JPH06242954A - 独立にアクセスされる中間記憶域を利用してスーパースカラ・プロセッサ・システムにおける命令ディスパッチを改善する方法およびシステム - Google Patents

独立にアクセスされる中間記憶域を利用してスーパースカラ・プロセッサ・システムにおける命令ディスパッチを改善する方法およびシステム

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JPH06242954A
JPH06242954A JP5325212A JP32521293A JPH06242954A JP H06242954 A JPH06242954 A JP H06242954A JP 5325212 A JP5325212 A JP 5325212A JP 32521293 A JP32521293 A JP 32521293A JP H06242954 A JPH06242954 A JP H06242954A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 実行し、実行結果を指定された汎用レジスタ
に格納するために複数の命令を一群の実行ユニットに同
時にディスパッチするスーパースカラ・プロセッサ・シ
ステムにおいて、単一サイクル命令ディスパッチを可能
にする方法およびシステムを提供すること。 【構成】 各命令は一般に、少なくとも1つのソース・
オペランドと1つの宛先オペランドを含む。複数の中間
記憶バッファが提供され、利用可能な実行ユニットに命
令がディスパッチされるたびに、ディスパッチされた命
令内のどの宛先オペランドにも特定の1つの中間記憶バ
ッファが割り当てられ、指定された汎用レジスタまたは
指定された代替汎用レジスタを決定して選択する必要が
なくなるため、単一サイクル内で命令をディスパッチす
ることが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、全般的に、改良型デー
タ処理システムに関し、詳しくは、スーパースカラ・プ
ロセッサ・システムにおける命令ディスパッチ効率を向
上させる方法およびシステムに関する。さらに詳細に
は、本発明は、独立にアクセスされる中間記憶域を利用
して、スーパースカラ・プロセッサ・システムにおける
命令ディスパッチを改善する方法およびシステムに関す
る。
【0002】関連出願 本願発明は、米国特許出願第08/002300号に関
連しており、この出願は以下の事項を開示している。ア
プリケーションによって指定された順序で一連のスカラ
命令を取り出し、同時に一群のスカラ命令を非逐次的に
適宜、複数の実行ユニットにディスパッチすることがで
きる、スーパースカラ・プロセッサ・システムにおける
命令ディスパッチ効率を向上させる方法およびシステム
を提供する。アプリケーションによって指定された順序
で非逐次的に適宜取り出された一群のスカラ命令が、本
発明で処理される。本発明では、処理中に逐次化を必要
とする条件を検出する。逐次化を必要とする条件の検出
に応じて、その一群のスカラ命令のうちの特定のスカラ
命令の処理が選択的に制御され、その後は、その一群の
スカラ命令の少なくとも一部分が逐次的に処理される。
【0003】また、米国特許出願第08/001872
号にも関連しており、この出願は以下の事項を開示して
いる。複数の中間記憶バッファと、複数の汎用レジスタ
と、記憶バッファ・インデックスを有するスーパースカ
ラ・プロセッサ・システムにおける命令ディスパッチ効
率を向上させる方法およびシステムを提供する。複数の
スカラ命令を、ディスパッチ・バッファから複数の実行
ユニットに同時にディスパッチすることができる。複数
のスカラ命令はそれぞれ一般に、少なくとも1つのソー
ス・オペランドおよび1つの宛先オペランドを含む。複
数の中間記憶バッファのうちの特定の1つが、複数のス
カラ命令のうちの選択された1つの命令内の宛先オペラ
ンドに割り当てられる。中間記憶バッファのうちの特定
の1つと、複数の汎用レジスタのうちの指定された1つ
の間の関係が、ディスパッチされた命令がディスパッチ
機構でアプリケーション・プログラム・シーケンス中の
別の命令で置換されるとき、記憶バッファに記憶され
る。複数のスカラ命令のうちの選択された1つを実行し
た結果が、その命令が実行されたときに、特定の1つの
中間記憶バッファに記憶される。記憶バッファ・インデ
ックスを使用して、記憶バッファが特定の汎用レジスタ
用に割り当てられてから実行結果が記憶バッファから汎
用レジスタに移されるまでの間にディスパッチされる命
令のソース・オペランドとしてどの記憶バッファを使用
するかを決定する。
【0004】さらに、米国特許出願第08/00186
4号にも関連しており、この出願は以下の事項を開示し
ている。スーパースカラ・プロセッサ・システムにおい
て、複数の命令を、実行し、実行結果を指定された汎用
レジスタ内に格納するために、一群の実行ユニットに同
時にディスパッチする、単一サイクル命令ディスパッチ
を可能にするための方法およびシステムを提供する。各
命令は一般に、少なくとも1つのソース・オペランドと
1つの宛先オペランドを含む。複数の中間記憶バッファ
が設けられ、利用可能な実行ユニットに命令がディスパ
ッチされるたびに、ディスパッチされた命令中のどの宛
先オペランドにも中間記憶バッファが割り当てられ、指
定された汎用レジスタまたは指定された代替汎用レジス
タを決定し選択する必要がなくなることによって、単一
のサイクル内でその命令がディスパッチできるようにな
る。
【0005】さらに、米国特許出願第08/00189
0号にも関連しており、この出願は以下の事項を開示し
ている。スーパースカラ・プロセッサ・システムにおい
て、逐次的に順序付けられた複数の命令を実行し、実行
結果を指定された汎用レジスタに格納するために、一群
の実行ユニットに適宜、同時にディスパッチする、非逐
次命令のディスパッチを可能にする方法およびシステム
を提供する。各命令は一般に、少なくとも1つのソース
・オペランドおよび1つの宛先オペランドを含む。複数
の中間記憶バッファが提供され、利用可能な実行ユニッ
トに命令がディスパッチされるたびに、ディスパッチさ
れた命令内のどの宛先オペランドにも特定の1つの中間
記憶バッファが割り当てられ、各命令の実行結果を中間
記憶バッファに記憶することができる。各命令の状況を
示す指示が完了バッファ内に維持され、その後は、それ
を使用して、中間記憶バッファ内の結果が、アプリケー
ションによって指定された順序と整合する順序で、選択
された汎用レジスタに選択的に転送される。したがっ
て、選択された命令の完了を妨げる割込みの発生を、完
了バッファ内で正確に識別することができる。
【0006】さらに、米国特許出願第08/00186
6号にも関連しており、この出願は以下の事項を開示し
ている。アプリケーションによって指定された順序で一
連のスカラ命令を取り出し、命令ディスパッチ機構を使
用して、一群のスカラ命令を複数の実行ユニットに同時
にディスパッチすることのできるスーパースカラ・デー
タ・プロセッサ・システム内で一群のスカラ命令を追跡
する方法を提供する。スーパースカラ・プロセッサ・シ
ステム内で現在実行中の各スカラ命令を一意的に識別す
るのに十分な大きさの一群の一意的識別番号を選択す
る。次に、各スカラ命令がプロセッサの命令ディスパッ
チ機構にロードされるときに、スーパースカラ・プロセ
ッサ・システム内で処理されている各スカラ命令に一意
的識別番号の1つを関連付ける。特定のスカラ命令の実
行完了後、その特定のスカラ命令とそれに関連する一意
的識別番号の間の関連付けが終了し、そのため一群の一
意的識別番号を再使用して、前記スーパースカラ・デー
タ・プロセッサ・システム内で以後のスカラ命令の実行
を追跡できるようになる。
【0007】
【従来の技術】現代の最新データ処理システムの設計者
は、絶えずそのようなシステムの性能面の向上に努めて
いる。データ処理システム効率を向上させる1つの技法
は、サイクル・タイムを短くし、1命令当たりサイクル
(CPI)率を下げることである。このような技法を拡
張データ処理システムに巧みに応用した例に、インター
ナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション
(IBM)のRISCシステム/6000(RS/60
00)コンピュータがある。RS/6000システム
は、数値中心の科学技術の応用分野およびマルチユーザ
商業環境でうまく機能するように設計されている。RS
/6000プロセッサは、スーパースカラ実施態様を使
用する。すなわち、複数の命令が同時に発行され実行さ
れる。
【0008】複数の命令を同時に発行して実行するに
は、高命令帯域幅で同時に実行できる独立した機能ユニ
ットが必要である。RS/6000システムは、本来的
にパイプライン式の別々のブランチ処理ユニット、固定
小数点処理ユニット、および浮動小数点処理ユニットを
使ってこれを実現している。そのようなシステムにおけ
るプロセッサのパイプライン式という性質にかんがみ、
後続命令をディスパッチする前に、後続命令の実行に必
要な特定の命令の結果が得られるように配慮しなければ
ならない。そのようないわゆる「データ依存性ハザー
ド」が発生しないようにするための1つの技法は、特定
の命令のディスパッチを、たとえば、すべての先行命令
がディスパッチされるまで制限することである。この技
法によってデータ依存性ハザードは発生しなくなるが、
この技法を用いて発生する性能上の不利益は大きい。
【0009】そのため、現代のスパースカラ・データ処
理システムは、しばしばいわゆる「データ依存性インタ
ロック回路」を使用している。そのような回路は、命令
ディスパッチ回路と協調して動作し、たとえばその命令
の正しい実行に必要な先行命令の結果が得られる時まで
命令をディスパッチしないようにする論理機構を含む。
データ依存性インタロック回路を実現するのに必要な論
理の量は、各命令内のソース・オペランドの数に正比例
する。ソース・オペランドとは、命令の実行に使用する
ために、レジスタ・ファイル内のオペランドにアクセス
するのに使用される、命令内のフィールドである。
【0010】データ依存性インタロック回路を用いる
と、上述の大きな性能上の不利益を発生させずにデータ
依存性ハザードを回避することができるが、多数のソー
ス・オペランドおよび宛先オペランドを含む命令用のデ
ータ依存性インタロック回路の設計および実施は極めて
複雑になる。
【0011】各プロセッサ・サイクルでの複数の命令の
同時実行に伴って発生するデータ依存性ハザードはま
た、「レジスタ名前変更」として知られる方法を利用し
て対処されてきた。レジスタ名前変更は、命令の最終結
果がレジスタ・ファイルに格納されるよりも前に、特定
の命令の結果を、後続命令が使用できるように、レジス
タに一時的に格納するために利用される技術である。レ
ジスタ名前変更は一般に、レジスタ・ファイル・アレイ
に、特別な位置と、論理レジスタに割り当てられた特定
の物理レジスタを識別するポインタ配列とを設けること
によって行われる。また従来技術の特定の手法では、複
数のレジスタ・ファイル・アレイを使用して、データ用
の多数の「読取り」ポート、または例外の場合のバック
アップ用に前の結果を保持するための多数の「読取り」
ポートを提供している。
【0012】この技術は、普通なら逐次実行が必要な場
合に複数の命令を同時にディスパッチして実行する能力
を提供するが、そのような技法を利用して実行ユニット
に命令をディスパッチすることに関して問題が存在す
る。命令をディスパッチできるようにするには、命令の
実行結果を記憶する宛先位置と、その命令を実行するの
に必要なオペランドのソース位置を識別しなければなら
ない。複雑なレジスタ名前変更方式では、ルックアップ
・テーブルまたは論理回路、あるいはその両方を利用す
る必要があり、名前変更可能なレジスタを含むレジスタ
・ファイルへのアクセスを求めて実行ユニット間でしば
しば競合が発生し、そのようなシステムの処理効率が低
下する。
【0013】したがって、データ宛先に対する実行ユニ
ット間の競合が最小限に抑えられるように独立にアクセ
ス可能な中間記憶装置を提供することによって、スーパ
ースカラ・プロセッサ・システム内での命令ディスパッ
チの改善を可能にする方法およびシステムが明らかに必
要である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の一目的は、改
良されたデータ処理システムを提供することである。
【0015】本発明の他の目的は、スーパースカラ・プ
ロセッサ・システムにおける命令ディスパッチを改善す
るための改良された方法およびシステムを提供すること
である。
【0016】本発明の他の目的は、独立にアクセスされ
る中間記憶域を利用して、スーパースカラ・プロセッサ
・システムにおける命令ディスパッチを改善する、改良
された方法およびシステムを提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】前述の目的は、以下に述
べるように達成される。本発明の方法およびシステムを
使用すると、スーパースカラ・プロセッサ・システムに
おいて、複数の命令を実行し、実行結果を指定された汎
用レジスタに格納するために、一群の実行ユニットに同
時にディスパッチする、改善された命令ディスパッチが
可能になる。各命令は一般に、少なくとも1つのソース
・オペランドと1つの宛先オペランドを含む。それぞれ
独立バスによってすべての実行ユニットに結合された、
複数の中間記憶バッファが提供される。利用可能な実行
ユニットに命令がディスパッチされるたびに、ディスパ
ッチされた命令内のどの宛先オペランドにも特定の1つ
の中間記憶バッファが割り当てられ、指定された汎用レ
ジスタまたは指定された代替汎用レジスタを決定して選
択する必要がなくなり、かつ実行ユニットが、独立バス
を介して、指定された中間記憶バッファに直接アクセス
できるようになって、アクセスを求める他の実行ユニッ
トとの競合がなくなるので、命令を効率的にディスパッ
チすることが可能になる。
【0018】本発明の上記その他の目的、特徴、および
利点は、以下の詳細な説明で明らかになろう。
【0019】
【実施例】図面、特に図1を参照すると、本発明の方法
およびシステムを実施するために利用できるスーパース
カラ・データ処理システム10の高水準ブロック図が示
されている。図のように、スーパースカラ・データ処理
システム10は、データ、命令などを記憶するために利
用されるメモリ18を含む。メモリ18内に記憶される
データまたは命令には、当業者に周知の方法でキャッシ
ュ/メモリ・インタフェース20を使用してアクセスす
ることが好ましい。キャッシュ・メモリ・システムのサ
イズ設定および利用法は、データ処理技術分野内の周知
の一部門であり、本発明では取り上げない。しかし、現
代の連想式キャッシュ技術を使用することにより、キャ
ッシュ/メモリ・インタフェース20内に一時的に記憶
されたデータを利用して高率のメモリ・アクセスを達成
できることが、当業者には理解されよう。
【0020】キャッシュ/メモリ・インタフェース20
からの命令は通常、好ましくは複数の待ち行列位置を含
む命令ディスパッチ機構22にロードされる。スーパー
スカラ・データ処理システムの典型的な実施例では、命
令ディスパッチ機構内の各位置が、2ないし8個の命令
を含むことができ、したがって所与のサイクルで、キャ
ッシュ/メモリ・インタフェース20によって渡される
有効な命令の数と、命令ディスパッチ機構22内で利用
可能な空間の量とに応じて、命令ディスパッチ機構22
に最高で8個の命令をロードすることができる。
【0021】そのようなスーパースカラ・データ処理シ
ステムでは普通であるが、命令ディスパッチ機構22
は、実行ユニット24に命令をディスパッチするために
利用される。図1に示すように、スーパースカラ・デー
タ処理システム10は、設計上の選択の問題として、1
つまたは複数の浮動小数点処理ユニット、固定小数点処
理ユニット、ロード/記憶ユニット、およびブランチ処
理ユニットを含むことができる。したがって、命令ディ
スパッチ機構22は、単一のサイクル中に、複数の命令
を各実行ユニットに1つずつディスパッチすることがで
きる。実行ユニットは、設計の選択の問題として、単一
のサイクル中に単一の実行ユニットに複数の命令をディ
スパッチできるようにする、予約ステーションを含むこ
とができる。したがって、スーパースカラ・プロセッサ
中の複数の実行ユニットがそれぞれ、単一のサイクルで
複数の命令を受け取ることができる。また、マルチプロ
セッサ・システム中で、複数のプロセッサに関連する複
数の実行ユニット24に命令をディスパッチすることが
できる。
【0022】図2を参照すると、本発明の方法およびシ
ステムを実施するために使用できる図1のスーパースカ
ラ・データ処理システムの命令ディスパッチ回路のさら
に詳細なブロック図が示されている。図のように、キャ
ッシュ/メモリ・インタフェース20からの命令は通
常、命令ディスパッチ機構22に、グループ単位で、ア
プリケーションで指定された順序でロードされる。した
がって、実行ユニット24内の1つまたは複数の実行ユ
ニットに適宜ディスパッチするために、設計上の選択の
問題として、2個、4個、または8個の命令がキャッシ
ュ/メモリ・インタフェース20から命令ディスパッチ
22にロードされる。図2に示した実施例に示すよう
に、これらの実行ユニットは、浮動小数点処理ユニット
26、複数のロード/記憶ユニット28および30、複
数の固定小数点処理ユニット32および34、およびブ
ランチ処理ユニット36を含むことができる。言うまで
もなく、前述のように、設計上の問題として、スーパー
スカラ・データ処理システム10内に任意の数の複数の
タイプの実行ユニットを含めることができる。
【0023】本明細書に示すタイプのようなスーパース
カラ・データ処理システムで典型的であるが、複数の汎
用レジスタも設けられている。図2に示した実施例で
は、浮動小数点汎用レジスタ44および固定小数点汎用
レジスタ46の2つのグループの汎用レジスタが設けら
れている。したがって、図2に示した実行ユニット内で
の複数の命令の実行結果が通常、将来使用できるよう
に、選択された汎用レジスタ内に記憶される。本発明の
重要な特徴によれば、浮動小数点中間記憶バッファ40
および固定小数点中間記憶バッファ42という複数の記
憶バッファも設けられる。本明細書で詳細に説明するよ
うに、各実行ユニットは、独立バスを介して各中間記憶
バッファに接続される。したがって、実行ユニットが必
要とするデータ、または実行ユニット内での命令の実行
によって生成されるデータを、他の実行ユニットで使用
できるように、または将来汎用レジスタに転送するため
に、独立バス上に置き、指定された中間記憶バッファ内
に格納することができる。
【0024】このようにして、通常はレジスタ名前変更
方式に伴う複雑な参照テーブルを維持する必要がなくな
り、中間記憶バッファを、宛先オペランド用の記憶位置
として直接使用するために効率的に割り当てることがで
きるので、命令を単一のプロセッサ・サイクル内でディ
スパッチできるようになる。なぜなら、名前変更された
レジスタ・ファイル内でデータ位置を決定する必要がな
いからである。また、非順次的に命令を実行することが
でき、これらの命令の出力は、将来、汎用レジスタ内で
アプリケーションによって指定された順序でアセンブル
するために、中間記憶バッファ内に一時的に格納するこ
とができる。
【0025】図示したように、固定小数点処理ユニット
32および34はそれぞれ、独立バスを介して固定小数
点中間記憶バッファ42に接続されるが、浮動小数点処
理ユニット26は、独立バスを介して各浮動小数点中間
記憶バッファ40に接続される。当業者には明らかなよ
うに、ロード/記憶ユニット28および30は必然的
に、浮動小数点中間記憶バッファ40および固定小数点
中間記憶バッファ42に接続される。というのは、これ
らのユニットが浮動小数点データと固定小数点データの
両方をロードして記憶するからである。
【0026】本発明の他の重要な特徴によれば、完了バ
ッファ48が設けられる。完了バッファ48は、実行ユ
ニット24内で実行中の複数のスカラ命令の完了を追跡
するために使用される。前述のように、これら命令の実
行の結果は、それぞれ関連する中間記憶バッファ内に一
時的に格納され、命令または一群の命令が、アプリケー
ションで指定された順序で首尾よく完了したことが示さ
れたとき、完了バッファ48を使用して、これらの完了
した命令データの結果の関連する汎用レジスタへの転送
を開始することができる。また、例外条件が発生した場
合は、完了バッファ48を使用して、例外の前に完了し
た命令の実行結果の記憶を開始し、例外条件が発生した
点からプロセスを再開して、破壊されたデータまたは無
効なデータを有効な出力で効率的に置換できるように命
令ディスパッチ機構22を制御し、あるいは、アプリケ
ーション特有のプログラムによって特定の例外タイプ用
に指定された新しい一連の命令を開始することができ
る。
【0027】図3を参照すると、本発明の方法およびシ
ステムによる、図1のスーパースカラ・プロセッサ・シ
ステム内での中間記憶バッファの使用法を示す高水準ブ
ロック図が示されている。命令ディスパッチ機構22が
アクセスできる記憶バッファ・インデックス58が設け
られている。本明細書で詳細に説明するように、記憶バ
ッファ・インデックス58は、複数の中間記憶バッファ
60のそれぞれと指定された汎用レジスタ62との関係
の指示を、後続命令の実行時に使用できるように、記憶
し維持するために使用される。
【0028】複数の中間記憶バッファ60は、複数の独
立バス64に接続することが好ましい。好ましい実施例
では、独立バス64の数が中間記憶バッファ60の数に
等しく、各中間記憶バッファは1本のバスに接続され
る。各中間記憶バッファ60は、対応する独立バス64
に対する読取りおよび書込みを行うことができる。設計
上の選択の問題として、使用するバスの数を変えられる
ことが、当業者には理解されよう。
【0029】図の複数の実行ユニット24a、24b、
24cはそれぞれ、複数の独立バス64のそれぞれに接
続される。好ましい実施例では、実行ユニット24a、
24b、24cは、浮動小数点処理ユニット26、複数
のロード/記憶ユニット28および30、複数の固定小
数点処理ユニット32および34、およびブランチ処理
ユニット36を含むことができる。しかし、設計上の選
択の問題として、実行ユニットの数およびタイプを変え
られることが、当業者には理解されよう。
【0030】複数の実行ユニット24a、24b、24
cもそれぞれ、各独立バス64に対する読取りおよび書
込みを行うことができる。したがって、複数の実行ユニ
ット24a、24b、24cはそれぞれ、複数の独立バ
ス64を介して、複数の中間記憶バッファ60のそれぞ
れに結合されている。したがって、実行ユニット内での
命令の実行によってデータが生成されるとき、実行ユニ
ットは、データを一時的に格納できるそのデータの宛先
として指定されている指定の中間記憶バッファに対応す
るバス上にそのデータを置くことができる。同時に、実
行ユニットは、「有効」ビットを適切な状態にセットす
ることによって、バス上のデータが有効であることを示
す。このようにして、データがバス上にある間、および
指定された中間記憶バッファ内にデータを格納する前ま
たはそれと同時に、そのデータを必要とする他のどの実
行ユニットもバスからそのデータを取り出すことができ
る。したがって、独立バスを設けることの1つの利点
は、データをバッファに記憶し、その後バッファ内のそ
のデータにアクセスする必要がなくなることである。デ
ータをバスから直接取り出せるので、プロセッサ・シス
テムの処理速度が大幅に向上する。
【0031】さらに図3を参照すると、複数の独立バス
64がそれぞれ汎用レジスタ62に結合されていること
が分かる。実行ユニットに命令をディスパッチすると
き、指定された中間記憶バッファと選択された汎用バッ
ファの関係を記憶バッファ・インデックス58内に記憶
することが好ましい。その実行結果を他の実行ユニット
が必要とするときは、記憶バッファ・インデックス58
内の情報を使用してそれらの結果の転送を実行できる。
本明細書で詳細に説明するように、記憶バッファ・イン
デックス58内に記憶される情報は、汎用レジスタの識
別を使用してアクセスされる指定された中間記憶バッフ
ァの識別子、または指定された中間記憶バッファの識別
によってアクセスされる汎用レジスタの識別子とするこ
とができる。
【0032】このようにして、通常はレジスタ名前変更
方式に伴う複雑な参照テーブルを維持する必要がなくな
る。なぜなら、汎用レジスタ・ファイルの名前変更を必
要とせずに、中間記憶バッファを、ディスパッチされる
命令内の各宛先オペランド用の記憶位置として直接割り
当てることができるからである。さらに、記憶バッファ
・インデックス58により、非順次的に命令を実行する
ことができる。これは、各命令の実行結果が中間記憶バ
ッファ60に一時的に記憶され、後で記憶バッファ・イ
ンデックス58内の情報および完了バッファ48の内容
を使用することによって、後続命令がこの実行結果を使
用できるからである(図2参照)。
【0033】図4を参照すると、本発明の方法およびシ
ステムによるディスパッチ制御プロセスの概略図が示さ
れている。この図では命令ディスパッチ・バッファ64
内に複数の命令が示されている。すなわち、命令66、
68、70、72は、命令ディスパッチ・バッファ64
に、アプリケーションによって指定された順序でロード
された複数の命令を示す。図示したように、各命令は一
般に、ソース・オペランドおよび宛先オペランドを含
む。しかし、さらに多くのオペランドが存在してもよい
ことが、当業者には理解されよう。
【0034】本発明の重要な特徴によれば、命令72の
ディスパッチを試みるには、宛先DN用に使用する中間
記憶バッファを割り当てる必要がある。また、ソース・
オペランドSN用に使用する位置を指定する必要があ
る。本発明の方法およびシステムによれば、これは、ま
ずソース・オペランドSNと、そのソース・オペランド
Nに先行する命令ディスパッチ・バッファ64内の宛
先オペランドとを比較することによって行う。すなわ
ち、比較ユニット74を使用して、宛先D3、D2、D1
をソース・オペランドSNと比較する。このプロセスを
使用して、ソース・オペランドSN用に指定された位置
が現在命令ディスパッチ・バッファ64内にあるかどう
か判定する。各命令がそのソースの内容を順次修正する
ことができ、また命令ディスパッチ・バッファ64内の
命令が、アプリケーションによって指定された順序で並
んでいるので、命令72に先行し、ソース・オペランド
Nに等しい最も新しい宛先オペランドが使用される。
したがって、比較ユニット74を使用する第1の比較が
一致を示す場合、ソース・オペランドSNの指定は宛先
オペランドD3に等しく設定される。同様に、ソース・
オペランドSNに一致する先行宛先オペランドがない場
合、ソース・オペランドSNの指定を宛先オペランドD2
またはD1に設定することもできる。
【0035】次に図5を参照すると、本発明の方法およ
びシステムによる単一のサイクル命令ディスパッチのプ
ロセスを示す論理フローチャートが示されている。図示
したように、プロセスはブロック80から開始し、次に
論理ブロック82に進む。ブロック82で、特定の命令
に対する実行ユニット要求が生成されたか否か判定す
る。そうでない場合は、たとえば実行ユニット要求が生
成されるまでこのプロセスが単に繰り返される。しか
し、実行ユニット要求が生成された後は、ブロック84
に進む。
【0036】ブロック84で、この命令に必要なタイプ
の実行ユニットが利用可能か否か判定する。利用可能で
ない場合、適切な実行ユニットが利用可能になるまで、
このプロセスが単に繰り返される。次にブロック86に
進む。ブロック86で、中間記憶バッファがディスパッ
チされる命令内の各宛先オペランドに利用可能か否か判
定する。本発明の重要な特徴によれば、中間記憶バッフ
ァが命令内の各宛先オペランドに割り当てられるので、
汎用レジスタ・ファイル内の名前変更レジスタの複雑な
決定を必要とせずに、命令とそれに関連するデータを単
一のプロセッサ・サイクル中にディスパッチすることが
できる。選択された命令内の宛先オペランドへの割当て
に中間記憶バッファが利用できない場合は、そのような
中間記憶バッファが利用可能になるまで待つ。
【0037】次にブロック88に進む。ブロック88
で、そのような中間記憶バッファが利用可能になったと
き、選択された命令中の宛先オペランドに中間記憶バッ
ファが割り当てられる。次にブロック90に進む。ブロ
ック90で、選択された命令内のすべてのソース・オペ
ランドが指定されているか否か判定する。以下に詳細に
述べるように、命令をディスパッチできるようにするに
は、命令中に含まれる各ソース・オペランド用のデータ
を得るために、ソースまたは位置を指定する必要があ
る。選択された命令内のソース・オペランドのうちで指
定されていないものがある場合は、たとえば各ソース・
オペランドの指定が決定されるまで、このプロセスが単
に繰り返される。
【0038】次に、選択された命令内のすべてのソース
・オペランドが指定された後、ブロック92に進む。ブ
ロック92で、現プロセッサ・サイクル中に選択された
命令およびデータ指定がディスパッチされる。したがっ
て、本発明の方法およびシステムでは、中間記憶バッフ
ァを各命令内の宛先オペランド用に割り当てられるよう
にすることにより、命令と、その命令を実行するのに必
要なデータ指定を、単一のプロセッサ・サイクル中にデ
ィスパッチすることができる。次にブロック94に進
み、リターンする。前述のプロセス・ステップは順次実
行されるものとして示したが、効率を上げるために、こ
れらのステップは一般に、ほぼ同時に並列に実行される
ことが、当業者には理解されよう。
【0039】最後に図6を参照すると、本発明の方法お
よびシステムによる、選択された命令中のソース・オペ
ランドを指定するプロセスを示す論理フローチャートが
示されている。図示したように、このプロセスはブロッ
ク100から開始し、次にブロック102に進む。ブロ
ック102で、指定すべき命令中のソース・オペランド
を識別する。次に、ブロック104に進む。ブロック1
04で、命令ディスパッチ・バッファ内の命令中の先行
する宛先オペランドが、検討中の現ソース・オペランド
に等しいか否か判定する。等しい場合は、ブロック10
6に進む。
【0040】ブロック106で、ソース・オペランド指
定を、最も新しい先行する宛先オペランド・バッファの
割当てに設定する。言うまでもなく、アプリケーション
によって指定された順序の各連続命令が、特定の宛先に
割り当てられているバッファの内容を修正し得ること
が、当業者には理解されよう。したがって、最も新しい
先行する宛先オペランド・バッファ割当てを必ず使用す
る必要がある。次にブロック114に進み、リターンし
て、図5に関して述べたように、命令をディスパッチで
きるようになる。
【0041】再びブロック104を参照すると、命令デ
ィスパッチ・バッファ内の先行する宛先オペランドのう
ちで現ソース・オペランドに等しいものがない場合、ブ
ロック108に進む。ブロック108で、このソース・
オペランド用の命令バッファがバッファ・インデックス
内ですでに割り当てられているか否か判定する。そうで
ある場合、ブロック110に進む。ブロック110で、
ソース・オペランド指定をバッファ・インデックス内に
割り当てられたバッファに設定する。次にブロック11
4に進み、リターンする。このようにして、現命令中で
ソースとして機能する先行宛先に中間記憶バッファが割
り当てられているとき、先行する命令がディスパッチさ
れている場合でも、適切な中間記憶バッファの識別を行
うことができる。
【0042】最後に、再度ブロック108を参照する
と、識別されたソース・オペランド用のバッファがバッ
ファ・インデックス内で割り当てられていない場合、ブ
ロック112に進む。ブロック112で、ソース・オペ
ランド指定を汎用レジスタ・ファイル内の指定された汎
用レジスタに設定する。次にブロック114で、リター
ンする。
【0043】本発明のフローチャート中のプロセスを順
次説明したが、命令ディスパッチの効率を上げるため、
先行する命令オペランドが現ソース・オペランドに等し
いか否か、命令バッファがバッファ・インデックス内で
すでに割り当てられているか否か、あるいは現ソース・
オペランドを指定するために汎用レジスタを指定する必
要があるか否かの判定が通常は並列に行われ、プロセス
の効率が大幅に高まることが、当業者には理解されよ
う。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法およびシステムを実施するために
利用されるスーパースカラ・データ処理システムの高水
準ブロック図である。
【図2】本発明の方法およびシステムを実施するために
利用される図1のスーパースカラ・データ処理システム
の命令ディスパッチ回路のさらに詳細なブロック図であ
る。
【図3】本発明の方法およびシステムによる図1のスー
パースカラ・データ処理システム内の中間記憶バッファ
の利用法を示す高水準ブロック図である。
【図4】本発明の方法およびシステムによるディスパッ
チ制御プロセスの概略図である。
【図5】本発明の方法およびシステムによる単一サイク
ル命令ディスパッチのプロセスを示す論理フローチャー
トである。
【図6】本発明の方法およびシステムによる選択された
命令中のソース・オペランドを指定するプロセスを示す
論理フローチャートである。
【符号の説明】
10 スーパースカラ・データ処理システム 18 メモリ 20 キャッシュ/メモリ・インタフェース 22 命令ディスパッチ機構 24 実行ユニット 26 浮動小数点処理ユニット 28 ロード/記憶ユニット 32 固定小数点処理ユニット 36 ブランチ処理ユニット 40 浮動小数点中間記憶バッファ 42 固定小数点中間記憶バッファ 44 浮動小数点汎用レジスタ 46 固定小数点汎用レジスタ 48 完了バッファ 58 中間記憶バッファ・インデックス 64 独立バス 74 比較ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カウ・チン・チェン アメリカ合衆国78749、テキサス州オース チン、ホイスルストップ・コーヴ 6000 (72)発明者 オーブリー・ディー・オグデン アメリカ合衆国78681、テキサス州ラウン ド・ロック、ストーンリース・ドライブ 1905 (72)発明者 アリー・エイ・ポウルセパンジ アメリカ合衆国78758、テキサス州オース チン、ブラチェッタ・ドライブ 11606 (72)発明者 ポール・カングオ・トゥー アメリカ合衆国78759、テキサス州オース チン、シエラ・オークス 10705 (72)発明者 ドナルド・イー・ウォールデッカー アメリカ合衆国78681、テキサス州ラン ド・ロック、アロウヘッド・サークル 3306

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アプリケーションによって指定された順序
    で一連のスカラ命令を取り出し、一群の前記スカラ命令
    を複数の実行ユニットに同時にディスパッチすることが
    できる、スーパースカラ・プロセッサ・システムにおけ
    る命令ディスパッチ効率を向上させる方法であって、 前記スーパースカラ・プロセッサ・システム内に、複数
    の中間記憶バッファを提供するステップと、 前記複数の中間記憶バッファのそれぞれを、独立バスを
    介して前記複数の実行ユニットのそれぞれに結合するス
    テップと、 前記一群のスカラ命令のうちの選択された命令を、前記
    複数の実行ユニットのうちの選択された実行ユニットに
    適宜ディスパッチするステップと、 前記ディスパッチされた各スカラ命令の実行結果を、独
    立バスを介して、前記複数の実行ユニットのうちの1つ
    から前記複数の中間記憶バッファのうちの指定された1
    つに転送するステップとを含み、 前記複数の実行ユニット間でのアクセスに対する競合な
    しに前記結果を記憶することができ、前記複数の実行ユ
    ニットのそれぞれに前記結果が利用できることを特徴と
    する方法。
  2. 【請求項2】前記ディスパッチされた各スカラ命令の実
    行結果を、前記複数の中間記憶バッファから、選択され
    た汎用レジスタに転送するステップをさらに含む請求項
    1に記載のスーパースカラ・プロセッサ・システムにお
    ける命令ディスパッチ効率を向上させる方法。
  3. 【請求項3】前記スーパースカラ・プロセッサ・システ
    ム内に複数の中間記憶バッファを提供する前記ステップ
    が、前記スーパースカラ・プロセッサ・システム内に1
    2個の中間記憶バッファを提供するステップを含む請求
    項1に記載のスーパースカラ・プロセッサ・システムに
    おける命令ディスパッチ効率を向上させる方法。
  4. 【請求項4】前記複数の中間記憶バッファのそれぞれを
    独立バスを介して前記複数の実行ユニットのそれぞれに
    結合する前記ステップが、12本の独立バスを前記複数
    の実行ユニットのそれぞれに結合するステップを含み、
    前記12本の独立バスがそれぞれ前記12個の中間記憶
    バッファのうちの1つに結合されることを特徴とする、
    請求項3に記載の、スーパースカラ・プロセッサ・シス
    テムにおける命令ディスパッチ効率を向上させる方法。
  5. 【請求項5】前記ディスパッチされた各スカラ命令の実
    行結果を独立バスを介して前記複数の実行ユニットのう
    ちの1つから前記複数の中間記憶バッファのうちの指定
    された1つに転送する前記ステップが、前記転送に応答
    して、前記独立バス上のデータが有効であることを示す
    指示を提供するステップをさらに含む請求項1に記載の
    スーパースカラ・プロセッサ・システムにおける命令デ
    ィスパッチ効率を向上させる方法。
  6. 【請求項6】アプリケーションによって指定された順序
    で一連のスカラ命令を取り出し、一群の前記スカラ命令
    を複数の実行ユニットに同時にディスパッチすることが
    できる、スーパースカラ・プロセッサ・システムにおけ
    る命令ディスパッチ効率を向上させるシステムであっ
    て、 前記スーパースカラ・プロセッサ・システム内の複数の
    中間記憶バッファと、 前記複数の中間記憶バッファのそれぞれを、独立バスを
    介して前記複数の実行ユニットのそれぞれに結合する手
    段と、 前記1群のスカラ命令のうちの選択された命令を、前記
    複数の実行ユニットのうちの選択された実行ユニットに
    適宜ディスパッチする手段と、 前記ディスパッチされた各スカラ命令の実行結果を、独
    立バスを介して、前記複数の実行ユニットのうちの1つ
    から前記複数の中間記憶バッファのうちの指定された1
    つに転送する手段とを備え、 前記複数の実行ユニット間でのアクセスに対する競合な
    しに前記結果を記憶することができ、前記複数の実行ユ
    ニットのそれぞれに前記結果が利用できることを特徴と
    するシステム。
  7. 【請求項7】前記ディスパッチされた各スカラ命令の実
    行結果を、前記複数の中間記憶バッファから、選択され
    た汎用レジスタに転送する手段をさらに備える請求項6
    に記載のスーパースカラ・プロセッサ・システムにおけ
    る命令ディスパッチ効率を向上させるシステム。
  8. 【請求項8】前記スーパースカラ・プロセッサ・システ
    ム内に複数の中間記憶バッファを提供する前記手段が、
    前記スーパースカラ・プロセッサ・システム内に12個
    の中間記憶バッファを提供する手段を備える請求項6に
    記載のスーパースカラ・プロセッサ・システムにおける
    命令ディスパッチ効率を向上させるシステム。
  9. 【請求項9】前記複数の中間記憶バッファのそれぞれ
    を、独立バスを介して前記複数の実行ユニットのそれぞ
    れに結合する前記手段が、前記複数の実行ユニットのそ
    れぞれに結合され、それぞれ前記12個の中間記憶バッ
    ファのうちの1つに結合された、12本の独立バスを備
    えることを特徴とする、請求項8に記載の、スーパース
    カラ・プロセッサ・システムにおける命令ディスパッチ
    効率を向上させるシステム。
  10. 【請求項10】前記ディスパッチされた各スカラ命令の
    実行結果を独立バスを介して前記複数の実行ユニットの
    うちの1つから前記複数の中間記憶バッファのうちの指
    定された1つに転送する前記手段が、前記転送に応答し
    て、前記独立バス上のデータが有効であることを示す指
    示を提供する手段をさらに含む請求項6に記載のスーパ
    ースカラ・プロセッサ・システムにおける命令ディスパ
    ッチ効率を向上させるシステム。
JP5325212A 1993-01-08 1993-12-22 独立にアクセスされる中間記憶域を利用してスーパースカラ・プロセッサ・システムにおける命令ディスパッチを改善する方法およびシステム Expired - Lifetime JP2783505B2 (ja)

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