JPH06241892A - 太陽直射光識別装置およびこれを用いた照明制御装置ならびにブラインド開閉装置 - Google Patents

太陽直射光識別装置およびこれを用いた照明制御装置ならびにブラインド開閉装置

Info

Publication number
JPH06241892A
JPH06241892A JP2395693A JP2395693A JPH06241892A JP H06241892 A JPH06241892 A JP H06241892A JP 2395693 A JP2395693 A JP 2395693A JP 2395693 A JP2395693 A JP 2395693A JP H06241892 A JPH06241892 A JP H06241892A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
direct sunlight
receiving element
direct
sun
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2395693A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoaki Shikakura
智明 鹿倉
Mamoru Tominaga
守 富永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lighting and Technology Corp filed Critical Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority to JP2395693A priority Critical patent/JPH06241892A/ja
Publication of JPH06241892A publication Critical patent/JPH06241892A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 太陽直射光の存在を確実に検出することがで
きる太陽直射光識別装置およびこれを用いた照明制御装
置ならびにブラインド開閉装置を提供する。 【構成】 太陽から照射される直射日光を受ける受光素
子122aと、上記直射光を遮断して天空光を受光する
受光素子122bとを備え、これら受光素子122a、
122bから得られるそれぞれの測定値を比較して直射
日光の有無を検出するようにしたことを特徴とする。 【作用】 一方の受光素子が太陽直射光を測定するとと
もに、他方の受光素子が天空光を測定し、直射光が照っ
ている場合はこれらの測定値に大きな差異が生じるから
直射光が当たっていると判定することができ、また直射
光が無い場合はともに天空光を測定するから測定値に差
がなく、よって太陽直射光は当たっていないと判定する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物における窓近くの
明るさを制御するなどに用いて有効な太陽直射光識別装
置およびこれを用いた照明制御装置ならびにブラインド
開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にオフィスビルなどの屋内における
照明環境は、もっぱら天井面などに設置した照明装置に
よる人工照明によって形成されるようになっているが、
窓の近くでは、昼間に窓から屋外光が入ってくるのでこ
の屋外光を有効に利用することができる。すなわち、窓
際の照明は、窓から入ってくる屋外光と、室内に設置し
た照明装置から照される人工照明とを組み合わせること
ができ、例えば昼間の室内で窓際に昼間光が差し込んで
くると、窓際の領域の光量が増えるので室内の奥の領域
に比べて照度が高くなる。よって、窓際における人工照
明を減光することにより窓際と屋内の照度をバランスさ
せることができ、このようにすれば照明装置に要する電
力を節減することができることになる。
【0003】また、窓の輝度が非常に高くなると、窓近
くの天井や壁が暗く見えるとともに、人物などがシルエ
ットに見えるため室内が暗く感じられるようになり、こ
れを防ぐには、ブラインド等を下ろして窓の輝度を低く
下げたり、または屋内の人工照明の光量を増すなどによ
り対処することができる。この場合、ブラインドを用い
て窓の輝度を下げるようにすれば人工照明による明るさ
を減じることができ、よってこの場合も照明に要する電
力を節減することができる。このように、窓から差し込
む屋外の光を有効に利用すれば、省電力等に有効とな
り、バランスのとれた快適な照明環境を設定することが
できる。
【0004】このようなことから従来より、窓際の明る
さの変化に対し、ブラインドを開けたり閉めたりして、
眩しさを遮断したり、明るさを調節したり、または窓際
の照明を消す、屋内の照明を明るくする等の手段で照度
のバランスを図っている。
【0005】しかしながら、従来、ブラインドの開閉
や、照明の調光は人手によって手動操作しており、この
ため手間がかかり、面倒であった。そこで、最近、ブラ
インドの開閉や照明の調光を自動的に行うシステムが研
究されている。
【0006】ブラインドの開閉や照明の調光を自動的に
行うことにより室内の明るさを自動的に制御しようとす
る場合、窓を通じて外部から入ってくる光の量を知る必
要がある。しかし、昼間の屋外は、太陽が照っている場
合、曇っている場合、雨が降っている場合等ではそれぞ
れ明るさが違う。また、太陽が照っている場合、真昼と
朝夕とでは明るさが違う。また、季節により明るさが異
なる。さらには、窓際は、太陽光が直接差し込む場合
と、太陽光は直接入らないが外部より間接光として入っ
てくる場合とでは明るさが異なる。よって、このような
明るさの変化を精度よく検出する手段が望まれている。
【0007】特に、窓から太陽光が直接差し込む場合
と、そうでない場合とでは、窓際の明るさが極端に異な
り、ブラインドの開閉や、照明の調光を厳格に制御する
必要があり、このため、少なくとも太陽直射光の存在を
検出したい要請がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】太陽光を検出する手段
としては、光量を検出して電気的出力信号に変換する光
学的光センサーからなる光センサーを用いることが考え
られる。しかし、単に1個の光センサーを用いて太陽光
を検出しようとすると、検出精度が低い欠点がある。
【0009】すなわち、先に述べたように、太陽は年間
を通じて天空を通過する場合の高さが異なるとともに、
日中の時間によっても高さが異なる。このため、太陽直
射光の照度に差がある。また、例えば冬季の夕方の太陽
直射光と、夏季の真昼の薄曇りの状況では、後者の方が
明るいなどの場合もあり、1個の光センサーのみでは必
ずしも太陽直射光を正確に測定できるものではない。
【0010】このような不具合を回避するため、コンピ
ュータ等に太陽直射光の年間を通じてのデータ、つまり
日時とその時の照度等のデータを入力しておき、このデ
ータベースと上記光センサーから得られた測定値とを比
較し、タイマにより測定した時間と照合させることによ
り直射日光が照らされているか否かを知ることができ
る。しかし、この場合、標準的な全昼光照度の時刻別デ
ータを設定するのには多大な測定データや計算データが
必要であり、これを元にプログラムを設定するにはコス
トが高くなり、システム全体が高価になる不具合があ
る。
【0011】本発明はこのような事情にもとづきなされ
たもので、その目的とするところは、太陽が照っている
か否かを確実に知ることができる太陽直射光識別装置お
よびこれを用いた照明制御装置ならびにブラインド開閉
装置を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の太陽直射光識別
装置の1つは、太陽から照射される直射日光を受光素子
に当ててこの直射日光を測定するとともに、上記直射日
光を遮断して上記受光素子により天空光を測定し、これ
らそれぞれの測定値を比較して直射日光の有無を検出す
るようにしたことを特徴とする。
【0013】本発明の太陽直射光識別装置の他の1つ
は、太陽から照射される直射日光を受ける受光素子と、
上記直射日光を遮断して天空光を受光する受光素子とを
備え、これら受光素子から得られるそれぞれの測定値を
比較して直射日光の有無を検出するようにしたことを特
徴とする。
【0014】
【作用】本発明によれば、いづれの場合も、受光素子が
太陽直射光を直接測定するとともに、天空光を測定して
これらの明るさを比較するから、直射光が照っている場
合はこれらの測定値に大きな差異が生じ、太陽直射光が
当たっていると判定することができ、また直射光が照っ
ていない場合は、ともに天空光を測定して測定値に差が
生じなく、よって太陽直射光は当たっていないと判定す
ることができる。
【0015】
【実施例】以下本発明について、図1ないし図3に示す
第1の実施例の場合を説明する。図3は、オフィスビル
等の建物を概略的に示すもので、符号1は窓、2は屋
内、3は屋外を示す。屋内2の天井面にはけい光ランプ
装置などの照明装置4が設置されており、この照明装置
4は調光装置5により照射光量を制御することができる
ようになっている。
【0016】窓1にはブラインド6が取り付けられてお
り、このブラインド6は開閉駆動装置7により開閉可
能、例えば昇降可能となっており、ブラインド6が下降
された場合に窓1から入る外光を規制するようになって
いる。
【0017】建物の屋外、例えば屋上などには、本発明
に係る太陽直射光識別装置10が設置されている。太陽
直射光識別装置10は図1および図2に示すような構造
をなしている。つまり、図1において11は光センサー
であり、この光センサー11は、基台12の中心点に受
光素子13を有している。基台12は上面が水平をなし
ており、その中心に上記受光素子13、例えばフォトト
ランジスタなどからなる光電変換素子を取着してある。
上記受光素子13は、受けた光量に応じて電気的出力信
号を出すものであり、この出力信号は制御器20に送ら
れるようになっている。制御器20は、比較器21、判
別器22および指示器23等を含み、この制御器20は
後述するが上記調光装置5およびブラインド開閉駆動装
置7を駆動するようになっている。
【0018】上記基台12には、上記受光素子13より
も充分大きな透明半球体からなる透明カバー14が取付
けられており、上記受光素子13はこの透明カバー14
により覆われている。この透明カバー14は中実または
中空であり、内面または外面に遮光部材15を取付けて
ある。遮光部材15は、金属帯などからなる遮光バンド
であり、この遮光バンド15は半円形に弯曲されてお
り、両端が支持ピン16、16により上記透明カバー1
4または基台12に対し、水平な中心軸の回りに回動自
在に取着されている。この遮光バンド15の幅は、受光
素子13を中心とする立体角が2×23.27°以上で
あり、両側縁は冬至の太陽軌跡および夏至の太陽軌跡を
覆うようになっている。このような構成の光センサー1
1は、上記遮光バンド15の両端を枢支した支持ピン1
6、16が東西方向を指すように設置されている。この
ような構成に係る第1の実施例について、作用を説明す
る。
【0019】太陽直射光識別装置10により直射日光の
有無を測定する場合、まづ、光センサー11における遮
光バンド15を回動変位させてこの遮光バンド15を図
1に示すように北側に向けて傾ける。すると、遮光バン
ド15は太陽と受光素子13とを結ぶ直射日光の経路か
ら外れるから、太陽直射光は透明カバー14を透過して
受光素子13に達する。また、遮光カバー14以外の領
域から天空光が受光素子13に達する。したがって、こ
の場合受光素子13は受光量に応じた出力信号Ea を出
力し、この信号は制御器20の比較器21に送られる。
【0020】次に、光センサー11における遮光バンド
15を回動変位させてこの遮光バンド15を図2に示す
ように南側に向けて傾ける。この場合、遮光バンドの中
心線が測定地域の緯度に一致するように設定することが
望ましく、言い換えると日本の場合、春分の日および秋
分の日の太陽の軌跡(傾き角)に一致するように設定す
るのが望ましい。このようにすると、遮光バンド15が
直射日光を遮断する。よって受光素子13は、遮光カバ
ー14以外の領域から天空光を受け、この天空光の光量
に応じた出力信号Eb を出力する。この信号は制御器2
0の比較器21に送られる。そして、制御器20の比較
器21においては、先に測定した信号Ea と、後から測
定した信号Eb とを比較する。
【0021】太陽光が到達している場合は、先の測定信
号Ea は、太陽直射光と天空光を測定しており、後の測
定は天空光のみが入射してこれを測定するから、これら
出力信号Ea とEb とで差が生じる。
【0022】これに対し、薄曇りや曇天または雨天など
の場合は太陽直射光が存在しないから、先の測定信号E
a は天空光のみの測定値であり、また後の測定Eb も天
空光の測定値となり、よって出力信号Ea とEb は差が
少なくなる。
【0023】このような測定信号Ea 、Eb は、制御器
20の比較器21で比較される。この比較は、両者の比
Ea /Eb または差(Ea −Eb )により検出する。こ
れら信号Ea とEb の測定値が相違する場合、例えば比
Ea /Eb が所定の範囲を越える場合、すなわち先に測
定で太陽直射光を測定した場合は信号Ea がEb より大
きいので例えばEa /Eb >1.2となり、この場合は
判別器22で太陽光が照射していると判断し、この判別
器22の判断にもとづき指示器23が図3に示す照明装
置4の調光装置5および/またはブラインド開閉駆動装
置7に作動指令を発する。
【0024】調光装置5においては、窓際の照明装置4
への電力供給を制限して光量を減じるように制御し、ま
たはブラインド開閉駆動装置7がブラインド6を下ろし
て外光が入るのを制限する。
【0025】また、上記測定信号Ea とEb が大きな差
を持たない場合、例えば1.0≦Ea /Eb ≦1.2と
なる場合は薄曇りと判断し、この判別器22の判断にも
とづき指示器23が図3に示す照明装置4の調光装置5
および/またはブラインド開閉駆動装置7に作動指令を
発する。この場合は、調光装置5においては、窓際の照
明装置4への電力供給を制限して光量を減じるように制
御し、またはブラインド開閉駆動装置7はブラインド6
を上げて外光を積極的の導入する等の対応をする。
【0026】さらに、例えば1.0=Ea /Eb となる
場合は、曇天、雨天と判断し、この場合はEa およびE
b の絶対値により判別器22が判断して指示器23に作
動指令を伝え、照明装置4の調光装置5および/または
ブラインド開閉駆動装置7にそれぞれ指令を出し、窓際
の明るさを快適な照明環境に制御する。
【0027】このように、上記太陽直射光識別装置10
によれば、先の測定により直射日光を捕らえ、後の測定
で直射日光を除いた天空光を捕らえることにより、これ
らを比較して直射日光の存在を検出するから、わざわざ
データベースやタイマ等を含むコンピュータを用いなく
とも、年間および日中を通じて、刻々の直射日光の有無
を知ることができる。よって、識別が確実であり、精度
が高く、このことから窓際などの照明環境の制御をきめ
細かく制御することができる。
【0028】なお、上記実施例の場合、遮光バンド15
を図1から図2の状態に回動移動させるようにしたが、
本発明は遮光バンドを使用せずに、例えば、受光素子1
3の受光面を太陽に対向させたり、太陽を避けた方向に
向かせて天空光を受光するようにしてもよく、このよう
にしても上記図1ないし図3に示す実施例と同様な効果
が得られる。
【0029】次に、図4および図5にもとづき本発明の
第2の実施例を説明する。前記第1の実施例の場合、受
光素子13を1個使用した場合を説明したが、本実施例
の太陽直射光識別装置10は受光素子を2個使用した例
である。図4において、101は取付台であり、この取
付台101の上面は水平をなしており、半球形状をなす
透明な外囲ドーム102により覆われている。
【0030】取付台101の上面には、南北方向に沿っ
て一対の光センサー113、14が取付けられている。
これら光センサー113、114はそれぞれ図1に示す
光センサー11と同様な構造をなしている。
【0031】すなわち、上記一対の光センサー113、
114は、図5に示すように、それぞれ円板形の基台1
21、121を有し、これら基台121、121の中心
位置に受光素子122a、122bを設けてある。受光
素子122a、122bは、受光面を上面にして基台1
21、121に取付けられており、実質的にこの受光素
子122a、122bが受光量に応じて電気的出力信号
を出す。これら受光素子122a、122bは、透明半
球体からなる透明カバー123、123により覆われて
いる。この透明カバー123、123には、遮光バンド
124、124が設けられており、両端が支持ピン12
5、125により上記透明カバー123、123または
基台121、121に対し、水平な中心線の回りに回動
自在に取着されている。この回動中心線は透明半球体か
らなる透明カバー123、123の中心点を通る線であ
る。これら遮光バンド124、124は、バンドの中心
線が測定地域の緯度に一致するように設定されており、
言い換えると日本の場合、春分の日および秋分の日の太
陽の軌跡(傾き角)に一致するように設定されている。
また、これら遮光バンド124、124の幅は、2×2
3.27°以上のの立体角をなしており、両側縁が冬至
の太陽軌跡および夏至の太陽軌跡を覆うようになってい
る。
【0032】このような構成の光センサー113、11
4は、相互に南北方向に沿って配置されており、上記遮
光バンド124、124の両端を枢支した支持ピン12
5、125が東西方向を指すように設置されている。そ
して、一方の光センサー113は、遮光バンド124が
北側に向かって傾斜されており、このため年中および日
中を通じて、太陽が照っている場合には太陽直射光が透
明カバー123を透過して必ず受光素子122aに達す
るようになっている。そして、この一方の光センサー1
13は天空光も遮光バンド124以外の領域から透明カ
バー123を透過して受光素子122aに達するように
なっている。
【0033】これに対し、他方の光センサー114は、
遮光バンド124が南側に向かって傾斜されており、こ
のため年中および日中を通じて、太陽直射光は遮光バン
ド124により遮断されて受光素子122bに達しない
ようになっている。しかし、この他方の光センサー11
4は、天空光が遮光バンド124以外の領域から透明カ
バー123を透過して必ず受光素子122bに達するよ
うになっている。
【0034】このような光センサー113、114は、
太陽が照射しない場合は共に天空光を受光するようにな
り、この場合両者の光センサー113、114間で天空
光の受光量が等しくなるように、それぞれ同一面積の遮
光バンド124、124を用いている。このような構成
に係る第2の実施例について、作用を説明する。
【0035】晴天のために太陽光が太陽直射光識別装置
10を照射している場合は、一方の光センサー113に
おいては、太陽直射光が透明カバー123を透過して受
光素子122aに達するとともに、天空光も遮光バンド
124以外の領域から透明カバー123を透過して受光
素子122aに達する。これに対し、他方の光センサー
114には、太陽直射光が遮光バンド124にて遮断さ
れて受光素子122bに達せず、しかしながら天空光が
遮光バンド124以外の領域から透明カバー123を透
過して受光素子122bに達する。したがって、一方の
光センサー113の受光素子122aには太陽直射光と
天空光が入射し、他方の光センサー114の受光素子1
22bには天空光のみが入射するから、これら受光素子
122a、122bの出力信号Ea とEb は相互に差を
生じる。
【0036】これに対し、薄曇りや曇天または雨天など
の場合は太陽直射光が存在しないから、一方の光センサ
ー113は天空光のみを遮光バンド124以外の領域か
ら透明カバー123を透して受光素子122aで受け、
また、他方の光センサー114も天空光を遮光バンド1
24以外の領域から透明カバー123を透して受光素子
122bで受ける。この場合、両者の光センサー11
3、114は、遮光バンド124、124による透明カ
バー123、123の遮光面積が等しいから、これら受
光素子122a、122bの出力信号Ea とEb は差が
少なくなる。
【0037】このような測定信号Ea 、Eb は、図5に
示す制御器20の比較器21に入力され、この比較器2
1が両者の信号Ea とEb を比較して、両者の比Ea /
Ebまたは差(Ea −Eb )を検出する。これら信号Ea
とEb の測定値が相違する場合、例えば比Ea /Eb
が所定の範囲を越える場合、すなわち一方の光センサー
113で太陽直射光を受ける場合は信号Ea がEb より
大きいので例えばEa/Eb >1.2となる場合は、判
別器22で太陽光が照射していると判断し、この判別器
22の判断にもとづき指示器23が図3に示す照明装置
4の調光装置5および/またはブラインド開閉駆動装置
7に作動指令を発する。
【0038】調光装置5においては、窓際の照明装置4
への電力供給を制限して光量を減じるように制御し、ま
たはブラインド開閉駆動装置7がブラインド6を下ろし
て外光が入るのを制限する。
【0039】また、上記光センサー113、114の測
定信号Ea とEb の値に大きな差を持たない場合、例え
ば1.0≦Ea /Eb ≦1.2となる場合は薄曇りと判
断し、この判別器22の判断にもとづき指示器23が図
3に示す照明装置4の調光装置5および/またはブライ
ンド開閉駆動装置7に作動指令を発する。この場合は、
調光装置5においては、窓際の照明装置4への電力供給
を制限して光量を減じるように制御し、またはブライン
ド開閉駆動装置7はブラインド6を上げて外光を積極的
の導入する等の対応をする。
【0040】さらに、例えば1.0=Ea /Eb となる
場合は、曇天、雨天と判断し、この場合はEa およびE
b の絶対値により判別器22が判断して指示器23に作
動指令を伝え、照明装置4の調光装置5および/または
ブラインド開閉駆動装置7にそれぞれ指令を出し、窓際
の明るさを快適な照明環境に制御する。
【0041】このように、上記太陽直射光識別装置10
によれば、一方の光センサー113が直射日光を捕ら
え、他方の光センサー114が直射日光を除いた天空光
を捕らえてこれらを比較することにより直射日光の存在
を検出するから、年間および日中を通じて、刻々の直射
日光の有無を知ることができ、よって、識別が確実であ
り、精度が高く、このことから窓際などの照明環境の制
御をきめ細かく制御することができる。
【0042】特に、上記実施例の場合、光センサー11
3、114は、それぞれ同一面積を有する遮光バンド1
24、124を設けてあるから、太陽光が照射しない場
合は共に天空光を受光するようになり、この場合両者は
天空光の受光量が等しくなるから、太陽光の有無を高精
度に測定できるようになる。
【0043】なお、上記実施例の場合、透明カバー12
3の一部を遮光するために回動可能な遮光バンド124
を用いたが、固定した遮光バンド、または遮光シートを
貼着する、あるいは遮光被膜を塗布するなどの構造であ
ってもよい。
【0044】また、このような遮光部材は、冬至から夏
至に亘る太陽の軌跡の範囲に形成することには限らず、
例えば図6に示す第3の実施例のように、夏至の時の太
陽軌跡から下側領域の全部を遮光する遮光部材124
a、124aを設けるようにしてもよい。
【0045】また、本発明は2個の光センサー113、
114を用いることなく、図7に示す第4の実施例のよ
うに、3個の光センサー211、212、213を用い
るようにしてもよい。図7の例を説明すると、図におい
て200は取付板であり、平坦な面が南北を向いて、例
えば太陽光が届く窓際に設置される。この取付板200
の南側に向かった面には、上記3個の光センサー21
1、212、213が取付けられており、これら光セン
サー211、212、213は東西方向に沿って並べて
設置されている。これら光センサー211、212、2
13は、基本的構造が図1に示す光センサー11と同様
であってよく、それぞれ基台220が鉛直姿勢で取付板
200に固定されている。各基台220には、それぞれ
中心点に位置して受光素子222a、222b、222
cを取付けてあるとともに、これら受光素子222a、
222b、222cを透明半球体からなる透明カバー2
23、223、223により覆ってある。そして、これ
ら透明カバー223、223、223の外面にはそれぞ
れ遮光部材224a、224b、224cが設けられて
いる。遮光部材は、遮光バンド、遮光シート、遮光被膜
などのいづれであってもよいが、本実施例は遮光被膜に
より形成されている。上記遮光被膜224a、224
b、224cは、各光センサー211、212、213
ごとに遮光領域が異なっており、本実施例の場合は、光
センサー211における遮光被膜224aは夏至の時期
の太陽軌跡に沿って所定の幅の帯状に形成されており、
夏至の時期の太陽直射光を遮断するようになっていると
ともに、光センサー212における遮光被膜224bは
春分および秋分の時期の太陽軌跡に沿って帯状に形成さ
れており、これらの時期の太陽直射光を遮断するように
なっており、かつ光センサー213における遮光被膜2
24cは冬至の太陽軌跡に沿って帯状に形成されてお
り、冬至の時期の太陽直射光を遮断するようになってい
る。そして、これら遮光被膜224a、224bおよび
224cは受光素子に対する立体角投影率がほぼ等しく
なるように設定されているとともに、いづれか1個の光
センサーにおける遮光被膜が当該光センサーの受光素子
に直射日光を到達させている場合は、つまり遮光してい
ない場合は、他のいづれか1個の光センサーにおける遮
光被膜が当該受光素子に直射日光が到達するのを遮断
し、すなわち遮光するようになっている。
【0046】このような構成の受光素子222a、22
2b、222cは、図1に示すのと同様の制御器20に
接続され、各受光素子222a、222b、222cか
ら出力された測定値に応じて照明器具4およびブライン
ド6を制御する。
【0047】すなわち、年間を通じて何時の時期であっ
ても、晴天の場合は、いづれか1個の光センサー21
1、212、213が太陽光を検出するとともに、残り
のうちのいづれか1個は光センサー211、212、2
13は太陽光を遮断されるため、天空光を検出する。ま
た、曇り空の場合は、全ての光センサー211、21
2、213が天空光を検出する。
【0048】したがって、各光センサー211、21
2、213の測定値をE1 、E2 、E3 とすれば、E1
/E2 、E1 /E3 、E2 /E1 、E2 /E3 、E3 /
E1 、E3 /E2 の値が、例えば先の設定値1.2を越
える場合は照度差が大きいから直射日光が指していると
判断することができる。また、これらの比が1.2の近
傍にある場合は薄曇りと判断し、さらに1.2以下の範
囲にある場合は曇り、または雨天と判断することができ
る。このため、制御器20の指令にもとづき照明器具4
を調光したり、ブラインド6を開閉することができる。
【0049】そして、この実施例の場合は、各光センサ
ーを頂点が南向きの姿勢で建物の側面等に設置すること
ができ、屋上などに設置することに制約を受けない。ま
た、遮光領域を3分割したから、どの光センサー21
1、212、213の受光素子が遮光されているかを判
断すれば、シーズンに応じて太陽の高さを知ることがで
き、このためブラインド6の羽根の角度を微調整するな
どのきめ細かい照明制御が可能になる。
【0050】なお、図7の場合に変形例として、図8に
示す第5の実施例のようにしてもよい。この実施例の場
合は、3個の光センサー211、212、213におけ
る透明カバー223、223、223の外面に形成した
遮光被膜300a、300b、300cが日中の時間に
よって遮光領域を異ならせてある。つまり、各遮光被膜
300a、300b、300cはその幅が2×23.2
7°以上の立体角をなしており、両側縁が冬至の太陽軌
跡および夏至の太陽軌跡と一致するようになっていると
ともに、光センサー211における遮光被膜300aは
午前10時頃までの午前中の陽直射光を遮断するように
なっているとともに、光センサー212における遮光被
膜300bは午前10時から午後3時頃までの真昼の太
陽直射光を遮断するようになっており、かつ光センサー
213における遮光被膜300cは午後3時以降の夕方
の太陽直射光を遮断するようになっており、かつこれら
の遮光面積はそ立体角が互いに等しくなるように設定さ
れている。
【0051】このような構成の場合でも、いづれか1個
の光センサーにおける遮光被膜が当該光センサーの受光
素子に向かう直射日光を遮断しない場合は、他のいづれ
か1個の光センサーにおける遮光被膜が当該受光素子に
向かう直射日光を遮光する。よって、直射日光が照射し
ている場合には各光センサー211、212、213の
受光量に差が生じ、測定値が異なるから、これにより制
御器20を通じて照明器具4の調光や、ブラインド6の
開閉制御を行うなうことができ、この場合は日中を通じ
ての太陽の高さを知ることができ、ブラインド6の微調
整制御が可能になる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、受
光素子により太陽直射光を直接測定し、かつ天空光も測
定し、これらの明るさを比較するから、直射光が照って
いる場合はこれらの測定値に大きな差異が生じから太陽
直射光が当たっていると判定することができ、また直射
光が照っていない場合は、ともに天空光を測定して測定
値に差が生じないから太陽直射光は当たっていないと判
定することができる。すなわち、太陽光を遮断して測定
した天空光を基準として太陽直射光の存在を判断できる
から、格別面倒な手段を用いなくても太陽直射光の有無
を確実に知ることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す太陽直射光識別装
置の斜視図。
【図2】同実施例の他の作用状態を示す太陽直射光識別
装置の斜視図。
【図3】同実施例の太陽直射光識別装置を用いたオフィ
スビルの窓際における照明制御システムの概略的構成
図。
【図4】本発明の第2の実施例を示す太陽直射光識別装
置の斜視図。
【図5】同実施例の一対の光センサーを示す斜視図。
【図6】本発明の第3の実施例を示し、太陽直射光識別
装置に使用する光センサーの斜視図。
【図7】本発明の第4の実施例を示す太陽直射光識別装
置の斜視図。
【図8】本発明の第5の実施例を示す太陽直射光識別装
置の斜視図。
【符号の説明】
1…窓 2…屋内 3
…屋外 4…照明装置 5…調光装置 6
…ブラインド 7…ブラインド駆動装置 10…太陽直射光識別装置 20…制御器 11、113、114、211、212、213…光セ
ンサー 12、121、220…基台 13、122a、122b、222a、222b、22
2c…受光素子 14、123、223…透明カバー 15、124…遮光バンド 124a、124b、224a、224b、224c、
300a、300b、300c…遮光被膜

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽から照射される直射日光を受光素子
    に当てこの直射日光を測定するとともに、上記直射日光
    を遮断して上記受光素子により天空光を測定し、これら
    それぞれの測定値を比較して直射日光の有無を検出する
    ようにしたことを特徴とする太陽直射光識別装置。
  2. 【請求項2】 受光素子および移動可能な遮光体とから
    なり、上記遮光体の位置を変更することにより太陽から
    照射される直射日光を上記受光素子に当てて直射日光を
    測定するとともに、上記遮光体の位置を変更することに
    より上記直射日光を遮断して上記受光素子により天空光
    を測定し、これらそれぞれの測定値を比較して太陽から
    の直射光の有無を検出するようにしたことを特徴とする
    請求項1に記載の太陽直射光識別装置。
  3. 【請求項3】 受光素子の向きを変更可能にし、この受
    光素子を太陽から照射される直射日光に向けることによ
    り直射日光を測定するとともに、上記受光素子の向きを
    変えることにより受光素子を直射日光から逸らして天空
    光を測定し、これらそれぞれの測定値を比較して直射日
    光の有無を検出するようにしたことを特徴とする請求項
    1に記載の太陽直射光識別装置。
  4. 【請求項4】 太陽から照射される直射日光を受ける受
    光素子と、上記直射光を遮断して天空光を受光する受光
    素子とを備え、これら受光素子から得られるそれぞれの
    測定値を比較して直射日光の有無を検出するようにした
    ことを特徴とする太陽直射光識別装置。
  5. 【請求項5】 受光素子、およびこの受光素子を囲む透
    明カバー、ならびに太陽が年間を通して天空上を通過す
    る軌道に対向して上記透明カバーに設けられた遮光体と
    からなる光センサ−を2個準備し、これら1対の光セン
    サーは上記遮光体の向きが相互に南北方向に対し逆向き
    の姿勢となるように配置し、これら一対の光センサーの
    各受光素子から得られるそれぞれの測定値を比較して太
    陽からの直射光の有無を検出するようにしたことを特徴
    とする請求項4に記載の太陽直射光識別装置。
  6. 【請求項6】 受光素子、およびこの受光素子を囲む透
    明カバー、ならびに太陽が年間を通して天空上を通過す
    る軌道に対向して上記透明カバーに設けられた遮光体と
    からなる光センサ−を3個準備し、これら光センサーに
    おける遮光体は相互に遮光領域をずらせて形成すること
    によりいづれか1個の光センサーにおける遮光体は当該
    受光素子に直射日光を到達させるとともに他のいづれか
    1個の光センサーにおける遮光体は当該受光素子に直射
    日光が到達するのを遮断し、これら各光センサーから得
    られるそれぞれの測定値を比較して太陽からの直射光の
    有無を検出するようにしたことを特徴とする請求項4に
    記載の太陽直射光識別装置。
  7. 【請求項7】 上記太陽直射光識別装置が直射日光を検
    出した場合に建物の窓に近い箇所に設けた照明装置を調
    光してこの照明装置から照射される光量を自動的に制御
    するようにしたことを特徴とする照明制御装置。
  8. 【請求項8】 上記太陽直射光識別装置により直射日光
    を検出した場合に建物の窓に設置したブラインドを自動
    的に開閉制御するようにしたことを特徴とするブライン
    ド開閉装置。
JP2395693A 1993-02-12 1993-02-12 太陽直射光識別装置およびこれを用いた照明制御装置ならびにブラインド開閉装置 Pending JPH06241892A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2395693A JPH06241892A (ja) 1993-02-12 1993-02-12 太陽直射光識別装置およびこれを用いた照明制御装置ならびにブラインド開閉装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2395693A JPH06241892A (ja) 1993-02-12 1993-02-12 太陽直射光識別装置およびこれを用いた照明制御装置ならびにブラインド開閉装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06241892A true JPH06241892A (ja) 1994-09-02

Family

ID=12125005

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2395693A Pending JPH06241892A (ja) 1993-02-12 1993-02-12 太陽直射光識別装置およびこれを用いた照明制御装置ならびにブラインド開閉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06241892A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004536318A (ja) * 2001-07-18 2004-12-02 ソムフィ 太陽光に対する防護手段又は照明を制御するために外光を測定する方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004536318A (ja) * 2001-07-18 2004-12-02 ソムフィ 太陽光に対する防護手段又は照明を制御するために外光を測定する方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20230185260A1 (en) Method of Controlling a Motorized Window Treatment
US4429952A (en) Tracking reflector assembly for a skylight
RU2531730C2 (ru) Управление затеняющим устройством посредством распознавания изображений
US8456729B2 (en) Weather-responsive shade control system
US20210222491A1 (en) Photosensitive element assembly
US20080310147A1 (en) Hybrid Lighting System
US9322525B2 (en) Daylight sensing arrangement for a hybrid luminaire
US11041752B2 (en) Daylight sensor for automated window shading
Mistrick et al. A comparison of photosensor-controlled electronic dimming systems in a small office
JP2016537527A (ja) 分離された直達及び散乱日射に基づく窓遮光制御システム及び窓遮光制御方法
JPS6322984A (ja) 日除け装置
JPH10159465A (ja) 遮光装置及び照明制御装置
JP2011040344A (ja) 調光システム
TW201727422A (zh) 智能節能控制系統
CN110284823B (zh) 一种基于光感应的可变建筑表皮系统
DiBartolomeo et al. Developing a dynamic envelope/lighting control system with field measurements
JPH0864017A (ja) 照明制御装置
JP3616896B2 (ja) 調光型遮光体
JP3656385B2 (ja) 調光型遮光体
Christoffersen et al. An experimental evaluation of daylight systems and lighting control
JPH06241892A (ja) 太陽直射光識別装置およびこれを用いた照明制御装置ならびにブラインド開閉装置
JPH09318443A (ja) 昼光センサ,ブラインド制御装置及び照明制御装置
JPH01186501A (ja) 屋内照明システム
KR102159829B1 (ko) 조도센서없이 집광채광루버와 연동하여 동작하는 조명제어 시스템
KR20060100954A (ko) 건물 벽에 설치된 거울을 이용한 태양광 반사장치 및 방법