JPH06241065A - ガスタービン設備 - Google Patents
ガスタービン設備Info
- Publication number
- JPH06241065A JPH06241065A JP5049874A JP4987493A JPH06241065A JP H06241065 A JPH06241065 A JP H06241065A JP 5049874 A JP5049874 A JP 5049874A JP 4987493 A JP4987493 A JP 4987493A JP H06241065 A JPH06241065 A JP H06241065A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas turbine
- air
- damper
- air compressor
- blower
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガスタービンの空気圧縮機へ導入される空気
(大気)の温度上昇による比重低下を防止して、空気の
重量流量を維持し、これによりガスタービン出力の低下
を防止すること。 【構成】 ガスタービン設備において、ガスタービン1
の空気圧縮機入口側に加圧送風系統13を設けたもの。
また、この加圧送風系統13にダンパ12を設け、この
ダンパ12とガスタービン1の空気圧縮機入口との間の
加圧送風系統13の部分に大気吸気系統15を接続し、
この大気吸気系統15には他のダンパ14を設けたも
の。
(大気)の温度上昇による比重低下を防止して、空気の
重量流量を維持し、これによりガスタービン出力の低下
を防止すること。 【構成】 ガスタービン設備において、ガスタービン1
の空気圧縮機入口側に加圧送風系統13を設けたもの。
また、この加圧送風系統13にダンパ12を設け、この
ダンパ12とガスタービン1の空気圧縮機入口との間の
加圧送風系統13の部分に大気吸気系統15を接続し、
この大気吸気系統15には他のダンパ14を設けたも
の。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスタービンを用いる
発電プラントなど、ガスタービン関連プラント全般に適
用できるガスタービン設備に関する。
発電プラントなど、ガスタービン関連プラント全般に適
用できるガスタービン設備に関する。
【0002】
【従来の技術】図3及び図4は、従来のガスタービン設
備の異なる二例を示す。
備の異なる二例を示す。
【0003】図3に示す従来例においては、空気圧縮
機、燃焼器、タービン、制御装置のほか必要に応じて熱
交換器その他の補機から成るガスタービン1のタービン
排気は排気系統2を通して煙突3から大気中へ排出され
る。
機、燃焼器、タービン、制御装置のほか必要に応じて熱
交換器その他の補機から成るガスタービン1のタービン
排気は排気系統2を通して煙突3から大気中へ排出され
る。
【0004】また、図4に示す従来例においては、ガス
タービン1と煙突3との間の排気系統2にボイラ4が設
けられている。そして、このボイラ4での燃焼に必要な
空気が送風機5により空気系統6を通して供給され、ガ
スタービン1のタービン排気と混合されてボイラ4へ投
入されるようになっている。
タービン1と煙突3との間の排気系統2にボイラ4が設
けられている。そして、このボイラ4での燃焼に必要な
空気が送風機5により空気系統6を通して供給され、ガ
スタービン1のタービン排気と混合されてボイラ4へ投
入されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図3,図4
に示したいずれの従来例にあっても、ガスタービン1の
燃焼器での燃焼に必要な空気として空気圧縮機で大気を
吸込むため、大気温度によって吸込空気の重量流量が変
化する(回転数が一定のために体積流量が一定となるた
め)。この場合、特に、大気の温度が上昇するとその比
重が減少する分、吸込空気の重量流量が減るため、ガス
タービン出力が低下することとなる。これは、すなわち
発電設備の出力が大気温度次第で変化し、特に電力需要
がピークを迎え、出力が最も必要な夏場に出力が低下す
ることとなり、発電設備としては需要とうまくかみ合わ
ない状態となっている。
に示したいずれの従来例にあっても、ガスタービン1の
燃焼器での燃焼に必要な空気として空気圧縮機で大気を
吸込むため、大気温度によって吸込空気の重量流量が変
化する(回転数が一定のために体積流量が一定となるた
め)。この場合、特に、大気の温度が上昇するとその比
重が減少する分、吸込空気の重量流量が減るため、ガス
タービン出力が低下することとなる。これは、すなわち
発電設備の出力が大気温度次第で変化し、特に電力需要
がピークを迎え、出力が最も必要な夏場に出力が低下す
ることとなり、発電設備としては需要とうまくかみ合わ
ない状態となっている。
【0006】本発明は、このような従来技術の課題を解
決するためになされたもので、ガスタービンの空気圧縮
機へ導入される空気(大気)の温度上昇による比重低下
を防止して、空気の重量流量を維持し、これによりガス
タービン出力の低下を防止するようにしたガスタービン
設備を提供することを目的とする。
決するためになされたもので、ガスタービンの空気圧縮
機へ導入される空気(大気)の温度上昇による比重低下
を防止して、空気の重量流量を維持し、これによりガス
タービン出力の低下を防止するようにしたガスタービン
設備を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、ガスタービン設備において、ガスター
ビンの空気圧縮機の入口側に加圧送風系統を設けたもの
である。
めに、本発明は、ガスタービン設備において、ガスター
ビンの空気圧縮機の入口側に加圧送風系統を設けたもの
である。
【0008】
【作用】上記の手段によれば、ガスタービンの空気圧縮
機入口側に設けた加圧送風系統によって空気圧縮機へ導
入される空気(大気)を加圧することにより、該空気を
昇圧して、温度上昇による比重低下分を回復させ、これ
により空気の重量流量を維持して、ガスタービン出力の
低下を防止することができる。
機入口側に設けた加圧送風系統によって空気圧縮機へ導
入される空気(大気)を加圧することにより、該空気を
昇圧して、温度上昇による比重低下分を回復させ、これ
により空気の重量流量を維持して、ガスタービン出力の
低下を防止することができる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明を図3に示したガスタービ
ン設備に適用した実施例を示す。本実施例によれば、ガ
スタービン1の空気圧縮機入口側に、送風機11及びダ
ンパ12を備える加圧送風系統13が設けられている。
したがって、ガスタービン1の空気圧縮機に導入される
空気(大気)はこの系統13の送風機11によって加圧
送風されるので、たとえ大気温度の上昇があっても、そ
の大気温度上昇による比重低下分は前記加圧によって回
復され、これにより空気の重量流量が変わらず維持され
るため、ガスタービン出力は低下しない。
ン設備に適用した実施例を示す。本実施例によれば、ガ
スタービン1の空気圧縮機入口側に、送風機11及びダ
ンパ12を備える加圧送風系統13が設けられている。
したがって、ガスタービン1の空気圧縮機に導入される
空気(大気)はこの系統13の送風機11によって加圧
送風されるので、たとえ大気温度の上昇があっても、そ
の大気温度上昇による比重低下分は前記加圧によって回
復され、これにより空気の重量流量が変わらず維持され
るため、ガスタービン出力は低下しない。
【0011】一例として、大気温度の上昇変化を5℃〜
30℃とすると、5℃時に比べて30℃における大気の
比重は約0.92倍となる。そして、これを回復させる
には10332{(1/0.92)−1}≒930mm
H2O加圧すれば良い。これにより、送風機動力は約2.
5MW程度を要するが、これによるガスタービン出力の
増加分は約22MWで、送電端出力としても加圧しない
場合よりも大幅な増加が得られる。したがって、電力需
要がピークとなる夏場におけるガスタービンの出力低下
が防止される。
30℃とすると、5℃時に比べて30℃における大気の
比重は約0.92倍となる。そして、これを回復させる
には10332{(1/0.92)−1}≒930mm
H2O加圧すれば良い。これにより、送風機動力は約2.
5MW程度を要するが、これによるガスタービン出力の
増加分は約22MWで、送電端出力としても加圧しない
場合よりも大幅な増加が得られる。したがって、電力需
要がピークとなる夏場におけるガスタービンの出力低下
が防止される。
【0012】なお、大気温度の上昇がなく、同一大気温
度の場合には、前記加圧による比重増加分、空気の重量
流量が増加するので、ガスタービン出力の出力増加が図
れるものである。
度の場合には、前記加圧による比重増加分、空気の重量
流量が増加するので、ガスタービン出力の出力増加が図
れるものである。
【0013】また、本実施例によれば、ダンパ12とガ
スタービン1の空気圧縮機入口との間の加圧送風系統1
3の部分には、ダンパ14を備える大気吸気系統15が
接続されている。この大気吸気系統15は、主として大
気温度が低い時に加圧送風系統13と切り替えられて使
用されるものであり、該切り替えはダンパ12,14の
開閉によって行われる。
スタービン1の空気圧縮機入口との間の加圧送風系統1
3の部分には、ダンパ14を備える大気吸気系統15が
接続されている。この大気吸気系統15は、主として大
気温度が低い時に加圧送風系統13と切り替えられて使
用されるものであり、該切り替えはダンパ12,14の
開閉によって行われる。
【0014】次に、図2により本発明の他の実施例につ
いて説明する。本実施例は、本発明を図4に示したガス
タービン設備に適用した例である。
いて説明する。本実施例は、本発明を図4に示したガス
タービン設備に適用した例である。
【0015】すなわち、本実施例は所定の目的のために
既に設けられている送風機を流用したものであり、ボイ
ラ4へ燃焼用空気を供給する送風機5の出口側の空気系
統6の部分にダンパ16が設けられ、このダンパ16と
送風機5との間から加圧送風系統13が分岐され、ガス
タービン1の空気圧縮機入口側に接続されている。そし
て、この加圧送風系統13にダンパ12が設けられてい
る。また、このダンパ12とガスタービン1の空気圧縮
機入口との間の加圧送風系統13の部分に、ダンパ14
を備える大気吸気系統15が接続されている。このよう
な構成によっても、図1に示した実施例と同様な作用効
果が得られる。
既に設けられている送風機を流用したものであり、ボイ
ラ4へ燃焼用空気を供給する送風機5の出口側の空気系
統6の部分にダンパ16が設けられ、このダンパ16と
送風機5との間から加圧送風系統13が分岐され、ガス
タービン1の空気圧縮機入口側に接続されている。そし
て、この加圧送風系統13にダンパ12が設けられてい
る。また、このダンパ12とガスタービン1の空気圧縮
機入口との間の加圧送風系統13の部分に、ダンパ14
を備える大気吸気系統15が接続されている。このよう
な構成によっても、図1に示した実施例と同様な作用効
果が得られる。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ガ
スタービン設備において、ガスタービンの空気圧縮機入
口側に設けた加圧送風系統によって空気圧縮機へ導入さ
れる空気(大気)を加圧することにより、該空気を昇圧
して、温度上昇による比重低下分を回復させ、これによ
り空気の重量流量を維持して、ガスタービン出力の低下
を防止することができ、よって特に電力需要がピークと
なる夏場において顕著な効果が奏されるものである。
スタービン設備において、ガスタービンの空気圧縮機入
口側に設けた加圧送風系統によって空気圧縮機へ導入さ
れる空気(大気)を加圧することにより、該空気を昇圧
して、温度上昇による比重低下分を回復させ、これによ
り空気の重量流量を維持して、ガスタービン出力の低下
を防止することができ、よって特に電力需要がピークと
なる夏場において顕著な効果が奏されるものである。
【図1】本発明に係るガスタービン設備の一実施例を示
す系統図である。
す系統図である。
【図2】本発明に係るガスタービン設備の他の実施例を
示す系統図である。
示す系統図である。
【図3】従来のガスタービン設備の一例を示す系統図で
ある。
ある。
【図4】従来のガスタービン設備の他の例を示す系統図
である。
である。
1 ガスタービン 2 排気系統 3 煙突 4 ボイラ 5 送風機 6 空気系統 11 送風機 12 ダンパ 13 加圧送風系統 14 ダンパ 15 大気吸気系統 16 ダンパ
Claims (2)
- 【請求項1】ガスタービン設備において、ガスタービン
の空気圧縮機の入口側に加圧送風系統を設けたことを特
徴とするガスタービン設備。 - 【請求項2】請求項1記載のガスタービン設備におい
て、前記加圧送風系統にダンパを設け、このダンパとガ
スタービンの空気圧縮機入口との間の加圧送風系統の部
分に大気吸気系統を接続し、この大気吸気系統には他の
ダンパを設けたことを特徴とするガスタービン設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5049874A JPH06241065A (ja) | 1993-02-17 | 1993-02-17 | ガスタービン設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5049874A JPH06241065A (ja) | 1993-02-17 | 1993-02-17 | ガスタービン設備 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06241065A true JPH06241065A (ja) | 1994-08-30 |
Family
ID=12843199
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5049874A Pending JPH06241065A (ja) | 1993-02-17 | 1993-02-17 | ガスタービン設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06241065A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013249832A (ja) * | 2012-05-31 | 2013-12-12 | General Electric Co <Ge> | ガスタービン圧縮機入口加圧及び流れ制御システム |
JP2015512478A (ja) * | 2012-03-08 | 2015-04-27 | ヌオーヴォ ピニォーネ ソチエタ レスポンサビリタ リミタータNuovo Pignone S.R.L. | ガスタービンをシャットダウン後にロック解除するためのデバイスおよび方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5773827A (en) * | 1980-10-24 | 1982-05-08 | Hitachi Ltd | Nox reducing device |
JPH0315004B2 (ja) * | 1990-03-26 | 1991-02-28 | Osaka Gas Co Ltd | |
JPH0450439Y2 (ja) * | 1986-03-06 | 1992-11-27 | ||
JPH08500655A (ja) * | 1992-08-28 | 1996-01-23 | エービービー カーボン アクチボラゲット | 付加的な圧縮機を備えたガスタービンプラント |
-
1993
- 1993-02-17 JP JP5049874A patent/JPH06241065A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5773827A (en) * | 1980-10-24 | 1982-05-08 | Hitachi Ltd | Nox reducing device |
JPH0450439Y2 (ja) * | 1986-03-06 | 1992-11-27 | ||
JPH0315004B2 (ja) * | 1990-03-26 | 1991-02-28 | Osaka Gas Co Ltd | |
JPH08500655A (ja) * | 1992-08-28 | 1996-01-23 | エービービー カーボン アクチボラゲット | 付加的な圧縮機を備えたガスタービンプラント |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015512478A (ja) * | 2012-03-08 | 2015-04-27 | ヌオーヴォ ピニォーネ ソチエタ レスポンサビリタ リミタータNuovo Pignone S.R.L. | ガスタービンをシャットダウン後にロック解除するためのデバイスおよび方法 |
US9845730B2 (en) | 2012-03-08 | 2017-12-19 | Nuovo Pignone Srl | Device and method for gas turbine unlocking |
JP2013249832A (ja) * | 2012-05-31 | 2013-12-12 | General Electric Co <Ge> | ガスタービン圧縮機入口加圧及び流れ制御システム |
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