JPH06243030A - メモリシステム及びその制御方法 - Google Patents

メモリシステム及びその制御方法

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JPH06243030A
JPH06243030A JP5320793A JP5320793A JPH06243030A JP H06243030 A JPH06243030 A JP H06243030A JP 5320793 A JP5320793 A JP 5320793A JP 5320793 A JP5320793 A JP 5320793A JP H06243030 A JPH06243030 A JP H06243030A
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JP
Japan
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rom
space
memory
application program
physical space
Prior art date
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Pending
Application number
JP5320793A
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English (en)
Inventor
Ryuichi Shimada
隆一 島田
Hiroyuki Nishiuchi
弘幸 西内
Kazunori Tsukada
和徳 塚田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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Publication date
Application filed by Kokusai Electric Corp filed Critical Kokusai Electric Corp
Priority to JP5320793A priority Critical patent/JPH06243030A/ja
Publication of JPH06243030A publication Critical patent/JPH06243030A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アプリケーションプログラムの実行エリアを
十分広く確保することができ、アプリケーションプログ
ラム作成における汎用性を持たせ、処理効率の良いメモ
リシステム及びその制御方法を提供する。 【構成】 システム立ち上げ時には、システム立ち上げ
プログラムを格納するEPROM3bを選択し、メモリ
の1〜8番目の物理空間に割り当てて1番目の物理空間
が写像する論理空間でシステム立ち上げプログラムを実
行し、処理終了後に8番目の物理空間が写像する論理空
間にこのROMの内容を退避し、その後にアプリケーシ
ョンプログラムを格納するフラッシュEEPROM3a
を選択し、1〜7番目の物理空間に選択したROMを割
り当てて、その物理空間が写像する論理空間でアプリケ
ーションプログラムを実行するメモリシステム及びその
制御方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体製造装置の専用
制御機器に用いられるマイクロコンピュータのメモリシ
ステム及びその制御方法に係り、特にアプリケーション
プログラムの実行エリアが多く、かつアプリケーション
プログラム作成における汎用性を持ち、処理効率の向上
したメモリシステム及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、従来のメモリシステムについて説
明する前に、消去及び書き込み可能なROMについて説
明する。本来、ROM(Read Only Memory)は読み出し
専用のメモリであったが、それを消去及び書き込み可能
にしたものがEPROM(Erasable Progurammable Rea
d Only Memory )である。EPROMには紫外線消去法
型EPROMと電気的に消去可能なEEPROM(Elec
trically Erasable Progurammable Read Only Memory)
とがあり、EEPROMには全ビットあるいはブロック
単位で消去を行うフラッシュEEPROM(または一括
消去型EEPROM)と、バイト単位に書き換え可能な
フル機能EEPROMとがある。フラッシュEEPRO
Mは1トランジスタ/セル構成なので、ほぼEPROM
と同等のチップ面積が実現でき、またフル機能EEPR
OM(2トランジスタ/セル以上の構成)に比べて価格
を安くできるのが特徴である。
【0003】次に、従来の半導体製造装置の専用制御機
器に用いられるマイクロコンピュータシステムのメモリ
システムについて説明する。従来のマイクロコンピュー
タシステムでは、ハードウエアリセットから立ち上げ制
御用のアプリケーションプログラムを実行するために、
本システムとは別のデータ書き込み機などにより、予め
システム立ち上げプログラムとそれに続くアプリケーシ
ョンプログラムとをEPROM又はフラッシュEEPR
OMに書き込み、完成したEPROM又はフラッシュE
EPROMをマイクロコンピュータシステムに実装する
ようになっていた。
【0004】そこで、システム立ち上げ後起動されるア
プリケーションプログラムを変更する場合は、システム
立ち上げプログラムとそれに続く変更後のアプリケーシ
ョンプログラムとをデータ書き込み機で書き込んだ新し
いEPROM又はフラッシュEEPROMをマイクロコ
ンピュータシステムに実装し直して、ハードウエアリセ
ットすることになっていた。
【0005】次に、従来のメモリシステムのメモリ割付
について図6を使って説明する。図6は、従来のメモリ
システムのメモリ割付例を示す説明図である。従来のメ
モリシステムのメモリ割付は、図6(a)に示すよう
に、1つのEPROMで先頭アドレスからシステム立ち
上げプログラムとそれに続くエリアに立ち上げ後起動さ
れるアプリケーションプログラムとを書き込む場合と、
図6(b)に示すように、1つのフラッシュEEPRO
Mで先頭アドレスからシステム立ち上げプログラムとそ
れに続くエリアに立ち上げ後起動されるアプリケーショ
ンプログラムとを書き込む場合と、図6(c)に示すよ
うに、2つのEPROM又はフラッシュEEPROM
で、第1のEPROM又はフラッシュEEPROMの先
頭アドレスからシステム立ち上げプログラムを書き込
み、第2のEPROM又はフラッシュEEPROMの先
頭から立ち上げ後起動されるアプリケーションプログラ
ムを書き込む場合とがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のメモリシステム及びその制御方法では、システム立
ち上げ前にアプリケーションプログラムをセットしなけ
ればならないために、アプリケーションプログラムを変
更又は新しくする場合には、新たにEPROM又はフラ
ッシュEEPROMにシステム立ち上げプログラムと変
更又は新規のアプリケーションプログラムを格納しなけ
ればならず、アプリケーションプログラム作成における
汎用性がなく、アプリケーションプログラム変更の柔軟
性に欠けるという問題点があった。
【0007】また、従来のメモリシステムでは、1つ又
は2つのEPROM又はフラッシュEEPROMの中に
システム立ち上げプログラムとアプリケーションプログ
ラムを格納しなければならないために、アプリケーショ
ンプログラムの実行エリアを充分確保することができ
ず、アプリケーションプログラムの実行エリアに限界が
あるという問題点があった。
【0008】また、従来のメモリシステムのメモリ割付
では、システム立ち上げプログラムとアプリケーション
プログラムとの配置が常に固定であり、システム立ち上
げ処理終了後は使用頻度の少ないシステム立ち上げプロ
グラムがメモリ空間の先頭アドレス付近に常駐すること
になり、使用頻度が高いアプリケーションプログラムが
メモリ空間の先頭アドレス付近に存在しないために、処
理効率を悪化させているという問題点があった。
【0009】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、アプリケーションプログラムの実行エリアを十分広
く確保することができ、アプリケーションプログラム作
成における汎用性をもたせ、処理効率の良いメモリシス
テム及びその制御方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための請求項1記載の発明は、メモリシステムに
おいて、システム立ち上げ用プログラムと複数のアプリ
ケーションプログラムを格納する複数のROMを具備す
るROMチップと、前記ROMチップ内のROMが物理
空間に割り当てられて前記ROMの内容が前記物理空間
が写像する論理空間で実行されるメモリとを有し、前記
ROMチップから1つのROMが選択されると該ROM
を1〜n番目の物理空間に割り当て、前記1番目の物理
空間が写像する論理空間で該ROMの内容が実行され、
実行終了後に前記1番目の物理空間が写像する論理空間
のROMの内容をn番目の物理空間が写像する論理空間
に退避する処理制御手段を設けたことを特徴としてい
る。
【0011】上記従来例の問題点を解決するための請求
項2記載の発明は、請求項1記載のメモリシステムの制
御方法において、システム立ち上げ時には、ROMチッ
プ内の複数のROMの中でシステム立ち上げプログラム
を格納するROMを選択してメモリの1〜n番目の物理
空間に割り当て、1番目の物理空間に割り当てられたR
OMの内容を前記1番目の物理空間が写像する論理空間
で実行してシステム立ち上げ処理を行い、システム立ち
上げ処理終了後にn番目の物理空間が写像する論理空間
に前記ROMの内容を退避することを特徴としている。
【0012】上記従来例の問題点を解決するための請求
項3記載の発明は、請求項1記載のメモリシステムにお
いて、n番目の物理空間が写像する論理空間に1番目の
物理空間に割り当てられたROMの内容が退避された後
に、ROMチップから1つのROMが選択されると、処
理制御手段が該ROMを1〜(n−1)番目の物理空間
に割り当て、前記1番目の物理空間が写像する論理空間
で該ROMの内容が実行されることを特徴としている。
【0013】上記従来例の問題点を解決するための請求
項4記載の発明は、請求項3記載のメモリシステムの制
御方法において、システム立ち上げ処理終了後で1番目
の物理空間に割り当てられたシステム立ち上げプログラ
ムを格納するROMの内容をn番目の物理空間が写像す
る論理空間に退避した後に、アプリケーションプログラ
ム実行時には、ROMチップ内の複数のROMの中でア
プリケーションプログラムを格納するROMを選択して
メモリの1〜(n−1)の物理空間に該ROMを割り当
て、1番目の物理空間が写像する論理空間で該ROMの
内容を実行することを特徴としている。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明によれば、ROMチップか
ら1つのROMが選択されると、処理制御手段が該RO
Mを1〜n番目の物理空間に割り当て、1番目の物理空
間が写像する論理空間で該ROMの内容が実行され、実
行終了後に1番目の物理空間が写像する論理空間のRO
Mの内容をn番目の物理空間が写像する論理空間に退避
するメモリシステムとしているので、まずシステム立ち
上げプログラムを格納するROMを選択して実行し、該
プログラムをn番目の物理空間が写像する論理空間に退
避するようにすれば、1〜(n−1)番目の物理空間に
アプリケーションプログラムを格納するROMを割り当
てることが可能となり、アプリケーションプログラムの
実行エリアを十分広く確保することができ、またシステ
ム立ち上げ後にアプリケーションプログラムを格納する
ROMをセットすることもできるため、アプリケーショ
ンプログラムの変更追加等に柔軟に対応でき、アプリケ
ーションプログラム作成における汎用性をもたせること
ができ、更にシステム立ち上げ後は1番目の物理空間が
写像する論理空間でアプリケーションプログラムを格納
するROMの内容が実行されるため、メモリ空間の先頭
アドレス付近でアプリケーションプログラムの実行処理
を行うことができ、処理効率を向上させることができ
る。
【0015】請求項2記載の発明によれば、システム立
ち上げ時には、ROMチップ内の複数のROMの中でシ
ステム立ち上げプログラムを格納するROMを選択して
メモリの1〜n番目の物理空間に割り当て、1番目の物
理空間に割り当てられたROMの内容を1番目の物理空
間が写像する論理空間で実行してシステム立ち上げ処理
を行い、システム立ち上げ処理終了後にn番目の物理空
間が写像する論理空間にROMの内容を退避する請求項
1記載のメモリシステムの制御方法としているので、1
〜(n−1)番目の物理空間にアプリケーションプログ
ラムを格納するROMを割り当てることが可能となり、
アプリケーションプログラムの実行エリアを十分広く確
保することができ、またシステム立ち上げ後にアプリケ
ーションプログラムを格納するROMをセットすること
もできるため、アプリケーションプログラムの変更追加
等に柔軟に対応でき、アプリケーションプログラム作成
における汎用性をもたせることができ、更にシステム立
ち上げ後は1番目の物理空間が写像する論理空間でアプ
リケーションプログラムを格納するROMの内容が実行
されるため、メモリ空間の先頭アドレス付近でアプリケ
ーションプログラムの実行処理を行うことができ、処理
効率を向上させることができる。
【0016】請求項3記載の発明によれば、n番目の物
理空間が写像する論理空間に1番目の物理空間に割り当
てられたROMの内容が退避された後に、ROMチップ
から1つのROMが選択されると、処理制御手段が該R
OMを1〜(n−1)番目の物理空間に割り当て、1番
目の物理空間が写像する論理空間で該ROMの内容が実
行される請求項1記載のメモリシステムとしているの
で、システム立ち上げ後にシステム立ち上げプログラム
を格納するROMの内容をn番目の物理空間が写像する
論理空間に退避して、1〜(n−1)番目の物理空間に
アプリケーションプログラムを格納するROMを割り当
てることが可能となり、アプリケーションプログラムの
実行エリアを十分広く確保することができ、またシステ
ム立ち上げ後にアプリケーションプログラムを格納する
ROMをセットすることもできるため、アプリケーショ
ンプログラムの変更追加等に柔軟に対応でき、アプリケ
ーションプログラム作成における汎用性をもたせること
ができ、更にシステム立ち上げ後は1番目の物理空間が
写像する論理空間でアプリケーションプログラムを格納
するROMの内容が実行されるため、メモリ空間の先頭
アドレス付近でアプリケーションプログラムの実行処理
を行うことができ、処理効率を向上させることができ
る。
【0017】請求項4記載の発明によれば、システム立
ち上げ処理終了後で1番目の物理空間に割り当てられた
システム立ち上げプログラムを格納するROMの内容を
n番目の物理空間が写像する論理空間に退避した後に、
アプリケーションプログラム実行時には、ROMチップ
内の複数のROMの中でアプリケーションプログラムを
格納するROMを選択してメモリの1〜(n−1)の物
理空間に該ROMを割り当て、1番目の物理空間が写像
する論理空間で該ROMの内容を実行する請求項3記載
のメモリシステムの制御方法としているので、アプリケ
ーションプログラムの実行エリアを十分広く確保するこ
とができ、またシステム立ち上げ後にアプリケーション
プログラムを格納するROMをセットすることもできる
ため、アプリケーションプログラムの変更追加等に柔軟
に対応でき、アプリケーションプログラム作成における
汎用性をもたせることができ、更にシステム立ち上げ後
は1番目の物理空間が写像する論理空間でアプリケーシ
ョンプログラムを格納するROMの内容が実行されるた
め、メモリ空間の先頭アドレス付近でアプリケーション
プログラムの実行処理を行うことができ、処理効率を向
上させることができる。
【0018】
【実施例】本発明の一実施例について図面を参照しなが
ら説明する。図1は、本発明の一実施例に係るメモリシ
ステムの概略構成ブロック図である。本実施例のメモリ
システムは、メモリ切り替え制御の指示を出すCPU1
と、CPU1からの指示信号を受けてROMチップの選
択信号を出すメモリ切替制御回路2と、メモリ切替制御
回路2の選択信号で選択される複数(1〜n)のROM
からなるROMチップ3とから構成されている。
【0019】そして、ROMチップ3には全部でn個の
チップが実装され、1〜(n−1)番目までのチップは
アプリケーションプログラム用のROMで、最後のn番
目のチップは立ち上げプログラムが格納されたROMと
なっている。
【0020】CPU1から、アプリケーション用のRO
Mを選択するか又はシステム立ち上げ用のROMを選択
するかの切替えを行うROM選択切替信号10と、アプ
リケーション用のROMの中の何番目を選択するかを指
示する選択指示信号11とをメモリ切替制御回路2に入
力し、メモリ切替制御回路2からROMチップ3に対し
て選択するROMに接続されたピンにROM選択信号1
2を出力して選択するROMを切り替える。
【0021】次に、メモリ切り替え制御回路2につい
て、図2を用いて更に詳しく説明する。図2は、本実施
例のメモリシステムのメモリ切替制御回路の回路図であ
る。尚、図2ではアプリケーション用のROMとして7
つのフラッシュEEPROMを使用し、システム立ち上
げ用のROMとしてEPROMを使用した場合の回路図
である。
【0022】本実施例のメモリ切替制御回路2は、図2
に示すように、メモリアドレスデコーダ部(3→8デコ
ーダ)20と、第8番目のROMであるシステム立ち上
げ用のEPROM3bを選択するための論理回路部分の
NOT回路21とOR回路22とNAND回路23とで
構成されている。
【0023】そして、CPU1からアプリケーション用
のROMの中の何番目を選択するかを指示するために、
メモリアドレスの20ビット中の上位3ビットを示す選
択指示信号11(A17〜A19)をアドレスデコーダ部2
0のピンX0 〜X2 に入力し、また、アプリケーション
用のROMを選択するか又はシステム立ち上げ用のRO
Mを選択するかの切替えを行うROM選択切替信号10
として、デコーダの動作/不動作を切り替えるME信号
10aと切替信号10bとをそれぞれピンZ0,Z1 に入
力する。
【0024】アドレスデコーダ部20では、CPU1か
ら入力される選択指示信号11とROM選択切替信号1
0の組合せによって、アプリケーション用のROMの中
の1つ、又はシステム立ち上げ用のROMを選択し、各
ROMチップに接続されたピンY0 〜Y7 の中のいずれ
かにROM選択信号12を出力する。尚、ROM選択信
号12は、Low出力に設定された場合に選択されるも
のである。
【0025】次に、メモリ切替制御回路2の具体的な動
作について図2を使って説明する。まず、システム立ち
上げ時(ハードウエアリセット時)に、システム立ち上
げプログラムが格納されている第8番目のROMである
EPROM3bを選択する時の動作について説明する。
プログラム又はCPU1の制御出力によって、ME信号
10aと切替信号10bとをHighにすると、アドレ
スデコーダ部20への入力ピンZ0,Z1 がHighにな
り出力ピンY0 〜Y7 は全てHighになる。また、N
OT回路21への入力(b)がHighになり、出力
(c)がLowとなってOR回路22の入力となるが、
ME信号10aから分岐した入力(a)がHighであ
るためOR回路22の出力(d)はHighとなる。
【0026】NAND回路23は、入力に1つでもLo
wがあれば出力がHighとなり、全ての入力がHig
hの場合のみ出力がLowとなる回路であるから、OR
回路22からの出力(d)がHighであり、アドレス
デコーダ部20のピンY7 の出力がHighであること
からNAND回路23の出力(f)はLowになって、
第8番目のROMであるEPROM3bが選択されるこ
とになる。
【0027】次に、アプリケーションプログラム用のR
OMであるフラッシュEEPROM3aを選択する場合
の動作について説明する。プログラム又はCPUの制御
出力によって、ME信号10aをLowにするとアドレ
スデコーダ部20が動作可能な状態となり、その時、切
替信号10bをLowにすると出力ピンY0 〜Y7 は一
旦全てLowになるが、入力ピンX0 〜X2 の値によっ
て出力ピンY0 〜Y6 は選択された1つを残してHig
hになる。この1つのLowとなった出力ピンYに接続
する1つのフラッシュEEPROMが選択されたことに
なる。
【0028】また同時に、NOT回路21への入力
(b)がLowになり、出力(c)がHighとなって
OR回路22の入力となり、ME信号10aから分岐し
た入力(a)はLowであるが、OR回路22の出力
(d)はHighとなる。OR回路22からの出力
(d)がHighであり、アドレスデコーダ部20のピ
ンY7 の出力がLowであることからNAND回路23
の出力(f)はHighになって、第8番目のROMで
あるEPROM3bは選択されないことになる。
【0029】次に、本実施例のメモリシステムにおける
メモリの制御方法について説明する。本実施例のメモリ
システムでは、メモリの物理空間と論理空間とを対応づ
けるために、システムCPU内のメモリマネジメントユ
ニット(MMU)を使用している。
【0030】ここで、メモリマネジメントユニット(M
MU)について図3を用いて簡単に説明する。図3は、
メモリマネジメントユニットの機能を説明するための説
明図であり、論理アドレスで斜線部分をアクセスする
と、ベースレジスタ32,33の内容が論理アドレスに
加算され物理空間の斜線部分をアクセスするものであ
る。
【0031】メモリマネジメントユニット(MMU)
は、MMUコモン/バンクエリアレジスタ31とMMU
コモンベースレジスタ32とMMUバンクベースレジス
タ33の3つのレジスタを備え、メモリアクセスの場合
に64kバイト(16ビットアドレス)の論理空間を、
1Mバイト(20ビットアドレス)の物理空間に写像す
る機能である。
【0032】通常、MMUでは、論理空間をアドレスの
小さいほうからコモンエリア0とバンクエリアとコモン
エリア1の3つのエリアに分割して処理を行う。但し、
場合(下限アドレスの設定)によってはコモンエリア0
とバンクエリアはなくてもかまわないことがある。そし
て、MMUコモン/バンクエリアレジスタ31の上位4
ビットにコモンエリア1の下限アドレスの上位4ビット
を設定し、また、MMUコモン/バンクエリアレジスタ
31の下位4ビットにはバンクエリアの下限アドレスの
上位4ビットを設定する。
【0033】MMUコモンベースレジスタ32とMMU
バンクベースレジスタ33は、それぞれコモンエリア1
とバンクエリアにある論理アドレスを物理アドレスに変
換する際のベースレジスタとして使用されるものであ
る。
【0034】論理空間から物理空間への写像方法は、図
3に示すように、コモンエリア0では論理アドレスがそ
のまま物理アドレスとなるので、ベースレジスタは全
て”0”に設定されており、コモンエリア1では、論理
アドレスにMMUコモンベースレジスタ32が加算さ
れ、バンクエリアでは、論理アドレスにMMUバンクベ
ースレジスタ33が加算される。
【0035】つぎに、本実施例のメモリの制御方法につ
いて図2,図4及び図5を用いて説明する。図4は、本
実施例のメモリシステムにおけるシステム立ち上げ時の
メモリ割付の例を示す説明図であり、図5は、アプリケ
ーション実行時のメモリ割付の例を示す説明図である。
尚、図4,図5では図2と同様に、アプリケーション用
のROMとして7つのフラッシュEEPROMを使用
し、システム立ち上げ用のROMとしてEPROMを使
用した場合のメモリ割当例である。
【0036】本実施例のメモリシステムにおけるメモリ
の制御方法では、まずシステム立ち上げ(ハードウエア
リセット)時には、図2のROM選択信号10のME信
号10a及び切替信号10bをいずれもHighにセッ
トして、図4に示すように、システム立ち上げプログラ
ムが格納されている第8番目のROMであるEPROM
3bを物理空間の第1〜第8番目の全空間に割り付け
る。物理空間の第1番目の空間に割り付けられたEPR
OMは、システム立ち上げ処理の際にアクセスされ、第
8番目の空間に割り付けられたEPROMはシステム立
ち上げ処理終了後に、システム立ち上げ処理に用いられ
たメモリ空間を退避しておくために使用される。そし
て、第2〜第7番目の空間のEPROMはダミーであ
り、アクセスされるものではない。
【0037】メモリ割付が終了すると、論理空間で00
00番地からプログラムの実行が開始される。ここで、
論理空間の0000番地は、メモリマネジメントユニッ
ト(MMU)によって物理空間に写像され物理空間の0
0000番地に対応するので、第1番目の空間に割り付
けられたEPROMに格納されたシステム立ち上げプロ
グラムが実行されることになる。
【0038】そして、システム立ち上げ処理の中でメモ
リマネジメントユニット(MMU)によってコモンエリ
ア1が物理空間の第8番目の空間のEPROMに対応す
るようにMMUコモン/バンクエリアレジスタ31及び
コモンベースレジスタ32をセットしておく。
【0039】システム立ち上げ処理が終了したら、シス
テム立ち上げ処理に用いられたメモリ空間を退避してお
くために、第1番目の空間のEPROMの内容を論理空
間のコモンエリア1にコピーすると、論理空間のコモン
エリア1はメモリマネジメントユニット(MMU)によ
って物理空間の第8番目の空間に割り当てられたEPR
OMに書き込まれることになる。
【0040】その後、図2のROM選択信号10のME
信号10a及び切替信号10bをいずれもLowにセッ
トし、選択指示信号11の値によって、図5に示すよう
に、物理空間の第1〜第7番目の空間まで、実行するア
プリケーションプログラム用のフラッシュEEPROM
3aから順に割当て、第8番目の空間はそのままシステ
ム立ち上げプログラム用のEPROMを割り当ててお
く。
【0041】そして、論理空間のコモンエリア1からコ
モンエリア0に制御を移し、アドレス0000から処理
を実行すると、アプリケーションプログラムが実行され
ることになる。
【0042】このように、論理空間のコモンエリア1か
らコモンエリア0に制御を移してアプリケーションプロ
グラムを実行するものであるから、アプリケーションプ
ログラムは予め作成してフラッシュEEPROMに格納
しておく必要はなく、従って、アプリケーションプログ
ラムは、システム立ち上げ終了後に作成して、物理空間
の第1〜第7番目の空間のフラッシュEEPROMに格
納することも可能となる。
【0043】本実施例のメモリシステム及びその制御方
法によれば、システム立ち上げ時にはシステム立ち上げ
用のプログラムが格納されたROMだけをメモリの物理
空間に割り当て、システム立ち上げ処理終了後にアプリ
ケーションプログラムの格納された、又はこれから新た
に格納するROMを割り当てるようにしているので、ア
プリケーションプログラムの変更に柔軟に対応でき、ア
プリケーションプログラム作成における汎用性を持たせ
ることができる効果がある。また、アプリケーションプ
ログラム用のROMを複数割り当てることもできるの
で、アプリケーションプログラムの実行エリアを拡大す
ることができる効果がある。
【0044】更に、複数のアプリケーションプログラム
を予め別々のROMに格納して準備し、システム立ち上
げ後のメモリ割当の順番を変えることで、システム立ち
上げ直後に実行されるアプリケーションプログラムを簡
単に切り替えることができる効果がある。
【0045】また、システム立ち上げ処理終了後は使用
頻度の少ないシステム立ち上げプログラムがコモンエリ
ア1に退避され、メモリ論理空間とメモリ物理空間との
写像処理を行うメモリマネージメントユニット(MM
U)の処理によりコモンエリア0(メモリ空間の先頭ア
ドレス付近)にアプリケーションプログラムを割り当て
る(常駐させる)ので、アプリケーションプログラムの
処理効率を向上させることができる効果がある。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ROMチ
ップから1つのROMが選択されると、処理制御手段が
該ROMを1〜n番目の物理空間に割り当て、1番目の
物理空間が写像する論理空間で該ROMの内容が実行さ
れ、実行終了後に1番目の物理空間が写像する論理空間
のROMの内容をn番目の物理空間が写像する論理空間
に退避するメモリシステムとしているので、まずシステ
ム立ち上げプログラムを格納するROMを選択して実行
し、該プログラムをn番目の物理空間が写像する論理空
間に退避するようにすれば、1〜(n−1)番目の物理
空間にアプリケーションプログラムを格納するROMを
割り当てることが可能となり、アプリケーションプログ
ラムの実行エリアを十分広く確保することができ、また
システム立ち上げ後にアプリケーションプログラムを格
納するROMをセットすることもできるため、アプリケ
ーションプログラムの変更追加等に柔軟に対応でき、ア
プリケーションプログラム作成における汎用性をもたせ
ることができ、更にシステム立ち上げ後は1番目の物理
空間が写像する論理空間でアプリケーションプログラム
を格納するROMの内容が実行されるため、メモリ空間
の先頭アドレス付近でアプリケーションプログラムの実
行処理を行うことができ、処理効率を向上させることが
できる効果がある。
【0047】請求項2記載の発明によれば、システム立
ち上げ時には、ROMチップ内の複数のROMの中でシ
ステム立ち上げプログラムを格納するROMを選択して
メモリの1〜n番目の物理空間に割り当て、1番目の物
理空間に割り当てられたROMの内容を1番目の物理空
間が写像する論理空間で実行してシステム立ち上げ処理
を行い、システム立ち上げ処理終了後にn番目の物理空
間が写像する論理空間にROMの内容を退避する請求項
1記載のメモリシステムの制御方法としているので、1
〜(n−1)番目の物理空間にアプリケーションプログ
ラムを格納するROMを割り当てることが可能となり、
アプリケーションプログラムの実行エリアを十分広く確
保することができ、またシステム立ち上げ後にアプリケ
ーションプログラムを格納するROMをセットすること
もできるため、アプリケーションプログラムの変更追加
等に柔軟に対応でき、アプリケーションプログラム作成
における汎用性をもたせることができ、更にシステム立
ち上げ後は1番目の物理空間が写像する論理空間でアプ
リケーションプログラムを格納するROMの内容が実行
されるため、メモリ空間の先頭アドレス付近でアプリケ
ーションプログラムの実行処理を行うことができ、処理
効率を向上させることができる効果がある。
【0048】請求項3記載の発明によれば、n番目の物
理空間が写像する論理空間に1番目の物理空間に割り当
てられたROMの内容が退避された後に、ROMチップ
から1つのROMが選択されると、処理制御手段が該R
OMを1〜(n−1)番目の物理空間に割り当て、1番
目の物理空間が写像する論理空間で該ROMの内容が実
行される請求項1記載のメモリシステムとしているの
で、システム立ち上げ後にシステム立ち上げプログラム
を格納するROMの内容をn番目の物理空間が写像する
論理空間に退避して、1〜(n−1)番目の物理空間に
アプリケーションプログラムを格納するROMを割り当
てることが可能となり、アプリケーションプログラムの
実行エリアを十分広く確保することができ、またシステ
ム立ち上げ後にアプリケーションプログラムを格納する
ROMをセットすることもできるため、アプリケーショ
ンプログラムの変更追加等に柔軟に対応でき、アプリケ
ーションプログラム作成における汎用性をもたせること
ができ、更にシステム立ち上げ後は1番目の物理空間が
写像する論理空間でアプリケーションプログラムを格納
するROMの内容が実行されるため、メモリ空間の先頭
アドレス付近でアプリケーションプログラムの実行処理
を行うことができ、処理効率を向上させることができる
効果がある。
【0049】請求項4記載の発明によれば、システム立
ち上げ処理終了後で1番目の物理空間に割り当てられた
システム立ち上げプログラムを格納するROMの内容を
n番目の物理空間が写像する論理空間に退避した後に、
アプリケーションプログラム実行時には、ROMチップ
内の複数のROMの中でアプリケーションプログラムを
格納するROMを選択してメモリの1〜(n−1)の物
理空間に該ROMを割り当て、1番目の物理空間が写像
する論理空間で該ROMの内容を実行する請求項3記載
のメモリシステムの制御方法としているので、アプリケ
ーションプログラムの実行エリアを十分広く確保するこ
とができ、またシステム立ち上げ後にアプリケーション
プログラムを格納するROMをセットすることもできる
ため、アプリケーションプログラムの変更追加等に柔軟
に対応でき、アプリケーションプログラム作成における
汎用性をもたせることができ、更にシステム立ち上げ後
は1番目の物理空間が写像する論理空間でアプリケーシ
ョンプログラムを格納するROMの内容が実行されるた
め、メモリ空間の先頭アドレス付近でアプリケーション
プログラムの実行処理を行うことができ、処理効率を向
上させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るメモリシステムの概略
構成ブロック図である。
【図2】本実施例のメモリシステムのメモリ切替制御回
路の回路図である。
【図3】本実施例のメモリマネジメントユニットの機能
を説明するための説明図である。
【図4】本実施例のメモリシステムにおけるシステム立
ち上げ時のメモリ割付の例を示す説明図である。
【図5】本実施例のメモリシステムにおけるアプリケー
ション実行時のメモリ割付の例を示す説明図である。
【図6】従来のメモリシステムのメモリ割付例を示す説
明図である。
【符号の説明】
1…CPU、 2…メモリ切替制御回路、 3…ROM
チップ、 3a…アプリケーションプログラム用ROM
(フラッシュEEPROM)、 3b…システム立ち上
げ用ROM(EPROM)、 10…ROM選択切替信
号、 10a…ME信号、 10b…切替信号、 11
…選択指示信号、 12…ROM選択信号、 20…ア
ドレスデコーダ部、 21…NOT回路、 22…OR
回路、23…NAND回路、 31…MMUコモン/バ
ンクエリアレジスタ、 32…コモンベースレジスタ、
33…バンクベースレジスタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 システム立ち上げ用プログラムと複数の
    アプリケーションプログラムを格納する複数のROMを
    具備するROMチップと、前記ROMチップ内のROM
    が物理空間に割り当てられて前記ROMの内容が前記物
    理空間が写像する論理空間で実行されるメモリとを有
    し、前記ROMチップから1つのROMが選択されると
    該ROMを1〜n番目の物理空間に割り当て、前記1番
    目の物理空間が写像する論理空間で該ROMの内容が実
    行され、実行終了後に前記1番目の物理空間が写像する
    論理空間のROMの内容をn番目の物理空間が写像する
    論理空間に退避する処理制御手段を設けたことを特徴と
    するメモリシステム。
  2. 【請求項2】 システム立ち上げ時には、ROMチップ
    内の複数のROMの中でシステム立ち上げプログラムを
    格納するROMを選択してメモリの1〜n番目の物理空
    間に割り当て、1番目の物理空間に割り当てられたRO
    Mの内容を前記1番目の物理空間が写像する論理空間で
    実行してシステム立ち上げ処理を行い、システム立ち上
    げ処理終了後にn番目の物理空間が写像する論理空間に
    前記ROMの内容を退避することを特徴とする請求項1
    記載のメモリシステムの制御方法。
  3. 【請求項3】 n番目の物理空間が写像する論理空間に
    1番目の物理空間に割り当てられたROMの内容が退避
    された後に、ROMチップから1つのROMが選択され
    ると、処理制御手段が該ROMを1〜(n−1)番目の
    物理空間に割り当て、前記1番目の物理空間が写像する
    論理空間で該ROMの内容が実行されることを特徴とす
    る請求項1記載のメモリシステム。
  4. 【請求項4】 システム立ち上げ処理終了後で1番目の
    物理空間に割り当てられたシステム立ち上げプログラム
    を格納するROMの内容をn番目の物理空間が写像する
    論理空間に退避した後に、アプリケーションプログラム
    実行時には、ROMチップ内の複数のROMの中でアプ
    リケーションプログラムを格納するROMを選択してメ
    モリの1〜(n−1)の物理空間に該ROMを割り当
    て、1番目の物理空間が写像する論理空間で該ROMの
    内容を実行することを特徴とする請求項3記載のメモリ
    システムの制御方法。
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