JPH06241971A - 粘弾性体の摩耗試験装置 - Google Patents

粘弾性体の摩耗試験装置

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JPH06241971A
JPH06241971A JP2696593A JP2696593A JPH06241971A JP H06241971 A JPH06241971 A JP H06241971A JP 2696593 A JP2696593 A JP 2696593A JP 2696593 A JP2696593 A JP 2696593A JP H06241971 A JPH06241971 A JP H06241971A
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健八 三橋
Jiro Harada
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粘弾性材料の摩耗試験を行う場合、実際に使
用する製品の試作品を一々製作することなく多品種の製
品の試料片を用いて実車走行条件と略同じ条件の下で摩
擦試験をシミュレートさせながら行うことが出来る。 【構成】 前記摩耗試験装置は、架台1上に設置された
温度調整可能な恒温槽2の内部に、回転駆動可能なエン
ドレスベルト3の表面に摩擦部材から成る擬似路面4を
設けた摩擦回転体5と、この摩擦回転体5の擬似路面4
に対して進退可能で、かつ円板状の試料Wを着脱可能に
取付ける回転駆動可能な試料ホルダー6とが内装されて
いる。前記試料ホルダー6に、試料Wをエンドレスベル
ト3の疑似路面4に押圧または離反させる、押圧、解除
手段54が設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ゴム等の粘弾性材料
の摩耗試験を行う改良ランボーン摩耗試験機(JISK 626
4-1993) に係わり、更に詳しくは試作用の種々のタイヤ
を製作することなく、実車走行タイヤの走行状況をシミ
ュレートすることを可能とした実験室用のフラットベル
ト式改良ランボーン摩擦試験装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、実車走行タイヤの走行状況をシミ
ュレートするために、ゴム等の粘弾性材料の摩耗試験を
行い、その特性を評価する装置として、本願出願人等が
提案したランボーン式と呼称される摩耗試験装置が知ら
れている(実開昭58-160334 号, 実公昭62-10675号, 実
公昭62-17702号,62-17704号, 特開平1-292232号等) 。
【0003】このようなランボーン摩耗試験装置は、円
板状の砥石と円板状に成形した試料とを相互に独立して
回転させながら押し付けると共に、この砥石と試料との
相互の表面速度の差によって生じる試料の摩耗量を測定
するようにしたものである。また従来のタイヤ自身での
室内摩耗試験については、公知文献(月刊トライボロジ
ー 1990,7 月号,11 ページ) 等に紹介されており、この
ようなタイヤ自身での室内摩耗試験は、種々の試作タイ
ヤを一々製作する必要があり、多大な費用と手間を要す
ると言う問題がある。
【0004】しかし、上記のランボーン摩耗試験装置の
場合には、タイヤ構成材料自身での摩耗試験であるため
このような問題はない。タイヤ構成材料自身での評価で
耐摩耗性を知る事は、コスト的にも、タイヤ開発期間の
短縮にも非常に重要であり、タイヤ試作の為の選別試験
として有効なものである。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】然しながら、上記の
ような従来のランボーン摩耗試験装置は、砥石の曲面に
対して円板状に成形した試料を押し付けて摩耗量を測定
する装置であるため、試料の接地面は線または点接触状
態であり、実際のタイヤが路面と接触する状態とは異な
っていた。
【0006】また、タイヤに代表される粘弾性体は、車
の使用状況に応じてタイヤと路面との間に、スリップ
角,スリップ率,キャンバー角,コーナリング・フォー
ス等が加わり、また試験片の接地面が平面であり、上記
のような走行状況をシミュレートする摩耗試験装置とは
摩耗量の測定が実際とは異なるもので、精度の高いシミ
ュレート摩耗試験を行うのは困難であった。
【0007】この発明は、かかる従来の課題に着目して
案出されたもので、粘弾性材料の摩耗試験を行う場合、
実際に使用する製品の試作品を一々製作することなく多
品種の製品の試料片を用いて実車走行条件と略同じ条件
の下で摩耗試験をシミュレートさせながら行うことが出
来、製品試作の手間や時間を大幅に省略することが出来
る上に、経費の節減も図ることが出来る粘弾性体の摩耗
試験装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、回転駆動可能なエンドレスベルトの表面に
摩擦部材から成る擬似路面を設けた摩擦回転体と、円板
状の試料を着脱可能に取付ける回転駆動可能な試料ホル
ダーとを配設し、前記試料ホルダーに、試料をエンドレ
スベルトの擬似路面に押圧または離反させる、押圧,解
除手段を設けたことを要旨とするものである。
【0009】また、摩擦回転体の回転支持軸に、擬似路
面に対して接触する試料のスリップ角を調整可能な角度
調整手段を設け、前記試料ホルダーの回転支持軸に、ス
ラスト荷重検出器を設け、スリップ率を調整する速度調
整手段を備え、更に前記エンドレスベルトの擬似路面を
クリーニングするクリーニング手段を設けることも可能
である。
【0010】
【発明の作用】この発明は上記のように構成され、製品
タイヤとなる材料の試料片を装置にセットして、回転ド
ラムの内壁面に試料を圧着させた状態で、回転ドラムと
試料を回転させ、更に試料の速度や接触傾斜角やスリッ
プ角を任意に調整させることで、試料片のスリップ率,
スリップ角,キャンバー角の変化による製品の摩擦試験
を行っている場合と全く同様な条件で摩擦試験を行うこ
とが出来、製品試作の手間や時間を大幅に省略すること
が出来る上に、経費の節減も図ることが出来るものであ
る。
【0011】
【発明の実施例】以下、添付図面に基づき、この発明の
実施例を説明する。図1はこの発明の第1実施例を示す
粘弾性体の摩耗試験装置の一部縦断正面図、図1のAー
A矢視平面図を示し、前記摩耗試験装置は、架台1上に
設置された温度調整可能(−20℃〜100℃)な恒温
槽2の内部に、図3〜図5に示すような回転駆動可能な
エンドレスベルト3の表面に摩擦部材から成る擬似路面
4を設けた摩擦回転体5と、この摩擦回転体5の擬似路
面4に対して進退可能で、かつ円板状の試料Wを着脱可
能に取付ける回転駆動可能な試料ホルダー6とが内装さ
れている。
【0012】前記恒温槽2の一側面には、内部の摩擦回
転体5の擬似路面4及び試料Wを透視できるような二重
構造のガラス窓部7を設けた開閉扉8が設けられてい
る。前記摩擦回転体5は、図3に示すように所定の間隔
を隔てて設置された支持ブラケット9a,9bに支持さ
れたガイドロール10aと駆動ロール10bとにエンド
レスベルト3が掛け回され、このエンドレスベルト3
は、布補強のサンドペーパ,樹脂ベルト,ゴムベルト,
スチールベルト等を素材として構成され、ベルト表面に
は、粒度の異なるサンドペーパまたは砥石等の摩擦部材
4を所定の大きさに形成して貼付け、擬似路面4を構成
している。また、エンドレスベルト3自体を擬似路面4
としても良い。
【0013】前記エンドレスベルト3の相対向する空間
部11には、エンドレスベルト3の長手方向の中央部を
支持する支持装置12が設置してあり、この支持装置
は、図3及び図4に示すように、長方形状のボックス1
3の一側面に、複数の溝14を形成し、この溝14に、
一方のエンドレスベルト3の裏面側にエアーを吹き出す
複数のノズル15が形成されている。なお、16はボッ
クス13内にエアーを供給するエアー供給口を示し、こ
のエアー供給口は、図示しないエアー供給源に接続され
ている。
【0014】なお、エンドレスベルト3の長手方向の中
央部を支持する手段として、上記の実施例では、エアー
を用いているが、これに限定されず支持台,水圧等によ
り支持することも可能である。前記ガイドロール10a
を支持する支持ブラケット9aには、ベルトテンション
調整装置17が取付けられており、このベルトテンショ
ン調整装置17は、支持プレート18に、前記支持ブラ
ケット9aに連結されたねじ軸19が螺嵌され、このね
じ軸19は、回転モータ20により回転駆動されるよう
になっている。
【0015】従って、回転モータ20によりねじ軸19
が回転すると、支持プレート18に対してねじ軸19が
上下に移動し、これによってねじ軸19に連結された支
持ブラケット9aが上下方向に移動することで、支持ブ
ラケット9aのガイドロール10aに掛け回されている
エンドレスベルト3の張力を調整するものである。ま
た、支持ブラケット9bに支持された駆動ロール10b
には、図2及び図3に示すように、駆動軸21に設けら
れたプーリ22と、駆動モータ23の駆動軸24に設け
たプーリ25とにベルト26を掛け回して、駆動モータ
23の回転駆動力が伝達されるように構成されている。
【0016】また、前記駆動ロール10bの駆動軸21
には、図4に示すように駆動軸21に対して回転自在な
軸受27が被嵌され、この軸受27を支持する支持プレ
ート28には、スリップ角調整用モータ29が設置され
ている。前記スリップ角調整用モータ29の駆動軸30
には、前記軸受27が被嵌された駆動軸21に設けたウ
ォームホイール31と噛合するウォーム32が取付けら
れ、スリップ角調整用モータ29を介して駆動軸30を
回転することにより、エンドレスベルト3を矢印方向に
回転させて試料Wのスリップアングルを調整するもので
ある。
【0017】また、前記軸受27を支持する支持プレー
ト28は、図1及び図4に示すように、エンドレスベル
ト3の下方に延びる二枚のプレート32a,32bに取
付けられ、一方のプレート32aには、試料Wの接触傾
斜角(キャンバー角)を調整するキャンバー角調整用モ
ータ33が取付けられている。前記キャンバー角調整用
モータ33の駆動軸34には、ウォーム35が取付けら
れ、このウォーム35には、他方の支持プレート32b
に軸受36を介して回転自在に支持された軸37に設け
たウォームホイール38が噛合している。
【0018】従って、キャンバー角調整用モータ33が
回転駆動すると、ウォーム35及びウォームホイール3
8を介してエンドレスベルト3が矢印方向に回転し、試
料Wの接触傾斜角(キャンバー角)を調整するものであ
る。前記試料Wを着脱可能に取付ける回転駆動可能な試
料ホルダー6は、図2に示すようにボルト・ナット39
を介して着脱可能に取付けられ、ボルトに接続する試料
支持軸40はフレーム41に取付けられた軸受42に回
転自在に支持されている。
【0019】前記試料支持軸40は、恒温槽2の側面に
形成された長孔43を貫通し、恒温槽2の側壁と平行に
設置されたガイドレール44と嵌合するスライド部材4
5を介して摺動可能に支持され、また試料支持軸40に
は、荷重用レバー46が取付けられている。この荷重用
レバー46は、前記ガイドレール44上に設けられたス
ラスト荷重用ロードセル47と接続され、荷重用レバー
46とスライド部材45とは、支点48を介して接続さ
れている。
【0020】従って、試料Wを摩擦回転体5の擬似路面
4に押圧して摩耗試験を行う際には、試料Wのスラスト
荷重をスラスト荷重用ロードセル47によって検出する
ことが出来るものである。前記試料支持軸40の後端側
には、ユニバーサルジョイント等の軸受49を介してス
プライン軸50の一端が接続され、このスプライン軸5
0の他端側には、ユニバーサルジョイント等の軸受51
を介してトルクメータ52と、試料回転用モータ53が
接続されている。
【0021】また、試料Wを着脱可能に取付ける回転駆
動可能な試料ホルダー6には、図1及び図2に示すよう
に、試料Wをエンドレスベルト3の擬似路面4に押圧ま
たは離反させる、押圧,解除手段54が設けてある。こ
の押圧,解除手段54は、恒温槽2の外部の架台1上に
支持台55を介して設置され、前記試料ホルダー6から
伸びるガイドロッド56が支持台55上に設置された軸
受57に摺動可能に支持されている。軸受57から突出
したガイドロッド56には、押圧,解除プレート58
と、押圧荷重を検出する荷重負荷検出用のロードセル5
9が取付けられている。
【0022】前記押圧,解除プレート58の下端側面に
は、負荷ウエイトWaを連結部材60aを介して取付け
たワイヤーまたはロープ等の紐状部材60bが連結さ
れ、この紐状部材60bは、支持台55上に立設された
ガイドプーリ61にガイドされている。また、ロードセ
ル59を設け側のガイドロッド56の端末部には、バラ
ンスウエイトWbを連結部材62を介して取付けたワイ
ヤーまたはロープ等の紐状部材63が連結され、この紐
状部材63は、支持台55上に立設されたガイドプーリ
64にガイドされている。そして、負荷ウエイトWaと
バランスウエイトWbとの荷重差により、試料Wをエン
ドレスベルト3の擬似路面4に押圧させるようにしてい
る。
【0023】前記軸受57上には、試料Wをエンドレス
ベルト3の擬似路面4に押圧させる押圧荷重を解除する
シリンダー65が設置され、このシリンダー65のロッ
ド65aの先端は、前記押圧,解除プレート58の側面
と相対向するように配設されている。前記恒温槽2の上
面には、エンドレスベルト3の擬似路面4と試料Wとの
接触部Qに砂やおが屑やタルク等により摩耗片(屑)を
取り除く為のクリーニング材を供給するクリーニング手
段66が設置され、このクリーニング手段66は、クリ
ーニング材容器67が恒温槽2の上面に設置され、クリ
ーニング材の供給ノズル68が擬似路面4と試料Wとの
接触部Q上に配設されている。
【0024】前記クリーニング材容器67には、配管6
9を介してクリーニング材の供給装置70aに接続され
ている。なお、配管69を配設せずに、人手により前記
容器67にクリーニング材を供給しても良い。また、集
納装置70bには、エンドレスベルト3の擬似路面4と
試料Wとの下部の架台1に設けられた集塵ホッパ71が
配管72を介して接続され、試料Wの摩耗した屑とクリ
ーニング材とを集めるようにしている。
【0025】試料Wの摩耗した屑を集めるクリーニング
手段66としては、その他、疑似路面4の表面を払い取
るブラシ等や直接吸い取る吸引機を用いることも可能で
ある。次に、図6及び図7は、この発明の第2実施例を
示し、この第2実施例は前記第1実施例の押圧,解除手
段54に用いた負荷ウエイトWa,バランスウエイトW
b及びシリンダー65を、1台の押圧,解除シリンダー
73にしたものである。
【0026】即ち、架台1上の支持台55に、押圧,解
除シリンダー73が設置され、この押圧,解除シリンダ
ー73のロッド73aが、軸受57から突出したガイド
ロッド56に接続されている。そして、押圧,解除シリ
ンダー73の伸縮ストロークによって、エンドレスベル
ト3の擬似路面4に対して試料Wの押圧力を調整するよ
うにしている。
【0027】なお、その他の構成は上記第1実施例と同
様なので、同一符号を付して説明は省略する。図8は、
上記第1実施例における摩耗試験装置の制御回路80を
示し、この制御回路80は、中央演算制御装置81に接
続されたクリーニング手段制御回路82と、試料Wのキ
ャンバー角制御回路83と、試料Wのスリップ角制御回
路84と、スリップ率制御回路85とで構成されてい
る。
【0028】前記クリーニング手段制御回路82は、中
央演算制御装置81にプログラムされた信号を駆動制御
装置86に出力し、クリーニング材料設定器87に設定
されたクリーニング材(この実施例では砂)の量に基づ
き、駆動モータ88を介してクリーニング材容器67の
流出口89の開口面積を制御することにより、エンドレ
スベルト3の擬似路面4と試料Wとの間に、順次クリー
ニング材を供給制御するものである。
【0029】次に、前記試料Wのキャンバー角制御回路
83は、試料Wのキャンバー角αの設定は、中央演算制
御装置81にプログラムされた信号を駆動制御装置91
に出力し、キャンバー角調整用の駆動モータ92を介し
て試料Wを所定のキャンバー角に設定すると共に、その
設定されたキャンバー角をロータリエンコーダ93及び
パルスカウンター94により検出し、予めキャンバー角
度設定器95に設定されたキャンバー角と比較するよう
にして一定のキャンバー角に設定制御するようにしてい
る。
【0030】また、前記試料Wのスリップ角制御回路8
4におけるスリップ角度αx の設定は、中央演算制御装
置81にプログラムされた信号を駆動制御装置97aに
出力し、スリップ角調整用の駆動モータ97bを介して
試料Wを所定のスリップ角に設定すると共に、その設定
されたスリップ角をロータリエンコーダ98及びパルス
カウンター99により検出し、予めスリップ角度設定器
100に設定されたスリップ角と比較するようにして一
定のスリップ角に設定制御するようにしている。
【0031】このように、試料Wのキャンバー角α及び
スリップ角度αx を設定した状態で、所定の回転速度で
回転しているエンドレスベルト3の擬似路面4に試料W
を押圧,解除手段54介して押圧させ、この時に押圧力
をロードセル59により検出し、この検出した値を増幅
器120を介して押圧力表示器121に表示し、更に試
料Wの横力をスラスト荷重用ロードセル47で検出し、
検出した値を増幅器96を介して横力表示器90に表示
するようにしている。
【0032】更に、前記スリップ率制御回路85は、エ
ンドレスベルト3の回転速度と、試料Wの回転速度と
を、中央演算制御装置81にプログラムされた信号に基
づき、サーボ増幅器101,102及びサーボモータ1
03,104を介して一定の回転速度に制御し、このそ
れぞれの回転速度をタコジェネレータ105,106で
それぞれ検出し、予め速度設定器107,108に設定
された回転速度と比較するようにして一定の回転数に設
定制御するようにしている。
【0033】また、エンドレスベルト3の設定速度は、
中央演算制御装置81にプログラムされた信号をサーボ
増幅器101に出力し、サーボモータ103を介してエ
ンドレスベルト3を一定の回転速度で回転させ、その時
にタコジェネレータ105で回転速度を検出し、予め速
度設定器107に設定された回転速度と比較するように
して一定の回転数に設定制御するようにしている。
【0034】この時にエンドレスベルト3と試料Wとの
回転速度を回転センサー109,110で検出し、この
検出した値を周速計111,112を介してスリップ率
計113に出力してスリップ率を計測するものである。
また、試料Wの摩耗力は、トルクセンサー114で検出
し、増幅器115を介してトルク表示器116に出力し
て表示させるように構成している。
【0035】また、試料Wをエンドレスベルト3の擬似
路面4に対して押圧荷重をかける制御回路は、中央演算
制御装置81にプログラムされた信号に基づき、この信
号を駆動制御装置117に出力し、リニアアクチュエー
タ118を介して試料Wにかける荷重を制御し、この荷
重をロードセル59,増幅器120を介して検出し、予
め押圧荷重設定器121に設定された荷重と比較して、
一定の荷重が試料Wに作用するように制御するようにし
たものである。
【0036】なお、第2実施例のように押圧,解除シリ
ンダー73を用いる場合には、押圧,解除シリンダー7
3の伸縮ストロークを制御するもので、その他の回路構
成は、第1実施例と同様である。以上のような摩耗試験
装置の制御回路80により、試料Wをエンドレスベルト
3の擬似路面4に対して所定の負荷を与えた状態で圧着
させると共に、回転及び移動させ、また試料Wの接触角
度(キャンバー角,スリップ角)を適宜変化させること
で、試料Wの摩耗試験を行うことが出来るものである。
【0037】中央演算制御装置81には、実際のタイヤ
走行結果に基づいて、温度,スリップ率,スリップ角,
キャンバー角,荷重及び横力等を予めプログラム入力し
ておき、タイヤ走行条件のシミュレーション試験として
のプログラム制御試験も可能である。このようにタイヤ
構成材料である試料Wを用いて摩擦試験を行うことで、
実際のタイヤの摩擦試験を行ったと同様な条件での試験
を行うことが可能となり、しかもタイヤの走行条件、例
えばエンドレスベルト3の表面に、粒度の異なるサンド
ペーパまたは砥石等の摩擦部材4を所定の大きさに形成
して貼付け、擬似路面4を構成することで、実車をシミ
ュレートする条件での試料W自身の摩耗係数を計測する
ことが出来るものである。
【0038】また、上記の実施例においては、試料W
(試験片)は、外径約60mm,厚さ約10〜20mmの円
板状のものを使用し、また時には外周面に溝等のパター
ンを形成して試験を行う場合もある。更に恒温槽2は、
クリーニング材(砂等)の飛散防止のために槽を有し、
−20℃〜100℃に制御される。また、試料Wには、
スリップ率5%〜80%,スリップ角は0〜±10°,
キャンバー角0〜±25°,荷重は1〜30Kgを加え、
横力を制御する。
【0039】
【発明の効果】この発明は、上記のように回転駆動可能
なエンドレスベルトの表面に摩擦部材から成る擬似路面
を設けた摩擦回転体と、円板状の試料を着脱可能に取付
ける回転駆動可能な試料ホルダーとを配設し、前記試料
ホルダーに、試料をエンドレスベルトの擬似路面に押圧
または離反させる、押圧,解除手段を設けたので、粘弾
性材料の摩耗試験を行う場合、実際に使用する製品の試
作品を一々製作することなく多品種の製品の試料片を用
いて実車走行条件と略同じ条件の下で摩耗試験をシミュ
レートさせながら自動的に行うことが出来、製品試作の
手間や時間を大幅に省略することが出来る上に、経費の
節減も図ることが出来る効果がある。また、製品の構成
材料自体を予め評価するので、製品の試作前の選別試験
として極めて有効であると言う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す粘弾性体の摩耗試
験装置の一部縦断正面図である。
【図2】図1のAーA矢視平面図である。
【図3】エンドレスベルトの拡大斜視図である。
【図4】試料の接触角(キャンバー角),スリップ角の
角度調整手段の説明図である。
【図5】エンドレスベルトの断面図である。
【図6】この発明の第2実施例を示す粘弾性体の摩耗試
験装置の一部縦断正面図である。
【図7】図6のBーB矢視平面図である。
【図8】この発明の第1実施例における制御回路の説明
図である。
【符号の説明】
2 恒温槽 3 エンドレス
ベルト 4 擬似路面 5 摩擦回転体 6 試料ホルダー 29 スリップ角
調整用モータ 30 駆動軸 31 ウォーム
ホイール 32 ウォーム 33 キャンバ
ー角調整用モータ 34 駆動軸 35 ウォーム 38 ウォームホイール 47 スラスト
荷重用ロードセル 52 トルクメータ 54 押圧,解
除手段 W 試料

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動可能なエンドレスベルトの表面
    に摩擦部材から成る擬似路面を設けた摩擦回転体と、円
    板状の試料を着脱可能に取付ける回転駆動可能な試料ホ
    ルダーとを配設し、前記試料ホルダーに、試料をエンド
    レスベルトの擬似路面に押圧または離反させる、押圧,
    解除手段を設けたことを特徴とする粘弾性体の摩耗試験
    装置。
  2. 【請求項2】 摩擦回転体の回転支持軸に、擬似路面に
    対して接触する試料のスリップ角を調整可能な角度調整
    手段を設け、前記試料ホルダーの回転支持軸に、スラス
    ト荷重検出器を設け、スリップ率を調整する速度調整手
    段を備えた請求項1に記載の粘弾性体の摩耗試験装置。
  3. 【請求項3】 前記エンドレスベルトの擬似路面をクリ
    ーニングするクリーニング手段を設けた請求項1に記載
    の粘弾性体の摩耗試験装置。
JP02696593A 1993-02-16 1993-02-16 粘弾性体の摩耗試験装置 Expired - Lifetime JP3706637B2 (ja)

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