JPH06243684A - 記憶装置 - Google Patents

記憶装置

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JPH06243684A
JPH06243684A JP5069040A JP6904093A JPH06243684A JP H06243684 A JPH06243684 A JP H06243684A JP 5069040 A JP5069040 A JP 5069040A JP 6904093 A JP6904093 A JP 6904093A JP H06243684 A JPH06243684 A JP H06243684A
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row signal
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Tane Chiba
植 千葉
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Abstract

(57)【要約】 【目的】複数の列と行に記憶素子を配置し情報を記憶し
読取れる記憶装置の消費電力を低減する。 【構成】行信号線の電価をインダクタンス素子に流して
放電し電力として蓄積し、記憶素子を列選択線で選択し
行信号線に記憶値を取りだし、記憶値を増幅回路で増幅
するときに、増幅回路をインダクタンス素子に蓄積され
た電力で駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】複数の行と列に配置された記憶素
子から記憶内容を読み取る記憶装置の、消費電力を低減
させる回路の構成方法。
【0002】
【従来の技術】記憶素子を配置し、特定の一本の列方向
の列選択線で記憶素子を選択し、行方向の行信号線に記
憶素子の情報をとりだす方式の記憶装置で、記憶内容を
読み取るときに記憶素子が微細で列数が多数あると行信
号線で取りだせる信号値は小さい。通常は行方向の行信
号線を2本毎に対で使用し電圧を中間値に放電してお
き、列を選択して行方向の行信号線と接続し、行信号線
対の中間値からの僅かな電位の変位を増幅回路により増
幅している。増幅回路は増幅の初期には比較的僅かな電
圧で動作させ、増幅が進み信号が増幅されるに従い動作
電圧を上昇させ、最終的には正規の論理値にまで信号を
増幅し、増幅回路の速度と消費電力を改善している。ま
た記憶素子に情報を書込む時、行信号線対に情報値に応
じて正負の電圧を設定し、列選択線で記憶素子を選択し
てデータを書込む。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】記憶容量の大きな記憶
装置では列数や行数も多く増幅回路数も多いので、複数
の配列構成に分割する等の多様な工夫により消費電力を
削減しているが、それでも記憶内容の読取りや書込みに
は電源から大きな電流が流れる。また容量記憶素子方式
の装置では定期的に記憶内容を再生させないと記憶内容
が失われるので、他の方式の記憶装置より記憶容量は多
いが消費電力も多くなる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、次の様な手段
により問題を解決している。 1. 複数の行と列に記憶素子を配置し、記憶している
情報を読みだす時には特定の列方向の列選択線で列上に
並んだ記憶素子を選択し、各記憶素子の記憶している情
報を各行方向の対の2線で構成される行信号線対の一方
か、または記憶素子が正負対称出力を持つ時には両者か
もしくは一方を行信号線に取りだし、取りだした行信号
線対の信号差を対応する増幅回路で増幅して出力する記
憶装置において。L素子に事前に電力を蓄積しておき、
増幅回路が動作を開始した時にL素子を増幅回路に接続
しL素子からの電流で増幅回路を駆動して信号を増幅す
る。 2. 1.の方式の記憶装置において、増幅回路に接続
する前に事前にL素子に電力を蓄積する方式として、L
素子の両端子を正端子と負端子とし、正負対称的に駆動
された行信号線対を、今回の読みだし動作の以前の信号
値に応じてL素子の正端子は正値側の行信号線にスイッ
チで接続し、負端子には負値側の行信号線にスイッチで
接続し、接続された行信号線対の電価をL素子により放
電し、L素子の電流値として電力を回収する。L素子の
両端又はL素子に接続された配線の電位差が0となった
時点でL素子の両端をスイッチで短絡しておき、行信号
線対とL素子を切り放す。増幅回路が動作可能となった
時点で、L素子を増幅回路に接続しL素子を短絡してい
たスイッチを開放し増幅回路にL素子から電流を供給す
る。 3. 2.の方式の増幅回路で、行信号線対を増幅の開
始直前に増幅回路と切り放してから増幅する。信号値の
増幅が完了すると増幅回路はL素子から切り放し、増幅
回路の増幅値で行充放電回路を駆動し、行充放電回路を
経由してL素子からの電流で行信号線対を正負に対称的
に充電する。行信号線対を放電する際には、行充放電回
路を経由してL素子に放電し、放電が終了してから増幅
回路を初期設定する。 4. 2.又は3.の方式では、行信号線対からL素子
に蓄積した電力だけでは、増幅回路や各スイッチや配線
やL素子の損失により、増幅し行信号線対を充電するの
に必要な全電力を供給できないので、L素子からの電流
が減少すると、L素子を増幅回路又は行充放電回路から
切り放し、他の電力供給源に増幅回路や行充放電回路を
接続し増幅又は充電を継続する。 5 1.又は2.の方式で使用するL素子として、L値
が可変のL素子か又はL値が大と小の複数のL素子を使
用し、速度が優先される時はL値小又はL素子を全く使
用せずに記憶装置を作動させ、消費電力の少ないことが
優先される時はL値を増加させるかL値大の素子を主と
して使用し消費電力を低減し、速度と消費電力の要請に
応じて記憶装置の動作を切り換え可能とする。
【0005】
【作用】本発明の回路では、L素子に事前に蓄積した電
力で増幅回路を駆動するので、増幅回路の電源電圧は初
期には回路のトランジスタ(以後はTrと表記)の貫通
抵抗値とL素子からの電流値により増幅回路の実効電源
電圧値が定まり、信号値が増幅され貫通抵抗値が増加す
るにしたがい増幅回路の実効電源電圧が上昇する。L素
子の電力値が適切なら、増幅が完了した時点でL素子の
電流値は0となる。記憶装置の行信号線対は、読取り時
や書込み時に記憶値に応じた正負の正規の電圧の論理値
に対称的に充電され電価が蓄積される。その電価は読取
り時には不要で、事前に電位差が0の中位の電位に行信
号線対を放電しておく必要がある。放電の完了後に行信
号線対の一方を選択して記憶素子を接続するか、記憶値
の対称出力の得られる記憶素子では行信号線対に対称に
接続するかまたは片側のみに接続し、その素子の保有す
る電価や抵抗値や電位により行信号線対に電位差が表れ
それを増幅する。読取り動作の事前作業として行信号線
対の電価を放電し中位の電位とする際に、L素子を接続
してL素子に流れる電流値として行信号線対の電価を電
力として回収し、その回収した電力で増幅回路を駆動す
る。増幅回路の消費電力を低減し速度を向上するため
に、行信号線対は増幅の開始とともに増幅回路から切り
放し、L素子で増幅回路を駆動し増幅回路の値が確定し
た時点で、L素子を増幅回路から切り放す。増幅回路は
必要最小の素子で構成でき、増幅回路で消費される電力
が減少する。また信号値が確定した後で行充放電回路で
L素子の電力で行信号線対を充電すると、信号値が確定
しているので行充放電回路は明確に動作し、L素子から
の電流が有効に使用される。また放電の際には増幅回路
は行信号線対の放電が終了するまで、以前の論理値を保
持できるので行信号線対の放電も損失が少なく確実に行
われる。L素子としてL値のより大きな素子を使用する
と、同一電力を蓄積した時にL素子に流れる電流の最大
値が減少し、L素子自身や接続したスイッチや配線の抵
抗による電力損失が減少する。また増幅回路も増幅開始
の初期には、消費電流の少なくて済むCMOS素子で増
幅回路を構成していても貫通電流が流れて電力を消費す
るが、供給する電流値が少ないと増幅回路での消費電力
も減少する。その代わりに増幅回路の速度は遅くなり、
電流値が少ないので行信号線対の電価を放電充電するの
に時間がかかり、装置の動作は遅くなる。
【0006】
【実施例】図1は記憶装置の回路図で、1は記憶装置
で、2は保持する電価の正負により記憶を保持している
電気容量方式の記憶素子で8個あり8ビットの記憶容量
である。5は列選択線で4本あり、4は列選択回路で1
5の番地(1と2)の入力値により、特定の一つの列選
択線5を駆動する。3は各記憶素子2に直列に接続され
た記憶スイッチで、列選択線5が列選択回路4により正
の電圧に駆動されると、6aと6bのいずれか一方の行
信号線に(以後は行信号線6aと6bの対を行信号線6
と表記する)選択された列選択線5をゲートに接続して
いる記憶スイッチ3が導通して記憶素子2の電価により
電流が流れて行信号線6に電位差がでる。7は増幅回路
で行信号線6の電位差を正規の論理値にまで増幅する。
行信号線6と増幅回路7は2組ある。13は行選択回路
で、行信号線6から番地15の番地(0)により選択
し、指定番地の記憶素子2の記憶値を14のデータの端
子に出力する。17の書込の指定端子により記憶装置1
はデータの書込み動作を行い、行選択回路13がデータ
端子14からデータを入力し、番地15の番地(0)に
応じて行信号線6を選択してデータ値に応じて正負対称
に駆動する。行信号線6に記憶スイッチ3を経由して接
続している記憶素子2はデータ値に応じて再充電され
る。10は電源の端子で11は接地の端子である。電源
10と接地11は各回路にも配線されているが省略して
いる。16は制御回路で書込17と18の高速の動作指
定端子と19の低速の動作指定端子の入力と番地15や
9の増幅判定回路や12の放電判定回路の状態に応じ
て、各回路やスイッチの制御を行う。20と21はL素
子で両者は直列に接続されている。L素子21のL値は
20より遥に大きい。L素子20と21には各々36と
37のスイッチが各々のL素子21と22の端子間にあ
り個別に短絡できる。26と29は増幅回路7の電源線
であり、22から25は増幅回路7の電源のスイッチ
で、L素子20の左側端子とスイッチ23で電源線26
とを、L素子21の右側端子とスイッチ24で電源線2
9と接続する。また電源線26と接地11とはスイッチ
22で接続し、電源線29と電源10とはスイッチ25
で接続する。27と28は増幅回路7内の行充放電回路
の電源線で、30から35は電源線27と28のスイッ
チで、電源線27はスイッチ30でL素子20の左側端
子と、スイッチ31でL素子21の右側端子と、スイッ
チ34で接地11と接続する。電源線28はスイッチ3
2でL素子20の左側端子と、スイッチ33でL素子2
1の右側端子と、スイッチ35で電源10と接続してい
る。各スイッチは実際にはMOS素子により構成してい
る。45から48は整流素子で、整流素子45と46の
アノード側は接地11に接続し、整流素子47と48の
カソード側は電源10に接続し、L素子20の左側端子
は整流素子46のカソード側と整流素子48のアノード
側に接続し、L素子21の右側端子は整流素子45のカ
ソード側と整流素子47のアノード側に接続している。
増幅判定回路9は電源線26と29の電圧を監視し、そ
の電圧が電源10と接地11に達したら増幅回路7の増
幅終了を制御回路16に通知する。放電判定回路12
は、L素子20の左側端子と電源線27と28に各々接
続し、電源線27と28の電位差が0となったら行信号
線6の放電終了を制御回路16に通知し、スイッチ30
の両端の電位差が0になったら、L素子20や21の電
流が0となったことを制御回路16に通知する。記憶装
置1は高速18と低速19の入力値(高/低論理値)の
組合わせにより4つの休止動作(高と高)、低速動作
(高と低)、中速動作(低と高)、高速動作(低と低)
の指定ができる。低速動作では、L素子20と21両者
を使用し、中速動作ではスイッチ37でL素子21は常
時短絡して使用せず、高速動作ではL素子20と21を
使用せず電源10や接地11から電力を供給する。図2
は増幅回路7の回路図で、行信号線6を38と39のス
イッチで51と52の内部信号線に各々接続し、内部信
号線51と52の電位差を53から56のTrにより平
衡型の差動増幅回路を構成して増幅する、Tr53から
56の電力は電源線26と29から供給する。50は行
信号線6を50gのゲートで駆動され短絡するTrであ
る。増幅が終了し内部信号線51と52の信号値が確定
後、40と41は行信号線6と電源線27を接続するT
rで、内部信号線51と52の値に応じて負電圧側の行
信号線6を電源線27に接続、42と43は行信号線6
と電源線28を接続するTrで、内部信号線51と52
の値に応じて正電圧側の行信号線6を電源線28に接
続、行信号線6の電価の行充放電回路を構成する。図3
は記憶装置1の動作タイミング図で、70から86の縦
線は時点で70から86へと時間が経過する。電圧値や
電流値や論理値は横線の上下の位置で表現し、スイッチ
の開はBでスイッチの閉はMで表現し、Mの継続してい
る期間は太い横線で表現している。横点線は論理値不定
状態を表している。各スイッチやゲートは制御回路16
が駆動する。時点70は低速19が低に外部から駆動さ
れ、低速動作が開始される。この時スイッチ34〜37
は開放し、行充放電回路の電源を切断し、L素子20と
21は短絡状態から開放している。時点71は行信号線
6の放電の開始でスイッチ31と32が閉じ、Tr40
と43又はTr41と42を経由してL素子20と21
と行信号線6が導通している。これから時点72にかけ
て行信号線6の電位差が0に近付くにしたがいL素子2
0と21の電流が増加する。時点72は放電判定回路1
2が判定し、電源線27と28の電圧差が0になり行信
号線6の放電が終了したのでスイッチ31と32を開と
し、スイッチ36と37を閉じてL素子20と21を短
絡状態としている。またゲート50gを正に駆動してT
r50を導通し行信号線6を短絡し、スイッチ22と2
5を開き増幅回路7と電源10と接地11間を切断して
いる。時点73ではスイッチ23と24を閉じ増幅回路
7の電源線26と29を短絡し、スイッチ38と39を
閉じ増幅回路7の内部信号線51と52の電価をTr5
0を経由して放電している。行信号線6の電位差が増幅
回路7が誤動作しない値に低下するまで継続する。時点
74ではゲート50gを負に駆動しTr50を遮断し、
次に列選択回路4により特定の一つの列選択線5を正に
駆動し、その列選択線5をゲートに接続している記憶ス
イッチ3が導通し、行信号線6のいずれが一方にその列
の記憶素子2の電価で電流が流れ電位差が表れるまで維
持する。時点75ではL素子20と21を短絡していた
スイッチ36と37を開き増幅回路7の電源線26と2
9に電流を流す。また内部信号線51と52と行信号線
6間のスイッチ38と39は開放し増幅回路7の負荷を
減らす。スイッチ36と37を開くと電源線26と29
間の電圧は上昇して、Tr53〜56の抵抗値とL素子
20や21の電流値により決定される電圧で一旦停止
し、内部信号線51と52の電位差が増幅されるに従
い、Tr53〜56の貫通抵抗値は増大し電源線26と
29間の電圧が上昇する。時点76は増幅判定回路9が
判定し、増幅回路7の増幅期間は終了し、電源線26と
29とL素子20と21間のスイッチ23と24は開
き、スイッチ22と25を閉じて増幅回路7は電源10
と接地11に接続する。時点77は電源線27と28に
L素子20や21とをスイッチ30と31を閉じて接続
し、電源線27からTr40と41の片側を経由、電源
線28からTr42と43の片側を経由して、内部信号
線51と52の値に応じてL素子20や21からの電流
により行信号線6が正負に充電される。時点78は放電
判定回路12でスイッチ30の両端の電位差が0に近く
なるか電位差が反転することで判定され、L素子20と
21の電流は0となっている。スイッチ30と33を開
き、スイッチ34と35を閉じて電源線27と28は電
源10と接地11に切り換える。切り換えた時点で行信
号線6は完全 には充電されていないので、電源10か
らは比較的大きな電流が時点79にかけて流れる。時点
79ではL素子20と21をスイッチ36と37により
短絡し、以後の動作に備える。行信号線6は正規の電圧
に達し、列選択線5で選択された記憶素子2の電価は記
憶スイッチ3を経由して再充電される。時点80は行選
択回路13により行信号線6を番地15の番地(0)で
選択しデータ14に記憶値が出力された時点である。時
点81は外部から書込17が負に駆動され書込みに動作
が変化した時点で、スイッチ38と39が閉じられ内部
信号線51と52が行信号線6に各々接続される。行選
択回路13はデータ14の出力を止め、入力に切り換え
られる。時点82は外部からデータ14を駆動し信号値
が変化した時点で、行選択回路13により番地15の番
地(0)で選択した行信号線6に正負の信号をデータ1
4に応じて設定している。元の値と異なっているので行
信号線6は反転し、内部信号線51と52もスイッチ3
8と39を経由して強制的に反転している。行信号線6
と増幅回路7を反転させるために、通常より多めに電源
10の電流が流れる。行信号線6が反転すると、列選択
線5で選択された記憶素子2の電価も記憶スイッチ3を
経由して再充電される。時点83は外部から書込17が
正に駆動され読取りに動作が変化した時点で、スイッチ
38と39が開き内部信号線51と52と行信号線6が
分離される。行選択回路13はデータ14の入力を止
め、出力に切り換えられる。時点84は低速19が外部
から正に駆動され、休止動作に移行した時点である。時
点85は時点84にともない、列選択回路4により列選
択線5が負に駆動され記憶スイッチ3が遮断される。ま
た行選択回路13によるデータ出力が遮断されデータ1
4はフロートする。また番地15は外部で駆動し変化し
ている。時点86は次の周期の開始で時点70に対応し
ている。電源10の電流の表示は象徴的に表現され、制
御回路16その他回路や素子の条件により電流の波形や
時点は異なつてくる。高速18は常に高を仮定してい
る。
【0007】
【発明の効果】従来の記憶装置1では抵抗性の素子を経
由して増幅回路7に電流を制限しながら供給しているの
で、増幅回路7に流れる電流の一部は熱となって浪費さ
れるが、本発明の方式ではL素子20や21や各スイッ
チや各配線の抵抗による損失を除けば、増幅回路7に流
れる電流は抵抗により浪費されず消費電力が減少する。
記憶容量の大きな記憶装置1では、記憶素子2は膨大な
数となり、列選択線5や行信号線6の本数も多く長さも
長いので蓄積される電価も多くなる。従来の記憶装置1
で消費される電力の多くは増幅回路7の増幅中に流れる
電流と、行信号線6を論理値まで駆動する電流により発
生する。図3に示す手順で、L素子20や21に行信号
線6の電価を放電して電流値として電力を回収し、その
電力で増幅回路7を駆動し行信号線6を再充電すると、
制御回路16等の内部回路や増幅回路7や回路の抵抗成
分により消費される電力を除けば外部から電力供給は不
要となり、記憶装置1の消費電力は大きく削減される。
図1では記憶装置1の内部にL素子20と21を収容し
ているが、記憶装置1に追加の端子を設けて外部にL素
子20や21を接続することもできる。またL素子は半
導体等の基板上にアルミ等の導体により作成することも
できる。また用途によっては、単一のL素子を使用し、
低速と高速の動作を選択できるか、または単一の動作の
装置とすることもできる。図1では放電判定回路12は
電源線27と28の電位差で行信号線6の放電終了を判
定しているが、スイッチ31と32の抵抗分だけ判定が
遅れるが、行信号線6の電位差はより少なくなる。より
正確にはダミーの行信号線6を設けその電位差により判
定するとより行信号線6の電位差は少なくなり、時点7
2から74の期間の短縮が可能である。図1の整流素子
45〜48は、装置が誤操作されたりスイッチの動作が
遅れた時に、L素子20と21に蓄積された電力により
過電圧が発生し回路を破壊しないように、L素子20や
21の電流を電源10と接地11に逃がす為にある。図
2の増幅回路7の素子数は行信号線6と内部信号線51
と52を増幅中に分離しない方式と比較すると素子数は
増加するが、そのような方式の回路では増幅回路7のT
r53〜56の抵抗値が低くないと行信号線6を駆動す
る速度が遅いので、増幅回路7の面積は増加する。増幅
中に行信号線6と内部信号線51と52を切り放す従来
の方式では、図2と同様の回路構成となり、当発明の方
式では増幅回路7のTr53〜56やスイッチ38と3
9は安定に動作する限り最小の素子を使用でき、増幅回
路7の装置上の専有面積は必ずしも増加しない。ただし
高速でかつ消費電力を低減しようとするとL素子20と
21に接続された各スイッチの抵抗値も低く、またTr
40〜43の導通抵抗も低いことが必要で、記憶装置1
の回路面積を左右する要因となる。時点77の判定条件
を変更し電源10と接地11の電圧を超えて内部信号線
51と52を増幅し、Tr40〜43のゲート電圧を増
加させて導通抵抗を低くすることもできる。時点82の
データの書込み動作時には、行選択回路13から行信号
線6を駆動して、増幅回路7の信号値を反転させる場合
があり、スイッチ38と39の閉抵抗値はTr53〜5
6の導通抵抗値より低い必要がある。図3の動作タイミ
ング図にあるように、書込み動作は時点82から内部信
号線51と52が反転し、また記憶素子2に電価が蓄積
されれば終了する。読取り動作だけなら時点81から8
3は不要となる。従来のDRAM記憶装置では、記憶素
子2への書込み動作は時点84から開始され、次の動作
の開始時点86間にはプリチャージ期間としてかなりの
時間が必要とされている。当発明の回路の装置では記憶
素子2への書込みは時点79と82において、行信号線
6の値が確定し記憶素子2の容量と記憶スイッチ3の導
通抵抗値で決まる時間で完了し、時点84から86に短
期間に移行できる。書込みが不要なら時点80以降で、
書込みが行われるときは時点83で、動作指定の高速1
8や低速19を外部から操作せずに、外部からの番地1
5の駆動を内部で検出して、時点86以降の次の記憶装
置1の動作を開始することもできる。増幅判定回路9は
行信号線6やその他回路のバランスが良ければ、電源線
26と29の片側だけで増幅の終了を判断することもで
きる。複数の行と列に記憶素子を配置した、読取専用記
憶装置や読取り内容の書込み可能な読取専用記憶装置で
は、記憶素子の抵抗値の差により記憶値を取りだす。こ
の様な装置においても、行信号線6の一方に記憶素子を
接続し、他方の行信号線6は記憶素子の倍の抵抗素子か
電価の注入回路に接続し、行信号線6に記憶素子の抵抗
値の差により電位差が表れた時点でその電位差を当発明
の方式で増幅し、増幅の開始と同時に記憶素子と抵抗素
子を遮断して電流を節約すると、読取専用記憶装置にお
いても動作時の消費電力を削減できる。中速動作では記
憶装置1の消費電力は、増幅回路7で20%、行信号線
6の充電で70%、その他の回路で10%を消費し、当
方式で行信号線6の電価を80%の効率で充放電できる
と仮定すると56%の電力が回収できる。増幅回路7の
30%を供給してなお26%の電力が残り、充電電力の
20.8%を供給できる。消費電力は70%−20.8
%+10%=59.2%とり、実際には増幅回路7の消
費電力もすこし削減されるので、約55%の消費電力と
なる。低速動作では95%の効率で充放電ができ、増幅
回路7の消費電力は10%でその他の回路も5%程度に
消費電力が低下していると仮定すると、80.75%の
電力が行信号線6から回収でき、増幅回路7で10%を
消費し67.2%まで行信号線6を充電できる。不足分
の17.8%と他の回路の5%を含めて22.8%に記
憶装置1の消費電力が低下する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 記憶装置の回路図。
【図2】 増幅回路の回路図。
【図3】 動作タイミング図。
【符号の説明】
1 記憶装置 2 記憶素子 3
記憶スイッチ 4 列選択回路 5 列選択線 6
a、6b 行信号線 7 増幅回路 9 増幅判定回路 1
0 電源 11 接地 12 放電判定回路 1
3 行選択回路 14 データ 15 番地 1
7 書込 18 高速 19 低速 2
0、21 L素子 22〜25、30〜39 スイッチ 2
6〜29 電源線 40〜43、53〜56 Tr 4
5〜48 整流素子 50g ゲート 51、52 内部信号線 7
0〜86 時点

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の行と列に記憶素子を配置し、記憶
    している情報を読みだす時には特定の列方向の列選択線
    で列上に並んだ記憶素子を選択し、各記憶素子の記憶し
    ている情報を各行方向の対の2線で構成される行信号線
    対の一方か、または記憶素子が正負対称出力を持つ時に
    は両者かもしくは一方を行信号線に取りだし、取りだし
    た行信号線対の信号差を対応する増幅回路で増幅して出
    力する記憶装置において。インダクタンス(以後はLと
    表記)素子に事前に電力を蓄積しておき、増幅回路が動
    作を開始した時にL素子を増幅回路に接続しL素子から
    の電流で増幅回路を駆動して信号を増幅する。
  2. 【請求項2】 請求項1の方式の記憶装置において、増
    幅回路に接続する前に事前にL素子に電力を蓄積する方
    式として、L素子の両端子を正端子と負端子とし、正負
    対称的に駆動された行信号線対を、今回の読みだし動作
    の以前の信号値に応じてL素子の正端子は正値側の行信
    号線にスイッチで接続し、負端子には負値側の行信号線
    にスイッチで接続し、接続された行信号線対の電価をL
    素子により放電し、L素子の電流値として電力を回収す
    る。L素子の両端又はL素子に接続された配線の電位差
    が0となった時点でL素子の両端をスイッチで短絡して
    おき、行信号線対とL素子を切り放す。増幅回路が動作
    可能となった時点でL素子を増幅回路に接続しL素子を
    短絡していたスイッチを開放し増幅回路にL素子から電
    流を供給する。
  3. 【請求項3】 請求項2の方式の増幅回路で、行信号線
    対を増幅の開始直前に増幅回路と切り放してから増幅す
    る。信号値の増幅が完了すると増幅回路はL素子から切
    り放し、増幅回路の増幅値で行充放電回路を駆動し、行
    充放電回路を経由してL素子からの電流で行信号線対を
    正負に対称的に充電する。行信号線対を放電する際に
    は、行充放電回路を経由してL素子に放電し、放電が終
    了してから増幅回路を初期設定する。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3の方式では、行信号線対
    からL素子に蓄積した電力だけでは、増幅回路や各スイ
    ッチや配線やL素子の損失により、増幅し行信号線対を
    充電するのに必要な全電力を供給できないので、L素子
    からの電流が減少すると、L素子を増幅回路又は行充放
    電回路から切り放し、他の電力供給源に増幅回路や行充
    放電回路を接続し増幅又は充電を継続する。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2の方式で使用するL素子
    として、L値が可変のL素子か又はL値が大と小の複数
    のL素子を使用し、速度が優先される時はL値小又はL
    素子を全く使用せずに記憶装置を作動させ、消費電力の
    少ないことが優先される時はL値を増加させるかL値大
    の素子を主として使用し消費電力を低減し、速度と消費
    電力の要請に応じて記憶装置の動作を切り換え可能とす
    る。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5302062A (en) * 1991-08-08 1994-04-12 Toshiba Kikai Kabushiki Kaisha Spindle clamping device for machine tool
JP2005521978A (ja) * 2002-04-04 2005-07-21 ザ・リージェンツ・オブ・ジ・ユニバーシティ・オブ・ミシガン クロック信号生成回路

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