る。いずれにしても、プラズマ処理に係るシーケンスに
よるものの、半導体ウエハ50が気体の背圧により弾か
れない状態を設定してからでなければプラズマ生成を行
なううえで好ましくない。このような理由から、半導体
ウエハ50の吸着がプラズマ生成よりも先に行なわれる
のが現実的であるので、上記比較時期の設定が妥当と思
われる。さらに、上記電流の所定値としては、例えば、
半導体ウエハ50の位置ずれの量に応じて複数段階設定
しても良い。
【0040】次に作用について説明する。
【0041】チャンバ20内に搬入された半導体ウエハ
50は、プッシャーピン70に載置される。プッシャー
ピン70は接地されているので、半導体ウエハ50が除
電された状態となっている。この状態で静電チャック4
0の導電性シート46に対し、スイッチ92がオンされ
ることにより直流高圧電源92から高電圧が供給され
る。これにより導電性シート46が正に帯電する。そし
て、パルスモータ76が駆動されることによりプッシャ
ーピン70が下降する。このとき、半導体ウエハ50は
プッシャーピン70を介して除電されているので、導電
性シート46との間にクーロン力が作用し、静電チャッ
ク40に載置されると同時に吸着保持される。
【0042】このとき、電流検知手段140に流れる電
流値は、図3に示した通りである。
【0043】そして、静電チャック40上に吸着保持さ
れた半導体ウエハ50は、裏面からHeガス等の冷却気
体の背圧を受けることになるが、すでに静電チャック4
0により吸着保持されているので、位置ずれしない状態
にされる。
【0044】そして、予め、真空引きしてあるチャンバ
ー20内にエッチングガスを導入し、電源電路84のス
イッチ82をオンすると、RF電源80からRF電力が
供給されてプラズマが生成されることでエッチング処理
を開始する。このときの電流検知手段140に流れる電
流値は図3に示すとおりである。
【0045】一方、このようにしてプラズマが生成され
た後に電流検知手段140により検知された電流値が所
定値以上に達した場合あるいは、所定値が一定時間継続
した場合には、制御部130は、半導体ウエハ50に位
置ずれが発生していると判断する。そして、制御部13
0は、すくなくとも、各電源電路84、94に配置され
ているスイッチ82、92をオフに切り換えるよりも先
にポンプ120を停止させる。
【0046】従って、半導体ウエハ50の位置がずれる
とプラズマを通して静電チャック40の絶縁破壊が生
じ、静電チャック40による半導体ウエハ50の吸着保
持が不能になり、冷却気体の背圧によって半導体ウエハ
50が弾き飛ばされようとする。しかし、冷却気体の供
給が停止されることにより半導体ウエハ50への背圧が
なくなるので、弾かれるような事態が防止されることに
なる。また、プラズマの生成の中断されるので、静電チ
ャック40へのプラズマダメージも極力抑えられること
になる。
【0047】なお、本実施例では、単に、半導体ウエハ
50の位置ずれに対して、これを弾き飛ばす要因および
静電チャック40へのプラズマダメージを増加させる要
因を対象として制御した場合を説明したが、例えば、こ
れら要因である冷却気体の供給停止およびプラズマ生成
の中断に加えて、これら異常事態を警告するようにして
も良い。さらに、上記方向切り換え弁をバタフライ弁に
置き換えることも可能であり、この場合には、給気側と
排気側との通路での圧力差を利用して通路を選択できる
ように構成すればよい。
【0048】また、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の
変形実施が可能である。
【0049】例えば、本発明を、モノポール型の静電チ
ャックを用い、被処理体と静電チャックとの間にHeガ
ス等の冷却気体を供給して熱伝達を行う他の装置、例え
ば、プラズマCVD装置やスパッタ堆積装置等、種々の
プラズマ処理装置に適用することが可能である。
【0050】さらに、制御部を電流検知手段に兼用させ
ることも可能である。この場合には、例えば、所定値を
基準としてオン/オフ制御可能なスイッチで構成するこ
とも可能である。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、静電チャ
ック用対向電極の一方に接続されている電源電路中に、
この電路を流れる電流値を検知する電流検知手段を設け
たので、対向電極の一方に吸着される半導体ウエハ等の
被処理体の位置ずれが生じた場合を電流の変化として検
知することができる。従って、対向電極の一方に位置す
る静電チャックと他方の電極との間に生成されるプラズ
マを通して静電チャックの絶縁破壊が生じた場合には、
被処理体への背圧をなくし、被処理体が弾き飛ばされて
破損されるような事態を未然に防止することが可能にな
る。
【0052】また本発明によれば、被処理体の位置ずれ
を速やかに検知してプラズマ生成を中断することによ
り、均一なプラズマ処理が中断される期間を少なくして
歩留まりの低下を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例によるプラズマ処理装置の要部を
示す断面図である。
【図2】図1に示した制御部の動作原理を説明するため
の回路図である。
【図3】図1に示した制御部の作用を説明するための線
図であり、(A)は検知された電流値が所定値以上に達
する場合の状態を、そして(B)は検知された電流値が
一定時間継続する場合の状態をそれぞれ示している。
【符号の説明】
10 プラズマ処理装置 20 チャンバ 30 第1のサセプタ 32 第2のサセプタ 40 静電チャック 42、44 ポリイミドシート 46 導電性シート 50 被処理体をなす半導体ウエハ 80 RF電源 82 スイッチ 84 RF電源電路 90 直流電源 92 スイッチ 94 静電チャックへの電源電路 100 気体導入路 120 ポンプ 130 制御部 140 電流検知手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 載置台上に設けられた静電チャックによ
    り半導体ウエハ等の被処理体を吸着保持するとともに、
    吸着保持されている被処理体の裏面に熱伝達用気体を充
    填する構造を備えたプラズマ処理装置において、 上記静電チャックへの給電路途中に設けられた電流検知
    手段と、 上記静電チャックによる被処理体の吸着保持後に、上記
    電流検知手段からの検知信号が所定値以上であるとき若
    しくは所定値が一定時間継続したときに少なくともプラ
    ズマ処理を停止制御する制御部と、 を備えていることを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のプラズマ処理装置におい
    て、 上記電流検知手段は、静電チャックを一方に含むプラズ
    マ生成用の電極間で、静電チャック上の被処理体の位置
    ずれに応じて電荷に移動が生じた場合の電流の変化を検
    知する構成とされていることを特徴とするプラズマ処理
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のプラズマ処理装置におい
    て、 上記制御部は、RF電力および静電チャックへの電源供
    給態位と充填気体の供給態位とを制御対象とし、プラズ
    マ処理を停止する場合、少なくとも、プラズマ生成用お
    よび静電チャック用の電源電路を遮断する前に充填気体
    の供給を停止することを特徴とするプラズマ処理装置。
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