JPH06243404A - Mrヘッドの抵抗変動補償回路 - Google Patents

Mrヘッドの抵抗変動補償回路

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JPH06243404A
JPH06243404A JP5029499A JP2949993A JPH06243404A JP H06243404 A JPH06243404 A JP H06243404A JP 5029499 A JP5029499 A JP 5029499A JP 2949993 A JP2949993 A JP 2949993A JP H06243404 A JPH06243404 A JP H06243404A
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JP
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head
constant current
transistors
elements
power source
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JP5029499A
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Katsutoshi Asai
克俊 浅井
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 MRヘッドの抵抗変動補償回路に関し、熱に
より磁気抵抗効果素子の抵抗が変動しても、データの再
生に支障が無いようにすることを目的とする。 【構成】 ベースを夫々零電位に固定し、コレクタを夫
々接続した抵抗1,2を経て正極性の電源に接続し、エ
ミッタを夫々接続した磁気抵抗効果素子6,9を経て定
電流源8に接続して、正極性の電源から抵抗1,2を経
て夫々供給される電流を、夫々磁気抵抗効果素子6,9
を経て定電流源8を介し負極性の電源に流す二つのトラ
ンジスタ4,5を設け、磁気抵抗効果素子6,9が夫々
磁界の変化に対応して変化させる抵抗値に基づき、磁気
記録媒体から読取った信号を二つのトランジスタ4,5
のコレクタ間に発生させるために、抵抗値の増減に電流
極性を持つ二つの磁気抵抗効果素子6,9に流す同一電
流値の電流の方向が、電流極性に対し相互に逆方向にな
るように接続して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気抵抗効果素子を用い
たMRヘッドにより、記録媒体に記録されたデータを再
生する回路に係り、特にMRヘッドが記録媒体に接触す
ることで発生する熱により磁気抵抗効果素子の抵抗が変
動しても、データの再生に支障が無いようにするMRヘ
ッドの抵抗変動補償回路に関する。
【0002】近年、磁気記録再生装置の高速化と大容量
化が進み、磁気ヘッドも薄膜ヘッドから、より高記録密
度化を可能とするために、データの再生に磁気抵抗効果
素子を用いたMRヘッドが使用されるようになって来
た。
【0003】これは、データの再生用に磁気抵抗効果素
子を使用すると、記録媒体との相対速度に依存しない信
号磁界の検出が可能なため、記録媒体の走行速度を低く
して記録密度を高めることが出来るためである。
【0004】ところで、磁気抵抗効果素子を使用したM
Rヘッドが記録媒体に接触すると、MRヘッドが発熱す
るため、磁気抵抗効果素子の抵抗が変化するが、これは
信号の再生に支障を来すため、この熱による抵抗変化を
打ち消して、信号の再生に影響を与えないようにするこ
とが必要である。
【0005】
【従来の技術】図6は従来技術の一例を説明するブロッ
ク図である。トランジスタ5のベースは、アースに接続
されて0Vに固定されており、トランジスタ4のベース
はコンダクタンス変換器3の出力に接続され、このコン
ダクタンス変換器3の出力はコンデンサ7を経てアース
に接続されている。
【0006】又、トランジスタ4のエミッタには、MR
ヘッド6の一方の端子が接続され、MRヘッド6の他方
の端子は定電流源8とトランジスタ5のエミッタに接続
されている。
【0007】トランジスタ4のコレクタは、出力端子V
outの一方の端子aと、コンダクタンス変換器3の入
力端子の一方に接続されると共に、抵抗1を経て電源+
Vsに接続されている。
【0008】従って、電源+Vsが供給する電流は、抵
抗1とトランジスタ4とMRヘッド6を経て、定電流源
8を介して電源−Vsに流れる。トランジスタ5のコレ
クタは、出力端子Voutの一方の端子bと、コンダク
タンス変換器3の入力端子の他方に接続されると共に、
抵抗2を経て電源+Vsに接続されているため、電源+
Vsが供給する電流は、抵抗2とトランジスタ5を経
て、定電流源8を介して電源−Vsに流れる。
【0009】トランジスタ4のエミッタにはMRヘッド
6が接続されているが、トランジスタ5のエミッタには
抵抗が接続されていないため、MRヘッド6の内部抵抗
によって発生し、トランジスタ4に加わるバイアス電圧
がトランジスタ5には存在しない。従って、端子aとb
の間に、このバイアス電圧に相当する電圧差が発生す
る。
【0010】コンダクタンス変換器3は、この電圧差、
即ち、バイアス電圧を無くすように動作して、コンデン
サ7の電荷を充電又は放電する。コンデンサ7の電圧
は、トランジスタ4のベースを制御する電圧となるた
め、定電流源8に2Ibの電流が流れるものとすると、
トランジスタ4と5のエミッタには、夫々Ibの電流が
流れる。
【0011】従って、出力端子Voutには、磁界の変
化によってMRヘッド6の内部抵抗が変化することによ
る電圧の変化、即ち、磁界の変化に対応して振幅が変化
する信号が送出され、不要なバイアス電圧は送出されな
い。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】磁気ディスク装置等に
おいては、通常MRヘッド6とディスク媒体面とは接触
しておらず、例えば、数百ナノメートルの間隔を保って
いる。しかし、時々MRヘッド6とディスク媒体面とが
接触することがある。
【0013】MRヘッド6がディスク媒体面に接触する
と、この接触によりMRヘッド6が発熱するが、この発
熱によって、MRヘッド6を構成する磁気抵抗効果素子
の内部抵抗値に急激な変化が発生する。
【0014】図7は従来技術の問題点を説明する図であ
る。縦軸に出力電圧をとり、横軸に時間をとると、MR
ヘッド6がディスク媒体面に接触した瞬間に、図示する
如く、出力端子Voutの両端子aとbの間に急激なバ
イアス電圧が送出され、例えば、数百ミリボルトのピー
ク電圧から順次低下する波形の電圧が送出される。
【0015】尚、直流成分が記載されているが、この直
流成分は、コンダクタンス変換器3の動作が理想的であ
れば、0となるものである。この波形の過渡特性は、立
ち上がりの時間がMRヘッド6とディスク媒体面との接
触の時間で決まり、通常は数十ナノ秒であり、一度変化
したバイアス電圧が元の電圧に収束するまでに1〜5マ
イクロ秒の時間を要する。
【0016】従って、この間はディスク媒体面から読取
られる再生信号が乱れて、データ読取りエラーが発生す
るという問題がある。本発明はこのような問題点に鑑
み、MRヘッド6を二つ用いて、差動信号を得ることに
より、図示する如き波形を打ち消し、MRヘッド6が発
熱しても、ディスク媒体からの読取り信号が、常に正常
に送出されるようにすることを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】MRヘッドの抵抗変動補
償回路は、図1に示されるように、ベースを夫々零電位
に固定し、コレクタを夫々接続した抵抗1,2を経て正
極性の電源に接続し、エミッタを夫々接続した磁気抵抗
効果素子(MRヘッド)6,9を経て定電流源8に接続
して、前記正極性の電源から前記抵抗1,2を経て夫々
供給される電流を、夫々前記磁気抵抗効果素子6,9を
経て前記定電流源8を介し負極性の電源に流す二つのト
ランジスタ4,5を設けている。
【0018】そして、前記磁気抵抗効果素子6,9が夫
々磁界の変化に対応して変化させる抵抗値に基づき、磁
気記録媒体から読取った信号を前記二つのトランジスタ
4,5のコレクタ間に発生させるために、前記抵抗値の
増減に電流極性を持つ前記二つの磁気抵抗効果素子6,
9に流す同一電流値の電流の方向が、この電流極性に対
して相互に逆方向になるように接続している。
【0019】又、MRヘッドの抵抗変動補償回路は、図
5に示されるように、一方の端子をアースに接続し、他
方の端子を二つのトランジスタ4,5のベースと二つの
第1の定電流源10,11に夫々別個に接続して、アー
スから供給される電流を夫々前記第1の定電流源10,
11を経て負極性の電源に流す二つの磁気抵抗効果素子
6,9と、コレクタを夫々接続した抵抗1,2を経て正
極性の電源に接続し、エミッタを第2の定電流源8に接
続して、前記正極性の電源から前記抵抗1,2を経て夫
々供給される電流を、前記第1の定電流源10,11か
ら夫々ベースに与えられるバイアス電圧に対応して、前
記第2の定電流源8を経て負極性の電源に流す前記二つ
のトランジスタ4,5とを設けている。
【0020】そして、前記磁気抵抗効果素子6,9が夫
々磁界の変化に対応して変化させる抵抗値に基づき、磁
気記録媒体から読取った信号を前記二つのトランジスタ
4,5のコレクタ間に発生させるために、前記抵抗値の
増減に電流極性を持つ前記二つの磁気抵抗効果素子6,
9に流す同一電流値の電流の方向が、この電流極性に対
して相互に逆方向になるように接続している。
【0021】
【作用】上記の如く構成することにより、磁気抵抗効果
素子6と9から、差動信号を得ることが可能となる。
【0022】ところで、磁気抵抗効果素子6と9が発熱
した場合、この発熱による図7に示す如き波形は、磁気
抵抗効果素子6と9の極性に関係無く、同一方向に発生
するため、磁気抵抗効果素子6と9から、差動信号を得
ると打ち消される。
【0023】従って、本発明のMRヘッドの抵抗変動補
償回路は、磁気記録媒体からの読取り信号を、常に正常
に送出することが出来る。
【0024】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す回路のブロッ
ク図である。図6と同一符号は同一機能のものを示す。
トランジスタ4のベースは、0Vに固定されており、こ
のトランジスタ4のエミッタには、例えば、MRヘッド
6の正極側の端子が接続され、このMRヘッド6の負極
側の端子は、定電流源8とMRヘッド9の正極側の端子
に接続されている。
【0025】そして、トランジスタ4のコレクタは、出
力端子Voutの一方の端子aに接続されると共に、抵
抗1を経て電源+Vsに接続されている。従って、電源
+Vsが供給する電流は、抵抗1とトランジスタ4とM
Rヘッド6を経て、定電流源8を介して電源−Vsに流
れる。
【0026】トランジスタ5のベースは、0Vに固定さ
れており、このトランジスタ5のエミッタには、MRヘ
ッド9の負極側の端子が接続され、このMRヘッド6の
正極側の端子は、定電流源8とMRヘッド6の負極側の
端子に接続されている。
【0027】そして、トランジスタ5のコレクタは、出
力端子Voutの一方の端子bに接続されると共に、抵
抗2を経て電源+Vsに接続されているため、電源+V
sが供給する電流は、抵抗2とトランジスタ5を経て、
定電流源8を介して電源−Vsに流れる。
【0028】トランジスタ4と5のエミッタには、夫々
MRヘッド6と9が接続されているため、出力端子Vo
utの端子aとbの間に、図6で説明した如きバイアス
電圧は発生しない。従って、図6に示すコンダクタンス
変換器3とコンデンサ7は不要である。そして、定電流
源8に2Ibの電流が流れるものとすると、トランジス
タ4と5のエミッタには、夫々Ibの電流が流れる。
【0029】トランジスタ4と5は抵抗1と2及び定電
流源8とで差動増幅器を構成しており、抵抗値の増減に
電流極性を持つMRヘッド6と9は、流れる電流の方向
に対し相互に逆極性になるように接続されているため、
磁界の変化によって、MRヘッド6と9の内部抵抗が変
化すると、この変化量が加算されて増幅される。
【0030】従って、出力端子Voutには、磁界の変
化によってMRヘッド6と9の内部抵抗が変化すること
による電圧の変化、即ち、磁界の変化に対応して振幅が
変化する信号が送出される。
【0031】図2はMRヘッドの特性を説明する図であ
る。縦軸に磁界の変化に対応して変化する内部抵抗値の
変動量ΔRをとり、横軸に流れる電流Ibをとると、図
示する如く、電流Ibが0の位置から正方向の電流+I
b側と負方向の電流−Ib側とでは、対称的に抵抗値Δ
Rが増減する。
【0032】即ち、MRヘッド6と9には正極性の端子
と負極性の端子があり、正極性の端子から負極性の端子
に電流を流すか、その逆方向に電流を流すかにより、磁
界の変化に対応して変化する抵抗値ΔRが増加するか、
減少するかが決定される。
【0033】従って、図1のMRヘッド6と9の如く、
極性を逆にして接続すると、ΔRが磁界の変化により増
大する方向に変化した時、MRヘッド6と9に流れる電
流の絶対値が共に減少し、ΔRが減少する方向に変化し
た時、MRヘッド6と9に流れる電流の絶対値が共に増
大して差動信号が得られる。
【0034】これに対して、MRヘッド6と9が発熱す
ることにより発生する抵抗値の変動は、流れる電流の極
性に関係無く二つのMRヘッド6と9で、同一方向に等
しく起こるため、前記の如く差動増幅することで打ち消
すことが出来る。
【0035】即ち、MRヘッド6がトランジスタ4の電
流を減少させる方向に抵抗値が増加すると、MRヘッド
9もトランジスタ5の電流を減少させる方向に抵抗値が
増加する。
【0036】従って、VhをMRヘッド6と9の抵抗値
により発生する電圧とし、ΔVhを磁界の変化に対応し
て変化する抵抗値の変化分により発生する電圧とし、Δ
Vtを発熱により発生する電圧変動とすると、出力端子
Voutに送出される差動出力は (Vh+ΔVh+ΔVt)−(Vh−ΔVh+ΔVt)
=2ΔVh となり、熱による抵抗の変化分は打ち消され、磁界の変
化に対応する磁気抵抗の変化分のみ取り出せることが分
かる。
【0037】図3はVout出力波形を説明する図であ
る。前記の如く、MRヘッド6と9の抵抗値の変化分に
より発生する電圧ΔVhは図3(A) のに示す如く、夫
々同一の電圧波形を形成しており、これが加算されるた
め、図3(A) のに示す如く、に示す波形が合成され
ることにより、振幅が2倍に拡大されて、出力端子Vo
utに送出される。
【0038】しかし、熱により発生する電圧ΔVtは、
例えば、MRヘッド6によって図3(B) のに示す波形
が形成されるとすると、MRヘッド7によって図3(B)
のに示す波形が形成され、その波形は同一であるが極
性が逆であるため、打ち消されて図3(B) のに示す如
く、出力端子Voutには送出されない。
【0039】図4は磁気ヘッドの構成例を説明する図で
ある。図4は薄膜技術によって磁気ヘッドが形成された
場合を示す。図4(A) は斜視図であり、記録用ヘッドは
一部を切り欠いて表している。上部磁性層15と下部磁
性層16はコイル17に流れる電流によって形成される
磁束をギャップに誘導し、磁気記録媒体上に形成された
トラック23に印加されたデータに対応する磁気記録を
行う。
【0040】再生用ヘッドには、磁気抵抗効果素子18
と19が用いられ、この磁気抵抗効果素子18と19の
一方の端は、リード20と21に夫々接続されており、
他方の端は図示省略したリードに夫々接続されている。
そして、記録用ヘッドが記録したトラック23の磁界の
変化に対応して、前記の如く磁気抵抗効果素子18と1
9は夫々抵抗値を変化させる。
【0041】パーマロイ22は磁気抵抗効果素子18と
19の磁気シールドに使用されている。図4(B) はスラ
イダの断面図であり、基板28にパーマロイ22が形成
され、このパーマロイ22と26の間に磁気抵抗効果素
子18と19が形成され、保護膜27によって固定され
ている。
【0042】パーマロイ26上には保護膜25が形成さ
れ、この保護膜25上に下部磁性層16が形成され、続
いてコイル17が形成され、続いて絶縁層29が形成さ
れ、続いて上部磁性層15が形成され、最後に保護膜2
4が形成される。
【0043】図5は本発明の他の実施例を示す回路のブ
ロック図である。図6と同一符号は同一機能のものを示
す。MRヘッド6は、例えば、正極側の端子がMRヘッ
ド9の負極側の端子と共に、アースに接続されている。
【0044】トランジスタ4のベースは、MRヘッド6
の負極側端子と定電流源10に接続され、エミッタは、
定電流源8に接続され、コレクタは、出力端子Vout
の一方の端子aに接続されると共に、抵抗1を経て電源
+Vsに接続されている。
【0045】従って、電源+Vsが供給する電流は、抵
抗1とトランジスタ4を経て、定電流源8を介して電源
−Vsに流れる。又、トランジスタ5のベースは、MR
ヘッド9の正極側端子と定電流源11に接続され、エミ
ッタは、定電流源8に接続され、コレクタは、出力端子
Voutの一方の端子bに接続されると共に、抵抗2を
経て電源+Vsに接続されている。
【0046】従って、電源+Vsが供給する電流は、抵
抗2とトランジスタ5を経て、定電流源8を介して電源
−Vsに流れる。MRヘッド6にはアースから供給され
る電流Isが定電流源10を経て電源−Vsに流れ、M
Rヘッド9にはアースから供給される電流Isが定電流
源11を経て電源−Vsに流れる。
【0047】従って、定電流源8で発生する電圧と、定
電流源10で発生する電圧の差がバイアス電圧となって
トランジスタ4のベースに供給され、定電流源8で発生
する電圧と、定電流源11で発生する電圧の差がバイア
ス電圧となってトランジスタ5のベースに供給されるた
め、定電流源8には電流2Ibが流れる。
【0048】トランジスタ4と5は抵抗1と2及び定電
流源8とで差動増幅器を構成しており、MRヘッド6と
9は流れる電流に対し相互に逆極性になるように接続さ
れているため、磁界の変化によって、MRヘッド6と9
の内部抵抗が変化すると、この変化量に対応して定電流
源10と11に夫々発生する電圧、即ち、読取り信号が
加算されて増幅される。
【0049】従って、出力端子Voutには、磁界の変
化によってMRヘッド6と9の内部抵抗が変化すること
による電圧の変化、即ち、磁界の変化に対応して振幅が
変化する信号が送出される。
【0050】尚、MRヘッド6と9が発熱することによ
る図7に示す不要な波形のバイアス電圧が打ち消される
ことは、図3で説明した通りである。又、図1の実施例
は回路が簡単であるが、MRヘッド6と9がトランジス
タ4と5のエミッタ抵抗として夫々接続されているた
め、MRヘッド6と9の特性のバラツキが差動増幅器を
構成するトランジスタ4と5の利得に影響を与える欠点
がある。
【0051】しかし、図5の実施例は回路が複雑である
が、MRヘッド6と9と定電流源10と11により得ら
れる信号を差動増幅器の入力としているため、MRヘッ
ド6と9の特性のバラツキが差動増幅器を構成するトラ
ンジスタ4と5の利得に影響を与えることが無い。
【0052】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明はMRヘッド
が記録媒体と接触して発熱することによる不要なバイア
ス電圧の発生により、再生信号にエラーが発生すること
を防止することが出来る。
【0053】又、従来の回路ではバイアス補正回路が必
要であったが、これを不要とすることが出来るため、回
路を簡易化することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す回路のブロック図
【図2】 MRヘッドの特性を説明する図
【図3】 Vout出力波形を説明する図
【図4】 磁気ヘッドの構成例を説明する図
【図5】 本発明の他の実施例を示す回路のブロック図
【図6】 従来技術の一例を説明するブロック図
【図7】 従来技術の問題点を説明する図
【符号の説明】
1、2 抵抗 3 コンダクタンス変換器 4、5 トランジスタ 6、9 MRヘッド 7 コンデンサ 8、10、11 定電流源 15 上部磁性層 16 下部磁性層 17 コイル 18、19 磁気抵抗効果素子 20、21 リード 22、26 パーマロイ 23 トラック 24、25、27 保護膜 28 基板 29 絶縁層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースを夫々零電位に固定し、コレクタ
    を夫々接続した抵抗(1) (2) を経て正極性の電源に接続
    し、エミッタを夫々接続した磁気抵抗効果素子(6) (9)
    を経て定電流源(8) に接続して、該正極性の電源から該
    抵抗(1) (2)を経て夫々供給される電流を、夫々該磁気
    抵抗効果素子(6) (9) を経て該定電流源(8) を介し負極
    性の電源に流す二つのトランジスタ(4) (5) を設け、 前記磁気抵抗効果素子(6) (9) が夫々磁界の変化に対応
    して変化させる抵抗値に基づき、磁気記録媒体から読取
    った信号を前記二つのトランジスタ(4) (5) のコレクタ
    間に発生させるために、該抵抗値の増減に電流極性を持
    つ該二つの磁気抵抗効果素子(6) (9) に流す同一電流値
    の電流の方向が、該電流極性に対して相互に逆方向にな
    るように接続したことを特徴とするMRヘッドの抵抗変
    動補償回路。
  2. 【請求項2】 一方の端子をアースに接続し、他方の端
    子を二つのトランジスタ(4) (5) のベースと二つの第1
    の定電流源(10)(11)に夫々別個に接続して、アースから
    供給される電流を夫々該第1の定電流源(10)(11)を経て
    負極性の電源に流す二つの磁気抵抗効果素子(6) (9)
    と、 コレクタを夫々接続した抵抗(1) (2) を経て正極性の電
    源に接続し、エミッタを第2の定電流源(8) に接続し
    て、該正極性の電源から該抵抗(1) (2) を経て夫々供給
    される電流を、前記第1の定電流源(10)(11)から夫々ベ
    ースに与えられるバイアス電圧に対応して、該第2の定
    電流源(8) を経て負極性の電源に流す前記二つのトラン
    ジスタ(4) (5) と、 を設け、前記磁気抵抗効果素子(6) (9) が夫々磁界の変
    化に対応して変化させる抵抗値に基づき、磁気記録媒体
    から読取った信号を前記二つのトランジスタ(4) (5) の
    コレクタ間に発生させるために、該抵抗値の増減に電流
    極性を持つ該二つの磁気抵抗効果素子(6) (9) に流す同
    一電流値の電流の方向が、該電流極性に対して相互に逆
    方向になるように接続したことを特徴とするMRヘッド
    の抵抗変動補償回路。
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