JPH06241735A - 板状体の透視歪のシミュレーション方法 - Google Patents

板状体の透視歪のシミュレーション方法

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JPH06241735A
JPH06241735A JP5001493A JP5001493A JPH06241735A JP H06241735 A JPH06241735 A JP H06241735A JP 5001493 A JP5001493 A JP 5001493A JP 5001493 A JP5001493 A JP 5001493A JP H06241735 A JPH06241735 A JP H06241735A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】実際に透視歪を検出することなく比較的簡単な
シミュレーション計算を行うことによって、ウインドシ
ールドなどの板状体の透視歪を短時間で高精度に検出す
る。 【構成】与えられた形状データから板状体の3次元曲面
の形状モデルを得る段階と、少くとも3つの仮想点PO
を有するターゲットを複数備える仮想平面21を、上記
形状モデルに対する観測基準点EPの反対側に得る段階
と、上記仮想点POから上記観測基準点EPの方向に向
かう仮想光線24が上記形状モデルで屈折した後に進行
する方向を表す直線と、上記仮想平面21との交点P3
を得る段階と、同一のターゲットを構成している上記仮
想点POとこれらの仮想点POについての上記交点P3
とから、上記形状モデルの小領域のそれぞれについて歪
角度を計算する段階とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、板ガラスなどの板状体
を通して物体を観測したときの透視像の光学的歪(以
下、「透視歪」という)をシミュレーションする方法に
関し、特に、自動車のウインドシールド(すなわち、フ
ロントガラス)についての透視歪のシミュレーション方
法として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】最近の自動車の外形のデザインは、空力
特性への配慮から複雑な3次元曲面を取り入れるように
なって来ており、このために、自動車に備え付けられる
ウインドシールドなどのガラスの形状も曲面化が進んで
いる。しかし、ガラスの成形技術の限界のために、曲面
化に対応してガラスの表面を平滑に保つことは困難であ
るから、運転者がウインドシールドを通して物体を見る
と、物体が歪んで見える場合がある。この現象を透視歪
現象といい、透視歪の大きさは、一般的に、ウインドシ
ールドなどの板状体上の各点について、横方向における
歪角度である横歪角度および縦方向における歪角度であ
る縦歪角度という2つの物理量で表すことができる。そ
して、図9に示すように、横歪角度は、板状体を通さず
に観測される水平線分ABと、板状体を通して観測され
る線分A′B′とのなす角度αで、縦歪角度は、板状体
を通さずに観測される垂直線分ACと、板状体を通して
観測される線分A′C′とのなす角度βでそれぞれ定義
される。
【0003】自動車のウインドシールドについて実際に
検出される歪角度と官能評価とを組み合わせることによ
り、人間が透視歪を感じ始めるしきい値歪角度を定める
ことについて、牧口氏などが研究を行っている(「自動
車用ウインドシールドガラス透視歪の解析」、日科技連
第15回多変量解析シンポジウム、1991年11
月)。それによると、JIS規格で定められた自動車の
アイポイントからウインドシールド1を観察したときの
いわゆる観察ゾーンG1〜G4(図10参照)の違いに
よって、しきい値歪角度が異なることが判明した。ま
た、各観察ゾーンG1〜G4でのしきい値歪角度は、横
歪角度を横軸に、縦歪角度を縦軸にとると、図11に示
すような直線(判別関数)で近似的に表されることも明
らかになった。したがって、この判別関数を利用するこ
とにより、ウインドシールド1のほぼ全面の領域を構成
する複数の小領域のそれぞれを通しての縦および横歪角
度を検出することのみで、人間が感知可能な透視歪がウ
インドシールド1に生じているか否かを評価することが
可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】なお、牧口氏などは、
ウインドシールドなどの板状体の透視歪を検出するにあ
たり、図12に示すように、自動車2に実際にウインド
シールドを備え付けた状態でそのアイポイントEPに写
真機を保持し、自動車2の周囲に巡らせた直交格子状の
直線模様を有するパネル4を撮影することにより、歪角
度の検出を行っている。
【0005】また、本発明者は、板状体の透視歪を短時
間で高精度に検出できるシステムを他の1人と共同で発
明し特許出願している(特願平4−141001号)。
このシステムでは、図13および図14に示すように、
水平方向に回動可能な載置台5にウインドシールド1を
取り付け、ウインドシールド1を水平方向に回動させつ
つ、多数のLED6が縦長に配されたLED板7中の直
角をなす3つのLED6からなるターゲットを、アイポ
イントEPに保持した首振り可能なCCDカメラ8で順
次撮像することによって、透視歪を検出するようにして
いる。この場合、多数のLED6は、図14の(A)に
示すように、適当な格子間隔で縦に2列、横に多数列配
されている。また、第1回目の撮像では、図14の
(B)における3個のLED(n,1)、(n,2)、
(n−1,1)のみが発光してこれら3個のLEDが撮
像され、第2回目の撮像では、図14の(B)における
3個のLED(n−1,1)、(n−1,2)、(n−
2,1)のみが発光してこれら3個のLEDが撮像され
る。そして、このような撮像がウインドシールド2のほ
ぼ全面にわたって順次行われる。また、このようにして
撮像された3個のLEDの座標位置を検出することによ
って、図9に示す横歪角度αおよび縦歪角度βがこれら
3個のLEDからなるターゲットに対応するウインドシ
ールド1の小領域毎にそれぞれ算出される。
【0006】しかし、このシステムの場合や上述の牧口
氏などの透視歪検出方法の場合は、いずれも、実際にウ
インドシールドを通して物体を観測して透視歪を検出す
るようにしている。このために、しきい値歪角度を超え
る透視歪を発見したときには、ウインドシールドの形状
を再設計して加熱曲げ型を作り直すか、あるいは、加熱
曲げ型を部分的に修正する必要がある。したがって、加
熱曲げ型の製作に長時間を要しかつ工程的にも無駄が生
じ易い。
【0007】なお、加熱曲げ型の製作を効率的に行うた
めに、ウインドシールドの設計図面を用いて光学的作図
法により透視歪を予測計算することが試みられている。
しかし、この方法では、光学的作図に多大の時間を必要
とするから、ウインドシールドの全面領域について透視
歪を予測計算することが困難であり、このために、実用
性に乏しい。
【0008】本発明は、上述のような問題点に鑑みて、
実際に透視歪を検出することなくシミュレーション計算
を行うことによって、板状体の透視歪を短時間で高精度
に検出し得る方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、与えられた形状データから得られる板状
体の3次元曲面の形状モデルの透視歪をシミュレーショ
ンするために、上記形状モデルを複数の小領域に分け、
これら複数の小領域について透視歪をそれぞれシミュレ
ーションする方法において、与えられた形状データから
板状体の3次元曲面の形状モデルを得る段階と、少なく
とも3つの仮想点を有するターゲットを複数備える仮想
平面を、上記形状モデルに対する観測基準点の反対側に
得る段階と、上記仮想点のそれぞれから上記観測基準点
の方向に向かう仮想光線が上記形状モデルの一方の面お
よび他方の面で屈折した後に進行する方向を表す直線
と、上記仮想平面との交点を得る段階と、同一のターゲ
ットを構成している上記仮想点とこれらの仮想点につい
ての上記交点とから、このターゲットに対応する上記形
状モデルの小領域のそれぞれについての歪角度を計算す
る段階とを備えていることを特徴とする板状体の透視歪
のシミュレーション方法に係るものでる。
【0010】また、本発明においては、板状体の透視歪
の評価を容易に行い得るようにするために、上記小領域
のそれぞれについての上記歪角度を表示する段階をさら
に備えているのが好ましい。さらに、本発明において
は、上記板状体が自動車のウインドシールドであるとき
には、運転者から見た透視歪を評価し得るようにするた
めに、上記観測基準点が自動車のアイポイントであるの
が好ましい。
【0011】
【作用】本発明によれば、板状体を実際に製造するのに
用いる加熱曲げ型などの型を製作する前に、板状体の透
視歪を短時間で高精度に検出することができるから、型
を作り直すなどの無駄な工程を省くことができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の透視歪のシミュレーション方
法を、自動車のウインドシールドの透視歪検出シミュレ
ーションに適用した場合の一実施例について説明する。
【0013】図1は、本実施例による透視歪のシミュレ
ーション方法の流れ図であり、図2は、本実施例の方法
を実施するためのシミュレーションシステムの概略を示
したものであり、図3は、本実施例におけるウインドシ
ールドの形状モデル、アイポイントおよび仮想平面の位
置関係を示したものである。
【0014】図1および図2に示すように、本実施例に
よる透視歪のシミュレーション方法においては、まず、
ウインドシールドの形状データ(ステップS1またはS
2)からその3次元曲面の形状モデルが生成される(ス
テップS3)。この形状データは、図1および図2に示
すように、ウインドシールドをCADシステムで設計し
た場合には形状設計段階におけるデータ(ステップS
1)を書き込んだ磁気テープなどから磁気再生装置11
によってコンピュータ12に入力するか、あるいは、設
計図面13(ステップS2)をディジタイザ14でプロ
ットすることによりコンピュータ12に入力するかすれ
ばよい。
【0015】生成された形状モデル10は、図3に示す
ように、内表面SU1と外表面SU2とからなり、これ
らの内表面SU1および外表面SU2の形状モデル10
は、それぞれ、パッチ(面素)10の集合体として表現
される。そして、各パッチは、たとえば、クーンズ(Co
ons )曲面、ベジエ(Bezier)曲面またはBスプライン
曲面などで数学的に表現することができる。
【0016】図4には、ウインドシールド1の3次元曲
面の形状モデル10のモデリング処理の流れが示されて
いる。この図4において、まず、図5の(A)および
(B)に示すようなマイラー図と称されているウインド
シールド1の平面図および側面図上の多数の点P1、P
2、P3‥‥の3次元座標データをディジタイザ14な
どで指示してコンピュータ12に入力する(ステップS
11)。次に、点列を通る格子状の3次元スプライン曲
線を生成する(ステップS12)。次に、スプライン曲
線を境界として曲面を四辺形パッチに分割し、パッチの
各辺に沿ったパラメータu、vによって表現されるクー
ンズ面のような双3次パラメトリック曲面を生成する
(ステップS13)。この曲面をウインドシールド1の
内表面SU1の形状モデルとし、次に、板厚分だけオフ
セットした外表面SU2の形状モデルを生成する(ステ
ップS14)。最終的な形状モデル10は、これら内表
面SU1および外表面SU2の形状モデルをあわせたも
のからなっている。
【0017】コンピュータ12は、図1〜図3に示すよ
うに、入力された形状データに基づいてウインドシール
ド1の形状モデル10を生成した後、形状モデルの位置
に即した位置に観測基準点であるアイポイントEPを定
める(ステップS4)。この場合、形状モデルについて
のデータ(板厚などのガラスの仕様)だけでなく、ヒッ
プポイント(運転者のヒップの位置)やトルソーアング
ル(座席の傾き角度)なども必要に応じて考慮される。
さらに、コンピュータ12は、形状モデルに対するアイ
ポイントEPの反対側(すなわち、形状モデルの外表面
側)に仮想平面21を生成する(ステップS5)。この
仮想平面21は、形状モデル10から適度に離れた位置
に形状モデル10とほぼ平行になるように生成される。
また、仮想平面21は、ほぼ直角をなす3つの仮想点P
O、POa、PObからなるターゲット22(図14の
(B)におけるターゲットに相当する)をアイポイント
EP側に多数(後述の小領域の数と同数)備えている。
さらに、ターゲット22は、アイポイントEPから形状
モデル10を通して仮想平面21を観察したときに、形
状モデル10の表面を上記パッチよりもさらに細かく
(例えば、500〜5,000個に)分割した領域(以
下、「小領域」という)23のそれぞれに1つのターゲ
ット22が観測されるように、仮想平面21に配置され
る。
【0018】次に、コンピュータ12は、形状モデル1
0、アイポイントEPおよび仮想平面21を用いて、透
視歪角度を求めるための計算を行う。この計算手順とし
ては、まず、あるターゲット22を構成する3つの仮想
点PO、POa、PObのそれぞれからアイポイントE
Pの方向に向かう仮想光線が形状モデル10の外表面S
U2および内表面SU1で屈折した後に進行する方向を
表す直線と、仮想平面21との交点が求められる(ステ
ップS6)。この交点の位置は、近似的に、仮想点P
O、POa、PObが実際に観察される位置とみなすこ
とができる。そして、3つの仮想点PO、POa、PO
bとこれらの仮想点についての3つの上記交点とから、
これらの仮想点を構成しているターゲット22に対応す
る小領域23についての歪角度が計算される(ステップ
S7)。このような計算手順を繰り返すことによって多
数の小領域23についてそれぞれ得られた歪角度につい
てのデータは、グラフィックディスプレイ15、プリン
タ16、ハードコピー装置17によって歪角度分布図の
形式で表示される(ステップS8)。
【0019】図6は、上記透視歪角度の計算の手順を示
すものであり、図7は、上記交点を求めるための手順を
より詳細に説明するための平面図である。透視歪角度の
計算には、原理的には、ウインドシールド1がある場合
とない場合とで屈折作用により光線の進行方向が変わる
ことを利用する。まず、仮想平面21上のあるターゲッ
ト22を構成するほぼ直角をなす3つの仮想点P0、P
0a、P0bのうちの1つの仮想点P0を計算開始点と
して設定する(ステップS21)。次に、仮想点P0か
らアイポイントEPの方向へ向かう仮想光線24の進行
方向のベクトルVK0を求める(ステップS22)。次
に、ベクトルVK0を通る直線と形状モデル10の外表
面SU2との交点P1を求め(ステップS23)、この
交点P1における形状モデル10の外表面SU2の法線
ベクトルVV1を求める(ステップS24)。
【0020】さらに、上記ベクトルVK0とベクトルV
V1とから屈折の法則にしたがって仮想光線が形状モデ
ル10の外表面SU2で屈折した後の進路を表すベクト
ルVK1を求める(ステップS25)。すなわち、仮想
点P0からの仮想光線24の外表面SU2への入射角度
(法線に対するもの)をi、仮想光線24の外表面SU
1での屈折角度(法線に対するもの)をr、ウインドシ
ールドの空気に対する屈折率をnとすると、sin i/si
n r=nが成り立つので、ベクトルVK0、ベクトルV
V1および既知である屈折率nから屈折角度を求めるこ
とができ、これからベクトルVK1を得ることができ
る。
【0021】次に、ベクトルVK1を通る直線と形状モ
デルの内表面SU1との交点P2を求め(ステップS2
6)、この交点P2における形状モデル10の内表面S
U1の法線ベクトルVV2を求める(ステップS2
7)。さらに、上記ベクトルVK1とベクトルVV2と
から上述の屈折の法則にしたがって仮想光線24が形状
モデル10の内表面SU1で屈折した後の進路を表すベ
クトルVK2を求める(ステップS28)。最後に、ベ
クトルVK2を通る直線と仮想平面21との交点P3を
求める(ステップS29)。この最終的に求められた交
点(仮想点)P3の位置は、近似的に、アイポイントE
Pから観察したときに仮想点P0が実際に観察される位
置とみなすことができる。
【0022】次いで、同一のターゲット22を構成する
他の仮想点P0aおよびP0bについても、ステップS
21〜S29を実行することにより、それぞれに対応す
る交点(仮想点)P3aおよびP3bを求める(ステッ
プS30)。これらのデータから、図9に示す歪角度の
定義にしたがって、上記3つの仮想点PO、POaおよ
びPObを有するターゲット22に対応する形状モデル
10の小領域23についての縦横それぞれの歪角度を計
算する(ステップS31)。この場合、縦横それぞれの
伸び率を計算することもできる。なお、図9において、
横伸び率は、水平線分ABに対する線分A´B´の比
で、縦伸び率は、垂直線分ACに対する線分A´C´の
比でそれぞれ定義される。
【0023】さらに、他のターゲット22についてもス
テップS21〜S31を実行することによって、それら
のターゲット22に対応する小領域23についての縦横
それぞれの歪角度を計算する(ステップS32)。以上
の動作を繰り返すことによって、形状モデル10のほぼ
全面領域についての歪角度を求めることができる。
【0024】得られた歪角度についてのデータは、ファ
イルに記録されると共に、ウインドシールド1全体の歪
角度の分布が一目で把握できるようにするために、図8
に示すように、横歪角度または縦歪角度の大きさを適当
な範囲で区切って色分けした歪角度分布図としてディス
プレイ表示および/またはプリントアウトされる(ステ
ップS33)。なお、図8においては、色分け領域
1 、C2 ‥‥C11の順に歪角度が大きくなっている。
また、この表示においては、図11に示すような判別関
数を用いて、人間が感知し得る透視歪がウインドシール
ド1に生じているか否かを表すこともできる。さらに、
この表示において、図10に示すような観察ゾーンG1
〜G4を附加的に表示するようにすれば、人間が感知し
得る透視歪が生じているか否かをウインドシールド1の
各観察ゾーン毎に表すこともできる。
【0025】以上に述べたように、本実施例において
は、自動車のウインドシールドに発生する透視歪をコン
ピュータを用いてシミュレーションすることによって検
出するようにしたから、ウインドシールドの透視歪角度
を迅速かつ容易に検出することが可能となる。しかし、
本発明が自動車のウインドシールドの透視歪検出だけで
なくその他さまざまな板状体の透視歪検出にも用いるこ
とができるのは明らかである。
【0026】
【発明の効果】本発明は、上述のように板状体に発生す
る透視歪を比較的簡単なシミュレーションにより求める
ようにしたから、板状体の透視歪を短時間で高精度に検
出することができる。また、設計段階(すなわち、実際
に加熱曲げ型などの型を製造する前)の板状体をシミュ
レーション対象とすることができるから、実際に修正が
必要な透視歪が板状体に発生することが判明した場合に
は、型をそれにあわせて製作でき、このために、板状体
の型を再製作するといった無駄を排除することができ
る。したがって、規格を満足する板状体の最終仕様を型
の製作前に決定することができるから、設計の自由度が
増すと共に、板状体の形状の設計から型の製作および板
状体の成形までの工程を大幅に短縮して、製造コストを
下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による板状体の透視歪のシミ
ュレーション方法の流れ図である。
【図2】図1に示す方法を実施するためのシミュレーシ
ョンシステムの一例の概略図である。
【図3】図1に示す方法におけるウインドシールドの形
状モデル、アイポイントおよび仮想平面の位置関係を示
す図である。
【図4】図1に示す方法に用いられる形状モデルのモデ
リング処理の流れ図である。
【図5】(A)は図4に示すモデリング処理に用いられ
るウインドシールドの平面図であり、(B)は同上の側
面図である。
【図6】図1に示す透視歪角度の計算の手順を示す流れ
図である。
【図7】図6に示す手順を説明のするための形状モデ
ル、アイポイントおび仮想平面の位置関係を示す図であ
る。
【図8】図6に示す手順を実行することによって得られ
る透視歪角度の分布を示すウインドシールドの正面図で
ある。
【図9】板状体の透視歪角度の定義を説明するための図
である。
【図10】自動車のアイポイントから観察したときのウ
インドシールドの観察ゾーンの区別を示す図である。
【図11】図10に示す観察ゾーンごとの判別関数を示
すグラフである。
【図12】自動車のウインドシールドの透視歪を検出す
るための従来の方法の一例を示す図である。
【図13】本発明者が他の1人と共同で発明した特願平
4−141001号における自動車のウインドシールド
の透視歪を検出するためのシステムを示す図である。
【図14】(A)は図13に示すLED板の中間部分を
切り欠いた正面図であり、(B)はその部分的な拡大図
である。
【符号の説明】
1 ウインドシールド 10 形状モデル 12 コンピュータ 21 仮想平面 22 ターゲット 23 小領域 24 仮想光線 EP アイポイント SU1 内表面 SU2 外表面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】与えられた形状データから得られる板状体
    の3次元曲面の形状モデルの透視歪をシミュレーション
    するために、上記形状モデルを複数の小領域に分け、こ
    れら複数の小領域について透視歪をそれぞれシミュレー
    ションする方法において、 与えられた形状データから板状体の3次元曲面の形状モ
    デルを得る段階と、 少なくとも3つの仮想点を有するターゲットを複数備え
    る仮想平面を、上記形状モデルに対する観測基準点の反
    対側に得る段階と、 上記仮想点のそれぞれから上記観測基準点の方向に向か
    う仮想光線が上記形状モデルの一方の面および他方の面
    で屈折した後に進行する方向を表す直線と、上記仮想平
    面との交点を得る段階と、 同一のターゲットを構成している上記仮想点とこれらの
    仮想点についての上記交点とから、このターゲットに対
    応する上記形状モデルの上記小領域のそれぞれについて
    の歪角度を計算する段階とを備えていることを特徴とす
    る板状体の透視歪のシミュレーション方法。
  2. 【請求項2】上記小領域のそれぞれについての上記歪角
    度を表示する段階をさらに備えていることを特徴とする
    請求項1の方法。
  3. 【請求項3】上記板状体が自動車のウインドシールドで
    あり、上記観測基準点が自動車のアイポイントであるこ
    とを特徴とする請求項1または2の方法。
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